JP2001286120A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP2001286120A
JP2001286120A JP2000093813A JP2000093813A JP2001286120A JP 2001286120 A JP2001286120 A JP 2001286120A JP 2000093813 A JP2000093813 A JP 2000093813A JP 2000093813 A JP2000093813 A JP 2000093813A JP 2001286120 A JP2001286120 A JP 2001286120A
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Japan
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yoke
linear motor
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permanent magnet
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JP2000093813A
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Zenichi Ishikawa
善一 石川
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Mitsui High Tec Inc
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Mitsui High Tec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石と移動磁界部との間に異物が進入す
るのを防止すると共に、永久磁石から発生する磁束密度
を向上させることができるリニアモータを提供する。 【解決手段】 上辺の中央部に切り欠き開口部11を有
する断面矩形の第1のヨーク部材12と、切り欠き開口
部11に僅少の隙間を有して嵌入し、底部中央に移動磁
界部15が設けられた溝形の駆動部13を中央に備え、
両側部は移動可能に支持されたテーブル17と、駆動部
13内にあって第1のヨーク部材12に対極して配置さ
れた第2のヨーク部材18と、一方は第1のヨーク部材
12に、他方は第2のヨーク部材18にそれぞれ固着さ
れ、しかも、移動磁界部15を中央にし、且つ移動磁界
部15とは僅少の隙間を有して配置され、その極性は同
一方向を向いている第1、第2の永久磁石20、21と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
装置、精密加工機械等の駆動部に用いられるリニアモー
タに関し、更に詳しく言えば、リニア同期モータのヨー
ク部及び防塵の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリニアモータは、例えば
特開平11−178310号公報に開示されているよう
に、断面がU字状あるいはW字状に形成され、上辺が切
り欠き開口部を有する第1のヨーク部材の内側に互いに
間隔を開けて対向する電機子鉄心を断面に垂直方向に複
数個配列して設け、各電機子鉄心に電機子コイルを巻回
して複数個の電機子ユニットを形成して、固定部に固定
されている。また、第1のヨーク部材の上部には第2の
ヨーク部材を設け、第2のヨーク部材には、互いに対向
する電機子鉄心の間に僅かな間隙を介して配置された複
数の永久磁石を電機子ユニットの配列方向に沿って設
け、しかも、第2のヨーク部材は電機子ユニットの配列
方向に沿って直線移動が可能に固定部に支持されてい
る。このような構成により、電機子コイルに交流電圧を
印加することによって、電機子コイルと第2のヨーク部
材に設けられた永久磁石との間の電磁誘導作用により、
第2のヨーク部材が固定部に対して直線移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、電機子鉄心と永久磁石との間には間隙が
形成され、第1のヨークと第2のヨークとの間にも間隙
が設けられ、切り欠き開口部は上方に常に開放されてい
るので、外部のほこり等の異物が電機子鉄心と永久磁石
との間に入り易く、磁気特性に影響を与えるという問題
があった。また、電機子鉄心と永久磁石との間及び第1
のヨークと第2のヨークとの間のそれぞれの間隙によっ
て磁気抵抗が大きくなり、磁束密度を低下させる原因と
なり、特に、半導体製造装置のように極めて微細な位置
決め精度を必要とする装置に使用される場合は、その影
響により位置決め精度が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、永久
磁石と移動磁界部(電機子)との間に異物が進入するの
を防止すると共に、永久磁石から発生する磁束密度を向
上させることができるリニアモータを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るリニアモータは、上辺の中央部に切り欠き開口部を
有する断面矩形の第1のヨーク部材と、切り欠き開口部
に僅少の隙間を有して嵌入し、底部中央に移動磁界部が
設けられた溝形の駆動部を中央に備え、両側部は移動可
能に支持されたテーブルと、駆動部内にあって第1のヨ
ーク部材に対極して配置された第2のヨーク部材と、一
方は第1のヨーク部材に、他方は第2のヨーク部材にそ
れぞれ固着され、しかも、移動磁界部を中央にし、且つ
移動磁界部とは僅少の隙間を有して配置され、その極性
は同一方向を向いている第1、第2の永久磁石とを有す
る。これにより、第1のヨーク部材の切り欠き開口部に
僅かな隙間を介して駆動部の一部である両側壁部と第2
のヨーク部材とが配置されるので、第1のヨーク部材と
第2のヨーク部材との間は常に僅少な隙間しか開くこと
がなく、しかも第2のヨーク部材の下側に第1の永久磁
石と第2の永久磁石との磁気的空隙が設けられているの
で、第1のヨーク部材と第2のヨーク部材との間から異
物が落下しても、直接磁気的空隙に入り込むことがな
く、第1、第2のヨーク部材に囲まれた空間に配置され
た第1の永久磁石、第2の永久磁石及び駆動部に設けら
れた移動磁界部に異物が付着することが防止される。
【0005】ここで、本発明に係るリニアモータにおい
て、第1のヨーク部材の切り欠き開口部の端部(より正
確には、第1のヨーク部材の開口側端部、以下第1のヨ
ーク端部ともいう)と、第2のヨーク部材の端部とは同
一位置に対向して配置され、切り欠き開口部の端部と対
向する第2のヨーク部材との間には、弾性シール部材が
配置されていてもよい。この場合、弾性シール部材は第
1、第2のヨーク部材側にそれぞれ取付けられ、弾性シ
ール部材の先端が駆動部の移動に応じて弾性変形して、
駆動部の側壁部に密着するので、第1のヨーク部材と第
2のヨーク部材との間の僅少な隙間も、常に弾性シール
部材によってシールされ、異物の進入防止効果が向上す
る。また、本発明に係るリニアモータにおいて、弾性シ
ール部材は高透磁率性物質から構成してもよい。この場
合、第1のヨーク部材と駆動部との間及び第2のヨーク
部材と駆動部との間が高透磁率性物質からなる弾性シー
ル部材によって磁気的に連結されるので、第1の永久磁
石から移動磁界部、第2の永久磁石、第2のヨーク部
材、弾性シール部材、駆動部、弾性シール部材、第1の
ヨーク部材を通り第1の永久磁石に戻る磁気回路の磁気
抵抗は小さくなり、その磁気回路を通る磁束密度は向上
する。
【0006】本発明に係るリニアモータにおいて、第1
のヨーク部材の外側には第1のヨーク部材を固定支持す
る低透磁率性の部材からなる枠体が設けられ、テーブル
は枠体に移動可能に支持されていてもよい。この場合、
枠体によって第1のヨーク部材の近くに磁性体が近づく
ことができなくなるので、第1のヨーク部材から外部に
漏れる漏洩磁束が減少し、磁気回路の磁束密度が向上す
る。本発明に係るリニアモータにおいて、第1、第2の
永久磁石は、テーブルの移動方向に分割される小片から
なっていると共に、第1、第2の永久磁石が保持される
第1、第2のヨーク部材もテーブルの移動方向に分割さ
れて、その分割部分は低透磁率性樹脂によって連結され
て、第1、第2のヨーク部材は一体構造となっていても
よい。この場合、隣り合う第1、第2の永久磁石及び第
1、第2の永久磁石が保持される第1、第2のヨーク部
材がそれぞれテーブルの移動方向に分割されて、分割部
分は低透磁率性樹脂によって連結されているので、第1
の永久磁石の隣り合う小片間及び第2の永久磁石の隣り
合う小片間のそれぞれの磁気抵抗が大きくなって、その
間の漏洩磁束の発生が防止される。したがって、移動磁
界部が移動するときに、移動磁界部が鎖交する磁束を発
生する第1、第2の永久磁石の小片にそれぞれ隣接する
第1、第2の永久磁石の小片には、移動磁界の磁束が影
響を及ぼすことがなくなり、移動磁界部を鎖交する磁束
密度が安定し、位置決め精度が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るリニアモータの側断面図、図2は同平面図、図
3は同正断面図である。図1、図2及び図3に示すよう
に、本発明の一実施の形態に係るリニアモータ10は、
上辺の中央部に切り欠き開口部11を有する断面矩形の
第1のヨーク部材12を設け、切り欠き開口部11に僅
少の隙間を介して断面がU字状の溝形の駆動部13を嵌
入している。駆動部13は、底部中央には低透磁率性の
コイル支持部材14を介して、例えば三相等の多相コイ
ルからなる電機子コイルが複数個移動方向に所定ピッチ
で配置された移動磁界部15が設けられ、コイル支持部
材14の上部の両側には磁性体の一例であるコバルト合
金からなる両側壁部16を設け、移動可能に支持された
テーブル17の中央下部に取付けられている。駆動部1
3の内側には、第1のヨーク部材12に対極して第2の
ヨーク部材18が配置されて、両端が第1のヨーク部材
12のテーブル17移動方向の両端部にそれぞれ設けら
れたヨーク支持部材19に取付けられている。
【0008】また、第1のヨーク部材12の内側(底
部)上面には第1の永久磁石20が固着され、第2のヨ
ーク部材18の下面には第2の永久磁石21が固着さ
れ、しかも、第1、第2の永久磁石20、21は移動磁
界部15を中央にして、且つ移動磁界部15とは僅少の
隙間を有してそれぞれ上下に配置されている。なお、第
1、第2の永久磁石20、21はそれぞれテーブル17
の移動方向に分割される小片からなり、所定ピッチで移
動方向に配列されていて、その極性は同一方向を向いて
いる。なお、第1、第2のヨーク部材12、18は、図
3に示すように、第1、第2の永久磁石20、21と同
一ピッチでそれぞれ第1、第2の永久磁石20、21毎
にテーブル17の移動方向に分割されて、その分割部分
は低透磁率性樹脂22によって連結されて、第1、第2
のヨーク部材12、18はそれぞれ一体構造となってい
る。
【0009】第1のヨーク部材12の切り欠き開口部1
1側のの第1のヨーク端部23と、第2のヨーク部材1
8の両側の第2のヨーク端部24とは上下方向の同一位
置に対向して配置されている。第1のヨーク端部23と
第2のヨーク端部24には、例えばブチルゴム、ニトリ
ルゴム、エチレンプロピレンゴム等の板状ゴム、ポリ塩
化ビニール等の合成樹脂シートからなり、特に例えばゴ
ムの中に磁性体の一例である珪素鋼板粉末(粒径32メ
ッシュ〜500メッシュ)を40〜95重量%混入した
高透磁率性物質からなる第1、第2の弾性シール部材2
5、26が取付けられて、第1、第2の弾性シール部材
25、26は互いに端部が合掌状(山形状)に重なって
いる。なお、第1、第2の弾性シール部材25、26の
間に入る駆動部13の両側壁部16は移動方向の両端部
が舳先状に形成され、駆動部13の移動にしたがって第
1、第2の弾性シール部材25、26の間が開き易いよ
うにしている。第1のヨーク部材12の外側には第1の
ヨーク部材12を固定支持する低透磁率性の部材の一例
である高マンガン鋼(Mnが20重量%)からなる枠体
27が設けられ、ヨーク支持部材19と共にベース28
の上に固定されている。枠体27の上部には、移動方向
に沿って、例えばボールブッシュを用いたリニアガイド
29が設けられ、テーブル17の両側部はリニアガイド
29を介して枠体14に移動可能に支持されている。
【0010】ここで、本実施の形態に係るリニアモータ
10の動作及び作用について説明する。最初の停止状態
では、駆動部13の両側壁部16は第1、第2の弾性シ
ール部材25、26に挟まれて、しかも駆動部13がな
い部分の第1、第2のヨーク端部23、24の間は第
1、第2の弾性シール部材25、26によって塞がれて
いるので、異物が第1、第2のヨーク端部23、24の
間に進入することが防止される。また、第1のヨーク部
材12の切り欠き開口部11には、僅かな隙間を介して
駆動部13の一部である両側壁部16と第2のヨーク部
材18とが配置され、更に第1のヨーク部材12と第2
のヨーク部材18との間は常に僅少な隙間しか開くこと
がなく、しかも第2のヨーク部材18の下側に第1の永
久磁石20と第2の永久磁石21との磁気的空隙が設け
られている。したがって、万が一、第1、第2の弾性シ
ール部材25、26を突き抜けて、第1のヨーク部材1
2と第2のヨーク部材18との間から異物が落下したと
しても、直接、磁気的空隙に入り込むことがなく、第
1、第2のヨーク部材12、18に囲まれた空間に配置
された第1の永久磁石20、第2の永久磁石21及び駆
動部13に設けられた移動磁界部15に異物が付着する
ことが防止される。
【0011】駆動部13の移動磁界部15に交流電圧を
印加すると、第1、第2の永久磁石20、21と移動磁
界部15との電磁誘導作用により移動磁界部15が移動
を開始し、駆動部13を介してテーブル17が移動す
る。このとき、駆動部13の両側壁部16は移動方向の
端部が舳先状に形成されているので、駆動部13の移動
にしたがって両側壁部16の舳先状端部が第1、第2の
弾性シール部材25、26の間を密着しながら開いて移
動するので、第1、第2のヨーク端部23、24の間は
常に閉じられた状態となり、異物の進入を防ぐことがで
きる。また、第1、第2の弾性シール部材25、26
は、例えばゴムの中に磁性体からなる粉末を混入した高
透磁率性物質から構成されているので、第1のヨーク部
材12と駆動部13との間及び第2のヨーク部材18と
駆動部13との間の間隙は磁気的に連結され、第1の永
久磁石20から移動磁界部15、第2の永久磁石21、
第2のヨーク部材18、第2の弾性シール部材26、駆
動部13、第1の弾性シール部材25、第1のヨーク部
材12を通り第1の永久磁石20に戻る磁気回路の磁気
抵抗は小さくなり、その磁気回路を通る磁束密度は向上
する。
【0012】また、第1のヨーク部材12の外側に第1
のヨーク部材12を固定支持する低透磁率性の部材から
なる枠体27が設けられ、テーブル17は枠体27に移
動可能に支持されているので、枠体27によって第1の
ヨーク部材12の近くに磁性体が近づくことができず、
第1のヨーク部材12から外部に漏れる漏洩磁束が減少
し、磁気回路の磁束密度が向上する。更に、第1、第2
の永久磁石20、21は、テーブル17の移動方向に分
割される小片からなっていると共に、第1、第2の永久
磁石20、21が保持される第1、第2のヨーク部材1
2、18もテーブルの移動方向に分割されて、その分割
部分は低透磁率性樹脂22によって連結されて、一体構
造となっているので、第1、第2の永久磁石20、21
の隣り合う小片間の磁気抵抗が大きくなって、その間の
漏洩磁束の発生が防止される。したがって、移動磁界部
15が移動するときに、移動磁界部15が鎖交する磁束
を発生する第1、第2の永久磁石20、21の小片にそ
れぞれ隣接する第1、第2の永久磁石20、21の小片
には、移動磁界の磁束が影響を及ぼすことがなくなり、
移動磁界部15を鎖交する磁束密度が安定し、位置決め
精度が向上する。
【0013】以上、本発明を一実施の形態に係るリニア
モータについて説明してきたが、本発明は、何ら前記実
施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられる
その他の実施の形態や変形例も含むものである。例え
ば、移動磁界部15は、コイルを耐熱性樹脂からなる枠
状のコイル支持部材の中に平板状に巻回するか、平板状
導電性部材からエッチングあるいはプレス加工により形
成したコイルを絶縁シートを介して積層して、コイル間
を接続し、耐熱性樹脂によってコイル支持部材の中に埋
設し、鉄心を使用しない薄型の電機子コイルを形成して
磁気的空隙を小さくし、磁気特性を向上するようにして
もよい。また、第1、第2のヨーク部材は、高透磁性金
属である電磁鋼板やアモルファスを積層した積層鉄心に
よって形成してもよく、移動方向に分割せずに磁性体に
よって一体に形成したものでもよい。更に、第1、第2
の永久磁石は、例えばフェライト磁石のように抗磁力の
大きい磁石を用い、一体の永久磁石に移動方向に所定ピ
ッチで磁極が交互に変わるように着磁して構成してもよ
い。
【0014】
【発明の効果】請求項1〜5記載のリニアモータにおい
ては、上辺の中央部に切り欠き開口部を有する断面矩形
の第1のヨーク部材と、切り欠き開口部に僅少の隙間を
有して嵌入し、底部中央に移動磁界部が設けられた溝形
の駆動部を中央に備え、両側部は移動可能に支持された
テーブルと、駆動部内にあって第1のヨーク部材に対極
して配置された第2のヨーク部材と、一方は第1のヨー
ク部材に、他方は第2のヨーク部材にそれぞれ固着さ
れ、しかも、移動磁界部を中央にし、且つ移動磁界部と
は僅少の隙間を有して配置され、その極性は同一方向を
向いている第1、第2の永久磁石とを有する。したがっ
て、第1のヨーク部材と第2のヨーク部材との間は常に
僅少な隙間しか開くことがなく、しかも第2のヨーク部
材の下側に第1の永久磁石と第2の永久磁石との磁気的
空隙が設けられているので、第1のヨーク部材と第2の
ヨーク部材との間から異物が落下しても、直接磁気的空
隙に入り込むことがなく、第1、第2のヨーク部材に囲
まれた空間に配置された第1の永久磁石、第2の永久磁
石及び駆動部に設けられた移動磁界部に異物が付着する
ことを防止できる。
【0015】特に、請求項2記載のリニアモータにおい
ては、第1のヨーク部材の切り欠き開口部の端部と、第
2のヨーク部材の端部とは同一位置に対向して配置さ
れ、切り欠き開口部の端部と対向する第2のヨーク部材
との間には、弾性シール部材が配置されているので、第
1のヨーク部材と第2のヨーク部材との間の僅少な隙間
も、常に弾性シール部材によってシールされ、異物の進
入防止効果を向上させることができる。また、請求項3
記載のリニアモータにおいては、弾性シール部材は高透
磁率性物質から構成しているので、第1の永久磁石から
移動磁界部、第2の永久磁石、第2のヨーク部材、弾性
シール部材、駆動部、弾性シール部材、第1のヨーク部
材を通り第1の永久磁石に戻る磁気回路の磁気抵抗は小
さくなり、その磁気回路を通る磁束密度を向上させるこ
とが可能である。
【0016】請求項4記載のリニアモータにおいては、
第1のヨーク部材の外側には第1のヨーク部材を固定支
持する低透磁率性の部材からなる枠体が設けられ、テー
ブルは枠体に移動可能に支持されているので、第1のヨ
ーク部材から外部に漏れる漏洩磁束が減少し、磁気回路
の磁束密度を向上させることができる。請求項5記載の
リニアモータにおいては、第1、第2の永久磁石は、テ
ーブルの移動方向に分割される小片からなっていると共
に、第1、第2の永久磁石が保持される第1、第2のヨ
ーク部材もテーブルの移動方向に分割されて、その分割
部分は低透磁率性樹脂によって連結されて、第1、第2
のヨーク部材は一体構造となっているので、移動磁界部
が移動するときに、移動磁界部が鎖交する磁束を発生す
る第1、第2の永久磁石の小片にそれぞれ隣接する第
1、第2の永久磁石の小片には、移動磁界の磁束が影響
を及ぼすことがなくなり、移動磁界部を鎖交する磁束密
度を安定させ、位置決め精度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るリニアモータの側
断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正断面図である。
【符号の説明】
10:リニアモータ、11:切り欠き開口部、12:第
1のヨーク部材、13:駆動部、14:コイル支持部
材、15:移動磁界部、16:側壁部、17:テーブ
ル、18:第2のヨーク部材、19:ヨーク支持部材、
20:第1の永久磁石、21:第2の永久磁石、22:
低透磁率性樹脂、23:第1のヨーク端部、24:第2
のヨーク端部、25:第1の弾性シール部材、26:第
2の弾性シール部材、27:枠体、28:ベース、2
9:リニアガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上辺の中央部に切り欠き開口部を有する
    断面矩形の第1のヨーク部材と、前記切り欠き開口部に
    僅少の隙間を有して嵌入し、底部中央に移動磁界部が設
    けられた溝形の駆動部を中央に備え、両側部は移動可能
    に支持されたテーブルと、前記駆動部内にあって前記第
    1のヨーク部材に対極して配置された第2のヨーク部材
    と、一方は前記第1のヨーク部材に、他方は前記第2の
    ヨーク部材にそれぞれ固着され、しかも、前記移動磁界
    部を中央にし、且つ該移動磁界部とは僅少の隙間を有し
    て配置され、その極性は同一方向を向いている第1、第
    2の永久磁石とを有することを特徴とするリニアモー
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリニアモータにおいて、
    前記第1のヨーク部材の切り欠き開口部の端部と、前記
    第2のヨーク部材の端部とは同一位置に対向して配置さ
    れ、前記切り欠き開口部の端部と対向する前記第2のヨ
    ーク部材との間には、弾性シール部材が配置されている
    ことを特徴とするリニアモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のリニアモータにおいて、
    前記弾性シール部材は高透磁率性物質からなることを特
    徴とするリニアモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリ
    ニアモータにおいて、前記第1のヨーク部材の外側には
    前記第1のヨーク部材を固定支持する低透磁率性の部材
    からなる枠体が設けられ、前記テーブルは該枠体に移動
    可能に支持されていることを特徴とするリニアモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリ
    ニアモータにおいて、前記第1、第2の永久磁石は、前
    記テーブルの移動方向に分割される小片からなっている
    と共に、該第1、第2の永久磁石が保持される前記第
    1、第2のヨーク部材も前記テーブルの移動方向に分割
    されて、その分割部分は低透磁率性樹脂によって連結さ
    れて、前記第1、第2のヨーク部材は一体構造となって
    いることを特徴とするリニアモータ。
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