JP2001287019A - 中子付鋳造物の加熱方法 - Google Patents
中子付鋳造物の加熱方法Info
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- JP2001287019A JP2001287019A JP2000099219A JP2000099219A JP2001287019A JP 2001287019 A JP2001287019 A JP 2001287019A JP 2000099219 A JP2000099219 A JP 2000099219A JP 2000099219 A JP2000099219 A JP 2000099219A JP 2001287019 A JP2001287019 A JP 2001287019A
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- Japan
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- fluidized bed
- core
- casting
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳造物を迅速に昇温させることができるとと
もに流動層の運動と酸素を多く含む加熱空気による酸化
還元反応によって中子を破壊して中子砂に還元し、流流
動層に供給する。このため、熱処理時間を中子崩壊のた
めに必要以上延ばす必要がないため、この加熱作業の作
業能率を向上させることができる。 【解決手段】 流動層炉内で中子付鋳造物を加熱する中
子付鋳造物の加熱方法である。
もに流動層の運動と酸素を多く含む加熱空気による酸化
還元反応によって中子を破壊して中子砂に還元し、流流
動層に供給する。このため、熱処理時間を中子崩壊のた
めに必要以上延ばす必要がないため、この加熱作業の作
業能率を向上させることができる。 【解決手段】 流動層炉内で中子付鋳造物を加熱する中
子付鋳造物の加熱方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は中子付鋳造物の加
熱方法に関し、加熱とともに中子を除去する際に使用さ
れるものである。
熱方法に関し、加熱とともに中子を除去する際に使用さ
れるものである。
【0002】
【前提となる技術】発明者は、鋳造物を流動層炉内で加
熱処理することによって、その昇温を迅速に行い、溶体
化処理や時効処理の作業能率を向上させる方法を案出
し、先に特許出している(特願2000-056559 号) 。
熱処理することによって、その昇温を迅速に行い、溶体
化処理や時効処理の作業能率を向上させる方法を案出
し、先に特許出している(特願2000-056559 号) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の雰囲
気炉では、炉内雰囲気が酸欠状態になりやすく、酸化還
元反応がおこりにくいため、中子付鋳造物の中子が崩壊
しにくく、必要以上に熱処理時間をかけなければなら
ず、この結果、作業能率を向上させにくいという不都合
を有した。
気炉では、炉内雰囲気が酸欠状態になりやすく、酸化還
元反応がおこりにくいため、中子付鋳造物の中子が崩壊
しにくく、必要以上に熱処理時間をかけなければなら
ず、この結果、作業能率を向上させにくいという不都合
を有した。
【0004】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
に、この発明に係る中子付鋳造物の加熱方法において
は、流動層炉内で中子付鋳造物を加熱するため、鋳造物
を迅速に昇温させることができるとともに流動層の運動
と酸素を多く含む加熱空気による酸化還元反応によって
中子が破壊されて中子砂に還元され、流流動層に供給さ
れる。
に、この発明に係る中子付鋳造物の加熱方法において
は、流動層炉内で中子付鋳造物を加熱するため、鋳造物
を迅速に昇温させることができるとともに流動層の運動
と酸素を多く含む加熱空気による酸化還元反応によって
中子が破壊されて中子砂に還元され、流流動層に供給さ
れる。
【0006】さらに、前記流動層内の流動層を遠赤外線
発生物質にすれば、遠赤外線効果によって前記鋳造物を
相乗的に加熱することができるため、鋳造物をより一層
迅速に加熱することができるものである。
発生物質にすれば、遠赤外線効果によって前記鋳造物を
相乗的に加熱することができるため、鋳造物をより一層
迅速に加熱することができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係る中子付鋳造
物の加熱方法を実施するための加熱装置の断面図であ
る。
物の加熱方法を実施するための加熱装置の断面図であ
る。
【0008】図1において、Dは炉本体であり、下部が
縮径された筒状をしている。10は流動層炉であり、前記
炉本体D内に空間Sを介して設置されている。この流動
層炉10は上部に上端開口11を有している。12はスライド
蓋であり、流動層炉10の上端開口11に載置されている。
このスライド蓋12の周縁部は前記炉本体Dまで延び、前
記空間Sの上端開口13をも覆っている。このため、この
スライド蓋12をスライドすることによって前記流動層炉
10の上端開口11および空間Sの上端開口13を開閉するこ
とができる。なお、14はこのスライド蓋12に形成された
透孔、15,15 は前記流動層炉10に形成された透孔であ
り、これらの機能は後記する。
縮径された筒状をしている。10は流動層炉であり、前記
炉本体D内に空間Sを介して設置されている。この流動
層炉10は上部に上端開口11を有している。12はスライド
蓋であり、流動層炉10の上端開口11に載置されている。
このスライド蓋12の周縁部は前記炉本体Dまで延び、前
記空間Sの上端開口13をも覆っている。このため、この
スライド蓋12をスライドすることによって前記流動層炉
10の上端開口11および空間Sの上端開口13を開閉するこ
とができる。なお、14はこのスライド蓋12に形成された
透孔、15,15 は前記流動層炉10に形成された透孔であ
り、これらの機能は後記する。
【0009】16は加熱空気供給管であり、前記流動層炉
10の下端部に設けられてる。この加熱空気供給管16の供
給口17から、加熱空気が前記流動層炉10内に供給され
る。ここに、流動層2はアルミナ, シリカ,ジルコニア
又はアルミナとシリカとジルコニアとの混合物であり、
その粒径は50〜500μmである。このため、この流
動層2は比熱が高いととともに硬くて研磨能力があり、
その上、遠赤外線が出やすいものである。なお、中子を
製造するための中子砂を使用することがこの発明の目的
上最も適している。18,18,…は過熱空気泡であり、前記
流動層2内を上方に向かって移動する。なお、前記流動
層炉10における前記流動層2の上部は空気雰囲気になっ
ている。
10の下端部に設けられてる。この加熱空気供給管16の供
給口17から、加熱空気が前記流動層炉10内に供給され
る。ここに、流動層2はアルミナ, シリカ,ジルコニア
又はアルミナとシリカとジルコニアとの混合物であり、
その粒径は50〜500μmである。このため、この流
動層2は比熱が高いととともに硬くて研磨能力があり、
その上、遠赤外線が出やすいものである。なお、中子を
製造するための中子砂を使用することがこの発明の目的
上最も適している。18,18,…は過熱空気泡であり、前記
流動層2内を上方に向かって移動する。なお、前記流動
層炉10における前記流動層2の上部は空気雰囲気になっ
ている。
【0010】3は鋳造物であり、中子31が付着した状態
で、ロープ51を介して搬送具5に吊るされている。この
吊るされた状態で、前記鋳造物3は中子31とともに前記
流動層2内に埋設されている。このとき、前記吊るしロ
ープ51は前記スライド蓋12の透孔14を貫通している。
で、ロープ51を介して搬送具5に吊るされている。この
吊るされた状態で、前記鋳造物3は中子31とともに前記
流動層2内に埋設されている。このとき、前記吊るしロ
ープ51は前記スライド蓋12の透孔14を貫通している。
【0011】次に、図1に基づいて、この流動層炉10に
よって、前記鋳造物3を加熱する場合を説明する。
よって、前記鋳造物3を加熱する場合を説明する。
【0012】まず、前記流動層炉10内に加熱空気を流入
し、前記流動層2を加熱しておく。この状態で、型開き
によって鋳造物(中子31の付着したもの)3を取り出
す。そして、この鋳造物3を前記吊るしロープ51によっ
て吊り下げる。そして、前記流動層2内で540°〜5
50°Cで約1時間埋没させ、当該鋳造物3の溶体化処
理を行う。このとき、流動層2の流動によって鋳造物3
の中子31は破壊され、中子砂に還元されて流動層2内に
供給される。なお、流動層2を一定量に維持するため
に、過剰な流動媒体は前記透孔(流動層炉10の)15,15
から空間Sに排出される。
し、前記流動層2を加熱しておく。この状態で、型開き
によって鋳造物(中子31の付着したもの)3を取り出
す。そして、この鋳造物3を前記吊るしロープ51によっ
て吊り下げる。そして、前記流動層2内で540°〜5
50°Cで約1時間埋没させ、当該鋳造物3の溶体化処
理を行う。このとき、流動層2の流動によって鋳造物3
の中子31は破壊され、中子砂に還元されて流動層2内に
供給される。なお、流動層2を一定量に維持するため
に、過剰な流動媒体は前記透孔(流動層炉10の)15,15
から空間Sに排出される。
【0013】その後、この鋳造物3を前記吊るしロープ
51によって吊り下げる。再度、前記流動層2内で約15
0°Cで約1時間埋没させ、当該鋳造物3の時効処理を
行う。このとき、加熱と同時に鋳造物3の表面が流動層
2の流動媒体によって研掃されるため、後工程としての
ショット工程を省略して加工・塗装をすることができ
る。
51によって吊り下げる。再度、前記流動層2内で約15
0°Cで約1時間埋没させ、当該鋳造物3の時効処理を
行う。このとき、加熱と同時に鋳造物3の表面が流動層
2の流動媒体によって研掃されるため、後工程としての
ショット工程を省略して加工・塗装をすることができ
る。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る中子付鋳造物の加熱方法
は、流動層炉内で中子付鋳造物を加熱するため、鋳造物
を迅速に昇温させることができるとともに流動層の運動
と酸素を多く含む加熱空気による酸化還元反応によって
中子が破壊されて中子砂に還元され、流流動層に供給さ
れる。
は、流動層炉内で中子付鋳造物を加熱するため、鋳造物
を迅速に昇温させることができるとともに流動層の運動
と酸素を多く含む加熱空気による酸化還元反応によって
中子が破壊されて中子砂に還元され、流流動層に供給さ
れる。
【0015】よって、この加熱方法を使用すれば、この
加熱作業の作業能率を向上させることができる。
加熱作業の作業能率を向上させることができる。
【0016】さらに、前記流動層内の流動層を遠赤外線
発生物質にすれば、遠赤外線効果によって前記鋳造物を
相乗的に加熱することができるため、鋳造物をより一層
迅速に加熱することができるものである。
発生物質にすれば、遠赤外線効果によって前記鋳造物を
相乗的に加熱することができるため、鋳造物をより一層
迅速に加熱することができるものである。
【図1】図1はこの発明に係る中子付鋳造物の加熱方法
を実施するための加熱装置の断面図である。
を実施するための加熱装置の断面図である。
D … 炉本体 10 … 流動層炉 2 … 流動層 3 … 鋳造物 31 … 中子
Claims (2)
- 【請求項1】 流動層炉内で中子付鋳造物を加熱するこ
とを特徴とする中子付鋳造物の加熱方法。 - 【請求項2】 請求項1の中子付鋳造物の加熱方法にお
いて、前記流動層内の流動層を遠赤外線発生物質にした
ことを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000099219A JP2001287019A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 中子付鋳造物の加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000099219A JP2001287019A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 中子付鋳造物の加熱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001287019A true JP2001287019A (ja) | 2001-10-16 |
Family
ID=18613596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000099219A Pending JP2001287019A (ja) | 2000-03-31 | 2000-03-31 | 中子付鋳造物の加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001287019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007128835A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Hyundai Motor Co Ltd | 燃料電池システム用加湿装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63108941A (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-13 | Komatsu Ltd | 鋳物の中子砂除去方法 |
JPH02104164U (ja) * | 1989-02-03 | 1990-08-20 | ||
JPH11129055A (ja) * | 1992-08-13 | 1999-05-18 | Consolidated Eng Co Of Georgia Inc | 金属キャスティングの熱処理および炉内砂回収 |
-
2000
- 2000-03-31 JP JP2000099219A patent/JP2001287019A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63108941A (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-13 | Komatsu Ltd | 鋳物の中子砂除去方法 |
JPH02104164U (ja) * | 1989-02-03 | 1990-08-20 | ||
JPH11129055A (ja) * | 1992-08-13 | 1999-05-18 | Consolidated Eng Co Of Georgia Inc | 金属キャスティングの熱処理および炉内砂回収 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007128835A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Hyundai Motor Co Ltd | 燃料電池システム用加湿装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100112 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100519 |