JP2001278737A - 油中水型化粧料 - Google Patents
油中水型化粧料Info
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Abstract
に優れた、経時安定性の良好な油中水型化粧料を提供す
ること。 【解決手段】有機ケイ素化合物により表面処理された微
粒子粉体において、その表面処理量が、有機ケイ素化合
物/微粒子粉体=10/100〜30/100である表
面処理微粒子粉体、シリコンオイル、長鎖アルキル含有
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、水
を含有する油中水型化粧料。
Description
いて、更に詳しくは、使用感に優れた油中水型化粧料に
関するものである。
量の粉体分散剤を用いてビーズミル等のメディア式湿式
分散処理を行い、化粧料に含有しなければならない場合
がほとんどであった。粉体分散剤として用いられるもの
の中では、高い分散性を有する高分子量の界面活性剤が
優位に選択され得るが、多量に配合すると使用感触上
「べたつき」や「のびが悪い」等に感じる場合があり、
また逆に使用感の向上を目的として、粉体分散剤の含有
量を少なくすると、粉体同士が凝集してしまい、その結
果、製品の粘度上昇やゲル化、排液などの現象が生じる
場合があった。
値(紫外線防御指数)の高い商品が上市されているが、
それらは紫外線吸収剤と酸化チタンや酸化亜鉛などの微
粒子粉体を併用して含有させている場合が多く、SPF
値を向上させる為、高分散させた状態で含有させている
のがほとんどである。また、微粒子粉体を含有させる場
合、水系に分散させると使用感触上「きしみ感」等を感
じる場合があり、油系に分散させる方が、感触上好まし
く、さらに油中水型乳化系であれば、水々しさ等の感触
も得る事が可能であり、有用である。油中水型化粧料に
ついては、従来より様々な提案がなされてきており、な
かでも表面処理粉体とシリコンオイルと特定のシリコン
系界面活性剤の組合せで安定な油中水型エマルジョンを
得る方法として特開昭63−215615号公報等の提
案があった。
粧料においても、経時安定性に優れたものだけでなく、
使用感触上も優れた品質の化粧料の開発が望まれてい
た。
された微粒子粉体を含有し、使用感に優れた、経時安定
性の良好な油中水型化粧料を提供することをその課題と
する。
明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特
定量の有機ケイ素化合物で表面処理した微粒子粉体、シ
リコンオイル、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
変性オルガノポリシロキサン、及び水を含有する油中水
型化粧料が、使用感(使用時ののびの軽さ、使用後のべ
たつきのなさ)に優れ、経時安定性(長期間静置時に2
層分離する場合は再分散性)も良好なことを見出し、本
発明を完成するに至った。
により表面処理された微粒子粉体において、その表面処
理量が、有機ケイ素化合物/微粒子粉体=10/100
〜30/100である表面処理微粒子粉体、(b)シリ
コンオイル、(c)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキ
レン変性オルガノポリシロキサン、(d)水を含有する
油中水型化粧料に関するものである。
する。本発明に用いられる成分(a)の有機ケイ素化合
物表面処理微粒子粉体は、主に油系中に含有されるもの
であり、その目的は粉体の種類によって異なるが、紫外
線の防御効果、着色剤、感触調整等を目的とするもので
ある。
素化合物表面処理微粒子粉体の、処理される粉体(母粉
体)としては特に限定されるものではないが平均一次粒
径1〜200nmのものであり、好ましくは5〜100
nmである。本発明に用いられる粉体を具体的に例示す
るのであれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウ
ム、酸化セリウム、無水シリカ、酸化バリウム、マイ
カ、タルク、酸化鉄等が挙げられ、粉体の形態として
は、球状、針状、紡錘状、板状、薄片状等が挙げられ
る。なかでも、紫外線防御効果が得られやすいという観
点から、酸化チタン、酸化亜鉛を好ましいものとして例
示する事ができる。またこれらの粉体は表面活性を低減
させる事を目的として、シリカ、アルミナ、ジルコニア
等の無機成分により処理されていても良い。これらの有
機ケイ素化合物表面処理微粒子粉体は、必要に応じて1
種、又は2種以上を組み合わせて用いることが出来る。
素化合物表面処理微粒子粉体の表面処理量としては、表
面処理剤/微粒子粉体=10/100〜30/100で
あり、より好ましくは13/100〜20/100であ
る。表面処理剤の処理量としては、表面処理剤/微粒子
粉体=10/100未満では、粉体の分散媒への「ぬ
れ」が悪く、十分な分散性を得ることが出来ない場合が
あり、表面処理剤/微粒子粉体=30/100を超える
場合には実質的に表面処理効率が悪く、過剰な表面処理
剤が、系全体の経時安定性に悪影響を及ぼす場合があ
る。
素化合物表面処理剤を具体的に例示するのであれば、特
開平11−148028号公報に記載の下記一般式
(1)により表されるメチルハイドロジェンポリシロキ
サン、及び特開平7−196946号公報記載の下記一
般式(2)により表される反応性アルキルポリシロキサ
ンが挙げられる。これらの有機ケイ素化合物は必要に応
じて、1種又は2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
=1:0.4〜1:4)
ロピル等)を表し、Xはアミノ水素基、ハロゲン原子、
水酸基またはアルコキシ基を表し、Yは直接結合、また
は二価の炭化水素基(メチレン、エチレン、ブチレン
等)を表し、それらの水素原子はその他の置換基により
置換されていてもよく、mは1〜3の整数を表し、そし
てnは25ないし100を表す)
(非シリコンオイル)との相溶性の更なる向上を目的と
して有機ケイ素化合物処理剤の他に脂肪酸による粉体表
面処理を行うことも可能である。
するのであれば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等を挙げること
ができ、その処理量は、脂肪酸/微粒子粉体=0.1/
10〜1/5であれば、相溶性の向上効果がより発現さ
れる。これらの脂肪酸は必要に応じて、1種又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
素化合物表面処理微粒子粉体の含有量は、特に限定され
るものではないが、1〜50質量%(以下質量%は%と
する)が好ましく、より好ましくは5〜30%である。
オイルは、成分(a)の粉体の分散性を向上させる事を
目的として含有されるものであり、具体的に例示するの
であれば、直鎖型ジメチルポリシロキサン、分岐型ジメ
チルポリシロキサン、環状ポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、パ−フルオロポリシロキサン等で
あり、なかでも、分散向上性を得られやすいという観点
から、粉体に処理されるポリシロキサンと同種の直鎖型
ジメチルポリシロキサン、溶媒効果の高い環状ジメチル
ポリシロキサンを好ましいものとして挙げる事ができ
る。これらのシリコンオイルは必要に応じて1種、また
は2種以上を組み合わせて用いることができ、特に限定
されるものではないが、粉体分散性向上の為には1〜5
0%が好ましく、より好ましくは5〜30%である。
キル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サンは、乳化剤として含有されるものであり、具体的に
例示するのであれば、ポリオキシエチレンアルキルポリ
シロキサン・ポリオキシプロピレンアルキルポリシロキ
サン・ジメチルポリシロキサン共重合体、メチルポリシ
ロキサン・アルキルメチルポリシロキサン・ポリ(オキ
シエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン
共重合体等の骨格を有するもの等を使用することがで
き、なかでも容易に乳化する事が可能であるという観点
から、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキ
サン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチ
ルポリシロキサン共重合体を好ましいものとして挙げる
事ができる。これらの長鎖アルキル含有ポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサンは、必要に応じて一
種又は二種以上を用いることができ、特に限定されるも
のではないが、容易に乳化物を得る為には0.5〜10
%が好ましく、より好ましくは1〜5%である。
性成分の溶媒、及び感触上の水々しさを得る事を目的と
して含有されるものである。
プ、または長期間静置時は2層タイプに外観上分離する
場合もあるが、使用時に軽くシェ−キングする事によ
り、再分散性に優れるものである。
に加え、更に通常の化粧料に用いられる成分、具体的に
は、多価アルコ−ル、低級アルコ−ル、酸化防止剤、殺
菌剤、防腐剤、香料、着色粉体、ワックス、油系ゲル化
剤、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で使用
することができ、通常の化粧料を製造する方法にて得ら
れるものである。特に限定されるものではないが、具体
的な製法を例示するのであれば、成分(a)、(b)、
(c)を含む油系を混合し、成分(d)を含む水系を徐
々に注入し、分散する方法等を挙げる事ができる。
の組合せを用いた時にのみ、優れた効果が得られるもの
である。すなわち、特定比率で表面処理された微粒子粉
体である成分(a)は、成分(b)であるシリコンオイ
ルを含む油系中に、容易に分散が可能であり、感触上べ
たつきと感じる場合もある分散安定化剤を使用せずに、
または限りなく低減させる事ができる。また長鎖アルキ
ル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンである成分(c)は、水系成分を油系中に適度に乳化
する事が可能である。つまり、本発明の油中水型化粧料
は、本組合せを用いた時にのみ、使用時ののびが軽く、
使用後のべたつきを感じる事もなく、さらに経時安定性
が良好であり、他の組合せでは得られない優れた機能を
有するものである。
け止め料、メイクアップ料、メイクアップ用下地料等に
適用することができる。
説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
ガノポリシロキサン) *2ゴ−ルドシュミット社製(メチルポリシロキサン・
セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・
オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体) *3信越化学工業社製(ジメチルポリシロキサン6mm2/
s)
化粧料を40℃に恒温放置し、放置後翌日の粘度を基準
として3ヶ月後の粘度を観察し、以下の判定式により、
判定を行った。また結果は表2に示した。
の各化粧料を3ヶ月間、40℃に恒温放置し、その化粧
料を軽くシェ−キングし、その時の再分散性について評
価し、以下の基準によって、判定を行った。また結果は
表2に示した。
門パネル10名により、以下の項目に関する評価をし、
以下の基準に従って判定を行った。また結果は表1に示
した。
施例1〜6の化粧料は比較例1〜5と比較してゲル化や
粉体の沈降固化も無く経時安定性に優れ、且つ使用時の
のびの軽さ、使用後のべたつきもない優れた化粧料であ
った。
安定性に優れ、使用時ののびの軽さ、及び使用後のべた
つきもない優れた日焼け止め料であった。
時安定性に優れ、且つ使用時ののびの軽さ、使用後のべ
たつきもない優れたコントロ−ル料であった。
経時安定性に優れ、且つ使用時ののびの軽さ、使用後の
べたつきもない優れたメイクアップ下地料であった。
粧料は、使用感(使用時ののびの軽さ、使用後のべたつ
きのなさ)に優れ、経時安定性も良好なものである。
Claims (5)
- 【請求項1】次の成分(a)、(b)、(c)、(d) (a)有機ケイ素化合物により表面処理された微粒子粉
体において、その表面処理量が、有機ケイ素化合物/微
粒子粉体=10/100〜30/100である表面処理
微粒子粉体 (b)シリコンオイル (c)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサン (d)水を含有することを特徴とする油中水型化粧料。 - 【請求項2】(a)成分中の有機ケイ素化合物が、反応
性アルキルポリシロキサンである事を特徴とする請求項
1記載の油中水型化粧料。 - 【請求項3】(a)成分中の有機ケイ素化合物が、反応
性アルキルポリシロキサン、及びメチルハイドロジェン
ポリシロキサンまたはその誘導体である事を特徴とする
請求項1または2記載の油中水型化粧料。 - 【請求項4】(a)成分の表面処理微粒子粉体を1〜5
0質量% 含有することを特徴とする請求項1〜3いず
れか記載の油中水型化粧料。 - 【請求項5】(a)成分の表面処理処理微粒子粉体が、
更に脂肪酸により表面処理されることを特徴とする請求
項1〜4いずれか記載の油中水型化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000090024A JP2001278737A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 油中水型化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000090024A JP2001278737A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 油中水型化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001278737A true JP2001278737A (ja) | 2001-10-10 |
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ID=18605692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000090024A Pending JP2001278737A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 油中水型化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001278737A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007217380A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Shiseido Co Ltd | 油中水型乳化日焼け止め化粧料 |
JP2008501015A (ja) * | 2004-05-28 | 2008-01-17 | コボ プロダクツ、インコーポレイテッド | 二重コーティングしたカラーレーキおよび他の粉末、それらの調製物および化粧品および他の使用 |
JP2008106260A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-05-08 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光半導体封止用樹脂組成物 |
JP2008247775A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Kose Corp | 粉体化粧料 |
JP2011225518A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Kose Corp | 油中水型乳化化粧料 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000090024A patent/JP2001278737A/ja active Pending
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JP2008247775A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Kose Corp | 粉体化粧料 |
JP2011225518A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-11-10 | Kose Corp | 油中水型乳化化粧料 |
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