JP2001278631A - ガラス成形型、ガラス成形体及びガラス光学素子の製造方法 - Google Patents

ガラス成形型、ガラス成形体及びガラス光学素子の製造方法

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JP2001278631A
JP2001278631A JP2000094952A JP2000094952A JP2001278631A JP 2001278631 A JP2001278631 A JP 2001278631A JP 2000094952 A JP2000094952 A JP 2000094952A JP 2000094952 A JP2000094952 A JP 2000094952A JP 2001278631 A JP2001278631 A JP 2001278631A
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molding
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gold alloy
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Masayuki Tomita
昌之 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形面が滑らかな鏡面であり、成形精度も良
いガラス成形体を、溶融ガラスをプレスして得ることが
できるガラス成形型、該ガラス成形型より得られるガラ
ス成形体、及びガラス光学素子の製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 溶融軟化状態のガラスを成形し、ガラス
成形体を得るためのガラス成形型が、金(Au)を主成
分とする金合金から成っており、この金合金の残成分の
うち主たる成分が、3d金属{チタン(Ti)、バナジ
ウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄
(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅
(Cu)及び亜鉛(Zn)}の内から選択されることを
特徴とするガラス成形型、該ガラス成形型より得られる
ガラス成形体、及びガラス光学素子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子を製造す
る技術に関し、詳しくは、光学素子製造用素材である光
学ガラス成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1.研摩によりガラス光学素子を得る技
術 古くから、ガラス光学素子は、この形状に近似した光学
ガラス成形体を用意し、その成形面を、粗研削及び精研
削により除去加工し、更に研摩加工することによりガラ
ス光学素子に仕上げていた。
【0003】ここで用いるガラス成形体は、一般には、
耐熱ステンレス鋼製の成形型を用いて、溶融軟化状態の
光学ガラスをプレス成形して得ている。ここで、ガラス
と成形型の融着を防止するため、成形型に微粉状の窒化
ボロンBNを塗布した状態で成形している。そのため、
このガラス成形体の表面には、窒化ボロンBNの微粉が
付着し、埋め込まれている。
【0004】2.成形によりガラス光学素子を得る技術 一方、最近では、ガラス素材を加熱軟化し、精密成形型
でプレス成形し成形光学素子を得る技術が、特に非球面
レンズの製造において広く使われている。
【0005】ここで用いるガラス素材は、成形光学素子
の表面に欠陥を残さないために、その表面が滑らかであ
る必要がある。そのために溶融状態の光学ガラスを、細
孔の開いた型や多孔質の型の上で浮上した状態で固化さ
せ、その全面が滑らかな自由表面からなるガラス塊を
得、そのガラス塊を成形用ガラス素材として使う技術が
近年進んでいる。このようにして成形用ガラス素材とし
て使うガラス塊は、その形状が球形状や偏平球形状をし
ている。
【0006】また、精密成形型として、超硬合金を型母
材とし、型形状に加工し、その成形面に離型性を有する
薄膜を形成した型を用いている。この離型膜として、カ
ーボン系の膜や白金系の膜が、良く使われている。ま
た、特開平8−143320号公報には、離型膜として
金を含む例が示されている。すなわち、具体的には、
「基板及び表面層を備え、…ガラス成形体を成形する成
形型において、表面層を構成する成分が、金と、イリジ
ウム、オスミウム、ルテニウム、レニウム、タングステ
ン及びベリリウムからなる群から選択された少なくとも
1種の成分を含むことを特徴とするガラス成形体の成形
型」が開示されている。また、このような精密成形は、
型母材の超硬合金が高温で酸化するため、窒素雰囲気中
で行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下に示すような欠点があった。
【0008】1.離型材を使うために生じる欠点 上記説明したように、従来からの研摩用素材は、窒化ボ
ロンBNを離型材として利用し、成形している。このよ
うにして得られたガラス成形体は、その形状をレンズ形
状に近い形状に成形することはできるが、その成形面に
は離型材が残ってしまう。
【0009】従って、この成形体を、成形光学素子を得
るための精密プレス用素材として用いることはできな
い。
【0010】また、この成形体を、研削研摩用素材とし
て用いる場合でも、少なくとも、その成形面に残ってい
る離型材の厚みは、成形体の表面を研削除去する必要が
ある。現実には、離型材として使われる窒化ボロンBN
の粒径は50μm程度あるので、少なくとも500μm
は、表面を研削除去する必要がある。
【0011】一方、従来から知られている型材を用い
て、離型材を用いずにガラス成形体を成形すると、型と
ガラスの融着や、焼き付きという型とガラスの強い付着
力の低下が発生し、成形をすることは非常に困難とな
る。
【0012】2.プレス変形量が多いために生じる欠点 上記説明したように、成形光学素子を精密成形するため
のガラス素材は、その形状が、球形状や偏平球形状をし
ている。一方、このガラス素材を精密成形して得られる
成形光学素子の形状は、凹レンズ、凹メニスカスレンズ
及び凸メニスカスレンズ等のレンズ形状であり、ガラス
素材からレンズ形状に精密成形するためのプレス変形量
が多い。
【0013】このように、プレス変形量が多い場合、以
下に示す様な欠点が生じる。 ・精密成形型の成形面に形成された離型膜が摩耗し易
く、そのため、離型膜の再生を頻繁に行う必要がある。 ・ガラス素材の中心部まで十分に加熱する必要があり、
ガラス素材の加熱に時間がかかる。 ・精密成形型の形状と、ガラス素材の形状が大きく異な
るので、型の中でのガラス素材の位置が安定せず、その
結果、成形品に偏肉が発生し易い。
【0014】しかしながら、従来から知られている技術
では、成形面を滑らかな鏡面に保った成形ガラス素材を
得ることができなかった。
【0015】すなわち、従来から知られている技術で
は、離型材を用いずに、成形面が滑らかな鏡面で、その
成形面に異物が無く、外観が良好で、その形状精度が良
好なガラス成形体を得ることはできなかった。
【0016】そのため、研削研摩で光学素子を製作する
場合には、成形面の離型材を除くため、研削加工により
成形面を多量に除去する必要があった。
【0017】また、精密成形により成形光学素子を得る
場合には、プレス変形量が多くなり、多くの欠点が生じ
ていた。
【0018】本出願に係る第1の発明の目的は、離型材
を用いずに、成形面が滑らかな鏡面で、その成形面に異
物が無く、外観が良好で、かつ形状精度が良好なガラス
成形体を得ることができるガラス成形型を提供すること
である。
【0019】本出願に係る第2及び第3の発明の目的
は、特に好適で、なおかつ、実用的なガラス成形型を提
供することである。
【0020】本発明に係る第4の発明の目的は、好適
で、なおかつ、実用的なガラス成形型を提供することで
ある。
【0021】本出願に係る第5の発明の目的は、より経
済的なガラス成形型を提供することである。
【0022】本出願に係る第6及び第7の発明の目的
は、より安定したガラス成形型を提供することである。
【0023】本出願に係る第8の発明の目的は、ガラス
光学素子又はガラス光学素子製造用素材として適したガ
ラス成形体を提供することである。
【0024】本出願に係る第9の発明の目的は、特に、
ガラス光学素子又はガラス光学素子製造用素材として適
したガラス成形体を提供することである。
【0025】本出願に係る第10の発明の目的は、ガラ
ス光学素子又はガラス光学素子製造用素材として特に適
した高精度のガラス成形体を提供することである。
【0026】本出願に係る第11の発明の目的は、安価
なガラス光学素子の製造方法を提供することである。
【0027】本出願に係る第12の発明の目的は、安価
な成形ガラス光学素子の製造方法を提供することであ
る。
【0028】本出願に係る第13及び第14の発明の目
的は、生産時の除去加工屑の量が少ないガラス光学素子
の製造方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る第1の発明は、以下の構成を特徴とす
る。
【0030】溶融軟化状態のガラスを成形し、ガラス成
形体を得るためのガラス成形型が、金(Au)を主成分
とする金合金から成っており、この金合金の残成分のう
ち主たる成分が、3d金属{チタン(Ti)、バナジウ
ム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(F
e)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(C
u)及び亜鉛(Zn)}の内から選択されることを特徴
とするガラス成形型。
【0031】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0032】従来から、金(Au)は溶融ガラスとの濡
れ性が悪いことが知られている。また、金(Au)が大
気中の高温雰囲気においても酸化しないことは、良く知
られている。この組合せから、金(Au)で成形型を作
り、溶融ガラスをプレス成形すれば、大気中で連続成形
可能な成形型を得ることができることがわかる。
【0033】実際、金(Au)の型で溶融ガラスを成形
すると、濡れ性が悪いため、離型性が大変良好で、連続
成形できる。また、離型材も必要でない。しかし、金
(Au)の型は硬度が低いため、成形面に傷つき易く、
また、溶融ガラスと金(Au)の濡れ性が悪すぎるた
め、形状転写性が悪いという欠点があった。
【0034】この欠点を無くすためには、金を合金化す
ることにより、硬度を上げ、溶融ガラスとの濡れ性を適
度に良くしながらも、ガラスとの離型性を良好に保つ必
要がある。また、この合金材料は、その経済性も重要で
ある。
【0035】前述した従来技術である特開平8−143
320号公報には、離型膜として金を含む例が開示され
ている。しかし、ここでは、主に白金族元素(イリジウ
ム、オスミウム、ルテニウム及びレニウム)を添加して
いるが、これらの元素を添加した場合、大気中で成形し
た場合、離型性が悪いという欠点がある。
【0036】一方、本発明で用いられる3d金属{チタ
ン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マン
ガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケ
ル(Ni)、銅(Cu)及び亜鉛(Zn)}と金(A
u)とを合金化すると、金を主成分とする組成範囲内
で、硬度上昇及び溶融ガラスとの濡れ性向上、を両立で
きることが、実験の結果、判明した。
【0037】また、本出願に係る第2の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0038】請求項1に記載のガラス成形型において、
金合金の残成分のうち主たる成分が、ニッケル(Ni)
であるガラス成形型。
【0039】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0040】本発明による作用は、上記第1の発明の作
用と、ほぼ同じである。しかしながら、3d金属の中の
ニッケル(Ni)を用いて、金(Au)を合金化する
と、その硬度が大幅に上昇し、型に傷が付き難くなる。
また、適度な濡れ性を有するため、成形品の形状転写性
は良好である。
【0041】また、この型を用いて、溶融ガラスをプレ
ス成形して得た成形品は、クモリが無く、外観上良好で
ある。これは、ニッケル(Ni)の酸化物NiOが高温
大気中でも安定なためと思われる。
【0042】従って、この型を用いて得たガラス成形体
は、形状精度及び外観ともに良好であるので、光学素子
として、また、光学素子製造用素材として、優れてい
る。また、型のコスト的にも安価である。
【0043】また、本出願に係る第3の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0044】請求項1に記載のガラス成形型において、
金合金の残成分のうち主たる成分が、クロム(Cr)で
あるガラス成形型。
【0045】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0046】本発明による作用は、上記第1の発明の作
用と、ほぼ同じである。しかしながら、3d金属の中の
クロム(Cr)を用いて、金(Au)を合金化すると、
その硬度が大幅に上昇し、型に傷が付き難くなる。ま
た、適度な濡れ性を有するため、成形品の形状転写性は
良好である。
【0047】また、この型を用いて、溶融ガラスをプレ
ス成形して得た成形品は、クモリが無く、外観上良好で
ある。これは、クロム(Cr)の酸化物Cr23が高温
大気中でも安定なためと思われる。
【0048】従って、この型を用いて得たガラス成形体
は、形状精度及び外観ともに良好であるので、光学素子
として、また光学素子製造用素材として、優れている。
また、型のコスト的にも安価である。
【0049】また、本発明に係る第4の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0050】請求項1に記載のガラス成形型において、
金合金は金(Au)を95%以下50%以上含有してい
るガラス成形型。
【0051】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0052】金(Au)を95%以下50%以上含有す
る金合金からなるガラス成形型は、金を合金化したこと
により、型の硬度が上がり、型に傷が付き難くなり、ま
た、溶融ガラスと成形型の濡れ性が適度に良くなってい
るため、型の形状を良好に転写することができる。
【0053】また、本出願に係る第5の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0054】上記請求項1〜4のいずれかに記載の金合
金からなるガラス成形型において、溶融軟化ガラスと接
触する部分が、この金合金により形成されており、それ
以外の部分は他の材料により形成される構造になってい
るガラス成形型。
【0055】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0056】金合金からなるガラス成形型において、溶
融軟化ガラスと接触する成形面の部分を、この金合金に
より形成することにより、型の成形面の硬度は高く、離
型性は良く、成形性に優れている。
【0057】一方、ガラス成形型の成形面以外の部分を
他の材料により形成することにより、型構成、成形プロ
セス、コストの面で、最適化を図ることができる。例え
ば、セラミックス等の硬度の高い材料を用いれば、高精
度の型を得ることができる。また、熱伝導率の良い材料
を用いれば、成形プロセスを短縮できる。また、ステン
レス鋼等の安価な材料を用いれば、型のコストを下げる
ことができる。また、加工性の良い材料を選択すれば、
型の製造コストが下がる。
【0058】また、本出願に係る第6の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0059】上記請求項5に記載のガラス成形型におい
て、金合金の部分の厚みが、100nm以上の厚みを有
することを特徴とするガラス成形型。
【0060】上記構成からなる光学ガラス成形品の製造
方法における作用を以下に述べる。
【0061】溶融ガラスをプレス成形する成形型は、ガ
ラス成形体のヒケによる変形を防止するため、500℃
程度に加熱して用いる。一方、金は高温に加熱した状態
では、他の金属元素の拡散が生じ易い。
【0062】すなわち、ガラス成形型の成形面に構成さ
れた金合金の部分が薄い薄膜の場合、この型を高温で使
用すると、母材や下地の元素が拡散し、所望の成分とは
異なった成分になってしまう。
【0063】一方、金合金の部分の厚みが、100nm
以上の厚みを有すれば、母材や下地の元素が拡散したと
しても、金合金層の最表面まで拡散が進むことはなく、
金合金層の所望の特性である硬度と濡れ性、離型性を保
ち続けることができる。
【0064】また、本出願に係る第7の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0065】上記請求項1〜4のいずれかに記載の金合
金からなるガラス成形型において、成形型の成形面の表
面粗さが、Ra100nm以上の表面粗さを有すること
を特徴とするガラス成形型。
【0066】上記構成からなるガラス成形型における作
用を以下に述べる。
【0067】金(Au)がガラス中に溶け込むと、コロ
イド状の金(Au)が青色光を吸収するため、ガラスが
赤く着色する。
【0068】一方、金合金の融点は1000℃付近で、
溶融ガラスの温度も1000℃付近である。従って、溶
融ガラスを金合金の型でプレス成形すると、成形面の金
合金が溶け、ガラス中に金(Au)が溶け込むおそれが
ある。
【0069】これを防止するためには、型の表面粗さが
粗いことが好ましい。なお、表面粗さの上限としては、
Ra50μm程度である。測定方法としては、フォーム
タリサーフ等の表面粗さ計を用いて測定される。
【0070】溶融ガラスと金合金とは、濡れ性が悪い。
そのため、金合金の成形型表面の表面粗さが粗く、微細
に凸凹していると、型の成形面の微細な凹部に溶融ガラ
スは充填しない。すなわち、成形時に、溶融ガラスは、
金合金型の成形面の微細凸部に接触した状態で成形され
る。すなわち、成形時に、溶融ガラスと金合金型との実
質的な接触面積は、かなり小さくなる。また、溶融ガラ
スと金合金型の成形面の間に薄いエア層が形成された状
態で成形されていることになるので、このエア層が断熱
機能を有す。その結果、金合金型の成形面の温度が過上
昇し、金合金の融点を超え、ガラス中に金(Au)が溶
け込みガラスが着色することはない。
【0071】また、本出願に係る第8の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0072】上記請求項1〜5のいずれかに記載の金合
金からなるガラス成形型を用いて、溶融ガラスをプレス
成形して得たことを特徴とするガラス成形体。
【0073】上記構成からなるガラス成形体における作
用を以下に述べる。
【0074】金合金からなるガラス成形型を用いること
により、型の硬度が上がり、溶融ガラスと成形型の濡れ
性が適度に良くなっているため、溶融ガラスをプレス成
形して得られたガラス成形体の形状精度は良好で、型の
形状を良好に転写したガラス成形体が得られる。
【0075】また、本出願に係る第9の発明は、以下の
構成を特徴とする。
【0076】上記請求項8に記載のガラス成形体におい
て、金合金からなるガラス成形型で成形されたガラス体
の成形面が、滑らかな鏡面状態を有するガラス成形体。
【0077】上記構成からなるガラス成形体における作
用を以下に述べる。
【0078】金合金と溶融ガラスとの濡れ性が悪いた
め、ガラスの成形面は、成形型の成形面の表面粗さの微
細な凸凹を転写せず、滑らかな鏡面からなる成形面が得
られる。
【0079】また、本出願に係る第10の発明は、以下
の構成を特徴とする。
【0080】上記請求項8に記載のガラス成形体におい
て、特に、ガラス光学素子又はガラス光学素子製造用素
材として使われるガラス成形体において、このガラス成
形体の光学面に対応する成形面は、上記請求項1〜5の
いずれかに記載の金合金型により成形されており、それ
以外の成形面は、他の材料からなる型により成形されて
おり、このような金合金型と他の材料からなる型によ
り、ガラス成形体の全面が成形されており、自由表面を
有さないガラス成形体。
【0081】上記構成からなるガラス成形体における作
用を以下に述べる。
【0082】ガラス成形体の全面が成形されるよう、金
合金の型、及び他の材料からなる型、により、溶融ガラ
スを成形すると、プレス成形時に、溶融ガラスが型キャ
ビティー内に充填され、充填圧力が加わった状態で成形
される。このように、ガラス成形体の全面を型で成形し
たガラス成形体は、プレス成形時に充填圧力が加わった
状態で成形されるので、高精度の形状精度を有するガラ
ス成形体が得られる。
【0083】なお、このようなガラス成形体の全面が成
形される型を、金合金の型のみで形成すると、型を50
0℃程度に大気中で加熱した状態でプレス成形するた
め、隣接する型部材間で、金合金の型同士が凝着する場
合が多いので好ましくない。
【0084】また、このように充填圧力がかかる状態で
溶融ガラスをプレス成形しても、金合金型により成形さ
れた面は、滑らかな鏡面が得られる。
【0085】すなわち、このガラス成形体は、形状精度
が良好であり、光学面に対応する成形面が滑らかな鏡面
であるので、ガラス光学素子又はガラス光学素子製造用
素材として使用することができる。
【0086】また、本出願に係る第11の発明は、以下
の構成を特徴とする。
【0087】上記請求項8〜10のいずれかに記載の、
溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
得たガラス成形体を、直接に光学素子として用いること
を特徴とするガラス光学素子の製造方法。
【0088】上記構成からなるガラス光学素子における
作用を以下に述べる。
【0089】金合金型で成形したガラス成形体は、その
形状精度は良好で、成形面は滑らかであり、離型材を使
用していないので、このガラス成形体を光学素子として
用いることができる。このガラス成形体の成形面精度を
向上させたい場合は、ガラス冷却に伴い、型の温度も制
御し、ガラスの中に温度分布が少なくする点、及び、ガ
ラス冷却中もプレス力を与えることで、ガラス成形体の
成形面精度を向上させることができる。
【0090】また、本出願に係る第12の発明は、以下
の構成を特徴とする。
【0091】上記請求項8〜10のいずれかに記載の、
溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
得たガラス成形体を、成形用素材として用い、このガラ
ス成形体を精密成形型を用いて再度プレス成形して成形
ガラス光学素子を得ることを特徴とするガラス光学素子
の製造方法。
【0092】上記構成からなるガラス光学素子における
作用を以下に述べる。
【0093】溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプ
レス成形して得たガラス成形体は、その成形面が滑らか
な鏡面状態であり、その形状精度も良好である。このよ
うに、表面が滑らかな鏡面状態のガラス成形体を、精密
成形型を用いて再度プレス成形して得た成形ガラス光学
素子は、その外観は、大変良好である。
【0094】また、ガラス成形体を精密成形型を用いて
再度プレス成形することにより、成形後、精密成形型の
中で冷却中のガラス中の温度分布を小さくすることがで
き、その結果、得られた成形ガラス光学素子の成形面の
形状精度は、大変高精度になる。
【0095】また、成形用素材としてのガラス成形体の
形状を、成形品である成形光学素子の形状に近くし、プ
レス変形量を小さくすることにより、プレス時間は短縮
され、また、型の耐久も向上する。
【0096】また、本出願に係る第13の発明は、以下
の構成を特徴とする。
【0097】上記請求項8〜10のいずれかに記載の、
溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
得たガラス成形体を、研削研摩用素材として用い、この
ガラス成形体を研削加工し、更に研摩加工してガラス光
学素子を得ることを特徴とするガラス光学素子の製造方
法。
【0098】上記構成からなる光学ガラス成形品におけ
る作用を以下に述べる。
【0099】溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプ
レス成形して得たガラス成形体は、その形状精度は良好
である。また、成形に際して、離型剤も使用しないた
め、成形面は、滑らかな鏡面状態である。
【0100】従って、このガラス成形体を研削研摩用素
材として用い、ガラス光学素子を得る場合、加工用素材
であるガラス成形体の形状を、所望するガラス光学素子
の形状に近くすることにより、加工除去するガラスの量
を少なくすることができ、また、加工時間も短くなる。
【0101】また、本出願に係る第14の発明は、以下
の構成を特徴とする。
【0102】上記請求項8〜10のいずれかに記載の、
溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
得たガラス成形体を、研摩用素材として用い、このガラ
ス成形体を研摩加工してガラス光学素子を得ることを特
徴とするガラス光学素子の製造方法。
【0103】上記構成からなる光学ガラス成形品の製造
方法における作用を以下に述べる。
【0104】溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプ
レス成形して得た、ガラス成形体の形状精度が極めて良
好な場合、例えば、ガラス成形体の全面を成形した場
合、このガラス成形体を研摩加工するのみでガラス光学
素子を得ることができる。この場合、研削装置が不要と
なるので、加工コストを下げることができる。また、加
工時間も短くなる。
【0105】
【実施例】(実施例1)実施例1では、上下一対の金合
金の成形型を用いて、溶融状態の光学ガラスをプレス成
形して、両凸レンズ形状の成形ガラス体を得て、この成
形ガラス体の成形面を研削加工、及び研摩加工により光
学素子を得る例について説明する。
【0106】また、本実施例において、各種の金合金を
用いて成形した場合の結果についても説明する。
【0107】本実施例では、直径12mm、中心厚6m
m、曲率半径20mmと15mmの両凸レンズを生産し
た。ガラスとしては、SK12相当の光学ガラスを用い
た。
【0108】図1は、本実施例に用いた成形型の構造を
説明する図である。
【0109】図1において、1は、金合金で作られた下
型であり、この下型は、その成形面表層のみでなく、型
全体が金合金で形成されている。2は、金合金で作られ
た上型であり、この上型も型全体が金合金で作られてい
る。3は、下型1と上型2を摺動案内する円筒形状の胴
型であり、この円筒胴型は多孔質のカーボンで作った。
【0110】この下型1は、直径12mmで、曲率半径
15mmの凹球面形状の成形面を有し、また上型2は、
直径12mmで、曲率半径20mmの凹球面形状の成形
面を有している。また、円筒胴型3の内直径は12mm
である。これらの成形型の成形面は、切削加工により加
工されており、その表面粗さは、Raで500nm以上
であった。
【0111】図2は、本実施例における、溶融ガラスを
プレス成形して、ガラス成形体を得る工程を説明する概
略図である。
【0112】図2において、4は白金製の溶融ガラス流
出パイプであり、この流出パイプは、白金製のガラス溶
融るつぼ(不図示)に接続しており、溶融ガラスが流出
してくる。5は、溶融ガラス流出パイプ4から流出する
溶融ガラス流である。6は、溶融ガラス流5を所望重
量、下型1の上に受けて得た溶融ガラス塊である。7
は、溶融ガラス塊6を、下型1と上型2で、上下面を成
形し、胴型3で側円筒面を成形したガラス成形体であ
る。
【0113】ガラス流出パイプ4は1000℃に保た
れ、1000℃の溶融ガラス流5が、液滴状に流出して
くる。
【0114】金合金からなる下型1は、内蔵するヒータ
(不図示)により500℃に保たれている。この下型1
に、円筒胴型3を被せた状態で、下型1は、ガラス流出
パイプ4のガラス流出口の直下10mmの位置に設置さ
れる。その状態で、しばらく保持することにより、下型
1の上に所望重量の溶融ガラスが連続した状態で受けら
れて行く。下型1の上に受けられた溶融ガラスの重量
が、所望の重量に達した時、下型1を下方に7mmほど
下降させた状態で下型1を静止し、溶融ガラス流を括れ
させた。その後、直ちに、溶融ガラス流の括れ部は、溶
融ガラスの表面張力により、上下に自然切断され、下型
1の上に溶融ガラス塊6が得られる。
【0115】この後、直ちに、溶融ガラス塊6を受けた
下型1は、更に下方へ下がり、上型2の下方の位置へ
と、横方向に移動する。この位置で、溶融ガラス塊6を
受けた下型1は、上昇し、下型1に被せられた円筒形状
胴型の中に、上型2が嵌合した状態になる。この状態
で、更に下型1の上昇が進み、下型1と上型2により、
溶融ガラス塊6のプレス成形が進む。
【0116】下型1と上型2と円筒形状の胴型3で形成
される型キャビティーの中に溶融ガラスが充填された
後、プレス成形は終了し、その状態で5秒間ほど保持
し、ガラス成形体を冷却した後、下型1を下降させ、ガ
ラス成形体7を取り出した。
【0117】次に、本実施例において、検討した金合金
について、金合金の金以外の成分として、1種類の3d
金属により構成した場合について、複数の検討結果を表
1に示す。また、金合金の金以外の成分として、2種類
の3d金属の組合せにより構成した場合について、複数
の検討結果を表2に示す。
【0118】また、比較例として、金合金の金以外の成
分を、3d金属以外の金属により構成した場合につい
て、前述した公知技術である特開平8−143320号
公報の実施例に記載の組成についての複数の検討結果を
表3に示す。
【0119】なお、3d金属は、周期表上は、スカンジ
ウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ク
ロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバル
ト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)及び亜鉛
(Zn)からなるが、スカンジウム(Sc)は4f金属
と似た性質を示すことが知られ、また、その入手も困難
なため、本実施例では検討を行わなかった。
【0120】
【表1】
【0121】
【表2】
【0122】
【表3】
【0123】これらの、各種材料に関する検討方法及び
結果を簡単に説明する。
【0124】表1及び表2に示す材料組成は、全て、金
(Au)を主成分とする金合金である。このような金を
主成分とする金合金は、融点も低く、合金化も容易にで
きるので、図1に示す形状の上下型を金合金で鋳造して
製造した。なお、鋳造品は、高温で油冷し硬化させた。
このように得られた鋳造品を、切削加工し、図1に示す
上下型を得た。
【0125】一方、表3に示す材料組成は、金(Au)
を従成分とする金合金であり、白金金属の内の高温強度
の高い元素を主成分にしている。このような組成の金合
金は、融点が高いため鋳造し、製造することは困難であ
る。そこで、これらの材料の検討は、超硬合金で作られ
た成形型の成形面に、これらの金合金薄膜をスパッタ成
膜した。この金合金薄膜は、厚さ50nmの厚みに成膜
した。
【0126】これら各種材料の型について、硬度と溶融
ガラスとの濡れ角を測定し、合金の物性を評価した。
【0127】硬度は、室温において、測定した。表1及
び表2に記載の材料については、ビッカース硬度計で、
ビッカース硬度を測定した。表3に記載の材料について
は、マイクロビッカース硬度計を用いて、金合金薄膜の
ビッカース硬度を測定した。
【0128】また、濡れ角は、500℃に保たれた各種
材料の型の上に、1000℃の溶融状態の光学ガラス液
滴を滴下させ、その濡れ角(度)を測定した。
【0129】続いて、これらの型を用いて、図1に示す
型構造で、図2に示す工程で溶融ガラスをプレス成形し
てガラス成形体を得、成形検討を行った。成形検討は、
連続500回成形し、成形品外観、型外観、離型性及び
成形品精度について評価した。成形品精度は、型の成形
面の形状精度と、成形品の成形面の形状精度とのズレの
最大量(μm)を示している。
【0130】なお、表1のNo.Auに、純金でのデー
タを、参照のため示している。
【0131】No.1〜No.4は、金(Au)とニッ
ケル(Ni)の合金である。Niの量が増えると、合金
の硬度が上がり、濡れ易くなる。Ni含有量が5質量%
では、硬度が低いため、型にキズが発生した。Ni含有
量が低いものは、濡れ性が悪いため、成形品精度が悪く
なった。Ni含有量が15質量%、18質量%のもの
は、成形品外観、型外観、離型及び成形品精度は共に良
好であった。
【0132】No.5及びNo.6は、金(Au)とク
ロム(Cr)の合金である。Cr13質量%のものは、
良好であった。
【0133】No.7及びNo.8は、金(Au)とコ
バルト(Co)の合金である。成形品に軽いクモリが発
生したが、その他は良好であった。
【0134】No.9及びNo.10は、金(Au)と
マンガン(Mn)の合金である。Mn12質量%のもの
は、良好であった。
【0135】No.11は、金(Au)と亜鉛(Zn)
の合金である。型にキズが発生し、成形品精度はやや悪
かった。
【0136】No.12は、金(Au)と銅(Cu)の
合金である。型にキズが発生し、成形品精度はやや悪か
った。
【0137】No.13は、金(Au)と鉄(Fe)の
合金である。成形品に軽いクモリが発生し、離型時に軽
い付着が見られた。
【0138】No.14は金(Au)とチタン(Ti)
の合金で、No.15は金(Au)とバナジウム(V)
の合金で、どちらも良好である。
【0139】また、表2では、No.16は、金(A
u)とクロム(Cr)とニッケル(Ni)の合金であ
る。成形品精度は、やや悪かった。
【0140】No.17及びNo.18は、金(Au)
と銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金である。成形品は良
好であった。
【0141】No.19は、金(Au)とバナジウム
(V)と鉄(Fe)の合金である。成形品は良好であっ
た。
【0142】No.20は、金(Au)とチタン(T
i)とニッケル(Ni)の合金である。成形品は良好で
あった。
【0143】また、表3では、No.21はイリジウム
(Ir)を主成分とする、金(Au)を含む合金であ
る。溶融ガラスを大気中で成形する今回の成形検討で
は、離型時の付着傾向が強かった。
【0144】No.22はルテニウム(Ru)を主成分
とする、金(Au)を含む合金である。成形品及び型は
共にクモリが発生し、離型性も悪かった。
【0145】No.23はベリリウム(Be)を主成分
とする、金(Au)を含む合金である。成形品及び型は
共にクモリが発生し、離型性も悪かった。
【0146】No.24はオスミニウム(Os)を主成
分とする、金(Au)を含む合金である。成形品にクモ
リが発生し、離型性も悪かった。
【0147】No.25はレニウム(Re)を主成分と
する、金(Au)を含む合金である。離型性が悪く、付
着傾向が強かった。
【0148】上記説明したように、本発明による、金を
主成分とし、3d金属を従成分とする金合金を成形型に
用いて、大気中で溶融ガラスをプレス成形して得られた
ガラス成形体は、離型材を用いずに成形を行っても、離
型性は良好であった。また、成形品の外観も良好で、成
形品の精度も良好であった。
【0149】型材の組成によっては、成形品の軽いクモ
リや型のキズや離型時に軽い付着傾向を示すものもあっ
たが、500回の連続成形中に問題を起こすこと無く、
連続成形可能であった。
【0150】また、型材の組成によっては、溶融ガラス
との濡れ性が悪いため、成形品精度が悪いものもあった
が、大部分のものは、形状精度10μm以下を達成でき
た。
【0151】一方、従来からの公知組成である金と白金
族との合金を成形型の表層とした型を用いて、大気中で
溶融ガラスを成形した結果、離型性が悪く、強い付着傾
向を示し、連続成形は困難であった。
【0152】このように、本発明により、金合金の型を
用いて、図1に示す様な型構造の型を用いて、図2に示
すように、溶融ガラスをプレス成形して、ガラス成形体
を得た。続いて、このガラス成形体の成形面を研削加工
により除去した。ガラス成形体の成形精度は良好である
ので、カーブジェネレータ加工機を用いて、カップ状ダ
イヤモンド砥石により行う粗研削(通称CG加工)は省
略し、ペレット砥石を用いた精研削加工のみ行った。片
面につき、2分間の精研削を行い、成形面を50μm除
去した。
【0153】その後、研摩加工を行った。片面につき、
5分間の研摩を行い、成形面を5μm研摩除去した。
【0154】このようにして得られた光学素子は、精度
良好で、外観も良好であった。
【0155】なお、上述した全ての型材で得られたガラ
ス成形体について、同様に研削研摩加工することがで
き、良好な光学素子を得ることができた。
【0156】本実施例特有の効果として、以下の点があ
る。
【0157】本発明による金合金型を用いて、離型材を
用いずに、溶融ガラスをプレス成形して、高精度のガラ
ス成形体を得ることができる。このガラス成形体を研削
研摩加工して、光学素子を得ることにより、研削除去す
るガラス屑の量を大幅に減らすことができる。具体的に
は、従来、片面につき500μmを粗研削して除去して
いたが、その工程が不要になり、排出されるガラス屑の
量が1/10に減少する。また、同時に、工程時間も短
縮され、コストダウンにつながる。
【0158】(実施例2)実施例2では、上下一対の金
合金の成形型を用いて、溶融状態の光学ガラスをプレス
成形して、両凸レンズ形状の成形ガラス体を得て、この
成形ガラス体の成形面を研摩加工し、光学素子を得る例
について説明する。
【0159】本実施例で用いた型構造は、図1に示す実
施例1の物と同じである。なお、装置構成も、図2に示
す実施例1の物と同じである。
【0160】本実施例では、型材として、表1のNo.
6に示した組成の、クロム(Cr)を含む金合金を用い
た。
【0161】ガラスは、実施例1と同じSK12相当の
光学ガラスを用いた。
【0162】大気中において、下型の上に溶融ガラス塊
を得、これを上型でプレス成形し、ガラス成形体を得る
までは、実施例1と同じである。
【0163】本実施例では、プレス成形で押切った後、
プレス型にプレス力を加えた状態で保持し、その後、下
型を下降させ、ガラス成形体を取り出した。具体的に
は、100Nの力を加えた状態で15秒間保持し、その
後、ガラス成形体を取り出した。
【0164】このように、押切り後も、プレス力を加え
た状態で冷却することにより、ガラスの冷却時の収縮に
伴う変形を防止することができるので、得られる成形品
の形状精度を良くすることができる。具体的には、本実
施例では、型との形状のズレが1μm以下の高精度のガ
ラス成形体を得ることができた。
【0165】このようにして得られたガラス成形体は、
高精度であるために、光学素子に加工するに際して、精
研削加工の必要が無かった。従って、この高精度のガラ
ス成形体の成形面を研摩加工により除去し、光学素子を
得た。片面につき、5分間の研摩を行い、成形面を5μ
m研摩除去した。
【0166】このようにして得られた光学素子は、精度
良好で、外観も良好であった。
【0167】本実施例特有の効果として、以下の点があ
る。
【0168】本実施例では、プレス押切り後の冷却中に
も、プレス力を加えているため、ガラスの冷却による変
形を抑えることができ、高精度のガラス成形体を得るこ
とができる。そのため、光学素子を得るに際して、研削
工程が不要になり、コストダウンを図ることができると
同時に、排出されるガラス屑の量も大幅に削減すること
ができる。
【0169】(実施例3)実施例3では、上下一対の金
合金の成形型を用いて、溶融状態の光学ガラスをプレス
成形して、両凸レンズ形状の成形ガラス体を得て、この
成形ガラス体を、直ちに光学素子として用いる例につい
て説明する。
【0170】本実施例で用いた型構造は、図1に示す第
1の実施例1の物と同じである。なお、装置構成も、図
2に示す実施例1の物と同じである。なお、本実施例で
は、上下の成形型の温度を所望の温度に制御できる構成
にされている。
【0171】本実施例では、型材として、表1のNo.
4に示した組成の、ニッケル(Ni)を含む金合金を用
いた。
【0172】ガラスは、実施例1と同じSK12相当の
光学ガラスを用いた。
【0173】大気中において、下型の上に溶融ガラス塊
を得、これを上型でプレス成形し、ガラス成形体を得る
までは、実施例1と同じである。
【0174】本実施例では、型の上に溶融ガラス塊を得
る時、下型の温度は650℃であった。また、プレス開
始時、上型の温度は600℃であった。そして、プレス
開始とともに、上下型の温度を下げ、離型時には500
℃になるようにした。
【0175】なお、本実施例でも、プレス成形で押切っ
た後、プレス型にプレス力を加えた状態で保持し、その
後、下型を下降させ、ガラス成形体を取り出した。具体
的には、50Nの力を加えた状態で30秒間保持し、そ
の後、上下型を離型させ、ガラス成形体を取り出した。
【0176】このように、型温度を制御しながら冷却す
ることにより、冷却中にガラス成形体内に発生する温度
分布を小さくすることができる。また、押切り後も、プ
レス力を加えた状態で冷却することにより、ガラスの冷
却時の収縮に伴う変形を防止することができるので、得
られる成形品の形状精度を良くすることができる。
【0177】従って、本実施例では、型との形状のズレ
が0.1μm以下の極めて高精度の成形面精度を有する
ガラス成形体を得ることができた。
【0178】このようにして得られたガラス成形体は、
成形面精度が極めて高精度であるために、そのまま光学
素子として使用することができる。また、その外観もク
モリ等なく良好であった。
【0179】本実施例の特有の効果として、以下の点が
ある。
【0180】本実施例では、極めて高精度のガラス成形
体を得ることができるので、研削研摩や精密成形等の後
工程を必要とせずに、溶融ガラスをプレスして得たガラ
ス成形体を、直に光学素子として用いることができる。
そのため、光学素子製造にかかる費用を大幅に削減する
ことができる。
【0181】(実施例4)実施例4では、上下一対の金
合金の成形型を用いて、溶融状態の光学ガラスをプレス
成形して、凹メニスカスレンズ形状の成形ガラス体を得
て、この成形ガラス体を成形用素材として用いて、精密
成形型でプレス成形し、成形光学素子を得る例について
説明する。
【0182】この凹メニスカス形状は、直径20mm、
中心厚3mm、凸面曲率半径30mm、凹面曲率半径1
5mm、凹面開口径16mmである。
【0183】本実施例で用いた型構造を、図3に示す。
下型1と上型2からなっており、下型1の周りには、円
筒状の胴型3が被せられている。上型2の周りには、上
型2と結合した構成であり、上型2と独立して上下に可
動できる円筒状の可動胴型8が被せられている。
【0184】なお、装置構成は、図2に示す実施例1の
物と同様である。
【0185】また、図4に、本実施例の溶融ガラス塊を
プレス成形する工程における上下型の動きを説明する。
下型が上昇する前の時点において、上型2の周囲の可動
胴型8は下に下がった状態である。下型1が上昇してく
ると、下型1の周囲の円筒状の胴型3と、上型2の周囲
の可動胴型8は、接触した状態になる。更に、下型1の
上昇が進むと、上型2の周囲の可動胴型8は、下型1の
周囲の円筒状の胴型3と接触した状態で、上方へ持ち上
がってくる。更に、下型1が上昇すると、溶融ガラスが
型キャビティーの中に充填され、ガラス成形体が得られ
る。
【0186】本実施例では、下型1と上型2の型材とし
て、表1のNo.4に示した組成の、ニッケル(Ni)
を含む金合金を用いた。また、円筒状の胴型3と可動胴
型8は、多孔質カーボンで製作した。
【0187】ガラスは、実施例1と同じSK12相当の
光学ガラスを用いた。
【0188】大気中において、下型の上に溶融ガラス塊
を得、これを上型でプレス成形し、ガラス成形体を得る
までは、実施例1と同じである。
【0189】本実施例では、プレス成形で押切った後、
直ちに、下型を下降させ、ガラス成形体を取り出した。
続いて、このように得られた凹メニスカス形状のガラス
成形体を、精密成形型(不図示)を用いて、凹メニスカ
ス形状の成形光学素子(不図示)を成形した。
【0190】ここで用いた精密成形型(不図示)は、超
硬合金で作られており、その成形面は、研摩加工された
後、カーボン系の離型作用膜(不図示)が成膜されてい
る。そして、これらの精密成形型(不図示)は、窒素雰
囲気の成形室(不図示)内で、成形温度まで加熱され、
ガラス成形体をプレス成形し、成形光学素子(不図示)
が得られる。
【0191】具体的には、ガラス成形体を、精密成形下
型の上に置いた後、90秒間かけ精密成形型を580℃
まで加熱し、その後直ちに、成形用素材であるガラス成
形体を3000Nのプレス力でプレス成形し、そのまま
冷却し、3分後、490℃まで冷却された時点で上下の
精密成形型を型開きし、凹メニスカス形状の成形光学素
子を得た。
【0192】本実施例では、成形用素材のガラス成形体
から、成形光学素子を得るためのプレス代は、0.5m
mであり、変形量が小さいため、精密成形型に形成され
たカーボンの離型作用膜の耐久は、2万ショットまで問
題は発生しなかった。また、加熱に要する時間も短く、
5分タクトでの連続成形が可能であった。
【0193】このように得られた成形光学素子は、その
成形精度は極めて良好で、また、その外観精度も良好で
あった。
【0194】本実施例特有の効果として、以下の点があ
る。
【0195】精密成形型の中で、温度分布を少なくして
冷却しているので、成形光学素子の形状精度は、極めて
良好である。また、成形素材である成形光学素子と成形
光学素子との形状差が小さいため、成形型の離型膜の耐
久が上がり、成形サイクルも短くなるので、製造コスト
が下がる。
【0196】(実施例5)実施例5では、表層に金合金
層を形成した複数個の成形型を用いて、溶融状態の光学
ガラスをプレス成形して、プリズム状の機能を有する多
面体形状の成形ガラス体を得る例について説明する。
【0197】図5に、実施例5で用いたガラス成形型の
構成を示す。
【0198】下型は、下型基盤部1Bと、型母材1M1
及び1M2と、型表層部1S1及び1S2から成ってい
る。型母材1M1及び1M2は、夫々2つの光学面が加
工されている。その光学面上に、型表層部1S1及び1
S2が形成される。また、下型基盤部1Bの上に、型母
材1M1及び1M2が固定されている。また、上型も同
様な構造になっており、上型基盤部2Bと、型母材2M
1と2M2及び2M3と、型表層部2S1と2S2及び
2S3から成っている。型母材2M2の上には、3つの
光学面が形成される。
【0199】また、下型の周りには胴型が、上型の周り
には上下に可動な可動胴型が設置されている。
【0200】このガラス成形型の大きさは、長さ30m
m、幅10mm、平均厚さ8mmである。
【0201】なお、装置構成は、図2に示す実施例1の
物と同じである。また、溶融ガラス塊をプレス成形する
工程における、上下型の動きは、図4に示す実施例4と
同じである。
【0202】本実施例では、型母材1M1、1M2、2
M1、2M2及び2M3は黄銅で製造し、その成形面は
鏡面切削加工した。また、基盤部1B及び2Bも黄銅で
製造した。
【0203】型表層部1S1、1S2、2S1、2S2
及び2S3は、表2のNo.17の組成の金合金を、型
母材の成形面の上に、スパッタリングで成膜した。この
膜厚は、500nmであった。
【0204】また、胴型3と可動胴型8は、多孔質カー
ボンで製造した。
【0205】ガラスは、リン酸系ガラスの極低軟化ガラ
スを用いた。
【0206】大気中において、下型の上に溶融ガラス塊
を得、これを上型でプレス成形し、ガラス成形体を得る
までは、実施例1と同じである。ただし、溶融ガラス流
出パイプの温度は750℃に保ち、ガラス成形型は35
0℃に保ち、成形した。
【0207】本実施例では、プレス成形で押切った後、
直ちに、下型を下降させ、ガラス成形体を取り出した。
【0208】本実施例特有の効果として、以下の点があ
る。
【0209】ガラス成形型の母材として、安価な材料を
使用するため、金の使用量が少なくなり、製造コストが
下がる。また、型の母材として、加工が容易な黄銅を使
用することにより、型の製造コストが下がるとともに、
複雑形状のガラス成形型を製作することが可能になり、
複雑形状のガラス成形体を得ることができる。
【0210】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
〜第7の発明によれば、成形面が滑らかな鏡面であり、
成形精度も良いガラス成形体を、溶融ガラスをプレスし
て得ることができるガラス成形型を得ることが可能とな
った。
【0211】本出願に係る第8及び第9の発明によれ
ば、光学素子製造用素材又は光学素子として適した、ガ
ラス成形体を得ることが可能となった。
【0212】本出願に係る第10の発明によれば、光学
素子製造用素材又は光学素子として適した、高精度なガ
ラス成形体を得ることが可能となった。
【0213】本出願に係る第11〜第14の発明によれ
ば、光学素子を安価に得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に用いた成形型の構造を説明
する図である。
【図2】本発明の実施例1における、溶融ガラスをプレ
ス成形して、ガラス成形体を得る工程を説明する概略図
である。
【図3】本発明の実施例4に用いた成形型の構造を説明
する図である。
【図4】本発明の実施例4の溶融ガラス塊をプレス成形
する工程における上下型の動きを説明する図である。
【図5】本発明の実施例5に用いた成形型の構造を説明
する図である。
【符号の説明】
1 下型 2 上型 3 胴型 4 溶融ガラス流出パイプ 5 溶融ガラス流 6 溶融ガラス塊 7 ガラス成形体 8 可動胴型 1B,2B 基盤部 1M1,1M2,2M1,2M2,2M3 型母材 1S1,1S2,2S1,2S2,2S3 型表層部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融軟化状態のガラスを成形し、ガラス
    成形体を得るためのガラス成形型が、金(Au)を主成
    分とする金合金から成っており、この金合金の残成分の
    うち主たる成分が、3d金属{チタン(Ti)、バナジ
    ウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄
    (Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅
    (Cu)及び亜鉛(Zn)}の内から選択されることを
    特徴とするガラス成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガラス成形型におい
    て、金合金の残成分のうち主たる成分が、ニッケル(N
    i)であるガラス成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のガラス成形型におい
    て、金合金の残成分のうち主たる成分が、クロム(C
    r)であるガラス成形型。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のガラス成形型におい
    て、金合金は金(Au)を95%以下50%以上含有し
    ているガラス成形型。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜4のいずれかに記載の金
    合金からなるガラス成形型において、溶融軟化ガラスと
    接触する部分が、この金合金により形成されており、そ
    れ以外の部分は他の材料により形成される構造になって
    いるガラス成形型。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載のガラス成形型にお
    いて、金合金の部分の厚みが、100nm以上の厚みを
    有するガラス成形型。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜4のいずれかに記載の金
    合金からなるガラス成形型において、成形型の成形面の
    表面粗さが、Ra100nm以上の表面粗さを有するガ
    ラス成形型。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜5のいずれかに記載の金
    合金からなるガラス成形型を用いて、溶融ガラスをプレ
    ス成形して得たことを特徴とするガラス成形体。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載のガラス成形体にお
    いて、金合金からなるガラス成形型で成形されたガラス
    体の成形面が、滑らかな鏡面状態を有するガラス成形
    体。
  10. 【請求項10】 上記請求項8に記載のガラス成形体に
    おいて、特に、ガラス光学素子又はガラス光学素子製造
    用素材として使われるガラス成形体において、このガラ
    ス成形体の光学面に対応する成形面は、上記請求項1〜
    5のいずれかに記載の金合金型により成形されており、
    それ以外の成形面は、他の材料からなる型により成形さ
    れており、このような金合金型と他の材料からなる型に
    より、ガラス成形体の全面が成形されており、自由表面
    を有さないガラス成形体。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の、
    溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
    得たガラス成形体を、直接に光学素子として用いること
    を特徴とするガラス光学素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜10のいずれかに記載の、
    溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
    得たガラス成形体を、成形用素材として用い、このガラ
    ス成形体を精密成形型を用いて再度プレス成形して、成
    形ガラス光学素子を得ることを特徴とするガラス光学素
    子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8〜10のいずれかに記載の、
    溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
    得たガラス成形体を、研削研摩用素材として用い、この
    ガラス成形体を研削加工し、更に研摩加工してガラス光
    学素子を得ることを特徴とするガラス光学素子の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項8〜10のいずれかに記載の、
    溶融ガラスを金合金型からなる成形型でプレス成形して
    得たガラス成形体を、研摩用素材として用い、このガラ
    ス成形体を研摩加工してガラス光学素子を得ることを特
    徴とするガラス光学素子の製造方法。
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