JP2001285928A - ランダムアクセス制御方法 - Google Patents

ランダムアクセス制御方法

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JP2001285928A
JP2001285928A JP2000093497A JP2000093497A JP2001285928A JP 2001285928 A JP2001285928 A JP 2001285928A JP 2000093497 A JP2000093497 A JP 2000093497A JP 2000093497 A JP2000093497 A JP 2000093497A JP 2001285928 A JP2001285928 A JP 2001285928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FDM/FDMAを用いた基地局と複数の移
動局間とのランダムアクセス制御方法において、基地局
と送信権を付与した移動局との通信を確実に保証するラ
ンダムアクセス制御方法を提供する。 【解決手段】 基地局は特定の移動局より送信された送
信要求を含んだフレーム信号を検知すると、全ての移動
局に対してフレーム信号の送信を禁止する動作制御命令
を送信し、さらにその特定の移動局に対してフレーム信
号の送信権を付与する動作制御命令を送信することによ
って、当該特定の移動局との通信を優先的に行い、送信
権の保証が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局から移動局
への送信に周波数分割多重方式(Frequency Division M
ultiple:以下FDM)、移動局から基地局への送信に
周波数分割多元接続方式(Frequency Division Multipl
e Access:以下FDMA)を用いた無線基地局と複数の
移動局間における移動局のランダムアクセス送信の制御
方法に係り、特に送信権を付与した移動局に対して、送
信権を確実に保証するランダムアクセス制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の子局とのデータの送受信を不定期
に行うランダムアクセス送信において、送受信データの
制御を行うランダムアクセス制御方式が各種通信技術で
多種にわたって用いられている。例えば、有線系ではバ
ス方式のイーサネット(登録商標)、ISDN基本群の
Dチャネル制御、無線系では時分割多重/時分割多元接
続(Time Division Multiple(TDM)/Time Divisio
n Multiple Access(TDMA))制御方式、FDM/
FDMA制御方式などが一般的に知られている。このう
ちFDM/FDMAは子局とのデータの送受信に異なる
周波数を有する送信波を用い、子局を識別することを特
徴とするランダムアクセス送信方法であり、FMラジ
オ、携帯電話等の無線通信に用いられている。
【0003】従来の基地局と複数の移動局間無線通信に
おけるFDM/FDMAのランダムアクセス制御方式に
ついて、図8,9を用いて説明する。図8は、FDM/
FDMAにおける基地局又は移動局から送信される送信
フレームの構成図であり、図9は、従来のFDM/FD
MAのランダムアクセス制御方式における基地局の制御
動作を示した図である。尚、データの送信方法について
は、基地局から移動局への送信にはFDMを、移動局か
ら基地局への送信にはFDMAを用いている。
【0004】基地局は移動局に対して、下り送信フレー
ム信号1を送信し、下り送信フレーム信号を受信した移
動局は、これに基いて送信データを含む上り送信フレー
ム信号2を基地局に向けて送信する。図8において、下
り送信フレーム信号及び上り送信フレーム信号との対応
関係を明らかにするため、各送信フレーム信号にはフレ
ーム番号0〜17が割り振られており、フレーム番号が
17まで達すると、再び0が割り振られる。
【0005】図8のフレーム構造図では基地局及び移動
局が1フレームのデータを送信するまでに要する1フレ
ーム時間は40ms、移動局が下り送信フレームを受信
し、対応した上り送信フレームを基地局に送信するまで
の時間差は60msである。
【0006】また基地局は、移動局から上り送信フレー
ム信号を受信する際に、他の移動局からの上り送信フレ
ーム信号を同時受信しないよう、すなわち衝突を避ける
よう衝突制御処理を行う。基地局は衝突制御処理の結果
として、衝突制御ビット情報を下り送信フレーム信号に
含有させて移動局に送信し、移動局の上り送信フレーム
信号の送信制御を行っている。
【0007】衝突制御ビット情報の構成は、図9の衝突
制御ビット情報19に示されている通りであり、衝突制
御ビット情報はI/Bビット、R/Nビット、PEで構
成されている。I/Bビットは移動局からの上り送信フ
レーム信号の送信許可/禁止を、R/Nビットは移動局
からの上り送信フレーム信号の受信/非受信を、PEは
基地局で受信した上り送信フレーム信号のデータ部分の
エコーをそれぞれ表している。基地局は衝突制御ビット
情報を含んだ下り送信フレーム信号を各移動局へ40m
s間隔で常時送信している。
【0008】一方、移動局から送信される上り送信フレ
ーム信号には、送信データの他に、移動局が送信する総
フレーム数及び現在送信中のフレーム番号の情報が含ま
れており、これらの情報を基に基地局は移動局の送信デ
ータの残りフレーム数を把握することが可能である。
【0009】以下、図9を用いて、従来のFDM/FD
MAのランダムアクセス制御方式における基地局の制御
動作について説明する。基地局は全ての移動局に対し
て、衝突制御ビット情報を含む下り送信フレーム信号を
40ms間隔で常時送信する。移動局Ms1は基地局よ
り下り送信フレーム信号10を受信すると、下り送信フ
レーム信号に含まれる衝突制御ビット情報の内容を判定
する。判定の結果、I/B=I(送信許可)であり、か
つ移動局Ms1に送信データがあると、移動局Ms1は
1フレーム目の上り送信フレーム信号Ms111を基
地局に送信する。引き続き移動局は2フレーム目及び3
フレーム目の上り送信フレーム信号Ms116、Ms
17を連続して送信する。
【0010】基地局は1フレーム目の上り送信フレーム
信号Ms111を受信完了すると、衝突制御処理を行
い、受信完了から20ms後に衝突制御処理の結果であ
る衝突制御ビット情報を含む下り送信フレーム信号11
を全移動局に送信する。下り送信フレーム信号11を受
信した移動局Ms1は、上り送信フレーム信号Ms1
11が正しく受信されたことを確認すると、残りの未送
信フレームである4フレーム目の上り送信フレーム信号
Ms118を基地局に送信する。
【0011】基地局は上り送信フレーム信号16、1
7、18をそれぞれ受信すると、衝突制御処理を行い、
それぞれの上り送信フレーム信号に対応した衝突制御ビ
ット情報を含む下り送信フレーム信号12、13、14
を移動局に送信する。移動局は下り送信フレーム信号1
2、13、14を受信し、各上り送信フレーム信号1
6、17、18が正しく受信されたことを確認すると、
残りの未送信フレームをその都度1フレームずつ基地局
に送信する。
【0012】図10は、従来のFDM/FDMAのラン
ダムアクセス制御方式における基地局の下り送信フレー
ム信号の送信ワークフロー図であり、図11は移動局の
上り送信フレーム信号の送信ワークフロー図である。以
下、図10及び図11を用いて、従来のランダムアクセ
ス制御方式における基地局及び移動局の動作について詳
細に説明する。
【0013】まず、従来の基地局の動作について説明す
る。図10において、基地局は特定の移動局から上り送
信フレーム信号を受信したか否かの判定を行う(ステッ
プS20)。ステップS20において、受信していない
と判定した場合(Noの場合)、基地局は衝突制御ビッ
ト情報としてI/B=I(送信許可)、R/N=N(非
受信)、PEを空に設定し(ステップS26)、特定の
移動局に対してステップS26で設定した衝突制御ビッ
ト情報を含んだ下り送信フレーム信号を送信する(ステ
ップS27)。ステップS27において下り送信フレー
ム信号を送信した後、基地局はステップS20に戻り、
移動局からの上り送信フレーム信号の送信を待つ。
【0014】ステップS20において、上り送信フレー
ム信号を受信したと判定した場合(Yesの場合)、基
地局はさらに、受信した上り送信フレーム信号(以下、
受信信号という)が正常か否かを判定する(ステップS
21)。ステップS21において、受信信号が正常でな
いと判定した場合(Noの場合)、基地局はステップS
26の衝突制御ビット情報の設定を行う。基地局は以
後、受信信号を受信していないと判定した場合と同様の
動作を実行する。
【0015】ステップS21において、受信信号が正常
であると判定された場合(Yesの場合)、基地局は受
信した受信信号中のデータを基に、PEを生成する(ス
テップS22)。さらに基地局は、受信信号から未送信
である残りのフレーム数の情報を読み取り、判定を行う
(ステップS23)。
【0016】特定の移動局から上り送信フレーム信号が
長時間にわたって送信された場合、基地局では他の移動
局からの上り送信フレーム信号を受信できなくなるか、
上り送信フレーム信号の衝突が発生する恐れがある。こ
のため基地局は、先頭の上り送信フレーム信号を受信し
て、衝突制御ビット情報を設定して下り送信フレーム信
号として移動局に送信し終えるまでの所要時間である1
00ms間に受信できるフレーム数、つまり2フレーム
を特定の移動局から送信された上り送信フレーム信号の
残りフレーム数の判定基準として、一旦特定の移動局と
の通信を終了する。
【0017】ステップS23において、残りフレーム数
が3個未満である場合(Yesの場合)、基地局は衝突
制御ビット情報としてI/B=I(送信許可)、R/N
=R(受信)、PEにステップS22で生成されたデー
タを設定し(ステップS24)、ステップS24で設定
された衝突制御ビット情報を含む下り送信フレーム信号
を移動局に送信する(ステップS27)。
【0018】ステップ23において、残りフレーム数が
3個以上であれば(Noの場合)、基地局は衝突制御ビ
ット情報としてI/B=B(送信禁止)、R/N=R
(受信)、PEにステップS22で生成されたデータを
設定し(ステップS24)、ステップS24で設定され
た衝突制御ビット情報を含む下り送信フレーム信号を移
動局に送信する(ステップS27)。ステップ23の判
定結果によらず、ステップ27で下り送信フレーム信号
を送信した後、基地局はステップS20に戻り、移動局
からの上り送信フレーム信号の送信を待つ。
【0019】次に、従来の移動局の動作について説明す
る。図11において、移動局は基地局に送信する送信デ
ータがあるか否かの判定を行う(ステップS30)。ス
テップ30において、送信データがないと判定した場合
(Noの場合)、移動局は新たな送信データが格納され
るのを待つ。
【0020】ステップ30において、上り送信フレーム
信号があると判定した場合(Yesの場合)、移動局は
上り送信フレーム信号の送信時間を監視するタイマーを
起動する(ステップS31)。次に、移動局は、基地局
から下り送信フレーム信号を受信すると、下り送信フレ
ーム信号に含まれる衝突制御ビット情報のI/B情報を
参照する(ステップS32)。
【0021】ステップS32において、I/B=B(送
信禁止)である場合、移動局はタイマーが送信規定時間
を経過したか否かを判定する(ステップS33)。ステ
ップ33において、タイマーが送信規定時間を経過して
いた場合(Yesの場合)、移動局は送信失敗制御を行
い(ステップS34)、上り送信フレーム信号の送信を
終了する。ステップS33において、送信規定時間内で
ある場合(Noの場合)、移動局は次の下り送信フレー
ム信号を受信すると(ステップS35)、ステップS3
2のI/Bの判定を行う。
【0022】ステップS32において、I/B=I(送
信許可)である場合、移動局は上り送信フレーム信号の
送信を開始する(ステップS36、S37、S38)。
移動局は上り送信フレーム信号を3フレーム目まで連続
で送信する。
【0023】基地局の動作で記述したように、移動局は
上り送信フレーム信号を3フレーム目まで送信した時点
で、1フレーム目に応答して送信された下り送信フレー
ム信号を基地局より受信する。移動局は受信した下り送
信フレーム信号の衝突制御ビット情報のR/Nの判定を
行う(ステップS39)。
【0024】ステップS39において、R/N=N(非
受信)である場合、移動局は上り送信フレーム信号を1
フレーム目から再度基地局に送信する。上り送信フレー
ム信号を再送信するにあたり移動局は、再送信の回数が
規定回数を超えたか否かの判定を行う(ステップS4
6)。
【0025】ステップS46において、規定回数以内で
ある場合(Noの場合)、移動局はランダム時間を経過
(遅延)させた後(ステップS47)、ステップS32
に戻り再び基地局より下り送信フレーム信号が送信され
るのを待つ。下り送信フレーム信号を受信後、移動局は
ステップS32のI/Bの判定を行う。ステップS46
において、規定回数を超えていた場合(Yesの場
合)、移動局は送信失敗制御を行い(ステップS4
8)、上り送信フレーム信号の送信を終了する。
【0026】ステップS39において、R/N=R(受
信)である場合、移動局はさらに衝突制御ビット情報の
PEと既に送信した上り送信フレーム信号の1フレーム
目のデータとの内容を比較判定する(ステップS4
0)。ステップS40において、内容が一致しない場合
(Noの場合)、移動局はステップS46に移り、上り
送信フレーム信号の再送信を上述した方法で行う。ステ
ップS40において、内容が一致した、つまり上り送信
フレーム信号が正確に送信されたと判定された場合(Y
esの場合)、移動局は未送信の送信データ(次の送信
フレーム)があるか否かを判定する(ステップS4
1)。
【0027】ステップS41において、未送信の送信デ
ータがないと判定された場合(Noの場合)、移動局は
既に送信した上り送信フレーム信号の全てのフレームに
対して、基地局から下り送信フレーム信号を受信したか
否かを判定する(ステップS42)。
【0028】ステップS42において、全てのフレーム
に対しての下り送信フレーム信号を受信したと判定した
場合(Noの場合)、移動局は送信完了制御を行い(ス
テップS49)、上り送信フレーム信号の送信を完了す
る。ステップS42において、全ての下り送信フレーム
信号を受信していないと判定した場合(Yesの場
合)、移動局は新たな下り送信フレーム信号が送信され
るのを待つ。新たな下り送信フレーム信号を受信する
と、移動局は衝突制御ビット情報のR/Nの判定を行う
(ステップS44)。
【0029】ステップS44において、R/N=Nであ
る場合、移動局は送信失敗制御を行い(ステップS4
8)、上り送信フレーム信号の送信を終了する。ステッ
プS44において、R/N=Rである場合、移動局はさ
らに衝突制御ビット情報のPEと対応した上り送信フレ
ーム信号のデータとの内容を比較判定する(ステップS
45)。ステップS45において、内容が一致しない場
合(Noの場合)、移動局はステップS48に移り、送
信失敗制御を行う。ステップS45において、内容が一
致した場合(Yesの場合)、移動局はステップS41
に戻り、全ての下り送信フレーム信号を受信するまで上
述した操作を繰り返す。
【0030】また、ステップS41において、未送信の
フレームがあると判定された場合(Yesの場合)、移
動局は未送信のフレーム(次フレーム)を1フレーム分
基地局に送信する(ステップS43)。さらに移動局
は、下り送信フレーム信号を基地局より受信して、上述
したステップS44の衝突制御ビット情報のR/Nの判
定、ステップS45のPEの内容比較を行い、全ての下
り送信フレーム信号を受信するまでこの操作を繰り返
す。以上が従来のランダムアクセス制御方式における基
地局及び移動局の動作である。
【0031】上述したように、移動局が1フレーム目の
上り送信フレーム信号を送信し、基地局で正常に受信し
たと判定されると、この移動局は基地局への送信権を獲
得したことになり、送信権の獲得後は、移動局は優先的
に上り送信フレーム信号を送信できるのが従来のランダ
ムアクセス方式の特徴であった。
【0032】尚、従来のFDM/FDMAによるランダ
ムアクセス制御方式について、平成10年(1998
年)3月17日公開の特開平10−075481号「セ
ルラ通信網」(出願人:富士ゼロックス株式会社、発明
者:太田猛史)がある。この発明は、従来と同等のセル
間干渉保護比を維持しながら周波数再利用効率を向上さ
せるものである。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FDM/FDMAによるランダムアクセス制御方式で
は、基地局における衝突検出有無の情報が移動局に送信
されるまでの時間差が大きく、一つの移動局が上り送信
フレーム信号を送信中でも、一定時間の間他の移動局も
上り送信フレーム信号を送信可能なため、上り送信フレ
ーム信号の衝突が発生するという問題点があった。
【0034】この問題点について、図9を用いて説明す
る。基地局がある移動局から上り送信フレーム信号を受
信して、対応した下り送信フレーム信号を送信し終わる
までの所用時間は、40+20+40=100msとな
り、この間、他の移動局は既に基地局が上り送信フレー
ム信号を受信したことを検知できない。このため例え
ば、移動局Ms2が移動局Ms1より40ms遅れて1
フレーム目の上り送信フレーム信号Ms2を送信した
場合、移動局Ms1は2フレーム目16を送信してお
り、移動局Ms1と移動局Ms2の送信が衝突してしま
い、移動局Ms1の送信権が保証されない。
【0035】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、送信権を獲得した移動局及び他の移動局から送信さ
れた上り送信フレーム信号の衝突を防ぎ、かつ移動局の
送信権を確実に保証できるFDM/FDMAにおけるラ
ンダムアクセス制御方法を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、基地局から複数の移動局に対し
ては周波数分割多重方式を用いて1フレーム信号の送信
に要するフレーム時間を単位として常時下り送信フレー
ム信号を送信し、各々の移動局から基地局に対しては周
波数分割多元接続方式を用いて上り送信フレーム信号を
送信し、基地局は一つの移動局から送信された上り送信
フレーム信号に対して処理を行うランダムアクセス制御
の方法において、基地局は特定の移動局から送信要求を
含む上り送信フレーム信号を検知し正常に受信すると、
全ての移動局に対して上り送信フレーム信号の送信を禁
止する動作制御情報を含んだ下り送信フレーム信号を送
信後、その特定の移動局に対して上り送信フレーム信号
の送信権を付与する動作制御情報を含んだ下り送信フレ
ーム信号を送信し、当該移動局との通信を優先的に行
い、基地局は移動局から送信された上り送信フレーム信
号の受信に失敗すると、全ての移動局に対して上り送信
フレーム信号の送信を禁止する動作制御情報を含んだ下
り送信フレーム信号を送信後、全ての移動局に対して上
り送信フレーム信号を受け入れる動作制御情報を含んだ
下り送信フレーム信号を送信するものであり、上り送信
フレーム信号の衝突を防ぐことができ、かつ移動局の送
信権を確実に保証することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るラ
ンダムアクセス制御方式は、基地局は移動局からの上り
送信フレーム信号の検知後、検知が行われたフレーム時
間内に移動局の動作制御情報を更新して下り送信フレー
ム信号として各移動局に送信し、各移動局の動作制御を
行うものである。これにより、基地局は送信権を付与さ
れた移動局との通信を確実に行うことができる。尚、請
求項における動作制御情報が送信権ビット情報に、送信
許可/禁止情報がI/Bビットに、受信/非受信情報が
R/Nビットに相当する。
【0038】図4は、本発明の実施の形態に係るFDM
/FDMAのランダムアクセス制御方式における、基地
局から送信される下り送信フレーム信号に含まれる送信
権ビット情報の構成図である。送信権ビット情報は、I
/Bビット、R/Nビット、移動局情報で構成されてい
る。
【0039】I/Bビットは移動局からの上り送信フレ
ーム信号の送信許可/禁止の情報を3ビットで表す。I
/Bビットでは上り送信フレーム信号の送信許可/禁止
の情報として、全ての移動局に対して上り送信フレーム
信号の送信を禁ずる送信禁止(I/B=000,00
1,010)、送信要求の上り送信フレーム信号を衝突
や誤りなく送信した移動局に対して送信権を付与する送
信権付与(I/B=100)、特定の移動局に送信権が
付与されていることを示す指定移動局送信許可(I/B
=101)、全ての移動局からの上り送信フレーム信号
の送信を受け入れる状態である空きの情報(I/B=1
11)をそれぞれ設定できる。
【0040】特に送信禁止については、送信権が付与さ
れている移動局からの上り送信フレーム信号が残り1つ
のときに設定する送信禁止1(I/B=000)、最後
の上り送信フレーム信号を受信したか、上り送信フレー
ム信号の受信エラーのときに設定する送信禁止2(I/
B=001)、ある移動局から送信要求を含んだ上り送
信フレーム信号を受信したときに設定する送信禁止3
(I/B=010)とに区別して設定できる。
【0041】R/Nは、移動局からの上り送信フレーム
信号の受信/非受信の情報を1ビットで示し、受信なら
ば1(R/N=1)、非受信ならば0(R/N=0)で
表す。移動局情報は、送信権を付与する移動局の情報を
設定する。本実施の形態では移動局情報は、事業者コー
ドと移動局識別番号の組み合わせで構成される30ビッ
トの情報で表している。
【0042】図1から図3は、本発明の実施の形態に係
るFDM/FDMAのランダムアクセス制御方式におけ
る基地局の制御動作を示した図である。また、図5は、
基地局の送信権ビット情報のI/Bの送信条件の関係図
であり、縦欄は上り送信フレーム信号の受信状態を、横
欄は現在のI/Bの情報を表している。以下、図を用い
て、本発明の実施の形態に係るランダムアクセス制御方
式における基地局の制御動作について、事例毎に説明す
る。
【0043】まず、基地局が1つの移動局との通信を行
う場合について説明する。図1は、基地局における送信
要求の上り送信フレーム信号の検出及び送信権付与のタ
イミングを示した図であり、1区画は10msを表して
いる。図1では、既に基地局は全移動局に送信権ビット
情報のI/Bが“空き”と設定されている下り送信フレ
ーム信号を送信している。移動局は未送信データがある
場合、送信要求及び1フレーム目の上り送信フレーム信
号76を下り送信フレーム信号の送信完了後60msま
でに基地局に送信する。ここで送信要求の上り送信フレ
ーム信号には、1フレーム目のデータを含めてもよいも
のとする。
【0044】基地局は、上り送信フレーム信号76の発
生と同じタイミング73で上り送信フレーム信号76を
検知すると、20ms後のタイミング74に送信権ビッ
ト情報のI/Bを“空き”から“送信禁止3”に設定変
更し、この送信権ビット情報を含む下り送信フレーム信
号を全ての移動局に送信する制御を行う。ここでI/B
の設定変更は図5のI/B送信条件の関係図に基いてお
り、受信状態=フレーム受信開始、現在のI/B=“空
き”であるため、次のI/Bは“送信禁止3”と決定さ
れる。
【0045】“送信禁止3”の情報を含む下り送信フレ
ーム信号を受信した全ての移動局は、現在送信中のフレ
ームを最後に上り送信フレーム信号の送信を停止する。
基地局は移動局から上り送信フレーム信号76の受信完
了後、上り送信フレーム信号の衝突の有無及び受信フレ
ームのエラーチェックを行う。
【0046】衝突がなく受信フレームが正常であると判
定されれば、基地局は40ms後のタイミング75で送
信権ビット情報のI/Bを“送信権付与”に設定し、上
り送信フレーム信号76を送信した移動局にこの送信権
ビット情報を含む下り送信フレーム信号を送信する。よ
ってこの移動局に送信権が付与されたことにより、以後
他の移動局に優先して残りの未送信データを基地局に送
信することが可能である。
【0047】次に、2つの移動局間で上り送信フレーム
信号が衝突した場合の基地局の動作について説明する。
図2は、2つの移動局から送信された上り送信フレーム
信号が衝突した場合の基地局の制御動作を示した図であ
る。まず、基地局は、全移動局に送信権ビット情報のI
/Bが“空き”と設定されている下り送信フレーム信号
50を送信する。下り送信フレーム信号50を受信した
移動局は、未送信のデータがあると送信要求及び1フレ
ーム目の上り送信フレーム信号を基地局に送信する。図
2では、移動局Ms1とMs2に未送信のデータがある
ため、それぞれが上り送信フレーム信号54及び55を
同じタイミングで送信する。
【0048】基地局は、上り送信フレーム信号を検知す
ると、送信権ビット情報のI/Bを“空き”から“送信
禁止3”に設定変更し、この送信権ビット情報を含んだ
下り送信フレーム信号51を全ての移動局に送信する。
下り送信フレーム信号51を受信した全ての移動局は、
以後の上り送信フレーム信号の送信を停止するが、既に
上り送信フレーム信号54及び55が同時に送信されて
おり、移動局Ms1とMs2の間で衝突が発生する。
【0049】基地局は衝突を検知すると、上り送信フレ
ーム信号のフレーム受信エラーと判定する。さらに基地
局は、図5のI/B送信条件の関係図に基いて、両方の
移動局に送信権を付与せず送信権ビット情報のI/Bを
“空き”に設定し、この送信権ビット情報を含む下り送
信フレーム信号52を全ての移動局に送信する。
【0050】衝突を起こした移動局Ms1とMs2では
1フレーム目送信後、それぞれで設定されたランダム時
間の間、データ送信を停止する。移動局Ms1が先にデ
ータ送信停止を解除し、基地局より下り送信フレーム信
号52を受信すると、移動局Ms1は再度送信要求及び
1フレーム目の上り送信フレーム信号56を基地局に送
信する。
【0051】基地局は、既に送信権ビット情報のI/B
を“空き”に設定しているため、上り送信フレーム信号
56を正常に受信する。上り送信フレーム信号56を検
知すると、基地局は送信権ビット情報のI/Bを“空
き”から“送信禁止3”に設定変更し、この送信権ビッ
ト情報を含む下り送信フレーム信号53を全移動局に送
信する。
【0052】次に、基地局は、上り送信フレーム信号5
6が正常に受信されたことを確認すると、送信権ビット
情報のI/Bを“送信権付与”に設定変更し、この送信
権ビット情報を含む下り送信フレーム信号を移動局Ms
1に送信する。以後移動局Ms1には、基地局との間の
送信が確立され、他の移動局に優先して残りの未送信デ
ータを基地局に送信することが可能である。
【0053】次に、1つの移動局との通信に続いて、他
の移動局との通信を開始する場合の基地局の動作につい
て説明する。図3は、1つの移動局との通信の終了後、
他の移動局との通信を開始する場合の基地局の制御動作
を示した図である。
【0054】基地局は、送信権ビット情報のI/Bが
“空き”と設定されている下り送信フレーム信号60を
全ての移動局に送信する。下り送信フレーム信号60を
受信した移動局Ms1は、未送信のデータがあると送信
要求及び1フレーム目のデータを含む上り送信フレーム
信号69を基地局に送信する。
【0055】基地局は、上り送信フレーム信号69を検
知すると、送信権ビット情報のI/Bを“空き”から
“送信禁止3”に設定変更し、R/N=N(R/N=
0:非受信)に設定する。さらに基地局はこの送信権ビ
ット情報を含んだ下り送信フレーム信号61を全ての移
動局に送信する。
【0056】全ての移動局は、下り送信フレーム信号6
1を受信すると以後の上り送信フレーム信号の送信を停
止する。次に基地局は、上り送信フレーム信号69が正
常に受信されたことを確認すると、送信権ビット情報の
I/Bを“送信権付与”に、R/N=R(R/N=1:
受信)に設定し、この送信権ビット情報を含む下り送信
フレーム信号を移動局Ms1に送信し、移動局Ms1と
の通信を確立する。
【0057】送信権が付与されると移動局Ms1は上り
送信フレーム信号の送信を再開し、2フレーム目の上り
送信フレーム信号70を基地局に送信する。基地局は1
フレーム目の上り送信フレーム信号69を受信した際
に、残りの未送信フレーム数が2であることを検知して
いるため、移動局からの上り送信フレーム信号を受信す
ることなく、送信権ビット情報のI/Bを“送信許可
中”に、R/N=N(R/N=0:非受信)に設定し、
この送信権ビット情報を含む下り送信フレーム信号63
を移動局Ms1に送信する。
【0058】下り送信フレーム信号63を受信した移動
局Ms1は、最後のフレームの上り送信フレーム信号7
1を基地局に送信する。2フレーム目の上り送信フレー
ム信号70を受信した基地局は、送信権ビット情報のI
/Bを“送信禁止1”に、R/N=R(R/N=1:受
信)に設定し、この送信権ビット情報を含む下り送信フ
レーム信号64を移動局Ms1に送信する。さらに基地
局は、最後のフレームの上り送信フレーム信号71を受
信すると、送信権ビット情報のI/Bを“送信禁止2”
に、R/N=R(R/N=1:受信)に設定し、この送
信権ビット情報を含む下り送信フレーム信号65を移動
局Ms1に送信する。
【0059】移動局Ms1は、既に全てのフレームを送
信し終えているため、下り送信フレーム信号64及び6
5を受信することで上り送信フレーム信号70及び71
が基地局で正常に受信されたかを確認した後、基地局と
の通信を終了する。
【0060】下り送信フレーム信号65の送信から1フ
レーム時間経過後、基地局は送信権ビット情報のI/B
を“空き”に、R/N=N(R/N=0:非受信)に設
定し、この送信権ビット情報を含む下り送信フレーム信
号66を全ての移動局に送信し、再び移動局からの送信
要求を待つ。
【0061】下り送信フレーム信号66を受信した移動
局Ms2は、未送信のデータがあると送信要求及び1フ
レーム目の上り送信フレーム信号72を基地局に送信す
る。基地局は、上り送信フレーム信号72を検知する
と、以後移動局Ms1との通信と同様にI/Bを“送信
禁止3”に、R/N=N(R/N=0:非受信)に設定
した送信権ビット情報を含んだ下り送信フレーム信号6
7を全ての移動局に送信する。
【0062】さらに基地局は、上り送信フレーム信号7
2が正常に受信されたことを確認すると、I/Bを“送
信権付与”に、R/N=R(R/N=1:受信)に設定
した送信権ビット情報を含む下り送信フレーム信号68
を移動局Ms2に送信し、移動局Ms2との通信を確立
する。以上が本発明の実施の形態に係るランダムアクセ
ス制御方式における基地局の制御動作である。
【0063】図6は、本発明の実施の形態に係るランダ
ムアクセス制御方式における基地局の下り送信フレーム
信号の送信フロー図であり、図7は、本発明の実施の形
態に係るランダムアクセス制御方式における移動局の上
り送信フレーム信号の送信フロー図である。以下、図6
及び図7を用いて、本実施の形態のランダムアクセス制
御方式における基地局及び移動局の動作について詳細に
説明する。
【0064】まず、基地局の動作について説明する。基
地局は移動局より上り送信フレーム信号を受信すると、
1フレーム目であるか否かを判定する(ステップS8
0)。ステップS80において、1フレーム目である場
合(Yesの場合)、基地局は送信権ビット情報のI/
Bが“空き”か否かを判定する(ステップS81)。ス
テップS81において、I/Bが“空き”である場合
(Yesの場合)、基地局はI/Bを“送信禁止3”に
設定し、全ての移動局に送信し(ステップS82)、上
り送信フレーム信号の送信を停止させる。
【0065】ステップS81において、I/Bが“空
き”でない場合(Noの場合)、基地局は受信した上り
送信フレーム信号に対して処理を行えないため、ステッ
プS80に戻り、新たな上り送信フレーム信号の受信を
待つ。ステップS80において、1フレーム目でない場
合(Noの場合)、基地局はさらに上り送信フレーム信
号が移動局のフレーム信号であるか否かを判定する(ス
テップS83)。
【0066】ステップS83において、移動局のフレー
ム信号でない場合(Noの場合)、基地局はステップS
80に戻り、新たな上り送信フレーム信号の受信を待
つ。ステップS83において、移動局のフレーム信号で
ある場合(Yesの場合)、基地局は受信した上り送信
フレーム信号の状態と受信時のI/Bとを参照し、新た
に設定するI/Bを決定する(ステップS84)。新た
なI/Bの値は、図5の関係図に示される通りに決定さ
れる。
【0067】さらに基地局は、受信した上り送信フレー
ム信号のエラーの有無を判定してR/Nを決定し(ステ
ップS85)、ステップS84及びS85で決定された
送信権ビット情報を含む下りフレーム送信信号を移動局
に送信する(ステップS86)。ステップS86を実行
すると、基地局はステップS80に戻り、新たな上り送
信フレーム信号の受信を待つ。
【0068】次に、移動局の動作について説明する。移
動局は基地局から下り送信フレーム信号を受信すると、
受信した下り送信フレーム信号に含まれる送信権ビット
情報のI/Bが“空き”か否かを判定する(ステップS
90)。ステップS90において、I/Bが“空き”で
ない場合(Noの場合)、移動局はステップS90に戻
り、新たに送信権ビット情報のI/Bが“空き”である
下り送信フレーム信号の受信を待つ。
【0069】ステップS90において、I/Bが“空
き”である場合(Yesの場合)、移動局は基地局に送
信されたフレームのカウント数N及び基地局において
受信されたフレーム番号Nをそれぞれ0に設定し(ス
テップS91)、N=N+1として送信要求及び1
フレーム目のデータを含んだ上り送信フレーム信号を基
地局に送信する(ステップS92)。
【0070】移動局は1フレーム目のデータの送信途中
で基地局より下り送信フレーム信号を受信するが、この
下り送信フレーム信号に含まれる送信権ビット情報のI
/Bが“送信禁止3”であるか否かを判定する(ステッ
プS93)。ステップS93において、I/Bが“送信
禁止3”でない場合(Noの場合)、移動局はステップ
S90に戻り、新たに送信権ビット情報のI/Bが“空
き”である下り送信フレーム信号の受信を待つ。ステッ
プS93において、I/Bが“送信禁止3”である場合
(Yesの場合)、移動局はさらに次の下り送信フレー
ム信号を受信し、この下り送信フレーム信号に含まれる
送信権ビット情報のI/Bが“送信権付与”であるか否
かを判定する(ステップS94)。
【0071】ステップS94において、I/Bが“送信
権付与”でない場合(Noの場合)、移動局はステップ
S90に戻り、新たに送信権ビット情報のI/Bが“空
き”である下り送信フレーム信号の受信を待つ。ステッ
プS94において、I/Bが“送信権付与”である場合
(Yesの場合)、移動局はN=N+1として、ス
テップ94で受信した下り送信フレーム信号に含まれる
送信権ビット情報のR/Nを基に、基地局において1フ
レーム目のデータが正常に受信されたか否かを判定する
(ステップS95)。
【0072】ステップS95において、正常に受信され
ていない場合(Noの場合)、移動局はランダム時間遅
延などのエラー回復処理を行い(ステップS96)、ス
テップS90に戻り、新たに送信権ビット情報のI/B
が“空き”である下り送信フレーム信号の受信を待つ。
ステップS95において、正常に受信されていた場合
(Yesの場合)、移動局は未送信のデータ(次の送信
データ)があるか否かを判定する(ステップS97)。
【0073】ステップS97において、未送信のデータ
がない場合(Noの場合)、移動局はステップS90に
戻り、新たに送信権ビット情報のI/Bが“空き”であ
る下り送信フレーム信号の受信を待つ。ステップS97
において、未送信のデータがある場合(Yesの場
合)、移動局はN=N+1としてN番目のフレー
ムのデータを含む上り送信フレーム信号を基地局に送信
する(ステップS98)。さらに移動局は未送信のデー
タ(次の送信データ)がまだあるか否かを判定する(ス
テップS99)。
【0074】ステップS99において、未送信のデータ
がある場合(Yesの場合)、移動局は新たに受信した
下り送信フレーム信号に含まれる送信権ビット情報のI
/Bが“送信許可”か否かを判定する(ステップS10
0)。ステップS100において、I/Bが“送信許
可”でない場合(Noの場合)、基地局で何らかの異常
が発生したと推定されるため、移動局はランダム時間遅
延などのエラー回復処理を行い(ステップS101)、
ステップS90に戻り、新たに送信権ビット情報のI/
Bが“空き”である下り送信フレーム信号の受信を待
つ。ステップS100において、I/Bが“送信許可”
である場合(Yesの場合)、移動局はN=N+1
としてN番目のフレームの上り送信フレーム信号を基
地局に送信する(ステップS102)。
【0075】さらに、移動局は、N=N+1とし
て、ステップ100で判定した下り送信フレーム信号に
含まれる送信権ビット情報のR/Nを基に、基地局にお
いてN 番目のデータが正常に受信されたか否かを判定
する(ステップS103)。ステップS103におい
て、正常に受信されていない場合(Noの場合)、移動
局はN=N−1と設定して(ステップS105)、
ステップS99に戻り基地局で正常に受信されなかった
番目のフレームを再送信する。ステップS103に
おいて、正常に受信されていた場合(Yesの場合)、
移動局はN=Nか否か、すなわち送信したフレーム
信号が全て基地局で受信されたか否かを判定する(ステ
ップS104)。
【0076】ステップS104において、N≠N
あれば(Noの場合)、移動局はステップS99に戻
り、未送信のデータがなくなるまで操作を繰り返す。ス
テップS104において、N=Nであれば(Yes
の場合)、全てのデータが基地局で受信されたので、基
地局との通信は終了したことになる。その後移動局はス
テップS90に戻り、新たに送信権ビット情報のI/B
が“空き”である下り送信フレーム信号の受信を待つ。
ステップS99において、未送信のデータがない場合、
移動局はステップS103を実行し、以後は上述した通
りに操作を行う。以上が本発明の実施の形態のランダム
アクセス制御方式における基地局及び移動局の動作であ
る。
【0077】本実施の形態のFDM/FDMAのランダ
ムアクセス制御方法によれば、基地局の下り送信フレー
ム信号の送信途中で移動局からの送信要求を検知すると
同時に、基地局は下り送信フレーム信号の送信権ビット
情報を最新の情報に更新することにより、上り送信フレ
ーム信号の送信開始を基地局が検知した結果を移動局に
通知するまでの時間が、従来のランダムアクセス制御方
式と比較して2フレーム時間短縮できるため、上り送信
フレーム信号の衝突を減少させる効果がある。
【0078】また、基地局は移動局からの上り送信フレ
ーム信号の受信結果を下り送信フレーム信号の送信権ビ
ット情報に乗せて送信することで、上り送信フレーム信
号の受信の有無を従来のランダムアクセス制御方式と比
較して1フレーム時間短縮して移動局に通知できるた
め、一層上り送信フレーム信号の衝突を減少させる効果
がある。
【0079】また、複数の移動局から同時に上り送信フ
レーム信号が送信され、衝突が発生した際には、基地局
は全ての移動局からの上り送信フレーム信号の送信を禁
止した後、再び新たに上り送信フレーム信号の受信を受
け入れることにより、上り送信フレーム信号の衝突を回
避でき、特定の移動局に対して確実に送信権を付与する
ことができる。さらに基地局は一つの移動局に送信権を
付与する前に全ての移動局からの上り送信フレーム信号
の送信を禁止した後で送信権を付与することで、移動局
の送信権を保証できる効果がある。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、基地局は移動局から送
信された上り送信フレーム信号を検知すると同時に、移
動局に対して送信権を付与する動作制御情報を更新し、
さらに更新結果を下り送信フレーム信号として送信する
ことで、他の移動局への上り送信フレーム信号の受信結
果の通知が従来と比較して速やかに行えるため、上り送
信フレーム信号の衝突の発生を軽減させる効果がある。
【0081】また、基地局は移動局から送信要求を含む
上り送信フレーム信号を正常に受信すると、全ての移動
局に上り送信フレーム信号の送信禁止を行わせ、さらに
送信要求のあった移動局に対して送信権を付与し、その
移動局と優先的に通信を行い、一方上り送信フレーム信
号の受信に失敗した場合、全ての移動局に上り送信フレ
ーム信号の送信禁止を行わせた後、全ての移動局に対し
て上り送信フレーム信号を受け入れることにより、上り
送信フレーム信号の衝突の回避でき、送信権を付与した
移動局との通信において、送信権を確実に保証できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るランダムアクセス制
御方式における、基地局の上り送信フレーム信号の検出
及び送信権付与のタイミングを示した図である。
【図2】本実施の形態のランダムアクセス制御方式にお
ける、2つの移動局から送信された上り送信フレーム信
号が衝突した場合の基地局の制御動作を示した図であ
る。
【図3】本実施の形態のランダムアクセス制御方式にお
ける、異なる移動局との通信を連続して行う場合の基地
局の制御動作を示した図である。
【図4】送信権ビット情報の構成図である。
【図5】本実施の形態のランダムアクセス制御方式にお
ける送信権ビット情報のI/Bの送信条件を示した関係
図である。
【図6】本実施の形態のランダムアクセス制御方式にお
ける基地局の下り送信フレーム信号の送信フロー図であ
る。
【図7】本実施の形態のランダムアクセス制御方式にお
ける移動局の上り送信フレーム信号の送信フロー図であ
る。
【図8】FDM/FDMAにおける基地局又は移動局か
ら送信される送信フレーム信号の構成図である。
【図9】従来のランダムアクセス制御方式における基地
局の制御動作を示した図である。
【図10】従来のランダムアクセス制御方式における基
地局の下り送信フレーム信号の送信フロー図である。
【図11】従来のランダムアクセス制御方式における移
動局の上り送信フレーム信号の送信フロー図である。
【符号の説明】
1…下り送信フレーム信号、 2…上り送信フレーム信
号、 19…衝突制御ビット情報

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から複数の移動局に対しては周波
    数分割多重方式を用いて1フレーム信号の送信に要する
    フレーム時間を単位として常時下り送信フレーム信号を
    送信し、前記各々の移動局から前記基地局に対しては周
    波数分割多元接続方式を用いて上り送信フレーム信号を
    送信し、前記基地局は一つの移動局から送信された上り
    送信フレーム信号に対して処理を行うランダムアクセス
    制御の方法において、 前記基地局は、特定の移動局から送信要求を含む上り送
    信フレーム信号を検知し正常に受信すると、全ての移動
    局に対して上り送信フレーム信号の送信を禁止する動作
    制御情報を含んだ下り送信フレーム信号を送信後、前記
    特定の移動局に対して上り送信フレーム信号の送信権を
    付与する動作制御情報を含んだ下り送信フレーム信号を
    送信し、前記移動局との通信を優先的に行うことを特徴
    とするランダムアクセス制御方法。
  2. 【請求項2】 基地局は、移動局から送信された上り送
    信フレーム信号の受信に失敗すると、全ての移動局に対
    して上り送信フレーム信号の送信を禁止する動作制御情
    報を含んだ下り送信フレーム信号を送信後、全ての移動
    局に対して上り送信フレーム信号を受け入れる動作制御
    情報を含んだ下り送信フレーム信号を送信することを特
    徴とする請求項1に記載のランダムアクセス制御方法。
  3. 【請求項3】 移動局は、送信した上り送信フレーム信
    号が基地局で受信に失敗した場合、前記上り送信フレー
    ム信号を前記基地局に再送信することを特徴とする請求
    項2に記載のランダムアクセス制御方法。
  4. 【請求項4】 動作制御情報は、移動局に対して上り送
    信フレーム信号の送信許可又は禁止の制御を指定する送
    信許可/禁止情報、基地局が前記上り送信フレーム信号
    を受信したか否かを表す受信/非受信情報及び移動局の
    情報を表す移動局情報を含むことを特徴とする請求項1
    乃至3に記載のランダムアクセス制御方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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