JP2001283507A - ライトプロテクトマスク付き光学的情報記録用媒体 - Google Patents
ライトプロテクトマスク付き光学的情報記録用媒体Info
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- JP2001283507A JP2001283507A JP2000093339A JP2000093339A JP2001283507A JP 2001283507 A JP2001283507 A JP 2001283507A JP 2000093339 A JP2000093339 A JP 2000093339A JP 2000093339 A JP2000093339 A JP 2000093339A JP 2001283507 A JP2001283507 A JP 2001283507A
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- recording
- mask
- area
- recording medium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】CD−RWの様にカートリッジに収納されない
記録媒体のライトプロテクトを実行する安価な手段を提
供する。 【解決手段】基板上に相変化型記録層を設けて成り、当
該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を行う記
録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくとも、
(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(ii)最
適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(iii)
トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る光学
的情報記録媒体(A)において、上記のPCA及び/又
は上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)が
設けられている。
記録媒体のライトプロテクトを実行する安価な手段を提
供する。 【解決手段】基板上に相変化型記録層を設けて成り、当
該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を行う記
録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくとも、
(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(ii)最
適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(iii)
トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る光学
的情報記録媒体(A)において、上記のPCA及び/又
は上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)が
設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はライトプロテクトマ
スク付き光学的情報記録用媒体に関する。なお、以下に
おいては、光学的情報記録用媒体を単に記録媒体を称す
ることがある。
スク付き光学的情報記録用媒体に関する。なお、以下に
おいては、光学的情報記録用媒体を単に記録媒体を称す
ることがある。
【0002】
【従来の技術】結晶状態と非晶質状態との間の可逆的な
相変化によって情報のオーバーライトや再生が行なわれ
る相変化型の光学的情報記録用媒体は公知であり実用化
されている。斯かる記録媒体、例えばCD−RWはコン
ピューターや映像音楽関連機器の記録媒体として応用さ
れている。ところで、一端記録した情報が別の情報を次
々と記録していく過程の重ね書きによって消えてしまう
ことがあり、問題となっている。フロッピー(登録商
標)ディスクやMO(光磁気ディスク)の様にカートリ
ッジに収納されて使用される記録媒体の場合は、カート
リッジにライトプロテクトの機構を備えることにより、
上記の問題を回避できる。
相変化によって情報のオーバーライトや再生が行なわれ
る相変化型の光学的情報記録用媒体は公知であり実用化
されている。斯かる記録媒体、例えばCD−RWはコン
ピューターや映像音楽関連機器の記録媒体として応用さ
れている。ところで、一端記録した情報が別の情報を次
々と記録していく過程の重ね書きによって消えてしまう
ことがあり、問題となっている。フロッピー(登録商
標)ディスクやMO(光磁気ディスク)の様にカートリ
ッジに収納されて使用される記録媒体の場合は、カート
リッジにライトプロテクトの機構を備えることにより、
上記の問題を回避できる。
【0003】CD−RWの様にディスク単位で使用され
る記録媒体の場合は、記録媒体およびドライブヘッドを
工夫することによりライトプロテクトを達成することが
出来る(特開平11−283281号公報参照)。
る記録媒体の場合は、記録媒体およびドライブヘッドを
工夫することによりライトプロテクトを達成することが
出来る(特開平11−283281号公報参照)。
【0004】しかしながら、現行のドライブを使用して
いるユーザーは、ドライブ及び記録媒体の双方を新規購
入しなければライトプロテクトを実行することが出来な
い。しかも、上記の公報における記録媒体は、通常の光
記録多層膜に加え、温度により透過率が可逆的に変化す
る感熱層を光入射面側に別途に設ける必要があり、その
分の製造コストが増加する。ドライブの機構としても発
熱ヘッドを設置しなければならず、その分構造が複雑と
なり、製造コストも増加する。
いるユーザーは、ドライブ及び記録媒体の双方を新規購
入しなければライトプロテクトを実行することが出来な
い。しかも、上記の公報における記録媒体は、通常の光
記録多層膜に加え、温度により透過率が可逆的に変化す
る感熱層を光入射面側に別途に設ける必要があり、その
分の製造コストが増加する。ドライブの機構としても発
熱ヘッドを設置しなければならず、その分構造が複雑と
なり、製造コストも増加する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、CD−RWの様
にカートリッジに収納されない記録媒体のライトプロテ
クトを実行する安価な手段を提供することにある。
鑑みなされたものであり、その目的は、CD−RWの様
にカートリッジに収納されない記録媒体のライトプロテ
クトを実行する安価な手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、PCA信号
および/またはPMA信号をドライブが読み取ることが
出来ない専用のマスクの使用によって上記の目的を容易
に達成し得るとの着想に基づき本発明を完成した。すな
わち、本発明は、記録媒体の光入射面側にマスクを設置
することにより、ドライブの書き込み動作に不可欠であ
るPCA信号および/またはPMA信号へのアクセスを
不可能としてライトプロテクトを達成する。すなわち、
本発明の要旨は、次の(1)〜(3)の通りである。
および/またはPMA信号をドライブが読み取ることが
出来ない専用のマスクの使用によって上記の目的を容易
に達成し得るとの着想に基づき本発明を完成した。すな
わち、本発明は、記録媒体の光入射面側にマスクを設置
することにより、ドライブの書き込み動作に不可欠であ
るPCA信号および/またはPMA信号へのアクセスを
不可能としてライトプロテクトを達成する。すなわち、
本発明の要旨は、次の(1)〜(3)の通りである。
【0007】(1)基板上に相変化型記録層を設けて成
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)において、上記のPCA及び
/又は上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク
(B)が設けられていることを特徴とする光学的情報記
録用媒体。
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)において、上記のPCA及び
/又は上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク
(B)が設けられていることを特徴とする光学的情報記
録用媒体。
【0008】(2)基板上に相変化型記録層を設けて成
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)と、上記のPCA及び/又は
上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)とを
有する光学的情報記録用媒体パック。
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)と、上記のPCA及び/又は
上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)とを
有する光学的情報記録用媒体パック。
【0009】(3)基板上に相変化型記録層を設けて成
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)の書き込み防止方法であっ
て、上記のPCA及び/又は上記のPMAを読み取り不
能にさせるマスク(B)によってマスクすることを特徴
とする光学的情報記録媒体の書き込み防止方法。
り、当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を
行う記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくと
も、(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(i
i)最適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(i
ii)トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る
光学的情報記録媒体(A)の書き込み防止方法であっ
て、上記のPCA及び/又は上記のPMAを読み取り不
能にさせるマスク(B)によってマスクすることを特徴
とする光学的情報記録媒体の書き込み防止方法。
【0010】上記のPCAとは、「Power Calibration
Area」の略であり、ドライブ、記録速度および記録媒
体に依存するところの最適記録パワーを求めるために設
けられた領域である。そして、PCAは、通常「Test
Area」と「Count Area」に分割されている。「Test A
rea」は通常100のパートに仕切られており、それぞ
れ15/75秒の長さを有する。そして、ここでは異な
るパワーで信号の試し書きが行われ最適パワーが選ばれ
る。一方、「Count Area」も通常100のパートに分
けられており、それぞれが1/75秒の長さである。
「Test Area」における試し書きの都度に「Count Are
a」に順番に信号が書かれる。ドライブはこの「Count
Area」の信号を読むことにより「Test Area」の空き場
所を検知することが出来る。従って、このPCAがマス
クされると記録パワーが決まらないため書き込み命令が
実行されずにエラーとなる。
Area」の略であり、ドライブ、記録速度および記録媒
体に依存するところの最適記録パワーを求めるために設
けられた領域である。そして、PCAは、通常「Test
Area」と「Count Area」に分割されている。「Test A
rea」は通常100のパートに仕切られており、それぞ
れ15/75秒の長さを有する。そして、ここでは異な
るパワーで信号の試し書きが行われ最適パワーが選ばれ
る。一方、「Count Area」も通常100のパートに分
けられており、それぞれが1/75秒の長さである。
「Test Area」における試し書きの都度に「Count Are
a」に順番に信号が書かれる。ドライブはこの「Count
Area」の信号を読むことにより「Test Area」の空き場
所を検知することが出来る。従って、このPCAがマス
クされると記録パワーが決まらないため書き込み命令が
実行されずにエラーとなる。
【0011】上記のPMAとは、「Program Memory A
rea」の略であり、トラックが予約または記録される都
度にそのトラックの情報、すなわち、トラックの開始お
よび終了時間が書き込まれる。このPMAがマスクされ
ると既に記録または予約済みのトラック情報をドライブ
が収得できずにエラー状態となり、つまりは、ディスク
の記録状態が判別不能で新たな記録が出来なくなる。
rea」の略であり、トラックが予約または記録される都
度にそのトラックの情報、すなわち、トラックの開始お
よび終了時間が書き込まれる。このPMAがマスクされ
ると既に記録または予約済みのトラック情報をドライブ
が収得できずにエラー状態となり、つまりは、ディスク
の記録状態が判別不能で新たな記録が出来なくなる。
【0012】上記のPCA及びPMAの割り当て場所
は、例えばCD−RWの場合、半径位置で22.5〜2
3.0mmの範囲であり、PCAの方がPMAよりも内
周側に隣接して位置する。
は、例えばCD−RWの場合、半径位置で22.5〜2
3.0mmの範囲であり、PCAの方がPMAよりも内
周側に隣接して位置する。
【0013】信号記録動作時、ドライブは上記の両エリ
アにアクセスする。このアクセス防止には、トラッキン
グサーボが外れる様に、PCA及び/又はPMAの反射
率を下げる方法が適用できる。
アにアクセスする。このアクセス防止には、トラッキン
グサーボが外れる様に、PCA及び/又はPMAの反射
率を下げる方法が適用できる。
【0014】本発明の目的は、あくまでもデータの書き
込みのみを防止することであって、既に書かれたユーザ
ーデータの読み取りを阻害しない。すなわち、上記のマ
スクは、オーバーライト時にデータが消えることの防止
を目的としている。
込みのみを防止することであって、既に書かれたユーザ
ーデータの読み取りを阻害しない。すなわち、上記のマ
スクは、オーバーライト時にデータが消えることの防止
を目的としている。
【0015】従って、前記(1)の発明におけるマスク
(B)は、通常、ユーザーがデータを一旦書き込んだ後
に設置される。そして、前記(2)の発明におけるマス
ク(B)は、通常、記録媒体の製造時に例えば音響情報
といった所謂おまけ情報を記録する場合の情報保護とし
て使用される。すなわち、おまけ情報記録後にマスクの
設置を行なうことにより、ユーザーがおまけ情報を読み
取る前に何らかの情報記録操作を行った結果、誤ってお
まけ情報を消してしまうことを防止するために使用され
る。斯かる場合、ユーザーはマスクを剥がすことにより
通常のデータ書き込み処理を行うことが出来る。
(B)は、通常、ユーザーがデータを一旦書き込んだ後
に設置される。そして、前記(2)の発明におけるマス
ク(B)は、通常、記録媒体の製造時に例えば音響情報
といった所謂おまけ情報を記録する場合の情報保護とし
て使用される。すなわち、おまけ情報記録後にマスクの
設置を行なうことにより、ユーザーがおまけ情報を読み
取る前に何らかの情報記録操作を行った結果、誤ってお
まけ情報を消してしまうことを防止するために使用され
る。斯かる場合、ユーザーはマスクを剥がすことにより
通常のデータ書き込み処理を行うことが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。図1は記録媒体とライトプロテク
ト用マスクとの位置関係を示す断面説明図、図2は本発
明における好ましい態様のライトプロテクト用マスクの
平面説明図、図3は本発明における他の好ましい態様の
ライトプロテクト用マスクの説明図であり、(a)は断
面説明図、(b)は平面説明図である。図4は本発明に
おける好ましい態様のマスク貼付方法に使用するセンタ
ー調整治具の説明図であり、(a)は側面説明図、
(b)は平面説明図である。図5は本発明における好ま
しい態様のマスク貼付方法に使用するマスク押え用シー
トの平面説明図、図6〜8は本発明における好ましい態
様のマスク貼付方法の工程説明図である。
に基づいて説明する。図1は記録媒体とライトプロテク
ト用マスクとの位置関係を示す断面説明図、図2は本発
明における好ましい態様のライトプロテクト用マスクの
平面説明図、図3は本発明における他の好ましい態様の
ライトプロテクト用マスクの説明図であり、(a)は断
面説明図、(b)は平面説明図である。図4は本発明に
おける好ましい態様のマスク貼付方法に使用するセンタ
ー調整治具の説明図であり、(a)は側面説明図、
(b)は平面説明図である。図5は本発明における好ま
しい態様のマスク貼付方法に使用するマスク押え用シー
トの平面説明図、図6〜8は本発明における好ましい態
様のマスク貼付方法の工程説明図である。
【0017】本発明で使用するマスク(B)の形状は、
図1に示す様に、内径が記録媒体(A)のセンター孔
(1)よりも大きく、また、外径が少なくともPCA
(PowerCalibration Area)(2)に入り込み且つ「Le
ad-in Area」(3)を覆うことの無い大きさである、
ドーナツ状が好ましい。また、片面に接着剤がコーティ
ングされていることが好ましい。更に、接着剤の表面に
離型シートが貼付されているのが好ましい。なお、図1
中の符号(4)はPMA(Program Memory Area)を
表す。
図1に示す様に、内径が記録媒体(A)のセンター孔
(1)よりも大きく、また、外径が少なくともPCA
(PowerCalibration Area)(2)に入り込み且つ「Le
ad-in Area」(3)を覆うことの無い大きさである、
ドーナツ状が好ましい。また、片面に接着剤がコーティ
ングされていることが好ましい。更に、接着剤の表面に
離型シートが貼付されているのが好ましい。なお、図1
中の符号(4)はPMA(Program Memory Area)を
表す。
【0018】マスク(B)の内径が記録媒体(A)のセ
ンター孔(1)よりも小さい場合、すなわち、マスク
(B)が記録媒体(A)のセンター孔(1)にはみ出す
場合は、記録媒体(A)のドライブスピンドルへの固定
が不安定となり、記録媒体(A)がスムーズに回転しな
い可能性がある。すなわち、いわゆる面振れが大きくな
り、フォーカスサーボやトラッキングサーボが掛からな
くなる可能性がある。
ンター孔(1)よりも小さい場合、すなわち、マスク
(B)が記録媒体(A)のセンター孔(1)にはみ出す
場合は、記録媒体(A)のドライブスピンドルへの固定
が不安定となり、記録媒体(A)がスムーズに回転しな
い可能性がある。すなわち、いわゆる面振れが大きくな
り、フォーカスサーボやトラッキングサーボが掛からな
くなる可能性がある。
【0019】また、マスク(B)の外径が「Lead-in A
rea」(3)を覆う場合は、次の問題がある。すなわ
ち、「Lead-in Area」(3)には既に記録されたトラ
ックの情報が書かれているため、このエリアにアクセス
不能となる場合は、トラックに書かれたデータを読み出
すことが出来なくなる。
rea」(3)を覆う場合は、次の問題がある。すなわ
ち、「Lead-in Area」(3)には既に記録されたトラ
ックの情報が書かれているため、このエリアにアクセス
不能となる場合は、トラックに書かれたデータを読み出
すことが出来なくなる。
【0020】マスク(B)の厚さは、材質の硬さにも依
るが、10〜1000μm程度の範囲が好ましい。マス
ク(B)の厚さが余り薄い場合はシワが寄る等して精度
良く貼り難い場合が生じ、余り厚い場合は、マスク製造
として簡便なシート打抜法を採用した際、バリが発生し
たり、亀裂や割れが生じる可能性がある。また、本発明
におけるマスク(B)は記録媒体の光入射面に貼られ光
学ヘッドと衝突する可能性もある。従って、マスク
(B)の厚さは上記の範囲が適当である。
るが、10〜1000μm程度の範囲が好ましい。マス
ク(B)の厚さが余り薄い場合はシワが寄る等して精度
良く貼り難い場合が生じ、余り厚い場合は、マスク製造
として簡便なシート打抜法を採用した際、バリが発生し
たり、亀裂や割れが生じる可能性がある。また、本発明
におけるマスク(B)は記録媒体の光入射面に貼られ光
学ヘッドと衝突する可能性もある。従って、マスク
(B)の厚さは上記の範囲が適当である。
【0021】マスク(B)の材質としては、プラスチッ
ク、紙、金属、セラミック、布、これらの複合材料など
を使用することが出来る。なお、接着剤の種類は、特に
限定されないが、記録媒体に転写し難い接着剤が好まし
く選ばれる。
ク、紙、金属、セラミック、布、これらの複合材料など
を使用することが出来る。なお、接着剤の種類は、特に
限定されないが、記録媒体に転写し難い接着剤が好まし
く選ばれる。
【0022】ところで、例えば透明プラスチックフィル
ムの様に、光学的に透明な材質を使用した場合は、その
ままでは反射率の低下が小さいためライトプロテクト機
能が発揮されない場合がある。斯かる場合は、例えば図
2に示す様に放射状に幅が1mm程度の線(5)を形成
することにより上記PCA及び/又はPMA信号の読み
取りを妨害することが可能である。すなわち、この方法
は、反射率を局部的に低下させてレーザー光のトラッキ
ングを外すことにより、PCA及び/又はPMAへのア
クセスを妨害する方法である。
ムの様に、光学的に透明な材質を使用した場合は、その
ままでは反射率の低下が小さいためライトプロテクト機
能が発揮されない場合がある。斯かる場合は、例えば図
2に示す様に放射状に幅が1mm程度の線(5)を形成
することにより上記PCA及び/又はPMA信号の読み
取りを妨害することが可能である。すなわち、この方法
は、反射率を局部的に低下させてレーザー光のトラッキ
ングを外すことにより、PCA及び/又はPMAへのア
クセスを妨害する方法である。
【0023】上記の方法の場合、放射状の線色としては
レーザー光を吸収する色、例えば黒色が好ましい。この
場合、マスク(B)の外径は特に限定されない。更に、
この線が「Lead-in Area」にはみ出しても、程度によ
っては「Lead-in Area」のデータが読み取れる場合が
あるため、マスクの外径が「Lead-in Area」に多少は
み出していてもよい。データが読み取れずエラーが生じ
た場合は、線を消してから、再度書いても構わない。
レーザー光を吸収する色、例えば黒色が好ましい。この
場合、マスク(B)の外径は特に限定されない。更に、
この線が「Lead-in Area」にはみ出しても、程度によ
っては「Lead-in Area」のデータが読み取れる場合が
あるため、マスクの外径が「Lead-in Area」に多少は
み出していてもよい。データが読み取れずエラーが生じ
た場合は、線を消してから、再度書いても構わない。
【0024】透明のマスク(B)を貼り付けたまま、必
要に応じて、後書きの線をマジックインキ(登録商標)
等で書いたり、アルコール等の溶媒で消したりすること
により、目的のライトプロテクト及び解除を行うことが
出来る。この場合、マスク(B)をその都度に取り付け
たり外したりする手間が省ける利点がある。また、斯か
るマスク(B)には、剥がし取りが簡便に出来る様に、
図3に示す様な突起(6)を設けておくと好都合であ
る。すなわち、ドアのノブの様に、マスク(B)の一部
に指などで簡単につまめることの可能な数mmの突起
(6)を取り付けておけば、マスク(B)を剥がす際に
指爪などによる記録媒体表面への傷付けを防止できる。
要に応じて、後書きの線をマジックインキ(登録商標)
等で書いたり、アルコール等の溶媒で消したりすること
により、目的のライトプロテクト及び解除を行うことが
出来る。この場合、マスク(B)をその都度に取り付け
たり外したりする手間が省ける利点がある。また、斯か
るマスク(B)には、剥がし取りが簡便に出来る様に、
図3に示す様な突起(6)を設けておくと好都合であ
る。すなわち、ドアのノブの様に、マスク(B)の一部
に指などで簡単につまめることの可能な数mmの突起
(6)を取り付けておけば、マスク(B)を剥がす際に
指爪などによる記録媒体表面への傷付けを防止できる。
【0025】マスク(B)をユーザー自身が記録媒体
(A)に貼る方法としては、例えばCDケースを利用し
て記録媒体(A)とマスク(B)の中心を合わせて貼り
合わせる次の貼付方法が推奨される。このマスク貼付方
法は、図4に例示するセンター調整治具(40)と図5
に例示するマスク押え用シート(50)とを使用し、図
6〜8の工程を経て行なわれる。
(A)に貼る方法としては、例えばCDケースを利用し
て記録媒体(A)とマスク(B)の中心を合わせて貼り
合わせる次の貼付方法が推奨される。このマスク貼付方
法は、図4に例示するセンター調整治具(40)と図5
に例示するマスク押え用シート(50)とを使用し、図
6〜8の工程を経て行なわれる。
【0026】上記のセンター調整治具(40)は、基体
(41)の中心部にマスク押え用シート(50)の幅相
当の領域を空け、当該領域の両側には、側面がマスク
(B)の内径に倣った形状の円弧を有するマスクガイド
(42)を形成し、上記の領域の中心部には、マスク押
え用シート挿入突起(43)を形成して構成されてい
る。上記のマスク押え用シート(50)は、通常、CD
ケースよりも長尺のシートか成り、その中央部には、C
Dケース中央部に設けられた記録媒体固定用突起に嵌合
する直径のセンター調整孔(51)が形成され、その片
面には、マスク(B)に使用された接着剤よりも接着力
の弱い接着剤が塗布されている。
(41)の中心部にマスク押え用シート(50)の幅相
当の領域を空け、当該領域の両側には、側面がマスク
(B)の内径に倣った形状の円弧を有するマスクガイド
(42)を形成し、上記の領域の中心部には、マスク押
え用シート挿入突起(43)を形成して構成されてい
る。上記のマスク押え用シート(50)は、通常、CD
ケースよりも長尺のシートか成り、その中央部には、C
Dケース中央部に設けられた記録媒体固定用突起に嵌合
する直径のセンター調整孔(51)が形成され、その片
面には、マスク(B)に使用された接着剤よりも接着力
の弱い接着剤が塗布されている。
【0027】先ず、マスク(B)とマスク押え用シート
(50)とを何れも接着剤塗布面が下面となる様にして
センター調整治具(40)にセットする。そして、両者
を貼り合せた後に取り出す。これにより、マスク(B)
の中心部とマスク押え用シート(50)のセンター調整
孔(51)とが一致する(図6参照)。
(50)とを何れも接着剤塗布面が下面となる様にして
センター調整治具(40)にセットする。そして、両者
を貼り合せた後に取り出す。これにより、マスク(B)
の中心部とマスク押え用シート(50)のセンター調整
孔(51)とが一致する(図6参照)。
【0028】次いで、マスク(B)の離型シートを剥離
した後、図7に示す様に、CDケース(60)の記録媒
体固定用突起(61)にセンター孔(1)を嵌合して固
定した記録媒体(A)に対し、図6の状態のマスク
(B)及びマスク押え用シート(50)をマスク(B)
の接着剤塗布面が下面となり且つマスク押え用シート
(50)のセンター調整孔(51)が記録媒体固定用突
起(61)に嵌合する様にして貼り合せる。
した後、図7に示す様に、CDケース(60)の記録媒
体固定用突起(61)にセンター孔(1)を嵌合して固
定した記録媒体(A)に対し、図6の状態のマスク
(B)及びマスク押え用シート(50)をマスク(B)
の接着剤塗布面が下面となり且つマスク押え用シート
(50)のセンター調整孔(51)が記録媒体固定用突
起(61)に嵌合する様にして貼り合せる。
【0029】最後に、CDケース(60)から記録媒体
(A)を取り外し、記録媒体(A)からマスク押え用シ
ート(50)を剥がす(図8参照)。これにより、マス
クの貼り合わせが完了する。
(A)を取り外し、記録媒体(A)からマスク押え用シ
ート(50)を剥がす(図8参照)。これにより、マス
クの貼り合わせが完了する。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ライトプロテクトマス
クを使用することにより、保存しておきたい情報の保護
を簡便に行うことが出来る。また、マスクを剥がせば通
常の記憶媒体として情報の書き込み・消去が可能となる
ため、保存の要・不要に応じて適宜使い分けることが可
能である。また、ライトプロテクトマスク付きディスク
は、予め記録された情報の、オーバーライトによる消去
を心配しなくて済み、しかも、マスクを取り外すことに
より通常の記録・消去が可能となるため、便利である。
クを使用することにより、保存しておきたい情報の保護
を簡便に行うことが出来る。また、マスクを剥がせば通
常の記憶媒体として情報の書き込み・消去が可能となる
ため、保存の要・不要に応じて適宜使い分けることが可
能である。また、ライトプロテクトマスク付きディスク
は、予め記録された情報の、オーバーライトによる消去
を心配しなくて済み、しかも、マスクを取り外すことに
より通常の記録・消去が可能となるため、便利である。
【図1】記録媒体とライトプロテクト用マスクとの位置
関係を示す断面説明図
関係を示す断面説明図
【図2】本発明における好ましい態様のライトプロテク
ト用マスクの平面説明図
ト用マスクの平面説明図
【図3】本発明における他の好ましい態様のライトプロ
テクト用マスクの説明図
テクト用マスクの説明図
【図4】本発明における好ましい態様のマスク貼付方法
に使用するセンター調整治具の説明図で
に使用するセンター調整治具の説明図で
【図5】本発明における好ましい態様のマスク貼付方法
に使用するマスク押え用シートの平面説明図
に使用するマスク押え用シートの平面説明図
【図6】本発明における好ましい態様のマスク貼付方法
の工程説明図
の工程説明図
【図7】本発明における好ましい態様のマスク貼付方法
の工程説明図
の工程説明図
【図8】本発明における好ましい態様のマスク貼付方法
の工程説明図
の工程説明図
【符号の説明】 A:光学的情報記録用媒体 B:マスク 1:センター孔 2:PCA 3:Lead-in Area 4:PMA 5:線 6:突起 40:センター調整治具 41:基体 42:マスクガイド 43:マスク押え用シート挿入突起 50:マスク押え用シート 51:センター調整孔 60:CDケース 61:記録媒体固定用突起
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に相変化型記録層を設けて成り、
当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を行う
記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくとも、
(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(ii)最
適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(iii)
トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る光学
的情報記録媒体(A)において、上記のPCA及び/又
は上記のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)が
設けられていることを特徴とする光学的情報記録用媒
体。 - 【請求項2】 基板上に相変化型記録層を設けて成り、
当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を行う
記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくとも、
(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(ii)最
適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(iii)
トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る光学
的情報記録媒体(A)と、上記のPCA及び/又は上記
のPMAを読み取り不能にさせるマスク(B)とを有す
る光学的情報記録用媒体パック。 - 【請求項3】 基板上に相変化型記録層を設けて成り、
当該相変化型記録層の結晶状態の変化により記録を行う
記録領域を有し、且つ、当該記録領域は、少なくとも、
(i)ユーザがデータを記録するユーザ領域、(ii)最
適記録パワーを求めるためのPCA及び/又は(iii)
トラック情報を蓄えるためのPMAとを有して成る光学
的情報記録媒体(A)の書き込み防止方法であって、上
記のPCA及び/又は上記のPMAを読み取り不能にさ
せるマスク(B)によってマスクすることを特徴とする
光学的情報記録媒体の書き込み防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093339A JP2001283507A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ライトプロテクトマスク付き光学的情報記録用媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000093339A JP2001283507A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ライトプロテクトマスク付き光学的情報記録用媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001283507A true JP2001283507A (ja) | 2001-10-12 |
Family
ID=18608535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000093339A Pending JP2001283507A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | ライトプロテクトマスク付き光学的情報記録用媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001283507A (ja) |
-
2000
- 2000-03-30 JP JP2000093339A patent/JP2001283507A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040521 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040924 |