JP2001279020A - タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いるタイヤの製造方法 - Google Patents
タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いるタイヤの製造方法Info
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Abstract
の氷上摩擦性能を高めたタイヤ用ゴム組成物の提供。 【解決手段】 ジエン系ゴム100重量部及び粒子サイ
ズ30〜600μmの膨張黒鉛1〜30重量部を含んで
なるタイヤ用ゴム組成物。
Description
に関し、更に詳しくはジエン系ゴムに膨張黒鉛を配合し
て、耐摩耗性能を実用レベルに保ちながら氷上摩擦性能
を向上させたタイヤ用、特に氷雪路走行用ラジアルタイ
ヤのトレッド用として使用するのに好適なタイヤ用ゴム
組成物及びそれを用いるタイヤの製造方法に関する。
配合し、表面にミクロな凹凸をつくることによって、氷
の表面に発生する水膜を除去し、氷上摩擦力を向上させ
る手法が数多く検討されている。しかしながら、これら
の方法には添加剤の材質がもろいため、混合後に添加剤
の一部が微細化又は破壊されて所定の効果を発揮できな
い場合があるという問題がある。また、ゴム組成物にこ
れらの異物粉体を混入した場合には、ゴム加硫物の耐摩
耗性能が著しく低下するのが一般的である。
ては、特開昭60−258235号公報(セラミック微
粉末)、特開平2−274740号公報(植物の粉砕
物)および特開平2−281052号公報(金属)等が
あるが、これらの手法では、ゴムの硬度が上昇し、ゴム
のしなやかさが失われるため路面への追従性に劣るとい
う問題があった。また、前記の中空粒子を配合する事例
としては、特開平2−170840号公報、特開平2−
208336号公報および特開平4−5543号公報等
があるが、これらの手法では、同様にゴムの硬度が上昇
し、あるいはその混合中に中空粒子が破壊されるという
問題があった。これに対し、ゴムの硬度を上昇させるこ
となく、また混練時のせん断力によって破壊されること
なくゴムの氷上摩擦力を向上できる中空粒子として熱膨
張性マイクロカプセルの配合(特開平11−35736
号公報)が考案されているが、配合量の増加に伴うゴム
加硫物の耐摩耗性能の低下はまぬがれない。
のバランスを保ちながら、加硫ゴムの氷上摩擦性能を高
めたタイヤ用ゴム組成物及びそれを用いてタイヤを製造
する方法を提供することを目的とする。
系ゴム100重量部及び粒子サイズ30〜600μmの
熱によって層間内包物質が気化して膨張する膨張黒鉛1
〜30重量部を含んでなるタイヤ用ゴム組成物が提供さ
れる。
0重量部、粒子サイズ30〜600μmの膨張黒鉛1〜
30重量部及び加硫系を含んでなるタイヤ用ゴム組成物
を用いてタイヤを製造するに当り、まず膨張黒鉛及び加
硫系を除く他の成分をジエン系ゴムと一緒に混練し、次
にこれに膨張黒鉛及び加硫系を加えて最高到達温度が膨
張黒鉛の膨張開始温度未満となるような条件で混練及
び、同様な温度条件にてそれに続く押出し加工を行い、
そして膨張黒鉛の膨張開始温度以上の温度で加硫するこ
とを含んでなるタイヤの製造方法が提供される。
子の層間に熱により気化する物質を内包する粒子サイズ
30〜600μm、好ましくは100〜350μmの粉
体物質であり、加硫時の熱によって膨張して黒鉛膨張体
(Expanded Graphite)となることが好ましい。
が層状に重なった構造をしており、硫酸や硝酸などとと
もに酸処理(インターカレーション処理)することによ
って得られる。この膨張黒鉛は例えば加熱によりその層
間物質の気化によって高膨張させて黒鉛膨張体(又は発
泡黒鉛)とすることができる。膨張処理前は材質が硬い
ために混合による品質低下が起りにくく、また一定温度
にて不可逆的に膨張するため、タイヤの加硫によってゴ
ムマトリックス内部に空間を伴う異物を容易に形成させ
ることができる。このようなゴムを用いたタイヤのトレ
ッド部は摩耗時に表面凹凸が適度に形成され、氷とタイ
ヤの接触面上の水膜を効率よく除去することによって氷
上摩擦力の向上に働く。
造をとっているためにゴムマトリックスやカーボンブラ
ックとの親和性が良好であり、ゴムに配合添加しても加
硫ゴムの耐摩耗性能の低下が少ないという利点がある。
従来よりタイヤ用として使用されている任意のジエン系
ゴム、例えば天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム
(IR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(S
BR)、各種ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体ゴムなどをあげることがで
き、これらは単独又は任意のブレンドとして使用するこ
とができる。
量部に対し、前記膨張黒鉛1〜30重量部、好ましくは
5〜15重量部を配合する。この配合量が少な過ぎると
所望の効果が得られないので好ましくなく、逆に多過ぎ
るとゴム表面と氷結路面間のミクロレベルにおける接触
面積が低下するために、氷上摩擦力が低下するので好ま
しくない。また配合量が多すぎる場合にはゴム加硫物の
耐摩耗性および機械強度が低下するので好ましくない。
ン系ゴム100重量部に対し、熱により気化、分解また
は化学反応して気体を発生する液体または固体を封入し
た熱膨張性熱可塑性樹脂粒子1〜20重量部、更に好ま
しくは5〜10重量部、を更に含ませることができる。
この配合量が少な過ぎると所望の効果が得られないので
好ましくなく、逆に多過ぎると耐摩耗性の低下が著しく
なるので好ましくない。
気化、分解又は化学反応して気体を発生する液体又は固
体を熱可塑性樹脂に内包した粉体粒子であり、その膨張
開始温度以上の温度、通常140〜190℃の温度で加
熱すると膨張し、その熱可塑性樹脂からなる外殻中に気
体が封じ込められるものであり、この熱可塑性樹脂粒子
の粒径は膨張前で5〜300μmであるものが好まし
く、更に好ましくは粒径10〜200μmのものであ
る。
ては、例えば、現在、スウェーデンのEXPANCEL
社より商品名「エクスパンセル091DU−80」また
は「エクスパンセル092DU−120」等として、あ
るいは松本油脂社より商品名「マツモトマイクロスフェ
アーF−85」または「マツモトマイクロスフェアーF
−100」等として入手可能である。
分を構成する熱可塑性樹脂としては、その膨張開始温度
が100℃以上、好ましくは120℃以上で、最大膨張
温度が150℃以上、好ましくは160℃以上のものが
好ましく用いられる。そのような熱可塑性樹脂として
は、例えば(メタ)アクリロニトリルの重合体、また
(メタ)アクリロニトリル含有量の高い共重合体が好適
に用いられる。その共重合体の場合の他のモノマー(コ
モノマー)としては、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビ
ニリデン、スチレン系モノマー、(メタ)アクリレート
系モノマー、酢酸ビニル、ブタジエン、ビニルピリジ
ン、クロロプレン等のモノマーが用いられる。なお、上
記の熱可塑性樹脂は、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレー
ト、トリアクリルホルマール、トリアリルイソシアヌレ
ート等の架橋剤で架橋可能にされていてもよい。架橋形
態については、未架橋が好ましいが、熱可塑性樹脂とし
ての性質を損わない程度に部分的に架橋していてもかま
わない。
て気体を発生する液体又は固体としては、例えば、n−
ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ブタン、イソ
ブタン、ヘキサン、石油エーテルのような炭化水素類、
塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロエチレン、トリク
ロロエタン、トリクロルエチレンのような塩素化炭化水
素のような液体、または、アゾジカーボンアミド、ジニ
トロソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロ
ニトリル、トルエンスルホニルヒドラジド誘導体、芳香
族スクシニルヒドラジド誘導体のような固体が挙げられ
る。
製法によって製造される。一般的には強酸物質と酸化剤
との混合液に黒鉛粒子を浸漬し、インターカレーション
処理により黒鉛粒子の層間に酸を挿入させて製造する。
例えば強酸物質としては濃硫酸、酸化剤として硝酸が使
われ、これにより粒子の層間に硫酸が挿入された膨張黒
鉛が得られる。膨張黒鉛は熱処理によって層間化合物が
揮発することによって層間が開き、膨張する。層間物質
に硫酸が用いられる膨張黒鉛は通常300℃以上での熱
処理によって膨張するが、層間物質の改質や他の低沸点
酸化合物(例えば硝酸)の使用または併用によって、膨
張開始温度を300℃以下に下げた膨張黒鉛が製造、市
販されている。本発明で対象となるジエン系ゴムを主成
分としたゴム組成物の加工温度は200℃以下であり、
本発明では膨張開始温度が190℃以下の膨張黒鉛を用
いることによって所定の効果が発揮される。
膨張黒鉛としては、例えば巴工業より米国のUCAR
Graphtech社製の「グラフガード160−5
0」または「グラフガード160−80」等が市販され
ており、入手可能である。
の未膨張品を示すが、熱処理後の既膨張品のことを呼ぶ
場合もある。本発明にてゴム組成物として配合される膨
張黒鉛は熱処理前の未膨張品である。
の混練工程、押出し成形工程で膨張せず、加硫工程にて
膨張させることが望ましく、膨張開始温度が好ましくは
120〜190℃、更に好ましくは140〜170℃の
ものが用いられる。膨張開始温度が120℃未満である
と、膨張黒鉛が混練り時、あるいは押出し加工時に膨張
し、ゴム比重が工程途中で変化することにより加工性が
損なわれるおそれがある。また、膨張開始温度が190
℃を超える場合には加硫工程での加工温度を190℃以
上に設定しなければならず、ゴム組成物の主成分である
ジエン系ゴム分子の熱劣化が著しくなる傾向にある。
て、通常ゴム組成物に配合される任意のカーボンブラッ
クを配合することができる。また、シリカで表面処理を
施したカーボンブラックも使用可能である。またシリカ
も使用することができる。カーボンブラックの配合量と
しては、ゴム成分100重量部に対し、20〜80重量
部、好ましくは30〜60重量部で使用される。この配
合量が少な過ぎるとゴムを十分に補強できないため、例
えば耐摩擦性が悪化するので好ましくなく、逆に多過ぎ
ると硬度が高くなり過ぎたり、加工性が低下したりする
ので好ましくない。また沈降性又は乾式シリカはゴム成
分100重量部に対し好ましくは0〜50重量部、更に
好ましくは0〜20重量部配合する。シリカは使用され
なくてもよく、使用する場合はtanδなどの加硫ゴム
の粘弾性特性が改良される範囲の配合量で用いるのがよ
く、これが多過ぎると電気伝導度が低下し、また補強剤
の凝集力が強くなり、混練中の分散が不充分となるので
好ましくない。
は、窒素吸着比表面積(N2 SA)が好ましくは70m
2 /g以上、更に好ましくは80〜200m2 /gであ
り、ジブチルフタレート(DBP)吸油量が好ましくは
95ml/100g以上、更に好ましくは105〜140
ml/100gである。
部、粒子サイズ30〜600μm、好ましくは100〜
350μmの膨張黒鉛1〜30重量部、好ましくは5〜
15重量部及び加硫系(例えば硫黄などの加硫剤及び必
要に応じ加硫促進剤)を含んでなるタイヤ用ゴム組成物
を用いてタイヤを製造するに当り、膨張黒鉛及び加硫系
を除く他の成分をジエン系ゴムと一緒に、例えばバンバ
リーミキサーを用いて混練し、次にこれに膨張黒鉛及び
加硫系を加えて最高到達温度が膨張黒鉛の膨張開始温度
未満、好ましくは膨張開始温度よりも20℃又はそれ以
上低い温度で混合する。更に膨張黒鉛の混練時と同様な
温度条件にて押出し加工を行い、この押出物を用いて通
常の成型加工によりグリーンタイヤを組み立てた後、膨
張黒鉛の膨張開始温度以上の温度、好ましくは膨張開始
温度より10℃又はそれ以上高い温度でグリーンタイヤ
を加硫する。上記混練、混合又は押出し工程の温度が膨
張黒鉛の膨張開始温度以上の温度に達すると膨張黒鉛が
膨張し、加硫工程での膨張性が不十分になり、また混
合、押出し工程で膨張した膨張黒鉛が破壊したり、変形
したりするので好ましくない。また、混合又は押出し工
程の温度が膨張黒鉛の膨張開始温度以上の温度に達する
と、膨張黒鉛の膨張により加工途中でゴム組成物の比重
が変化し、加工性が損われるので好ましくない。
に、通常の加硫または架橋剤、加硫または架橋促進剤、
各種オイル、老化防止剤、充填剤、可塑化剤、その他一
般ゴム用に一般的に配合されている各種添加剤を配合す
ることができ、かかる配合物は、一般的な方法で混練し
て組成物とし、加硫または架橋することができる。これ
らの添加剤の配合量も、本発明の目的に反しない限り、
従来の一般的な配合量とすることができる。
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。
閉式バンバリーミキサーを用いて、ゴム、カーボンブラ
ック等の配合剤を5分間混合した後、オープンロールに
て、加硫促進剤、硫黄、マイクロカプセル及び膨張黒鉛
を配合した。
の金型中で175℃で10分間プレス加硫して目的とす
る試験片(ゴムシート)を調製し、加硫物性として氷上
摩擦力(−1.5℃及び−3℃)及び摩耗性能を評価し
た。結果は表Iに示す。
にはりつけ、インサイドドラム型氷上摩擦試験機にて氷
上摩擦係数を測定した。測定温度は−3.0℃と−1.
5℃、荷重5.5kg/cm3 、ドラム回転速度は25km/
h。
て荷重5kg、スリップ率25%、時間4分、室温の条件
で測定し摩耗減量から求められる耐摩耗性能を指数表示
した。
閉式バンバリーミキサーを用いて、ゴム、カーボンブラ
ック等の配合剤を5分間混合した後、オープンロールに
て、加硫促進剤、硫黄、ナイロン微粒子、シラスバルー
ン、マイクロカプセル及び膨張黒鉛を配合した。
の金型中で175℃で10分間プレス加硫して目的とす
る試験片(ゴムシート)を調製し、加硫物性として氷上
摩擦力(−1.5℃及び−3℃)及び摩耗性能を前記試
験方法に従って評価した。結果は表IIに示す。表Iと表
IIに示される試験は同一時に行われたものではないた
め、試験コンディションの微妙なズレ、測定誤差等のた
め、同一サンプルを試験した場合においても両試験間で
結果の絶体値は必ずしも一致しない。特に氷上摩擦試験
機の氷を作成するのに用いられる水の誘電率のバラツキ
はゴム/氷間の摩擦係数に大きく影響し、各試験毎に基
準とテスト品の間の性能差に変化のあることがある。た
だし、サンプル間の性能順位は試験時によらず常に一定
である。
性マイクロカプセル)*5:GG50N:GRAFGuard 160-
50N(UCAR Graphtech製、巴工業より市販、膨張黒鉛・平
均粒径300μm、膨張開始温度160℃)*6 :−3℃μ:氷上摩擦力(インサイドドラム型室内氷
上試験機)の性能指数、試験温度−3℃(比較的固くて
しまった氷状態を再現)*7 :−1.5℃μ:氷上摩擦力(インサイドドラム型室
内氷上試験機)の性能指数、試験温度−1.5℃(比較
的融けやすく、ゴムが滑りやすい状態を再現)*8 :摩耗:一連ランボーン摩耗試験による性能指数
ゴムに膨張黒鉛、及び場合によっては、熱膨張性気体封
入熱可塑性樹脂、を配合することによって、耐摩耗性と
のバランスを保ちながら加硫ゴムの氷上摩擦性能を高め
ることができる。
9)
が層状に重なり、その層間に気化性層間物質を含む構造
をしており、例えば加熱によりその層間物質が気化膨張
し、黒鉛膨張体となる。膨張処理前は材質が硬いために
混合による品質低下が起りにくく、また一定温度にて不
可逆的に膨張するため、タイヤの加硫によってゴムマト
リックス内部に空間を伴う異物を容易に形成させること
ができる。このようなゴムを用いたタイヤのトレッド部
は摩耗時に表面凹凸が適度に形成され、氷とタイヤの接
触面上の水膜を効率よく除去することによって氷上摩擦
力の向上に動く。
製法によって製造される。このような膨張黒鉛は一般に
層間化合物を含み、それが熱処理で揮発することによっ
て層間が開き、膨張する。従来は、通常300℃以上で
の熱処理によって膨張する膨張黒鉛が知られていたが、
層間物質の改質や他の低沸点酸化合物の使用または併用
によって、膨張開始温度を300℃以下に下げた膨張黒
鉛が製造、市販されている。本発明で対象となるジエン
系ゴムを主成分としたゴム組成物の加工温度は200℃
以下であり、本発明では膨張開始温度が190℃以下の
膨張黒鉛を用いることによって所定の効果が発揮され
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 ジエン系ゴム100重量部及び粒子サイ
ズ30〜600μmの膨張黒鉛1〜30重量部を含んで
なるタイヤ用ゴム組成物。 - 【請求項2】 ジエン系ゴム100重量部に対し、熱に
よって膨張して気体封入熱可塑性樹脂となるマイクロカ
プセル1〜20重量部を更に含む請求項1に記載のゴム
組成物。 - 【請求項3】 前記ジエン系ゴムのガラス転移温度が平
均値で−55℃以下である請求項1又は2に記載のゴム
組成物。 - 【請求項4】 ゴム100重量部に対し、窒素吸着比表
面積(N2 SA)が70m2 /g以上で、ジブチルフタ
レート(DBP)吸油量が95ml/100g以上である
カーボンブラック20〜80重量部並びに沈降又は乾式
シリカ0〜50重量部を更に含む請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のゴム組成物。 - 【請求項5】 ジエン系ゴム100重量部、粒子サイズ
30〜600μmの膨張黒鉛1〜30重量部及び加硫系
を含んでなるゴム組成物を用いてタイヤを製造するに当
り、まず膨張黒鉛及び加硫系を除く他の成分をジエン系
ゴムと一緒に混練し、次にこれに膨張黒鉛及び加硫系を
加えて最高到達温度が膨張黒鉛の膨張開始温度未満とな
るような条件で混合及び同様な温度条件にてそれに続く
押出し加工を行い、そしてゴム混合物の押出物でグリー
ンタイヤを組み立て、次に膨張黒鉛の膨張開始温度以上
の温度でグリーンタイヤを加硫することを特徴とするタ
イヤの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴ
ム組成物をタイヤのトレッドに用いた氷雪路走行用ラジ
アルタイヤ。
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