JP2001277882A - 四輪駆動車両の駆動力制御装置 - Google Patents

四輪駆動車両の駆動力制御装置

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JP2001277882A
JP2001277882A JP2000091095A JP2000091095A JP2001277882A JP 2001277882 A JP2001277882 A JP 2001277882A JP 2000091095 A JP2000091095 A JP 2000091095A JP 2000091095 A JP2000091095 A JP 2000091095A JP 2001277882 A JP2001277882 A JP 2001277882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低μ路面でもスムーズに発進できるととも
に、副駆動輪への駆動力を、実際の加速状態に応じて過
不足なく配分できることにより、応答性および燃費を向
上させることができる四輪駆動車両の駆動力制御装置を
提供する。 【解決手段】 前輪W1,W2を主駆動輪とし、後輪W
3,W4を副駆動輪とする四輪駆動車両2において、電
磁クラッチ10,10の締結力を変化させることによっ
て後輪W3,W4に配分するVATCトルク最終目標値
TOBJMを制御する駆動力制御装置1の2/4WD・
ECU11は、駆動トルクTDに基づき、四輪駆動車両
2の最終加速度XGF1Fを算出し(ステップ62,7
2,73)、算出された最終加速度XGF1Fに基づ
き、VATCトルク最終目標値TOBJMを算出するた
めのVATCトルク基本値VATCを算出する(ステッ
プ89,93)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後の車輪のいず
れか一方を主駆動輪とし、他方を副駆動輪とする四輪駆
動車両において、クラッチの締結力を制御することによ
り、副駆動輪に対して配分する駆動力を制御する四輪駆
動車両の駆動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の駆動力制御装置として、
例えば特開平9−109716号公報に記載されたもの
が知られている。この四輪駆動車両(以下「車両」とい
う)は、後輪を主駆動輪とし、前輪を副駆動輪とするも
のである。また、この駆動力制御装置では、可変トルク
クラッチの締結力を制御することにより、前輪すなわち
副駆動輪に対して配分するトルクが制御される。具体的
には、後輪の速度から前輪の速度を差し引いた差分(以
下「後前輪速差」という)に基づき、第1前輪配分トル
クを算出する。また、第2前輪配分トルクを、可変トル
ククラッチの油温に基づき算出する。さらに、第3前輪
配分トルクを、前輪の速度が所定速度以下のとき(発進
時)に、スロットル開度に基づき算出するとともに、前
輪の速度が所定速度より大きいとき(すなわち非発進
時)、または後前輪速差が負の値であるとき(すなわち
減速時)には、値0に設定する。そして、算出した第1
〜第3前輪配分トルクのうちの最大のものを最終的な制
御値として決定し、可変トルククラッチに出力し、その
締結力を制御することにより、前輪へのトルク配分を制
御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の駆動力制御
装置によれば、前輪に配分されるトルクは、後前輪速
差、油温またはスロットル開度という3つのパラメータ
に基づき、算出されているので、前輪へのトルク配分制
御を、後輪の個々のスリップ状態に応じてきめ細かに行
うことができない。その結果、例えば、凍結路面のよう
な摩擦抵抗μが小さい路面(以下「低μ路面」という)
で発進する際、左右の後輪の一方だけがスリップしたと
きに、これに応じたトルクが前輪に適切に配分されない
ことにより、スムーズに発進できないことがある。ま
た、上記各パラメータのうちのスロットル開度は、運転
者の加速要求を反映するものの、車両の実際の加速状態
を良好に反映するものではないので、前輪へのトルク配
分制御を、車両の実際の加速状態に応じて適切に行うこ
とができない。その結果、加速時に、必要なトルクが前
輪へ十分に配分されなかったり、逆に必要以上のトルク
が前輪へ配分されたりすることがあり、車両の応答性の
低下や燃費の悪化などを招いてしまう。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、低μ路面でもスムーズに発進できるととも
に、副駆動輪への駆動力を、実際の加速状態に応じて過
不足なく配分できることにより、応答性および燃費を向
上させることができる四輪駆動車両の駆動力制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、前後の車輪W1〜W4のい
ずれか一方(例えば実施形態における(以下、この項に
おいて同じ)前輪W1,W2)を主駆動輪とし、他方
(後輪W3,W4)を副駆動輪とする四輪駆動車両2に
おいて、クラッチ(電磁クラッチ10,10)の締結力
を変化させることによって副駆動輪(後輪W3,W4)
に配分する駆動力(VATCトルク最終目標値TOBJ
M)を制御する四輪駆動車両2の駆動力制御装置1であ
って、主駆動輪の一方の車輪速度(左前輪速度VW1ま
たは右前輪速度VW2)が第1所定速度#VREF1以
上で、かつ主駆動輪の他方の車輪速度(右前輪速度VW
2または左前輪速度VW1)が第1所定速度#VREF
1未満であるという条件(ステップ112またはステッ
プ113の判別結果がYES)、および主駆動輪の平均
車輪速度(平均前輪速度VFR)が第2所定速度#VR
EF2以上で、かつ副駆動輪の平均車輪速度(平均後輪
速度VRR)が第2所定速度(第3所定速度#VREF
3)未満であるという条件(ステップ110の判別結果
がYESで、ステップ111の判別結果がNO)のいず
れか一方が成立しているときに、副駆動輪の平均車輪速
度(平均後輪速度VRR)が第2所定速度#VREF2
以上の値である第3所定速度#VREF3以上になるま
で、駆動力(VATCトルク中間値T1、VATCトル
ク最終目標値TOBJM)を副駆動輪(後輪W3,W
4)に配分するようにクラッチの締結力を制御する駆動
力制御手段(2/4WD・ECU11、ステップ87,
ステップ110〜127)を備えることを特徴とする。
【0006】この四輪駆動車両の駆動力制御装置によれ
ば、主駆動輪の一方の車輪が第1所定速度以上で、かつ
主駆動輪の他方の車輪が第1所定速度未満であるとき、
すなわち主駆動輪の一方の車輪がスリップしているとき
には、副駆動輪の平均車輪速度が第3所定速度以上にな
るまで、駆動力が副駆動輪に配分される。このように、
副駆動輪への駆動力の配分制御を、主駆動輪の個々のス
リップ状態に応じて、きめ細かに行うことができる。ま
た、主駆動輪の両輪の車輪速度が互いに同じ場合でも、
主駆動輪の平均車輪速度が第2所定速度以上で、かつ副
駆動輪の平均車輪速度が第2所定速度未満であるとき、
すなわち主駆動輪の両輪がスリップしているときには、
副駆動輪の平均車輪速度が第3所定速度以上になるま
で、駆動力が副駆動輪に配分される。以上により、副駆
動輪への駆動力の配分制御を、主駆動輪の両輪のスリッ
プ状態に応じて、適切に行うことができ、したがって、
低μ路面でもスムーズに発進することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、前後の車輪のいず
れか一方(前輪W1,W2)を主駆動輪とし、他方(後
輪W3,W4)を副駆動輪とする四輪駆動車両2におい
て、クラッチ(電磁クラッチ10,10)の締結力を変
化させることによって副駆動輪(後輪W3,W4)に配
分する駆動力(VATCトルク最終目標値TOBJM)
を制御する四輪駆動車両2の駆動力制御装置1であっ
て、主駆動輪(前輪W1,W2)に要求される要求駆動
力(駆動トルクTD)に基づき、四輪駆動車両2の車両
加速度XGF(フィルタ後車両加速度XGF1F)を算
出する車両加速度算出手段(2/4WD・ECU11、
ステップ62,72,73)と、算出された車両加速度
XGF(フィルタ後車両加速度XGF1F)に基づき、
副駆動輪(後輪W3,W4)に配分する駆動力(VAT
Cトルク基本値VATC)を算出する駆動力算出手段
(2/4WD・ECU11、ステップ89,93)と、
を備えることを特徴とする。
【0008】この四輪駆動車両の駆動力制御装置によれ
ば、四輪駆動車両の車両加速度が主駆動輪に要求される
要求駆動力に基づき、算出され、この車両加速度に基づ
き、副駆動輪に配分する駆動力が算出されるとともに、
この駆動力が副駆動輪に配分されるようにクラッチの締
結力が制御される。このように主駆動輪に実際に要求さ
れている要求駆動力に基づき、車両加速度が算出される
ので、この車両加速度は、実際の加速状態を良好に反映
する。したがって、このように算出した車両加速度に基
づき、副駆動輪に配分する駆動力を算出するので、従来
のスロットル開度から算出する場合と異なり、駆動力
を、実際の加速状態を反映させながら過不足なく、副駆
動輪に配分することができる。その結果、四輪駆動車両
の応答性および燃費を向上させることができる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
四輪駆動車両2の駆動力制御装置1において、主駆動輪
の一方の車輪速度(左前輪速度VW1または右前輪速度
VW2)が第1所定速度#VREF1以上で、かつ主駆
動輪の他方の車輪速度(右前輪速度VW2または左前輪
速度VW1)が第1所定速度#VREF1未満であると
いう条件(ステップ112またはステップ113の判別
結果がYES)、および主駆動輪の平均車輪速度(平均
前輪速度VFR)が第2所定速度#VREF2以上で、
かつ副駆動輪の平均車輪速度(平均後輪速度VRR)が
第2所定速度(第3所定速度#VREF3)未満である
という条件のいずれか一方が成立している場合に、副駆
動輪の平均車輪速度(平均後輪速度VRR)が第2所定
速度#VREF2以上の値である第3所定速度#VRE
F3以上になるまで、副駆動輪に配分する駆動力(VA
TCトルク中間値T1、VATCトルク最終目標値TO
BJM)を増大補正する駆動力増大補正手段(2/4W
D・ECU11、ステップ87,89,110〜12
7)をさらに備えることを特徴とする。
【0010】この四輪駆動車両の駆動力制御装置によれ
ば、主駆動輪の両輪の車輪速度が互いに異なるときや、
主駆動輪の平均車輪速度が副駆動輪のものよりも高いと
き、すなわち主駆動輪の一方の車輪または両輪がスリッ
プしているときには、副駆動輪の平均車輪速度が第3所
定速度以上になるまで、副駆動輪に配分される駆動力が
増大補正される。これにより、例えば、凍結路面からの
発進時において、アクセル開度が小さいことで四輪駆動
車両の車両加速度が小さい場合に、主駆動輪の一方の車
輪または両輪がスリップしているときには、副駆動輪に
配分される駆動力が増大されるので、スムーズに発進す
ることができる。その結果、四輪駆動車両の発進性をさ
らに向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る四輪駆動車両の駆動力制御装置に
ついて説明する。図1は、本実施形態の駆動力制御装置
1およびこれを適用した四輪駆動車両2の概略構成を示
している。同図に示すように、四輪駆動車両2(以下
「車両2」という)は、その前部に横置きに搭載したエ
ンジン3と、エンジン3と一体に設けられた自動変速機
4とを備えている。
【0012】この自動変速機4は、エンジン3の出力軸
3aに連結されたトルクコンバータ4aと、「1,2,
3,D4,D5,N,R,P」からなる8つのシフト位
置を選択可能なシフトレバー(図示せず)と、1〜5速
ギヤ位置およびリバースギヤ位置からなる6種類の変速
比のギヤ位置に切換可能なギヤ機構4b(一部のみ図
示)と、を備えている。この自動変速機4では、シフト
位置が「1」〜「D5」および「R」にあるときに、ギ
ヤ位置が1速ギヤ位置、1〜2速ギヤ位置、1〜3速ギ
ヤ位置、1〜4速ギヤ位置、1〜5速ギヤ位置およびリ
バースギヤ位置にそれぞれ切り換えられる。
【0013】また、自動変速機4には、ギヤ位置センサ
20およびシフト位置センサ21が取り付けられてい
る。このギヤ位置センサ20は、ギヤ位置を検出して、
その検出信号であるギヤ位置信号SFTを後述するFI
/AT・ECU12に送る。具体的には、ギヤ位置信号
SFTの値(以下「SFT値」という)は、ギヤ位置が
1〜5速ギヤ位置であるときに値1〜5であり、リバー
スギヤ位置であるときに値6である。
【0014】一方、シフト位置センサ21は、選択され
ているシフト位置を検出して、その検出信号であるシフ
ト位置信号POSIをFI/AT・ECU12に送る。
具体的には、シフト位置信号POSIの値(以下「PO
SI値」という)は、シフト位置が「N」または
「P」、「R」および「1」〜「D5」であるときにそ
れぞれ、値1、値2および値3〜7であるとともに、ノ
ーポジション状態(シフトレバーがいずれか2つのシフ
ト位置の間にあってシフト位置を特定できない状態)で
あるときには値0である。
【0015】また、上記FI/AT・ECU12は、エ
ンジン3の運転や自動変速機4の動作を制御するもので
あり、RAM、ROM、CPUおよびI/Oインターフ
ェースなどからなるマイクロコンピュータ(いずれも図
示せず)で構成されている。このFI/AT・ECU1
2には、エンジン回転数センサ22および吸気管内絶対
圧センサ23が接続されている。これらのエンジン回転
数センサ22および吸気管内絶対圧センサ23は、エン
ジン3のエンジン回転数NEおよび吸気管内絶対圧PB
Aをそれぞれ検出するものである。
【0016】一方、エンジン3は、その出力軸3aが、
自動変速機4、フロントディファレンシャル5(以下
「フロントデフ5」という)およびフロントドライブシ
ャフト6,6を介して、主駆動輪としての左右の前輪W
1,W2に連結されている。さらに、出力軸3aは、自
動変速機4、フロントデフ5、トランスファ7a、プロ
ペラシャフト7b、リヤディファレンシャル8(以下
「リヤデフ8」という)および左右のリヤドライブシャ
フト9,9を介して、副駆動輪としての左右の後輪W
3,W4に連結されている。
【0017】このリヤデフ8は、左右の電磁クラッチ1
0,10を備えている。各電磁クラッチ10は、プロペ
ラシャフト7aとリヤドライブシャフト9の間を接続・
遮断するものであり、遮断状態にあるときには、エンジ
ン3の駆動トルクが前輪W1,W2にすべて伝達される
ことで、前輪駆動状態になる。一方、電磁クラッチ10
が接続状態にあるときには、エンジン3の駆動力が後輪
W3,W4に配分されることで、四輪駆動状態になる。
さらに、電磁クラッチ10の接続時の締結力は、後述す
る2/4WD・ECU11からの駆動信号に従って連続
的に変化するように構成されており、これにより、左右
の後輪W3,W4に配分する駆動トルクが互いに独立し
て制御される。
【0018】また、リヤデフ8には、油温センサ24が
取り付けられている。この油温センサ24は、電磁クラ
ッチ10,10の潤滑油の温度(油温)TOILを検出
して、その検出信号を2/4WD・ECU11に送る。
【0019】さらに、前後の車輪W1〜W4には、車輪
速度センサ25が取り付けられている。これら4つの車
輪速度センサ25は、前後の車輪W1〜W4の車輪速度
VW1〜VW4をそれぞれ検出して、それらの検出信号
をABS・ECU13に送る。このABS・ECU13
は、前後の車輪W1〜W4のアンチロック制御を行うも
のであり、前述したFI/AT・ECU12と同様にマ
イクロコンピュータで構成されている。
【0020】また、図示しないダッシュボードには、ロ
ックスイッチ26が取り付けられている。このロックス
イッチ26は、リヤデフ8をロックするロックモード制
御を行わせるためのものであり、運転者により押された
ときに、それを示すロックスイッチ信号を2/4WD・
ECU11に送る。
【0021】一方、駆動力制御装置1は、前述した2/
4WD・ECU11(駆動力制御手段、車両加速度算出
手段、駆動力算出手段、駆動力増大補正手段)を備えて
いる。この2/4WD・ECU11は、FI/AT・E
CU12およびABS・ECU13と同様に、マイクロ
コンピュータで構成され、これらのECU12,13に
接続され、これらとのシリアル通信により、上記センサ
20〜25の検出信号が2/4WD・ECU11に入力
される。2/4WD・ECU11は、これらの入力信号
および上記ロックスイッチ信号に応じ、ROMに記憶さ
れた制御プログラムおよびRAMに記憶された後述する
各フラグ値および演算値などに基づいて、以下のよう
に、後輪W3,W4に配分する駆動力(駆動トルク)を
制御する駆動力制御処理を実行する。
【0022】以下、2/4WD・ECU11が実行する
駆動力制御処理について説明する。図2は、駆動力制御
処理のメインルーチンを示している。
【0023】同図に示すように、本処理では、まず、ス
テップ1(図ではS1と略す。以下同様)において、V
ATC制御処理を実行する。この処理では、後述するよ
うに、駆動トルク算出処理、前後トルク配分制御処理お
よび制御量制限処理を実行することにより、車両2の加
速状態などに基づき、左右の後輪W3,W4に配分する
VATCトルク最終目標値TOBJM(駆動力)が算出
される。
【0024】次のステップ2では、目標トルク算出処理
を実行して、本処理を終了する。その具体的な内容は省
略するが、この処理では、前述したVATCトルク最終
目標値TOBJMに基づき、左右の後輪W3,W4にそ
れぞれ配分する最終的な目標トルクMDTL,MDTR
が算出される。そして、2/4WD・ECU11は、こ
れらの目標トルクMDTL,MDTRに相当する駆動信
号を左右の電磁クラッチ10,10に出力することによ
り、これらの締結力を制御する。これにより、左右の後
輪W3,W4には、目標トルクMDTL,MDTRがそ
れぞれ配分され、前輪W1,W2には、後述する駆動ト
ルクTDから目標トルクMDTL,MDTRを差し引い
た分のトルクが配分される。その結果、車両2は、目標
トルクMDTL,MDTRが両方とも値0でないときに
四輪駆動状態になり、値0のときに二輪駆動状態にな
る。
【0025】以下、前述したステップ1のVATC制御
処理について説明する。まず、VATC制御処理のうち
の駆動トルク算出処理について説明する。本処理は、エ
ンジン3から出力されるエンジントルクTECに基づ
き、自動変速機4の出力軸側に出力されている駆動トル
クTD(要求トルク)を算出するものであり、図3は、
そのメインルーチンを示している。本処理は、プログラ
ムタイマ設定により、所定時間ごとに割り込み実行され
る。
【0026】同図に示すように、本処理では、まず、ス
テップ10のギヤレシオ算出処理により、ギヤレシオN
Iを算出する。この処理の内容については、後述する。
【0027】次に、ステップ11に進み、慣性補正トル
ク算出処理により、慣性補正トルクTMを算出する。こ
の処理の内容についても、後述する。この慣性補正トル
クTMは、加速の際に車輪W1〜W4を回転させるため
のトルクがギヤ位置ごとに異なるので、これを駆動トル
クTDの算出に反映させるための補正量である。
【0028】次いで、ステップ12に進み、トルクコン
バータ4aの入出力回転比ETRに応じ、図4に一例を
示すETR−KETRテーブルを検索することにより、
テーブル値#TBL_KETRを求め、トルコン増幅率
KETRとして設定する。
【0029】同図に示すように、入出力回転比ETRと
テーブル値#TBL_KETRはリニアな関係にあり、
テーブル値#TBL_KETRは、入出力回転比ETR
が大きいほど、大きく設定されている。なお、同図にお
いて、図中の直線がテーブル値#TBL_KETRを示
しており、図3のステップ12の#TBL_KETR
(ETR)の表記は、テーブル値#TBL_KETR
を、入出力回転比ETRに応じて求めることを示してい
る。このようなフローチャート中の表記は、以下の各フ
ローチャートにおいても同様である。
【0030】次に、ステップ13に進み、POSI値が
値2以上であるか否かを判別する。この判別結果がYE
Sのとき、すなわちシフト位置が「1」〜「D5」,
「R」のいずれかにあるときには、ステップ14に進
み、フェイルセーフフラグF_FIFSDが「1」であ
るか否かを判別する。このフェイルセーフフラグF_F
IFSDは、FI/AT・ECU12においてエンジン
3の故障が検出されているときに「1」に、そうでない
ときに「0」にそれぞれセットされるものである。
【0031】この判別結果がNOのとき、すなわちエン
ジン3が正常であるときには、スップ15に進み、前記
ステップ10〜12で求めたギヤレシオNI、慣性補正
トルクTMおよびトルコン増幅率KETRを用い、下式
(1)により駆動トルクTDを算出して、本処理を終了
する。
【0032】 TD=TEC×KETR×NI−TM …… (1) ここで、TECは、FI/AT・ECU12で算出され
るエンジントルクであり、エンジン回転数NEおよび吸
気管内絶対圧PBAに基づいて求めた基本エンジントル
クTEを、各種のパラメータ(エンジン水温や吸気温な
ど)に基づいて補正したものである。
【0033】一方、ステップ14の判別結果がYESの
とき、すなわちエンジン3の故障が検出されているとき
には、ステップ16に進み、下式(2)により駆動トル
クTDを算出して、本処理を終了する。
【0034】 TD=TE×KETR×NI−TM …… (2)
【0035】一方、ステップ13の判別結果がNOのと
き、すなわちシフト位置が「N」または「P」にあると
き、またはノーポジション状態にあるときには、ステッ
プ17に進み、駆動トルクTDを値0に設定し、さらに
ステップ18で、駆動トルクフラグF_TDを「1」に
セットして、本処理を終了する。なお、この駆動トルク
フラグF_TDは、駆動トルクTDが値0以下であると
き、すなわち停車中または減速中であるときに「1」
に、駆動トルクTDが値0より大きいとき、すなわち加
速中であるときに「0」にそれぞれセットされるもので
ある。
【0036】次に、図5を参照しながら、前述したステ
ップ10のギヤレシオ算出処理について説明する。この
処理は、POSI値およびSFT値に基づき、ギヤレシ
オNIを算出するものである。
【0037】本処理では、まず、ステップ20で、PO
SI値が値2以上であるか否かを判別する。この判別結
果がNOのとき、すなわち、POSI=1または0であ
って、シフト位置が「N」または「P」にあるとき、ま
たはノーポジション状態にあるときには、ギヤレシオN
Iを値0にセットして(ステップ22)、本処理を終了
する。
【0038】一方、ステップ20の判別結果がYESの
ときは、ステップ21に進み、POSI=2であるか否
かを判別する。この判別結果がYESのとき、すなわち
シフト位置が「R」にあるときは、ギヤレシオNIを後
進用の所定値#NI6にセットして(ステップ23)、
本処理を終了する。
【0039】一方、ステップ21の判別結果がNOのと
き、すなわちPOSI≧3のときには、ステップ24に
進み、ギヤレシオNIを、SFT値に応じて選択した前
進用の所定値#NIn(n=1〜5)のうちの1つに設
定して、本処理を終了する。この場合、前進用の所定値
#NI1〜5は、SFT値の値1〜5にそれぞれ対応し
て設定されているとともに、低速ギヤ位置のものほど、
大きな値に設定されている。
【0040】次に、図6を参照しながら、前述したステ
ップ11の慣性補正トルク算出処理について説明する。
この処理は、POSI値、SFT値および平均前輪加速
度G02に基づき、慣性補正トルクTMを算出するもの
である。
【0041】同図に示すように、本処理では、まず、ス
テップ30〜34において、POSI値およびSFT値
に基づき、前述したギヤレシオNIの算出の場合と同様
に、慣性補正トルクTMを算出する。
【0042】すなわち、ステップ30で、POSI=1
または0と判別されたときには、慣性補正トルクTMを
値0に設定する(ステップ32)。
【0043】また、ステップ30,31で、POSI=
2と判別されたときには、慣性補正トルクTMを後進用
の所定値#TM6に設定する(ステップ33)。
【0044】一方、ステップ30,31で、POSI≧
3と判別されたときには、慣性補正トルクTMを、SF
T値に応じて選択した前進用の所定値#TMn(n=1
〜5)のうちの1つに設定する(ステップ34)。この
場合、前進用の所定値#TM1〜5は、前記所定値#N
I1〜5と同様に、SFT値の値1〜5にそれぞれ対応
して設定されているとともに、低速ギヤ位置のものほ
ど、大きな値に設定されている。
【0045】以上のステップ32〜34に続き、ステッ
プ35では、フラグF_TM=1であるか否かを判別す
る。このフラグF_TMは、平均前輪加速度G02が値
0以下であるときに「1」に、値「0」より大きいとき
に「0」にそれぞれセットされるものである。なお、平
均前輪加速度G02は、左前輪速度VW1の今回値VW
1nと前回値VW1n−1との差分から左前輪加速度G
0Lを求め、これと同様に右前輪加速度G0Rを求める
とともに、これらの左前輪加速度G0Lおよび右前輪加
速度G0Rを加算平均することで、算出される。
【0046】ステップ35の判別結果がYESのとき、
すなわち減速中または停車中であるときには、慣性補正
トルクTMを値0に設定して(ステップ36)、本処理
を終了する。
【0047】一方、ステップ35の判別結果がNOのと
き、すなわち加速中であるときには、慣性補正トルクT
Mを、ステップ32〜34で求めた慣性補正トルクTM
に上記平均前輪加速度G02を乗算した値に設定する
(ステップ37)。
【0048】次に、ステップ38に進み、ステップ37
で求めた慣性補正トルクTMを、ローパスフィルタ処理
することにより、フィルタ処理値AXを求める。次い
で、ステップ39に進み、慣性補正トルクTMをステッ
プ38で求めたフィルタ処理値AXに設定して、本処理
を終了する。
【0049】次に、VATC制御処理のうちの前後配分
トルク制御処理について説明する。本処理は、VATC
トルクT0を算出するものであり、図7は、本処理のメ
インルーチンを示している。本処理は、プログラムタイ
マ設定により、所定時間ごとに割り込み実行される。
【0050】本処理では、同図に示すように、まず、ス
テップ40で、加速時の前後配分処理を実行する。この
処理では、後述するように、VATCトルク中間値T1
(駆動力)が算出される。
【0051】次のステップ41では、タイトターンブレ
ーキ防止制御処理を実行する。この処理では、後述する
ように、タイトターンブレーキ防止係数T4が算出され
る。
【0052】最終のステップ42では、T0算出処理を
実行する。この処理では、図8に示すように、ステップ
43で、ステップ40で求めたVATCトルク中間値T
1にステップ41で求めたタイトターンブレーキ防止係
数T4を乗算した値T1×T4を求め、VATCトルク
T0を、下限リミットチェックした値T1×T4に設定
する。
【0053】以下、上記ステップ40の加速時の前後配
分処理について説明する。図9は、本処理のメインルー
チンを示している。この処理では、まず、ステップ50
で、駆動力による加速度算出処理を実行し、前述した駆
動トルクTDに基づき、車両加速度XGFを算出する。
【0054】次に、ステップ51に進み、加速度フィル
タ処理を実行し、車両加速度XGFのフィルタ後加速度
XGF1Fを算出する。次いで、ステップ52に進み、
加速時の前後配分トルク算出処理により、前述したVA
TCトルク中間値T1を算出して、本処理を終了する。
【0055】以下、図10を参照しながら、上記ステッ
プ50の駆動力による加速度算出処理について、説明す
る。本処理では、まず、ステップ60で、駆動トルクフ
ラグF_TDが「0」であるか否かを判別する。
【0056】この判別結果がNOのとき、すなわち前述
したように減速中または停車中であって、駆動トルクT
D≦0であるときには、ステップ61に進み、車両加速
度XGFを値0に設定して、本処理を終了する。
【0057】一方、この判別結果がNOのとき、すなわ
ち前述したように加速中であって、駆動トルクTD>0
であるときには、ステップ62に進み、下式(3)によ
り車両加速度XGFを算出して、本処理を終了する。
【0058】 XGF=TD×#KXG/#R−#TBL_FRC …… (3) ここで、#KXGは車両2の重量の逆数を、#Rは車両
2の車輪径を、#TBL_FRCは車両2の走行抵抗F
RCのテーブル値をそれぞれ示している。
【0059】この走行抵抗FRCのテーブル値#TBL
_FRCは、車両速度VCARに応じて、図11に一例
を示すようなテーブルを検索することにより、求められ
る。同図に示すように、テーブル値#TBL_FRC
は、車輪速度VCARが大きいほど、大きく設定されて
いる。なお、この車両速度VCARは、左右の後輪速度
VW3,VW4のうちの小さい方を加速状態または減速
状態に応じて補正することにより、求められる。
【0060】以上のように車両加速度XGFは、駆動ト
ルクTDに基づく算出車両加速度から車両2の走行抵抗
FRCを減算した値として、算出される。すなわち、車
両加速度XGFは、車両2を実際に加速させるためにの
み用いられる余剰車両加速度として、算出されるので、
車両2の実際の加速状態を良好に反映する。
【0061】以下、図12を参照しながら、前記ステッ
プ51の加速度フィルタ処理について、説明する。同図
に示すように、本処理では、ステップ70において、駆
動トルクフラグF_TDが「1」であるとき、すなわち
減速中または停車中であって、駆動トルクTD≦0であ
るときには、中間値XGF1を値0に設定する(ステッ
プ71)。
【0062】一方、ステップ70で、駆動トルクフラグ
F_TDが「0」であるとき、すなわち加速中であっ
て、駆動トルクTD>0であるときには、中間値XGF
1を車両加速度XGFに設定する(ステップ72)。
【0063】以上のステップ71,72に続き、ステッ
プ73で、フィルタ後車両加速度XGF1Fを中間値X
GF1に設定して、本処理を終了する。以上のように、
フィルタ後車両加速度XGF1Fは、加速中のときには
前述した車両加速度XGFに設定され、減速中または停
車中のときには値0に設定される。
【0064】以下、図13〜図21を参照しながら、前
記ステップ52の加速時の前後配分トルク算出処理につ
いて、説明する。ここでは、停車中の車両2が発進する
場合を例にとり、発進時の流れに沿って説明する。図1
3に示すように、本処理では、まず、ステップ80で、
車両速度VCARが所定速度#VATCNVより大きい
か否かを判別する。
【0065】停車中は、VCAR=0であるので、この
判別結果がNOとなり、ステップ81に進み、POSI
値が値1以下であるか否かを判別する。「1〜D5,
R」のうちのいずれかのシフト位置がまだ選択されてい
ないときには、この判別結果がYESとなり、VATC
調整係数KVを値1に、VATCトルク基本値VATC
(駆動力)を値0にそれぞれ設定する(ステップ96,
97)。
【0066】次いで、図14のステップ98〜100
で、VATCトルク中間値T1、VATCトルク目標値
T1MおよびVATCトルク補正値T1MMを値0に設
定する。次に、HOP補正係数MTHOPおよびSTE
P補正係数MTSTEPを値1に設定し(ステップ10
1,102)、HOPタイマ値TMHOPおよびSTE
Pタイマ値TMSTEPを値0に設定する(ステップ1
03,104)。
【0067】次いで、ステップ105に進み、VATC
トルク中間値T1の前回値T1Oをステップ99で求め
たVATCトルク中間値T1(=0)に設定して、本処
理を終了する。
【0068】一方、停車中に「1」〜「D5」,「R」
のうちのいずれかのシフト位置が選択されたときには、
ステップ81の判別結果がNOとなり、ステップ82に
進み、POSI値が値2であるか否かを判別する。
【0069】この判別結果がNOのとき、すなわち前進
用のシフト位置(「1」〜「D5」のいずれか)が選択
されたときには、ステップ83に進み、車両速度VCA
RおよびSFT値に応じ、図15に一例を示すVCAR
−KVテーブルを検索することにより、VATC調整係
数KVのテーブル値#TBL_KVn(ただしn=1〜
5)を求め、VATC調整係数KVとして設定する。
【0070】このVCAR−KVテーブルとしては、S
FT値の値1〜5に対応して、1〜5速ギヤ位置用の5
種類のものがそれぞれ用意されている。図15は、1速
ギヤ位置用のVCAR−KVテーブルを示している。同
図に示すように、テーブル値#TBL_KV1は、車両
速度VCARが所定速度X0以下であるときに所定値Y
0に、所定速度X4以上であるときに所定値Y0よりも
小さな所定値Y4にそれぞれ設定され、車両速度VCA
Rが所定速度X0と所定速度X4の間では、車両速度V
CARが大きいほど、小さい値にそれぞれ設定されてい
る。これは、車両速度VCARが大きいほど、車両2の
運動エネルギが大きい状態にあることにより、後輪W
3,W4を駆動するために要求されるトルクが小さくな
ることによる。
【0071】また、これらのVCAR−KVテーブルに
おいては、テーブル値#TBL_KVは、車両速度VC
ARに対して同様の傾向を示すとともに、高速ギヤ位置
用のものほど、同じ車両速度VCARに対してより小さ
くなるよう、互いに異なる値に設定されている(図中に
点線で示す他のテーブル曲線参照)。すなわち、1速ギ
ヤ位置用のテーブル値#TBL_KVが最も大きく設定
されている。これは、ギヤレシオが大きいほど、出力側
ギヤの慣性質量が大きくなることで、後輪W3,W4を
駆動するために大きなトルクが必要になることによる。
【0072】次に、ステップ84に進み、フィルタ後車
両加速度XGF1FおよびSFT値に応じて、図16に
一例を示すXGF1F−VATCテーブルを検索するこ
とにより、VATCトルク基本値VATCのテーブル値
#TBL_VATCn(ただしn=1〜5)を求め、V
ATCトルク基本値VATCとして設定する。
【0073】このXGF1F−VATCテーブルもま
た、上記VCAR−KVテーブルと同様に、SFT値の
値1〜5に対応して、1〜5速ギヤ位置用の5種類のも
のがそれぞれ用意されている。図16は、1速ギヤ位置
用のVCAR−KVテーブルを示している。同図に示す
ように、テーブル値#TBL_VATCは、フィルタ後
車両加速度XGF1Fが大きいほど、大きい値に設定さ
れている。これは、フィルタ後車両加速度XGF1Fが
大きいほど、車両2の運動エネルギが大きい状態にある
ことにより、後輪W3,W4を駆動するために要求され
るトルクが大きくなることによる。
【0074】また、これらのXGF1F−VATCテー
ブルにおいては、テーブル値#TBL_VATCは、フ
ィルタ後車両加速度XGF1Fに対して同様の傾向を示
すとともに、高速ギヤ位置用のものほど、同じフィルタ
後車両加速度XGF1Fに対してテーブル値#TBL_
VATCが小さくなるよう、互いに異なる値に設定され
ている(図中に点線で示す他のテーブル曲線参照)。す
なわち、1速ギヤ位置用のテーブル値#TBL_VAT
Cが最も大きく設定されている。これは、前述したよう
に、ギヤレシオが大きいほど、出力側ギヤの慣性質量が
大きくなることで、後輪W3,W4を駆動するために大
きなトルクが必要になることによる。
【0075】一方、停車中にシフト位置Rが選択された
ときには、ステップ82の判別結果がYESとなり、ス
テップ85に進み、前記ステップ83と同様に、車両速
度VCARに応じ、リバースギヤ位置用のVCAR−K
Vテーブルを検索することにより、テーブル値#TBL
_KVRを求め、VATC調整係数KVとして設定す
る。このリバースギヤ位置用のVCAR−KVテーブル
においても、テーブル値#TBL_KVRは、前述した
1〜5速ギヤ位置用のものと互いに異なる値でかつ、車
両速度VCARに対して同様の傾向を示すように、設定
されている。
【0076】次に、ステップ86に進み、フィルタ後車
両加速度XGF1Fに応じ、リバースギヤ位置用のXG
F1F−VATCテーブルを検索することにより、テー
ブル値#TBL_VATCRを求め、VATCトルク基
本値VATCとして設定する。このリバースギヤ位置用
のXGF1F−VATCテーブルにおいても、テーブル
値#VATCRは、前述した1〜5速ギヤ位置用のもの
と互いに異なる値で、かつフィルタ後車両加速度XGF
1Fに対して同様の傾向を示すように、設定されてい
る。
【0077】以上のステップ84,86に続き、図14
のステップ87に進み、MT・JOB処理を実行する。
このMT・JOB処理では、後述するように、HOP補
正係数MTHOPおよびSTEP補正係数MTSTEP
が算出される。
【0078】次に、ステップ88に進み、車両速度VC
ARに応じ、図17に一例を示すVCAR−T1MAX
テーブルを検索することにより、VATCトルクリミッ
ト値T1MAXのテーブル値#TBL_VATCMAX
を求め、VATCトルクリミット値T1MAXとして設
定する。
【0079】同図に示すように、このVCAR−T1M
AXテーブルでは、テーブル値#TBL_VATCMA
Xは、車両速度VCARが所定速度X0以下のときに所
定値Y0に、所定速度X9以上のときに所定値Y0より
小さな所定値Y9にそれぞれ設定され、所定速度X0と
所定速度X9の間では、車両速度VCARが大きいほ
ど、小さい値に設定されている。これは、前述したよう
に、車両速度VCARが大きいほど、車両2の運動エネ
ルギが大きい状態にあることにより、後輪W3,W4を
駆動するために要求されるトルクが小さくなることによ
る。
【0080】次に、ステップ89に進み、下式(4)に
よりVATCトルク補正値T1MMを算出する。
【0081】 T1MM=VATC×KV×MTHOP×MTSTEP …… (4)
【0082】次に、ステップ90で、このVATCトル
ク補正値T1MMが、ステップ88で求めたVATCト
ルクリミット値T1MAXより大きいか否かを判別す
る。この判別結果がNOのときには、VATCトルク目
標値T1MをVATCトルク補正値T1MMに設定し
(ステップ91)、判別結果がYESのときには、VA
TCトルク目標値T1MをVATCトルクリミット値T
1MAXに設定する(ステップ92)。
【0083】ステップ91,92に続き、ステップ93
に進み、VATC・DELAY処理を実行する。このV
ATC・DELAY処理では、VATCトルク目標値T
1Mの今回値と前回値との差が大きくならないように
(すなわちトルク段差が小さくなるように)、前記VA
TCトルク中間値T1が、VATCトルク目標値T1M
の今回値を補正した値として、算出される。
【0084】次に、前記ステップ105に進み、VAT
Cトルク中間値T1の前回値T1Oを、ステップ93で
算出したVATCトルク中間値T1に設定して、本処理
を終了する。
【0085】以上のように、停車中の車両2が発進して
からステップ80の判別結果がYESになるまで、すな
わち車両速度VCARが所定速度#VATCNVより大
きくなるまでは、VATCトルク中間値T1が算出され
る。
【0086】次に、車両2が発進してから車両速度VC
ARが上昇し、所定速度#VATCNVより大きくなっ
たとき、すなわち前述したステップ80の判別結果がY
ESになったときには、ステップ94に進み、駆動トル
クフラグF_TDが「1」であるか否かを判別する。
【0087】この判別結果がNOのとき、すなわち加速
中であるときには、ステップ95に進み、駆動トルクT
Dが所定値#VATCCNTDより大きいか否かを判別
する。この判別結果がYESのとき、すなわち加速中
で、車両速度VCARおよび駆動トルクTDが大きいと
きには、前記ステップ81以降に進み、前述したように
VATCトルク中間値T1を算出する。
【0088】一方、ステップ95の判別結果がNOのと
き、すなわち加速中であっても、駆動トルクTDが所定
値#VATCCNTD以下であるときには、前記ステッ
プ96以降に進み、前述したようにVATCトルク中間
値T1を値0に設定する。
【0089】一方、加速状態が終了し、減速状態になっ
たとき、すなわちステップ94の判別結果がYESにな
ったときには、前記ステップ95をスキップして、前記
ステップ96以降に進み、前述したようにVATCトル
ク中間値T1を値0に設定する。
【0090】以上のように、VATCトルク中間値T1
は、加速時の前後配分トルク算出処理において、前述し
たステップ51で求めたフィルタ後車両加速度XGF1
Fに基づき、算出されるので、車両2の実際の加速状態
を良好に反映するものとなる。
【0091】以下、図18および図19を参照しなが
ら、前述したステップ87のMT・JOB処理について
説明する。ここでは、停車中の車両2が凍結路面から発
進する場合を例にとり、発進時からの流れに沿って説明
する。本処理では、まず、ステップ110において、平
均後輪速度VRRが第3所定速度#VREF3未満であ
るか否かを判別する。
【0092】この平均後輪速度VRR(副駆動輪の平均
車輪速度)は、検出された左右の後輪速度VW3,VW
4に所定のフィルタ処理を加えた値である左右のフィル
タ後後輪速度FVW3,FVW4を加算平均することに
より、求められる。また、第3所定速度#VREF3
は、両後輪W3,W4が確実に回転状態になったと想定
される値に設定される。
【0093】停車中は、ステップ110の判別結果がY
ESとなるので、ステップ111に進み、平均前輪速度
VFRが上記第2所定速度#VREF2未満であるか否
かを判別する。この平均前輪速度VFR(主駆動輪の平
均車輪速度)も、上記平均後輪速度VRRと同様に、左
右の前輪速度VW1,VW2に所定のフィルタ処理を加
えた値である左右のフィルタ後前輪速度FVW1,FV
W2を加算平均することにより、求められる。
【0094】また、第2所定速度#VREF2は、両前
輪W1,W2が確実に回転状態になったと想定される値
に設定されるとともに、本実施形態では、上記第3所定
速度#VREF3と同じ値(例えば5km/h)に設定
される。これは、上記後輪W3,W4が確実に回転した
と推定されるまで、両後輪W3,W4にトルクを配分す
るためである。なお、第3所定速度#VREF3は、第
2所定速度#VREF2よりもある程度大きな値に設定
してもよい。
【0095】停車中は、このステップ111の判別結果
がYESとなるので、ステップ112に進み、左フィル
タ後前輪速度FVW1が第1所定速度#VREF1以上
であるか否かを判別する。この第1所定速度#VREF
1もまた、左前輪W1または右前輪W2が確実に回転し
ていると想定される値に設定されるとともに、本実施形
態では、上記第3所定速度#VREF3および第2所定
速度#VREF2と同じ値(例えば5km/h)に設定
される。
【0096】停車中は、このステップ112の判別結果
がNOとなるので、ステップ113に進み、右フィルタ
後前輪速度FVW2が第1所定速度#VREF1以上で
あるか否かを判別する。停車中は、このステップ113
の判別結果がNOとなるので、図19のステップ114
に進み、前記HOPタイマ値TMHOPを値0にセット
し、ステップ115で、前記STEPタイマ値TMST
EPを値0にセットする。
【0097】次に、ステップ126に進み、HOPタイ
マ値TMHOPに応じ、図20に一例を示すTMHOP
−MTHOPテーブルを検索することにより、テーブル
値#TBL_MTHOP(TMHOP)を求め、HOP
補正係数MTHOPとして設定する。
【0098】同図に示すように、このTMHOP−MT
HOPテーブルでは、テーブル値#TBL_MTHOP
(TMHOP)は、HOPタイマ値TMHOPが所定値
X0(>0)以下のときに所定値Y0(値1.0)に、
所定値X3以上のときに所定値Y0よりも大きな所定値
Y3にそれぞれ設定され、所定値X0と所定値X3の間
では、HOPタイマ値TMHOPが大きいほど、大きい
値に設定されている。これは、後輪W3,W4側に配分
するトルクを、時間の経過に伴って漸増させることで、
凍結路面などの低μ路面上での発進性を向上させるため
である。今回のループでは、ステップ114でTMHO
P=0になるので、HOP補正係数MTHOP=1.0
となる。
【0099】次に、ステップ127に進み、STEPタ
イマ値TMSTEPに応じ、図21に一例を示すTMS
TEP−MTSTEPテーブルを検索することにより、
テーブル値#TBL_MTSTEP(TMSTEP)を
求め、STEP補正係数MTSTEPとして設定して、
本処理を終了する。
【0100】同図に示すように、このTMSTEP−M
TSTEPテーブルは、上記TMHOP−MTHOPテ
ーブルと同様の傾向を示すように設定されている。すな
わち、テーブル値#TBL_MTSTEP(TMSTE
P)は、STEPタイマ値TMSTEPが所定値X0
(>0)以下のときに所定値Y0(値1.0)に、所定
値X3(後述する所定値#TMS1)以上のときに所定
値Y0よりも大きな所定値Y3にそれぞれ設定され、所
定値X0と所定値X3の間では、STEPタイマ値TM
STEPが大きいほど、大きい値に設定されている。こ
れは、上記と同様に、後輪W3,W4側に配分するトル
クを、時間の経過に伴って漸増させることで、凍結路面
などの低μ路面上での発進性を向上させるためである。
今回のループでは、ステップ115でTMSTEP=0
になるので、STEP補正係数MTSTEP=1.0と
なる。
【0101】一方、車両2が凍結路面から発進した後
に、ステップ112,113の一方の判別結果がYES
になったとき、すなわち平均前輪速度VFRが第2所定
速度#VREF2未満であるにもかかわらず、左右のフ
ィルタ後前輪速度FVW1,FW2の一方が第1所定速
度#VREF1以上で、かつ他方が第1所定速度#VR
EF1未満であるとき、言い換えれば前輪W1,W2間
で速度差が生じている状態(例えばスリップ状態)であ
るときには、図19のステップ116に進み、HOPタ
イマ値TMHOPがその上限値#TMH1であるか否か
を判別する。この上限値#TMH1は、前記HOPタイ
マ値TMHOPの前記所定値X3に設定される。
【0102】今回がこのループの第1回目であるときに
は、この判別結果がNOとなるので、ステップ117に
進み、HOPタイマ値TMHOPをインクリメントした
後、前記ステップ126,127を実行し、HOP補正
係数MTHOPおよびSTEP補正係数MTSTEPを
前述したように求めて、本処理を終了する。一方、ステ
ップ116の判別結果がYESのとき、すなわちHOP
タイマ値TMHOPが上限値#TMH1に達したときに
は、ステップ117をスキップし、前記ステップ12
6,127を実行して、本処理を終了する。
【0103】一方、ステップ111の判別結果がNOと
なったとき、すなわち平均後輪速度VRRが第3所定速
度#VREF3未満で、かつ前輪平均速度VFRが第2
所定速度#VREF2(=第3所定速度#VREF3)
以上になっていて、前輪平均速度VFRが平均後輪速度
VRRよりも大きくなったときには、前後輪間でスリッ
プが生じているとして、図19のステップ118に進
み、STEPタイマ値TMSTEPが上限値#TMS1
であるか否かを判別する。この上限値#TMS1は、前
記STEPタイマ値TMSTEPの前記所定値X3に設
定される。
【0104】今回がこのループの第1回目であるときに
は、この判別結果がNOとなるので、ステップ119に
進み、STEPタイマ値TMSTEPをインクリメント
した後、ステップ126以降に進む。一方、ステップ1
18の判別結果がYESのとき、すなわちSTEPタイ
マ値TMSTEPが上限値#TMS1に達したときに
は、ステップ119をスキップし、前記ステップ12
6,127を実行して、本処理を終了する。
【0105】一方、ステップ110の判別結果がNOの
とき、すなわち時間の経過に伴い、左右のフィルタ後後
輪速度FVW3,FVW4が上昇して、平均後輪速度V
RRが第3所定速度#VREF3以上になったときに
は、図19のステップ120に進み、HOPタイマ値T
MHOPがその所定しきい値#TMHOP以下であるか
否かを判別する。
【0106】この判別結果がNOのときには、ステップ
121に進み、HOPタイマ値TMHOPから所定しき
い値#TMHOPを減算する。
【0107】次に、ステップ122に進み、STEPタ
イマ値TMSTEPがその所定しきい値#TMSTEP
以下であるか否かを判別する。
【0108】この判別結果がNOのときには、ステップ
121に進み、STEPタイマ値TMSTEPから所定
しきい値#TMSTEPを減算した後、前述したステッ
プ126以降に進む。
【0109】一方、ステップ120の判別結果がYES
になったときには、ステップ124に進み、HOPタイ
マ値TMHOPを値0に設定して、ステップ122に進
む。
【0110】一方、時間の経過に伴い、ステップ122
の判別結果がYESになったときには、ステップ125
に進み、STEPタイマ値TMSTEPを値0に設定し
て、ステップ126に進む。
【0111】以上のMT・JOB処理により、左右のフ
ィルタ後前輪速度FVW1,FVW2の一方が第1所定
速度#VREF1以上で、他方が第1所定速度#VRE
F1未満のときには、平均前輪速度VFRが第2所定速
度#VREF2以上になるまで、HOP補正係数MTH
OPが値1.0よりも大きな値に設定されることによ
り、図14のステップ93で算出されるVATCトルク
中間値T1が増大補正されるとともに、HOP補正係数
MTHOPが時間の経過に伴って漸増されることによ
り、VATCトルク中間値T1も漸増される。
【0112】また、平均前輪速度VFRが第2所定速度
#VREF2以上であるときには、平均後輪速度VRR
が第3所定速度#VREF3以上になるまで、STEP
補正係数MTSTEPが値1.0よりも大きな値に設定
されることにより、VATCトルク中間値T1が増大補
正されるとともに、STEP補正係数MTSTEPが時
間の経過に伴って漸増されることにより、VATCトル
ク中間値T1も漸増される。すなわち、左右の前輪W
1,W2の一方がスリップしているとき、または両方が
スリップしているときには、平均後輪速度VRRが第3
所定速度#VREF3以上になるまで、VATCトルク
中間値T1が漸増される。
【0113】さらに、平均後輪速度VRRが第3所定速
度#VREF3以上になったときには、それ以降のHO
P補正係数MTHOPおよびSTEP補正係数MTST
EPが漸減されることにより、VATCトルク中間値T
1も漸減されるので、トルク段差は生じない。
【0114】以下、図22を参照しながら、前述した前
後配分トルク処理のステップ41のタイトターンブレー
キ防止制御処理について、説明する。本処理では、以下
に述べるように、車両速度VCARおよび駆動トルクT
Dに基づき、前述したタイトターンブレーキ防止係数T
4が算出される。すなわち、まず、ステップ120にお
いて、駆動トルクフラグF_TDが「1」であるか否か
を判別する。
【0115】この判別結果がNOのとき、すなわち加速
中であるときには、ステップ131に進み、車両速度V
CARに応じ、図23に一例を示すVCAR−KW5テ
ーブルを検索することにより、テーブル値#TBL_K
W5を求め、車速補正係数KW5として設定する。
【0116】同図に示すように、このVCAR−KW5
テーブルでは、テーブル値#TBL_KW5は、車両速
度VCARが所定値X0以下のときに所定値Y0に、所
定値X1以上のときに所定値Y0より小さな所定値Y1
にそれぞれ設定され、所定値X0と所定値X1の間で
は、車両速度VCARが大きいほど、リニアに減少する
ように設定されている。これは、車両速度VCARが大
きいほど、タイトターンブレーキ力が大きくなるので、
タイトターンブレーキ防止係数T4の値を小さくするた
めである。
【0117】次に、ステップ132に進み、駆動トルク
TDに応じ、図24に一例を示すTD−T4TDKテー
ブルを検索することにより、駆動トルク補正係数T4T
DKのテーブル値#TBL_T4TDKを求め、駆動ト
ルク補正係数T4TDKとして設定する。
【0118】同図に示すように、このTD−T4TDK
テーブルテーブルでは、テーブル値#TBL_T4TD
Kは、駆動トルクTDが所定値X0以下のときに所定値
Y0に、所定値X6以上のときに所定値X0より大きな
所定値Y6にそれぞれ設定され、所定値X0と所定値X
6の間では、駆動トルクTDが大きいほど、大きく設定
されている。これは、駆動トルクTDが大きいほど、車
両2の前進力がタイトターンブレーキ力に勝る度合が大
きくなることにより、タイトターンブレーキ現象が発生
しにくくくなるので、タイトターンブレーキ防止係数T
4の値を大きくするためである。
【0119】次に、ステップ133に進み、タイトター
ンブレーキ防止係数T4を、前記ステップ131で求め
た車速補正係数KW5とステップ132で求めた駆動ト
ルク補正係数T4TDKとの積に設定して、本処理を終
了する。
【0120】一方、ステップ130の判別結果がYES
のとき、すなわち、停車中または減速中であるときに
は、ステップ134に進み、駆動トルク補正係数T4T
DKを値0に設定して、ステップ133に進む。これに
より、停車中または減速中であるときには、タイトター
ンブレーキ防止係数T4は値0に設定される。
【0121】前後配分トルク制御処理のステップ42の
T0算出処理で述べたように、VATCトルクT0が、
以上のように求めたタイトターンブレーキ防止係数T4
を前記VATCトルク中間値T1に乗算した値に設定さ
れることにより、このVATCトルクT0によって、タ
イトターンブレーキ現象を確実に防止できる。
【0122】以下、図25を参照しながら、前述したス
テップ1のVATC制御処理のうちの制御量制限処理に
ついて、説明する。この処理では、以下に述べるよう
に、POSI値およびイニシャルフラグF_IGDLY
2に基づき、VATCトルク最終目標値TOBJMが算
出される。
【0123】すなわち、まず、ステップ140で、シフ
ト位置&イニシャル処理を実行することにより、VAT
Cトルク最終前目標値TOBJを求める。以下、図26
を参照しながら、このシフト位置&イニシャル処理につ
いて説明する。
【0124】この処理では、まず、ステップ150で、
イニシャルフラグF_IGDLY2が「1」であるか否
かを判別する。イニシャルフラグF_IGDLY2は、
エンジン3が始動してから所定時間(例えば1sec)
が経過するまで「0」に、所定時間経過後は「1」に設
定されるものである。
【0125】ステップ150の判別結果がNOのとき、
すなわちエンジン3の始動直後であるときには、ステッ
プ151に進み、VATCトルク最終前目標値TOBJ
を値0に設定して、本処理を終了する。これは、エンジ
ン3の始動直後はその運転状態が不安定であるので、V
ATCトルク最終前目標値TOBJの算出を行わないよ
うにするためである。
【0126】一方、ステップ150の判別結果がYES
のとき、すなわちエンジン3が始動してから所定時間が
経過しているときには、ステップ152に進み、POS
I値が値2以上であるか否かを判別する。
【0127】この判別結果がNOのとき、すなわちシフ
ト位置が「N」または「P」であるとき、またはノーポ
ジション状態のときにも、前記ステップ151に進み、
VATCトルク最終前目標値TOBJを値0に設定し
て、本処理を終了する。これは、シフト位置が「N」ま
たは「P」であるとき、またはノーポジション状態のと
きには、後輪W3,W4にトルクを配分する必要がない
ことによる。
【0128】一方、ステップ152の判別結果がYES
のとき、すなわちPOSI≧2であって、前進用または
後進用のシフト位置が選択されているときには、ステッ
プ153に進み、VATCトルク最終前目標値TOBJ
を、前記ステップ42のT0算出処理で算出したVAT
CトルクT0に設定して、本処理を終了する。前述した
ように、このVATCトルクT0は、前記VATCトル
ク中間値T1に前記タイトターンブレーキ防止係数T4
を乗算したものであるので、車両2の実際の加速状態を
良好に反映する。
【0129】以上のようにステップ140でシフト位置
&イニシャル処理を実行した後、図25に戻り、ステッ
プ141に進み、VATCトルク最終目標値TOBJM
を、ステップ140で求めたVATCトルク最終前目標
値TOBJに設定して、本処理を終了する。
【0130】以上のように、VATC制御処理では、エ
ンジン3の始動後でその運転状態が安定しているとき、
または前進用または後進用のシフト位置が選択されてい
て、トルクを後輪W3,W4に配分する必要があるとき
にのみ、VATCトルク最終目標値TOBJMが算出さ
れる。また、VATCトルク最終目標値TOBJMは、
前述した車両2の実際の加速状態を良好に反映するVA
TCトルクT0に設定されるので、従来のスロットル開
度から算出する場合と異なり、VATCトルク最終目標
値TOBJMを、車両2の実際の加速状態を反映させな
がら過不足なく、後輪W3,W4に配分することができ
る。その結果、車両2の応答性および燃費を向上させる
ことができる。
【0131】さらに、前述したように、このVATCト
ルクT0は、VATCトルク中間値T1に基づき算出さ
れる。このVATCトルク中間値T1は、前述したMT
・JOB処理により、左右のフィルタ後前輪速度FVW
1,FVW2の一方が第1所定速度#VREF1以下
で、他方が第1所定速度#VREF1未満であるとき、
または、平均後輪速度VRRが第3所定速度#VREF
3未満で、平均前輪速度VFRが第2所定速度#VRE
F2(=第3所定速度#VREF3)以上であるとき、
すなわち左右の前輪W1,W2の一方がスリップしてい
るときや前後輪間で速度差があるときには、平均後輪速
度VRRが第3所定速度#VREF3以上になるまで、
時間の経過に伴って、漸増される。以上により、後輪W
3,W4に配分するVATCトルク最終目標値TOBJ
Mを、前輪W1,W2のスリップ状態に応じて、適切に
求めることができる。特に、例えば凍結路面での発進時
において、アクセルがゆっくりと踏まれることで車両2
のフィルタ後車両加速度XGF1Fが小さくなりがちで
ある本実施形態のような場合、前輪W1,W2の一方ま
たは両方がスリップしているときには、後輪W3,W4
に配分されるVATCトルク最終目標値TOBJMが以
上のように増大されるので、スムーズに発進することが
できる。
【0132】
【発明の効果】以上のように、本発明の四輪駆動車両の
駆動力制御装置によれば、低μ路面でもスムーズに発進
できるとともに、副駆動輪への駆動力を、実際の加速状
態に応じて過不足なく配分できることにより、応答性お
よび燃費を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る駆動力制御装置およ
びこれを適用した四輪駆動車両の概略構成を示す図であ
る。
【図2】駆動力制御処理のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図3】VATC制御処理のうちの駆動トルク算出処理
のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図4】ETR−KETRテーブルの一例を示す図であ
る。
【図5】図3のステップ10のギヤレシオ算出処理を示
すフローチャートである。
【図6】図3のステップ11の慣性補正トルク算出処理
を示すフローチャートである。
【図7】VATC制御処理のうちの前後配分トルク制御
処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7のステップ42のT0算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図7のステップ40の加速時の前後配分制御処
理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図9のステップ50の駆動力による加速度算
出処理を示すフローチャートである。
【図11】VCAR−FRCテーブルの一例を示す図で
ある。
【図12】図9のステップ51の加速度フィルタ処理を
示すフローチャートである。
【図13】図9のステップ52の加速時の前後配分トル
ク算出処理の一部を示すフローチャートである。
【図14】図13の続きを示すフローチャートである。
【図15】VCAR−KVテーブルの一例を示す図であ
る。
【図16】XGF1F−VATCテーブルの一例を示す
図である。
【図17】VCAR−T1MAXテーブルの一例を示す
図である。
【図18】図14のステップ87のMT・JOB処理を
示すフローチャートの一部である。
【図19】図18のフローチャートの続きである。
【図20】TMHOP−MTHOPテーブルの一例を示
す図である。
【図21】TMSTEP−MTSTEPテーブルの一例
を示す図である。
【図22】図7のステップ41のタイトターンブレーキ
防止制御処理を示すフローチャートである。
【図23】VCAR−KW5テーブルの一例を示す図で
ある。
【図24】TD−T4TDKテーブルの一例を示す図で
ある。
【図25】制御量制限処理のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図26】図25のステップ140のシフト位置&イニ
シャル処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 駆動力制御装置 2 四輪駆動車両 10 電磁クラッチ(クラッチ) 11 2/4WD・ECU(駆動力制御手段、車両加
速度算出手段、駆動力算出手段、駆動力増大補正手段) W1,W2 左右の前輪(主駆動輪) W3,W4 左右の後輪 (副駆動輪) VW1,VW2 左右の前輪速度(主駆動輪の一方およ
び他方の車輪速度) VFR 平均前輪速度(主駆動輪の平均車輪速度) VRR 平均後輪速度(副駆動輪の平均車輪速度) #VREF1 第1所定速度 #VREF2 第2所定速度 #VREF3 第3所定速度 TD 駆動トルク(要求駆動力) T1 VATCトルク中間値(駆動力) TOBJM VATCトルク最終目標値(駆動力) VATC VATCトルク基本値(駆動力) XGF 車両加速度 XGF1F フィルタ後車両加速度(車両加速度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D036 GA16 GB03 GC03 GG30 GG35 GG39 GH19 GH24 GH26 GJ17 3D043 AA01 AB17 CA01 EA03 EA18 EA32 EA33 EA39 EA42 EA45 EE03 EE06 EE18 EF12 EF13 EF19 EF24 EF27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後の車輪のいずれか一方を主駆動輪と
    し、他方を副駆動輪とする四輪駆動車両において、クラ
    ッチの締結力を変化させることによって前記副駆動輪に
    配分する駆動力を制御する四輪駆動車両の駆動力制御装
    置であって、 前記主駆動輪の一方の車輪速度が第1所定速度以上で、
    かつ前記主駆動輪の他方の車輪速度が前記第1所定速度
    未満であるという条件、および前記主駆動輪の平均車輪
    速度が第2所定速度以上で、かつ前記副駆動輪の平均車
    輪速度が前記第2所定速度未満であるという条件のいず
    れか一方が成立しているときに、前記副駆動輪の平均車
    輪速度が前記第2所定速度以上の値である第3所定速度
    以上になるまで、前記駆動力を前記副駆動輪に配分する
    ように前記クラッチの締結力を制御する駆動力制御手段
    を備えることを特徴とする四輪駆動車両の駆動力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前後の車輪のいずれか一方を主駆動輪と
    し、他方を副駆動輪とする四輪駆動車両において、クラ
    ッチの締結力を変化させることによって前記副駆動輪に
    配分する駆動力を制御する四輪駆動車両の駆動力制御装
    置であって、 前記主駆動輪に要求される要求駆動力に基づき、前記四
    輪駆動車両の車両加速度を算出する車両加速度算出手段
    と、 当該算出された車両加速度に基づき、前記副駆動輪に配
    分する駆動力を算出する駆動力算出手段と、 を備えることを特徴とする四輪駆動車両の駆動力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記主駆動輪の一方の車輪速度が第1所
    定速度以上で、かつ前記主駆動輪の他方の車輪速度が前
    記第1所定速度未満であるという条件、および前記主駆
    動輪の平均車輪速度が第2所定速度以上で、かつ前記副
    駆動輪の平均車輪速度が前記第2所定速度未満であると
    いう条件のいずれか一方が成立している場合に、前記副
    駆動輪の平均車輪速度が前記第2所定速度以上の値であ
    る第3所定速度以上になるまで、前記副駆動輪に配分す
    る駆動力を増大補正する駆動力増大補正手段をさらに備
    えることを特徴とする請求項2に記載の四輪駆動車両の
    駆動力制御装置。
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