JP2001279204A - 段ボール用接着剤 - Google Patents

段ボール用接着剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファイバー組成等の変動に起因する原紙品質
の変化によって生じる初期接着力の低下、貼合不良、貼
合速度の低下に対応できる澱粉系接着剤を提供する。 【解決手段】 澱粉系接着剤と、接着剤の全澱粉量に対
し0.1重量%以上〜10重量%未満のコロイド物吸着
能を有する微粒状無機物とを含有する段ボール用接着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、澱粉系接着剤を主
成分とする段ボール用接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールは、波形に成形された中芯原紙
の段頂に澱粉系接着剤を塗布し、それにライナー原紙を
重ね合わせ、原紙を媒体として加熱による熱が接着剤層
に伝わり、澱粉系接着剤を糊化し、更に濃縮、乾燥をし
て中芯とライナー原紙とが接着されることにより製造さ
れる。
【0003】一般に段ボールの製造には、澱粉系の接着
剤(澱粉糊剤)が使用される場合が多い。その製糊法と
して幾つか例を挙げると、澱粉懸濁液にアルカリを加え
澱粉を糊化させ粘度を持たせたものをキャリア部とし、
澱粉を水に懸濁したものをメイン部として、キャリア部
とメイン部を混合して製糊するステインホール方式;ス
テインホール方式のキャリア部に相当する澱粉を予めα
化(糊化)して、メイン澱粉と混ぜ合わせた乾燥混合物
を調製し、製糊に際してこの混合物を水に懸濁し、アル
カリを加え製糊するプレミックス方式;更に水に懸濁さ
れた澱粉にアルカリを加え、澱粉をアルカリ膨潤させる
と共に、強い撹拌により一部膨潤澱粉を破壊してキャリ
ア部様とし、所定粘度が得られた段階で過剰なアルカリ
を中和する目的で硼酸を添加し、膨潤澱粉が破壊したキ
ャリア部様と膨潤澱粉(メイン部)が共存する製糊方法
のノーキャリア方式がある。
【0004】これらの段ボール用澱粉系接着剤の接着機
構については、次の通り説明される。接着剤は、波形に
成形された中芯原紙の段頂に塗布され、それにライナー
原紙を重ね合わせ、同時にライナー原紙を介して加熱さ
れる。このとき、接着剤は中芯及びライナー原紙の紙中
へ浸透すると共に、澱粉は、ライナー原紙を介して加熱
された熱により、膨潤・糊化・濃縮・乾燥の各工程を経
て接着を完了する。このとき、澱粉系接着剤では紙中へ
澱粉の浸透が速やかに行われることで、十分な初期接着
力、永久接着力が得られる。
【0005】昨今の段ボール原紙はリサイクル紙の使用
割合が高いが、このようなリサイクル紙はそのファイバ
ー組成がまちまちであり、段ボール原紙の違いでファイ
バー密度や表面構造等の紙物性が大きく異なることが多
々ある。このことは、紙面の濡れや接着剤の浸透性に大
きな影響を及ぼしており問題となっている。即ち、段ボ
ール原紙における紙面の濡れが悪くなり、接着剤の浸透
性が低下すると、初期接着力が弱くなり、貼合不良を起
こし、貼合速度を下げるなどの問題を生じるほか、永久
接着力も弱めることになる。特に、リサイクル紙を使用
した段ボール原紙の貼合には“糊足”が入りずらく、初
期接着力の低下、貼合不良、貼合速度の低下、永久接着
力の低下等の現象が多く見られる。
【0006】この現象については、澱粉を改質し接着剤
の保水性を改善するなどの行為で対処してきたが、所詮
改質には限界があり、最悪の場合はその生産性を落とす
など非経済的な対応を取らざるを得なかった。このよう
な状況にあって、原紙品質の違いによらず初期接着力の
低下、貼合不良、貼合速度の低下、永久接着力の低下を
起こさない接着剤の開発が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ファ
イバー組成等の変動に起因する原紙品質の変化によって
生じる初期接着力の低下、貼合不良、貼合速度の低下に
対応できる澱粉系接着剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々検討した結果、澱粉系接着剤にコ
ロイド物吸着能を有する微粒状無機物を加えることによ
り、糊液の保水性を改善し、微粒状無機物の紙繊維への
浸透及びアンカー効果により十分に強い初期接着力を発
現し、従来の接着剤以上の接着性能を有する澱粉系接着
剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】即ち、本発明は以下の発明を包含する。 (1)澱粉系接着剤と、接着剤の全澱粉量に対し0.1
重量%以上10重量%未満のコロイド物吸着能を有する
微粒状無機物とを含有する段ボール用接着剤。 (2)澱粉系接着剤が、ワンタンク若しくはツータンク
のステインホール方式、プレミックス方式、又はノーキ
ャリア方式で製造される前記(1)に記載の段ボール用
接着剤。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の段ボール用接着剤
について詳細に説明する。本発明者らは、澱粉系接着剤
に炭酸カルシウム等のコロイド物吸着能を有する微粒状
無機物を加えると、接着剤の保水性が改善できるほか、
この微粒状無機物が原紙繊維構造の中へ入り、一種の投
錨効果(アンカー効果)を発揮し、これまで接着に問題
のあった原紙においても、初期接着力、永久接着力、貼
合速度、箱強度を低下させることなく使用できることを
見出した。
【0011】本明細書において、「コロイド物吸着能」
とは、接着剤中の水に分散可能なコロイド物質、特に糊
化したキャリア部澱粉を微粒状無機物がその表面に吸着
させる能力のことである。ステインホール方式の澱粉系
接着剤に無機物を充填剤として加えることはステインホ
ール社の特許第130266号明細書に記載されてい
る。しかしながら、この例における充填剤は、その記載
からも明らかな通り特に接着に必須なものではなく、澱
粉が固まることを防止するために用いられている。
【0012】また、特開昭58-17183号公報に
は、ステインホール方式の澱粉系接着剤に澱粉重量に対
し10重量%〜60重量%の充填剤を含有させることが
開示されているが、その目的は、接着剤中の固形分濃度
を高くする(接着剤水分含量を下げる)ことによって、
乾燥負荷を低下させて貼合速度を向上させること及びひ
じわを防止することである。しかし、この方法は接着能
力のない充填剤を固形分濃度アップのため多用するた
め、原紙品質によってはアンカー効果が期待できず、逆
に初期接着力の低下、貼合不良、貼合速度の低下を招
く。
【0013】本発明において使用されるコロイド物吸着
能を有する微粒状無機物(以下「微粒状無機物」とい
う。)としては、前述したコロイド物吸着能を有するも
のであれば特に制限はなく、例えば重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カル
シウム、酸化カルシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、
クレー、カオリンなどが使用できる。微粒状無機物は、
全澱粉重量に対し0.1重量%以上10重量%未満、好
ましくは0.5〜6重量%の範囲で接着剤に加えること
ができる。0.1重量%未満では効果が少なく、また1
0重量%以上であると所望の初期接着強度が得られな
い。微粒状無機物は粒子径としては0.1μm〜250
μmのものが好ましく、0.1μm〜150μmのものが
更に好ましい。即ち、粒子径0.1μm未満のものは微
粒状無機物の投錨効果が弱くなり、250μmを超える
ものは沈殿を生じるおそれがある。
【0014】微粒状無機物を加えることにより初期接着
力、永久接着力、貼合速度を向上させることができる。
つまり、微粒状無機物が接着剤中のコロイド物質(糊化
澱粉)を吸着し、コロイドとコロイドの隙間に水を保持
しながら紙繊維の表層に入ることで紙の深層への水分の
過度な浸透を防止し、メイン部澱粉の膨潤、糊化に必要
な水分を十分に供給することで初期接着力を向上させる
ことができる。また、この機構とは別に、このコロイド
物質と微粒状無機物の複合体あるいは微粒状無機物自身
の紙繊維に対するアンカー効果(投錨効果)のため、よ
り強固な結合を生じ接着力が増大する。この2つの機構
により接着剤の保水性、初期接着力及び貼合速度が改善
され、段ボールの強度、生産性等を大幅に向上させるこ
とができる。
【0015】本発明で用いられる澱粉系接着剤とは、澱
粉を成分として含有する接着剤のことをいう。本発明で
用いられる澱粉系接着剤の製造方法としては、ステイン
ホール方式に限定されるものではなく、ワンタンク及び
ツータンクのステインホール方式、プレミックス方式、
ノーキャリア方式等の如何なる方法で製造されたもので
もよい。
【0016】澱粉系接着剤で用いられる澱粉は、段ボー
ル用の接着剤製造方法として通常用いられるワンタンク
若しくはツータンクのステインホール方式、プレミック
ス方式、ノーキャリア方式等に使用できる澱粉でよく、
特に限定されるものではない。即ち、コーンスターチ
(ハイアミロースコーンスターチ、ワキシーコーンスタ
ーチも含む)、馬鈴薯、タピオカ、小麦、甘藷等の澱
粉、また、これらを常法に従って酸化、酸処理、エーテ
ル化、エステル化、グラフト化した化工澱粉、これら澱
粉を組み合わせたもの及び上記澱粉をα化した澱粉が使
用できる。
【0017】本発明の段ボール用接着剤は、ワンタンク
若しくはツータンクのステインホール方式、プレミック
ス方式、ノーキャリア方式等で製造される澱粉系接着剤
と微粒状無機物とを混ぜ合わせることを基本として調製
する。澱粉系接着剤と微粒状無機物との混合方法として
は、予め澱粉の中に所定の固形分比により微粒状無機物
を混ぜ合わせる方法、澱粉系接着剤と微粒状無機物とを
直接混合する方法、微粒状無機物を澱粉系接着剤調製時
の澱粉溶解水と一緒に予め混合しておく方法等がある。
どの方法を選択してもよく、混合方法は作業性を考慮し
て決められる。
【0018】このように調製した接着剤中の水と澱粉の
重量比(倍水率)は、2.0〜4.0が好ましい。ま
た、接着剤の糊化温度を調節するためにアルカリ、例え
ば通常使用されている苛性ソーダ等を使用する。使用量
は、接着剤の全重量に対し通常0.30重量%〜1.0重
量%、好ましくは0. 45重量%〜0. 75重量%であ
り、目標糊化温度になるように使用量を調整する。接着
剤には、糊化した澱粉にタック(粘着性)を与えるため
硼砂、硼酸等の硼素化合物を加える。硼素化合物の使用
量は、澱粉に対し1.0重量%〜3.0重量%が好まし
い。このようにして得られる段ボール用接着剤を用いる
と糊剤の保水性を改善でき、かつ微粒状無機物のアンカ
ー効果により従来の段ボール用接着剤では得られなかっ
た接着のスピードアップが可能になる。
【0019】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明の範囲は、これらの実施例に限定
されるものではない。実験中のフォードカップ粘度の
測定、B型粘度の測定、保水度の測定、糊化温
度、初期接着力の測定は以下の方法により行った。 フォードカップ粘度(FCV) 東洋テスター工業(株)製のフォードカップ(水10
秒)により測定した。 B型粘度(BV) 東京計器(株)製の回転粘度計(型式:BM型)を用い
て60rpmで測定した。
【0020】保水度 5cm×5cmの大きさに切った濾紙(東洋濾紙(株)製
No.50)を十数枚重ね、重量を測定する。この濾紙
をラバーマット上にのせ、その上にメンブランフィルタ
ー(ケルテック・サイエンス(株)製、細孔径5μm、
直径47mm)をのせ、その上にカップ(面積8cm2)を
置く。次にカップ中に接着剤2gを注入し、保水度測定
器(AA−GWR(SMT(株)製))にセットした
後、9.8Nで100秒間加圧した。その後、濾紙を取
り除き、重量を測定し、加圧前の濾紙の重量との差を求
め、その値の1250倍を保水度(単位g/m2)とした。
保水性は、求められた数値が小さい方を良と判定する。
【0021】糊化温度 ブラベンダーアミログラフを用いて測定した。即ち、試
料500gをブラベンダーカップに取り、カートリッジ
750cm-g、回転数100rpm、昇温1.5℃/分の
条件で測定し、粘度が500BU(Brabender Unitの
略)上昇したときの温度を糊化温度とした。 初期接着強度 5×8.5cmの大きさの片面段ボール(王子:NRK−
280×北陽:MM−200)に絶乾5g/m2の接着剤を
塗布し、その上に5×8.5cmの大きさのライナー(王
子:NRK−280)を重ね、加重9.8N/42.5
cm2、加熱温度120℃、加熱時間5秒で貼合後、直ち
にロードセル付きピンテスターにセットし、ライナーと
片面段ボールの接着面の剥離強度を測定し初期接着強度
とした。
【0022】(実施例1)3L容のステンレスジョッキ
に水630gを取り40℃に加熱し、コーンスターチ6
2g(キャリア部)と平均粒子径10μmの重質炭酸カ
ルシウム25gを加え、特殊機化工業(株)製撹拌機
ロボミックスで5500rpmの条件で撹拌分散させ
た。これに25%苛性ソーダ溶液40gを加え15分間
撹拌しキャリア糊を作成し、更にこのキャリア糊に40
℃の水880gを加え、続いてコーンスターチ438g
(メイン部)、硼砂10gを加えて15分間撹拌して、
ワンタンクのステインホール方式の接着剤を得た。得ら
れた接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初
期接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0023】(実施例2)実施例1のキャリア部コーン
スターチに重質炭酸カルシウムを3.1g、メイン部コ
ーンスターチに重質炭酸カルシウムを21.9g加えた
以外は実施例1と同様に調製し、ワンタンクのステイン
ホール方式の接着剤を得た。得られた接着剤のFCV、
B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度を測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0024】(比較例1)実施例1、実施例2に重質炭
酸カルシウムを使用しない以外は実施例1と同様に調製
し、ワンタンクのステインホール方式の接着剤を得た。
得られた接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温
度、初期接着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0025】(実施例3)1L容のステンレスジョッキ
に水650gを取り40℃に加熱し、王子コーンスター
チ(株)製プレミックス澱粉OPM-D100 230gと重質炭
酸カルシウム11.5gを加え、ロボミックスで550
0rpmの条件で撹拌分散させた後、15%苛性ソーダ
溶液37gを15分掛けて添加し、更に15分撹拌を続
けプレミックス方式の接着剤を得た。得られた接着剤の
FCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度を
測定した。測定結果を表1に示す。
【0026】(比較例2)実施例3の重質炭酸カルシウ
ム使用しない以外は実施例3と同様に調製し、プレミッ
クス方式の接着剤を得た。得られた接着剤のFCV、B
型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度を測定した。
測定結果を表1に示す。
【0027】(実施例4)3L容のステンレスジョッキ
に水1370gを取り35℃に加熱し、コーンスターチ
500gと重質炭酸カルシウム25gを加え、直径95
mmのタービン型羽1枚取り付けたスリーワンモーターで
500rpmの条件で撹拌し澱粉を分散させた。その中
に10%苛性ソーダ溶液150gを加え、30分撹拌し
粘度の発現を待った。粘度の発現を確認した後、硼酸
6.5gを加え、更に10分撹拌しノーキャリア方式の
接着剤を得た。得られた接着剤のFCV、B型粘度、保
水度、糊化温度、初期接着強度を測定した。測定結果を
表1に示す。
【0028】(比較例3)実施例4の重質炭酸カルシウ
ムを使わない以外は実施例4と同様に調製し、プレミッ
クス方式の接着剤を得た。得られた接着剤のFCV、B
型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度を測定した。
測定結果を表1に示す。
【0029】(実施例5)1L容のステンレスジョッキ
に水510gを取り60℃に加熱し、コーンスターチ6
2gと平均粒子径10μmの重質炭酸カルシウム25g
を加え、ロボミックスで5500rpmの条件で撹拌分
散させた。これに25%苛性ソーダ溶液40gを加え1
5分間撹拌しキャリア糊を作成した。一方、3L容のス
テンレスジョッキに水1000gを取り35℃に加熱
し、続いてコーンスターチ438g、硼砂10gを加え
て、ロボミックスで5500rpmの条件で撹拌分散さ
せた。撹拌分散後、先に調製したキャリア糊を3L容の
ステンレスジョッキに15分掛けてそそぎ込み、そそぎ
込み終了と共に15分間撹拌してツータンクのステイン
ホール方式の接着剤を得た。得られた接着剤のFCV、
B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度を測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0030】(比較例4)実施例5の重質炭酸カルシウ
ムを使わない以外は実施例5と同様に調製し、ツータン
クステインホール方式の接着剤を得た。得られた接着剤
のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着強度
を測定した。測定結果を表1に示す。
【0031】(実施例6)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムを50gにした以外は実施例1と同様に調製し、ワン
タンクステインホール方式の接着剤を得た。得られた接
着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着
強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0032】(実施例7)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムを90gにした以外は実施例1と同様に調製し、ワン
タンクステインホール方式の接着剤を得た。得られた接
着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接着
強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0033】(実施例8)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムを2.5gにした以外は実施例1と同様に調製し、ワ
ンタンクステインホール方式の接着剤を得た。得られた
接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接
着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0034】(比較例5)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムを150gにした以外は実施例1と同様に調製し、ワ
ンタンクステインホール方式の接着剤を得た。得られた
接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接
着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0035】(比較例6)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムを0.4gにした以外は実施例1と同様に調製し、ワ
ンタンクステインホール方式の接着剤を得た。得られた
接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊化温度、初期接
着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0036】(実施例9)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムの平均粒子径を120μmにした以外は実施例1と同
様に調製し、ワンタンクステインホール方式の接着剤を
得た。得られた接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊
化温度、初期接着強度を測定した。測定結果を表1に示
す。
【0037】(比較例7)実施例1の重質炭酸カルシウ
ムの平均粒子径を280μmにした以外は実施例1と同
様に調製し、ワンタンクステインホール方式の接着剤を
得た。得られた接着剤のFCV、B型粘度、保水度、糊
化温度、初期接着強度を測定した。測定結果を表1に示
す。
【0038】(実施例10)実施例1の重質炭酸カルシ
ウムの代わりにカオリンを使用したこと以外は実施例1
と同様に調製し、ワンタンクステインホール方式の接着
剤を得た。得られた接着剤のFCV、B型粘度、保水
度、糊化温度、初期接着強度を測定した。測定結果を表
1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の段ボール用接着剤は、保水性に
優れており、かつ貼合速度を決定する要素の一つである
初期接着力が優れていることから、従来の段ボール用接
着剤と比べ高速貼合が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 哲也 千葉県市原市八幡海岸通9番地 王子コー ンスターチ株式会社開発研究所内 (72)発明者 武田 明子 千葉県市原市八幡海岸通9番地 王子コー ンスターチ株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 4J040 BA111 BA121 HA156 HA196 HA256 HA316 HA356 KA42 LA06 MA09 MB09 NA07 QA02 4L055 AG11 AG12 AG47 AH37 AJ03 BE09 EA40 FA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 澱粉系接着剤と、接着剤の全澱粉量に対
    し0.1重量%以上10重量%未満のコロイド物吸着能
    を有する微粒状無機物とを含有する段ボール用接着剤。
  2. 【請求項2】 澱粉系接着剤がワンタンク若しくはツー
    タンクのステインホール方式、プレミックス方式、又は
    ノーキャリア方式で製造される請求項1記載の段ボール
    用接着剤。
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