JP2001280734A - 冷風発生装置 - Google Patents

冷風発生装置

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JP2001280734A
JP2001280734A JP2000098371A JP2000098371A JP2001280734A JP 2001280734 A JP2001280734 A JP 2001280734A JP 2000098371 A JP2000098371 A JP 2000098371A JP 2000098371 A JP2000098371 A JP 2000098371A JP 2001280734 A JP2001280734 A JP 2001280734A
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cold air
heat exchanger
air
cooling
air generator
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JP2000098371A
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English (en)
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Nobuhisa Koumoto
伸央 甲元
Takahiro Nakamura
隆広 中村
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
Akihiro Nishida
明広 西田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの研削或いは切削する際に好適な低温
ガスを生成できる冷風発生装置を提供する。 【解決手段】 圧縮ガスを2段の冷却用の熱交換器で冷
やして冷風を生成する冷風発生装置において、この二つ
の熱交換器の間に、前記圧縮ガスの除湿を行うPSA(Pres
sure Swing Absorption)式の除湿装置を配置したこと
を特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温ガスを効率よ
く生成でき、特に、ワークを砥石研削若しくは刃具切削
する加工冶具に冷風を供給冷風加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に実施されている砥石研削
(或いは刃具切削)加工においては、研削オイルを研削
位置(或いは切削位置などの加工点)に供給しながらワ
ークの研削加工を行う湿式研削加工と、大気雰囲気下で
加工を行う乾式研削加工が実施されていた。この場合、
後者の乾式研削加工では、オイルを使用しないために加
工面が研削熱の影響を直接受け、研削焼けや研削割れが
生じやすくなる。
【0003】一方、前者の湿式研削加工においてはオイ
ルを用いるために潤滑効果、冷却効果、洗浄効果が発揮
されるが、オイルによる環境破壊の問題が生じやすくな
る。
【0004】そこで、例えば特開平10−86036号
公報の如く、加工点に−30℃以下の冷風と植物オイル
を供給し、冷風とオイルミストの周囲にはエアーカーテ
ンを形成しながら切削加工を行う方法が開発されてい
る。係る方法によれば、研削熱によるワークの研削焼け
や割れの発生を抑えられると共に、オイルミストの飛散
も回避できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記公報では
図示されていない冷凍サイクル(冷却装置)にて−30
℃以下の冷風を生成するとしているが、冷却装置の冷凍
能力は、図5に示す如く蒸発温度に比例して小さくなる
ため、単純に−30℃以下まで冷却する冷却装置では極
めて効率が悪くなる。
【0006】また、加工点に供給すべき冷風は、ワーク
の材質や研削の度合い、研削時間や精度、或いは、研削
の工程などによってその最適な温度が異なって来るが、
前記公報の如き構成では供給冷風を適温に制御すること
が困難であった。
【0007】更に、前記公報ではエアーカーテンにて冷
風やオイルの飛散を回避しようとしていたが、この種研
削加工においては加工点からオイルが激しく飛び散るた
め、エアーカーテンでは飛散を抑止する効果は余り期待
できない問題もあった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、ワークの研削或いは切削
する際に好適な低温ガスを生成できる低温ガス発生装置
及びそれを用いた冷風加工装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の冷風発生装置
は、空気圧縮部と除湿冷却部をそれぞれ別体でユニット
化したことを特徴とする。
【0010】また、圧縮ガスを2段の冷却用の熱交換器
で冷やして冷風を生成する冷風発生装置において、この
二つの熱交換器の間に、前記圧縮ガスの除湿を行うPSA
(Pressure Swing Absorption)式の除湿装置を配置した
ことを特徴とする。
【0011】また、前段の熱交換器と前記PSA式の除湿
装置との間に除湿器を配置したことを特徴とする。
【0012】また、前段の熱交換器をバイパスするバイ
パス路と、前記圧縮ガスを前段の熱交換器又はバイパス
路に選択供給する切り換え設定手段とをそなえることを
特徴とする。
【0013】また、前記PSA式の除湿装置をバイパスす
るバイパス路と、前記圧縮ガスをこのPSA式の除湿装置
又はこのバイパス路に選択供給する切り換え手段とをそ
なえることを特徴とする。
【0014】また、前記圧縮ガスの湿度を検出し、前記
切り換え手段を切り変える制御手段をそなえることを特
徴とする。
【0015】また、圧縮ガスを2段の冷却用の熱交換器
で冷やして冷風を生成する冷風発生装置において、後段
の熱交換器を通過した冷風に混合されるガスの量を調整
する調整バブルをスッテッピングモータにて駆動するこ
とを特徴とする。
【0016】また、前記後段の熱交換器のガス通路入口
側と出口側に電磁弁を設け,冷却器電源と連動してこの
電磁弁をOPEN,CLOSEすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は冷風発生装置1の構成図を示
し、図2は冷風加工装置1のノズル2の断面図を示して
いる。この冷風加工装置1は低温ガス発生装置3を備え
ている。
【0018】図1において、低温ガス発生装置3は、冷
却媒体のガスとして空気を冷却して冷風を生成ものであ
り、ガス圧縮装置としてのスクロール式のエアーコンプ
レッサ4と、流路としての冷風配管6と、実施例では二
台設けられた冷却装置67、9と、温風配管11と、混
合装置12などから構成されている。
【0019】エアーコンプレッサ4は電動機13により
駆動され、吸込フィルタ14と除湿用熱交換器69を介
して空気(ガス)を吸引し、圧縮して放熱器16に吐出
する。吐出された空気は放熱器16にて放熱した後、空
気タンク17に一旦入り、その後、冷風配管6と温風配
管11とに分流され、それぞれ圧送される。尚、82は
空気タンク17に設けられたタンク水抜きバルブであ
る。
【0020】この冷風配管6には先ずタンクドレンバル
ブ83を備えた除湿機81が設けられると共に、次ぎに
空気の上流側から熱交換器68及び熱交換器21が交熱
的に取り付けられ、冷風配管6は各熱交換器68及び2
1内を順次通過した後、冷風量調整バルブ22を経て最
終的に温風配管11と合流する。また、この温風配管1
1にも温風量調整バルブ23が接続された後、最後に冷
風配管6に合流する。これら配管6、11及びバルブ2
2、23によって前記混合装置12が構成される。
【0021】前記冷却装置67は、ロータリコンプレッ
サ71、コンデンサ72(これらでコンデンシングユニ
ットが構成される)、キャピラリチューブ73、74
(減圧装置)、電磁弁76、冷却器77、78などから
成る。前記コンデンサ73はロータリコンプレッサ71
の吐出側に接続され、キャピラリチューブ73はコンデ
ンサ72の出口に接続されると共に、キャピラリチュー
ブ73の出口は分岐して、一方はキャピラリチューブ7
4に、他方は電磁弁76に接続されている。
【0022】そして、電磁弁76は冷却器78の入口に
接続され、冷却器78の出口はキャピラリチューブ74
の出口に接続されている。前記冷却器78は除湿用熱交
換器69内に交熱的に設けられると共に、除湿用熱交換
器69にはドレンバルブ79が設けられている。
【0023】キャピラリチューブ74と冷却器78との
接続点は次ぎに冷却器77の入口に接続され、冷却器7
7の出口がロータリコンプレッサ71の吸込側に接続さ
れている。そして、前記冷却器77は熱交換器68内に
交熱的に設けられている。尚、84は熱交換器68の下
流側の冷風配管6に設けられたドレンバルブである。
【0024】前記ロータリコンプレッサ71が運転され
ると、吐出された冷媒はコンデンサ72にて凝縮され、
キャピラリチューブ73にて減圧された後、キャピラリ
チューブ74と電磁弁76方向に分流される。電磁弁7
6を経た冷媒は冷却器78に流入して蒸発する。このと
きに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する。
【0025】また、キャピラリチューブ74に分流され
た冷媒はそこで更に減圧された後、冷却器78からの冷
媒と合流して冷却器77に流入し、そこで蒸発する。こ
のときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するもので
ある。
【0026】前記冷却器78における冷媒の蒸発温度は
0℃付近に設定されている。また、冷却器77は前述の
如く最も上流の熱交換器68内に交熱的に設けられると
共に、この冷却器77における冷媒の蒸発温度は−5℃
付近に設定されている。
【0027】前記冷却装置9は、ロータリコンプレッサ
37、コンデンサ38(これらでコンデンシングユニッ
トが構成される)、キャピラリチューブ39(減圧装
置)及び冷却器41などから成り、これらは順次環状に
配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。この
ロータリコンプレッサ37が運転されると、吐出された
冷媒はコンデンサ38にて凝縮され、キャピラリチュー
ブ39にて減圧された後、冷却器41に流入して蒸発す
る。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する
ものである。
【0028】そして、冷却器41は前記最も下流の熱交
換器21内に交熱的に設けられると共に、この冷却器4
1における冷媒の蒸発温度は−35℃付近に設定されて
いる。尚、86は熱交換器21の下流側の冷風配管6に
接続されたドレンバルブ86である。
【0029】また、前記混合装置12は温度調節手段を
構成する図示しない制御装置によって前記冷風量調整バ
ルブ22と温風量調整バルブ23の開度がそれぞれ制御
され、それによって、冷風配管6からの冷風と、温風配
管11からの温風(常温より数℃高い)の混合比が調整
される。係る混合比の調整により、混合装置12から吹
き出される冷風(混合空気)の温度は所望の温度に調節
される。
【0030】そして、係る混合装置12にはノズル2が
接続され、このノズル2によって冷風加工部43に供給
される。尚、42は冷風加工部43に設けられた研削
(旋削)冶具(加工冶具)であり、加工点においてワー
ク44を研削するものである。
【0031】前記ノズル2は図2に示される如く冷風吐
出口46と、オイル(潤滑油)吐出口47と、回収機4
8とから構成されている。そして、この冷風吐出口46
が前記混合装置12に連通接続され、オイル吐出口47
は図示しない潤滑油供給源に接続される。また、回収機
48にはフィルタ及びオイル分離機を前段に備えた吸引
ポンプ49が接続されており、吸引ポンプ49の吹き出
し側は前記吸込フィルタ14に連通されている。
【0032】以上の構成で次に動作を説明する。冷風加
工装置1の低温ガス発生装置3に電源が投入されると、
電動機13が起動され、エアーコンプレッサ4が駆動開
始する。これによって、冷風配管6には空気が圧送され
始めるが、この駆動開始時にドレンバルブ84及び86
を開放する。それによって、冷風配管6内の水分を排出
する。その後、ドレンバルブ84、86は閉じられる。
【0033】これらドレンバルブ84、86を閉じた
後、前記制御装置は各冷却装置67及び9のロータリコ
ンプレッサ71及び37を起動し、冷却器78により除
湿用熱交換器69を0℃付近に冷却すると共に、上流側
の熱交換器68は−5℃付近、下流側の熱交換器21は
−35℃付近に冷却する。
【0034】吸込フィルタ14を介して吸引された空気
中の水分は、除湿用熱交換器69を通過する際に凝結
し、タンクドレンバルブ79を介して排出除去される。
従って、以後の冷却の際に最も大なる熱負荷となる空気
中の水分の影響を解消することが可能となる。
【0035】このように除湿された空気はエアーコンプ
レッサ4にて圧縮されて放熱器16に吐出される。そし
て、この放熱器16内を経て空気タンク17に至り、冷
風配管6と温風配管11とに分流される。冷風配管6に
圧送された空気は、除湿機81を経て最初に熱交換器6
8内に入り、そこを通過する過程で−5℃付近まで冷却
される。
【0036】更に、この熱交換器68を出た−5℃付近
の冷気は、次に最下流の熱交換器21に入り、そこを通
過する過程で−35℃付近まで冷却されて混合装置12
の冷風量調整バルブ22に至る。尚、制御装置は電磁弁
76を20分程度開き、5分程度閉じる動作を繰り返
す。これにより、冷却器78への霜付きを防止する。
【0037】このように、本発明ではそれぞれロータリ
コンプレッサ71、37、コンデンサ72、38、キャ
ピラリチューブ73、74、39及び冷却器77、7
8、41から冷媒回路が構成された冷却装置67、9に
より、エアーコンプレッサ4に入る空気の温度を0℃付
近に冷却した後、更に、冷風配管6内を圧送される空気
の温度を−5℃付近、−35℃付近と段階的に低下させ
て行って最終的に−35℃付近の冷気を生成するように
したので、極めて効率良く冷気を生成することができる
ようになると共に、冷気の温度も安定し、後述する温度
制御の精度も向上させることが可能となる。
【0038】一方、温風配管11に分流されて圧送され
る空気は温風量調整バルブ23に至る。混合装置12の
制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ2
3の開度をそれぞれ制御し、これら冷風量調整バルブ2
2及び温風量調整バルブ23に到達した冷気(−35℃
付近)及び空気(常温より数℃高い)の混合比を調整す
る。そして、係る混合比の調整により、2〜3気圧で例
えば−10℃〜−30℃の所望温度の冷気を生成し、混
合装置12からノズル2に吹き出す。
【0039】混合装置12から吐出された冷気はノズル
2に供給され、冷風吐出口46から冷風として加工点に
吹き出される。また、ノズル2のオイル吐出口47から
はオイルが加工点に供給されるので、これら冷風とオイ
ルによって加工点における発熱を抑制し、研削(切削)
焼けや割れなどの発生を抑制する。
【0040】尚、混合装置12の制御装置は冷風量調整
バルブ22と温風量調整バルブ23の開度を調整するこ
とにより、このときのワーク44の材質や加工度合い、
加工時間、精度に適した温度の冷風を供給する(制御装
置に予め設定する)。また、加工の工程によっても予め
設定されたタイマ制御で冷風の温度を調整する。これに
より、より精度と効率の良い冷風加工を実現する。
【0041】また、冷風吐出口46及びオイル吐出口4
7から吐出された冷気とオイルは、加工点付近から回収
機48の吸引ポンプ49にて吸引・回収される。回収さ
れた冷気中のオイルはフィルタ及びオイル分離機にて塵
埃とオイルが分離され、冷気のみとなって吸込フィルタ
14に送られる。
【0042】係る回収動作によって、加工中のオイル及
び冷気の飛散を効果的に抑制することが可能となり、環
境汚染防止に寄与できるようになる。また、回収機48
にて回収された空気は吸込フィルタ14、除湿用熱交換
器69を経てエアーコンプレッサ4に吸い込まれるの
で、ノズル2から吐出された冷気の熱エネルギーを回収
し、低温ガス発生装置3の運転効率の改善が図られる。
【0043】次ぎに、図3は他の実施例の低温ガス発生
装置3を備えた冷風加工装置1の構成図を示している。
尚、この図において図1、図2と同符号で示すものは同
一若しくは同様の機能を奏するものとする。図3におけ
る低温ガス発生装置3も冷却媒体のガスとしての空気を
冷却して冷風を生成ものであり、ガス圧縮装置としての
スクロール式のエアーコンプレッサ4と、流路として冷
風配管6と、実施例では三台設けられた冷却装置7、
8、9と、温風配管11と、混合装置12などから構成
されている。
【0044】エアーコンプレッサ4は電動機13により
駆動され、吸込フィルタ14を介して空気(ガス)を吸
引し、圧縮して放熱器16に吐出する。吐出された空気
は放熱器16にて後述する如くドレン水により冷却され
た後、空気タンク17に一旦入り、その後、冷風配管6
と温風配管11とに分流され、それぞれ圧送される。
【0045】この冷風配管6には空気の上流側から熱交
換器18、熱交換器19及び熱交換器21が交熱的に取
り付けられており、冷風配管6は各熱交換器18、19
及び21内を順次通過した後、冷風量調整バルブ22を
経て最終的に温風配管11と合流する。また、この温風
配管11にも温風量調整バルブ23が接続された後、最
後に冷風配管6に合流する。これら配管6、11及びバ
ルブ22、23によって前記混合装置12が構成され
る。
【0046】前記冷却装置7は、ロータリコンプレッサ
24、コンデンサ26(これらでコンデンシングユニッ
トが構成される)、自動膨張弁27(減圧装置)及び冷
却器28などから成り、これらは順次環状に配管接続さ
れて周知の冷媒回路が構成されている。このロータリコ
ンプレッサ24が運転されると、吐出された冷媒はコン
デンサ26にて凝縮され、膨張弁27にて減圧された
後、冷却器28に流入して蒸発する。このときに周囲か
ら熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0047】そして、冷却器28は前記最も上流の熱交
換器18内に交熱的に設けられると共に、この冷却器2
8における冷媒の蒸発温度は0℃付近に設定されてい
る。また、熱交換器18には冷風配管6中を圧送される
空気から滴下したドレン水を受けて放熱器16に送給す
るドレン水路29が設けられており、このドレン水路2
9には自動ドレンバルブ31が介設されている。
【0048】前記冷却装置8は、ロータリコンプレッサ
32、コンデンサ33(これらでコンデンシングユニッ
トが構成される)、キャピラリチューブ34(減圧装
置)及び冷却器36などから成り、これらは順次環状に
配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。この
ロータリコンプレッサ32が運転されると、吐出された
冷媒はコンデンサ33にて凝縮され、キャピラリチュー
ブ34にて減圧された後、冷却器36に流入して蒸発す
る。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する
ものである。
【0049】そして、冷却器36は前記最も上流の熱交
換器18の次の下流側の熱交換器19内に交熱的に設け
られると共に、この冷却器36における冷媒の蒸発温度
は−20℃付近に設定されている。
【0050】前記冷却装置9は、ロータリコンプレッサ
37、コンデンサ38(これらでコンデンシングユニッ
トが構成される)、キャピラリチューブ39(減圧装
置)及び冷却器41などから成り、これらは順次環状に
配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。この
ロータリコンプレッサ37が運転されると、吐出された
冷媒はコンデンサ38にて凝縮され、キャピラリチュー
ブ39にて減圧された後、冷却器41に流入して蒸発す
る。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する
ものである。
【0051】そして、冷却器41は前記最も下流の熱交
換器21内に交熱的に設けられると共に、この冷却器4
1における冷媒の蒸発温度は−35℃付近に設定されて
いる。
【0052】また、前記混合装置12は温度調節手段を
構成する制御装置によって前記冷風量調整バルブ22と
温風量調整バルブ23の開度がそれぞれ制御され、それ
によって、冷風配管6からの冷風と、温風配管11から
の温風(常温より数℃高い)の混合比が調整される。係
る混合比の調整により、混合装置12から吹き出される
冷風(混合空気)の温度は所望の温度に調節される。
【0053】そして、係る混合装置12には同様にノズ
ル2が接続され、このノズル2によって冷風加工部43
に供給されることになる。尚、ノズル2の構造は前述同
様であり、回収機48にはフィルタ及びオイル分離機を
前段に備えた吸引ポンプ49が接続され、吸引ポンプ4
9の吹き出し側は前記エアーコンプレッサ4の吸込フィ
ルタ14に連通されている。
【0054】以上の構成で次にこの場合の冷風加工装置
1の動作を説明する。冷風加工装置1の低温ガス発生装
置3に電源が投入されると、電動機13が起動され、エ
アーコンプレッサ4が駆動開始する。また、各冷却装置
7、8及び9のロータリコンプレッサ24、32及び3
7も起動し、冷却器28により最上流の熱交換器18を
0℃付近に冷却すると共に、次段の熱交換器19は−2
0℃付近、最下流の熱交換器21は−35℃付近に冷却
する。
【0055】吸込フィルタ14を介して吸引された空気
は、エアーコンプレッサ4にて圧縮されて放熱器16に
吐出される。そして、この放熱器16内を経て空気タン
ク17に至り、冷風配管6と温風配管11とに分流され
る。冷風配管6に圧送された空気は、最初に熱交換器1
8内に入り、そこを通過する過程で0℃付近まで冷却さ
れる。
【0056】係る冷却によって冷風配管6内を圧送され
る空気中の水分は凝結し、除去される。従って、以後の
冷却の際に最も大なる熱負荷となる空気中の水分の影響
を解消することが可能となる。
【0057】そして、このときに冷風配管6中を圧送さ
れる空気から滴下したドレン水はドレン水路29に受容
され、自動ドレンバルブ31の開放によって放熱器16
に送給される。これにより、放熱器16を通過する空気
を冷却することができるようになり、運転効率と性能向
上が図られる。
【0058】尚、この実施例ではドレン水路29にて放
熱器16にドレン水を送給したが、それに限らず、エア
ーコンプレッサ4の周囲に送給してエアーコンプレッサ
4自体を直接冷却しても良い。
【0059】そして、最上流の熱交換器18を出た0℃
付近の冷気は次に熱交換器19に入り、そこを通過する
過程で−20℃付近まで冷却される。更に、この熱交換
器19を出た−20℃付近の冷気は、次に最下流の熱交
換器21に入り、そこを通過する過程で−35℃付近ま
で冷却されて混合装置12の冷風量調整バルブ22に至
る。
【0060】このように、この場合の実施例ではそれぞ
れロータリコンプレッサ24、32、37、コンデンサ
26、33、38、自動膨張弁27、キャピラリチュー
ブ34、39及び冷却器28、36、41から冷媒回路
が構成された冷却装置7、8、9により、冷風配管6内
を圧送される空気の温度を0℃付近、−25℃付近、−
35℃付近と段階的に低下させて行って最終的に−35
℃付近の冷気を生成するようにしたので、極めて効率良
く冷気を生成することができるようになると共に、冷気
の温度も安定し、後述する温度制御の精度も向上させる
ことが可能となる。
【0061】そして、温風配管11に分流されて圧送さ
れる空気は温風量調整バルブ23に至る。混合装置12
の制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ
23の開度をそれぞれ制御し、これら冷風量調整バルブ
22及び温風量調整バルブ23に到達した冷気(−35
℃付近)及び空気(常温より数℃高い)の混合比を調整
する。そして、同様に係る混合比の調整により、2〜3
気圧で例えば−10℃〜−30℃の所望温度の冷気を生
成し、混合装置12からノズル2に吹き出す。
【0062】混合装置12から吐出された冷気はノズル
2に供給され、冷風吐出口46から冷風として加工点に
吹き出される。また、ノズル2のオイル吐出口47から
はオイルが加工点に供給されるので、これら冷風とオイ
ルによって加工点における発熱を抑制し、研削(切削)
焼けや割れなどの発生を抑制する。
【0063】尚、この場合も混合装置12の制御装置は
冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度を
調整することにより、このときのワーク44の材質や加
工度合い、加工時間、精度に適した温度の冷風を供給す
る(制御装置に予め設定する)。また、加工の工程によ
っても予め設定されたタイマ制御で冷風の温度を調整す
る。これにより、より精度と効率の良い冷風加工を実現
する。
【0064】また、冷風吐出口46及びオイル吐出口4
7から吐出された冷気とオイルは、加工点付近から回収
機48の吸引ポンプ49にて吸引・回収される。回収さ
れた冷気中のオイルはフィルタ及びオイル分離機にて塵
埃とオイルが分離され、冷気のみとなってエアーコンプ
レッサ4の吸込フィルタ14に送られる。
【0065】係る回収動作によって、加工中のオイル及
び冷気の飛散を効果的に抑制することが可能となり、環
境汚染防止に寄与できるようになる。また、回収機48
にて回収された空気は吸込フィルタ14を経てエアーコ
ンプレッサ4に吸い込まれるので、ノズル2から吐出さ
れた冷気の熱エネルギーを回収し、低温ガス発生装置3
の運転効率の改善が図られる。
【0066】次に、図4は他の実施例の低温ガス発生装
置3を備えた冷風加工装置1の構成図を示している。
尚、この図において図1、図2と同一符号は同一若しく
は同様の機能を奏するものとする。この場合、前記図3
の実施例における冷却装置8と冷却装置9及び熱交換器
19と熱交換器21は二段圧縮機ユニットを構成する一
台の冷却装置51と熱交換器66に置き換えられてい
る。そして、この熱交換器66は熱交換器18の下流側
の冷風配管6に設けられている。
【0067】前記冷却装置51は、ロータリコンプレッ
サ61、コンデンサ62(これらで高圧側コンデンシン
グユニットを構成する)、キャピラリチューブ63及び
冷却器64から冷媒回路が構成された高圧側ユニット5
3と、ロータリコンプレッサ54、コンデンサ56(こ
れらで低圧側コンデンシングユニットを構成する)、キ
ャピラリチューブ57及び冷却器58から冷媒回路が構
成された低圧側ユニット52とから構成されており、高
圧側ユニット53の冷却器64と低圧側ユニット52の
コンデンサ56とが中間熱交換器59にて交熱的に添設
された構成とされている。
【0068】高圧側ユニット53のロータリコンプレッ
サ61が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ6
2にて凝縮され、キャピラリチューブ63にて減圧され
た後、冷却器64に流入して蒸発する。このときに周囲
から熱を奪って冷却作用を発揮し、中間熱交換器59を
冷却する。一方、低圧側ユニット52のロータリコンプ
レッサ54が運転されると、吐出された冷媒はコンデン
サ56に中間冷却器59を介し、冷却器64から冷却さ
れて凝縮され、キャピラリチューブ57にて減圧された
後、冷却器58に流入して蒸発する。このときに周囲か
ら熱を奪って冷却作用を発揮し、熱交換器66を冷却す
る。
【0069】このように、低圧側ユニット52のコンデ
ンサ56は中間熱交換器59にて低温に冷却されるの
で、低圧側ユニット52内に例えばR404A冷媒など
の比熱比が高く、沸点の低い冷媒を封入し、熱交換器6
6における蒸発温度を−45℃付近まで低下させること
ができるようになるものである。これによって、より温
度の低い冷風を生成することが可能となる。
【0070】尚、上記各実施例では空気を冷却媒体とし
てのガスとして使用したが、例えば窒素やヘリウムなど
の不活性ガスを用いることもできる。係る不活性ガスを
用い低温に冷却して冷風として吹き付ければ、加工点に
おけるワーク44や研削冶具42の加工面の酸化を防止
できるようになり、加工精度を向上させ、加工後のワー
ク44の後処理も簡素化することができるようになる。
図6、図7は他の低温ガス発生装置(冷風発生装置)の
図である。
【0071】この冷風発生装置は、既にエアー集中配管
が設置された工場にも適応できるものである。つまり、
空気圧縮部分を別体とし、選択的に設置できるものとし
ている。つまり、図6に示すように、空気圧縮ユニット
100と除湿冷却ユニット102からなり、除湿冷却ユ
ニット102は、空気圧縮ユニット100またはエアー
集中配管のどちらかに接続され圧縮ガス(ここでは圧縮
空気)が供給される。
【0072】図7を参照しつつ、除湿冷却ユニットにつ
いて説明する。
【0073】この冷風配管6は、空気の上流側から熱交
換器104及び熱交換器110が交熱的に取り付けら
れ、冷風配管6は各熱交換器104及び110内を順次
通過した後、最終的に温風配管11と合流する。
【0074】圧縮ガスは、切換弁116を介して、熱交
換器104に流入する。コンデンシングユニット112
により、圧縮ガスは、熱交換器104で約0℃に冷やさ
れる。ここでは、当然、圧縮ガスは冷却され、また、冷
却により除湿される。
【0075】次に、マルチドライフィルタ106により
除湿される。更に、PSA式除湿器108にて除湿され
る。
【0076】なお、供給される圧縮ガスの湿度によって
は、この2段の除湿が不要な場合もある。
【0077】湿度センサ118は、圧縮ガスの湿度を検
知し、これに応じて、切換弁116,108を制御し
て、これらをバイパスさせることを選択的に行ってい
る。
【0078】次に、熱交換器110に流入する。コンデ
ンシングユニット114により、圧縮ガスは、熱交換器
110で約−40℃に冷やされる。
【0079】この熱交換器110付近では、結氷が問題
となる。それを抑制するするため、この実施例では、電
磁弁120と電磁弁122を入り口側と出口側に設けて
いる。この電磁弁120、122は、この装置の動作時
のみ開成される。この例では、コンデンシングユニット
の電源と連動して制御される。
【0080】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、利便
性及び性能の向上した冷風発生装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温ガス発生装置を適用した冷風発生
装置の構成図である。
【図2】冷風加工装置のノズルの断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の低温ガス発生装置を適用
した冷風発生装置の構成図である。
【図4】本発明のもう一つの他の実施例の冷風発生装置
の構成図である。
【図5】冷却装置の冷凍能力と蒸発温度の関係を示す図
である。
【図6】本発明の更に他の実施例の冷風発生装置の説明
図である。
【図7】図6の冷風発生装置の構成図である。
【符号の説明】
1 冷風加工装置 2 ノズル 3 低温ガス発生装置 4 エアーコンプレッサ 6 冷風配管 7、8、9、51、67 冷却装置 11 温風配管 12 混合装置 16 放熱器 18、19、21、66、68 熱交換器 22 冷風量調整バルブ 23 温風量調整バルブ 24、32、37、54、61、71 ロータリコンプ
レッサ 26、33、38、56、62、72 コンデンサ 27 自動膨張弁 34、39、57、63、73、74 キャピラリチュ
ーブ 28、36、41、58、64、77、78 冷却器 42 研削冶具 43 冷風加工部 44 ワーク 52 低圧側ユニット 53 高圧側ユニット 59 中間熱交換器
フロントページの続き (72)発明者 松森 裕之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西田 明広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3C047 FF09 GG17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷風発生装置において、空気圧縮部と除
    湿冷却部をそれぞれ別体でユニット化したことを特徴と
    する冷風発生装置。
  2. 【請求項2】 圧縮ガスを2段の冷却用の熱交換器で冷
    やして冷風を生成する冷風発生装置において、この二つ
    の熱交換器の間に、前記圧縮ガスの除湿を行うPSA(Pres
    sure Swing Absorption)式の除湿装置を配置したこと
    を特徴とする冷風発生装置。
  3. 【請求項3】 前段の熱交換器と前記PSA式の除湿装置
    との間に除湿器を配置したことを特徴とする請求項2の
    冷風発生装置。
  4. 【請求項4】 前段の熱交換器をバイパスするバイパス
    路と、前記圧縮ガスを前段の熱交換器又はバイパス路に
    選択供給する切り換え設定手段とをそなえることを特徴
    とする請求項2の冷風発生装置。
  5. 【請求項5】 前記PSA式の除湿装置をバイパスするバ
    イパス路と、前記圧縮ガスをこのPSA式の除湿装置又は
    このバイパス路に選択供給する切り換え手段とをそなえ
    ることを特徴とする請求項3又は4に記載の冷風発生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記圧縮ガスの湿度を検出し、前記切り
    換え手段を切り変える制御手段をそなえることを特徴と
    する請求項4又は5に記載の冷風発生装置。
  7. 【請求項7】 圧縮ガスを2段の冷却用の熱交換器で冷
    やして冷風を生成する冷風発生装置において、後段の熱
    交換器を通過した冷風に混合されるガスの量を調整する
    調整バブルをスッテッピングモータにて駆動することを
    特徴とする請求項2の冷風発生装置。
  8. 【請求項8】 前記後段の熱交換器のガス通路入口側と
    出口側に電磁弁を設け,冷却器電源と連動してこの電磁
    弁をOPEN,CLOSEする請求項2の冷風発生装置。
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