JP2001285912A - 通信方法およびそれを用いた通信システム - Google Patents

通信方法およびそれを用いた通信システム

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JP2001285912A JP2000092847A JP2000092847A JP2001285912A JP 2001285912 A JP2001285912 A JP 2001285912A JP 2000092847 A JP2000092847 A JP 2000092847A JP 2000092847 A JP2000092847 A JP 2000092847A JP 2001285912 A JP2001285912 A JP 2001285912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延が少なく、より良い品質のフレームを選
択することができるダイバーシチハンドオーバを提供す
る。 【解決手段】 前段の装置は、異なる複数の基地局から
第1の待ち時間内に受信した同一移動局のデータから、
データ品質に基づいて少なくとも一つのデータを選択
し、第1のデータとして後段の装置へ出力するととも
に、第1の待ち時間経過後の第2の待ち時間内に、前記
基地局とは異なる基地局より前記移動局の第2のデータ
を受信した場合に、第2のデータを前記後段の装置へ出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話などに用い
られる移動体通信システムに関するものであり、特に異
なるセル間を移動局が移動する場合にダイバーシチハン
ドオーバを行う移動体通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、セル、ハンドオーバおよびダイバ
ーシチハンドオーバについて説明する。一般に、基地局
(Base Transceiver Stations、以下BTSと称す)の
電波の到達領域をセルと呼ぶ。セルは互いにその一部が
若干重なるように配置されている。異なるセル間を移動
する移動局(Mobile Station、以下MSと称す)は、こ
のセルの重複領域において、交信基地局を移動元セルの
BTSから移動先セルのBTSへ変更する。このような
交信基地局の変更をハンドオーバと呼ぶ。
【0003】ハンドオーバ時、MSの送信データは、複
数のBTSにおいて受信される。各BTSはその受信デ
ータに、受信時電波強度など受信品質を示すデータを付
加して同一の基地局制御装置(Radio Network Controll
er:以下RNCと称す)へ送信する。RNCは、それら
の受信データの中から受信品質の最も良いものを選択
し、移動体交換局(Mobile services Switching Cente
r:以下MSCと称す)へ送信する。このように最も受
信品質の良いデータを選択して行うハンドオーバをダイ
バーシチハンドオーバと呼び、たとえば第3世代移動体
通信システムの無線区間アクセスであるCDMA(code
division multiple access)方式において採用されて
いる。
【0004】図6は従来のダイバーシチハンドオーバの
動作を例示する構成図である。図において、7はMS、
4a,4bはBTS、8a,8bはそれぞれBTS4
a,4bのセル、5aはRNC、6はMSCである。ま
た、16a,16bは各BTS4a,4bとRNC5a
とを接続する伝送路、9a,9bは各BTS4a,4b
からRNC5aへ送信されるフレーム、15aはRNC
5aとMSC6とを接続する伝送路である。また、RN
C5aにはダイバーシチハンドオーバトランク(DH
T)51aが設けられる。
【0005】動作について説明する。MS7は、セル8
aからセル8bへ移動するとき、図6に示すようにそれ
らの重複領域を通過する。このとき、各BTS4a,4
bは、当該MS7からの受信データに各BTSにおける
受信電波強度などを付加して、RNC5aへ送信する。
すなわち、BTS4aは、MS7からの受信データ10
aにその受信品質情報11aを付加してなるフレーム9
aを、伝送路16aを介してRNC5aへ送信する。ま
た同様に、BTS4bは、MS7からの受信データ10
bに受信品質情報11bを付加してなるフレーム9b
を、伝送路16bを介してRNC5aへ送信する。RN
C5aに設けられたダイバーシチハンドオーバトランク
51aは、これらBTS4a,4bからのフレーム9a
と9bとを比較して受信品質の良い方のフレームを選択
し、MSC6へ送信する。
【0006】図7は、従来のダイバーシチハンドオーバ
の別の動作を例示する構成図である。図において、図6
と同一又は相当部分には同一符号を付す。図7におい
て、7はMS、4a〜4dはBTS、16a〜16dは
伝送路、9a〜9dはフレーム、5a,5bはRNC、
51a,51bはダイバーシチハンドオーバトランク、
15a,15bは伝送路、6はMSC、17はRNC5
aとRNC5bとを接続する伝送路である。
【0007】いま、MS7の送信データが、各BTS4
a〜4dにおいて受信されたとする。各BTS4a〜4
dは、このMS7からの受信データに受信品質情報を付
加したフレーム9a〜9dを生成し、そのフレームをB
TS4a〜4cはRNC5aへ、BTS4dはRNC5
bへ送信する。RNC5aのダイバーシチハンドオーバ
トランク51aは、受信したフレーム9a〜9cのうち
最も受信品質の良いフレームを選択してRNC5bへ送
信する。RNC5bのダイバーシチハンドオーバトラン
ク51bは、BTS4dから受信するフレーム9dとR
NC5aからのフレームとを比較し、受信品質の良い方
のフレームをMSC6へ送信する。
【0008】ところで、第3世代移動体通信システムで
は、BTSとRNCとの間の通信に非同期転送モード
(ATM:asynchronous transfer mode)方式を採用す
る。このATM方式においては、すべてのデータを固定
長のデータ列に分割して送信する。すなわち、BTSは
受信したフレームをさらに複数のフレーム(ATMセ
ル)に分解してRNCへ送信する。あるいは、BTSは
ATMセルをさらに複数のフレーム(ショートセル)に
分解してRNCへ送信する。そして、分割されたフレー
ム(ATMセルやショートセル)は、RNCまたはMS
C側において再合成される。よって、そのフレーム再合
成に時間を要する分、上述したRNCにおけるダイバー
シチハンドオーバ処理を高速に行わなければならない。
しかしながら、分割して送信された各フレームは遅延ゆ
らぎ等のため、時間差をもってRNCへ到着するため、
ダイバーシチハンドオーバ処理、すなわちフレーム選択
処理の高速化は容易ではない。
【0009】特開平10−42337号公報に記載の従
来のフレーム選択方法では、このような遅延ゆらぎの影
響を低減する。図8はこの従来のフレーム選択方法を例
示する構成図である。図において4a,4bは異なるB
TSから受信されたフレームを分割して得たショートセ
ルであり、各ショートセルには品質情報が付加されてい
る。これらのショートセルはATMセル化遅延ゆらぎな
どの影響で時間差をもって到着するが、ゆらぎ吸収バッ
ファ12により時間差が吸収されタイミングがそろえら
れる。タイミングのそろったショートセル4a、4bは
フレーム選択手段13に入力され、そこで品質情報の良
い方のフレームが選択され出力される。ここで、もし一
方のショートセル4bが所定時間内に到着せず、ショー
トセル4aのみしかバッファに到着しなかった場合に
は、到着しているショートセル4aが所定の品質を満た
すかどうか検査を行い、満たしている場合にはショート
セル4aを出力する。そして、ショートセル4bの到着
を待たずして選択処理を終了する(即ち、以降の待ち合
わせを行わない)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平10−42337号公報に記載のフレーム選択方法
では、RNCでのフレーム選択を行った後により良い品
質のフレームが到着しても、これを選択できなくなると
いう問題があった。また、選択処理を短い時間で終わら
せるためには、ゆらぎ吸収バッファ12でのバッファリ
ング時間を小さくする必要があり、結果として許容でき
る遅延ゆらぎ幅が小さくなるという問題があった。
【0011】また、図7に示したようにダイバーシチハ
ンドオーバ処理が複数のRNCに渡っており、多段のフ
レーム選択を行わなければならない場合、最終的なフレ
ーム選択を終えるまでの処理遅延をシステム全体で許容
できる処理遅延内に押さえなければならない。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、遅延が少なく、より良い
品質のフレームを選択することができる通信方法および
通信システムを提供する。特に、多段のRNCを経由し
て行われるダイバーシチハンドオーバにおいて、遅延を
少なくし、より良い品質のフレーム選択を可能とする通
信方法および通信システムを提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信方法
においては、前段の装置は、異なる複数の基地局から第
1の待ち時間内に受信した同一移動局のデータから、デ
ータ品質に基づいて少なくとも一つのデータを選択し、
第1のデータとして後段の装置へ送信するとともに、第
1の待ち時間経過後の第2の待ち時間内に、前記基地局
とは異なる基地局より前記移動局のデータを受信した場
合に、第2のデータとして前記後段の装置へ送信し、後
段の装置は、第3の待ち時間内に受信された第1,第2
のデータを含む複数のデータから、データ品質に基づい
て少なくとも一つのデータを選択する。
【0014】また、この発明に係る通信方法において
は、前記後段の装置は、第3の待ち時間内に第2のデー
タが受信されない場合であっても、該時間内に受信され
たデータの中からデータを選択する。
【0015】また、この発明に係る通信方法において
は、前記前段の装置は、第1のデータと第2のデータと
の品質比較結果に基づいて、第2のデータを前記後段の
装置へ送信するか否か決定する。
【0016】また、この発明に係る通信方法において
は、前記前段の装置は、受信期待される全方路からのデ
ータを受信して第1のデータを選択した場合に、第2の
データ送信を行わない旨の通知を後段の装置へ送信し、
前記後段の装置は、前記通知に基づいて、第3の待ち時
間内であってもデータ選択を開始する。
【0017】さらにまた、この発明に係る通信システム
においては、同一移動局からのデータを、異なる複数の
基地局から受信する受信手段と、前記受信手段により第
1の待ち時間内に受信されたデータから、データ品質に
基づいて少なくとも一つのデータを選択し、後段の装置
へ送信する選択手段と、前記受信手段により第1の待ち
時間経過後の第2の待ち時間内に、前記基地局とは異な
る基地局より前記移動局からの前記データを受信した場
合に、前記後段の装置へ送信する送信手段とを備える。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態1におけるダイバーシチハンドオーバトランクを例
示する構成図である。51はダイバーシチハンドオーバ
トランク、9a〜9cは各BTS4a〜4cの出力フレ
ーム、3a〜3cはフレーム9a〜9cを格納するバッ
ファ、2は各バッファ3a〜3cのフレーム出力タイミ
ングを制御するタイミング制御手段である。1はバッフ
ァ3a〜3cの出力フレームから最も品質の良いフレー
ムを選択する出力方路選択手段であり、受信方路チェッ
ク手段1aと、品質情報比較手段1bと、品質情報保持
手段1cと、受信方路情報付加手段1dとにより構成さ
れる。
【0019】動作の概略を説明する。第1の待ち時間に
おいて、BTS4a〜4cから各バッファ3a〜3c
へ、遅延ゆらぎを有したフレーム9a〜9cがそれぞれ
入力される。タイミング制御手段2は、第1の待ち時間
経過後、バッファ3a〜3cに対してフレーム出力を指
示する。バッファ3a〜3cの出力フレームは、受信方
路チェック手段1aへ入力され、受信期待される全方路
からフレームが受信されているか否かチェックされる。
そして、チェック後のフレーム9a〜9cは品質情報比
較手段1bへ、チェック結果は、品質情報比較手段1
b、タイミング制御手段2および受信方路情報付加手段
1dへ出力される。品質情報比較手段1bは、受信方路
チェック手段1aからのフレーム9a〜9cにそれぞれ
含まれる品質情報に基づいて、最も品質の良いフレーム
を選択する。受信方路情報付加手段1dは、選択された
フレームに受信方路情報付加手段1dからのチェック結
果を含め、後段のRNCへ出力する。
【0020】第1の待ち時間内に、全方路からフレーム
受信されなかった場合、品質情報比較手段1bは上記選
択したフレームの品質情報を品質情報保持手段1cに記
憶し、タイミング制御手段2は、第1の待ち時間経過時
点を始点とする第2の待ち時間を設定する。タイミング
制御手段2は、第2の待ち時間経過後、各バッファ3a
〜3cに対してフレーム出力を指示する。このバッファ
3a〜3cからのフレームは受信方路チェック手段1a
を介して品質情報比較手段1bへ入力される。品質情報
比較手段1bは、このバッファ3a〜3cからのフレー
ムに、品質情報保持手段1cの記憶する品質よりも良い
品質のものが含まれる場合には、そのフレームを、受信
方路情報付加手段1dを介して後段のRNCへ出力す
る。
【0021】なお、受信方路とは、たとえばフレームを
受信したBTSのことである。また、フレーム受信を期
待できる方路は、BTS位置に基づきRNCが適宜に判
断する。あるいは、期待できる方路の組み合わせを複数
記憶するテーブルをRNCに備えてもよい。また、品質
情報としては、受信時の電波強度やCRC(Cyclic Red
undancy Check)などが利用できる。
【0022】以下、図2および図3を用いてRNCが多
段である場合の動作について詳細に説明する。図2はR
NCが多段である場合の動作を例示する説明図である。
図2において、4a〜4dはBTS、5a,5bはそれ
ぞれ前段側,後段側のRNC、9a〜9dは品質情報を
含んだフレームである。BTS4dの出力フレーム9d
はRNC5bへ入力され、BTS4a〜4cの出力フレ
ーム9a〜9cはRNC5aへ入力される。RNC5a
は図1に示したダイバーシチハンドオーバトランク51
を備える。なお、フレーム4a、4b、4cの順で品質
がよいものとする。
【0023】以下、第1の待ち時間中に、RNC5aが
BTS4a〜4cの全てからフレーム9a〜9cを受信
した場合について説明する。BTS4a〜4cからのフ
レーム9a〜9cは、図1に示した各バッファ3a〜3
cにそれぞれ保持される。第1の待ち時間経過後、タイ
ミング制御手段2は各バッファ3a〜3cに対して保持
フレームの出力を指示する。各バッファ3a〜3cの出
力フレームは、出力方路選択手段1の受信方路チェック
手段1aを経て品質情報比較手段1bへ入力される。受
信方路チェック手段1aは、期待される全方路からフレ
ーム受信されたか否かをチェックし、チェック結果をタ
イミング制御手段2、品質情報比較手段1bおよび受信
方路情報付加手段1dへ通知する。品質情報比較手段1
bは、各フレーム9a〜9cの中から最も品質の良いフ
レーム9cを選択し、受信方路情報付加手段1dを介し
て図2に示した後段のRNC5bへ送信する。
【0024】ここでは期待される全方路からフレームが
受信されているため、図1のタイミング制御手段2は、
遅れて受信されるフレームはないものとして第2の待ち
時間を設定しない。また、品質情報比較手段1bは、選
択したフレームの品質情報を品質情報保持手段1cにお
いて保持しない。後段のRNC5bは、先述したRNC
5aからのフレーム9cと、BTS4dからのフレーム
9dとを比較して、品質の良い方のフレームを選択して
出力する。
【0025】図3はRNCが多段である場合の別の動作
を例示する説明図である。図において、図2と同一又は
相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここで
は、伝送路上での処理遅延,ゆらぎ等により、前段のR
NC5aが第1の待ち時間内にフレーム9cを受信でき
なかった場合について説明する。すなわち、RNC5a
が第1の待ち時間内に、BTS4a,4bそれぞれから
フレーム9a,9bのみを受信した場合について説明す
る。
【0026】RNC5aの受信するフレーム9a,9b
は、それぞれ図1のバッファ3a,3bに保持される。
図2と同様、タイミング制御手段2は第1の待ち時間の
経過後、各バッファ3a〜3cに対して保持フレームの
出力を指示する。受信方路チェック手段1aは、このバ
ッファ3a,3bからのフレーム9a,9bの方路をチ
ェックして、品質情報比較手段1bへ送信する。品質情
報比較手段1bは、この受信フレームの品質情報を比較
し、品質の良いフレーム9bを選択し、受信方路情報付
加手段1dを介して図3に示した後段のRNC5aへ送
信する。
【0027】ここでは、BTS4cからのフレーム受信
が期待されているにも係らず、第1の待ち時間中に受信
されていない。よって、受信方路チェック手段1aは、
そのBTS4cからの受信を待つべく、タイミング制御
手段2に第2の待ち時間設定を指示する。また、品質情
報保持手段1cは選択フレーム9dの品質情報を保持
し、以降の受信フレームの品質評価に備える。
【0028】ここで、第2の待ち時間中に、BTS4c
からRNC5aにフレーム9cが到着したとする。到着
したフレームはバッファ3cに一旦保持され、第2の待
ち時間経過後、タイミング制御手段2からの指示によ
り、受信方路チェック手段1aへ送信される。受信方路
チェック手段1aは、方路のチェック後、このフレーム
を品質情報比較手段1bへ送信する。品質情報比較手段
1bは、品質情報保持手段1cに保持されている以前の
選択フレーム9bとの比較で、フレーム9cの方が品質
が良い場合、このフレーム9cを受信方路情報付加手段
1dを介して後段RNC5bへ送信する。
【0029】後段のRNC5bは、許容待ち時間内に受
信されるフレームをバッファリングし、その中で最も品
質の良いフレームをさらに後段のRNCまたはMSCへ
出力する。さらに詳しくは、許容待ち時間内に、BTS
4aからのフレーム9dと、第1のRNC5aからのフ
レーム9bとが受信された場合には、それら二つのフレ
ームのうち品質の良い方のフレームを出力する。RNC
5aからのフレーム9cが許容待ち時間内に到着した場
合は、それも含めたフレーム9b,9c,9dの3フレ
ームの中から最も品質の良いフレームを選択して出力す
る。
【0030】図4は、前段RNCにおける第1,第2の
待ち時間と、後段RNCにおける許容待ち時間との関係
を例示した説明図である。図において、Tw1は後段R
NCにおける許容待ち時間、Tw2,Tw3はそれぞれ
前段RNCにおける第1,第2の待ち時間である。ま
た、Td1は前段から後段RNCへフレームを送信する
のに要する時間(前段RNCのフレーム送信後、当該フ
レームが後段RNCに受信されるまでの時間)であり、
ゆらぎTd2を有している。すなわち、Td1はゆらぎ
Td2を有した送信所要時間の平均的な値である。Td
3は当該送信所要時間の最大値である。本実施の形態1
では、以下の二条件を同時に満たすように設定する。 条件1:Tw1≧Tw2+Td3 条件2:Tw1≧Tw2+Tw3+Td1
【0031】すなわち、第1の待ち時間Tw2は、最大
のゆらぎ遅延が生じた場合であっても必ず後段RNCに
許容待ち時間Tw1以内にフレームが到着するよう設定
する。また、第2の待ち時間Tw3は、少なくとも許容
待ち時間Tw1以内に後段RNCに到着する可能性があ
る範囲内で設定する。なお、この第1、および第2の待
ち時間Tw2,Tw3の長さをそれぞれ長くすると、前
段RNCと後段RNC間のデータ送信の信頼性を向上さ
せることができる。一方、これらの長さを短くすると、
送信遅延の低減を図ることが可能となる。また、後段R
NCにおける許容待ち時間Tw1は、送受信データの種
別毎に設定すればよく、例えば音声ではCodec処理時間
も考慮してユーザが不自然と感じない程度に設定すれば
よい。
【0032】以上のように本実施の形態1では、前段R
NCが、第1の待ち時間内に受信されたフレームの中で
最も品質のよいものを後段RNCへ送信するとともに、
第2の待ち時間内にさらに品質のよいものが受信された
場合にそれを後段RNCへ送信するので、複数のRNC
に渡るダイバーシチハンドオーバにおいて、RNC間で
送受されるデータ量の低減を図り、また、データ転送の
遅延の低減、品質の向上を図ることができる。
【0033】なお、ここでは前段RNC5aが図1に示
したダイバーシチハンドオーバトランク51を備えた
が、前段RNC5aと後段RNC5bの双方が備えても
よく、その場合、後段RNC5bの許容待ち時間は、上
述の第1の待ち時間(Tw2)、または第1の待ち時間
と第2の待ち時間との和(Tw2+Tw3)とすること
ができる。
【0034】実施の形態2.本実施の形態2では、図1
の受信方路情報付加手段1dが付加する「全方路からフ
レームが受信されたか否かを示す情報」について詳細に
説明する。図5は、前段RNCと後段RNCとの間で送
受されるフレームを例示する構成図である。図におい
て、10はMSが送信するデータ部、11はBTSがM
Sからデータを受信した際の受信品質を示す品質情報、
14は図1の受信方路情報付加手段1dにより付加さ
れ、全方路からフレームが受信されたか否かを示す受信
方路情報である。
【0035】図2で例示したように、前段RNC5aが
第1段階の待ち時間内に全ての方路からフレームを受信
してフレーム9cを選択した場合、図1に示した受信方
路情報付加手段1dは「全ての方路からフレーム受信し
た」旨の受信方路情報14をフレーム9cに付与して後
段RNC5bへ送信する。これにより、後段RNC5b
は、前段RNC5aから更なるフレーム送信がないこと
を知り、それに基づき、許容待ち時間であっても受信フ
レームの品質比較を開始する。すなわち、上述の例で
は、前段RNC5aからのフレーム9cと、BTS4d
からのフレーム9dを受信した段階で、後段RNC5b
は期待する全てのフレームが受信されたと判断し、これ
らのフレームの品質比較を開始する。
【0036】また、図3で示したように、前段RNC5
aが第1の待ち時間にフレーム9a、9bからのフレー
ムを受信して、フレーム9bを選択した時、前段RNC
5aは「BTS4a,4bの2つの方路からフレームを
受信した」旨、あるいは「受信していない方路が存在す
る」旨の受信方路情報14をフレームに付与して後段R
NC5bへ送信する。後段RNC5bは、この受信方路
情報14により、今後より良いフレームを前段RNC5
aから受信する可能性があると認識し、許容待ち時間最
大までフレームの受信を待つ。そして、許容待ち時間の
経過後、受信フレームの品質比較を開始する。
【0037】本実施の形態1では以上のように、前段R
NCにおける選択処理においてフレームを受信した方路
の情報を付与することにより、後段RNCで更にフレー
ムを待つか否かの判断が可能になり、遅延時間の低減が
可能となる。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。この発明
に係る通信方法においては、前段の装置は、異なる複数
の基地局から第1の待ち時間内に受信した同一移動局の
データから、データ品質に基づいて少なくとも一つのデ
ータを選択し、第1のデータとして後段の装置へ送信す
るとともに、第1の待ち時間経過後の第2の待ち時間内
に、前記基地局とは異なる基地局より前記移動局のデー
タを受信した場合に、第2のデータとして前記後段の装
置へ送信し、後段の装置は、第3の待ち時間内に受信さ
れた第1,第2のデータを含む複数のデータから、デー
タ品質に基づいて少なくとも一つのデータを選択するの
で、遅延を低減させ、後段装置において品質の良いデー
タを得ることができる。
【0039】また、この発明に係る通信方法において
は、前記後段の装置は、第3の待ち時間内に第2のデー
タが受信されない場合であっても、該時間内に受信され
たデータの中からデータを選択するので、遅延を低減さ
せ、後段装置において品質の良いデータを得ることがで
きる。
【0040】また、この発明に係る通信方法において
は、前記前段の装置は、第1のデータと第2のデータと
の品質比較結果に基づいて、第2のデータを前記後段の
装置へ送信するか否か決定するので、RNC間でのデー
タ伝送量を低減することができる。
【0041】また、この発明に係る通信方法において
は、前記前段の装置は、受信期待される全方路からのデ
ータを受信して第1のデータを選択した場合に、第2の
データ送信を行わない旨の通知を後段の装置へ送信し、
前記後段の装置は、前記通知に基づいて、第3の待ち時
間内であってもデータ選択を開始するので、特に遅延を
低減させることができる。
【0042】さらにまた、この発明に係る通信システム
においては、同一移動局からのデータを、異なる複数の
基地局から受信する受信手段と、前記受信手段により第
1の待ち時間内に受信されたデータから、データ品質に
基づいて少なくとも一つのデータを選択し、後段の装置
へ送信する選択手段と、前記受信手段により第1の待ち
時間経過後の第2の待ち時間内に、前記基地局とは異な
る基地局より前記移動局からの前記データを受信した場
合に、前記後段の装置へ送信する送信手段とを備えたの
で、遅延を低減させ、後段装置において品質の良いデー
タを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1におけるダイバーシチハンド
オーバトランクを例示する構成図である。
【図2】 本実施の形態1におけるRNCが多段である
場合の動作を例示する説明図である。
【図3】 本実施の形態1におけるRNCが多段である
場合の別の動作を例示する説明図である。
【図4】 本実施の形態1における第1,第2の待ち時
間および許容待ち時間を例示する説明図である。
【図5】 本実施の形態2における前段RNCと後段R
NCとの間で送受されるフレームを例示する構成図であ
る。
【図6】 従来のダイバーシチハンドオーバの動作を例
示する構成図である。
【図7】 従来のダイバーシチハンドオーバの別の動作
を例示する構成図である。
【図8】 従来のフレーム選択方法を例示する構成図で
ある。
【符号の説明】
1a 受信方路チェック手段 1b 品質情報比較手
段 1c 品質情報保持手段 1d 受信方路情報
付加手段 2 タイミング制御手段 3a〜3c
バッファ 4a〜4d BTS 5a,5b RN
C 6 MSC 7 MS 8a,8b セル
9a〜9d フレーム 10a,10b 受信デー
タ 11a,11b 受信品質情報 14 受信方
路情報 15a,15b,16a〜16d 伝送路 51,5
1a,51b ダイバーシチハンドオーバトランク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 浩司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K014 AA04 BA01 CA06 DA06 EA01 5K030 GA11 HA01 HA08 HC09 JL01 JL07 JT09 LA01 LA20 LE06 MA04 MB05 5K067 AA23 BB04 DD44 EE02 EE10 EE16 EE24 HH22 JJ71

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の装置は、異なる複数の基地局から
    第1の待ち時間内に受信した同一移動局のデータから、
    データ品質に基づいて少なくとも一つのデータを選択
    し、第1のデータとして後段の装置へ送信するととも
    に、第1の待ち時間経過後の第2の待ち時間内に、前記
    基地局とは異なる基地局より前記移動局のデータを受信
    した場合に、第2のデータとして前記後段の装置へ送信
    し、 後段の装置は、第3の待ち時間内に受信された第1,第
    2のデータを含む複数のデータから、データ品質に基づ
    いて少なくとも一つのデータを選択することを特徴とす
    る通信方法。
  2. 【請求項2】 前記後段の装置は、第3の待ち時間内に
    第2のデータが受信されない場合であっても、該時間内
    に受信されたデータの中からデータを選択することを特
    徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 前記前段の装置は、第1のデータと第2
    のデータとの品質比較結果に基づいて、第2のデータを
    前記後段の装置へ送信するか否か決定することを特徴と
    する請求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 前記前段の装置は、受信期待される全方
    路からのデータを受信して第1のデータを選択した場合
    に、第2のデータ送信を行わない旨の通知を後段の装置
    へ送信し、 前記後段の装置は、前記通知に基づいて、第3の待ち時
    間内であってもデータ選択を開始することを特徴とする
    請求項1に記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 同一移動局からのデータを、異なる複数
    の基地局から受信する受信手段と、 前記受信手段により第1の待ち時間内に受信されたデー
    タから、データ品質に基づいて少なくとも一つのデータ
    を選択し、後段の装置へ送信する選択手段と、 前記受信手段により第1の待ち時間経過後の第2の待ち
    時間内に、前記基地局とは異なる基地局より前記移動局
    からの前記データを受信した場合に、前記後段の装置へ
    送信する送信手段とを備えたことを特徴とする通信シス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006217316A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Fujitsu Ltd データ滞留時間を調整する伝送装置
JP2010532134A (ja) * 2007-06-28 2010-09-30 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 無線通信ネットワークにおけるフレーム選択インターバルの動的な拡張方法

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