JP2001277201A - 樹皮切削装置 - Google Patents

樹皮切削装置

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JP2001277201A
JP2001277201A JP2000098266A JP2000098266A JP2001277201A JP 2001277201 A JP2001277201 A JP 2001277201A JP 2000098266 A JP2000098266 A JP 2000098266A JP 2000098266 A JP2000098266 A JP 2000098266A JP 2001277201 A JP2001277201 A JP 2001277201A
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Sadao Kudo
定雄 工東
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KOOKEN ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 檜皮葺に用いる檜皮(真皮)の厚さを揃える
洗皮工程を自動化して高品質の檜皮(真皮)の量産を実
現し、檜皮葺きの伝統継承と普及に資する。 【解決手段】 原皮1をテーブル16上に載置し、ゴムロ
ール38でテーブル16に押さえ付けながら刃物31を原皮1
の木口に当ててテーブル16と平行に移動させて原皮1を
スライスし、このようなスライス動作を高さ調整機構20
でテーブル16の高さ位置を変更しながら必要回数繰り返
すことにより、原皮1から内皮と外皮を除去するととも
に所定の厚さの真皮を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刃物を往復運動さ
せて切削し、所定の厚さの樹皮(原皮)を自動的に製造
する機械すなわち樹皮切削装置に関するもので、桧皮葺
等の屋根葺材として使用される檜皮、杉皮等の樹皮を所
望の厚さに切削(スライス)するために利用することが
できる。
【0002】本発明の樹皮切削装置により、立木や伐木
から剥ぎ取られた樹皮から屋根葺材を得るための、外皮
(鬼皮)や内皮(甘皮)を除去するとともに厚さを揃え
る洗皮工程の機械化、自動化が実現し、特に檜皮の洗皮
工程の自動化による量産が可能となるため、檜皮の需要
を増大させて檜皮葺の伝統美の継承を容易にし、また、
山の檜からの樹皮採取量の増産を促して檜の樹皮の品質
劣化を抑制することにもつながる。
【0003】
【従来の技術】日本家屋美の象徴の一つである社寺等の
檜皮葺屋根は、所定の形状、厚さに揃えられた檜皮を幾
重にも重ね、また、形状と厚さの異なる複数種類の檜皮
の多数枚を重ねて造営される。この檜皮葺に使用される
檜皮は、山の檜の立木や伐採された檜の伐木から剥ぎ取
った檜皮(以下、原皮と称する。)から外皮と内皮を取
り除いた後、所定の寸法、形状に裁断して製作される。
檜の立木から採取された長尺な原皮は品質や厚さ等に応
じて選別され、所望の長さに揃えてから洗皮工程や綴皮
工程等に送られ、各工程で職人の熟練した手作業によっ
て製品化される。洗皮工程において行われる原皮の厚さ
を揃える作業は、所望の長さの原皮の外皮を除去し、必
用に応じて原皮の内皮も除去することで行われる。
【0004】このような洗皮工程の作業は、熟練した専
門の職人の手作業で行われている。例えば、檜皮の原皮
は幅方向に湾曲する癖がついているので、これを平坦な
台上で平たくしておいて、原皮の片端の木口から外皮と
真皮の間に包丁(刃物)を入れ、そのまま包丁を原皮の
長さ方向に一気に移動させて外皮を剥がす。次に、外皮
が剥がされた原皮を裏返して、外皮と同様の手順で内皮
を包丁で一気に剥がす。このように内外皮が剥がされて
厚さが揃えられた原皮は、洗皮として次の綴皮工程に送
られ各種形状に裁断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】檜の立木から剥がされ
た原皮の厚さ、幅等の形状、立木の年代や場所による品
質は様々であり、この原皮の形状や品質を見定めて様々
な種類毎に厚さを揃える洗皮工程の職人の技量には熟練
した高度なものが要求されているが、このような技量を
備えた職人は高齢化や後継者不足等が重なって年々少な
くなっているのが現状である。そのため、有名社寺等の
檜皮葺屋根を葺き替えようとしても良質な檜皮の大量入
手が困難となって葺き替えが難しくなり、日本家屋の伝
統美の継承が難しくなりつつある。また、檜の立木の原
皮は約十年周期で繰り返し剥がして採取することが、同
じ立木から何十年、何百年もかけて良質の原皮を繰り返
し採取することができ、檜を長期間に亘って若々しく生
育させる上で望ましいのであるが、上述のように洗皮職
人数の低減による洗皮供給量の低減で自ずと山の檜から
の原皮採取量が年々減少し、そのため山の檜が放置され
その立木の原皮の品質が年々劣化する傾向にある。
【0006】本発明の目的とするところは、樹皮の厚さ
を揃える作業工程を専門の職人の手作業に頼ることなく
自動あるいは半自動的に行えるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加工
対象物たる原皮を支持するための支持面をもったテーブ
ルと、前記原皮の長手方向に沿って前記支持面と平行
に、前記テーブルに対して相対移動する刃物と、前記刃
物の刃先よりも先行して刃物と共に移動するとともに前
記原皮を前記支持面に押し付けるための第一押さえ機構
と、前記刃物をテーブルに対して相対移動させるための
駆動機構と、前記支持面と前記刃物との離間距離を調節
するための調整機構とを含む樹皮切削装置である。
【0008】刃物とテーブルを原皮の長手方向に相対移
動させることにより、刃物が第一押さえ機構でテーブル
上に押し付けられた原皮をその長手方向の片端から他端
へ向かって切り進み、原皮を所定の厚さでスライスす
る。ここで、刃物はテーブルに対して相対移動すればよ
く、したがって、刃物をテーブルに対して相対移動させ
るための駆動機構は、静止したテーブルに対して刃物を
移動させる構成とするほか、逆に、静止した刃物に対し
てテーブルを移動させる構成とすることも可能である。
その相対移動のための駆動機構は、特に限定すべき必然
性はないが、たとえばボールねじ、ラック・ピニオン、
ベルト搬送式その他の適当な手段を選択して採用するこ
とができる。
【0009】テーブルの支持面と刃物との離間距離を調
節することによって、原皮の厚さ方向の任意の位置でス
ライスを行うことができる。たとえば、テーブルの高さ
を変更するか、あるいは、テーブルの高さを一定にして
刃物の高さを変更することで、テーブルの支持面と刃物
との離間距離が調整される。このようにして、原皮の厚
さを勘案してテーブルの支持面と刃物との離間距離を調
節することにより、原皮の厚さ方向の任意の位置に合わ
せて刃物を切り進めることができる。
【0010】テーブルの支持面上に載置された原皮を第
一押さえ機構で押し付けることにより、原皮に幅方向に
湾曲する癖がついていても原皮が支持面上で平坦に修正
され、原皮の幅方向、長さ方向に均一な厚さでスライス
作業を達成することが可能となる。また、刃物と共に移
動する第一押さえ機構を刃物の刃先よりも先行させるこ
とにより、湾曲した原皮であってもテーブルの支持面に
押し付けられて平坦になるため、刃物を容易に、かつ、
原皮の幅方向、長手方向とも均一な厚さで切り進めるこ
とができる。このように、所望の厚さで均一に樹皮をス
ライスできるため、対象とする原皮の厚さに応じて2枚
以上にスライスすることも可能となり、歩留まり、生産
性がさらに向上する。
【0011】より具体的には、原皮から外皮と内皮を除
去して一枚の真皮を得る場合のスライス作業を例示する
ならば次のとおりである。まず、原皮をその内皮を下に
してテーブル上に載置し、第一押さえ機構を作動させて
原皮の端部をテーブルに押し付ける。そして、テーブル
の支持面と刃物との離間距離を、除去すべき内皮部分の
厚さに相当する値に調節した後、駆動機構により刃物と
テーブルとの相対移動を行わせて原皮から内皮を切り離
し、両者をテーブル上から取り出す。次に、刃物を初期
位置に復帰させた後、内皮を除去した原皮を今度は外皮
を下にしてテーブル上に載置し、テーブルの支持面と刃
物との離間距離を除去すべき外皮部分の厚さに相当する
値に調節して、駆動機構により刃物とテーブルとの相対
移動を行わせて原皮から外皮を切り離す。このようにし
て原皮から内皮と外皮が除去され、所定の厚さの真皮が
得られる。
【0012】なお、片側にのみ切れ刃を設けた刃物を使
用する場合には、常に一方向に向かって切り進むことに
なるが、両刃の刃物または刃先を互いに逆向きにして配
置した二枚の刃物を使用することにより往復の各行程で
切削を行うことができ、能率が倍増する。たとえば、一
枚取りの場合、テーブルの支持面に内皮を下にして原皮
を載置し、刃物を一方向に移動させて一回目のスライス
により内皮剥ぎを行い、次に、テーブルと刃物との離間
距離を調節した後、刃物を逆方向に移動させて二回目の
スライスにより外皮剥ぎを行う。これによって所望の厚
さの真皮(桧皮)が得られる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の樹皮切削装
置において、前記テーブルを架台に取り付けるとともに
前記支持面の平面位置を変更可能とし、前記調整機構に
より前記支持面の平面位置を調整することにより、前記
支持面と前記刃物との離間距離を変更するようにしたこ
とを特徴とする。調整機構としては、たとえば、ピスト
ンロッドのストロークを微小ピッチでプログラム制御で
きるようにした市販の高精度のブレーキ付シリンダ等を
採用することができる。テーブルの支持面の平面位置を
段階的に、あるいは無段階に、調節することで、原皮の
厚さ方向の任意の位置に刃物をセットすることができる
ため、高精度な調整が可能となる。また、取り扱う原皮
の厚さがほぼ一定で大きなばらつきがないようなとき
は、調整機構を含む当該樹皮切削装置の運転をプログラ
ム制御することが可能である。さらに、上記のエアーシ
リンダに代えて、たとえばラック・ピニオン機構を介し
てモータで駆動する調整機構を採用してもよい。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2の樹
皮切削装置において、前記駆動機構を、前記テーブルの
長手方向に沿って延在するボールねじと、前記ボールね
じと螺合したスライダと、前記ボールねじを回転させる
モータとで構成し、前記刃物および前記第一押さえ機構
を前記スライダに取り付けたことを特徴とする。周知の
とおり、ボールねじは回転運動を直線運動に変換する機
構であって、モータでボールねじを回転させるとスライ
ダがボールねじの軸方向に移動する。したがって、この
スライダに刃物と第一押さえ機構を取り付けておけば、
ボールねじの軸方向に両者を移動させることができる。
なお、これも周知の技術であるが、スライダの円滑な移
動を助けるためボールねじと平行なリニヤガイドを付設
するのが好ましい。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の樹皮切削装
置において、前記第一押さえ機構が、前記スライダに高
さ方向移動可能に取り付けられたロールと、前記ロール
の高さ位置を変更するための昇降シリンダとで構成され
ていることを特徴とする。押さえ付ける対象が樹皮であ
ることから、ゴムのような比較的柔らかい弾性材料から
なるロールを採用するのが好ましい。また、このロール
は、第一押さえ機構が刃物と共に移動するものであるた
め、原皮上を円滑に転動でき、しかも原皮を損傷しない
ように、回転自在に支持されていることが好ましい。
【0016】請求項5の発明は、請求項3の樹皮切削装
置において、前記テーブルの幅方向両側に一対のボール
ねじを配置し、各ボールねじと前記モータの出力軸とを
伝動装置で連結したことを特徴とする。このような構成
を採用することにより、一対のボールねじによって進退
駆動されるスライダが同期して移動するため、押さえロ
ールや刃物の移動が円滑なものとなる。伝動装置として
はベルトやチエン式の巻き掛け伝動装置のほか歯車式を
採用してもよい。さらに、ロータリーエンコーダを用い
て同期回転させる構成を採用することも可能である。
【0017】請求項6の発明は、請求項2ないし5のい
ずれかの樹皮切削装置において、前記架台に前記テーブ
ルを囲繞する枠体を設置し、前記テーブルを前記枠体の
開口方向に移動可能としたことを特徴とする。枠体の内
壁面が原皮の概略の位置決めを果たすことになるため、
作業者は、内皮または外皮を下にするなど原皮を所定の
向きで枠体内に投入するだけでよく、作業能率が向上す
る。また、刃物の進行方向終端側に位置する枠体の内壁
面が、原皮の端面を受け止めて原皮のずれや逃げを防止
する働きをする。なお、たとえば矩形の枠体の場合、隣
り合った辺が相互に連続している必要はなく、角隅部に
間隙を設けることによって切屑等の排除を容易にするこ
とができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの樹皮切削装置において、前記刃物の進行方向終
端側において前記原皮を前記支持面に押し付けるための
第二押さえ機構を設けたことを特徴とする。このように
することで原皮が一層安定するため均一なスライスを行
う上で有利である。なお、通常、テーブルの姿勢は水平
とするのが原皮の載置や固定、取り出し等の作業性の面
から利便であると考えられるが、必ずしも水平に限る必
要はなく、垂直や斜めに設置することも可能である。そ
して、そのような場合にも、第二押さえ機構を設けるこ
とによって、原皮をテーブルの支持面に押し付けながら
刃物の刃先に先行して移動する第一押さえ機構の作用と
相俟って、申し分ない樹皮のスライスが実行できる。こ
のように二つの押さえ機構でテーブル上の原皮の両端部
を同時に押さえると、原皮の全長が長くなっても安定し
た姿勢でテーブルに仮固定して切削することが容易にな
る。なお、第二押さえ機構を複数設けることも可能であ
る。たとえば、二つの第二押さえ機構を配設し、一方で
刃物の進行方向終端部付近の原皮を押さえ、他方で原皮
の中間部を押さえるようにしてもよい。
【0019】請求項8の発明は、請求項3の樹皮切削装
置において、前記第二押さえ機構が、前記ボールねじと
平行に配設されたガイドバーに沿って移動可能なスライ
ダと、前記スライダに高さ方向移動可能に取り付けられ
たロールと、前記ロールの高さ位置を変更するための昇
降シリンダとで構成されていることを特徴とする。第二
押さえ機構のスライダはボールねじと螺合しておらず、
ガイドバーに沿って任意の位置に移動させることができ
る。したがって、刃物が原皮を切削しながら前進移動し
て来て、刃物を保持するスライダが第二押さえ機構に当
たると、それ以降は刃物を保持したスライダが第二押さ
え機構を押しながら同伴して移動することになる。
【0020】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかの樹皮切削装置において、前記刃物の進行方向始
端側において前記原皮の端部を前記支持面に押し付ける
ためのクランプ機構を設けたことを特徴とする。このよ
うなクランプ機構を設けることにより、原皮が一層確実
に固定されるため、刃物を一層安定して切り進めること
ができ、円滑にして均一なスライス操作が望める。すな
わち、原皮の一端の木口から刃物を入れてスライスして
いくと、スライスされた端の方からばらけて円滑なスラ
イスを続行するのが難しくなることがあるが、この端を
クランプ機構で押圧してばらけないようにしておくこと
により、原皮の全長にわたって良好な切削が容易とな
る。このクランプ機構は、装置の他の構成要素との干渉
を避け得るコンパクトな構成とする観点から、通常はク
ランプ位置から退避していて、刃物が一定距離切り進ん
だ時点で作動する振り込み式の構成とするのが好まし
い。
【0021】請求項10の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの樹皮切削装置において、前記刃物の進行方向
終端付近に前記刃物を清掃する清掃機構を設置したこと
を特徴とする。原皮をスライスする度に刃物に油脂や切
屑等が付着するため、これを放置すると切れ味が鈍って
円滑なスライスに支承を来し、延いては均一な厚さの真
皮が得難くなる。一回のスライスの度ごとに刃物を清掃
機構で掃除することにより、刃物に長期にわたって良好
な切れ味を発揮させることができる。清掃機構として
は、固定式のブラシロールを採用することもできるが、
回転ブラシ、回転バフ等の回転式のものを採用してモー
タ等で積極的に回転駆動することにより刃物の清掃効果
が高まる。ブラシロールの場合、外周全面に半径方向の
ブラシを植え込んだもののほか、ブラシ列を螺旋状に配
設したものであってもよい。さらに別の態様として、洗
浄液等の流体や粉粒体を吹き付けるタイプの清掃機構を
採用することも可能である。
【0022】請求項11の発明は、請求項1ないし10
のいずれかの樹皮切削装置において、前記刃物を、切れ
刃をもった薄板状となし、かつ、切れ刃の平面輪郭を中
凸としたことを特徴とする。このような形状の刃物を採
用することにより、より少ない動力で原皮をスライスし
て均一な厚さの真皮を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に例示した本発明の実
施の形態を説明する。
【0024】図1および図2にこの実施の形態に係る樹
皮切削装置の全体外観を示す。この樹皮切削装置は、檜
や杉等の樹皮を所定の厚さに自動的にスライスするため
のものである。図9に図示するように、立木や伐木から
剥ぎ取った樹皮すなわち原皮1は、縦長略矩形の一枚皮
で、所定の長さに裁断されており、自然状態で放置する
と図示するように幅方向に湾曲する癖がついている。一
般に、原皮1は鬼皮と呼ばれる外皮1aと、甘皮と呼ば
れる内皮1bを有する。檜皮葺の檜皮製作における洗皮
工程では、外皮1aのみ、または外皮1aと内皮1bを
剥がして所望の厚さの板材に揃えられる。
【0025】図1および図2から分かるとおり、この樹
皮切削装置は、箱形の架台10と、架台10に対して上
下方向に移動可能な略水平のテーブル16と、テーブル
16の上下方向位置決めを行う高さ調整機構20と、テ
ーブル10と平行に移動可能な刃物ユニット30と、刃
物ユニット30を移動させる駆動機構40を備える。
【0026】架台10の上部に上下方向に開口した矩形
の枠体14が設置され、この枠体14の開口内に上下方
向に移動可能にテーブル16が収容されている。この実
施の形態では、枠体14は平面で見て長方形の開口を有
し、長辺の内壁面が原皮の木端の案内ないし位置決めに
役立ち、短辺の内壁面が原皮の木口の案内ないし位置決
めに役立つ。テーブル16も矩形の平板状で、その下面
四隅部に垂直に延びるガイドロッド18を備える。各ガ
イドロッド18は架台10に上下方向に摺動自在に保持
されていて、テーブル16の上下方向移動を案内する役
割を果たす。各ガイドロッド18にはブレーキ機構19
が付設されている。ブレーキ機構19は、ガイドロッド
18の上下動を許容する解放モードと、ガイドロッド1
8の上下動を禁止する制動モードとの間で選択的に作動
する。テーブル16を上下動させて後述する刃物31と
の離間距離を調整するに当たっては、ブレーキ機構19
を解放モードにする。一方、テーブル16上の原皮1を
スライスする過程では、テーブル16の上下方向位置が
変動すると均一な厚さにスライスすることができないの
で、ブレーキ機構19を制動モードにしてテーブル16
を固定する。ブレーキ機構19の具体的な態様として、
この実施の形態では、電磁作用によって制動力を発揮さ
せるようにした電磁ブレーキを採用している。すなわ
ち、ガイドロッド18の一部を丸ラックとして形成する
とともに、電磁ブレーキの回転軸にギヤを取り付け、こ
れらの丸ラックとギヤを互いに噛み合わせてある。そし
て、解放モードではギヤがフリーに回転してガイドロッ
ド18の上下動を許容し、一方、制動モードではギヤが
停止してガイドロッド18の上下動を制止する。
【0027】高さ調整機構20は、テーブル10の高さ
方向位置を段階的に、または無段階に調節する働きをす
るもので、ここでは架台10とテーブル16との間に介
在させたエアシリンダ22で構成される。図7に示すよ
うに、エアシリンダ22は架台10の中央部に上向きに
設置され、エアシリンダ22から真上に突出するピスト
ンロッド24の先端部をテーブル16の下面中央部に固
定してある。このエアシリンダ22は、ピストンロッド
24のストロークを正確に刻むためのスプリング・空気
併用のロック方式を採用したブレーキ機構(26)を内
蔵していて、ピストンロッド24の突出/退入ストロー
クを例えば0.1mm±0.1mmの微小ピッチで高精
度に制御することができる。このようなエアシリンダ2
2の一例として、たとえばSMC株式会社のCE2シリ
ーズとして上市されているものが挙げられる。
【0028】なお、ブレーキ機構19を構成する上記電
磁ブレーキの回転軸を、プーリその他の伝動機構および
減速機を介してモータの出力軸と連結することにより、
ブレーキ機構付きのモータ駆動式高さ調整機構として構
成することも可能である。この場合、上記エアシリンダ
22を省略することができる。
【0029】刃物ユニット30は、刃物31と、一対の
スライダ32と、一対のガイドポスト33と、支持板3
4と、昇降シリンダ35と、一対のリニアスライド36
と、昇降板37と、ゴムロール38を含み、これらが架
台10の上方で水平方向に、ユニットとして往復移動可
能である。
【0030】刃物31は一対のスライダ32に掛け渡し
てテーブル16の幅方向に横架され、刃物31の基部を
ボルト等でスライダ32の上面に交換可能に固定してあ
る。各スライダ32は、上下に配置された平行な二本の
ガイドバー42で案内される。これらのガイドバー42
は端部にて架台10の上面に突設された固定ブロック1
2に支持されている。刃物31は薄板状で、山形の刃先
を備えている。すなわち、図3に示されているように、
刃先の平面輪郭が中凸となっている。刃物31は平刃
で、上下動するテーブル16に対して常時同じ高さ位置
に保持されている。図3(A)から分かるように、刃物
31の刃先は中凸の平面形状を有している。図3(B)
は、樹皮を切り進む際の抵抗を少なくするため刃物31
の下面にぬすみ31bを設けた場合を示している。ま
た、図3(C)に示すように、刃先31aの下面も勾配
を付けた傾斜面31cとすることもできるが、この場合
には傾斜面31cから下向きに作用する分力で刃物31
に抵抗がかかるため、図3(C)に示すように、刃物3
1を傾斜させることにより傾斜面31cを水平に保つの
が望ましい。
【0031】一対のスライダ32のそれぞれにガイドポ
スト33を立設し、両ガイドポスト33の上端同士を支
持板34で連結してある。その支持板34に昇降シリン
ダ35を固定し、支持板34の下方に垂下したピストン
ロッドを昇降板37に結合してある。昇降板37は一対
のリニアスライド36を互いに連結しており、各リニア
スライド36はガイドポスト33にスライド自在に嵌合
している。一対のリニアスライド36間にゴムロール3
8を横架し、両端の軸部を軸受を介して回転自在にリニ
アスライド36に支持させてある。したがって、昇降シ
リンダ35のピストンロッドを進出させるとゴムロール
38が下降し、ピストンロッドを退入させるとゴムロー
ル38が上昇する。昇降シリンダ35に用いるエアシリ
ンダは、ピストンロッドのストロークに関係なく常に一
定の圧力で原皮を押さえることができるように定圧シリ
ンダを採用するのが好ましい。ゴムロール38はテーブ
ル16上の原皮1を押し付ける押さえ機構を構成するも
のであることから、ゴムまたはそれと同等の比較的柔ら
かい材料でつくり、その長さはテーブル10の幅寸法と
同じか、それより幾分短い程度とする。ゴムの具体例と
してはウレタンゴムのような合成エラストマーが挙げら
れる。このことは後述のゴムロール68にも当てはま
る。
【0032】上述のとおり、刃物ユニット30はガイド
バー42に沿ってユニットとして移動することができ
る。そのための駆動機構40は、スライダ32と螺合し
たボールねじ44と、そのボールネジ44を回転させる
ためのモータ46を主要な構成要素としている。モータ
46は架台10の中に設置され、ボールねじ44はその
両端にて固定ブロック12で支持される。刃物ユニット
30の一対のスライダ32をガイドバー42に沿って同
時に前進または後進させるために、ここでは、モータ4
6の出力軸に固定したプーリ48aと、固定ブロック1
2から外部に突出した各ボールねじ44の端部に固定し
たプーリ48bとにベルト49を巻き掛けてある。した
がって、たとえば、ボールねじ42を正回転させるとス
ライダ32が図1の左方向に移動し、逆回転させると図
1の右方向に移動する。プーリおよびベルトをそれぞれ
はめ歯歯車(コグホイ−ル)およびはめ歯ベルト(コグ
ベルト)に置換すれは一層正確な同期が得られる。
【0033】この実施の形態では、上述のゴムロール3
8等で構成される押さえ機構とは別に、さらに第二の押
さえ機構60を設けてある。この第二の押さえ機構60
は、テーブル10上の刃物ユニット30と反対側の端
部、言い換えれば刃物31の進行方向終端側(図1の左
側)に配置され、対応する側の原皮1の片端部を押圧す
るようになっている。第二の押さえ機構60は、刃物ユ
ニット30のゴムロール38と同様な支持構造を備えて
いる。すなわち、左右のガイドバー42に沿ってスライ
ド自在の一対のスライダ62と、スライダ62上に立設
したガイドポスト63と、ガイドポスト63に上下動自
在に嵌合し昇降板67で連結されたリニアスライド36
と、ガイドポスト63の上端に固定された支持板64に
支持された昇降シリンダ65を有する。左右一対のリニ
アスライド66の間にゴムロール68を横架し、両端の
軸部を軸受を介して回転自在にリニアスライド66に支
持させてある。したがって、昇降シリンダ65で昇降板
67を介してリニアスライド66を昇降させるとゴムロ
ール68が昇降する。このゴムロール68を支持するス
ライダ62は、図1の部分断面から分かるように、ボー
ルねじ44が螺合することなくフリーに軸方向に貫通し
ている。したがって、ボールねじ44が回転してもスラ
イダ62は移動しないが、手動で任意の位置にスライダ
62を移動させることができる。また、刃物ユニット3
0が刃物31の進行方向に前進してきて第二の押さえ機
構60に当接するに至ると、それ以降は刃物ユニット3
0が第二の押さえ機構60を押しながら前進してゴムロ
ール68を含む第二の押さえ機構60共々原皮1上から
離脱するようにしてある。
【0034】刃物ユニット30がさらに前進すると清掃
機構70に到達する。ここでは清掃機構70として回転
式ブラシロールを例示してある。このブラシロールはテ
ーブル16の端近くの定位置に水平に配置され、モータ
(図示せず)で回転駆動される。すなわち、後述するよ
うにテーブル16上で原皮1が刃物31で切削されて、
刃物31の刃先がテーブル16の端を過ぎてさらに進む
と、この刃先に接触する位置でブラシロール(70)が
モータ駆動により回転して、刃先の油分、切削屑等を除
去する。
【0035】図8にクランプ機構50を示す。このクラ
ンプ機構50は、テーブル16上で原皮1の既に切削さ
れた部分がばらけるのを防止するためのもので、図1に
示すように、架台10の片端部上に設置される。図8に
示すように、クランプ機構50は、架台10上に設けた
ブラケットを介して回転自在に横架したピン56に一対
のアーム54を取り付け、このアーム54の先端に押さ
え金具52を固定したものである。このクランプ機構5
0はいわゆる振り込み式で、通常は図8に実線で示され
る待機位置に退避していて、アーム54を支軸56の回
りに旋回させることによってクランプ機構50が図8に
想像線で示されるクランプ位置に振り込まれる。クラン
プ機構50がクランプ位置にあるとき、押さえ金具52
がテーブル16上の原皮1の片端部上をテーブル16と
の間でクランプする。アーム54の旋回動作は架台10
に取り付けられたシリンダ58で駆動される。
【0036】次に、上述の構成からなる実施の形態の樹
皮切削装置の作用を図4および図5に従って説明する。
【0037】図4(A)は切削開始前の初期状態を示
し、テーブル16が下方に下がり、テーブル16の前後
両端部の真上にそれぞれロール31,60が待機してい
る。この状態でテーブル16上に原皮1を載せて、原皮
1の両端部の真上に各ロール31,60を位置させる。
このとき、原皮1が癖で図6(A)に示すように幅方向
に湾曲しているのが通常である。また、たとえば架台1
0の適当な位置に操作パネルを設置し、テーブル16上
にセットされる原皮1の種類に応じた切削厚さ等を入力
して、次の原皮切削動作を開始する。なお、図1中、符
号80は電気系統の制御盤を示す。
【0038】図示しないスタートスイッチのオン操作で
図4(B)に示すようにテーブル16が入力指令値に基
づいた量だけ上昇して停止し、テーブル16と刃物31
との離隔距離tが決められる。これと前後して各ロール
31,60が下降してテーブル10上の原皮1の両端部
をテーブル16に押し付け、湾曲した原皮1を図6
(B)に示すように平坦にする。このとき、各ロール3
1,60の押圧力でテーブル10が下降して離隔距離t
が変動してしまうことのないよう、ブレーキ機構13
(図1)を作動させてテーブル16をロックする。離隔
距離tの調整は、高さ調整機構20のエアシリンダ21
でテーブル16を上下動させるさせることで微調整がで
きる。このような機械的な微調整により、従来の檜皮の
洗皮工程における職人技的な調整に勝るとも劣らない精
度、確度が確保できる。
【0039】図4(B)の状態で、駆動機構40(図
1)のモータ46でボールねじ44を正回転させて刃物
ユニット30を図4の左側に向けて前進させる。この前
進開始でゴムロール38が原皮1上を転動し、刃物31
の刃先が原皮1の木口にテーブル16から離隔距離tの
高さで入り、原皮1の例えば外皮1aの切削を開始す
る。刃物ユニット30が予め設定されたストロークだけ
前進して刃物31が原皮1の片端部を少し切削すると、
図4(C)に示すようにクランプ機構50が振り込ま
れ、ゴムロール38の後に現われた原皮1の切削済み端
部をテーブル16とでクランプする。このクランプで原
皮1の切削済み端部のばらけや癖による湾曲変形が規制
され、以後の原皮切削動作を安定させる。
【0040】図4(C)の状態で原皮1の切削が中断す
ることなく行われ、原皮切削が終了する少し前の段階で
前進する刃物ユニット30のスライダ32が第二押さえ
機構60のスライダ62に当接する。刃物ユニット30
がさらに前進すると、図5(A)に示すように、刃物ユ
ニット30が第二押さえ機構60を押しながら前進し、
ゴムロール68を原皮1上で転動させて原皮1から離脱
させる。刃物ユニット30が終端に到達して停止する
と、ゴムロール38も原皮1から離脱し、刃物31が原
皮1を全長にわたって切削して原皮1の木口から抜け出
し、その刃先が回転するブラシロール(70)に接触し
て清掃される。
【0041】図5(A)の段階で原皮1は、その外皮1
aだけが切削されて剥がされ、テーブル16上に離隔距
離tに相当する厚さの原皮1が残される。この原皮1の
内皮1bも切削する場合は、図5(B)に示すように、
各ロール31,60を元の位置に復帰させ、テーブル1
6上で原皮1を裏返し、テーブル16の高さを原皮1の
内皮1bの厚さに応じて再調整してから、図4に示す原
皮切削動作を繰り返す。
【0042】以上の原皮切削動作において、刃物31の
幅方向刃先形状は限定されないが図3に示すような山形
が望ましい。つまり、刃物31の刃先を山形にして、そ
の刃先頂点が原皮1の木口のほぼ中央から入り込むよう
にすれば、切削抵抗が小さく、かつ、原皮1を幅方向に
動かすことなく円滑に切り進むことができる。また、テ
ーブル16上に載置される原皮1の種類によっては、必
ずしもクランプ機構50や第二押さえ機構60を併用す
る必要のない場合もあるので、複数種類の動作機構が互
いに独立しつつも必要に応じて連動するようにしておく
ことが望ましい。
【0043】本発明は図示し、かつ、上に述べた実施の
形態に限らず、たとえば、上ではテーブル16を上下動
させて高さ一定の刃物31との離隔距離を調整するよう
にしたが、これに代えて、テーブル16の高さを一定に
して刃物31側の高さを可変にすることも可能である。
また、上ではテーブル16上の原皮1に対して刃物31
を往路方向に前進させることで1回目の切削を行い、復
路の後退移動時は切削しないで二回目の切削のために元
の位置まで戻すようにしたが、これに代えて、刃物31
を両刃とし、あるいは、刃物ユニット30にその復路の
後進移動時も原皮を切削する刃物を追加設置することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す樹皮切削装置の正面
図。
【図2】図1の樹皮切削装置の側面図。
【図3】(A)は図1の樹皮切削装置の平面略図、
(B)〜(C)は刃物の刃先の断面図である。
【図4】図1の樹皮切削装置の各行程における正面略
図。
【図5】図1の樹皮切削装置の各工程における正面略
図。
【図6】(A)はテーブル上に樹皮を載置しただけの状
態を示す側面図、(B)はテーブルに樹皮を押さえロー
ラで押し付けた状態の側面図。
【図7】図1の樹皮切削装置におけるテーブルの高さ調
整機構を示す部分正面図。
【図8】図1の樹皮切削装置におけるクランプ機構の正
面図。
【図9】樹皮の斜視図。
【符号の説明】
1 樹皮(原皮) 1a 外皮(鬼皮) 1b 内皮(甘皮) 10 架台 12 固定ブロック 14 枠体 16 テーブル 18 ガイドロッド 19 ブレーキ機構 20 高さ調整機構 22 エアシリンダ 24 ピストンロッド 26 ブレーキ機構 30 刃物ユニット 31 刃物 32 スライダ 33 ガイドポスト 34 支持板 35 昇降シリンダ 36 リニアスライド 37 昇降板 38 ゴムロール 40 駆動機構 42 ガイドバー 44 ボールねじ 46 モータ 48a プーリ 48b プーリ 49 ベルト 50 クランプ機構 52 押さえ金具 54 アーム 56 支軸 58 シリンダ 60 第二押さえ機構 62 スライダ 63 ガイドポスト 64 支持板 65 昇降シリンダ 66 リニアスライド 67 昇降板 68 ゴムロール 70 清掃機構(ブラシロール) 80 制御盤

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象物たる原皮を支持するための支
    持面をもったテーブルと、前記原皮の長手方向に沿って
    前記支持面と平行に、前記テーブルに対して相対移動す
    る刃物と、前記刃物の刃先よりも先行して刃物と共に移
    動するとともに前記原皮を前記支持面に押し付けるため
    の第一押さえ機構と、前記刃物をテーブルに対して相対
    移動させるための駆動機構と、前記支持面と前記刃物と
    の離間距離を調節するための調整機構とを含む樹皮切削
    装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブルを架台に取り付けるととも
    に前記支持面の平面位置を変更可能とし、前記調整機構
    により前記支持面の平面位置を調整することにより、前
    記支持面と前記刃物との離間距離を変更するようにした
    ことを特徴とする請求項1の樹皮切削装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構を、前記テーブルの長手方
    向に沿って延在するボールねじと、前記ボールねじと螺
    合したスライダと、前記ボールねじを回転させるモータ
    とで構成し、前記刃物および前記第一押さえ機構を前記
    スライダに取り付けたことを特徴とする請求項1または
    2の樹皮切削装置。
  4. 【請求項4】 前記第一押さえ機構が、前記スライダに
    高さ方向移動可能に取り付けられたロールと、前記ロー
    ルの高さ位置を変更するための昇降シリンダとで構成さ
    れていることを特徴とする請求項3の樹皮切削装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルの幅方向両側に一対のボー
    ルねじを配置し、各ボールねじと前記モータの出力軸と
    を伝動装置で連結したことを特徴とする請求項3の樹皮
    切削装置。
  6. 【請求項6】 前記架台に前記テーブルを囲繞する枠体
    を設置し、前記テーブルを前記枠体の開口方向に移動可
    能としたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか
    の樹皮切削装置。
  7. 【請求項7】 前記刃物の進行方向終端側において前記
    原皮を前記支持面に押し付けるための第二押さえ機構を
    設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの
    樹皮切削装置。
  8. 【請求項8】 前記第二押さえ機構が、前記ボールねじ
    と平行に配設されたガイドバーに沿って移動可能なスラ
    イダと、前記スライダに高さ方向移動可能に取り付けら
    れたロールと、前記ロールの高さ位置を変更するための
    昇降シリンダとで構成されていることを特徴とする請求
    項3の樹皮切削装置。
  9. 【請求項9】 前記刃物の進行方向始端側において前記
    原皮の端部を前記支持面に押し付けるためのクランプ機
    構を設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
    かの樹皮切削装置。
  10. 【請求項10】 前記刃物の進行方向終端付近に前記刃
    物を清掃する清掃機構を設置したことを特徴とする請求
    項1ないし9のいずれかの樹皮切削装置。
  11. 【請求項11】 前記刃物を、切れ刃をもった薄板状と
    なし、かつ、切れ刃の平面輪郭を中凸としたことを特徴
    とする請求項1ないし10のいずれかの樹皮切削装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006102916A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Meinan Mach Works Inc スライス切削装置
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