JP2001281981A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2001281981A
JP2001281981A JP2000095111A JP2000095111A JP2001281981A JP 2001281981 A JP2001281981 A JP 2001281981A JP 2000095111 A JP2000095111 A JP 2000095111A JP 2000095111 A JP2000095111 A JP 2000095111A JP 2001281981 A JP2001281981 A JP 2001281981A
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正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤坦持体の表面粗さのバラツキを効果的
に抑制できる現像装置及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像装置は、層厚規制部材26と、現像
剤坦持体22とを備える。現像剤担持体22は、導電性
を有する弾性層24と、その表面上に形成されたコート
層25とから構成される。コート層25は、基材25a
と、その中に分散した微細短繊維及び/又は微粒子25
bとから構成される。層厚規制部材26の少なくとも現
像剤への摺擦部分はゴム弾性体から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤坦持体と、
その表面上に現像剤の薄層を形成するための層厚規制部
材とを有する現像装置、及び、この現像装置を備えた画
像形成装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、近年、現像装置の構成を単純化できることに鑑み、
非磁性1成分現像方式が広く採用されている。この非磁
性1成分現像方式においては、現像剤坦持体、即ち、現
像ローラ上に非磁性1成分現像剤の薄層を形成するため
に、層厚規制部材、即ち、層厚規制ブレードが用いられ
る。この層厚規制ブレードは、現像ローラ上の現像剤を
押圧して摺擦することによって、現像ローラ上に現像剤
の薄層を形成すると同時に、現像剤を帯電させる作用を
有する。
【0003】しかし、層圧規制ブレードによって現像剤
が摺擦されることによって、現像剤が劣化するという問
題が発生する。特に、現像剤に添加される外添剤と称さ
れる微粉体が、現像剤の母粒子に埋まり込んで、現像剤
の機能が阻害される問題がある。
【0004】このような問題を解決するために、層圧規
制ブレードの現像剤と摺擦する箇所をゴム弾性体から形
成して、外添剤にかかる押圧力を低減し、もって、外添
剤の埋まり込みを抑制するという方法が知られている。
ここにおいて、このゴム弾性体は、必要に応じて、その
表面上に合成樹脂等のコート層を有する。上述した従来
技術を、以下、「先行技術1」という。
【0005】一方、カラーの画像形成装置においては、
単色現像を形成する場合と異なり、色再現性の安定化を
図るために、感光体上に現像される単位面積当たりの現
像剤の重さ(M/A)を安定させる必要がある。非磁性
1成分現像の場合、感光体上のM/Aの値は、現像効率
100%で現像を行う場合には、現像ローラ上のM/A
の値によって決定され、また、現像効率が100%に満
たない現像の場合には、現像ローラ上の現像剤の帯電量
によって決定される。現像剤の帯電量は、環境の影響を
受け易いため、カラーの画像形成装置においては、現像
効率100%、または、100%に近い現像を行い、環
境変動時に現像効率を100%で頭打ちにすることで、
感光体上のM/Aの値を安定させるという手法を用いる
場合がある。上述した従来技術を、以下、「先行技術
2」という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1におけるように、ゴム弾性体の層圧規制ブレードを
用いる場合には、現像ローラ上のM/Aの値は、現像ロ
ーラの摩擦係数及び表面粗さ、並びに、層圧規制ブレー
ドの摩擦係数と表面粗さに大きな影響を受ける。板バネ
等を曲げ成形することによって得られた層圧規制ブレー
ドの場合には、曲げ部によって現像剤、即ち、トナーを
機械的に掻き取るため、曲げ部の曲率によって現像剤薄
層の厚さを調整することができるが、ゴム弾性体におい
ては、ゴム弾性体が変形することによって曲率を正確に
制御することができないので、このような効果を期待す
ることはできない。そのため、特に、ゴム弾性体を層圧
規制ブレードに使用する場合には、現像ローラ上のM/
Aの値のプロセス間バラツキを安定させるために、現像
ローラの表面粗さのバラツキを押さえる必要がある。
【0007】また、先行技術2においては、現像ローラ
上のM/Aの値のバラツキを小さくする必要があり、そ
のためには、現像ローラの表面粗さを安定させる必要が
ある。
【0008】通常、現像ローラは、導電性のゴム弾性体
から形成されており、その表面粗さは研磨工程によって
決定される。ところが、研磨工程によって、均一な表面
粗さを有する現像ローラを安定して生産することは非常
に困難である。
【0009】このような問題に鑑み、現像ローラの表面
をコートすることによって、研磨時に形成される凹凸を
覆い隠すという方法が提案されたが、実際問題として、
このような方法では、コート前の表面粗さの影響を大き
く受けるか、または、凹凸を完全に覆い隠して平滑に
し、表面粗さを適切に制御することはできなかった。
【0010】そこで、本発明は、このような問題を解決
し、現像剤坦持体の表面粗さのバラツキを効果的に抑制
できる現像装置及び画像形成装置を提供することを課題
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、層厚規制部材を現像剤担持体上の非磁性1成分の現
像剤に摺擦することにより、前記現像剤担持体上に前記
現像剤の薄層を形成し、前記現像剤の薄層が形成された
前記現像剤担持体を静電潜像担持体に対向させることに
よって、前記静電潜像担持体に前記現像剤を選択的に付
着させて可視像を形成する現像装置において、前記現像
剤担持体は、導電性を有する弾性層と、前記弾性層の表
面上に形成されたコート層とから構成されており、前記
コート層は、基材と、前記基材中に分散した微細短繊維
及び/又は微粒子とから構成されており、前記層厚規制
部材の、少なくとも前記現像剤への摺擦部分がゴム弾性
体から形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項1記載の現像装置によれば、コート
層の基材中に分散した微細短繊維及び/又は微粒子の大
きさによって、現像剤坦持体の表面粗さを適切に制御で
きるので、トナーを機械的に掻き取ることが安定してで
きないゴム弾性体を、層厚規制部材の摺擦部分に使用し
ても、感光体上に現像される単位面積当たりの現像剤の
重さ(M/A)を安定化できる。また、層厚規制部材の
摺擦部分にゴム弾性体を用いることで、現像剤母粒への
外添剤の埋まり込みを防止するとともに、層厚規制部材
の摺擦部分によって現像剤坦持体を傷つけてしまうこと
はない。
【0013】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
現像装置において、べた画像の印字時において、温度及
び湿度に関する条件に拘わらず、前記現像剤担持体上に
形成された前記現像剤の薄層の殆どすべてが、前記静電
潜像担持体に移行するような電圧を前記現像剤担持体に
印加することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の現像装置によれば、べた画
像の画像濃度を安定させることができる。特に、現像剤
坦持体上における現像剤の厚さの安定が図れるため、こ
のような電圧を印加することにより、画像濃度が一層安
定する。
【0015】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の現像装置において、前記コート層の前記基
材は、前記層厚規制部材の前記摺擦部分よりも小さい摩
擦係数を有していることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の現像装置によれば、現像剤
坦持体に形成される現像剤薄層の厚さは、現像剤坦持体
の表面粗さに専ら依存することになり、現像剤坦持体の
摩擦係数による影響を受け難くなる。従って、長期間に
亘る使用の際に、現像剤坦持体の摩擦係数は、一般的に
小さくなるが、このような摩擦係数の変化が生じた場合
であっても、現像剤薄層の厚さを安定させることがで
き、その結果、画像濃度が安定する。
【0017】請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1つに記載の現像装置において、前記層
厚規制部材の前記摺擦部分は、前記現像剤を介した前記
現像剤担持体との摺擦により摩耗して、新たな摺擦面が
露呈可能な材料から形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の現像装置によれば、使用時
において、層圧規制部材の摺擦部分に新たな摺擦面が形
成され、これにより、摩擦係数が安定するので、現像剤
薄層の厚さを安定させることができ、その結果、画像濃
度を長期に亘り安定させることが可能となる。
【0019】請求項5記載の本発明の画像形成装置は、
請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の現像装置を
複数設けることによって、カラー画像を形成することを
特徴とする。
【0020】請求項5記載の画像形成装置によれば、色
再現性の良いカラー画像を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
【0023】(プリンタの概略構成)図1は画像形成装
置としてのプリンタの概略側断面図である。図1に示す
ように、プリンタの本体ハウジング1内には、その略中
央部にドラムユニット3と現像器ユニット4とからなる
プロセスカートリッジ2が着脱可能に配置されている。
図4に当該プロセスカートリッジ2の外観を示す。
【0024】ドラムユニット3には、静電潜像担持体と
しての感光ドラム13が回転自在に配置され、感光ドラ
ム13の下方には転写ローラ14が感光ドラム13に押
圧しながら回転するように設けられている。また、感光
ドラム13の上方には、感光ドラム13の感光面を帯電
させるための帯電手段としての帯電器36が取付けられ
ている。更に、ドラムユニット3のケース30の上部に
は、前記帯電器36に隣接した位置に入光部31が感光
ドラム13の軸方向に沿って長手に形成されている。
【0025】感光ドラム13は、正帯電性の材料、例え
ば、正帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感
光体からなる。具体的には、感光ドラム13は、例え
ば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブを本体として、そ
の外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散さ
せた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成
した中空状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地
した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支される。更
に、感光ドラム13は、図示しない駆動手段により矢印
方向に回転駆動される。
【0026】帯電器36は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
【0027】現像装置としての現像器ユニット4には、
現像剤担持体としての現像ローラ22が感光ドラム13
に対向しながら回転可能に配置されており、現像器ユニ
ット4内に収納した現像剤としてのトナーをこの現像ロ
ーラ22によって感光ドラム13との対向位置まで搬送
し、現像を行うようになっている。現像ローラ22の後
方側、即ち、感光ドラム13と反対側の位置には、現像
ローラ22と接触するように、層厚規制部材としての層
厚規制ブレード26が設けられている。層厚規制ブレー
ド26は、現像ローラ22上のトナーに摺擦することに
より、現像ローラ22上にトナーの薄層を形成する。
【0028】トナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤
であり、懸濁重合法によって球状に形成したスチレン−
アクリル系樹脂に、カーボンブラック等の周知の着色
剤、及びニグロシン、トリフェニルメタン、4級アンモ
ニウム塩等の荷電制御剤を添加してなる粒径6μm〜1
0μm、平均粒径8μmのトナー母粒子を有している。
そして、トナーは、そのトナー母粒子の表面にシリカを
外添剤として添加して構成されている。
【0029】このような重合トナーは、流動性が高く極
めて高精細な現像を可能にするが、その流動性の高さ故
に、トナー洩れを生じ易い。そこで、本実施形態の現像
器ユニット4においては、現像器ユニット4の筐体と現
像ローラ22との間に形成された両端部側、上部側、及
び下部側の隙間を図示しないシール部材を用いてシール
している。
【0030】以上のようなプロセスカートリッジ2より
も、用紙Pの搬送方向下流側には、加熱ローラ15と圧
接ローラ16とを備えた定着器5が配置されている。定
着器5は、加熱ローラ15による加熱作用、及び加熱ロ
ーラ15と圧接ローラ16とによる加圧作用により、用
紙Pに転写されたトナーを用紙Pに定着させるものであ
る。
【0031】また、本体ハウジング1の上部には、前記
定着器5から排出された用紙を載置するための合成樹脂
製のカバー体兼用排紙トレイ1aが設けられており、こ
の排紙トレイ1aの下面には、フレームを介して、レー
ザ光発光部、ポリゴンミラー18、レンズ19、複数の
反射鏡20等からなるレーザスキャナユニット7が取付
けられている。
【0032】また、プロセスカートリッジ2の下方には
給紙部6が配置されている。給紙部6には、本体ハウジ
ング1の下部において前面(矢印A)方向から装着可能
な給紙カセット8と、給紙カセット8内において転写媒
体としての用紙Pを積載する支持板9と、給紙カセット
8内から用紙Pを取り出す給紙ローラ10と、取り出さ
れる用紙Pを1枚ずつに分離する分離パッド11とを備
えている。
【0033】更に、本実施形態のプリンタにおいては、
前記給紙部6よりも用紙Pの搬送方向下流側に、レジス
トローラ対12a,12bが備えられている(図5参
照)。レジストローラ対12a,12bは、前記給紙部
6から供給される用紙Pを感光体ドラム13と転写ロー
ラ14との圧接部にタイミングを取って搬送するための
ローラ対である。上側レジストローラ12aはプロセス
カートリッジ2側に取り付けられ、下側レジストローラ
12bはプリンタ本体側に取り付けられている。
【0034】以上のような本実施形態のプリンタは、図
示しない外部装置、例えばパーソナルコンピュータから
印字指令と共に印刷データが伝送されると、給紙カセッ
ト8の支持板9上に積層された転写媒体としての用紙P
は、給紙部6の給紙ローラ10の回転につれて分離パッ
ド11により1枚ずつに分離され、次いで、レジストロ
ーラ対12a,12bを介してプロセスカートリッジ2
における感光体ドラム13とその下面側に押圧する転写
手段としての転写ローラ14との間に搬送される。
【0035】一方、感光ドラム13の表面は前記帯電器
36により一様に帯電されており、レーザスキャナ7を
支持するフレームの下面の射出孔から発射されたレーザ
ビームが、プロセスカートリッジ2におけるケース即
ち、ドラムユニット3の筺体であるケース30の上側の
入光部31から照射され、回転する感光ドラム13の上
側周面を走査することにより静電潜像が形成される。ま
た、現像器ユニット4における現像ローラ22上にトナ
ーが薄層形成され、該トナーは現像ローラ22の回転に
よって前記静電潜像との対向部に搬送され、静電潜像は
トナーの付着により可視像化(顕在化)された後、転写
ローラ14と感光ドラム13の押圧転写領域にて用紙P
に転写される。転写後の用紙Pは定着器5における加熱
ローラ15と圧接ローラ16のとの間に給送され加熱定
着作用を受け、定着後の用紙Pは、排紙経路17から前
記カバー体兼用排紙トレイ1a上に排出される。
【0036】このようなプリント動作に伴ってトナーが
消費され、トナー補給の必要が生じた場合には、使用中
のプロセスカートリッジ2を図5に示すようにプリンタ
本体前面から取り出し、更に図6に示すように古い現像
器ユニット4をプロセスカートリッジ2から取り外し、
新しい現像器ユニット4を装着してから、再びプロセス
カートリッジ2をプリンタ本体前面から挿入してプリン
タ本体に装着すれば良く、誰でも簡単に手を汚すことな
くトナー補給を行うことができる。また、感光ドラム1
3が劣化した場合には、同様にプロセスカートリッジ2
を取り出し、感光カートリッジ3を新しいものと交換し
て再びプロセスカートリッジ2をプリンタ本体に装着す
れば良い。
【0037】画像形成装置としてのプリンタは、上述し
た概略構成を有しているが、感光体上に現像される単位
面積当たりの現像剤の重さ(M/A)を安定化するため
に、現像ローラ22及び層厚規制ブレード26は特別な
構成を有している。
【0038】以下、本実施形態における現像ローラ及び
層厚規制ブレードの構成を詳しく説明する。
【0039】(現像ローラ及び層圧規制ブレードの詳細
な構成)現像ローラ22は、図3(A)に概略的に示す
ように、芯金23と、弾性層24と、コート層25とか
ら構成されている。芯金23は、ステンレス鋼等から棒
状に形成されている。弾性層24は、芯金23の表面上
を覆うように、導電性を有するカーボンの微粒子を含む
導電性のシリコーンゴムから円筒状に形成されている。
弾性層24を、シリコーンゴム以外の弾性材料、例え
ば、導電性を有するウレタンゴムから形成してもよい。
【0040】コート層25は、図3(B)に概略的に示
すように、弾性層24の表面上に形成された基材25a
と、その中に分散した分散体25bとから構成される。
基材25aは、合成樹脂、例えば、ウレタン樹脂、ポリ
イミド樹脂、フッ素樹脂等から形成される。分散体25
bとして、微細短繊維及び微粒子、又は、これ等の組合
せが使用される。微細短繊維として、ガラス繊維等が使
用され、また、微粒子として、アクリル系のポリマ微粒
子、スチレンアクリル系のポリマ微粒子、メラミン系の
ポリマ微粒子、ベンゾグアナミンの微粒子、ウレタンゴ
ム微粒子、シリコーン樹脂微粒子、フッ素ポリマ微粒
子、フッ素化黒鉛微粒子、尿素樹脂系ポリマ微粒子、シ
リカ微粒子、アルミナ微粒子等が使用される。
【0041】上述した分散体25bとしての微細短繊維
及び/又は微粒子は、これ等の大きさ及び形状に基づく
表面粗さを現像ローラ22の表面に付与する。ここで、
現像ローラ22は7μmから13μmの範囲内の表面粗
さRzを有することが望ましい。従って、上記範囲内の
表面粗さRzが得られるような大きさ及び形状を有する
微細短繊維及び/又は微粒子が適宜選択使用される。
【0042】一方、層厚規制ブレード26の少なくとも
先端部分、即ち、トナーへの摺擦部分は、ゴム弾性体か
ら形成されている。このゴム弾性体として、トナーを介
した現像ローラ22との摺擦により摩耗して、新たな摺
擦面が露呈可能な材料、例えば、シリコーンゴムを使用
することが望ましい。
【0043】また、コート層25の基材25aは、層厚
規制ブレード26の上記摺擦部分よりも小さい摩擦係数
を有していることが望ましい。例えば、この基材25a
には、フッ素樹脂を用いることが考えられ、これによ
り、上記摺擦部分に使用する好適なシリコーンゴムより
も摩擦係数を小さくすることが可能となる。
【0044】本発明が適用された画像形成装置としての
プリンタは、上述した構成を有しているが、べた画像の
印字時において、温度及び湿度に関する条件に拘わら
ず、現像ローラ22上に形成されたトナーの薄層の殆ど
すべてが、感光ドラム13に移行するような電圧を現像
ローラ22に印加するように構成することが望ましい。
【0045】この印加電圧について、図7を参照しなが
ら以下に説明する。図7は、透過濃度、即ち、現像ロー
ラ22から感光体へのトナー転移量と、現像バイアス、
即ち、現像ローラ22に印加される電圧との相関関係を
示す図である。図7において、は温度32゜C及び湿
度80%の条件下での透過濃度と現像バイアスとの関係
を示すグラフであり、は温度22゜C及び湿度60%
の条件下での透過濃度と現像バイアスとの関係を示すグ
ラフであり、そして、は温度10゜C及び湿度20%
の条件下での透過濃度と現像バイアスとの関係を示すグ
ラフである。
【0046】図7から明らかなように、現像バイアスの
値が増加するに従って、透過濃度の値の増加するが、高
温・高湿になるほど、トナーに対する帯電量が低下する
傾向があるため、トナーは感光体に転移し易く、一方、
低温・低湿になるほど、トナーに対する帯電量が増加す
る傾向があるため、トナーは感光体に転移し難くなる。
ここで、現像バイアスの基準値Sにおいては、条件及
びにおいて、すべてのトナーが感光体側に転移してお
り、条件においては、殆どすべてのトナーが感光体側
に転移している。従って、画像濃度の更なる安定化を図
るために、温度及び湿度に関する条件に拘わらず、現像
ローラ22上に形成されたトナーの薄層の殆どすべて
が、感光体側に移行するような、上記基準値Sに対応す
る電圧を現像ローラ22に印加することが望ましい。
【0047】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図8に基づいて説明する。尚、第1の実施形
態と共通の構成要素には、同一の符号を付して、その説
明を省略する。
【0048】第1の実施形態のプリンタは、単色画像を
形成するものとして、即ち、単一の現像ローラ22を有
しているものとして説明したが、第2の実施形態のプリ
ンタは、4つの現像装置を有する現像ドラムDを備え
て、カラー画像を形成するように構成されている。
【0049】現像ドラムDを構成する4つの現像装置の
各々は、第1の実施形態におけると同一の現像ローラ2
2及び層厚規制ブレード26をそれぞれ有している。第
2の実施形態のプリンタは、特別な構成を有する現像ロ
ーラ22及び層厚規制ブレード26を4つの現像装置毎
に有することを除き、従来のカラープリンタと同一であ
るため、その他の構造の説明を省略する。
【0050】第2の実施形態によれば、4つの現像装置
の各々において、現像ローラ22の表面粗さを適切に制
御でき、感光体上に現像される単位面積当たりの現像剤
の重さ(M/A)を安定化できるため、色再現性の良い
カラー画像を得ることができる。
【0051】尚、第2の実施形態においては、4つの現
像装置はドラム型に構成され、静電潜像坦持体は感光ロ
ーラ13として構成されているが、この形態に限定され
るものではなく、例えば、静電潜像坦持体をエンドレス
ベルト型に構成する一方、4つの現像装置をこの静電潜
像坦持体に向かってそれぞれスライド可能なように並列
に配置し、これ等を静電潜像坦持体に選択的に接触する
ように構成してもよい。
【0052】以上、実施形態に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の現像装置によれば、現像
剤担持体は、導電性を有する弾性層と、弾性層の表面上
に形成されたコート層とから構成されており、コート層
は、基材と、基材中に分散した微細短繊維及び/又は微
粒子とから構成されており、層厚規制部材の、少なくと
も現像剤への摺擦部分がゴム弾性体から形成されている
ので、コート層の基材中に分散した微細短繊維及び/又
は微粒子の大きさによって、現像剤坦持体の表面粗さを
適切に制御できるので、トナーを機械的に掻き取ること
が安定してできないゴム弾性体を層厚規制部材の摺擦部
分に使用しても、感光体上に現像される単位面積当たり
の現像剤の重さ(M/A)を安定化できる。また、層厚
規制部材の摺擦部分にゴム弾性体を用いることで、現像
剤母粒への外添剤の埋まり込みを防止するとともに、層
厚規制部材の摺擦部分によって現像剤坦持体を傷つけて
しまうことはない。
【0054】請求項2記載の現像装置によれば、べた画
像の印字時において、温度及び湿度に関する条件に拘わ
らず、現像剤担持体上に形成された現像剤の薄層の殆ど
すべてが、静電潜像担持体に移行するような電圧を現像
剤担持体に印加するため、べた画像の画像濃度を安定さ
せることができ、特に、現像剤坦持体上における現像剤
の厚さの安定が図れるため、このような電圧を印加する
ことにより、画像濃度が一層安定する。
【0055】請求項3記載の現像装置によれば、コート
層の基材は、層厚規制部材の摺擦部分よりも小さい摩擦
係数を有しているため、現像剤坦持体に形成される現像
剤薄層の厚さは、現像剤坦持体の表面粗さに専ら依存す
ることになり、現像剤坦持体の摩擦係数による影響を受
け難くなる。従って、長期間に亘る使用の際に、現像剤
坦持体の摩擦係数は、一般的に小さくなるが、このよう
な摩擦係数の変化が生じた場合であっても、現像剤薄層
の厚さを安定させることができ、その結果、画像濃度が
安定する。
【0056】請求項4記載の現像装置によれば、層厚規
制部材の前記摺擦部分は、現像剤を介した現像剤担持体
との摺擦により摩耗して、新たな摺擦面が露呈可能な材
料から形成されているので、使用時において、層圧規制
部材の摺擦部分に新たな摺擦面が形成され、これによ
り、摩擦係数が安定するので、現像剤薄層の厚さを安定
させることができ、その結果、画像濃度を長期に亘り安
定させることが可能となる。
【0057】請求項5記載の現像装置によれば、請求項
1乃至請求項4の何れか1つに記載の現像装置を複数設
けることによって、カラー画像を形成するように構成さ
れているため、色再現性の良いカラー画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置におけるプロセスカートリ
ッジの現像器ユニットの概略構成を示す断面図である。
【図3】図2の現像器ユニットの現像ローラの概略構成
を示す断面図である。
【図4】図1の画像形成装置におけるプロセスカートリ
ッジの概略構成を示す側面図である。
【図5】図1の画像形成装置に対するプロセスカートリ
ッジの着脱方法を説明するための図である。
【図6】図4のプロセスカートリッジに対する現像器ユ
ニットの着脱方法を説明するための図である。
【図7】透過濃度と、現像バイアスとの相関関係を示す
図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体ハウジング 2 プロセスカートリッジ 3 ドラムユニット 4 現像器ユニット 13 感光体ドラム 14 転写ローラ 22 現像ローラ 24 弾性層 25 コート層 25a 基材 25b 分散体 26 層厚規制ブレード 30 ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/06 101 G03G 15/06 101 Fターム(参考) 2H073 BA01 BA13 BA33 BA45 CA02 CA22 2H077 AD06 AD13 AD17 AD23 AD35 AE03 BA08 DB08 EA14 FA13 FA16 FA22 FA27 GA13 3J103 AA02 AA14 AA23 AA51 AA64 FA30 GA02 GA57 GA58 HA03 HA04 HA05 HA12 HA19 HA20 HA33 HA43 HA46 HA48 HA53 HA54 HA60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層厚規制部材を現像剤担持体上の非磁性
    1成分の現像剤に摺擦することにより、前記現像剤担持
    体上に前記現像剤の薄層を形成し、前記現像剤の薄層が
    形成された前記現像剤担持体を静電潜像担持体に対向さ
    せることによって、前記静電潜像担持体に前記現像剤を
    選択的に付着させて可視像を形成する現像装置におい
    て、 前記現像剤担持体は、導電性を有する弾性層と、前記弾
    性層の表面上に形成されたコート層とから構成されてお
    り、前記コート層は、基材と、前記基材中に分散した微
    細短繊維及び/又は微粒子とから構成されており、 前記層厚規制部材の、少なくとも前記現像剤への摺擦部
    分がゴム弾性体から形成されていることを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】 べた画像の印字時において、温度及び湿
    度に関する条件に拘わらず、前記現像剤担持体上に形成
    された前記現像剤の薄層の殆どすべてが、前記静電潜像
    担持体に移行するような電圧を前記現像剤担持体に印加
    することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記コート層の前記基材は、前記層厚規
    制部材の前記摺擦部分よりも小さい摩擦係数を有してい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記層厚規制部材の前記摺擦部分は、前
    記現像剤を介した前記現像剤担持体との摺擦により摩耗
    して、新たな摺擦面が露呈可能な材料から形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つ
    に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか1つに記
    載の現像装置を複数設けることによって、カラー画像を
    形成することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198409A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Canon Inc 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2012198409A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Canon Inc 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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