JP2001277119A - ショットピーニング方法及び装置 - Google Patents

ショットピーニング方法及び装置

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JP2001277119A JP2000092122A JP2000092122A JP2001277119A JP 2001277119 A JP2001277119 A JP 2001277119A JP 2000092122 A JP2000092122 A JP 2000092122A JP 2000092122 A JP2000092122 A JP 2000092122A JP 2001277119 A JP2001277119 A JP 2001277119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の投射材を使用する複数回のショッ
トピーニングを1台の装置で行うことを可能とする。 【解決手段】 複数種の投射材を個別に貯留した貯留ホ
ッパー16A〜16Cから選択した1つから投射材を噴
射ノズル15に供給することにより、被処理材料2に投
射して第1ショットピーニング処理を行い、次いで他の
貯留ホッパーを選択して第2のショットピーニング処理
を行う。このとき、両ショットピーニング処理の投射材
が混合されることになるが、これらを投射材分離装置2
4に供給して、定量流下状態でこれに対して送風機30
で送風を当てることにより、飛距離差を利用して回収用
ホッパー37A〜37Eに分離回収し、揚送機構39A
〜39Cを介して貯留ホッパー16A〜16Cに送給し
て、循環再使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸炭処理、焼き入
れ処理等の熱処理を施した後の熱処理済材に投射材を投
射することにより、所望の圧縮残留応力を生じさせるよ
うにしたショットピーニング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このショットピーニング方法において
は、近年、疲労強度を向上させるために、例えば特開平
6−145785号公報に記載されているように、一次
ショットピーニングで比較的粒径の大きいショット粒を
用いて鋼材表面に圧縮残量応力層の深さを増し、次の二
次ショットピーニングで比較的粒径の小さなショット粒
を使用して最表面の圧縮残留応力を高めることにより、
強度上最適な残留応力分布状態を得るようにした所謂2
段ショットピーニング法が用いられている。
【0003】このような2段ショットピーニング法で
は、異なる粒径の2種類のショット粒を使用して、2回
のショットピーニング処理を行う必要があるため、例え
ば特開平7−171766号公報に記載されているよう
な、投射ノズルから被処理面に投射した投射材を回収用
のフードにより回収して、これに接続された回収ホース
を経て分離タンクへ送給して、投射材とダストとを分離
し、投射材を加圧タンクと投射ホースを経て投射ノズル
に送給することにより、投射材を循環使用するように
し、回収ホースから分離タンクへの送給を、回収ホース
に流下した投射材を回収ホースの通路の途中から分離タ
ンク側へ向けて圧縮空気を噴出させて通路中に生じさせ
た部分的真空による吸引噴出作用によって行うようにし
たエアブラスト装置を使用して、一次ショットピーニン
グ処理と二次ショットピーニングとで異なる2種類のシ
ョット粒を入れ換えるか又は2台のショットピーニング
装置を使用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、1台のショットピーニング装置で二段
ショットピーニング処理を行うには、一次ショットピー
ニング処理から二次ショットピーニング処理に、二次シ
ョットピーニングから一次ショットピーニングに切換え
る際に、両処理で使用するショット粒の粒度が異なるこ
とから、前処理で使用したショット粒を全て入れ換える
必要があり、この入れ換え作業に長い時間と労力が必要
となると共に、全てのショット粒を入れ換えるのは困難
であり、多少粒度の異なるショット粒が混入することは
避けられないという未解決の課題がある。
【0005】また、2台のショットピーニング装置を使
用して、これらに夫々粒度の異なるショット粒を装填し
ておくことにより、一次ショットピーニング処理及び二
次ショットピーニング処理を異なるショットピーニング
装置で行うことも考えられるが、この場合には、2台の
ショットピーニング装置が必要となり、導入コスト及び
保守点検コスト等が嵩むという未解決の課題がある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、1台のショットピ
ーニング装置で2種類以上の投射材を使い分けて、2段
以上の多段ショットピーニング処理を行うことができる
ショットピーニング方法及び装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るショットピーニング方法は、熱処理
後の材料表面に投射材を投射して圧縮残留応力を生じさ
せるショットピーニング方法において、同一チャンバー
内で2種類以上の投射材を連続的に投射する工程と、投
射されて混合された2種類以上の投射材を分離して循環
再使用する工程とを備えたことを特徴としている。
【0008】この請求項1に係る発明では、同一チャン
バー内で、最初に所定の投射材を使用して一次ショット
ピーニング処理を行った後に、連続して最初の投射材と
は粒径及び/又は材質が異なる投射材を使用して二次シ
ョットピーニング処理を行ったときに、回収過程で2種
類の投射材が混合されることになるが、この回収工程で
2種類以上の投射材を分離して回収することにより循環
再使用が可能となる。
【0009】また、請求項2に係るショットピーニング
方法では、熱処理後の材料表面に投射材を投射して圧縮
残留応力を生じさせるショットピーニング方法におい
て、同一チャンバー内で、中サイズの投射材を投射する
第1ショットピーニング処理と、大サイズの投射材を投
射する第2ショットピーニング処理と、小サイズの投射
材を投射する第3ショットピーニング処理とを連続して
行い、投射されて混合された2種類以上の投射材を分離
して循環再使用するようにしたことを特徴とするショッ
トピーニング方法。
【0010】この請求項2に係る発明では、第1ショッ
トピーニング処理で表面を硬化させると共に、ある程度
の深さまで圧縮残留応力を分布させた状態で大サイズの
投射材を使用した第2ショットピーニング処理を行うこ
とにより、表面粗さの低下を抑制しながら深い位置まで
圧縮残留応力を分布させ、さらに小サイズの投射材を使
用した第3ショットピーニング処理を行うことにより、
表面粗さをより小さくする。
【0011】さらに、請求項3に係るショットピーニン
グ方法では、請求項1又は2に係る発明において、前記
投射材の分離は、2種類以上の投射材が混合した混合投
射材を流下させると共に、その流下方向と交差する方向
に所定風量の送風を行い、投射材の着地位置に応じて分
離回収することを特徴としている。この請求項3に係る
発明では、一次ショットピーニング処理及び二次ショッ
トピーニング処理を連続して行うことにより、種類の異
なる投射材が混合されたときに、これらを流下させなが
ら、その流下方向と交差する方向に所定風量の送風を行
うことにより、種類の異なる投射材の粒径差或いは質量
差によって、着地位置が異なることを利用して、種類の
異なる投射材を正確に分離回収する。
【0012】さらにまた、請求項4に係るショットピー
ニング装置は、熱処理後の材料表面に投射材を投射して
圧縮残留応力を生じさせるショットピーニング装置にお
いて、2種類以上の投射材を個別に貯留する複数の貯留
手段と、前記熱処理後の被処理材料を回転自在に保持す
る材料保持手段と、前記複数の貯留手段のうち選択され
た貯留手段から供給される投射材を前記材料保持手段で
保持している被処理材料に高速で噴射する噴射ノズル
と、熱処理後の被処理材料に投射された投射材を回収す
る回収手段と、該回収手段で回収された投射材を種類別
に分離する投射材分離手段と、該投射材分離手段で分離
された投射材を対応する前記複数の貯留手段に個別に送
給する再循環手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】この請求項4に係る発明では、複数の貯留
手段のうち選択した1つの貯留手段から投射材を噴射ノ
ズルに投入し、この噴射ノズルから投射材を材料保持手
段に保持されている被処理材料に投射することにより、
一次ショットピーニング処理を行い、このときに使用さ
れた投射材は投射材分離手段で種類毎に分離されて該当
する貯留手段に送給され、この一次ショットピーニング
処理に続いて種類の異なる投射材による二次ショットピ
ーニング処理を行う場合には、該当する貯留手段を選択
してこれから投射材を噴射ノズルに送給することによ
り、二次ショットピーニング処理を行うことができ、こ
の際の投射材も投射材分離手段で種類毎に分離された貯
留手段に送給される。
【0014】なおさらに、請求項5に係るショットピー
ニング装置は、請求項4に係る発明において、前記材料
保持手段は、ケース体上部に配設された回転駆動源に着
脱自在に装着される熱処理後の被処理材料を保持する回
転保持軸と、該回転保持軸の下端に配設された軸受を覆
う円盤とで構成されていることを特徴としている。この
請求項5に係る発明では、回転保持軸で被処理材料を保
持し、これに噴射ノズルから投射材を噴射することによ
り、ショットピーニング処理を行い、この際に、投射さ
れた投射材が下方に落下することになるが、この投射材
が下方の円盤に落下し、遠心力で外周縁から下方に落下
することになり、軸受を投射材や破砕された投射材から
保護することができる。一方、回転駆動源はケース体上
部に配設されているので、投射される投射材の影響を受
けることがない。
【0015】また、請求項6に係るショットピーニング
装置は、請求項4又は5の発明において、前記投射材分
離手段は、ケース体の上部に配設された前記回収手段で
回収された投射材をケース体内に定量流下させるホッパ
ーと、該ホッパーから流下される投射材に対してその流
下方向と交差する方向から所定風量の分離用送風を行う
送風機と、該送風機の分離用送風によって飛ばされた投
射材を飛距離に応じて分離回収する複数の分離回収用ホ
ッパーとを備えていることを特徴としている。
【0016】この請求項6に係る発明では、ホッパーか
ら回収された投射材を定量流下させ、これに対して送風
機で所定風量の分離用送風を作用させることにより、投
射材の粒度又は材質により、飛距離が変化することを利
用して複数の分離回収用ホッパーで分離回収する。さら
に、請求項7に係るショットピーニング装置は、請求項
6の発明において、前記投射材分離手段は、送風機に供
給する送風を加熱乾燥する乾燥手段を備えていることを
特徴としている。
【0017】この請求項7に係る発明では、材料保持手
段で保持する被処理材に付着している水分によって投射
材が湿気をおびたとき、又は送風空気に圧力空気を使用
した場合や空気中の湿度が高い場合に、乾燥手段で加熱
乾燥させた送風を吹き付けることにより、再循環中に投
射材を乾燥させてから貯留手段に貯留する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を伴って説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
概略構成図であって、図中、1は浸炭処理、焼戻し処理
等の熱処理を行った後の歯車、精密加工品等の被処理材
2に対してショットピーニング処理を行うショットピー
ニング装置本体であって、中空逆円錐形状の回収部3と
その上部に連接する円筒部4とで構成されるケース体5
を有し、このケース体5の上端部に回転駆動装置6が配
設され、回収部3に支持脚7によって支持された軸受8
が配設されていると共に、この軸受8に円盤9が回転自
在に支持されている。この円盤8の上面中央部には、被
処理材料2を保持した保持軸10を支持する挿通孔11
が穿設されている。
【0019】この保持軸10は、上端に形成された断面
方形の係合部10aと、中央部に形成された被処理材料
9を所定数図1においては5段分保持する保持部10b
と、下端に形成された円盤8の挿通孔11に挿通される
突出部10cとを備えており、突出部10cを円盤8の
挿通孔11に挿通させた状態で、回転駆動源6の回転軸
に摺動自在に保持された角筒部12を係合部10aに上
方から係合させることにより、回転駆動源6と軸受7と
によって回転自在に保持される。
【0020】そして、保持軸10に保持された各被処理
材料2と対向するケース体5の壁面に夫々等角間隔で3
つの噴射ノズル15が配設され、これら噴射ノズル15
に異なる種類の投射材を貯留する貯留手段として貯留ホ
ッパー16A〜16Cが配管17A〜17Cを介して接
続されている。貯留ホッパー16Aには例えば粒サイズ
0.6mmの鋼球が多数貯留され、貯留ホッパー16B
には粒サイズが0.3mmの鋼球が多数貯留され、さら
に貯留ホッパー16Cには粒サイズ0.5μmのガラス
ビーズが多数貯留されている。各貯留ホッパー16A〜
16Cには、その下部に投入弁18A〜18Cが設けら
れ、これら投入弁18A〜18Cを選択的に開くことに
より、貯留ホッパー16A〜16Cに貯留されている投
射材が配管17A〜17Cを介して噴射ノズル15に送
給される。そして、噴射ノズル15には、配管19を介
して高圧の圧縮空気が供給されており、この圧縮空気で
投射材を被処理材料2に噴射する。
【0021】また、ケース体5の回収部3の底頂部に
は、回収管21が接続され、この回収管21が投射材を
上方に搬送するエレベータ又はバケットコンベヤで構成
される揚送機構22に接続され、この揚送機構22の上
端が配管23を介して投射材分離手段としての投射材分
離装置24に接続されている。この投射材分離装置24
は、風洞状に形成されたケース体25を有し、このケー
ス体25の上端に回収された投射材を貯留する受けホッ
パー26が配設され、この受けホッパー26の下端に定
量切り出し機構27が設けられ、この定量切り出し機構
27によって貯留された投射材が定量づづ切り出されて
垂直管28を介してケース体25内に垂直に流下され
る。
【0022】また、ケース体25の垂直管28から流下
する投射材の落下位置にその落下方向と直交して送風機
30が配設されている。この送風機30には、空気取入
れ口31から導入された空気を脱水剤を充填し且つ空気
を加熱乾燥する加熱乾燥機32を介して乾燥された空気
が導入され、この乾燥空気を一時貯留する風箱33と、
駆動モータ34及びその回転軸に取付けられた送風ファ
ン35とを備えており、送風ファン35で発生される送
風が角筒状の送風案内筒36で案内されてケース体25
内に流下する投射材と交差するように供給される。
【0023】さらに、ケース体25の下部には、送風に
よって飛距離が異なる投射材を分離回収する回収用ホッ
パー37A〜37Eが送風機30の送風方向と平行に併
設されている。ここで、回収用ホッパー37Aでは粒サ
イズ0.6mmの鋼球を分離回収し、回収用ホッパー3
7Bでは粒サイズ0.3mmの鋼球を分離回収し、回収
用ホッパー37Dでは粒サイズ0.5μmのガラスビー
ズを分離回収する。
【0024】そして、回収用ホッパー37A,37B及
び37Dで分離回収された各投射材回収管38A,38
B及び38Cを介して前述した揚送機構22と同様の構
成を有する揚送機構39A,39B及び39Cに搬送さ
れ、これら揚送機構39A〜39Cで揚送された各投射
材が配管40A〜40Cを介して貯留ホッパー17A〜
17Cに搬送され、残りの回収用ホッパー37C及び3
7Eで回収した投射材は廃棄管41を介して廃棄され
る。
【0025】また、ケース体25の送風機30と対向す
る右上部位置には排気ダクト42が設けられ、この排気
ダクト42が集塵機43に接続されている。ここで、送
風機30の風速と回収用ホッパー37A〜37Eの配置
関係は、以下のように設定されている。すなわち、実験
装置によって、各投射材を落下高さを50cmとし、風
速を5m/sに設定して、0.6mmの鋼球、0.3m
mの鋼球、1μmのガラスビーズ、0.3μmのガラス
ビーズについて着地位置までの飛距離(cm)を測定し
た結果を図2に示す。この図2において、0.6mmの
鋼球については飛距離が実線図示のように1cmから7
cmの範囲となり、0.3mmの鋼球については点線図
示のように、飛距離が8cmから19cmの範囲とな
り、1μmのガラスビーズについては破線図示のよう
に、飛距離が37cmから64cmの範囲となり、0.
3μmのガラスビーズについては二点鎖線図示のように
飛距離が75cmから112cmの範囲となり、各投射
材を送風によって分離することができる。
【0026】続いて、風速を増加させて落下状態を測定
したところ図示しないが、10m/sを超える風速では
0.3μmのように細かなサイズのガラスビーズについ
ては飛距離が長くなりすぎるが、粒サイズの違う鋼球の
分離には風速が25m/sでも明確に分離することがで
きた。一方、風速を5m/sから減少させて、風速が1
m/s未満となると、混合した投射材のサイズが0.3
mmの鋼球と1μmのガラスビーズでも飛距離が重なる
部分が大きくなり、明確な分離ができないことが解っ
た。
【0027】したがって、鋼球とガラスビーズとを混合
した投射材の場合は、風速が3m/sから7m/sの範
囲の風速とすることにより、より明確な分離を行うこと
ができた。このため、上記実施形態のように、0.6m
mの鋼球、0.3mmの鋼球及び0.3μmのガラスビ
ーズが混合された場合には、送風機30の風速を3m/
s〜7m/sの範囲で選択し、上述したように5m/s
に設定した場合には、回収用ホッパー37Aの開口の右
端位置を投射材の流下位置から右側に7cmの位置と
し、回収用ホッパー37Bの開口位置を左端を投射材の
流下位置から右側に8cmの位置とすると共に、右端を
19cmの位置とし、回収用ホッパー37Cの開口位置
を左端を流下位置から37cmの位置とすると共に、右
端を62cmの位置とし、回収用ホッパー37Dの開口
位置を左端を流下位置から76cmとすると共に、右端
を112cmとし、回収用ホッパー37Eの開口位置を
流下位置から113cm以上とすることにより、混合し
て流下される投射材を確実に分離して回収することがで
きる。
【0028】そして、このときの送風量(m3 /s)を
流量計で測定し、この送風量と風速の実測値(m/
s)、風速計算値(m/s)及び送風圧力(Pa)とを
計測した結果、下記表1に示すようになり、送風量、風
速実測値、風速計算値及び送風圧力との間に明らかな相
関関係があり、風速を制御するために、実際の風速を風
速計で検出するか送風量を流量計で検出するか、送風圧
力を圧力計で検出することができ、これらに基づいて風
速を制御することにより、投射材の分離回収を正確に行
うことができる。
【0029】
【表1】
【0030】なお、送風と投射材の分離との関係は、送
風口の形状や受けホッパー26の位置、回収用ホッパー
37A〜37Dの形状、排気ダクト42の排気量によっ
て影響を受けるので、これらを考慮して最適な条件を設
定する。次に、上記実施形態の動作を説明する。ここで
は、実機で送風案内筒36の出側風速が5m/sとなる
ように調整している。
【0031】今、被処理材料2として、浸炭焼入れ処理
した硬度がHRC60で粒界酸化による軟化層は生じて
おらず、表面粗さRmax 3μmである歯車を適用し、こ
の被処理材料2を保持軸10の保持部10bにセット
し、この保持軸10の下端に形成された突出部10cを
円盤9の挿通孔11に挿通し、この状態で係合部10a
に角筒部12を係合させることにより、回転駆動源6に
連結する。
【0032】この状態で、回転駆動源6を回転駆動する
ことにより、保持軸10及び円盤9が回転状態となり、
これと同時に又はその後に各噴射ノズル15に所望の貯
留ホッパー16A〜16Cの選択した1つから投射材を
供給すると共に、配管18から圧縮空気を供給すること
により、投射材が被処理材料2に噴射される。被処理材
料2に投射された後の投射材は下方に落下し、一部は円
盤9上に落下するが、この円盤9も回転していることに
より、遠心力によって外周縁から下方に落下して逆円錐
状の回収部3で回収され、これが回収管21を介して揚
送機構22に供給され、この揚送機構22で上方に揚送
され、配管23を介して投射材分離装置24の受けホッ
パー26に供給される。
【0033】この受けホッパー26からは定量切り出し
機構27によって所定量づつ投射材が切り出され、垂直
管28を介してケース体25内に流下される。このと
き、送風機30の送風口37から風速が5m/sとなる
ように制御された送風がケース体25内に、流下する投
射材に真横から当たるように吹き出されているので、前
回の処理時に使用した投射材と今回の処理時に使用した
投射材等が混在している場合に、両者の飛距離が異なる
ことにより、例えば0.3mmの鋼球と0.3μmのガ
ラスビーズとが混入していた場合には、0.3mmの鋼
球が回収用ホッパー37Bまで飛ばされてこれに回収さ
れ、0.3μmのガラスビーズが回収用ホッパー37D
まで飛ばされてこれに回収され、ガラスビーズの破砕屑
は軽いので回収用ホッパー37Eに回収されるか又は排
気ダクト42から集塵機43で集塵される。
【0034】そして、回収用ホッパー37B及び37D
に分離回収された鋼球及びガラスビーズは回収配管38
B及び38Cを介して揚送機構39B及び39Cに送ら
れ、これら揚送機構39B及び39Cで揚送されて貯留
用ホッパー16B及び16Cに戻され循環再使用され
る。このショットピーニング処理で、前述した浸炭焼入
れ処理した歯車について投射材として0.6mmの鋼
球、0.3mmの鋼球、1.0μmのガラスビーズ、
0.5μのガラスビーズ、0.3μmのガラスビーズを
使用して、投射圧力を0.25MPa、0.35MP
a、0.45MPa及び0.55MPaとした夫々につ
いて投射時間を例えば5秒、10秒、20秒、30秒及
び60秒としたときの歯車の表面粗さRmax を測定した
ところ下記表2に示す結果が得られた。ここで、ガラス
ビーズの投射に関しては、最初に0.3mmの鋼球を夫
々5秒、20秒、30秒及び60秒間投射した後にガラ
スビーズを同一の5秒、20秒、30秒及び60秒間投
射した場合の表面粗さRmax を示す。
【0035】
【表2】
【0036】この表2から明らかなように、0.6mm
及び0.3mmの鋼球を投射材として使用した場合に
は、粒サイズが大きくなるほど、投射圧力が大きくなる
ほど、投射時間が長くなるほど表面粗さは粗くなること
が解る。また、1.0μm、0.5μm及び0.3μm
のガラスビーズについては、0.3mmの鋼球との2段
ショットピーニングとなるので、0.3mmの鋼球を使
用した1段ショットピーニングに比較して表面粗さを大
きく改善することができ、特に0.3mm鋼球を30秒
間ショットピーニング処理し、次いで0.3μmガラス
ビーズを30秒間ショットピーニング処理する2段ショ
ットピーニングを行った場合には表面粗さRmax を0.
03μmとすることができ、格段に表面粗さを改善する
ことができる。
【0037】そして、ショットピーニング処理を施した
被処理材料の材料強度は、ショットピーニング処理を施
さない材料に比較して、明らかに疲労強度が改善される
ことは周知の事実である。ここで、ショットピーニング
によって材料強度が向上させる要因は、表面近傍におけ
る圧縮残留応力値がショットピーニング処理によって大
きくなることに基づくことが知られている。一方、鋼材
の表面粗さも材料強度と密接な関係が有り、表面粗さが
粗くなるにつれて、鋼の強度が低下することも知られて
いる。鋼の表面近傍に、圧縮残留応力を大きく付与させ
るために質量の大なる投射材を強く投射すると、応力が
大きくなるばかりではなく、表面よりも内部に向かって
深く残留応力が発生することも知られている。しかし、
その場合、表面粗さは著しく粗くなり鋼の強度を劣化さ
せてしまうという未解決の課題がある。
【0038】そこで、本実施形態では、最初に貯留ホッ
パー16Bの投入弁18Bを開状態として、この貯留ホ
ッパー16Bに貯留されている0.3mmの鋼球を投射
材として噴射ノズル15に供給し、この噴射ノズル15
で0.25MPaの投射圧力で、30秒間被処理材料2
に投射して第1ショットピーニング処理を行う。このと
きの圧縮残留応力の分布を実測した結果を下記表3に示
す。
【0039】
【表3】
【0040】この表3から明らかなように、粒サイズ
0.3mmの鋼球を投射材として使用することにより、
表面から10μm位置に8MPaの圧縮残留応力を発生
させる。このときの表面粗さRmax は4μm前後であっ
た。続いて、貯留ホッパー16Aの投入弁18Aを開状
態として、この貯留ホッパー16Aに貯留されている粒
サイズ0.6mmの鋼球を投射材として噴射ノズル15
に供給し、この噴射ノズル15で、0.45MPaの投
射圧力で30秒間投射して第2ショットピーニング処理
を行ったときの圧縮残留応力の分布を実測した結果を下
記表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】この表4から明らかなように、粒サイズ
0.6mmの鋼球を投射材として使用することにより、
表面から40μmの位置に15MPaの圧縮残留応力を
発生させることができる。この場合の表面粗さRmax は
僅か2μmであった。引き続いて、貯留ホッパー16A
の投入弁18Aを開状態として、この貯留ホッパー16
Aに貯留されている粒サイズ0.3μmのガラスビーズ
を投射材として噴射ノズル15に供給し、この噴射ノズ
ル15で0.25MPaの投射圧力で20秒間被処理材
料に投射して第3ショットピーニング処理を行うことに
より、表面粗さRmax は0.08μmに改善することが
できた。
【0043】同様に、0.25MPaの投射圧力で、
0.3mmの鋼球を差処理材料2に投射して、この被処
理材料2の表面を硬化させ、略HV900程度の硬さと
し、この状態で0.6mmの鋼球を投射材として、0.
45MPaの投射圧力で60秒間投射しても表面粗さR
max は2.5μm程度であり、表面粗さを改善すること
ができ、続いて0.5μmのガラスビーズを投射材とし
て0.25MPaの投射圧力で40秒間投射すると、表
面粗さRmax は0.04μmとなり、且つ最大圧縮残留
応力は表面で16MPaであった。
【0044】このように、中サイズの投射材による第1
ショットピーニング処理、大サイズの投射材による第2
ショットピーニング処理及び小サイズの投射材による第
3ショットピーニングを連続して行うことにより、被処
理材料の深い位置に圧縮残留応力を発生させながら表面
粗さRmax を向上させることができ、材料強度を著しく
向上させることができる。
【0045】以上のように、上記実施形態によると、被
処理材料に噴射した後の投射材を回収し、これを投射材
分離装置24で投射材の種類毎に分離して回収すること
ができるので、1台のショットピーニング装置を使用し
て、被処理材料に対して2段以上のショットピーニング
処理を連続して行うことができ、短い処理時間で2段以
上のショットピーニング処理を正確に行うことができ
る。
【0046】しかも、ショットピーニング処理後に回収
された投射材を投射材分離装置24で、定量流下させな
がら送風機30の送風を当てることにより、飛距離差を
利用して分離するので、第1ショットピーニング処理か
ら第2ショットピーニング処理に切換える際、第2ショ
ットピーニング処理から第3ショットピーニング処理に
切換える際、及び第3ショットピーニング処理から第1
ショットピーニングに切換える際に、異なるサイズや材
質の投射材が混合されて回収される場合でも、これらを
正確に分離回収することができる。
【0047】なお、上記実施形態においては、投射材と
して0.6mmの鋼球、0.3mmの鋼球及び0.3μ
mのガラスビーズを使用した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、他の種々の形状のチッ
プ、ワイヤ、アトマイズ鉄粉等の粒状物を適用すること
ができる。また、上記実施形態においては、送風案内筒
36から流下される投射材に対して直交するように送風
を供給する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、流下される投射材に対して交差する方向
に送風を供給するようにすればよく、投射材として径の
異なる鋼球を使用した場合には、これらを分離するため
には、送風をノズルから吹き出させ、このノズルの角度
が上向きとなる方が好ましく、このためにはノズル角度
及びノズル開口面積を可変とすることが好ましい。
【0048】さらに、上記実施形態においては、ショッ
トピーニング装置本体1と投射材分離装置24とを水平
面に並列に配置する場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、ショットピーニング装置本体1
の下側に投射材分離装置24を配設することにより、揚
送機構22を省略することができる。さらにまた、上記
実施形態においては、ショットピーニング装置本体1で
被処理材料2を回転駆動する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、装置が複雑とはなるが
被処理材料2を固定し、噴射ノズル15を回転させるよ
うにしてもよい。
【0049】なおさらに、上記実施形態では、3段ショ
ットピーニングを行う場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、2段以上のショットピーニン
グ処理を行うことができ、当然に1段のショットピーニ
ング処理も行うことができる。また、上記実施形態にお
いては、3つの貯留ホッパー16A〜16Cを設けた場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、使用する投射材の種類数に応じた数の貯留ホッパー
を設けることができ、これに応じて分離機24の回収用
ホッパー数及び揚送機構数を増加させればよい。
【0050】さらに、上記実施形態においては、投射材
分離装置24の回収用ホッパー37A〜37Eが固定配
置される場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、使用する投射材の飛距離に応じて開口位置
を任意に調整することができる構成とすることが望まし
い。さらにまた、上記実施形態においては、送風機30
に加熱乾燥機32を設けた場合について説明したが、投
射材回収系統の何れかに加熱乾燥機を配設するようにし
てもよい。
【0051】なおさらに、上記実施形態においては、分
離用送風を送風機30を使用して形成する場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、エアコン
プレッサを使用して形成した圧縮空気を使用するように
してもよく、この場合には、吹き出し量を流量又は圧力
を検出して制御すればよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、同一チャンバー内で、最初に所定の投射材
を使用して一次ショットピーニング処理を行った後に、
連続して最初の投射材とは粒径又は材質が異なる投射材
を使用して二次ショットピーニング処理を行ったとき
に、回収過程で2種類の投射材が混合されることになる
が、この回収工程で2種類以上の投射材を分離して回収
することにより循環再使用が可能となり、複数段のショ
ットピーニング処理を1台で連続して行うことができる
という効果が得られる。
【0053】また、請求項2に係る発明によれば、第1
ショットピーニング処理で表面を硬化させると共に、あ
る程度の深さまで圧縮残留応力を分布させた状態で大サ
イズの投射材を使用した第2ショットピーニング処理を
行うことにより、表面粗さの低下を抑制しながら深い位
置まで圧縮残留応力を分布させ、さらに小サイズの投射
材を使用した第3ショットピーニング処理を行うことに
より、表面粗さをより小さくすることができ、被処理材
料の材料強度を向上させることができるという効果が得
られる。
【0054】さらに、請求項3に係る発明によれば、一
次ショットピーニング処理及び二次ショットピーニング
処理を連続して行うことにより、種類の異なる投射材が
混合されたときに、これらを流下させながら、その流下
方向と交差する方向に所定風両の送風を行うことによ
り、種類の異なる投射材の粒径差或いは質量差によっ
て、着地位置が異なることを利用して、種類の異なる投
射材を正確に分離回収することができるという効果が得
られる。
【0055】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、複数の貯留手段のうち選択した1つの貯留手段から
投射材を噴射ノズルに投入し、この噴射ノズルから投射
材を材料保持手段に保持されている被処理材料に投射す
ることにより、一次ショットピーニング処理を行い、こ
のときに使用された投射材は投射材分離手段で種類毎に
分離されて該当する貯留手段に送給され、この一次ショ
ットピーニング処理に続いて種類の異なる投射材による
二次ショットピーニング処理を行う場合には、該当する
貯留手段を選択してこれから投射材を噴射ノズルに送給
することにより、二次ショットピーニング処理を行うこ
とができ、この際の投射材も投射材分離手段で種類毎に
分離された貯留手段に送給されるので、異なる種類の投
射材を使用した複数段のショットピーニング処理を連続
して行うことができるという効果が得られる。
【0056】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、回転保持軸で被処理材料を保持し、これに噴射ノズ
ルから投射材を噴射することにより、ショットピーニン
グ処理を行うが、この際に、投射された投射材が下方に
落下することになるが、この投射材が下方の円盤に落下
し、遠心力で外周縁から下方に落下することになり、軸
受を投射材や破砕された投射材から保護することができ
るという効果が得られる。
【0057】また、請求項6に係る発明によれば、ホッ
パーから回収された投射材を定量流下させ、これに対し
て送風機で所定風量の分離用送風を作用させることによ
り、投射材の粒度又は材質により、飛距離が変化するこ
とを利用して複数の分離回収用ホッパーで分離回収する
ので、複数種の投射材が混合された場合でも正確に分離
回収することができるという効果が得られる。
【0058】さらに、請求項7に係る発明によれば、材
料保持手段で保持する被処理材に付着している水分によ
って投射材が湿気をおびたときや、送風空気の湿度が高
いときに、乾燥手段で乾燥状態にさせることにより、再
循環中に投射材を乾燥させてから貯留手段に貯留するこ
とができ、投射材に破砕された投射材等のダストが付着
することを確実に防止して、良好なショットピーニング
処理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】複数の投射材に送風を当てたときの落下高さと
落下位置までの距離との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ショットピーニング装置本体 2 被処理材料 3 回収部 6 回転駆動源 8 軸受 9 円盤 10 保持軸 15 噴射ノズル 16A〜16C 貯留ホッパー 18A〜18C 投入弁 24 投射材分離装置 26 受けホッパー 27 定量切り出し機構 30 送風機 32 加熱乾燥機 37A〜37E 回収用ホッパー 39A〜39C 揚送機構
フロントページの続き (72)発明者 植村 定佳 愛知県名古屋市天白区境根町112番地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理後の材料表面に投射材を投射して
    圧縮残留応力を生じさせるショットピーニング方法にお
    いて、同一チャンバー内で2種類以上の投射材を連続的
    に投射する工程と、投射されて混合された2種類以上の
    投射材を分離して循環再使用する工程とを備えたことを
    特徴とするショットピーニング方法。
  2. 【請求項2】 熱処理後の材料表面に投射材を投射して
    圧縮残留応力を生じさせるショットピーニング方法にお
    いて、同一チャンバー内で、中サイズの投射材を投射す
    る第1ショットピーニング処理と、大サイズの投射材を
    投射する第2ショットピーニング処理と、小サイズの投
    射材を投射する第3ショットピーニング処理とを連続し
    て行い、投射されて混合された2種類以上の投射材を分
    離して循環再使用するようにしたことを特徴とするショ
    ットピーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記投射材の分離は、2種類以上の投射
    材が混合した混合投射材を流下させると共に、その流下
    方向と交差する方向に所定風量の送風を行い、投射材の
    着地位置に応じて分離回収することを特徴とする請求項
    1記載のショットピーニング方法。
  4. 【請求項4】 熱処理後の材料表面に投射材を投射して
    圧縮残留応力を生じさせるショットピーニング装置にお
    いて、2種類以上の投射材を個別に貯留する複数の貯留
    手段と、前記熱処理後の被処理材料を回転自在に保持す
    る材料保持手段と、前記複数の貯留手段のうち選択され
    た貯留手段から供給される投射材を前記材料保持手段で
    保持している被処理材料に高速で噴射する噴射ノズル
    と、熱処理後の材料に投射された投射材を回収する回収
    手段と、該回収手段で回収された投射材を種類別に分離
    する投射材分離手段と、該投射材分離手段で分離された
    投射材を対応する前記複数の貯留手段に個別に送給する
    再循環手段とを備えたことを特徴とするショットピーニ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 前記材料保持手段は、ケース体の上部に
    配設された回転駆動源に着脱自在に装着される熱処理後
    の被処理材料を保持する回転保持軸と、該回転保持軸の
    下端に配設された軸受を覆う円盤とで構成されているこ
    とを特徴とする請求項4記載のショットピーニング装
    置。
  6. 【請求項6】 前記投射材分離手段は、ケース体の上部
    に配設された前記回収手段で回収された投射材をケース
    体内に定量流下させるホッパーと、該ホッパーから流下
    される投射材に対してその流下方向と交差する方向から
    所定風量の分離用送風を行う送風機と、該送風機の分離
    用送風によって飛ばされた投射材を飛距離に応じて分離
    回収する複数の分離回収用ホッパーとを備えていること
    を特徴とする請求項4又は5に記載のショットピーニン
    グ装置。
  7. 【請求項7】 前記投射材分離手段は、送風機に供給す
    る送風を加熱乾燥する乾燥手段を備えていることを特徴
    とする請求項6に記載のショットピーニング装置。
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