JP2001284290A - 半導体ウエハーのチップ分割方法 - Google Patents

半導体ウエハーのチップ分割方法

Info

Publication number
JP2001284290A
JP2001284290A JP2000099895A JP2000099895A JP2001284290A JP 2001284290 A JP2001284290 A JP 2001284290A JP 2000099895 A JP2000099895 A JP 2000099895A JP 2000099895 A JP2000099895 A JP 2000099895A JP 2001284290 A JP2001284290 A JP 2001284290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor wafer
dividing
semiconductor
substrate
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000099895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Hashimura
昌樹 橋村
Takao Sato
孝夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2000099895A priority Critical patent/JP2001284290A/ja
Priority to US10/240,251 priority patent/US7121925B2/en
Priority to TW094115586A priority patent/TW200529308A/zh
Priority to TW090105930A priority patent/TWI257711B/zh
Priority to PCT/JP2001/002015 priority patent/WO2001075954A1/ja
Priority to AU2001241136A priority patent/AU2001241136A1/en
Publication of JP2001284290A publication Critical patent/JP2001284290A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まりが良く、効率が高く、装置コスト及
び加工コストを低減できる半導体ウエハーのチップ分割
方法を提供する。 【解決手段】 基板2上に半導体層3が形成されてなる
半導体ウエハー1を多数の半導体チップに分割する方法
であって、半導体ウエハー1の表面に格子状露出部6を
残すパターンの耐ブラストマスク5を形成する工程と、
ノズル20から微粒子ブラスト材21をブラストして格
子状露出部6に基板2の所定深さにまで至る分割用溝7
を形成する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に半導体層
が形成されてなる半導体ウエハーを多数の半導体チップ
に分割する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハーを分割する方法として
は、ウエハーにダイシングにより溝を形成したり又はス
クライブによりスクライブラインを形成したりした後、
ブレーキングにより前記溝又はスクライブラインを起点
とすると共にそれらに沿ってウエハーを割る方法が一般
的である。ダイシングとは、ダイサー(ダイシングソ
ー)の回転刃とウエハーとを相対移動させてウエハーに
ダイシング溝を形成する方法である。スクライブとは、
スクライバーの先鋭刃とウエハーとを相対移動させてウ
エハーにスクライブラインを形成する方法である。ブレ
ーキングとは、押圧刃や押圧ローラでウエハーを押圧し
て三点曲げを行うことによりウエハーを割る方法であ
る。
【0003】高硬度材料(例えばサファイア、GaN
等)よりなる基板を用いた半導体ウエハーにおいては、
浅いダイシング溝又はスクライブラインを形成しただけ
では、ブレーキングによりウエハーを割ることが困難な
ため、深くダイシングしたり、基板を大幅に薄肉化して
からスクライブしたりする等の工夫を加えた後に、ブレ
ーキングする必要があった。例えば、サファイア基板の
表面上に窒化ガリウム系化合物半導体が積層されたウエ
ハーをチップ状に分割する方法としては、次の各方法が
知られている。
【0004】(1)特許第2765644号公報に記載
された方法は次の工程を含む。 ダイサーにより窒化ガリウム系化合物半導体層の厚
さよりも深く溝を切り込むダイシング工程 サファイア基板の厚さを研磨により薄くする研磨工
程 ダイシング工程で形成された溝の上からスクライバ
ーによりサファイア基板にスクライブラインを入れるス
クライブ工程 スクライブ工程の後、ウエハーをチップ状に分割す
る分割工程
【0005】(2)特許第2914014号公報に記載
された方法は次の工程を含む。 サファイア基板を研磨して薄くする第1の工程 p型層(窒化ガリウム系化合物半導体)をn型層ま
でエッチングして、n型層の平面を露出させる第2の工
程 n型層の平面をエッチングまたはダイシングしてサ
ファイア基板の平面を露出させる第3の工程 薄くしたサファイア基板をダイシングまたはスクラ
イビングして、第3の工程において露出したサファイア
基板の平面で、ウエハーを切断する第4の工程
【0006】(3)特許第2780618号公報に記載
された方法は次の工程を含む。 窒化ガリウム系化合物半導体層側から第一の割り溝
を所望のチップ形状で線状にエッチングにより形成する
と共に、第一の割り溝の一部に電極が形成できる平面を
形成する工程 ウエハーのサファイア基板側から第一の割り溝の線
と合致する位置で、第一の割り溝の線幅よりも細い線幅
を有する第二の割り溝(スクライブが好ましい)を形成
する工程 第一の割り溝および第二の割り溝に沿って、ウエハ
ーをチップ状に分割する工程
【0007】(4)特許第2861991号公報に記載
された方法は次の工程を含む。 ウエハーの窒化ガリウム系化合物半導体層側から第
一の割り溝を所望のチップ形状で線状に(エッチングに
より)形成すると共に、この第一の割り溝を窒化ガリウ
ム系化合物半導体層を貫通してサファイア基板の一部を
除く深さまで形成する工程 ウエハーのサファイア基板側から第一の割り溝の線
と合致する位置で、第一の割り溝の線幅よりも細い線幅
を有する第二の割り溝(スクライブが好ましい)を形成
する工程 第一の割り溝および第二の割り溝に沿って、ウエハ
ーをチップ状に分割する工程
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)(2)のよ
うにダイシングとスクライブとを併用する方法は、ま
ず、ダイシング時に基板及び半導体層にクラックやチッ
ピングが発生しやすく、歩留まりが良くないという問題
があった。また、ダイシング溝もスクライブラインもウ
エハーに多数本を形成する必要があるが、現状ではいず
れも一本ずつ形成しなければならないため、加工時間が
長く、効率が悪かった。さらに、ダイシング用の回転刃
は高価であり、寿命があまり長くなかった。
【0009】上記(3)(4)のようにエッチングとス
クライブとを併用する方法は、まず、エッチングによる
半導体層へのダメージが懸念される。上記(3)の特許
第2780618号公報には、「エッチングが最も窒化
物半導体表面、側面を傷めにくい」とされ、反応性イオ
ンエッチング、イオンミリング、集束ビームエッチン
グ、ECRエッチング等のドライエッチングと、硫酸と
リン酸の混酸によるウエットエッチングとが挙げられて
いる。しかし、これらのエッチングは、同時に複数本又
は多数本の溝を形成することができるものの、加工時間
は決して短くなく、効率が悪かった。さらに、これらの
エッチングの装置、特にドライエッチング装置は非常に
高価であり、加工コストもかさんでいた。
【0010】本発明の目的は、上記課題を解決し、歩留
まりが良く、効率が高く、装置コスト及び加工コストを
低減できる半導体ウエハーのチップ分割方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に半導
体層が形成されてなる半導体ウエハーを多数の半導体チ
ップに分割する方法であって、前記半導体ウエハーの表
面に格子状露出部を残すパターンの耐ブラストマスクを
形成する工程と、ノズルから前記半導体ウエハーに微粒
子ブラスト材をブラストして前記格子状露出部に前記基
板の所定深さにまで至る分割用溝を形成する工程を含
む。
【0012】ここで、ブラストは、半導体ウエハーとノ
ズルとを半導体ウエハーの面方向に相対的に送りなが
ら、微粒子ブラスト材を格子状露出部の複数本の格子線
に及ぶ程度に拡げてブラストすることにより行い、もっ
て複数本の分割用溝を同時に形成することが好ましい。
分割用溝が正しく半導体ウエハーの厚さ方向に掘られる
ようにするとともに、分割用溝の形成効率を高めるため
である。
【0013】この場合、半導体ウエハーとノズルとの距
離は、特に限定されないが、10〜150mmが好まし
い。この距離が近すぎるとマスクへのダメージが大とな
り、この距離が遠すぎると加工速度が低くなり、加工時
間が長くなる。
【0014】また、送り速度は、特に限定されないが、
5〜200mm/秒が好ましい。送り速度が低すぎると
発熱等によりマストへのダメージが大となり、送り速度
が高すぎると加工部立ち面の垂直度が悪くなる。
【0015】また、前記送りながら行うブラストを所定
のパス回数だけ繰り返すことにより、分割用溝の深さを
増加させることもできる。このパス回数は、特に限定さ
れないが、3〜20パスが好ましい。
【0016】分割用溝の幅は、特に限定されないが、1
0〜500μmが好ましい。この幅が小さすぎると十分
な深さが得られなくなるとともに微粒子ブラスト材の選
択が難しくなり、この幅が大きすぎると半導体チップの
取れ数が減少する。
【0017】分割用溝の基板における深さは、特に限定
されないが、1〜100μmが好ましく、5〜50μm
がさらに好ましい。この深さが浅いと溝下に残る基板厚
を減じて分割しやすくする作用が弱くなり、この深さが
深いとブラストに時間がかかりすぎる。
【0018】本発明は、基板の構成材料により限定され
るものではないが、基板がモース硬度8以上の高硬度材
料よりなるものである場合に特に有効である。例えば、
基板がサファイア又はGaNよりなり、半導体層が窒化
ガリウム系化合物半導体よりなる半導体ウエハーの分割
に特に有効である。
【0019】微粒子ブラスト材の材料は、特に限定され
ないが、基板がサファイア又はGaNよりなる場合、微
粒子ブラスト材はビッカース硬度2000以上の材料よ
りなるものが好ましい。具体的には、例えばアルミナ、
炭化珪素、ボロン又はダイヤから選ばれる少なくとも一
種が好ましい。
【0020】微粒子ブラスト材の平均粒子径は、分割用
溝の幅より小さければ特に限定されないが、分割用溝の
幅に対する比率で表すと1/2〜1/20が好ましく、
数値で表すと1〜30μmが好ましく、5〜15μmが
さらに好ましい。この平均粒子径が小さすぎると運動エ
ネルギが小さくなり、この平均粒子径が大きすぎると分
割用溝の平滑性が低下する。
【0021】微粒子ブラスト材のブラスト量は、特に限
定されないが、30〜100g/秒が好ましい。ブラス
ト量が少なすぎると加工速度が低くなり、ブラスト量が
多すぎるとマスクへのダメージが大となる。
【0022】微粒子ブラスト材のブラスト圧力は、特に
限定されないが、0.2〜0.8MPaが好ましい。ブ
ラスト圧力が低すぎると加工速度が低くなり、ブラスト
圧力が高すぎるとマスクへのダメージが大となる。
【0023】分割用溝は、半導体ウエハーの半導体層形
成側の表面に形成することもできるし、半導体ウエハー
の半導体層非形成側の表面に形成することもできし、両
側の表面に形成することもできる。
【0024】本発明は前記工程に加え、分割用溝の溝底
又は分割用溝とは反対側の半導体ウエハーの表面にスク
ライブしてスクライブラインを形成する工程を含むこと
ができ、さらに、半導体ウエハーをスクライブラインを
起点にブレーキングして半導体チップに分割する工程を
含むことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の実施形態
に係る半導体ウエハーのチップ分割方法を示している。
まず、分割する半導体ウエハー1について説明すると、
同ウエハー1は、基板2とその表面上に形成された発光
素子(発光ダイオード、レーザーダイオード等)を構成
する半導体層3とからなり、同層3は主要層11〜16
と電極(図示略)とからなる。
【0026】基板2は、サファイアよりなり、平面寸法
形状が例えば2インチ(約5cm)の正方形、厚さが3
50μm、半導体層を形成する表面がa面{11−2
0}のものである。但し、基板はこれに限定されず、材
料(例えばGaNよりなる基板を用いる等)、平面寸法
形状、厚さ、結晶面等を適宜変更できる。
【0027】主要層11〜16は、いずれも有機金属気
相成長法により形成された窒化ガリウム系化合物半導体
(バッファ層はAlNであるがGaNでもよい)であ
り、まず基板2の上にAlNバッファ層11が形成さ
れ、同層11の上にSiドープn型GaNコンタクト層
12が形成され、同層12の上にn型GaNクラッド層
13が形成され、同層13の上にGaN障壁層とInG
aN井戸層とが交互に積層された多重量子井戸構造の発
光層14が形成され、同層14の上にMgドープp型A
lGaNクラッド層15が形成され、同層15の上にM
gドープp型GaNコンタクト層16が形成されてい
る。主要層11〜16全体の厚さは、特に限定されない
が、例えば2〜15μmである。
【0028】但し、主要層はこの構成に限定されず、各
層の組成を変更したり、発光層を例えば単一量子井戸構
造に変更したり、基板2をGaNにする場合にはバッフ
ァ層11を省いたり、レーザーダイオードの場合には共
振構造を設けたりする等、適宜変更できる。
【0029】さて、この半導体ウエハー1を多数の半導
体チップに分割するには、次の工程により行う。 (1)図1(a)及び図2(a)に示すように、半導体
ウエハー1の例えば半導体層形成側の表面に、格子状露
出部6を残すパターンの耐ブラストマスク5を形成す
る。耐ブラストマスク5の形成方法は、特に限定されな
いが、ここではフォトリソグラフィを採用する。すなわ
ち、半導体ウエハー1に感光性レジスト剤(マスク剤)
の付いたフィルムを貼り付け、紫外線にて露光し、弱ア
ルカリ溶液にて現像し、乾燥すれば前記パターンの耐ブ
ラストマスク5が半導体ウエハー1上に付着する。
【0030】分割するチップの平面寸法形状は1辺約3
50μmの正方形であり、従って、格子状露出部6の隣
り合う格子線のピッチはx方向もy方向も350μmで
ある(図1参照)。また、形成する分割用溝7の幅は約
20、30、40又は50μmであり、従って、格子状
露出部6の各格子線の幅は約20、30、40又は50
μmである
【0031】(2)この半導体ウエハー1をx−y方向
に移動可能なテーブル(図示略)に支持する。このテー
ブルを移動させて半導体ウエハー1をその面方向である
x−y方向に送りながら、図2(a)に示すように、ブ
ラスト装置のノズル20から半導体ウエハー1に微粒子
ブラスト材21を格子状露出部6の複数本の格子線に及
ぶ程度に拡げてブラストすることにより、格子状露出部
6に基板2の所定深さにまで至る複数本の分割用溝7を
同時に形成する。高速でブラストされた微粒子ブラスト
材21の持つ運動エネルギーが、格子状露出部6に現れ
た半導体層3乃至基板2の一部をミクロ的に削り取る作
用による。
【0032】半導体ウエハー1とノズル20との距離は
約50mmとし、送り速度は50mm/秒とする。微粒
子ブラスト材の材料は炭化珪素とし、その平均粒子径は
8μm(#2000メッシュ)又は13μm(#120
0メッシュ)とし、ブラスト量は60〜90g/秒と
し、ブラスト圧力は約0.4MPaとする。
【0033】このように送りながら行うブラストを1パ
ス行うと、半導体層3に深さ約0.5μmの分割用溝が
形成される。そして、同ブラストを平均粒子径8μmの
場合は15パス、平均粒子径13μmの場合は8パス繰
り返すことにより分割用溝の深さを増加させていき、最
終的には図2(b)に示すように、半導体層3は全厚分
除去し、さらに基板2における約5μm深さに至る分割
用溝7を形成する。本例のように約2インチ角の半導体
ウエハー1に350μmピッチの分割用溝7を形成する
際、1パスに要する時間は約1分であり、従って15パ
スの場合は全約15分、8パスの場合は全約8分で終え
ることができる。
【0034】なお、このブラストにより耐ブラストマス
ク5も少しずつ消耗し、特に平面四角形における角部は
全厚分消耗しやすいので、図1(b)に示すように、耐
ブラストマスク5で保護された半導体層3でもその角部
には小さいアールが付きやすい。
【0035】(3)図2(c)に示すように、耐ブラス
トマスク5を化学的に取り除く。
【0036】(4)図3(a)に示すように、厚さ35
0μmの基板2の半導体層非形成側の表面を研磨盤によ
り研磨することにより、該基板2を一様に厚さ100μ
m程度にまで薄肉化する。
【0037】(5)図1(b)及び図3(b)に示すよ
うに、分割用溝7の溝底にスクライブ刃によりスクライ
ブしてスクライブライン8を形成する。
【0038】(6)図3(c)に示すように、ブレーキ
ングによりスクライブライン8を起点とすると共にスク
ライブライン8に沿って半導体ウエハー1を割り、多数
の半導体チップ10に分割する。
【0039】本実施形態のチップ分割方法によれば、次
のような効果が得られる。 ブラストにより分割用溝7を形成するときに、ダイ
シングと異なり基板2及び半導体層3にクラックやチッ
ピングが発生することはなく、またエッチングと異なり
半導体層3がダメージを受けることもないため、歩留ま
りが良い。例えばダイシングと比べると、歩留まりが1
0%以上改善される。 ブラストにより複数本の分割用溝7を同時に形成す
ることができるので、前記の通り本例の半導体ウエハー
1では8〜15分という短時間で全ての分割用溝7を形
成することができる。これを例えばダイシングにて行う
と、120分程度かかる。従って、大幅な加工時間の短
縮となり、効率が高まる。 ブラスト装置や微粒子ブラスト材21(特に炭化珪
素)はエッチング装置と比べると安価であり、また微粒
子ブラスト材21は循環させて繰り返し使用できるの
で、装置コスト及び加工コストを低減することができ
る。
【0040】
【実施例】[実施例1群]図4(a)〜(c)に模式的
に示す実施例1群は、半導体ウエハー1の半導体層形成
側の表面にブラストにて分割用溝7を形成する例をまと
めたものである。同図(a)に示す実施例1−1は、前
記実施形態に相当する例である。同図(b)に示す実施
例1−2は、半導体ウエハー1の半導体層形成側の表面
に分割用溝7を形成した後、基板2の半導体層非形成側
の研磨にて新しく現れた平滑面にスクライブしてスクラ
イブライン8を形成した例である。同図(c)に示す実
施例1−3は、前記実施形態に加え、基板2の半導体層
非形成側の研磨にて新しく現れた平滑面にスクライブし
てスクライブライン8を形成した例である。
【0041】[実施例2群]図4(d)〜(f)に模式
的に示す実施例2群は、半導体ウエハー1の半導体層非
形成側の表面にブラストにて分割用溝7を形成する例を
まとめたものである。同図(d)に示す実施例2−1
は、厚さ100μm程度の基板2の半導体層非形成側に
前記ブラストにて分割用溝7を形成した後、その溝底に
スクライブライン8を形成した例である。同図(e)に
示す実施例2−2は、厚さ100μm程度の基板2の半
導体層非形成側に前記ブラストにて分割用溝7を形成し
た後、半導体層形成側にスクライブライン8を形成した
例である。同図(f)に示す実施例2−3は、厚さ10
0μm程度の基板2の半導体層非形成側に前記ブラスト
にて分割用溝7を形成した後、その溝底にスクライブラ
イン8を形成するとともに、半導体層形成側にスクライ
ブライン8を形成した例である。
【0042】各実施例とも、ブレーキングによりスクラ
イブライン8を起点として半導体ウエハー1を割り、多
数の半導体チップに分割する。
【0043】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)分割用溝7を深く(例えば基板2において深さ5
0μm以上)形成して、スクライブを省略してもブレー
キングできるようにすること。 (2)半導体チップは発光素子に限定されず、例えば受
光素子やFET等の電子デバイスでもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る半導体
ウエハーのチップ分割方法によれば、半導体層へのダメ
ージを少なくして歩留まりを上げることができ、また加
工時間を短縮して効率を高めることができ、さらに装置
コスト及び加工コストを低減することができる、という
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る半導体ウエハーのチッ
プ分割方法を示す斜視図である。
【図2】同チップ分割方法の前半の工程を示す断面図で
ある。
【図3】同チップ分割方法の後半の工程を示す断面図で
ある。
【図4】同チップ分割方法の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体ウエハー 2 基板 3 半導体層 5 耐ブラストマスク 6 格子状露出部 7 分割用溝 8 スクライブライン 10 半導体チップ 20 ノズル 21 微粒子ブラスト材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に半導体層が形成されてなる半導
    体ウエハーを多数の半導体チップに分割する方法であっ
    て、前記半導体ウエハーの表面に格子状露出部を残すパ
    ターンの耐ブラストマスクを形成する工程と、ノズルか
    ら前記半導体ウエハーに微粒子ブラスト材をブラストし
    て前記格子状露出部に前記基板の所定深さにまで至る分
    割用溝を形成する工程を含む半導体ウエハーのチップ分
    割方法。
  2. 【請求項2】 前記ブラストは、半導体ウエハーとノズ
    ルとを半導体ウエハーの面方向に相対的に送りながら、
    微粒子ブラスト材を格子状露出部の複数本の格子線に及
    ぶ程度に拡げてブラストすることにより行い、もって複
    数本の分割用溝を同時に形成する請求項1記載の半導体
    ウエハーのチップ分割方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体ウエハーとノズルとの距離
    が、10〜150mmである請求項2記載の半導体ウエ
    ハーのチップ分割方法。
  4. 【請求項4】 前記送り速度が、5〜20mm/秒であ
    る請求項2又は3のいずれか一項に記載の半導体ウエハ
    ーのチップ分割方法。
  5. 【請求項5】 前記送りながら行うブラストを所定のパ
    ス回数だけ繰り返すことにより、分割用溝の深さを増加
    させる請求項2〜4のいずれか一項に記載の半導体ウエ
    ハーのチップ分割方法。
  6. 【請求項6】 前記パス回数が、3〜20パスである請
    求項5記載の半導体ウエハーのチップ分割方法。
  7. 【請求項7】 前記分割用溝の幅が、10〜500μm
    である請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体ウエ
    ハーのチップ分割方法。
  8. 【請求項8】 前記分割用溝の基板における深さが、1
    〜100μmである請求項1〜7のいずれか一項に記載
    の半導体ウエハーのチップ分割方法。
  9. 【請求項9】 前記基板が、モース硬度8以上の高硬度
    材料よりなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導
    体ウエハーのチップ分割方法。
  10. 【請求項10】 前記基板がサファイア又はGaNより
    なり、前記半導体層が窒化ガリウム系化合物半導体より
    なる請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体ウエハ
    ーのチップ分割方法。
  11. 【請求項11】 前記微粒子ブラスト材が、ビッカース
    硬度2000以上の材料よりなる請求項1〜10のいず
    れか一項に記載の半導体ウエハーのチップ分割方法。
  12. 【請求項12】 前記材料が、アルミナ、炭化珪素、ボ
    ロン又はダイヤから選ばれる少なくとも一種である請求
    項1〜10のいずれか一項に記載の半導体ウエハーのチ
    ップ分割方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体ウエハーの半導体層形成側
    の表面に前記分割用溝を形成する請求項1〜12のいず
    れか一項に記載の半導体ウエハーのチップ分割方法。
  14. 【請求項14】 前記半導体ウエハーの半導体層非形成
    側の表面に前記分割用溝を形成する請求項1〜12のい
    ずれか一項に記載の半導体ウエハーのチップ分割方法。
  15. 【請求項15】 前記分割用溝の溝底又は前記分割用溝
    とは反対側の半導体ウエハーの表面にスクライブしてス
    クライブラインを形成する工程を含む請求項1〜14の
    いずれか一項に記載の半導体ウエハーのチップ分割方
    法。
  16. 【請求項16】 前記半導体ウエハーを前記スクライブ
    ラインを起点にブレーキングして半導体チップに分割す
    る工程を含む請求項15記載の半導体ウエハーのチップ
    分割方法。
JP2000099895A 2000-03-31 2000-03-31 半導体ウエハーのチップ分割方法 Pending JP2001284290A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099895A JP2001284290A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 半導体ウエハーのチップ分割方法
US10/240,251 US7121925B2 (en) 2000-03-31 2001-03-14 Method for dicing semiconductor wafer into chips
TW094115586A TW200529308A (en) 2000-03-31 2001-03-14 Method for dicing semiconductor wafer into chips
TW090105930A TWI257711B (en) 2000-03-31 2001-03-14 Method for dicing semiconductor wafer into chips
PCT/JP2001/002015 WO2001075954A1 (fr) 2000-03-31 2001-03-14 Procede de decoupage d'une plaquette de semi-conducteur en puces
AU2001241136A AU2001241136A1 (en) 2000-03-31 2001-03-14 Method for dicing semiconductor wafer into chips

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000099895A JP2001284290A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 半導体ウエハーのチップ分割方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001284290A true JP2001284290A (ja) 2001-10-12

Family

ID=18614181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000099895A Pending JP2001284290A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 半導体ウエハーのチップ分割方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001284290A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299934A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Showa Denko Kk 窒化物系半導体発光素子及びその製造方法、並びにランプ
JP2007299935A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Showa Denko Kk 窒化物系半導体発光素子の製造方法、窒化物系半導体発光素子及びランプ
US7791098B2 (en) 2004-03-31 2010-09-07 Nichia Corporation Nitride semiconductor light emitting device
JP2011014681A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
CN103050391A (zh) * 2011-10-13 2013-04-17 三星钻石工业股份有限公司 半导体基板的断开方法
JP2013153234A (ja) * 2013-05-16 2013-08-08 Sony Corp 半導体レーザの製造方法
JP2015095509A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP2019036662A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
JP2022102918A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 豊田合成株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7791098B2 (en) 2004-03-31 2010-09-07 Nichia Corporation Nitride semiconductor light emitting device
JP2007299934A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Showa Denko Kk 窒化物系半導体発光素子及びその製造方法、並びにランプ
JP2007299935A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Showa Denko Kk 窒化物系半導体発光素子の製造方法、窒化物系半導体発光素子及びランプ
JP2011014681A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Shinko Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
CN103050391A (zh) * 2011-10-13 2013-04-17 三星钻石工业股份有限公司 半导体基板的断开方法
CN103050391B (zh) * 2011-10-13 2016-12-21 三星钻石工业股份有限公司 半导体基板的断开方法
JP2013153234A (ja) * 2013-05-16 2013-08-08 Sony Corp 半導体レーザの製造方法
JP2015095509A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP2019036662A (ja) * 2017-08-18 2019-03-07 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
JP2022102918A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 豊田合成株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP7456376B2 (ja) 2020-12-25 2024-03-27 豊田合成株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7121925B2 (en) Method for dicing semiconductor wafer into chips
TWI327340B (en) Production method for semiconductor device
JP3904585B2 (ja) 半導体素子の製造方法
KR100579028B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
CN101015070B (zh) 制造半导体发光器件的方法以及采用该方法制造的器件
US5627109A (en) Method of manufacturing a semiconductor device that uses a sapphire substrate
JP2001284293A (ja) 半導体ウエハーのチップ分割方法
US7745240B2 (en) Manufacturing method of light-emitting element with surface layer removal
JP2001284292A (ja) 半導体ウエハーのチップ分割方法
JP2008078440A (ja) 発光素子及びその製造方法
JP2780618B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造方法
JP2861991B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造方法
KR100789200B1 (ko) 반도체 칩 제조 방법 및 반도체 칩
JP2001284290A (ja) 半導体ウエハーのチップ分割方法
JP2001284291A (ja) 半導体ウエハーのチップ分割方法
JP4639520B2 (ja) 窒化物半導体チップの製造方法
CN108899303A (zh) 一种led芯片及其切割方法
JP3227287B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造方法と窒化ガリウム系化合物半導体素子
JP2859478B2 (ja) 発光デバイス用の窒化ガリウム系化合物半導体ウエハーの切断方法
JP2005158971A (ja) 半導体発光素子の製造方法およびその半導体発光素子
JP4594707B2 (ja) 半導体チップ製造方法
JP2006203251A (ja) 半導体素子の製造方法
JPH07273069A (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体チップの製造方法
JP2005286098A (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子のおよびその製造方法
JP2000004066A (ja) 窒化物半導体レーザ素子の製造方法