JP3407697B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3407697B2
JP3407697B2 JP20606499A JP20606499A JP3407697B2 JP 3407697 B2 JP3407697 B2 JP 3407697B2 JP 20606499 A JP20606499 A JP 20606499A JP 20606499 A JP20606499 A JP 20606499A JP 3407697 B2 JP3407697 B2 JP 3407697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍装置におけ
る圧縮機への返油構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数台(例えば、2台)の圧縮機を並列
に接続した冷凍装置において、それぞれの圧縮機の容量
が相異している場合、全台運転時に、それぞれの圧縮機
とにおけるドーム内圧に差が生じることがあり、ドーム
内底部の冷凍機油は均圧管を通じて内圧の高い圧縮機か
ら内圧の低い圧縮機へ輸送されることとなる。この状態
での運転が継続されると、ドーム内圧の高い圧縮機の冷
凍機油は、ドーム内圧の低い圧縮機側への移動を続ける
こととなって、いずれはなくなってしまうこととなり、
圧縮機の破損が生ずるおそれがある。
【0003】上記のような不具合を解消する方法として
は、一定時間毎に圧縮機の交互運転を行って、それぞれ
の圧縮機における冷凍機油量を確保する方法(即ち、均
油運転制御)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した均
油運転制御を行うと、全台運転を一定時間行うことがで
きないこととなり、冷凍装置の必要容量が得られないこ
とがあるという不具合が生ずる。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、容量が相異する複数の圧縮機を搭載した冷凍装置
において、それぞれの圧縮機への冷凍機油の返油を確実
に行い得るようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、互いに並列に接続
され、それぞれの容量が相異する複数の低圧ドーム型の
圧縮機1A,1B・・、熱源側熱交換器2、減圧機構3
および利用側熱交換器4を冷媒配管を介して順次接続し
てなる冷媒回路Aを備え、前記圧縮機1A,1B・・を
均油管9,9・・を介して互いに連通させてなる冷凍装
置において、前記圧縮機1A,1B・・の吐出配管15
に、吐出ガス冷媒中の冷凍機油を分離する油分離器16
を配設するとともに、前記圧縮機1A,1B・・の吸入
ラインXに、吸入ガス冷媒中から分離された冷凍機油を
前記圧縮機1A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1
Aへ優先的に戻す油戻し機構Zを設ける一方、前記油分
離器16において分離された冷凍機油を前記圧縮機1
A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに戻す油戻
し通路17を付設している。
【0007】上記のように構成したことにより、圧縮機
1A,1B・・が運転されている場合には、油分離器1
6で分離された冷凍機油および吸入ガス冷媒中の冷凍機
油が、最小容量の圧縮機1Aへ優先的に戻された後、該
圧縮機1Aからドーム内圧の差(即ち、圧縮機1Aの内
圧>圧縮機1Bの内圧>圧縮機1Cの内圧>・・・)に
より順次ドーム内圧の低い圧縮機1B,1C・・に戻さ
れる。従って、従来のように圧縮機を交互運転する均油
運転制御を行わなくとも、複数の圧縮機1A,1B・・
の冷凍機油を確保することができる。
【0008】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ前記圧縮機1A,1B・
・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続される所定の長
さの略水平な第1の吸入配管25と、該第1の吸入配管
25の上部から分岐し且つ前記圧縮機1A,1B・・の
うちの最小容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・
・にそれぞれ接続される第2の吸入配管・・26,26
・・とによって構成した場合、第1の吸入配管25内に
おいては冷凍機油とガス冷媒との比重の差により冷凍機
油が分離されて管底部を流れることとなり、分離された
冷凍機油は、第1の吸入配管25を介して圧縮機1A,
1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに返油されるこ
ととなる。従って、配管構造を変更するという簡単な構
成により、圧縮機1A,1B・・における冷凍機油を低
コストで且つ能力ダウンさせることなく確保することが
できる。
【0009】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ下向きで下端が開放され
るように形成してなる垂直管27と、該垂直管27の下
部が臨み且つ該垂直管27より水平断面の断面積が大き
い管体28と、該管体28の下端に接続されて前記圧縮
機1A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続
される第1の吸入配管25と、前記管体28における側
壁に接続されて前記圧縮機1A,1B・・のうちの最小
容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・・にそれぞ
れ接続される第2の吸入配管・・26,26・・とによ
って構成した場合、垂直管27から管体28内に流入し
た吸入ガス冷媒が該管体28内において急激に膨張する
ことにより、吸入ガス冷媒から冷凍機油が分離され、分
離された冷凍機油は、重力および慣性により第1の吸入
配管25を介して圧縮機1A,1B・・のうちの最小容
量の圧縮機1Aに返油されることとなり、配管構造を変
更するという簡単な構成により、圧縮機1A,1B・・
における冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせるこ
となく確保することができる。
【0010】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ該吸入ラインXの垂直断
面の断面積より大きな断面積を有する水平大径管29
と、該水平大径管29の管壁に接続されて前記圧縮機1
A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続され
る第1の吸入配管25と、前記水平大径管29の中心部
に同心状に臨まされて前記圧縮機1A,1Bのうちの最
小容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・・にそれ
ぞれ接続される第2の吸入配管・・26,26・・とに
よって構成した場合、水平大径管29内を流れる吸入ガ
ス冷媒の流速が緩和されるため、流速の遅い管壁側に冷
凍機油の環状流が生ずることとなって、吸入ガス冷媒と
冷凍機油とが分離され、分離された冷凍機油は、第1の
吸入配管25を介して圧縮機1A,1B・・のうちの最
小容量の圧縮機1Aに返油されることとなり、配管構造
を変更するという簡単な構成により、圧縮機1A,1B
・・における冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせ
ることなく確保することができる。
【0011】請求項5の発明におけるように、請求項
2,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置におい
て、前記油戻し通路17を、前記第1の吸入配管25に
接続した場合、油分離器16で分離された冷凍機油は、
第1の吸入配管25において吸入ガス冷媒から分離され
た冷凍機油と合流して最小容量の圧縮機1Aに返油され
ることとなり、圧縮機1Aの構造(例えば、ケーシング
構造等)を変更する必要がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0013】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる冷凍装置の冷媒配管系統が示されている。
【0014】この冷凍装置は、図1に示すように、互い
に並列に接続され、それぞれの容量が相異する2台の圧
縮機1A,1B、熱源側熱交換器として作用する空冷凝
縮器2、減圧機構として作用する膨張弁3および並列に
接続され、利用側熱交換器として作用する一対の蒸発器
4,4を冷媒配管を介して順次接続して構成された冷媒
回路Aを備えている。ここで、圧縮機1Aは4HPの容
量とされ、圧縮機1Bは5HPの容量とされており、圧
縮機1Aの油溜部と圧縮機1Bの油溜部とは均油管9に
より接続されている。
【0015】前記凝縮器2と膨張弁3との間には、該凝
縮器2の出口側に接続されたレシーバ5と、該レシーバ
5の液相部からの液冷媒を室外空気により過冷却する空
冷の第1の過冷却熱交換器6と、該第1の過冷却熱交換
器6からの過冷却液冷媒を気液混合冷媒の蒸発潜熱によ
りさらに過冷却する第2の過冷却熱交換器7とが設けら
れている。符号8は凝縮器2と第1の過冷却熱交換器6
とに共用される室外ファンである。
【0016】前記第2の過冷却熱交換器7には、前記レ
シーバ5の液相部からの液冷媒の一部が感温膨張弁10
により減圧して供給されることとなっている。該感温膨
張弁10の感温筒10aは、前記第2の過冷却熱交換器
7と前記圧縮機1,1の吸入ラインXの一部を構成する
吸入管11とを接続するガス配管12に付設されてい
る。つまり、感温膨張弁10は、ガス配管12を流れる
ガス冷媒の温度に応じて開度制御されることとなってい
るのである。
【0017】符号13はホットガスパイパス回路であ
り、該ホットガスパイパス回路13には、低圧が低下し
過ぎたときにバキューム運転を防止すべく開作動される
電磁開閉弁14が介設されている。
【0018】前記圧縮機1,1の吐出配管15には、ガ
ス冷媒中に含まれる冷凍機油を分離する油分離器16が
設けられており、該油分離器16で分離された冷凍機油
は、後に詳述するように油戻し通路17を介して最小容
量の圧縮機1Aに戻されるようになっている。符号18
は油戻し時に開作動される電磁開閉弁、19はキャピラ
リチューブである。
【0019】図面中、符号20は室内ファン、21は逆
止弁、22は蒸発器4,4への冷媒供給を制御する電磁
開閉弁、23は第2の過冷却熱交換器7への冷媒供給を
制御する電磁開閉弁、24は閉鎖弁である。
【0020】そして、前記圧縮機1A,1Bの吸入ライ
ンXには、図2に示すように、吸入ガス冷媒中から分離
された冷凍機油を最小容量の圧縮機1Aへ優先的に戻す
油戻し機構Zが設けられている。該油戻し機構Zは、前
記吸入ラインXの一部を構成し且つ最小容量の圧縮機1
Aに接続される所定の長さの略水平な第1の吸入配管2
5と、該第1の吸入配管25の上部から分岐し且つ容量
の大きい圧縮機1Bに接続される第2の吸入配管26と
によって構成されている。
【0021】また、前記油分離器16からの油戻し通路
17は、前記第1の吸入配管25に接続されている。
【0022】このように構成すると、圧縮機1A,1B
が運転されている場合には、油分離器16で分離された
冷凍機油および吸入ガス冷媒中の冷凍機油は、最小容量
の圧縮機1Aに戻された後、該圧縮機1Aからドーム内
圧の差(即ち、圧縮機1Aの内圧>圧縮機1Bの内圧)
によりドーム内圧の低い圧縮機1Bに戻される。従っ
て、従来のように圧縮機を交互運転する均油運転制御を
行わなくとも、圧縮機1A,1Bの冷凍機油を確保する
ことができる。
【0023】しかも、第1の吸入配管25内においては
冷凍機油とガス冷媒との比重の差により冷凍機油Fが分
離されて管底部を流れることとなり、分離された冷凍機
油Fは、第1の吸入配管25を介して最小容量の圧縮機
1Aに返油されることとなる。従って、配管構造を変更
するという簡単な構成により、圧縮機1A,1Bにおけ
る冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせることなく
確保することができる。
【0024】さらに、前記油戻し通路17を、第1の吸
入配管25に接続しているため、油分離器16で分離さ
れた冷凍機油は、第1の吸入配管25において吸入ガス
冷媒から分離された冷凍機油と合流して圧縮機1Aに返
油されることとなり、圧縮機1Aの構造(例えば、ケー
シング構造等)を変更する必要がなくなる。なお、油戻
し通路17を、圧縮機1Aに直接接続してもよい。
【0025】第2の実施の形態 図3には、本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装
置における吸入ライン部分が示されている。
【0026】この場合、冷凍装置は、それぞれ容量の相
異する3台の圧縮機1A,1B,1Cを備えており、第
1の吸入配管25の上部は、第2の吸入配管26,26
により圧縮機1B,1Cにそれぞれ接続されている。そ
の他の構造および作用効果は、第1の実施の形態におけ
ると同様なので説明を省略する。
【0027】第3の実施の形態 図4には、本願発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装
置における吸入ライン部分が示されている。
【0028】この場合、油戻し機構Xは、前記吸入ライ
ンXの一部を構成し且つ下向きで下端が開放されるよう
に形成してなる垂直管27と、該垂直管27の下部が臨
み且つ該垂直管27より水平断面の断面積が大きい管体
28と、該管体28の下端に接続されて最小容量の圧縮
機1Aに接続される第1の吸入配管25と、前記管体2
8における側壁に接続されて圧縮機1Bに接続される第
2の吸入配管26とによって構成されている。このよう
にすると、垂直管27から管体28内に流入した吸入ガ
ス冷媒が該管体28内において急激に膨張することによ
り、吸入ガス冷媒から冷凍機油が分離され、分離された
冷凍機油は、重力および慣性により第1の吸入配管25
を介して圧縮機1Aに返油されることとなり、配管構造
を変更するという簡単な構成により、圧縮機1A,1B
における冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせるこ
となく確保することができる。なお、吸入ガス冷媒は、
圧縮機1A,1Bの吸入圧に応じて吸入されることとな
る。また、この場合にも、圧縮機の台数を3台以上とす
ることもできる。その他の構造および作用効果は、第1
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0029】第4の実施の形態 図5には、本願発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装
置における吸入ライン部分が示されている。
【0030】この場合、油戻し機構Xは、吸入ラインX
の一部を構成し且つ該吸入ラインXの垂直断面の断面積
より大きな断面積を有する水平大径管29と、該水平大
径管29の管壁に接続されて最小容量の圧縮機1Aに接
続される第1の吸入配管25と、前記水平大径管29の
中心部に同心状に臨まされて圧縮機1Bに接続される第
2の吸入配管26とによって構成されている。このよう
にすると、流速分布Cで示すように、水平大径管210
内を流れる吸入ガス冷媒の流速が緩和されるため、流速
の遅い管壁側に冷凍機油の環状流が生ずることとなっ
て、吸入ガス冷媒と冷凍機油とが分離され、分離された
冷凍機油は、第1の吸入配管25を介して最小容量の圧
縮機1Aに返油されることとなり、配管構造を変更する
という簡単な構成により、圧縮機1A,1Bにおける冷
凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせることなく確保
することができる。なお、吸入ガス冷媒は、圧縮機1
A,1Bの吸入圧に応じて吸入されることとなる。ま
た、この場合にも、圧縮機の台数を3台以上とすること
もできる。その他の構造および作用効果は、第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0031】上記各実施の形態においては、容量の異な
る2台の圧縮機を備えた冷凍装置について説明したが、
本願発明は、容量の異なる3台以上の圧縮機(例えば、
3HP、4HP、4HPあるいは3HP、4HP、5H
Pの容量を有する圧縮機)を備えた冷凍装置にも適用可
能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、互いに並列に
接続され、それぞれの容量が相異する複数の低圧ドーム
型の圧縮機1A,1B・・、熱源側熱交換器2、減圧機
構3および利用側熱交換器4を冷媒配管を介して順次接
続してなる冷媒回路Aを備え、前記圧縮機1A,1B・
・を均油管9,9・・を介して互いに連通させてなる冷
凍装置において、前記圧縮機1A,1B・・の吐出配管
15に、吐出ガス冷媒中の冷凍機油を分離する油分離器
16を配設するとともに、前記圧縮機1A,1B・・の
吸入ラインXに、吸入ガス冷媒中から分離された冷凍機
油を前記圧縮機1A,1B・・のうちの最小容量の圧縮
機1Aへ優先的に戻す油戻し機構Zを設ける一方、前記
油分離器16において分離された冷凍機油を前記圧縮機
1A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに戻す油
戻し通路17を付設して、圧縮機1A,1B・・が運転
されている場合には、油分離器16で分離された冷凍機
油および吸入ガス冷媒中の冷凍機油が、最小容量の圧縮
機1Aへ優先的に戻された後、該圧縮機1Aからドーム
内圧の差(即ち、圧縮機1Aの内圧>圧縮機1Bの内圧
>圧縮機1Cの内圧>・・・)により順次ドーム内圧の
低い圧縮機1B,1C・・に戻されるようにしたので、
従来のように圧縮機を交互運転する均油運転制御を行わ
なくとも、複数の圧縮機1A,1B・・の冷凍機油を確
保することができるという効果がある。
【0033】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ前記圧縮機1A,1B・
・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続される所定の長
さの略水平な第1の吸入配管25と、該第1の吸入配管
25の上部から分岐し且つ前記圧縮機1A,1B・・の
うちの最小容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・
・にそれぞれ接続される第2の吸入配管・・26,26
・・とによって構成した場合、第1の吸入配管25内に
おいては冷凍機油とガス冷媒との比重の差により冷凍機
油が分離されて管底部を流れることとなり、分離された
冷凍機油は、第1の吸入配管25を介して圧縮機1A,
1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに返油されるこ
ととなる。従って、配管構造を変更するという簡単な構
成により、圧縮機1A,1B・・における冷凍機油を低
コストで且つ能力ダウンさせることなく確保することが
できる。
【0034】請求項3の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ下向きで下端が開放され
るように形成してなる垂直管27と、該垂直管27の下
部が臨み且つ該垂直管27より水平断面の断面積が大き
い管体28と、該管体28の下端に接続されて前記圧縮
機1A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続
される第1の吸入配管25と、前記管体28における側
壁に接続されて前記圧縮機1A,1B・・のうちの最小
容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・・にそれぞ
れ接続される第2の吸入配管・・26,26・・とによ
って構成した場合、垂直管27から管体28内に流入し
た吸入ガス冷媒が該管体28内において急激に膨張する
ことにより、吸入ガス冷媒から冷凍機油が分離され、分
離された冷凍機油は、重力および慣性により第1の吸入
配管25を介して圧縮機1A,1B・・のうちの最小容
量の圧縮機1Aに返油されることとなり、配管構造を変
更するという簡単な構成により、圧縮機1A,1B・・
における冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせるこ
となく確保することができる。
【0035】請求項4の発明におけるように、請求項1
記載の冷凍装置において、前記油戻し機構Zを、前記吸
入ラインXの一部を構成し且つ該吸入ラインXの垂直断
面の断面積より大きな断面積を有する水平大径管29
と、該水平大径管29の管壁に接続されて前記圧縮機1
A,1B・・のうちの最小容量の圧縮機1Aに接続され
る第1の吸入配管25と、前記水平大径管29の中心部
に同心状に臨まされて前記圧縮機1A,1Bのうちの最
小容量の圧縮機1A以外の圧縮機1B,1C・・にそれ
ぞれ接続される第2の吸入配管・・26,26・・とに
よって構成した場合、水平大径管29内を流れる吸入ガ
ス冷媒の流速が緩和されるため、流速の遅い管壁側に冷
凍機油の環状流が生ずることとなって、吸入ガス冷媒と
冷凍機油とが分離され、分離された冷凍機油は、第1の
吸入配管25を介して圧縮機1A,1B・・のうちの最
小容量の圧縮機1Aに返油されることとなり、配管構造
を変更するという簡単な構成により、圧縮機1A,1B
・・における冷凍機油を低コストで且つ能力ダウンさせ
ることなく確保することができる。
【0036】請求項5の発明におけるように、請求項
2,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置におい
て、前記油戻し通路17を、前記第1の吸入配管25に
接続した場合、油分離器16で分離された冷凍機油は、
第1の吸入配管25において吸入ガス冷媒から分離され
た冷凍機油と合流して最小容量の圧縮機1Aに返油され
ることとなり、圧縮機1Aの構造(例えば、ケーシング
構造等)を変更する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の冷媒配管系統図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
における吸入ライン部分の構造を示す配管系統図であ
る。
【図3】本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置
における吸入ライン部分の構造を示す配管系統図であ
る。
【図4】本願発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装置
における吸入ライン部分の構造を示す配管系統図であ
る。
【図5】本願発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装置
における吸入ライン部分の構造を示す配管系統図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B,1Cは圧縮機、2は熱源側熱交換器(凝縮
器)、3は減圧機構(膨張弁)、4は利用側熱交換器
(蒸発器)、15は吐出配管、16は油分離器、17は
油戻し通路、25は第1の吸入配管、26は第2の吸入
配管、27は垂直管、28は管体、29は水平大径管、
Xは吸入ライン、Zは油戻し機構。
フロントページの続き (72)発明者 竹上 雅章 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平4−214991(JP,A) 特開 昭63−105379(JP,A) 特開 平9−287834(JP,A) 特開 平7−127930(JP,A) 特公 平5−57501(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 387

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並列に接続され、それぞれの容量
    が相異する複数の低圧ドーム型の圧縮機(1A),(1
    B)・・、熱源側熱交換器(2)、減圧機構(3)およ
    び利用側熱交換器(4)を冷媒配管を介して順次接続し
    てなる冷媒回路(A)を備え、前記圧縮機(1A),
    (1B)・・を均油管(9),(9)・・を介して互い
    に連通させてなる冷凍装置であって、前記圧縮機(1
    A),(1B)・・の吐出配管(15)には、吐出ガス
    冷媒中の冷凍機油を分離する油分離器(16)を配設す
    るとともに、前記圧縮機(1A),(1B)・・の吸入
    ライン(X)には、吸入ガス冷媒中に含まれる冷凍機油
    を前記圧縮機(1A),(1B)・・のうちの最小容量
    の圧縮機(1A)へ優先的に戻す油戻し機構(Z)を設
    ける一方、前記油分離器(16)において分離された冷
    凍機油を前記圧縮機(1A),(1B)・・のうちの最
    小容量の圧縮機(1A)に戻す油戻し通路(17)を付
    設したことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記油戻し機構(Z)を、前記吸入ライ
    ン(X)の一部を構成し且つ前記圧縮機(1A),(1
    B)・・のうちの最小容量の圧縮機(1A)に接続され
    る所定の長さの略水平な第1の吸入配管(25)と、該
    第1の吸入配管(25)の上部から分岐し且つ前記圧縮
    機(1A),(1B)・・のうちの最小容量の圧縮機
    (1A)以外の圧縮機(1B),(1C)・・にそれぞ
    れ接続される第2の吸入配管(26),(26)・・と
    によって構成したことを特徴とする前記請求項1記載の
    冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記油戻し機構(Z)を、前記吸入ライ
    ン(X)の一部を構成し且つ下向きで下端が開放される
    ように形成してなる垂直管(27)と、該垂直管(2
    7)の下部が臨み且つ該垂直管(27)より水平断面の
    断面積が大きい管体(28)と、該管体(28)の下端
    に接続されて前記圧縮機(1A),(1B)・・のうち
    の最小容量の圧縮機(1A)に接続される第1の吸入配
    管(25)と、前記管体(28)における側壁に接続さ
    れて前記圧縮機(1A),(1B)・・のうちの最小容
    量の圧縮機(1A)以外の圧縮機(1B),(1C)・
    ・にそれぞれ接続される第2の吸入配管(26),(2
    6)・・とによって構成したことを特徴とする前記請求
    項1記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記油戻し機構(Z)を、前記吸入ライ
    ン(X)の一部を構成し且つ該吸入ライン(X)の垂直
    断面の断面積より大きな断面積を有する水平大径管(2
    9)と、該水平大径管(29)の管壁に接続されて前記
    圧縮機(1A),(1B)・・のうちの最小容量の圧縮
    機(1A)に接続される第1の吸入配管(25)と、前
    記水平大径管(29)の中心部に同心状に臨まされて前
    記圧縮機(1A),(1B)のうちの最小容量の圧縮機
    (1A)以外の圧縮機(1B),(1C)・・にそれぞ
    れ接続される第2の吸入配管(26),(26)・・と
    によって構成したことを特徴とする前記請求項1記載の
    冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記油戻し通路(17)を、前記第1の
    吸入配管(25)に接続したことを特徴とする前記請求
    項2,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置。
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