JP2001278712A - 抗菌抗カビ剤、フィルタ用抗菌抗カビ剤及び浄化フィルタ - Google Patents

抗菌抗カビ剤、フィルタ用抗菌抗カビ剤及び浄化フィルタ

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昌弘 木村
Ryohei Yoshida
良平 吉田
Toshimi Muto
俊美 武藤
Hajime Ono
肇 小野
Kenichiro Uda
賢一郎 宇田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌のみならずカビに対しても繁殖防止作用
が優れ、地球環境を害することがない抗菌抗カビ剤及び
フィルタ用抗菌抗カビ剤、並びにこれを用いた浄化フィ
ルタを提供する。 【解決手段】 本発明の抗菌抗カビ剤及びフィルタ用抗
菌抗カビ剤は、カルシウム化合物を含有する。大腸菌、
黄色ブドウ球菌及び糸状菌に対し、特に効果を発揮する
ものは酸化カルシウムであり、ホッキ貝に例示されるよ
うな天然産のカルシウム化合物が適している。粉末粒子
の粒径が0.01〜100μmの範囲にあるものが特に
優れた特性を示す。また、この抗菌抗カビ剤をフィルタ
素材に付着形成した浄化フィルタを用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌抗カビ剤、フ
ィルタ用抗菌抗カビ剤及び浄化フィルタに関し、更に詳
しくは、細菌のみならずカビの繁殖をも防止でき、且つ
地球環境を害することがない抗菌抗カビ剤及びフィルタ
用抗菌抗カビ剤、並びにこれを用いた浄化フィルタに関
する。本発明の抗菌抗カビ剤は、フィルタ及びその他の
繊維製品、塗料、洗剤、成形用樹脂への添加剤等に広く
利用される。
【0002】
【従来の技術】近年、屋内空気中から埃、花粉、ダニ、
その他のアレルギー要因物質を取り除くために空気清浄
機等を、また、上水道や循環水中から有害物質や汚濁物
質を除去するために濾過装置、浄化装置等を使用する例
が増えている。いずれも、フィルタにより汚染物質を捕
捉除去するのが一般的な手法である。フィルタの素材と
しては目の細かい不織布等が用いられることが多く、長
期間使用するにつれて汚染物質が徐々に蓄積されるた
め、フィルタは微生物にとって栄養豊富な温床と化して
しまう恐れがある。微生物自身がフィルタを通り抜ける
ことは少ないと考えられるが、フィルタの表面及び内部
では微生物は確実に増殖していき、フィルタの交換時に
微生物と接触する危険性は極めて高い。
【0003】上記の微生物としては主として細菌、ウィ
ルス、カビ等が挙げられるが、特にカビがフィルタ上で
増殖を始めると、フィルタの目詰まりや劣化を促進させ
るとともに、独特なカビ臭も放つようになり、環境を著
しく悪化させる恐れが出てくる。また、強力な発ガン性
物質アフラトキシンに代表されるカビ毒は自覚症状がな
いまま長年に渡って体内に蓄積され、年齢と共に免疫力
が低下したときに突如病症をもたらす(日和見感染)。
このカビ毒に対して副作用の少ない特効薬もほとんど開
発されていないことが、他の細菌やウィルスによる感染
症と大きく異なる点でもある。上記のような微生物によ
る健康障害を防ぐため、最近では浄化フィルタに抗菌加
工を施す例が増えている。日常生活で使用することを考
慮して、抗菌剤には毒性の強い合成系殺菌剤ではなく、
天然物を主体としたものが適用されている。例えば、特
開平5−161819では、植物抽出油を含浸させた無
機粒子をフィルタ容器カートリッジに充填させることに
より消臭効果を持続させる手法が開示されており、ま
た、特開平8−94166では、ヒノキチオールをフィ
ルタに浸透させる手法が開示されている。また、広く繊
維製品に抗菌抗カビ防臭性を付与する手法としては、特
開昭63−175117、特開平1−250413、特
公2944236等に、金属錯体(銀ゼオライト等)
や、キチンの脱アセチル化物を用いる方法等が提案され
ている。しかし、上記天然抽出物は有機化合物であり、
樹脂製品を侵すという問題がある。また、臭気の強いも
のもあり、特に浄化フィルタ用としては適していない。
更に、銀錯体等は、重金属(遷移金属)であるため、環
境汚染の問題があり、今後は環境汚染物質に指定される
可能性が高く、使用が自粛される傾向にある。更に、微
生物のうち、細菌に効果があるのではなくカビに効果が
あるもの、特に細菌にもカビにも効果があるものの出現
が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、細菌のみならずカビに対して
も繁殖防止作用が優れ、且つ地球環境を害することがな
い抗菌抗カビ剤及びフィルタ用抗菌抗カビ剤、並びにこ
れを用いた浄化フィルタを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、地球環境
を害することなく、細菌のみならずカビに対しても繁殖
防止作用の優れた抗菌抗カビ剤及びフィルタ用抗菌抗カ
ビ剤、並びにこれを用いた浄化フィルタについて検討し
た結果、本発明を完成するに至った。即ち、本第1発明
の抗菌抗カビ剤はカルシウム化合物を含有することを特
徴とする。尚、ここで、本「抗菌抗カビ剤」は、抗菌作
用と抗カビ作用との両方を期待して使用する場合のみな
らず、抗カビ作用のみ、又は主として抗カビ作用を期待
して使用する場合にも適用される。即ち、抗菌作用を積
極的に利用しないとしても、本抗菌抗カビ剤は、結果と
して抗菌作用を備えているからである。
【0006】上記「カルシウム化合物」としては、カル
シウム元素を含む化合物であるならば特に限定はされな
い。また、水溶性又は非水溶性も問わないが、フィルタ
用として使用されるものは非水溶性のものが好ましい。
上記カルシウム化合物としては、例えば、(1)酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、リン酸水素カルシウム、ピロリン酸カルシ
ウム、ケイ酸カルシウム、塩化カルシウム、フッ化カル
シウム、ヨウ化カルシウム、硝酸カルシウム、硫酸カル
シウム、亜硫酸カルシウム、過酸化カルシウム、(2)
酢酸カルシウム、プロピオン酸カルシウム、シュウ酸カ
ルシウム、乳酸カルシウム、酒石酸カルシウム、クエン
酸カルシウム、安息香酸カルシウム、サリチル酸カルシ
ウム、メタクリル酸カルシウム、(3)高級脂肪酸カル
シウム[炭素数12〜20位の高級脂肪酸(飽和又は不
飽和脂肪酸を問わない。)のカルシウム塩、例えば、ス
テアリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム等]、ア
ルギン酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、アスコ
ルビン酸カルシウム等が挙げられる。これらのうち、本
第2発明に示すように、酸化カルシウムが好ましく用い
られる。
【0007】また、上記酸化カルシウムは原材料の種
類、天然・人工の有無、前処理の有無又はこの前処理の
方法等は特に問わない。しかし、これとしては、本第3
発明に記載のとおり、天然産カルシウム化合物の焼成処
理により得られるものが好ましい。ここで、「天然産」
とは、海洋、陸地における資源を示し、例えば、海産の
貝殻、鉱山産の生石灰等が挙げられる。このうち、第4
発明に示す海産の貝殻が好ましく、特に、第5発明に示
すように、ホッキ貝等の貝殻が好ましい。
【0008】上記カルシウム化合物の粒子形状について
は特に限定されないが、第6発明に示すように、球状
(球状の変形である略球状も含む。)又は多角形状(多
角形状の変形である略多角形状も含む。)であることが
好ましい。球状であれば、充填密度を上げることが容易
となる。また、多角形状としては、立方体、直方体以外
に、針状、鱗片状などであっても構わない。粒子を多角
形化することによって単位重量当たりの表面積を調整す
ることが容易となる。
【0009】上記カルシウム化合物の粒子径については
特に限定されないが、本第7発明に示すように、この粒
子径は0.01〜100μmの範囲にあることが好まし
い。より好ましくは0.1〜10μmの範囲、更に好ま
しくは0.5〜5μmの範囲である。粒子径が0.01
μm未満では、粒子の大半がフィルタ素材又は接着剤中
に埋没してしまい抗菌抗カビ効果を発揮できなくなる可
能性がある。一方、粒子径が100μmを越えると、表
面積が小さくなり、効果が減退する可能性があり、更に
接着剤を用いて固定化する場合には接着剤が大量に必要
となる。
【0010】本発明の抗菌抗カビ剤は、グラム陰性桿菌
である大腸菌(E.coli)等やグラム陽性球菌であ
る黄色ブドウ球菌(S.aureus)等だけでなく、
カビである糸状菌(A.niger)等に対しても繁殖
防止作用を発揮する。従って、これらの発生しやすい水
場環境あるいは高湿雰囲気において有用であり、このよ
うな環境に使用される浄化フィルタ等として有用であ
る。
【0011】本第9発明のフィルタ用抗菌抗カビ剤は、
上記各発明に係わる抗菌抗カビ剤からなることを特徴と
する。
【0012】本第10発明の浄化フィルタは、上記各発
明に係わる抗菌抗カビ剤がフィルタ素材に付着形成され
ていることを特徴とする。上記フィルタ素材の種類、形
状等は目的により種々変更される。例えば、このフィル
タ素材の種類として、不織布、織布、発泡体等は問わ
ず、またその構成素材も高分子(樹脂、ゴム等)、金
属、セラミック等であってもよい。これらのうち、第1
1発明に示すように、不織布が好ましい。この不織布を
構成する繊維の種類は通常、高分子製繊維であるが、こ
れに限定されず、金属繊維、セラミック繊維、更にはこ
れらの混合繊維とすることができる。
【0013】また、上記抗菌抗カビ剤をフィルタ素材へ
付着形成させる方法は、特に限定されない。例えば、こ
の付着形成方法としては、(1)直接練り混み加工方
法、(2)接着剤を用いた接着方法等が挙げられる。こ
の接着剤としては、酢酸ビニル系、(メタ)アクリレー
ト系、エポキシ系、フェノール系樹脂等が挙げられる
が、それ以外のものであっても適用可能である。また、
酸化カルシウムがアルカリ性を示すので、抗菌抗カビ剤
の保持という点では、接着剤は耐アルカリ性に優れる
(メタ)アクリレート系、エポキシ系、あるいは天然ゴ
ム系樹脂等であることが望ましい。しかし、逆に耐アル
カリ性に劣る接着剤の場合には、接着剤自身の劣化によ
って抗菌抗カビ剤を徐放させる働きが期待できる。目的
に応じて接着剤を選定することによって適正な抗菌抗カ
ビ効果を持続させることが可能となる。
【0014】本浄化フィルタ1の構成は、特に限定され
ないが、例えば、図1に示すように、集塵フィルタ(不
織布製)11と、この集塵フィルタ11に張り合わされ
たガードフィルタ(不織布製)12とからなる複合化さ
れた不織布複合体を備えるものとすることができる。そ
して、上記フィルタ用抗菌抗カビ剤は、集塵フィルタ及
びガードフィルタの少なくとも一方に付着形成されてい
れば良いが、通常、ガードフィルタに付着形成されてい
る。尚、上記不織布複合体の一方側に、必要に応じて、
同図に示すように、脱臭層(活性炭等からなる。)を設
けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、実施例及
び比較例を挙げて具体的に説明する。 1.試験用フィルタの作製 まず、ホッキ貝の貝殻を荒粉砕し、加熱炉を用いて、9
00℃で焼成した。これを更に微粉砕して、粒子形状が
球状、平均粒子径が5μmである酸化カルシウム粉末
(表1では「ホッキ貝殻粉末」という。)を得た。この
ホッキ貝殻粉末を、市販の接着剤水溶液(商品名「ワイ
テックスDY500」、ユシロ化学工業社製、不揮発分
濃度;0.3重量%)に5重量%添加し、分散させた
(尚、以下に示す水溶性化合物の場合は溶解させ
た。)。これに、1cm角の空気清浄機用フィルタを浸
漬し、その後、105℃で2時間乾燥させて試験用フィ
ルタを作成した。
【0016】更に、他の試験用フィルタとして、以下に
示す抗菌抗カビ剤を用いて、同様に試験用フィルタを作
製した。尚、この抗菌抗カビ剤の添加量は、固形分又は
純分の換算で上記と同じ5重量%となるようにした。 (1)「銀錯体」;商品名「アクティブエース」、エム
・ティ・アイ社製 (2)「酸化カルシウム試薬」;試薬(和光純薬工業社
製) (3)「ヒノキチオール」;商品名「ヒノキチオールS
P」、サウージ社製、純分:98重量% (4)「茶カテキン」;商品名「ポリフェノン70
S」、三井農林社製、純分:70重量% (5)「ブドウ種子抽出物」;商品名「ロイコセレク
ト」、ヘキスト・マリオン・ルセル社製、固形分:90
重量% (6)「タイム抽出物」;商品名「タイム抽出液」、加
商社製、固形分:50重量% (7)「ローズマリー抽出物」;商品名「ローズマリ
ー」、研光通商社製、純分:2重量% (8)「海草エキス」;商品名「フコイダン」、沖縄発
酵化学社製、純分:25重量% (9)「アロエ抽出物」;商品名「アロエ凍結乾燥粉
末」、エアーグリーン社製、純分:95重量% (10)「シソ抽出物」;商品名「シソエキスパウダ
ー」、アミノアップ化学社製、純分:50重量% (11)「ラベンダー抽出物」;商品名「ラベンダ
ー」、研光通商社製、純分:4重量% (12)「カニ殻抽出物」;商品名「フローナックC6
0M」、共和テクノス社製、純分:90重量% (13)「あしたば抽出物」;商品名「あしたば抽出カ
ルコン」、日本生物化学研究所社製、固形分:95重量
% (14)「アガリスク菌糸体粉末」;商品名「アガリス
ク菌糸体粉末」、沖縄発酵化学社製、固形分:90重量
% (15)「黒加倫」;商品名「黒加倫」、黒五本舗社
製、純分:95重量% (16)「クロレラ」;商品名「クロレラ原末」、東海
緑藻工業社製、固形分:90重量% (17)「バラ抽出物」;商品名「バラ花びらエキ
ス」、東洋発酵社製、純分:50重量% (18)「オリーブ抽出物」;商品名「オリーブ葉エキ
ス」、日商岩井社製、固形分:95重量% (19)「姫マツタケ抽出物」;商品名「桑の葉エキ
ス」、トヨタマ健康食品社製、固形分:95重量% (20)「ヨモギ抽出物」;商品名「ヨモギエキス」、
鹿光生物科学研究所製、固形分:95重量%
【0017】2.試験用フィルタの性能評価 上記各試験用フィルタを、所定の細菌又はカビ胞子を接
種した寒天平面培地上に置き、以下に示す所定時間培養
後、発育阻止円の有無(ハロー効果)を目視で観察し
た。抗菌試験には、Eschericha coli又はStaphylococcu
s aureusを用い、普通寒天平板培地で30℃、48時間
培養した。抗カビ試験には Aspergillus niger胞子懸濁
液を用い、ポテトデキストロース寒天平板培地で25
℃、72時間培養した。これらの試験結果を表1に示
す。尚、表1における評価の表示は、○:ハロー効果あ
り、×:ハロー効果なしを表す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果によれば、 Eschericha coliに
対して抗菌効果を示すものは、酸化カルシウム試薬、ホ
ッキ貝殻粉末、銀錯体及びヒノキチオールである。Stap
hylococcus aureusに対して抗菌効果を示すものは、酸
化カルシウム試薬、ホッキ貝殻粉末、銀錯体、茶カテキ
ン、ブドウ種子抽出物、タイム抽出物及びローズマリー
抽出物である。一方、 Aspergillus nigerに対して抗カ
ビ性能を示すものは、ホッキ貝殻粉末、酸化カルシウム
試薬、銀錯体及びヒノキチオールである。以上より、ホ
ッキ貝殻粉末及び酸化カルシウム試薬は、銀錯体と同様
に、抗菌作用のみならず抗カビ効果をも併せもつという
極めて優れた効果を示している。即ち、従来優れた抗菌
剤として認知されている銀錯体と同様の優れた抗菌作用
を示し、更には抗カビ作用をも併せもつというのは、驚
くべきことである。また、銀錯体は、重金属であるの
で、今後は環壊汚染物質に指定される可能性が高く、使
用が自粛される傾向にある。更に、ヒノキチオールは抗
菌・抗カビ作用成分が強い臭気を伴っているので、好ま
しくなく、特に、浄化フィルタとしては好ましくない。
一方、ホッキ貝殻粉末及び酸化カルシウム試薬は、上記
銀錯体が示す環境汚染をするという欠点が全くなく、し
かも、臭気もなく、更に上記に示すように、抗菌作用の
みならず抗カビ作用をも併せもったものであり、極めて
バランス性能に優れたものである。従って、ホッキ貝殻
粉末及び酸化カルシウム試薬は、抗菌抗カビ剤として極
めて有用なものであり、特に、ホッキ貝殻粉末は、環境
に優しい天然系の抗菌抗カビ剤として極めて有用なもの
である。更に、これらのホッキ貝殻粉末等を用いて浄化
用フィルタとして利用すれば、一層、清潔空間を保つこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の抗菌抗カビ剤及びフィルタ用抗
菌抗カビ剤は、銀錯体が示す環境汚染をするという欠点
が全くなく、しかも、臭気もなく、更に、従来優れた抗
菌剤として認知されている銀錯体と同様の優れた抗菌作
用及び抗カビ作用をも併せもったものであり、極めてバ
ランス性能に優れたものである。従って、本発明の抗菌
抗カビ剤は、環境に優しい天然系の抗菌抗カビ剤として
極めて有用なものであり、特に浄化フィルタ用として極
めて有用なものである。本発明の浄化フィルタは、上記
優れた性能を示す抗菌抗カビ剤を用いるので、極めて優
れた浄化性能を示すとともに、地球環境を害することも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す浄化フィルタの一部断面図である。
【符号の説明】
1;浄化フィルタ、11;集塵フィルタ、12;ガード
フィルタ、13;脱臭層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 良平 滋賀県八日市市林田町1500番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武藤 俊美 神奈川県高座郡寒川町田端1580番地 ユシ ロ化学工業株式会社内 (72)発明者 小野 肇 神奈川県高座郡寒川町田端1580番地 ユシ ロ化学工業株式会社内 (72)発明者 宇田 賢一郎 神奈川県高座郡寒川町田端1580番地 ユシ ロ化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA16 BB03 BC06 BD01 4H011 AA02 AA03 BA01 BB18 BC19 DA07 DD05 DG05 DH04 DH08 DH14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウム化合物を含有することを特徴
    とする抗菌抗カビ剤。
  2. 【請求項2】 上記カルシウム化合物が酸化カルシウム
    である請求項1記載の抗菌抗カビ剤。
  3. 【請求項3】 上記酸化カルシウムが天然産カルシウム
    化合物の焼成処理により得られる酸化カルシウムである
    請求項2記載の抗菌抗カビ剤。
  4. 【請求項4】 上記天然産カルシウム化合物が貝殻由来
    である請求項3記載の抗菌抗カビ剤。
  5. 【請求項5】 上記貝殻がホッキ貝の貝殻である請求項
    4記載の抗菌抗カビ剤。
  6. 【請求項6】 上記カルシウム化合物の粒子形状が球状
    又は多角形状である請求項1乃至5のいずれか一項に記
    載の抗菌抗カビ剤。
  7. 【請求項7】 上記カルシウム化合物の粒子径が0.0
    1〜100μmである請求項1乃至6のいずれか一項に
    記載の抗菌抗カビ剤。
  8. 【請求項8】 上記抗菌抗カビ剤が大腸菌、黄色ブドウ
    球菌及び糸状菌のいずれに対しても繁殖防止作用に優れ
    る請求項1乃至7のいずれか一項に記載の抗菌抗カビ
    剤。
  9. 【請求項9】 上記請求項1乃至8のいずれか一項に記
    載の抗菌抗カビ剤からなることを特徴とするフィルタ用
    抗菌抗カビ剤。
  10. 【請求項10】 上記請求項1乃至8のいずれか一項に
    記載の抗菌抗カビ剤がフィルタ素材に付着形成されてい
    ることを特徴とする浄化フィルタ。
  11. 【請求項11】 上記フィルタ素材が不織布からなる請
    求項10記載の浄化フィルタ。
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