JP2001278743A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001278743A
JP2001278743A JP2000091613A JP2000091613A JP2001278743A JP 2001278743 A JP2001278743 A JP 2001278743A JP 2000091613 A JP2000091613 A JP 2000091613A JP 2000091613 A JP2000091613 A JP 2000091613A JP 2001278743 A JP2001278743 A JP 2001278743A
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Katsumoto Ogawa
克基 小川
Norinobu Yoshikawa
徳信 吉川
Sadashige Takada
定樹 高田
Kazuhisa Ono
和久 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌の色ムラに対してカバー力がありながら、
素肌感と透明感のある自然な仕上がりを与える化粧料を
提供する。 【解決手段】 平均粒子径が0.1〜50μm、アスペ
クト比が3〜50である板状アルミナ粒子表面に、酸化
鉄を被覆した複合顔料を配合する。酸化鉄がベンガラ又
は黄酸化鉄であり、且つ酸化鉄が複合顔料中0.1〜2
0重量%であることが好適である。また、複合顔料の配
合量は化粧料中0.1〜40重量%が好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料、特に仕上
がりの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料、特にファンデーション等のメー
クアップ化粧料においては、色調を調整するために、従
来より酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料や酸化鉄等の
着色顔料が用いられてきた。また、酸化チタンは屈折率
が2.5〜2.7と化粧品用粉末の中で最も高く、隠蔽
力が強い。従って、このような酸化チタンの配合によ
り、ファンデーションやフェースパウダー等にカバー力
を与えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸化チ
タンの使用によって、シミ、そばかす等の肌の色ムラは
隠すことはできるが、光沢がなく、カバー力を高めるた
めに多量に配合した場合には、白く平板な仕上がりとな
ってしまい、素肌感や透明感が得られないという問題を
生じることがある。一方、酸化チタンの配合量を少なく
すると、シミやそばかすが十分に隠蔽されないため、均
一な仕上がりが得られないことがあり、また、自然な仕
上がりや透明感の点でも十分とは言えない。これは、酸
化チタンの屈折率が皮膚の屈折率(約1.56)に比べ
てあまりに高すぎるためである。
【0004】このような酸化チタンの問題点を改善する
ものとして、酸化チタンと酸化鉄とを焼成して得られた
肌色系焼結顔料が報告されている(特開平7−3181
号公報)。しかしながら、このような焼結顔料によって
も自然な仕上がりや透明感といった点で満足できるもの
ではなく、さらなる改善が望まれていた。本発明は、前
記従来技術の課題に鑑み為されたものであり、その目的
は、シミやそばかす等の色ムラに対してカバー力があり
ながら、素肌感と透明感のある自然な仕上がりを与える
化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、本発明者らが鋭意検討を行った結果、板状アルミナ
に酸化鉄を被覆した複合顔料を化粧料に配合することに
より、上記問題点が解決されることを見い出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明にかかる化粧料
は、平均粒子径が0.1〜50μm、アスペクト比が3
〜50である板状アルミナ粒子表面に、酸化鉄を被覆し
た複合顔料を配合することを特徴とする。
【0006】本発明の化粧料において、酸化鉄がベンガ
ラ又は黄酸化鉄であり、且つ酸化鉄が複合顔料中0.1
〜20重量%であることが好適である。また、本発明の
化粧料において、複合顔料を0.1〜40重量%配合す
ることが好適である。また、本発明の化粧料がメークア
ップ化粧料であることが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において基板となるアルミ
ナとしては、通常化粧料分野で用いられる酸化アルミニ
ウム粉末が好適である。その形状は、平均粒子径が0.
1〜50μm、特に2〜10μmであり、アスペクト比
(平均粒子径/平均厚み)が3〜50、特に5〜10で
ある板状(薄片状)アルミナが好適である。粒子径が小
さすぎると塗布時のなめらかさなどの感触の点で劣り、
大きすぎると塗布時にざらつきを生じたり、光沢が出過
ぎることがある。また、アスペクト比を上記範囲とする
ことにより、適度な隠蔽性と光沢が得られる。
【0008】板状アルミナは、公知の方法により製造す
ることができる。例えば、水酸化アルミニウムを用いた
水熱合成法が一般的であるが、市販品を用いればより簡
便である。市販品としては、セラフYFA00610、
セラフYFA02025、セラフYFA10030(Y
KK社製)等が挙げられる。
【0009】本発明の化粧料に配合する複合顔料は、板
状アルミナ表面に酸化鉄を被覆(あるいは付着)するこ
とにより得られる。酸化鉄としてはベンガラ(α−Fe
)、黄酸化鉄(α-FeOOH)あるいはその混
合物が好ましい。複合顔料の製造方法としては、公知の
反応を用いることができる。例えば、水性媒体中で板状
アルミナ表面に酸化鉄を析出させる析出法や、板状アル
ミナと鉄化合物とを混合し、これを300℃〜1100
℃で焼成する焼成法がある。
【0010】析出法では、例えば、板状アルミナを塩化
鉄のような水溶性鉄塩の水溶液に懸濁し、尿素等のアル
カリ剤によりpHを8〜12に調整して黄酸化鉄をアル
ミナ表面に析出させ、これを濾取、水洗後、200℃以
下、好ましくは150℃以下で乾燥することにより、黄
酸化鉄被覆板状アルミナを得ることができる。反応に用
いる鉄塩の濃度は、所望する黄酸化鉄の被覆量によって
適宜決定すればよい。また、反応温度は40℃〜還流温
度が好ましい。また、このような黄酸化鉄被覆板状アル
ミナを、さらに大気中で200〜1100℃で焼成して
もよい。500℃以上で焼成すると、黄酸化鉄の一部あ
るいは全部をベンガラに転移させることができ、この場
合には焼成温度は好ましくは650〜850℃である。
【0011】焼成法では、例えば、板状アルミナと黄酸
化鉄粉末とをヘンシェルミキサー等で混合し、これを大
気中、300〜1100℃で1〜5時間、好ましくは6
50〜850℃で1.5〜2.5時間焼成後、粉砕、分
級することにより、ベンガラ被覆板状アルミナを得るこ
とができる。アルミナと黄酸化鉄の混合割合は、所望す
るベンガラ被覆量によって適宜決定すればよい。なお、
析出法ではアルミナ表面が酸化鉄で均一に被覆されるた
めに透明性が高くなり、焼成法では酸化鉄がアルミナ表
面にランダムに付着するため表面反射が低減されるとい
う傾向がある。また、上記複合顔料は、本発明の効果が
損なわれない範囲で、通常化粧品用粉末に行われる表面
処理を行ってもよい。例えば、シリコーン、金属石鹸、
レシチン、アミノ酸、コラーゲン、フッ素化合物等で処
理することができる。
【0012】本発明において用いられる上記複合顔料
は、肌の色調に近似した黄色〜赤色(アースカラー)で
あり、マンセル表示系における色相(H)としては5R
〜5Yの範囲である。また、適度な光沢があり、化粧
料、特にファンデーション等の肌色系のメークアップ化
粧料に配合すると、シミやそばかす等の肌の色ムラをカ
バーしながら、透明感のある自然な仕上がりの化粧料と
することができる。これは、基板となるアルミナの屈折
率が1.77と肌の屈折率よりもやや高めで適度なカバ
ー力を有しており、酸化鉄がこのアルミナのカバー力を
損なうことなく顔料の外観色を肌に近い色調に整えて、
違和感のない自然な仕上がりを与えるものと考えられ
る。また、基板のアルミナを板状(薄片状)とすること
により、肌への密着性が高まって肌の色ムラが効果的に
隠蔽される。また、適度な光沢があるため透明感のある
仕上がりが発現される。
【0013】複合顔料中の酸化鉄量としては0.1〜2
0重量%であり、好ましくは0.3〜10重量%、特に
好ましくは0.5〜3重量%である。酸化鉄が少な過ぎ
ると粉末が着色しないので、化粧料に配合しても所望す
るような自然な仕上がりが得られないことがある。一
方、酸化鉄が多すぎると着色が強すぎ、化粧料へ配合す
るとやはり不自然な仕上がりになることがある。また、
光沢も損なわれる傾向がある。なお、本発明において、
複合顔料中の酸化鉄量は仕込量からの換算したものであ
る。
【0014】本発明にかかる化粧料中、複合顔料の配合
量は通常0.1〜40重量%であるが、シミ、そばかす
等に対するカバー効果を十分に発揮させるためには、化
粧料中5重量%以上配合することが好ましい。一方、配
合量が多すぎると、化粧料としての隠蔽性や光沢が強す
ぎて不自然な仕上がりとなることがある。
【0015】本発明の化粧料には、その他の化粧品用粉
末を配合することができる。例えば、酸化チタン、酸化
亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、酸化セリ
ウム、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、ベント
ナイト、クレー、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシ
ウム、ステアリン酸亜鉛、含フッ素金雲母、合成タル
ク、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、チッ化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、アルミナ、酸
化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、カラ
ミン、炭酸マグネシウム、及びこれらの複合体等の無機
粉末;シリコーン粉末、シリコーン弾性粉末、ポリウレ
タン粉末、セルロース粉末、ナイロン粉末、PMMA粉
末、スターチ、ポリエチレン粉末、及びこれらの複合体
等の有機粉末が挙げられる。これら粉末は表面処理した
ものでもよい。
【0016】また、その他の化粧料成分も配合可能であ
る。例えば、油性成分として、流動パラフィン、固形パ
ラフィン、ワセリン、セレシン等の炭化水素油、ミリス
チン酸イソプロピル等のエステル油、天然油脂、パーフ
ルオロポリエーテル、ラノリン、カルナバロウ等のワッ
クス、脂肪酸、高級アルコール、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂、アクリル樹脂、ビニルピロリド樹脂等の樹脂類
等が挙げられる。その他、アルコール類、多価アルコー
ル、色素、pH調整剤、保湿剤、増粘剤、界面活性剤、
分散剤、安定化剤、着色剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、香料等も適宜配合できる。
【0017】本発明の化粧料としては、特にメークアッ
プ化粧料が好適であり、乳化ファンデーション、パウダ
ーファンデーション、油性ファンデーション、フェース
パウダー、アイシャドー、チークカラー、口紅、ボディ
パウダー、パヒュームパウダー、ベビーパウダー、下地
用化粧料等が挙げられる。なお、本発明の複合顔料は、
化粧料の他、塗料等の顔料を用いる製品分野に適用する
ことも可能である。
【0018】以下、具体例を挙げて説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。また、配合量は特
に指定のない限り、重量%で示す。 製造例1 板状アルミナ(屈折率1.77、平均粒子径30μm、
アスペクト比20)200gを1lの水に懸濁し、これ
に塩化第一鉄・四水和物水溶液500g(鉄分として1
4g含有)を添加した。70℃に加温した20重量%炭
酸ナトリウム水溶液1800gに、前記懸濁液を徐々に
添加した。さらに水酸化ナトリウム水溶液でpH9に調
整して塩化第一鉄を加水分解し、黄酸化鉄を析出させ
た。得られた沈澱物を濾取、水洗後、400℃で2時間
焼成、粉砕して、黄色の黄酸化鉄被覆板状アルミナ(平
均粒子径30μm、アスペクト比20)を得た(マンセ
ル表示系におけるH V/Cは、9.62YR 6.4
5/8.52)。得られた複合顔料中の黄酸化鉄量は、
仕込量から約10重量%であった。
【0019】製造例2 板状アルミナ(屈折率1.77、平均粒子径5μm、ア
スペクト比4)100gと、黄酸化鉄粉末2gとを乾式
混合し、電気炉にて800℃で1時間、大気中で焼成し
た。焼成物を粉砕し、黄橙色のベンガラ被覆板状アルミ
ナ95g(平均粒子径5μm、アスペクト比4)を得た
(マンセル表示系におけるH V/Cは、9.78R
5.77/10.46)。得られた複合顔料中のベンガ
ラ量は、仕込量から約2重量%であった。
【0020】製造例3 板状アルミナと黄酸化鉄の混合割合を変えて、製造例2
と同様に複合顔料を製造し、分光反射率及び測色を行っ
た。測定は、ニトロセルロース(武蔵野塗装社製)中に
複合顔料を10重量%となるよう添加して分散し、この
分散物をドクターブレードを用いてアーケート紙に0.
076mmの膜厚で塗布し、乾燥後、測色機(ミノルタ
社製CM−1000)で測定した。結果を図1〜3に示
す。
【0021】図1は、板状アルミナ:黄酸化鉄=99.
5:0.5(重量比)の混合割合で製造した時の、焼成
前後の分光反射率曲線である。焼成によって明らかに分
光反射特性が変化しており、原料混合物から複合顔料に
変化していることがわかる。図2は、板状アルミナと黄
酸化鉄の混合割合を変えた場合の分光反射率曲線の変化
を示している。何れの曲線もモデル皮膚の反射率曲線と
形状が類似しており、また、黄酸化鉄量が多くなるに従
って、可視光領域全体の反射率が低下し、明度が低下す
ることが示唆された。
【0022】図3は、板状アルミナと黄酸化鉄の混合割
合を変えた場合のマンセル表示系における変化を示して
いる。これより、黄酸化鉄量が多くなると、明度が低下
して光沢がなくなることがわかる。また、黄酸化鉄量が
3重量%を越えると、彩度に低下傾向が認められた。以
上のことから、酸化鉄量は複合粉体中0.1〜20重量
%、好ましくは0.3〜10重量%、さらに好ましくは
0.5〜3重量%である。
【0023】実用試験 被験化粧料を20名の女性パネラーの顔面に塗布し、肌
のくすみ、シミ、そばかす等の色ムラに対するカバー効
果、仕上がりの自然さ、透明感について評価を行った。 ◎ :良いと回答したパネラーが17名以上 ○ :良いと回答したパネラーが12〜16名 △ :良いと回答したパネラーが9〜11名 × :良いと回答したパネラーが5〜8名 ××:良いと回答したパネラーが4名以下
【0024】試験例1 パウダーファンデーション 下記の処方でパウダーファンデーションを常法により調
製し、評価を行った。結果を表1に示す。 (処方) セリサイト 17 重量% 合成マイカ 10 タルク to100 被験粉末(表1参照) 18 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2 黒酸化鉄 0.1 シリコーン弾性粉末 1 球状ポリエチレン 4 ジメチルポリシロキサン 3 流動パラフィン 5 ワセリン 5 ソルビタンセスキイソステアレート 1 パラベン 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量
【0025】
【表1】 No. 被験粉末 カバー効果 自然さ 透明感 1-1 ベンガラ被覆板状アルミナ(製造例2) ○ ◎ ◎ 1-2 板状アルミナ(製造例2の基板) ○ △ △ 1-3 ベンガラ被覆酸化チタン*1 ◎ △ ×1-4 ベンガラ被覆板状硫酸バリウム*2 △ ○ ○ *1:酸化チタン(屈折率2.69、平均粒子径0.25μm)を用い、製造例2と同様に 製造したもの(被覆率4重量%) *2:板状硫酸バリウム(屈折率1.66,平均粒子径15μm,アスペクト比14)を用い 、製造例2と同様に製造したもの(被覆率2重量%)
【0026】表1から解るように、ベンガラ被覆酸化チ
タンは、カバー効果が非常に優れていたが、仕上がりが
不自然で、透明感も劣っていた。また、ベンガラ被覆板
状硫酸バリウムの場合には、仕上がりの自然さや透明感
は良好であったものの、カバー力に欠けていた。これに
対し、本発明の複合顔料は、基板である板状アルミナの
場合と同様、良好なカバー効果を発揮するとともに、板
状アルミナやその他の粉末に比べて仕上がりの自然さ、
透明感においても非常に優れていた。
【0027】試験例2 乳化リキッドファンデーション 下記の処方でW/O型乳化リキッドファンデーションを
常法により調製し、評価を行った。結果を表2に示す。 (処方) シリコーン処理マイカ 10 重量% シリコーン処理セリサイト 7 被験粉末 16 球状PMMA粉末 4 環状ジメチルポリシロキサン to100 ジメチルポリシロキサン 4 スクワラン 3 ポリエーテル変性シリコーン 2 ソルビタンセスキイソステアレート 1 分散剤 適量 ジプロピレングリコール 2 イオン交換水 20 パラベン 適量 抗酸化剤 適量 香料 適量
【0028】
【表2】 No. 被験粉末 カバー効果 自然さ 透明感 2-1 シリコーン処理黄酸化鉄被覆板状アルミナ*1 ○ ◎ ○ 2-2 シリコーン処理板状酸化チタン*2 ◎ △ ×2-3 シリコーン処理板状酸化亜鉛*3 ○ △ × *1:製造例1をシリコーン処理したもの。 *2:屈折率2.7、平均粒子径10μm、アスペクト比16の板状酸化チタンをシリ コーン処理したもの。 *3:屈折率2.0、平均粒子径12μm、アスペクト比18の板状酸化亜鉛をシリコ ーン処理したもの。
【0029】表2より、シリコーンなどによる表面処理
によっても本発明の複合顔料の効果は損なわれず、従来
のシリコーン処理板状顔料に比して優れた効果を発揮す
ることが理解される。
【0030】試験例3 配合量 製造例2の複合顔料の配合量を変えて、試験例1のパウ
ダーファンデーションを調製し、評価を行った。結果を
表3に示す。
【0031】
【表3】 配合量(重量%) カバー効果 自然さ 透明感 5 △ ○ ○ 18 ○ ◎ ◎ 25 ◎ ◎ ◎ 35 ◎ ○ ○ 40 ◎ △ △
【0032】表3から解るように、カバー力と仕上がり
の自然さ、透明感の点では、化粧料中の複合顔料配合量
は5〜40重量%、さらには10〜35重量%が好適で
ある。
【0033】
【実施例】 実施例1 両用パウダーファンデーション シリコーン処理セリサイト 18 重量% シリコーン処理マイカ to100 シリコーン処理タルク 15 シリコーン処理黄酸化鉄被覆板状アルミナ 18 (被覆率1重量%、平均粒子径5μm、アスペクト比3) ステアリン酸アルミ処理微粒子酸化チタン 6 シリコーン処理ベンガラ 1.2 シリコーン処理黄酸化鉄 2.5 シリコーン処理黒酸化鉄 0.9 ポリウレタン粉末 6 パラベン 適量 ジメチルポリシロキサン 4 メチルフェニルポリシロキサン 3 オクチルメトキシシンナメート 3 ポリエーテル変性シリコーン 2 酸化防止剤 適量 香料 適量
【0034】 実施例2 フェースパウダー(白粉) タルク to100 重量% マイカ 25 黄酸化鉄被覆板状アルミナ 15 (被覆率2重量%、平均粒子径18μm、アスペクト比18) 微粒子酸化チタン 3 球状シリコーン粉末 8 ワセリン 1 スクワラン 3 エステル油 1 パラベン 適量 酸化防止剤 適量 香料 適量
【0035】 実施例3 W/O型乳化クリームファンデーション タルク 8 重量% セリサイト 7 ベンガラ被覆板状アルミナ 12 (被覆率0.5重量%、平均粒子径5μm、アスペクト比5) ベンガラ 0.3 黄酸化鉄 1.2 黒酸化鉄 0.6 球状ポリエチレン粉末 6 スクワラン 10 オリーブ油 10 ステアリン酸 2 グリセリルモノステアレート 2 POE(40)ソルビタンモノステアレート 2 グリセリン 5 トリエタノールアミン 0.8 pH調整剤 適量 防腐剤 適量 イオン交換水 to100
【0036】
【表4】 カバー効果 自然さ 透明感 実施例1 ◎ ◎ ◎ 実施例2 ○ ◎ ◎ 実施例3 ○ ◎ ◎
【0037】表4に示すように、実施例1〜3の化粧料
は、何れもカバー力があり、仕上がりの自然さ、透明感
において優れたものであった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、板状アルミナ表面に酸
化鉄を被覆あるいは付着した複合顔料を配合することに
より、カバー力があり、且つ自然で透明感のある仕上が
りの化粧料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板状アルミナと黄酸化鉄との混合物、及びこの
混合物を焼成して製造した複合顔料の分光反射率曲線で
ある。
【図2】複合顔料中の酸化鉄量による分光反射率曲線の
変化を示す図である。
【図3】複合顔料中の酸化鉄量によるマンセルマッププ
ロットの変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 定樹 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 大野 和久 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB221 AB222 AB231 AB232 AB242 AB432 AC012 AC022 AC122 AC242 AC332 AC342 AC422 AC442 AC482 AC542 AD022 AD072 AD152 AD162 AD172 BB23 BB25 CC01 CC05 CC12 CC14 DD17 DD32 EE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.1〜50μm、アスペ
    クト比が3〜50である板状アルミナ粒子表面に、酸化
    鉄を被覆した複合顔料を配合することを特徴とする化粧
    料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、酸化鉄
    がベンガラ又は黄酸化鉄であり、且つ酸化鉄が複合顔料
    中0.1〜20重量%であることを特徴とする化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化粧料において、
    複合顔料を0.1〜40重量%配合することを特徴とす
    る化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のメークア
    ップ化粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236137A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Chanel Keshohin Gijutsu Kaihatsu Kenkyusho:Kk 窒化ホウ素複合粉体を配合してなる化粧料組成物
WO2012098765A1 (ja) * 2011-01-19 2012-07-26 株式会社 資生堂 メーキャップ化粧料
KR20190062416A (ko) 2016-09-30 2019-06-05 가부시키가이샤 시세이도 유중수형 유화 화장료

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