JP2001280759A - アキュムレータ構造 - Google Patents

アキュムレータ構造

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JP2001280759A
JP2001280759A JP2000092212A JP2000092212A JP2001280759A JP 2001280759 A JP2001280759 A JP 2001280759A JP 2000092212 A JP2000092212 A JP 2000092212A JP 2000092212 A JP2000092212 A JP 2000092212A JP 2001280759 A JP2001280759 A JP 2001280759A
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Japan
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liquid
saturated
pressure
gas
accumulator
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Hideaki Kasahara
秀晃 笠原
Mitsushi Yoshimura
充司 吉村
Takaaki Otsuka
高秋 大塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで製造でき、しかも圧力損失を小さ
くできる大容量に適したアキュムレータ構造を提供する 【解決手段】 常に液面を形成することで圧力容器の内
部に飽和液と飽和ガスとが存在するアキュムレータ構造
であって、複数の圧力容器11,12を設置し、圧力容
器上部の飽和ガス部15a,15b間を連結するガス部
連通管17及び圧力容器下部の飽和液部16a,16b
間を連結する液部連通管18を設けると共に、一方の圧
力容器11に導入管13及び出口管14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の冷
凍サイクル中などに設置されるアキュムレータ構造に係
り、特に、大容量のアキュムレータに好適な構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の冷凍サイクル
中にアキュムレータを設置して、気液の分離を図るとと
もに余剰冷媒を蓄えることが行われている。図2はアキ
ュムレータを用いた冷凍サイクルを示したもので、図中
の符号1は圧縮機、2はコンデンサ、3は膨脹機構、4
はエバポレータ、5はアキュムレータであり、冷媒は図
中に示す矢印の方向へ流れて循環する。空気調和装置の
冷房運転では、圧縮機1に吸入して圧縮された高温高圧
のガス冷媒がコンデンサ2へ送られて外気と熱交換し、
凝縮液化して高温高圧の液冷媒となる。この後、高温高
圧の液冷媒は膨脹機構3へ送られ、これを通過する際に
減圧及び膨脹することで低温低圧の液(霧状)冷媒とな
り、エバポレータ4へ送られる。
【0003】エバポレータ4に送られた低温低圧の液冷
媒は、空調するためファンなどで導入した空気(以下導
入空気)と熱交換して気化し、低温低圧のガス冷媒とな
ってアキュムレータ5へ送られる。この時、エバポレー
タ4を通過する導入空気は気化熱を奪われて冷やされる
ので、低温の空調空気を供給することができる。そし
て、アキュムレータ5へ送られた低温低圧のガス冷媒
は、導入管6から飽和ガス部7へ流入し、容器壁面に沿
う旋回流などにより液状成分が飽和液部8へ落下して分
離された後、低温低圧の飽和ガスが出口管9より圧縮機
1へ吸入される。以後、冷媒は同様の経路をたどって状
態変化を繰り返す。
【0004】ところで、複数の室内ユニットをひとつの
室外ユニットに接続して、それぞれの室内ユニットを単
独で運転制御できるようにしたマルチシステムと呼ばれ
るような空気調和装置においては、システムに必要な冷
媒量が多くなる。このようなマルチシステムの場合、複
数の室内ユニットにはそれぞれエバポレータ4が設置さ
れている。一方、一台の室外ユニット内には、圧縮機
1、コンデンサ2、膨脹機構3及びアキュムレータ5が
設置され、複数ある室内ユニットの使用数の変化にも対
応できるだけの能力を備えている。すなわち、一台の室
内ユニットを運転する場合から最大数の室内ユニットを
運転する場合まで、各室内ユニットのエバポレータ4に
必要な冷媒量を供給できるようになっている。従って、
室内ユニットの運転状況によって必要となる冷媒量が広
い範囲で変化するため、気液分離及び余剰冷媒を蓄える
機能を有しているアキュムレータ5の容量を大きくする
必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した状況では、容
量の大きい大型のアキュムレータ5を使用することが考
えられるが、圧力容器であるアキュムレータを大型化す
ると、板厚の増加などによりコストアップするという問
題がある。さらに、空気調和装置で使用するアキュムレ
ータ5は、汎用圧縮機のケーシングなどと共用して汎用
の圧力容器を利用することが多く、従って、大容量の汎
用圧力容器は入手が困難であることからコストアップの
要因になる。なお、大型のアキュムレータ5は、室外ユ
ニット内のレイアウトを考える上でも制約が多くなるの
で、設計の自由度を低下させるという不都合がある。
【0006】このため、図3に示すように、汎用の圧力
容器を複数接続することで容量を確保したものもある。
この場合のアキュムレータ5は、単に二つのアキュムレ
ータ5A,5Bを直列に接続したものであり、狭い導入
管6から上部の飽和ガス部7に導かれていったん急膨脹
したガス冷媒が再度狭い出口管9を通って流出するとい
うように、それぞれのアキュムレータ5A,5Bにおい
て流路の急拡大・急縮小を繰り返すことになる。このよ
うな急激な流路変化は通過する流体に大きな圧力損失を
与えることになり、従って、単に複数のアキュムレータ
を直列に並べただけの構成では、アキュムレータの数だ
け急激な流路変化を繰り返すため、圧力損失の低減が問
題となる。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、低コストで製造でき、
しかも圧力損失を小さくできる大容量に適したアキュム
レータ構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、請求項1に記載のア
キュムレータ構造は、常に液面を形成することで圧力容
器の内部に飽和液と飽和ガスとが存在するアキュムレー
タ構造であって、前記圧力容器を複数設置し、各圧力容
器下部の飽和液部間及び各圧力容器上部の飽和ガス部間
をそれぞれ連結する流路を設けると共に、いずれかひと
つの圧力容器に導入管及び出口管を設けたことを特徴と
している。
【0009】このようなアキュムレータ構造によれば、
各圧力容器の飽和ガス部間及び飽和液部間はそれぞれ流
路で連結されているので、飽和ガス及び飽和液は各圧力
容器間で均等になるよう自由に移動できる。このため、
汎用の圧力容器を複数使用して大容量を確保し、低コス
トで大容量のアキュムレータを提供できる。また、導入
管及び出口管はいずれかひとつの圧力容器に設けてある
ので、大きな圧力損失を伴う流路の急激な拡大・縮小は
圧力容器の数に関わらずたった一回ですむ。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアキュムレー
タ構造の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1
は空気調和装置の冷凍サイクルに用いられているアキュ
ムレータ構造を示しており、図中の符号1は圧縮機、4
はエバポレータ、10はアキュムレータ、11及び12
は圧力容器、13は導入管、14は出口管、15a,1
5bは飽和ガス部、16a,16bは飽和液部、17は
ガス部連通管、18は液部連通管である。
【0011】この実施形態では、二つの圧力容器11,
12を並べて配置し、上部の飽和ガス部15a,15b
間をガス部連通管17で接続し、下部の飽和ガス部16
a,16b間を液部連通管18で接続して、冷媒の飽和
ガス及び飽和液が自由に流れる流路を形成してある。ま
た、一方の圧力容器11には、エバポレータ4から飽和
ガス部15aに低温低圧のガス冷媒を導入する導入管1
3と、飽和ガス部15aから気液が分離されたガス冷媒
を圧縮機1に供給する出口管18とが設けられている。
【0012】導入管13は、導入したガス冷媒が圧力容
器11の側壁面に沿った旋回流となるよう横向きに開口
している。このような旋回流により、低温低圧のガス冷
媒に含まれている液分が遠心力で分離し、下部の飽和液
部16aに落下する。また、出口管14は、U字状にし
た一端が飽和ガス部15aに開口している。この開口位
置は、飽和液冷媒19aの最大液面高さより高く設定さ
れており、液冷媒が圧縮機1へ吸い込まれないようにし
てある。出口管14をU字状にしたのは、その底部に公
知のオイルピックアップホール(図示省略)を設けるた
めである。このオイルピックアップホールは、冷媒中に
溶け込んで冷凍サイクルを循環し、アキュムレータ10
内で分離した圧縮機1の潤滑油を吸い込むものであり、
ここで吸い込まれた潤滑油はガス状の冷媒と共に圧縮機
1へ戻される。
【0013】続いて、上述したアキュムレータ構造の作
用を冷媒の流れと共に説明する。エバポレータ4から導
入した低温低圧のガス冷媒は、導入管14から圧力容器
11の飽和ガス部15aに流出し、壁面に沿う旋回流と
なる。この時、ガス冷媒に含まれている液冷媒が分離し
て飽和液部16aに落下し、圧縮機1によってガス状の
冷媒が出口管14から吸入される。この時、飽和ガス部
15a、15b間はガス部連通管17により接続されて
いるので、ガス冷媒が自由に流れることができる。ま
た、飽和液部16a,16b間についても液部連通管1
8によって接続されているので、液冷媒が自由に流れる
ことができる。このため、飽和液部16a,16b間の
内部圧力はほぼ均一となり、この圧力を受ける飽和液冷
媒19a,19bの液面高さもほぼ同じものとなる。な
お、飽和液冷媒19a,19bの液面高さは空気調和装
置の運転状況に応じて変化するものであり、たとえば冷
媒量が不足して過熱度の上昇したガス冷媒が導入される
場合には余剰冷媒が蒸発するため液面は下がり、反対
に、冷媒量に余剰が生じた場合にはガス冷媒が液化する
ため液面は上がる。
【0014】また、導入管13から飽和ガス部15aに
流出するガス冷媒は、狭い流路から広い空間に流出する
ため急膨張し、再度狭い出口管14に流入して急収縮す
ることになり、この過程で圧力損失が生じることにな
る。しかし、このような圧力損失は二つの圧力容器1
1,12を使用しているにもかかわらず1回ですむ。す
なわち、圧力損失に関しては、図2に示した従来のアキ
ュムレータと同じであり、図3の直列配置のようにアキ
ュムレータ(圧力容器)の数分だけ急拡大・急収縮を繰
り返すものより小さくなる。なお、図3の直列配置と比
べて、アキュムレータ間の連結配管部がない分だけ出口
管14から圧縮機1までの流路を短くできるので、この
点でも圧力損失を小さくできるようになる。従って、圧
力容器を複数使用できる分だけ容量を増し、しかも、圧
力損失の増加を防止することができる。また、容量の小
さい圧力容器を使用して大容量のアキュムレータ10を
構成したので、低コストの汎用圧力容器を使用してコス
ト低減を実現できる。換言すれば、小型の汎用圧力容器
を使用してなるアキュムレータに対し、ガス部連通管1
7及び液部連通管18を介して小型の汎用圧力容器より
なる補助タンクを接続したような構成となるので、低圧
力損失と低コストとを両立したアキュムレータ構造とな
る。なお、容量の小さい圧力容器11,12は、ガス部
連通管17及び液部連通管18による接続が可能であれ
ばその設置位置を比較的自由に選択できるので、これを
設置する室外ユニット等の設計自由度を増すこともでき
る。
【0015】以上の説明では二つの圧力容器11,12
を使用しているが、3個またはそれ以上の汎用小型圧力
容器をガス部連通管17及び液部連通管18により接続
した構成が可能であることはいうまでもない。また、本
発明のアキュムレータ構造は、常に液面を形成すること
で圧力容器の内部に飽和液と飽和ガスとが存在するアキ
ュムレータ構造であれば、空気調和装置の冷凍サイクル
以外にも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】上述した本発明のアキュムレータ構造に
よれば、圧力損失が小さくて容量の大きいアキュムレー
タ構造を低コストで提供できるといった効果を奏する。
また、小型の汎用圧力容器の使用が可能なため、調達が
容易になるだけでなく、配置する際の設計自由度を増す
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアキュムレータ構造の一実施形
態を示す図である。
【図2】 アキュムレータを用いた空気調和装置の冷凍
サイクル構成例を示す図である。
【図3】 従来のアキュムレータ構造を示す図である。
【符号の説明】 10 アキュムレータ 11,12 圧力容器 13 導入管 14 出口管 15a,15b 飽和ガス部 16a,16b 飽和液部 17 ガス部連通管(流路) 18 液部連通管(流路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 高秋 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常に液面を形成することで圧力容器の
    内部に飽和液と飽和ガスとが存在するアキュムレータ構
    造であって、 前記圧力容器を複数設置し、各圧力容器下部の飽和液部
    間及び各圧力容器上部の飽和ガス部間をそれぞれ連結す
    る流路を設けると共に、いずれかひとつの圧力容器に導
    入管及び出口管を設けたことを特徴とするアキュムレー
    タ構造。
JP2000092212A 2000-03-29 2000-03-29 アキュムレータ構造 Withdrawn JP2001280759A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008361A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍装置
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WO2024014029A1 (ja) * 2022-07-14 2024-01-18 三菱重工業株式会社 圧縮機ユニット及び冷凍システム

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Effective date: 20070605