JP2001277909A - 電動シート装置 - Google Patents

電動シート装置

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JP2001277909A
JP2001277909A JP2000094621A JP2000094621A JP2001277909A JP 2001277909 A JP2001277909 A JP 2001277909A JP 2000094621 A JP2000094621 A JP 2000094621A JP 2000094621 A JP2000094621 A JP 2000094621A JP 2001277909 A JP2001277909 A JP 2001277909A
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Japan
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motor
pulse signal
seat
terminal
relay
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JP2000094621A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Imaizumi
智章 今泉
Hidetoshi Kadotani
秀俊 門谷
Kohei Noda
耕平 野田
Kazuo Tamada
和夫 玉田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Seats For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ動力を可撓部材を介してシートの可動
部材に伝達する場合に、シートの正しい位置を正確に記
憶する。 【解決手段】 モータ11aからの駆動力を可撓部材5
0を介して減速機構49に伝達し、ロアレール40に対
してアッパーレール41を動作させ、モータ11aに設
けられたセンサ8aからのパルス信号を基にシート位置
を制御してシート位置を記憶する電動シート装置1にお
いて、制御手段10はセンサ8aからの単一のパルス信
号をカウントし(S108)、パルス信号が入力されな
くなってからも所定時間はパルス信号のカウントを継続
して単一パルス信号を監視した状態の基で、スイッチ7
aによる指示方向と逆方向のパルス信号が入ってきた場
合(S112)、モータ位置を記憶するカウンタの値を
モータへの回転指示方向とは逆方向へカウントすること
により(S115)、可撓部材の反力によりモータ11
aが指示方向とは反対方向へ戻っても、その戻り分を正
確に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シート装置に
関するものであり、特に、モータからの駆動力を可撓部
材を介して動力伝達を行い、シートを動作させ、シート
の位置状態を記憶可能とした電動シート装置のモータロ
ック時の処理に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、車両においてパワーシ
ートと呼ばれており、例えば、車両のフロアに支持され
る対のロアレール(第1部材)に対して、アッパーレー
ル(第2部材)を夫々のロアレールに対して摺動可能に
配設し、スライドモータの動力によりアッパーレール側
に固定された減速機構を回転させることにより減速機構
の出力軸に螺合するシャフトを回転させてアッパーレー
ルをロアレールに対して電気的に動作させるものであ
る。例えば、このような装置が、特開平9―86236
号公報に開示されている。その装置では、スライドモー
タ(モータ)の駆動力により直接アッパーレールを動作
させるのではなく、モータと減速機構との取り付け誤差
が吸収できるように、少なくともねじれ方向に撓み性が
ある可撓部材をモータと減速機構との間に配設して、ス
ライドモータの駆動力を間接的に減速機構に伝えてい
る。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、モー
タの動力を可撓部材を介して間接的に減速機構に伝達す
る場合、可撓部材にねじれ負荷が作用し、モータの動力
は減速機構に伝達する。この状態でモータ回転を停止さ
せた時、可撓部材にはねじれ負荷が作用しているので、
可撓部材の内部で生じるねじれ反力により、モータを駆
動指示した方向(指示方向)とは逆方向に逆転させてし
まうことが起こりうる。この時、シート位置を正しく検
出するためにホール素子を有する回転検出センサ(セン
サ)を使用する場合、モータの回転方向を検出するため
にホール素子を2つ有していれば、2つのパルス信号の
立ち上がりまたは立ち下がりエッジ、または、2つのパ
ルス信号の位相から判断して、モータがどちらの方向に
回転しているかがわかる。
【0004】しかしながら、2つのホール素子を使用せ
ずに、ホール素子を1つ有するセンサを使用した場合、
センサからは単一のパルス信号しか出力されない。この
ため、このパルス信号を制御装置にてカウントすること
によりモータの位置(例えば、シート位置)を記憶し
て、メモリシート等でシートの位置制御を行う際、モー
タロック時等モータの回転が停止した状態ではセンサか
らパルス信号が出力されない状態となる。このことか
ら、例えば、単一パルス信号に基づくカウンタ(位置を
記憶するカウンタ)のカウントアップを停止し、その停
止した位置をシート位置としてしまうと、モータロック
時等には可撓部材にかかる反力により、モータがモータ
への指示方向とは反対方向に戻ってしまうので、位置検
出に誤差が生じてしまう。
【0005】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、モータ動力を可撓部材を介して伝達
する場合であっても、シートの正しい位置を正確に記憶
することができるようにすることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、フロアに支持された第1部材
と、該第1部材に対する位置状態が変化する第2部材
と、該第2部材を動作させるモータと、前記第1部材ま
たは前記第2部材に取り付けられ、前記モータの回転を
減速して前記第2部材に伝える減速機構と、前記モータ
と前記減速機構との間に配設され、前記モータからの動
力を伝達する可撓部材と、前記第2部材に対して2方向
いずれかの動作指示を与えるスイッチと、前記モータの
回転に同期した単一パルス信号を出力するセンサと、前
記スイッチからの信号に基づいて前記第2部材を動作さ
せ、該センサからの信号により第2部材の位置記憶を行
う制御装置とを備えた電動シート装置において、前記制
御手段は前記センサからの単一のパルス信号をカウント
して記憶すると共に、前記センサからのパルス信号が入
力されてからも所定時間は前記パルス信号のカウントを
継続し、カウント継続中に前記モータへの指示方向と逆
方向のパルス信号が入力された場合、逆方向へカウント
するようにしたことである。
【0007】上記の技術的手段によれば、制御手段はセ
ンサからの単一のパルス信号をカウントし、センサから
のパルス信号が入力されなくなってからも所定時間はパ
ルス信号のカウントを継続しているので、所定時間の間
は常に単一パルス信号を監視している。この状態下で、
モータへの指示方向と逆方向のパルス信号が入ってきた
場合にモータ位置を記憶するカウンタの値を逆方向へカ
ウントすれば、可撓部材にねじれ応力が発生している場
合であっても、ねじれ反力によりモータが指示とは反対
方向に戻る分を検出可能となることから、正確なモータ
の回転位置(モータの回転により動作する第2部材位
置)を記憶することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0009】図1は電動シート装置(本装置)1を車両
のシートSTに適用した図を示している。本装置1は、
シートSTの前後調整(スライド機構)、シートバック
SBのリクライニング調整(リクライニング機構)、シ
ートクッションSCの前端部の調整(フロント(Fr)
バーチカル機構)、シートクッションSCの降端部の調
整(リフタ機構)、ヘッドレストHRの上下調整(ヘッ
ドレスト上下機構)、および、シートクッションSCの
前後調整(クッション長機構)の6つの機構が、座席
(シートクッションSC)の横に設けられた後述する操
作スイッチ7の操作により可能となっている。上記した
スライド機構はスライドモータ11a、リクライニング
機構はリクライニングモータ11b,フロントバーチカ
ル機構はフロントバーチカルモータ11c、リフタ機構
はリフタモータ11d,ヘッドレスト上下機構はヘッド
レストモータ11e、クッション長機構はクッション長
モータ11fにより駆動されるようになっている。
【0010】次に、本装置1の構成について、図2のシ
ステム構成図を参照して説明する。図2において、シー
ト全体の制御を司る制御装置10には車両に設けられた
バッテリー(BAT)12から電源が供給される。バッ
テリー12のプラス端子(12V)は電源回路4aを介
してマイコンCPU(以下、CPUと称す)2に入力さ
れている。この電源回路4により安定化した電源(5
V)が作られ、CPU2に入力されている。
【0011】制御装置10には着座者がシートSTの状
態を調整できるように、複数の操作スイッチ7(7a〜
7f)からの信号が入力されている。操作スイッチ7
(7a〜7f)は、図1に示すシートSTのシートクッ
ションSC、シートバックSB,ヘッドレストHD等
(可動部材)を調整するスイッチとなり、この中で、ス
ライドスイッチ7aはスライドモータ11aに指示を与
え、シートSTを車両側に取り付けられた2本のレール
に対して前/後方向にスライドさせるスイッチであり、
リクライニングスイッチ7bはリクライニングモータ1
1bに対して指示を与え、シートクッションSCに対し
てシートバックSBを前倒/後倒させ、背もたれ角度を
調整するスイッチである。また、バーチカルスイッチ7
cはフロントバーチカルモータ11cに対して指示を与
え、シートクッションSCの前部を垂直方向に上/下移
動させるスイッチであり、リフタスイッチ7dはリフタ
モータ11dに対して指示を与え、シートクッションS
Cの後部を上/下移動させるスイッチである。更に、ヘ
ッドレストスイッチ7eはヘッドレストモータ11eに
対して指示を与え、シートバックSBに上下動可能に支
持されたヘッドレストHDを上下方向に移動させるスイ
ッチであり、クッション長スイッチ7fはシートクッシ
ョンモータ11fに対して指示を与え、乗員の足の長さ
に応じてシートクッションSCをシートバックSBに対
して前後に移動させるスイッチである。
【0012】これらの操作SW7(7a〜7f)は各々
制御装置1の入力インターフェース(入力I/F)6に
入力され、CPU2に入力され、CPU2の処理により
操作SW7に対応するモータ制御がなされる。また、入
力I/F6には、スライドモータ11aの出力回転を検
出するセンサ8a、リクライニングモータ11bの出力
回転を検出するセンサ8b、ヘッドレストモータ11e
の出力回転を検出するセンサ8e、フロントバーチカル
モータ11cの出力回転を検出するセンサ8c、クッシ
ョン長モータ11fの出力回転を検出するセンサ8f、
リフタモータ11dの出力回転を検出するセンサ8dか
らの信号が入力されており、各々の信号がCPU2に入
力されるようになっている。これらのセンサ8(8a〜
8f)は、センサ電源回路4bから電源が供給され、各
々のモータ11の出力軸に対向配置された1つのホール
素子を有し、モータ回転に一致(同期)した単一のパル
ス信号信号を出力して、CPU2でモータ回転を非接触
で検出できるようになっている。
【0013】一方、CPU2の出力側はバッファ15を
介して、上記したモータ11(11a〜11f)を選択
し独立駆動を可能とする切換素子(リレー)9が設けら
れている。ここでは、切換素子9にコイル、切換端子
(ノーマルクローズ端子、ノーマルオープン端子、コモ
ン端子)を有するリレーを使用しているが、スイッチン
グ状態の切換が可能であるものであれば、これに限定さ
れず、トランジスタ,FET等のスイッチング素子でも
良い。
【0014】リレー9は、それぞれCPU2のリレー駆
動信号によりリレー電源9sを介してバッテリー12か
らの電源が供給されるようになっており、リレー1〜8
の有するコイル9a〜9hに対し、CPU2から独立し
て上記コイルに電流を流す信号を出力することにより、
駆動を必要とするコイル9a〜9hに通電がなされる。
通電がなされるとコイル9a〜9hに電流が流れ、リレ
ー1〜8の切換端子の接点状態が電磁的に切換わる。
【0015】モータ11(11a〜11f)は、+端子
と−端子を有しており、その一方の端子(+端子)がモ
ータ選定リレー33,34の切換端子の一方(ノーマル
オープン端子)に接続され、モータ11の他方の端子
(−端子)が回転方向切換リレー31,32の切換端子
(コモン端子)に接続される。
【0016】つまり、モータ11と制御装置内部のバッ
ファ15との間には、モータ11に流す電流の方向を切
換え、モータ11の回転方向を正転または逆転にする回
転方向切換リレー(リレー1,2およびリレー5,6)
31,32、および、操作スイッチ7(7a〜7f)に
より指示されたモータ11を選択するモータ選定リレー
(リレー3,4およびリレー7,8)33,34が設け
られている。リレー9は制御装置1に一体に設けられて
も、別体で設けられても良い。図3においては、リレー
9のコイル(例えば、リレー1のコイル9a)と切換端
子(リレー1のCOM,NO,NCといった3つの端
子)とを分離して示しているが、1つのリレー素子に対
し、コイル番号と切換端子を示したリレー番号はそれぞ
れ対応する。例えば、リレー1のコイル9aに通電を行
えば、リレー1のコモン端子がノーマルクローズ端子と
の接続状態から、ノーマルオープン端子との接続状態に
切換わる。この構成においては、複数(6つ)のモータ
11を独立して制御するようにしているが、モータ数は
これに限定されないものとする。この場合、3つのモー
タを1つのブロックBK1内にまとめ、ブロックBK1
内のモータと同時駆動が起こり得るモータを別のブロッ
クBK2にまとめている。
【0017】(ブロックBK1)ブロックBK1におい
ては、回転方向切換リレー(リレー1およびリレー2)
31のノーマルクローズ(NC)端子を接地させ、ノー
マルオープン(NO)端子をバッテリー電源に接続させ
る。リレー2の共通端子となるコモン(COM)端子に
は回転方向切換リレー31に対して並列配設されたモー
タ11a,11c,11fの−端子を接続すると共に、
リレー3およびリレー4を直列で配設する構成をとる。
リレー1のCOM端子にはリレー3のCOM端子を接続
すると共に、リレー3のNC端子とリレー4のCOM端
子を接続し、リレー4のNC端子をスライドモータ11
aの一つの端子(+端子)に接続する。また、リレー3
のNO端子にはバーチカルFrモータ11cの一つの端
子(+端子)を接続し、リレー4のNC端子をクッショ
ン長モータ11fの一つの端子(+端子)に接続するこ
とにより、リレー3を作動させるとバーチカルFrモー
タ11cが選択駆動され、リレー3を非作動の状態でリ
レー4を作動させるとクッション長モータ11fが選択
駆動される。また、リレー3,4を共に非作動の状態に
おいては、スライドリレー11aが選択駆動される。
【0018】この場合、リレー1のコイル9aに通電を
行うと、それにつながるモータ11には+端子から−端
子に電流が流れ正転駆動を行うが、リレー2のコイル9
bに通電を行うと、−端子から+端子へと電流が流れ逆
転駆動を行うようにできる。
【0019】(ブロックBK2)ブロック2において、
回転方向切換リレー(リレー5およびリレー6)32の
ノーマルクローズ(NC)端子を接地させ、ノーマルオ
ープン(NO)端子をバッテリー12に電気的に接続さ
せる。リレー6のコモン(COM)端子には並列に配設
されたモータ11b,11d,11eの1つの端子(−
端子)を接続すると共に、リレー7およびリレー8を直
列で配設する。リレー5のCOM端子にはリレー7のC
OM端子を接続し、リレー7のNC端子とリレー8のC
OM端子を接続し、リレー8のNC端子をリクライニン
グモータ11bの+端子を接続する。一方、リレー7の
NO端子にはリフタモータ11dのもう1つの端子(+
端子)を接続し、リレー8のNC端子をヘッドレストモ
ータ11eのもう1つの端子(+端子)に接続すること
により、リレー7を作動させるとリフタモータ11dが
選択駆動され、リレー7の非作動の状態でリレー8を作
動させるとヘッドレストモータ11eが選択される。ま
た、リレー7,8を共に非作動の状態においては、リク
ライニングモータ11bが選択駆動される。
【0020】この場合、リレー6を非作動としてリレー
5のコイル9eに通電を行うとそれにつながるモータ1
1(11b,11d,11eのいずれか)は、+端子か
ら−端子に電流が流れることによりモータは正転する
が、リレー5を非作動としてリレー6のコイル9fに通
電を行うとモータ11では−端子から+端子へと電流が
流れることによりモータ11(11b,11d,11e
のいずれか)は逆転する。
【0021】以上のことから、ブロックBK1,BK2
における回転方向切換リレー31,32、モータ選定リ
レー33,34、およびモータ11の接続形態および制
御方法は両者同一であり、例えば、この中の1つのモー
タを駆動する場合には、そのモータにつながる2つのリ
レーを駆動させれば良いため、制御が容易である。
【0022】以上、リレー9の切換について簡単に説明
したが、次は本発明の具体例を説明する前に、図3を参
照してスライド機構を例に取って説明する。
【0023】スライド機構は車両のフロアFLにブラケ
ットを介して固定(支持)されたロアレール40に対
し、シートクッションSCが取り付けられるアッパーレ
ール41をシートSTの前後方向に移動させるものであ
る。スライドスイッチ7aを操作(前/後のいずれかに
操作)すると、その指示に基づきスライドモータ11a
が回転する。スライドモータ11aが回転すると、この
モータ回転を軸方向及びねじれ方向に撓み性を有する可
撓部材50によって、減速機構49に伝達される。この
可撓部材50は、モータ11と減速機構49の間に配設
され取り付けられるものであり、両者の軸の誤差を吸収
した状態で動力伝達を行うものである。
【0024】アッパーレール上のハウジング45に固定
されたモータ11aが回転すると、可撓部材50を介し
て減速機構49がモータ動力により回転され、アッパー
レールに内蔵したスライドスクリュー47を回転させ
る。これにより、スライドスクリュー47と螺合する樹
脂性のナット43を回転させるが、ナット43はナット
サポートブラケットを介して、フロアFLに固定される
ロアレール40に対して固定されている。このため、ナ
ット43は非回転となり、モータ回転によりスライドス
クリュー47がスライドモータ11aと共に移動する。
スライドモータ11aはハウジング45と共にアッパー
レール41に取り付けられていることから、スライドス
クリュー47もスクリューサポート48により可動側と
なるアッパーレール41に固定されるので、アッパーレ
ール41に支持されるシート全体がスクリュー47の移
動に合せて前/後方向に移動を始め、操作スイッチ7a
の操作方向に応じた移動を行う。
【0025】次に、スライド動作におけるシート位置の
状態記憶について、図4に示すフローチャートを参照し
て説明する。ここでの処理は、一例としてモータ回転中
にモータロックが発生した場合に、可撓部材50のねじ
れ方向のたわみに影響されない判定方法を採用してい
る。例えば、モータ11aを回転させている最中にモー
タロックが発生した場合、モータ動力を伝達する可撓部
材50の内部ではねじれが発生しており、この状態の基
でモータロックが発生しているものとしてモータ11a
への通電を停めてしまうと、その反力分だけ可動部材で
あるアッパーレール41がモータへの指示方向とは反対
方向に動いてしまうということが起こりうる。このこと
が原因で、センサ8aからの単一のパルス信号を基にカ
ウンタでカウントアップしながらシート位置を記憶して
いると、位置ずれが発生し、シートの正確な位置の記憶
ができなくなることから、この処理が設けられている。
【0026】以下に示す処理では、一例として前後(2
方向)のいずれかの移動指示が可能な操作スイッチ7a
が操作され、シートSTの動く方向(スライド方向)が
正転を前方向、逆転を後方向として説明を行う。尚、以
下ではスライド制御について説明を行うが、この制御に
限定されるものではなく、例えば、上記したその他のモ
ータ(11b〜11f)にリクライニング、フロントバ
ーチカル、リフタ、ヘッドレスト、クッション長等に対
しても適用できることは言うまでもない。
【0027】そこで、図4に示すフローチャートの説明
に入ると、ステップS101では出力方向が正転(前方
向)であるかがまず最初に判定される。ここで、モータ
11aの回転(出力方向)が正転である場合、ステップ
S111において正転フラグをオン(セット)し、ステ
ップS104に移るが、そうでない場合には、ステップ
S102において、出力方向が逆転(後方向)であるか
が判定される。ここで、モータ11aの出力方向が逆転
である場合にはステップS103において逆転フラグを
オン(セット)してステップS104に以降の処理を行
うが、そうでない場合にはステップS107に移る。
【0028】ステップS104〜S106まではモータ
11aが正常な回転を行っている場合であり、モータ1
1aが停止した時間をカウントするモータ停止タイマを
クリア、モータロックを判定するモータロックフラグを
オフ(クリア)、モータロックを判定するモータロック
タイマをクリアにした後、ステップS112に移る。
【0029】ステップS107ではステップS111ま
たはS103においてオンされた正転フラグ/逆転フラ
グの状態により判定され、いずれのフラグもオンされて
いない状態の基ではこの処理を終了するが、どちらか一
方のフラグがオンしていれば、ステップS108以降の
処理を行う。ステップS108でモータ停止カウントを
インクリメントした後、ステップS109ではモータ停
止カウンタのタイマ値が所定時間(例えば、200m
s)経過したかが判定され、所定時間経過していれば、
正転フラグおよび逆転フラグを共にオフしてこの処理を
終了する。
【0030】ステップS112ではモータ11aの出力
は出してはいるが所定時間以内にセンサ8aからのセン
サパルス信号が入力されたかが判定される。ここで、セ
ンサパルス信号が入力されない場合にはステップS12
0においてモータロック時間をカウントするモータロッ
クタイマをインクリメントした後、ステップS121に
おいてモータロックしてからの時間が所定時間(例え
ば、200ms)経過しているかが判定され、所定時間
経過していない場合にはまだモータロック状態になって
いるとは判断しない。しかし、所定時間(200ms)
の間、1回もセンサパルス信号が入力されない場合に
は、モータ11aは何らかの状態でモータロックが発生
しているものと見なし、ステップS122においてモー
タロック状態を示すモータロックフラグをオンする。
【0031】一方、モータ11aへの回転指示を出して
いる状態の基で、センサパルス信号が入力された場合、
今度はステップS113においてモータロック状態であ
るかがモータロックフラグにより判定されるが、ここで
モータロックが発生していない状態(通常の回転状態)
では、ステップS117においてモータロックしてから
の時間をカウントするモータロックタイマをクリアした
後、ステップS118において正転フラグがセットされ
ているかが判定される。正転フラグがセット(前方へ駆
動させるモータ指示が出されている状態)されていれ
ば、現在のモータ位置(モータ11aにより駆動される
アッパーレール41の位置、即ち、アッパーレール40
に支持されるシート位置)を記憶する位置カウンタのカ
ウンタ値をこの状態ではアッパーレール41が前方に動
いているものと見なし、インクリメントして、その値を
現位置として記憶するが、正転フラグがセットされてい
ない状態では後方にアッパーレール41が動いているも
のと見なし、位置カウンタのカウンタ値をデクリメント
して、その値を現位置として記憶する。
【0032】しかし、モータ駆動中にモータロックが発
生している状態(つまり、可撓部材50の内部になじれ
が発生している状態)の基では、ステップS118と同
じようにステップS114において正転フラグがセット
(前方へ駆動させるモータ指示が出されている状態)さ
れているかが判定されるが、今度は、正転フラグがセッ
トされている場合にはモータ11aへの指示とは逆方向
(アッパーレール41を前方向に動かす指示を出しては
いるが、モータロック時に可撓部材50のねじれ反力等
により後方向に動いてしまった場合)にモータ回転が行
われているものと見なし、シート位置を記憶する位置カ
ウンタのカウンタ値を戻り分デクリメントしたものを現
位置として記憶するが、正転フラグがセットされていな
い状態では位置カウンタのカウンタ値をインクリメント
したものを現位置として記憶する。即ち、モータ出力時
にモータロックを判定した場合、モータロック判定後で
も所定時間の間センサからのパルス信号を監視してパル
ス信号カウントを行うことにより、モータへの指示とは
逆方向にモータが戻ったとしても、その戻り分を正確に
カウントすることができる。また、この際には位置ずれ
を低減できることから、着座者の体形に合うようにシー
ト位置を調整し、その位置をメモリに記憶させ、シート
を別の位置に動かした後、再度メモリに記憶されたシー
ト位置になるようシート制御を行うメモリシートに適用
できることは言うまでもない。尚、本発明を別の機構に
適用した場合、第1部材と第2部材の組み合わせは、リ
クライニング機構ではシートクッションSCとシートバ
ックSB、フロントバーチカル機構/リフタ機構/クッ
ション長機構ではロアレール40とシートクッションS
C、ヘッドレスト上下機構ではシートバックSBとヘッ
ドレストHRが該当する。
【0033】
【効果】本発明によれば、制御手段はセンサからの単一
のパルス信号をカウントし、センサからのパルス信号が
入力されなくなってからも所定時間はパルス信号のカウ
ントを継続しているので、所定時間の間は常に単一パル
ス信号を監視している。そこで、スイッチによる指示方
向と逆方向のパルス信号が入力された場合にモータ位置
を記憶するカウンタの値を逆方向へカウントすれば、可
撓部材の反力によりモータが戻っても、その戻り分が検
出できるため、正確なシート位置を記憶することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における電動シート装置
の構成を示した斜視図である。
【図2】 図1に示す電動シート装置のシステム構成図
である。
【図3】 図1に示す電動シート装置のスライド機構を
示した斜視図である。
【図4】 図3に示すマイコンの処理を示すフローチャ
ートでである。
【符号の説明】
1 電動シート装置 7 操作スイッチ 8a センサ 11a スライドモータ(モータ) 40 ロアレール(第1部材) 41 アッパーレール(第2部材) 49 減速機構 50 可撓部材 FL フロア ST シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 和夫 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3B087 AA04 BA02 BD03 DE00 DE08 5H001 AB10 AC01 AD01 5H530 AA01 BB18 CC02 CD21 CD36 DD14 DD19 DD21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアに支持された第1部材と、 該第1部材に対する位置状態が変化する第2部材と、 該第2部材を動作させるモータと、 前記第1部材または前記第2部材に取り付けられ、前記
    モータの回転を減速して前記第2部材に伝える減速機構
    と、 前記モータと前記減速機構との間に配設され、前記モー
    タからの動力を伝達する可撓部材と、 前記第2部材に対して2方向いずれかの動作指示を与え
    るスイッチと、 前記モータの回転に同期した単一パルス信号を出力する
    センサと、 前記スイッチからの信号に基づいて前記第2部材を動作
    させ、該センサからの信号により第2部材の位置記憶を
    行う制御装置とを備えた電動シート装置において、 前記制御手段は前記センサからの単一のパルス信号をカ
    ウントして記憶すると共に、前記センサからのパルス信
    号が入力されなくなってからも所定時間は前記パルス信
    号のカウントを継続し、カウント継続中に前記モータへ
    の指示方向と逆方向のパルス信号が入力された場合、逆
    方向へカウントすることを特徴とする電動シート装置。
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