JP2001282075A - ベルトカートリッジ及びそのカートリッジを用いた無端ベルト状像担持手段の交換方法 - Google Patents

ベルトカートリッジ及びそのカートリッジを用いた無端ベルト状像担持手段の交換方法

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JP2001282075A
JP2001282075A JP2000093028A JP2000093028A JP2001282075A JP 2001282075 A JP2001282075 A JP 2001282075A JP 2000093028 A JP2000093028 A JP 2000093028A JP 2000093028 A JP2000093028 A JP 2000093028A JP 2001282075 A JP2001282075 A JP 2001282075A
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shaped image
endless belt
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cartridge
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーが容易に中間転写ベルや感光体ベル
ト等を単体で交換することができるベルトカートリッ
ジ、及びそのカートリッジを用いた無端ベルト状像担持
手段の交換方法を提供すること。 【解決手段】 中間転写ベルト5を、ゴム弾性体等から
形成された保護材102で覆い、このように中間転写ベ
ルト5を備えた保護材102を、カバー101の内面に
剥離容易に接着する。カバー101はヒンジ104を中
心に二つのパーツに分かれて回動可能に構成しする。ま
た、運搬時等における安定を図るために、止め具105
により、カバー101、保護材102、及び中間転写ベ
ルト5を挟み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体ベルトある
いは中間転写ベルト等のベルトをカートリッジとして交
換可能としたベルトカートリッジ、及びそのカートリッ
ジを用いた無端ベルト状像担持手段の交換方法の技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーレーザープリンタにおいては、消
耗品の種類が多いため、ランニングコストが高くなるだ
けでなく、廃棄する部材が多くなり、環境へ悪影響を与
える恐れのあることが問題となっている。
【0003】例えば、従来は、中間転写ベルトや感光体
ベルト等をユーザーによって容易に着脱自在に構成した
ものがあるが、この場合には中間転写ベルトや感光体ベ
ルト等を単体で交換するのではなく、ベルトを駆動する
ための駆動ローラを含んだ形で一体として交換すること
が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式では、前記駆動ローラが高精度であるため、非
常に高価であり、ランニングコストを高める要因である
ことは勿論のこと、本来は廃棄する必要のない部材であ
るにも拘わらず、一体として交換するために、廃棄部品
を著しく増加させるという問題があった。
【0005】また、前記駆動ローラは、通常、金属軸を
有する弾性体ローラであるため、廃棄する際に再生し難
いという問題点があった。
【0006】以上のような問題を解決するためには、中
間転写ベルトや感光体ベルト等を単体で交換することが
考えられるが、これらのベルトは、形が定まらず扱い難
い上に、直接現像剤が坦持される面に作業者の手が触れ
ると、印字不良を発生してしまうため、ユーザーが容易
に扱えるように構成することは困難であった。
【0007】また、これらのベルトは、折り曲げたりす
ると、その部分に印字不良が生じてしまうという点で
も、ユーザーによって交換させる方式を採用することは
極めて困難であった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点を解
決し、ユーザーが容易に中間転写ベルトや感光体ベルト
等を単体で交換することができるベルトカートリッジ、
及びそのカートリッジを用いた無端ベルト状像担持手段
の交換方法を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のベルトカ
ートリッジは、前記課題を解決するために、像担持手段
により現像剤像を担持搬送しながら画像を形成する画像
形成装置に用いられる無端ベルト状像担持手段と、前記
無端ベルト状像担持手段の回転軸方向に前記無端ベルト
状像担持手段の支持手段の挿入を可能にする開口が形成
され、前記無端ベルト状像担持手段の表面を周方向及び
幅方向に亘って一様に覆うカバー手段と、を備え、前記
無端ベルト状像担持手段の表面を前記カバー手段の内面
に対向させた状態で、開放可能に形成された前記カバー
手段の収容領域内に前記無端ベルト状像担持手段を収容
することを特徴とする。
【0010】請求項1記載のベルトカートリッジによれ
ば、無端ベルト状像担持手段は、カバー手段内に収容さ
れる。このカバー手段は、無端ベルト状像担持手段の回
転軸方向に無端ベルト状像担持手段の支持手段の挿入を
可能にする開口が形成されており、無端ベルト状像担持
手段の表面を、周方向及び幅方向に亘って一様に覆うよ
うに構成されている。そして、無端ベルト状像担持手段
は、その表面をカバー手段の内面に対向させた状態でカ
バー手段の収容領域内に収容される。
【0011】このように無端ベルト状像担持手段がカバ
ー手段に収容された状態においては、無端ベルト状像担
持手段はその表面をカバー手段の内面に対向させている
ので、一定の形状を維持している。また、カバー手段に
は、無端ベルト状像担持手段の回転軸方向に無端ベルト
状像担持手段の支持手段の挿入を可能にする開口が設け
られている。従って、無端ベルト状像担持手段をカバー
手段に収容した状態で、無端ベルト状像担持手段を支持
手段に挿入することが可能となる。従って、ユーザーが
交換作業を行う場合でも、作業時に無端ベルト状像担持
手段の像担持面を傷つけることがなく、また、曲げた
り、ぶつけたりすることによる無端ベルト状像担持手段
の変形を防止する。従って、ユーザーによる無端ベルト
状像担持手段の交換作業の容易化が実現される。
【0012】請求項2記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1記載のベルトカート
リッジにおいて、前記カバー手段は、組み付けられた二
以上のカバー板部材から構成されていることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は、組み付けられた二以上のカバー
板部材から構成されているので、無端ベルト状像担持手
段を支持手段に挿入した後に、前記カバー手段を取り外
す作業が容易となる。従って、ユーザーによる無端ベル
ト状像担持手段の交換作業が著しく容易となる。
【0014】請求項3記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項2記載のベルトカート
リッジにおいて、前記二以上のカバー板部材は、一のカ
バー板部材に対して他のカバー板部材が、前記収容領域
を開放する方向に回動自在に取り付けられていることを
特徴とする。
【0015】請求項3記載のベルトカートリッジによれ
ば、無端ベルト状像担持手段を支持手段に挿入した後
に、前記二以上のカバー板部材のうちの一のカバー板部
材を回動させて前記収容領域を開放し、その後、他のカ
バー板部材と共にカバー板部材を外すことができる。従
って、ユーザーによる無端ベルト状像担持手段の交換作
業が著しく容易となる。
【0016】請求項4記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1記載のベルトカート
リッジにおいて、前記カバー手段は、一のカバー板部材
を弾性屈曲させることにより構成されていることを特徴
とする。
【0017】請求項4記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は、一のカバー板部材を弾性屈曲さ
せることにより、無端ベルト状像担持手段の収容領域を
形成している。従って、無端ベルト状像担持手段を支持
手段に挿入した後に、前記カバー手段を取り外す作業が
容易となる。従って、ユーザーによる無端ベルト状像担
持手段の交換作業が著しく容易となる。
【0018】請求項5記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか
1記載のベルトカートリッジにおいて、前記無端ベルト
状像担持手段の表面の一部と前記カバー手段の内面との
間には容易に剥離可能な接着層が設けられていることを
特徴とする。
【0019】請求項5記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段の表面の一部と前記カ
バー手段の内面との間には容易に剥離可能な接着層が設
けられているので、無端ベルト状像担持手段をカバー手
段に収容した状態で、安定して運搬等することが可能と
なる。また、無端ベルト状像担持手段を支持手段に挿入
した後に、前記カバー手段を取り外す作業が容易にな
る。
【0020】請求項6記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれか
1記載のベルトカートリッジにおいて、前記無端ベルト
状像担持手段と前記カバー手段とを挟み込む、容易に取
り外し可能な止め具を設けたこと特徴とする。
【0021】請求項6記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段と前記カバー手段とを
挟み込む、容易に取り外し可能な止め具を設けたので、
無端ベルト状像担持手段をカバー手段に収容した状態
で、安定して運搬等することが可能となる。また、無端
ベルト状像担持手段を支持手段に挿入した後に、前記止
め具を除去することで、前記カバー手段を容易に取り外
すことが可能となる。
【0022】請求項7記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれか
1記載のベルトカートリッジにおいて、前記カバー手段
は樹脂で形成されていることを特徴とする。
【0023】請求項7記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は樹脂で形成されているので、交換
作業の際に、前記カバー手段を他の機構部品に衝突させ
た場合でも、当該機構部品側に大きな損傷を与えること
がない。また、軽いため、取り扱いも容易となる。
【0024】請求項8記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1ないし7のいずれか
1記載のベルトカートリッジにおいて、前記カバー手段
の表面には画像形成装置に対する装着方向を示す表示が
設けられていることを特徴とする。
【0025】請求項8記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段の表面には画像形成装置に対する装
着方向を示す表示が設けられているので、ユーザーが交
換作業を行う場合でも、取り付け方向を誤ることなく交
換作業を行うことが可能となる。
【0026】請求項9記載のベルトカートリッジは、前
記課題を解決するために、請求項1ないし8のいずれか
1記載のベルトカートリッジにおいて、前記無端ベルト
状像担持手段には、回転位置検出用の位置識別手段が前
記無端ベルト状像担持手段の幅方向の両端部に設けられ
ていることを特徴とする。
【0027】請求項9記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段には、回転位置検出用
の位置識別手段が前記無端ベルト状像担持手段の幅方向
の両端部に設けられているので、ユーザーがどのような
方向に前記無端ベルト状像担持手段を取り付けた場合で
も、位置識別手段を用いた回転位置検出を常に正常に行
うことが可能となる。
【0028】請求項10記載のベルトカートリッジは、
前記課題を解決するために、請求項1ないし9のいずれ
か1記載のベルトカートリッジにおいて、前記カバー手
段と前記無端ベルト状像担持手段との間には、緩衝材シ
ートを設けたことを特徴とする。
【0029】請求項10記載のベルトカートリッジによ
れば、前記カバー手段と前記無端ベルト状像担持手段と
の間には、緩衝材シートが設けられているので、カバー
手段を取り外す際や、カバー手段を前記無端ベルト状像
担持手段に取り付ける際に、前記無端ベルト状像担持手
段の像担持面を損傷することがない。
【0030】請求項11記載のベルトカートリッジは、
前記課題を解決するために、請求項10記載のベルトカ
ートリッジにおいて、前記緩衝材シートの前記無端ベル
ト状像担持手段との対向面と、前記無端ベルト状像担持
手段の表面の一部とには容易に剥離可能な接着層が設け
られていることを特徴とする。
【0031】請求項11記載のベルトカートリッジによ
れば、前記緩衝材シートの前記無端ベルト状像担持手段
との対向面と、前記無端ベルト状像担持手段の表面の一
部とには、容易に剥離可能な接着層が設けられているの
で、前記無端ベルト状像担持手段の支持手段への取り付
け後に、前記緩衝材シートを取り外す作業が極めて容易
となる。
【0032】請求項12記載のベルトカートリッジは、
前記課題を解決するたに、請求項10または11記載の
ベルトカートリッジにおいて、前記無端ベルト状像担持
手段は導電性樹脂で形成されており、前記緩衝材シート
はゴム弾性を有する部材で形成されていることを特徴と
する。
【0033】請求項12記載のベルトカートリッジによ
れば、前記無端ベルト状像担持手段は導電性樹脂で形成
されており、前記緩衝材シートはゴム弾性を有する部材
で形成されているので、前記無端ベルト状像担持手段を
ゴム弾性を有する部材に圧接することによって、ゴムの
付着力だけで前記無端ベルト状像担持手段を保持するこ
とが可能となる。
【0034】請求項13記載のベルトカートリッジは、
前記課題を解決するために、請求項10または11記載
のベルトカートリッジにおいて、前記無端ベルト状像担
持手段は表層に感光層を有する感光体ベルトであり、前
記緩衝材シートは不織布、フェルト等の繊維製部材で形
成されていることを特徴とする。
【0035】請求項13記載のベルトカートリッジによ
れば、前記無端ベルト状像担持手段は表層に感光層を有
する感光体ベルトであり、前記緩衝材シートは不織布、
フェルト等の繊維製部材で形成されているので、低分子
成分等による感光体汚染を発生させず、印字不良を招く
ことがない。
【0036】請求項14記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法は、前記課題を解決するために、無端ベルト
状像担持手段により現像剤像を担持搬送しながら画像を
形成する画像形成装置から、前記無端ベルト状像担持手
段を取り外し、新たな無端ベルト状像担持手段を取り付
ける無端ベルト状像担持手段の交換方法であって、前記
ベルト状像担持手段に所定の張力を与えて支持する支持
手段の少なくとも一つを前記ベルト状像担持手段の内側
に移動させて前記ベルト状像担持手段を緩める工程と、
前記前記ベルト状像担持手段を前記支持手段から取り外
す工程と、請求項1ないし9のいずれか1記載のベルト
カートリッジを、当該ベルトカートリッジ内の無端ベル
ト状像担持手段の内側に前記支持手段を挿入させるよう
に取り付ける工程と、前記ベルトカートリッジの前記カ
バー手段を取り外す工程と、前記移動させた支持手段を
元の位置まで戻すことにより、新たな前記無端ベルト状
像担持手段に所定の張力を与える工程とを備えることを
特徴とする。
【0037】請求項14記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法によれば、まず、前記ベルト状像担持手段に
所定の張力を与えて支持する支持手段の少なくとも一つ
を前記ベルト状像担持手段の内側に移動させて前記ベル
ト状像担持手段を緩める。次に、前記前記ベルト状像担
持手段を前記支持手段から取り外す。次に、請求項1な
いし9のいずれか1記載のベルトカートリッジを、当該
ベルトカートリッジ内の無端ベルト状像担持手段の内側
に前記支持手段を挿入させるように取り付ける。次に、
前記ベルトカートリッジの前記カバー手段を取り外す。
次に、前記移動させた支持手段を元の位置まで戻すこと
により、新たな前記無端ベルト状像担持手段に所定の張
力を与える。以上のように、本発明によれば、無端ベル
ト状像担持手段だけを、像担持面に作業者の手を振れさ
せることなく、容易に交換することが可能となる。
【0038】請求項15記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法は、前記課題を解決するために、無端ベルト
状像担持手段により現像剤像を担持搬送しながら画像を
形成する画像形成装置から、前記無端ベルト状像担持手
段を取り外し、新たな無端ベルト状像担持手段を取り付
ける無端ベルト状像担持手段の交換方法であって、前記
ベルト状像担持手段に所定の張力を与えて支持する支持
手段の少なくとも一つを前記ベルト状像担持手段の内側
に移動させて前記ベルト状像担持手段を緩める工程と、
前記前記ベルト状像担持手段を前記支持手段から取り外
す工程と、請求項10ないし13のいずれか1記載のベ
ルトカートリッジを、当該ベルトカートリッジ内の無端
ベルト状像担持手段の内側に前記支持手段を挿入させる
ように取り付ける工程と、前記ベルトカートリッジの前
記カバー手段を取り外す工程と、前記移動させた支持手
段を元の位置まで戻すことにより、新たな前記無端ベル
ト状像担持手段に所定の張力を与える工程と、前記緩衝
材シートを取り外す工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0039】請求項15記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法によれば、まず、前記ベルト状像担持手段に
所定の張力を与えて支持する支持手段の少なくとも一つ
を前記ベルト状像担持手段の内側に移動させて前記ベル
ト状像担持手段を緩める。次に、前記前記ベルト状像担
持手段を前記支持手段から取り外す。次に、請求項10
ないし13のいずれか1記載のベルトカートリッジを、
当該ベルトカートリッジ内の無端ベルト状像担持手段の
内側に前記支持手段を挿入させるように取り付ける。次
に、前記ベルトカートリッジの前記カバー手段を取り外
す。次に、前記移動させた支持手段を元の位置まで戻す
ことにより、新たな前記無端ベルト状像担持手段に所定
の張力を与える。次に、前記緩衝材シートを取り外す。
以上のように、本発明によれば、無端ベルト状像担持手
段だけを、像担持面に作業者の手を振れさせることな
く、容易に交換することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面の図1乃至図3に基づいて説明する。
【0041】図1は、本発明が適用されたカラー画像形
成装置としてのカラーレーザプリンタの概略側断面図で
ある。
【0042】図1に例示するカラー画像形成装置1は、
露光手段としてスキャナユニット2と、感光体ベルト3
と、4個の現像器からなる現像器ユニット4と、無端ベ
ルト状像坦持体としての中間転写ベルト5と、クリーニ
ング器6と、帯電器7と、定着ユニット8と、給紙ユニ
ット9と、排紙トレイ10とを備えている。
【0043】スキャナユニット2は、図示しないレーザ
ー光源、ポリゴンミラー21、レンズ22、各ミラー2
3等から構成されており、描画データに応じたレーザー
光を感光体ベルト3の表面上に照射する。
【0044】感光体ベルト3は、一例として、表面にア
ルミニウム蒸着膜を形成したPETフィルム等の基材シ
ート上に、単層構造であって正帯電性の感光層が形成さ
れてたものを用いた。この感光層は、電荷輸送層に、電
荷発生層を形成する部材を粒状にして分散させた構造と
なっている。
【0045】現像手段としての現像器ユニット4は、ブ
ラックトナーを収容したブラック現像器51Bk、イエ
ロートナーを収容したイエロー現像器51Y、シアント
ナーを収容したシアン現像器51C、及びマゼンタトナ
ーを収容したマゼンタ現像器51Mが、感光体ベルト3
のベルトの移動方向に沿って並設されている。各現像器
は、図1に矢印で示す方向に往復移動可能に構成されて
おり、各色の現像時に、感光体ベルト3に近接し、現像
工程が終了すると感光体ベルト3から離間するように構
成されている。
【0046】現像器ケース55に収納されるトナーは、
正帯電性の非磁性1成分現像剤であり、懸濁重合によて
球状に形成したスチレン−アクリル系樹脂に、カーボン
ブラック等の周知の着色剤、及びニグロシン、トリフェ
ニルメタン、4級アンモニウム塩、荷電制御樹脂等の荷
電制御剤、特にブラックトナー以外のカラートナーにつ
いては無色の荷電制御剤を添加してなる平均粒径9μm
のトナー母粒子を有している。そして、前記トナーT
は、そのトナー母粒子の表面にシリカを外添剤として添
加して構成されている。また、前記外添剤としてのシリ
カには、シランカップリング剤等による周知の疎水化処
理が施され、平均粒径が10nmで、その添加量はトナ
ー母粒子の0.6重量%である。各色の現像器毎に異な
る色のトナーが収容されている。
【0047】このように、トナーは極めて球状に近い懸
濁重合トナーであり、しかも、平均粒径が10nmの疎
水性処理したシリカを0.6重量%、外添剤として添加
しているため、極めて流動性に優れている。そのため、
摩擦帯電により十分な帯電量が得られる。更に、粉砕ト
ナーのように角部が存在しないため、機械的な力を受け
にくく、電界に対する追従性に優れ、転写効率が良い。
【0048】以上のような構成により、現像ローラ52
と感光体ベルト3との対向部において、感光体ベルト3
上に形成されたプラス極性(正帯電)の静電潜像に対し
て、正に帯電したトナーを反転現像方式で良好に現像す
ることができ極めて高画質な画像を形成できる。
【0049】中間転写ベルト5は、導電性のポリカーボ
ネイトから形成されたベルトを用いた。中間転写ベルト
5は、図1に示すように、3つのローラ60、61、6
2に架け渡されている。
【0050】また、中間転写ベルト5を支持する支持手
段としてのローラ60、61、62は、排紙トレイ10
側に取り付けられており、図2に示すように、排紙トレ
イ10を開くと、それに伴って中間転写ベルト5と共に
回動するように構成されている。
【0051】感光体ベルト3との接触位置におけるロー
ラ60には、所定の電圧が印加されており、感光体ベル
ト3上に形成されたトナー像を前記中間転写ベルト5上
に転写するように構成されている。また、トナー像を用
紙への転写する位置におけるローラ62には、ローラ6
3が対向して設けられており、ローラ63にも所定の電
位が印加されている。その結果、中間転写ベルト5上に
坦持された4色のトナー像は、用紙に転写されることに
なる。
【0052】クリーニング器6は、掻き取り部材65
と、ケース66とから構成されており、感光体ベルト3
上に残留したトナーを掻き取り部材65によって掻き取
り、ケース66に収容する。
【0053】、帯電器7は、スコロトロン型の帯電器で
あり、感光体ベルト3の感光層を一様に帯電する。
【0054】定着ユニット8は、一組の加熱ローラ8
1、2から構成され、4色のトナー像を坦持した用紙
を、加熱ローラ81、82によって狭持搬送しながら加
熱及び加圧することにより、前記トナー像を用紙に定着
させる。
【0055】給紙ユニット9は、用紙を収容する収容ト
レイ91と、用紙を送り出すピックアップローラ92と
から構成されている。前記スキャナユニット2、現像器
ユニット4、感光体ベルト3、及び中間転写ベルト5に
よる画像形成工程と所定のタイミングをとって用紙を供
給するように構成されている。
【0056】排紙トレイ10は、前記定着ユニット8の
排紙側に設けられており、前記定着ユニット8から排出
される用紙を収容するように構成されている。また、排
紙トレイ10は、軸11を中心に図2に示すように開放
可能に構成されている。
【0057】次に、以上のような本実施形態におけるカ
ラー画像形成装置1における中間転写ベルト5の交換方
法について説明する。
【0058】まず、排紙トレイ10を図2に示すように
開放状態とし、中間転写ベルト5を交換可能な位置まで
移動させる。
【0059】図3(A)は、このように交換可能な位置
に移動させた中間転写ベルト5を向きを変えて示した図
である。
【0060】次に、支持手段としてのローラ60、6
1、62のうち、ローラ61を、図3(B)に示すよう
に矢印A方向に移動させる。これにより、中間転写ベル
ト5は緩んだ状態となり、取り外しが容易となる。
【0061】次に、図3(C)に示すように中間転写ベ
ルト5のみを支持手段としてのローラ60、61、62
から取り外す。
【0062】次に、図3(D)にベルトカートリッジ1
00の開口部に、支持手段としてのローラ60、61、
62を挿入させるように、ベルトカートリッジ100を
取り付ける。
【0063】ここで、ベルトカートリッジ100は、図
4に示すように、カバー101と、保護材102と、中
間転写ベルト5とから構成されている。
【0064】カバー手段としてのカバー101は、樹
脂、あるいは金属等の剛性を有する手段であり、上下二
つのパーツから構成されている。これらの二つのパーツ
は、ヒンジ104を中心に結合されており、開閉自在に
構成されている。
【0065】保護材102は、ゴム弾性体、発泡スポン
ジ、不織布、あるいはフェルト等から形成された部材で
あり、中間転写ベルト5の表面と剥離容易な接着剤によ
り接着されている。また、保護材102自体も、剥離容
易な接着剤により、カバー101の内面に沿うように接
着されている。
【0066】中間転写ベルト5は、上述した中間転写ベ
ルト5と同様のベルトであり、新品のベルトである。前
記保護材102の内面に、剥離容易な接着剤により接着
されている。
【0067】また、本実施形態のベルトカートリッジ1
00においては、図4に示すように、前記カバー10
1、保護材102、及び中間転写ベルト5を挟み込む、
取り外し容易な止め具105を設けても良い。止め具1
05を設けることにより、搬送時に振動や衝撃が加わっ
ても保護材102及び中間転写ベルト5が脱落しないよ
うにすることができる。
【0068】以上のようなベルトカートリッジ100
は、図4に示すように、前記支持手段としてのローラ6
0、61、62を挿入することのできる開口部106が
形成されている。
【0069】前記ベルトカートリッジ100を用いて交
換作業を行うには、まず、前記止め具105を取り外
し、次に、図3(D)に示すように、ベルトカートリッ
ジ100の開口部にローラ60、61、62を挿入する
ようにベルトカートリッジ100を取り付ける。
【0070】次に、カバー101の下部側を、図3
(E)に示すように、ヒンジ104を中心に回動させ、
保護材102を露出させる。
【0071】そして、カバー101の上部側についても
取り外し、図3(F)に示すように、保護材102の全
体を露出させる。この状態では、ローラ61が取り外し
位置にあるため、中間転写ベルト5にテンションは掛け
られていない。
【0072】次に、図3(G)に示すように、ローラ6
1を矢印B方向にベルト支持位置まで移動させる。これ
により、中間転写ベルト5にテンションを与えることが
できる。そして、中間転写ベルト5にテンションが加わ
って、保護材102が引っ張られると、保護材102の
一部が、図3(G)に示すように、中間転写ベルト5か
ら剥がれ、その剥がれた部分から、保護材102を中間
転写ベルト5から容易に剥がすことができる。
【0073】図3(H)に示すように、保護材102の
剥離が終了すると、新しい中間転写ベルト5がローラ6
0、61、62に支持された状態となっている。
【0074】そして、排紙トレイ10を図1に示す位置
まで戻し、中間転写ベルト5の交換作業が終了する。
【0075】以上のように、本実施形態によれば、交換
部品である中間転写ベルト5を適度な剛性を有するカバ
ー101の内面に、像坦持面を向けて付着させてベルト
カートリッジ100を構成したので、ベルトの形を一定
に保った状態でベルトの交換を行うことができるので、
交換作業が著しく容易になる。また、ベルトの像坦持面
を傷つけたり、曲げたり、またはぶつけたりすることが
ないので、ベルトの変形を確実に防止できる。従って、
ユーザーによる交換作業の容易化を図ることができる。
【0076】また、中間転写ベルト5とカバー101と
の間には、適度な柔らかさを有する緩衝材としての保護
材102を設けたので、カバー101の取り外しの際
や、カバー101内に中間転写ベルト5を収容する際
に、ベルトの像坦持面を傷つけることを確実に防止する
ことができる。
【0077】また、カバー101と保護材102、及び
保護材102と中間転写ベルト5との間は、剥離容易に
接着されているので、ベルトをカバー101に収容した
状態で、安定して運搬することができる。また、交換持
に、容易にカバー101の取り外し、及び保護材102
の剥離を行うことができる。
【0078】なお、前記接着部分は、少なくともベルト
の像坦持面において、像が形成される領域外に設けられ
ている。従って、ベルトに仮に接着剤が残留したとして
も、印字に不具合を発生させることがない。
【0079】また、上述のように取り外し容易な止め具
105を設けたので、止め具105によって、カバー1
01、保護材102、及び中間転写ベルト5を挟み込ん
だ状態では、安定して運搬することができる。また、止
め具105を除去することにより、簡単にベルトの交換
作業を行うことができる。
【0080】また、本実施形態においては、前記保護材
102を、ゴム弾性体としたので、中間転写ベルト5を
ゴムの付着力だけで保持するように構成することも可能
となる。但し、このような付着力の強いゴムを使用する
と、感光体に対しては感光体汚染を生じることになる
が、中間転写ベルト5に対しては、このような汚染の問
題は生じない。
【0081】また、本実施形態においては、カバー10
1を樹脂で形成したので、重量が軽く、作業を楽に行う
ことができる。また、交換作業時において、誤ってカバ
ー101を他の機構部品に衝突させた場合でも、当該機
構部品のダメージを低減することができる。
【0082】上述した実施形態においては、無端ベルト
状像坦持体として中間転写ベルトを用いて例について説
明したが、感光体ベルト3についても同様なベルトカー
トリッジに収容するようにしても良い。この場合には、
感光体汚染を防ぐために、保護材としては、不織布、あ
るいはフェルト等の繊維製部材を用いることが好まし
い。
【0083】以上のように本実施形態のベルトカートリ
ッジによれば、交換作業が容易となり、ユーザーのみで
も中間転写ベルトを交換することが可能であるが、ベル
トカートリッジ100は図4に示すように、両側に開口
部が設けられており、ユーザーが方向を誤って取り付け
る恐れがある。中間転写ベルト5には、回転位置判別用
のマーキングが取り付けられており、このマーキングが
本来の位置の逆側になると、正しく回転位置の判別を行
うことができなくなってしまう。そこで、このような取
り付け方向の誤りを防ぐために、カバー101の表面
に、交換持の挿入方向示す矢印を表示するようにしても
良い。
【0084】また、以上のような装着のミスを防ぐため
に、一方向にしか挿入できないような部材、例えば間違
った方向に挿入すると、他の部材に引っ掛かってそれ以
上挿入できなくなるような部材をカバー101に設ける
ようにしても良い。但し、この場合には、引っ掛かった
衝撃でベルトがずれる可能性があるので、引っ掛かる前
にユーザーが気付くような位置に前記部材を設ける必要
がある。
【0085】また、前記マーキングを、中間転写ベルト
5の両端側に設けるようにしても良い。このように構成
すると、中間転写ベルト5の取り付け方向に拘わらず、
常に良好に回転位置の判別を行うことができる。
【0086】なお、中間転写ベルト等のベルト部材をカ
バー101内に収容する際には、収容した状態でのベル
トの曲率半径が10mm以下とならないようにすること
が好ましい。これ以下だと、収容した時の形状で塑性変
形してしまう恐れがあるためである。
【0087】また、前記実施形態では、カバー101を
ヒンジ104を中心に結合された二つのパーツから構成
した例について説明したが、弾性変形が可能な部材を、
折り畳むようにしてカバー101を構成するようにして
も良い。
【0088】また、前記実施形態では、中間転写ベルト
5上に保護材102を設けた例について説明したが、比
較的取り扱いの容易な中間転写ベルト5については、こ
の保護材102を省略して、直接カバー101の内面に
貼り付けるようにしても良い。
【0089】なお、本発明は、原稿に反射されたレーザ
ビームによって静電潜像を形成するコピー機等の画像形
成装置にも、また、更に、本発明は、懸濁重合トナー以
外の非磁性1成分現像剤を用いた画像形成装置、例え
ば、乳化重合等によって得られた他の重合トナーや、粉
砕法で得られた粉砕トナーを用いた画像形成装置にも、
同様に適用することができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ベルトカートリッジによれば、無端ベルト状像担持手段
の回転軸方向に無端ベルト状像担持手段の支持手段の挿
入を可能にする開口が形成され、無端ベルト状像担持手
段の表面を周方向及び幅方向に亘って一様に覆うカバー
手段を備え、無端ベルト状像担持手段の表面をカバー手
段の内面に対向させた状態で、開放可能に形成された前
記カバー手段の収容領域内に無端ベルト状像担持手段を
収容するようにしたので、無端ベルト状像担持手段をカ
バー手段に収容した状態で、ユーザーが交換作業を行う
場合でも、作業時に無端ベルト状像担持手段の像担持面
を傷つけることがなく、また、曲げたり、ぶつけたりす
ることによる無端ベルト状像担持手段の変形を防止する
ことができる。従って、ユーザーによる無端ベルト状像
担持手段の交換作業の容易化を図ることができる。
【0091】請求項2記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は、組み付けられた二以上のカバー
板部材から構成されているので、無端ベルト状像担持手
段を支持手段に挿入した後に、前記カバー手段を取り外
す作業の容易化を図ることができる。従って、ユーザー
による無端ベルト状像担持手段の交換作業を著しく容易
にすることができる。
【0092】請求項3記載のベルトカートリッジによれ
ば、無端ベルト状像担持手段を支持手段に挿入した後
に、前記二以上のカバー板部材のうちの一のカバー板部
材を回動させて前記収容領域を開放し、その後、他のカ
バー板部材と共にカバー板部材を外すことができる。従
って、ユーザーによる無端ベルト状像担持手段の交換作
業を著しく容易にすることができる。
【0093】請求項4記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は、一のカバー板部材を弾性屈曲さ
せることにより、無端ベルト状像担持手段の収容領域を
形成している。従って、無端ベルト状像担持手段を支持
手段に挿入した後に、前記カバー手段を取り外す作業を
容易にすることができる。従って、ユーザーによる無端
ベルト状像担持手段の交換作業を著しく容易にすること
ができる。
【0094】請求項5記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段の表面の一部と前記カ
バー手段の内面との間には容易に剥離可能な接着層が設
けられているので、無端ベルト状像担持手段をカバー手
段に収容した状態で、安定して運搬等することができ
る。また、無端ベルト状像担持手段を支持手段に挿入し
た後に、前記カバー手段を取り外す作業を容易に行うこ
とができる。
【0095】請求項6記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段と前記カバー手段とを
挟み込む、容易に取り外し可能な止め具を設けたので、
無端ベルト状像担持手段をカバー手段に収容した状態
で、安定して運搬等することができる。また、無端ベル
ト状像担持手段を支持手段に挿入した後に、前記止め具
を除去することで、前記カバー手段を容易に取り外すこ
とができる。
【0096】請求項7記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段は樹脂で形成されているので、交換
作業の際に、前記カバー手段を他の機構部品に衝突させ
た場合でも、当該機構部品側に大きな損傷を与えること
を確実に防止できる。また、軽いため、取り扱いを容易
にすることができる。
【0097】請求項8記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記カバー手段の表面には画像形成装置に対する装
着方向を示す表示が設けられているので、ユーザーが交
換作業を行う場合でも、取り付け方向を誤ることなく交
換作業を行うことができる。
【0098】請求項9記載のベルトカートリッジによれ
ば、前記無端ベルト状像担持手段には、回転位置検出用
の位置識別手段が前記無端ベルト状像担持手段の幅方向
の両端部に設けられているので、ユーザーがどのような
方向に前記無端ベルト状像担持手段を取り付けた場合で
も、位置識別手段を用いた回転位置検出を常に正常に行
うことができる。
【0099】請求項10記載のベルトカートリッジによ
れば、前記カバー手段と前記無端ベルト状像担持手段と
の間には、緩衝材シートが設けられているので、カバー
手段を取り外す際や、カバー手段を前記無端ベルト状像
担持手段に取り付ける際に、前記無端ベルト状像担持手
段の像担持面を損傷することを確実に防止することがで
きる。
【0100】請求項11記載のベルトカートリッジによ
れば、前記緩衝材シートの前記無端ベルト状像担持手段
との対向面と、前記無端ベルト状像担持手段の表面の一
部とには、容易に剥離可能な接着層が設けられているの
で、前記無端ベルト状像担持手段の支持手段への取り付
け後に、前記緩衝材シートを取り外す作業を極めて容易
にすることができる。
【0101】請求項12記載のベルトカートリッジによ
れば、前記無端ベルト状像担持手段は導電性樹脂で形成
されており、前記緩衝材シートはゴム弾性を有する部材
で形成されているので、前記無端ベルト状像担持手段を
ゴム弾性を有する部材に圧接することによって、ゴムの
付着力だけで前記無端ベルト状像担持手段を保持するこ
とができる。
【0102】請求項13記載のベルトカートリッジによ
れば、前記無端ベルト状像担持手段は表層に感光層を有
する感光体ベルトであり、前記緩衝材シートは不織布、
フェルト等の繊維製部材で形成されているので、低分子
成分等による感光体汚染を発生させず、印字不良を招く
ことを確実に防止することができる。
【0103】請求項14記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法によれば、ベルト状像担持手段に所定の張力
を与えて支持する支持手段の少なくとも一つを前記ベル
ト状像担持手段の内側に移動させて前記ベルト状像担持
手段を緩めると共に、請求項1ないし9のいずれか1記
載のベルトカートリッジを、当該ベルトカートリッジ内
の無端ベルト状像担持手段の内側に前記支持手段を挿入
させるように取り付け、カバー手段を外してから、前記
移動させた支持手段を元の位置まで戻すことにより、新
たな前記無端ベルト状像担持手段に所定の張力を与える
ので、無端ベルト状像担持手段だけを、像担持面に作業
者の手を振れさせることなく、容易に交換することがで
きる。
【0104】請求項15記載の無端ベルト状像担持手段
の交換方法によれば、ベルト状像担持手段に所定の張力
を与えて支持する支持手段の少なくとも一つを前記ベル
ト状像担持手段の内側に移動させて前記ベルト状像担持
手段を緩めると共に、請求項10ないし13のいずれか
1記載のベルトカートリッジを、当該ベルトカートリッ
ジ内の無端ベルト状像担持手段の内側に前記支持手段を
挿入させるように取り付け、前記カバー手段を取り外し
た後に、前記移動させた支持手段を元の位置まで戻し、
新たな前記無端ベルト状像担持手段に所定の張力を与
え、前記緩衝材シートを外すので、無端ベルト状像担持
手段だけを、像担持面に作業者の手を振れさせることな
く、容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるレーザビームプリン
タの概略側断面図である。
【図2】図1のレーザビームプリンタにおける中間転写
ベルトを交換可能位置に移動させた状態を示す図であ
る。
【図3】図1のレーザビームプリンタにおける中間転写
ベルトの交換工程を示す図であり、(A)は交換開始の
状態、(B)は支持手段を移動させて中間転写ベルトを
緩めた状態、(C)は古い中間転写ベルトを取り外した
状態、(D)はベルトカートリッジを装着した状態、
(E)はカバーの取り外し開始状態、(F)はカバーを
全て取り外した状態、(G)は保護材の剥離開始状態、
(H)は保護材を全て剥離した状態を示す図である。
【図4】本発明のベルトカートリッジの構成を示す側面
図である。
【符号の説明】
1…レーザビームプリンタ 3…感光体ベルト 5…中間転写ベルト 60、61、62…支持手段としてのローラ 100…ベルトカートリッジ 101…カバー 102…保護材 104…ヒンジ 105…止め具

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持手段により現像剤像を担持搬送し
    ながら画像を形成する画像形成装置に用いられる無端ベ
    ルト状像担持手段と、 前記無端ベルト状像担持手段の回転軸方向に前記無端ベ
    ルト状像担持手段の支持手段の挿入を可能にする開口が
    形成され、前記無端ベルト状像担持手段の表面を周方向
    及び幅方向に亘って一様に覆うカバー手段と、を備え、 前記無端ベルト状像担持手段の表面を前記カバー手段の
    内面に対向させた状態で、開放可能に形成された前記カ
    バー手段の収容領域内に前記無端ベルト状像担持手段を
    収容する、 ことを特徴とするベルトカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カバー手段は、組み付けられた二以
    上のカバー板部材から構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のベルトカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記二以上のカバー板部材は、一のカバ
    ー板部材に対して他のカバー板部材が、前記収容領域を
    開放する方向に回動自在に取り付けられていることを特
    徴とする請求項2記載のベルトカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記カバー手段は、一のカバー板部材を
    弾性屈曲させることにより構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のベルトカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記無端ベルト状像担持手段の表面の一
    部と前記カバー手段の内面との間には容易に剥離可能な
    接着層が設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれか1記載のベルトカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記無端ベルト状像担持手段と前記カバ
    ー手段とを挟み込む、容易に取り外し可能な止め具を設
    けたこと特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載
    のベルトカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記カバー手段は樹脂で形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1記載の
    ベルトカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記カバー手段の表面には画像形成装置
    に対する装着方向を示す表示が設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれか1記載のベルトカ
    ートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記無端ベルト状像担持手段には、回転
    位置検出用の位置識別手段が前記無端ベルト状像担持手
    段の幅方向の両端部に設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1記載のベルトカートリッ
    ジ。
  10. 【請求項10】 前記カバー手段と前記無端ベルト状像
    担持手段との間には、緩衝材シートを設けたことを特徴
    とする請求項1ないし9のいずれか1記載のベルトカー
    トリッジ。
  11. 【請求項11】 前記緩衝材シートの前記無端ベルト状
    像担持手段との対向面と、前記無端ベルト状像担持手段
    の表面の一部とには容易に剥離可能な接着層が設けられ
    ていることを特徴とする請求項10記載のベルトカート
    リッジ。
  12. 【請求項12】 前記無端ベルト状像担持手段は導電性
    樹脂で形成されており、前記緩衝材シートはゴム弾性を
    有する部材で形成されていることを特徴とする請求項1
    0または11記載のベルトカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記無端ベルト状像担持手段は表層に
    感光層を有する感光体ベルトであり、前記緩衝材シート
    は不織布、フェルト等の繊維製部材で形成されているこ
    とを特徴とする請求項10または11記載のベルトカー
    トリッジ。
  14. 【請求項14】 無端ベルト状像担持手段により現像剤
    像を担持搬送しながら画像を形成する画像形成装置か
    ら、前記無端ベルト状像担持手段を取り外し、新たな無
    端ベルト状像担持手段を取り付ける無端ベルト状像担持
    手段の交換方法であって、 前記ベルト状像担持手段に所定の張力を与えて支持する
    支持手段の少なくとも一つを前記ベルト状像担持手段の
    内側に移動させて前記ベルト状像担持手段を緩める工程
    と、 前記前記ベルト状像担持手段を前記支持手段から取り外
    す工程と、 請求項1ないし9のいずれか1記載のベルトカートリッ
    ジを、当該ベルトカートリッジ内の無端ベルト状像担持
    手段の内側に前記支持手段を挿入させるように取り付け
    る工程と、 前記ベルトカートリッジの前記カバー手段を取り外す工
    程と、 前記移動させた支持手段を元の位置まで戻すことによ
    り、新たな前記無端ベルト状像担持手段に所定の張力を
    与える工程と、 を備えることを特徴とするベルトカートリッジを用いた
    無端ベルト状像担持手段の交換方法。
  15. 【請求項15】 無端ベルト状像担持手段により現像剤
    像を担持搬送しながら画像を形成する画像形成装置か
    ら、前記無端ベルト状像担持手段を取り外し、新たな無
    端ベルト状像担持手段を取り付ける無端ベルト状像担持
    手段の交換方法であって、 前記ベルト状像担持手段に所定の張力を与えて支持する
    支持手段の少なくとも一つを前記ベルト状像担持手段の
    内側に移動させて前記ベルト状像担持手段を緩める工程
    と、 前記前記ベルト状像担持手段を前記支持手段から取り外
    す工程と、 請求項10ないし13のいずれか1記載のベルトカート
    リッジを、当該ベルトカートリッジ内の無端ベルト状像
    担持手段の内側に前記支持手段を挿入させるように取り
    付ける工程と、 前記ベルトカートリッジの前記カバー手段を取り外す工
    程と、 前記移動させた支持手段を元の位置まで戻すことによ
    り、新たな前記無端ベルト状像担持手段に所定の張力を
    与える工程と、 前記緩衝材シートを取り外す工程と、 を備えることを特徴とするベルトカートリッジを用いた
    無端ベルト状像担持手段の交換方法。
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