JP2001276737A - レベル制御回路及びリミッタ回路 - Google Patents

レベル制御回路及びリミッタ回路

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JP2001276737A JP2000099307A JP2000099307A JP2001276737A JP 2001276737 A JP2001276737 A JP 2001276737A JP 2000099307 A JP2000099307 A JP 2000099307A JP 2000099307 A JP2000099307 A JP 2000099307A JP 2001276737 A JP2001276737 A JP 2001276737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号のレ
ベルを調整することなく、当該素子自身の共振ピーク周
波数において極めて安定した振動出力を効率よく得るこ
と。 【解決手段】 駆動信号として出力する信号のレベルを
検波して、制御信号を出力する検波回路と、前記検波回
路からの制御信号に基づいて、入力した入力信号を増幅
し出力する電圧制御型の増幅回路とを有する自動レベル
制御回路、前記自動レベル制御回路の出力信号のレベル
を所定の範囲内に制限するためのリミッタ回路、及び前
記リミッタ回路により制限された出力信号を入力して、
その出力信号から駆動対象の電気−機械−音響変換素子
の共振ピーク周波数の少なくとも第2高調波成分以上の
周波数成分を除去し駆動信号として出力するための第1
のフィルタ手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、ポケッ
トベル(登録商標)、PHS(Personal Handyphone Sy
stem)などの携帯端末に用いられ、振動や音声によって
呼び出しを行うための電気−機械−音響変換器に好適な
レベル制御回路及びリミッタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信事業者の競争激化による
通話料金の低価格化に伴い、携帯電話、ポケットベル、
PHSなどの携帯端末の市場が急速に拡大している。こ
のような市場の拡大に応じて、携帯端末のセットメーカ
ー各社も新製品を次々と投入し、シェアの拡大にしのぎ
を削っている。その最たるものが携帯端末の小型軽量化
であり、1mmのサイズや1グラムの重さもおろそかに
できない競争となっている。また、音声だけでなく振動
で呼び出すためのバイブ機能や、着信をメロディーで知
らせるなどの呼び出し音声の多様化、拡声機能などの様
々な機能を携帯端末に付加することも、シェアの拡大の
ためには必要不可欠なことである。しかしながら、上述
の各機能のための素子や部品等を個別に携帯端末に内蔵
した場合には、その小型軽量化を妨げるため、携帯端末
では複数の機能を実現できる統合化された素子や部品等
が要望されていた。このような要望に応じたものとし
て、振動機能のためのバイブ素子と、呼び出し機能のた
めのベル素子、及び受話音のためのサウンダ素子を統合
した電気−機械−音響変換素子(以下、”バイブサウン
ダ”という、(登録商標、松下電器産業株式会社))が
開発・実用化されている。このようなバイブサウンダ
は、その入力信号の周波数を変更することにより、上述
のバイブ素子、ベル素子、及びサウンダ素子の少なくと
も1つの素子として動作するよう構成されている。バイ
ブサウンダには、その振動を検知して、自励的に増幅し
バイブ素子として駆動するためのレベル制御回路が接続
されている。
【0003】図10と図11とを用いて、まずバイブサ
ウンダについて具体的に説明する。図10はバイブサウ
ンダの概略構成を示す説明図であり、図11は図10に
示したバイブサウンダの周波数特性を示すグラフであ
る。図10において、バイブサウンダは、開口した開口
部を一端部に有し、支持部材を構成する素子本体41、
前記素子本体41にサスペンション46を介して取り付
け支持された振動板42、及び前記振動板42に固定さ
れ、入力した入力信号(電気信号)に基づき振動及びま
たは音声を発生するためのボイスコイル43を備えてい
る。バイブサウンダは、上記ボイスコイル43に対向し
て配置された磁気回路部45と、その磁気回路部45に
固着された所定の重量をもつ付加質量44とが設けられ
ている。このバイブサウンダが在来のスピーカーと最も
異なる点は、磁気回路部45が素子本体41に固定され
ておらずに、サスペンション46によって中空に浮いた
状態で支持されている点である。この磁気回路部45に
は、所定の付加質量44が取り付けられ、一定周波数の
電気信号をボイスコイル43に入力することにより、磁
気回路部45自身が共振して振動を外部に伝播し出力す
るよう構成されている。
【0004】詳細にいえば、バイブサウンダでは、15
0Hz前後の周波数が上記一定周波数として設定されて
いる。この設定された150Hz前後の周波数では、振
動板42はそのサイズに規制されて音声として発音され
るのではなく磁気回路部45の共振によるバイブサウン
ダ自身の振動のみが外部に出力される。従って、バイブ
サウンダでは、150Hz前後の入力信号に対しては、
振動出力のみが得られる。また、1kHzから10kH
z付近までの周波数帯域をもつ音声信号を含んだ入力信
号に対しては、バイブサウンダはそのまま音声信号とし
て出力するよう構成されている。さらに、バイブサウン
ダでは、図11の波形50に示すように、付加質量44
のバラツキや構造のバラツキにより、最大振動が得られ
る共振ピーク周波数f0は非常に尖鋭なうえ140Hz
から160Hzの間の範囲内のバラツキを持っている。
それゆえ、バイブサウンダでは、最大振動を得るために
はボイスコイル43への入力信号の一定周波数を上記共
振ピーク周波数f0に合わせ込む必要がある。
【0005】次に、上述のバイブサウンダと従来のレベ
ル制御回路とを用いた電気−機械−音響変換器につい
て、図12を用いて具体的に説明する。図12は、従来
のレベル制御回路を用いた電気−機械−音響変換器の具
体例の構成を示すブロック回路図である。図12におい
て、電気−機械−音響変換器は、音声信号を入力するた
めの入力端子51、A端及びB端を備えた切換スイッチ
52、及び前記切換スイッチ52に順次接続された駆動
アンプ53とバイブサウンダ54を備えている。電気−
機械−音響変換器には、バイブサウンダ54の前面に設
置された誘導コイル55と、その誘導コイル55に増幅
器56を介して接続された従来のレベル制御回路57と
が設けられている。この従来のレベル制御回路57は、
図11に示した共振ピーク周波数f0を中心とした周波
数帯域の周波数を検出周波数として設定した周波数検出
器を含んで構成されたものであり、バイブサウンダ54
を振動させるための振動信号を出力する。
【0006】この電気−機械−音響変換器では、切換ス
イッチ52をB端に接続している場合、入力端子51は
外部から音声信号、例えば受話音やベル音を入力する。
その入力した音声信号は、駆動アンプ53を経てバイブ
サウンダ54から音声出力として出力される。一方、切
換スイッチ52をA端に接続している場合、電気−機械
−音響変換器は、既存の振動用の発振器に代えて、増幅
器56と周波数検出器を含む電気回路が自己の回路内に
有する熱雑音等のノイズを用いて振動出力を得ている。
詳細には、熱雑音等のノイズには、広範囲の帯域周波数
の周波数成分が含まれているが、音声信号の信号成分に
比べて一般的に低レベルである。このため、切換スイッ
チ52をA端に接続すると、上記のようなノイズは増幅
器56により増幅された後、従来のレベル制御回路57
によってその中から共振周波数の成分が検出される。従
来のレベル制御回路57は、検出した共振周波数を含ん
だ振動信号を駆動アンプ53を介してバイブサウンダ5
4のボイスコイル43(図10)に出力する。これによ
り、バイブサウンダ54では、ボイスコイル43と磁気
回路部45(図10)との間で電磁力及びその反力によ
る磁気変動が発生する。
【0007】誘導コイル55は、上記磁気変動に応じた
起電力を発生して、その起電力による電圧信号を増幅器
56に出力する。増幅器56は、誘導コイル55からの
電圧信号を増幅し従来のレベル制御回路57に出力す
る。従来のレベル制御回路57は、上記のような周波数
検出を行って、自励的に増幅した振動信号を駆動信号と
してバイブサウンダ54に出力する。このように、従来
のレベル制御回路57は、バイブサウンダ54を駆動す
るための帰還ループを構成して、そのバイブサウンダ5
4の共振ピーク周波数f0のバラツキに関係なく、最大
振動の共振ピーク周波数f0に自動的に引き込んで駆動
信号をバイブサウンダ54に出力していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ベル制御回路を用いた場合、バイブサウンダへの入力信
号のレベル、すなわちバイブサウンダの駆動信号のレベ
ルを当該バイブサウンダの定格入力レベルに精度よくあ
わせることができずに、安定した振動出力を得られない
ことがあった。詳細にいえば、従来のレベル制御回路に
入力する信号が駆動対象のバイブサウンダのバラツキや
バイブサウンダの保持状態などにより、大きく変化する
ことがあった。このため、従来のレベル制御回路は、駆
動信号のレベルを上述の定格入力レベルにあわせること
ができなかった。その結果、例えば駆動信号のレベルが
バイブサウンダの定格入力レベルを超えた場合、バイブ
サウンダは過振動となり、その磁気回路部がボイスコイ
ルに接触して、異音を発生するという問題点があった。
また、逆に、駆動信号のレベルが上記定格入力レベルよ
り低い場合、十分な振動が得られないという問題点を生
じた。それゆえ、従来のレベル制御回路を用いた場合、
駆動信号のレベルを定格入力レベルに一致させるため
に、駆動対象のバイブサウンダ毎に調整を行う必要があ
った。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、電気−機械−音響変換素
子(バイブサウンダ)毎に駆動信号のレベルを調整する
ことなく、当該素子自身の共振ピーク周波数において極
めて安定した振動出力を効率よく得ることができるレベ
ル制御回路及びリミッタ回路を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレベル制御回路
は、電気−機械−音響変換素子の駆動信号のレベルを制
御するレベル制御回路であって、前記駆動信号として出
力する信号のレベルを検波して、制御信号を出力する検
波回路と、前記検波回路からの制御信号に基づいて、入
力した入力信号を増幅し出力する電圧制御型の増幅回路
とを有する自動レベル制御回路、前記自動レベル制御回
路に接続され、その自動レベル制御回路の出力信号のレ
ベルを所定の範囲内に制限するためのリミッタ回路、及
び前記リミッタ回路により制限された出力信号を入力し
て、その出力信号から前記電気−機械−音響変換素子の
共振ピーク周波数の少なくとも第2高調波成分以上の周
波数成分を除去し前記駆動信号として出力するための第
1のフィルタ手段を備えている。このように構成するこ
とにより、電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号のレ
ベルを調整することなく、当該素子自身の共振ピーク周
波数において極めて安定した振動出力を効率よく得るこ
とができる。
【0011】別の観点による発明のレベル制御回路は、
上述の発明のものに加えて、前記リミッタ回路が、前記
電気−機械−音響変換素子の定格入力レベルに対して、
前記自動レベル制御回路からの出力信号のレベルを±1
dB以内の値に制限している。このように構成すること
により、電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号のレベ
ルを調整することなく、当該素子自身の共振ピーク周波
数において極めて安定した振動出力を効率よく得ること
ができる。
【0012】別の観点による発明のレベル制御回路は、
上述の発明のものに加えて、前記増幅回路と前記検波回
路との間に、前記増幅回路からの出力信号を入力して、
その出力信号から所定の周波数以上の周波数成分を除去
し前記検波回路に出力するための第2のフィルタ手段を
設けている。このように構成することにより、電気−機
械−音響変換素子毎に駆動信号のレベルを調整すること
なく、当該素子自身の共振ピーク周波数において極めて
安定した振動出力を効率よく得ることができる。さら
に、検波回路が所定の周波数以上の周波数成分で誤動作
することを防止することができる。
【0013】別の観点による発明のレベル制御回路は、
上述の発明のものに加えて、前記電気−機械−音響変換
素子を駆動して音声及び振動をそれぞれ生じるための音
声信号及び振動信号をミックスした合成信号を入力した
とき、前記第2のフィルタ手段がその入力した合成信号
から振動信号を抽出し出力している。このように構成す
ることにより、電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号
のレベルを調整することなく、当該素子自身の共振ピー
ク周波数において極めて安定した振動出力を効率よく得
ることができる。さらに、音声信号と振動信号とをミッ
クスした合成信号を入力したときでも、検波回路が音声
信号によって誤動作することを防止することができる。
【0014】別の観点による発明のレベル制御回路は、
上述の発明のものに加えて、前記リミッタ回路が、前記
第2のフィルタ手段からの出力信号のレベルを所定の範
囲内に制限して、前記第1のフィルタ手段に出力してい
る。このように構成することにより、電気−機械−音響
変換素子毎に駆動信号のレベルを調整することなく、当
該素子自身の共振ピーク周波数において極めて安定した
振動出力を効率よく得ることができる。さらに、検波回
路が所定の周波数以上の周波数成分で誤動作することを
防止することができる。
【0015】本発明のリミッタ回路は、一定電圧出力を
電流に変換するための電流変換手段、前記電流変換手段
からの電流を基準電圧に対して所定の値だけ増減した電
圧に変換するための電圧変換手段、及び前記基準電圧に
対して増減したそれぞれの電圧を直接的に帰還しリミッ
タ電圧として出力する差動増幅手段を備えている。この
ように構成することにより、基準電圧に対して所定の値
だけ増減した範囲内の電圧をリミッタ電圧として出力し
て制限することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレベル制御回路及
びリミッタ回路の好ましい実施例について、図面を参照
しながら説明する。尚、以下の説明では、従来例との比
較を容易なものとするために、図10に示したバイブサ
ウンダの駆動信号のレベルを制御するためのレベル制御
回路及びリミッタ回路を構成した場合を例示して説明す
る。
【0017】《実施例1》図1は、本発明の実施例1で
あるレベル制御回路の構成を示すブロック回路図であ
る。図1において、本実施例1のレベル制御回路は、入
力端子1、前記入力端子1に接続された自動レベル制御
回路(以下、”ALC回路”という)5、前記ALC回
路5に接続された第1のローパスフィルタ(以下、”第
1のLPF”という)9、及び前記第1のLPF 9に
接続され、当該レベル制御回路に接続されたバイブサウ
ンダに駆動信号を出力するための出力端子2を備えてい
る。本実施例1のレベル制御回路には、上記ALC回路
5と第1のLPF 9との間のリミットポイントLP 8
に接続され、ALC回路5の出力信号のレベルを所定の
範囲内に制限するためのリミッタ回路6と、そのリミッ
タ回路6でのリミットレベルを規定するためのバンドギ
ャップ回路7とが設けられている。入力端子1には、図
12に示した従来例のものと同様に、熱雑音等のノイ
ズ、及びこのノイズを自励的に増幅した振動信号が入力
信号として入力される。尚、上述の説明以外に、例えば
図11に示した共振ピーク周波数f0(例えば、150
Hz)を含んだ振動信号を入力信号として入力端子1に
入力する構成でもよい。
【0018】ALC回路5は、上記入力端子1に接続さ
れた電圧制御型の増幅回路(以下、”VCA回路”とい
う)3、及び前記VCA回路3の出力端に接続され、そ
のVCA回路3を制御するための検波回路4を備えてい
る。検波回路4は、VCA回路3から駆動信号として出
力される信号のレベルを検波して、そのVCA回路3に
制御信号を出力する。詳細にいえば、検波回路4には、
当該レベル制御回路の駆動対象であるバイブサウンダの
定格入力レベルV0に対して高めの検波レベルVdが設
定されている。検波回路4は、設定された検波レベルV
d以上のレベルをもつ信号がVCA回路3から出力され
ると、そのVCA回路3での増幅率を抑えるよう指示す
る制御信号を生成し出力する。これにより、ALC回路
5に入力する入力信号のレベルが所定の入力レベルVin
以上であるとき、VCA回路3での増幅率が抑えられ、
駆動信号として出力する信号のレベルも抑えられて出力
される。リミッタ回路6は、バンドギャップ回路7の電
圧出力を電圧−電流変換した電流を用いて、予め設定さ
れた上述の定格入力レベルを電流−電圧変換し、ALC
回路5からの出力信号のレベルが電流−電圧変換した定
格入力レベルに対して所定の範囲内のレベル差(デシベ
ル)に収まるよう制限している。具体的には、リミッタ
回路6は、後に詳述するように、リミッタポインタLP
8に制御信号を出力して、ALC回路5の出力信号の
レベルを制限している。
【0019】尚、発明者等の実験によれば、図10に示
したバイブサウンダでは、レベル制御回路がそのバイブ
サウンダの定格入力レベルに対して、±1dB以内の信
号を駆動信号として出力した場合、[発明が解決しよう
とする課題]の欄に記載した異音の発生や振動できない
という問題点の発生を完全に防いで、効率よくバイブサ
ウンダを振動させることができた。したがって、本実施
例1のレベル制御回路を用いて、例えば図12に示した
ようにバイブサウンダ、駆動アンプ、誘導コイル、及び
増幅器を接続し、そのバイブサウンダを自励的に振動す
るための帰還ループによって電気−機械−音響変換器を
構成した場合、リミッタ回路6がALC回路5の出力信
号のレベルを上述の定格入力レベルに対して、±1dB
以内の範囲内の値に制限するよう構成すればよい。
【0020】さらに、発明者等の実験によれば、上記の
ような電気−機械−音響変換器を構成した場合、その電
気−機械−音響変換器内のレベル制御回路に入力する入
力信号のレベルは20dB程度変化することが分かっ
た。具体的にいえば、誘導コイルでの発生電圧は、同一
の振動数でバイブサウンダを振動した場合でも、バイブ
サウンダのバラツキによって±6dB程度の幅で変化し
増幅器を経てレベル制御回路に出力された。さらに、バ
イブサウンダの周辺環境の変化、具体的にはバイブサウ
ンダの保持状態が、例えば強く固定された状態や紐でつ
るされたような全く固定されていない状態では、レベル
制御回路に入力する入力信号は10dB以上変化した。
このため、上記のような電気−機械−音響変換器を構成
した場合、レベル制御回路では、レベルが20dB以上
変化する入力信号を考慮する必要があることが分かっ
た。本実施例1のレベル制御回路では、ALC回路5
は、上記のように、入力信号のレベルが入力レベルVin
以上である場合、VCA回路3での増幅率を抑えて制御
した信号を出力するよう構成している。これにより、本
実施例1のレベル制御回路では、入力信号のレベルが2
0dB以上変化した場合でも、ALC回路5によって制
御した信号を駆動信号として出力することができ、さら
にリミッタ回路6により上記の±1dB以内のレベル差
に抑えることができる。その結果、本実施例1のレベル
制御回路は、たとえ当該レベル制御回路に入力する入力
信号のレベルが大きく変化したとしても、上記駆動信号
のレベルをバイブサウンダの定格入力レベルに精度よく
あわせることができる。
【0021】さらに、上記ALC回路5では、大振幅の
入力信号を入力した場合や入力信号のレベルが急に低レ
ベルに変化した場合でも、出力信号のレベルを自動的、
かつ適正に制御して出力するよう構成している。具体的
にいえば、図2の(a)及び図2の(b)において、一
般的な音声回路に用いられるALC回路では、大振幅の
入力信号を入力したあと出力信号が制御されるまでの時
間、いわゆるアタックタイムtaの設定時間は、実使用
上違和感のないように、約1〜数msecに設定されてい
る。また、入力信号のレベルが急に低レベルとなった時
点からリニアに変化する出力信号が得られるまでの時
間、いわゆるリカバータイムtrの設定時間は、実使用
上違和感のないように、約1sec以上に設定されてい
る。しかしながら、携帯端末用のバイブサウンダに用い
る場合、上述の設定時間ではバイブサウンダの周辺環境
が変化したとき当該バイブサウンダを正常に振動させる
ことはできない。詳細には、例えばバイブサウンダの保
持状態が強く固定された状態や紐でつるされたような全
く固定されていない状態では、上記のように、入力信号
のレベルは10dB以上変化する。このため、入力信号
のレベルが急に低レベルになった場合、上記の約1sec
以上のリカバータイムtrでは、約1sec以上の間、振
動が微弱になってしまう。それゆえ、ALC回路5で
は、リカバータイムtrを約100msecに設定してい
る。これにより、本実施例1のレベル制御回路では、入
力信号のレベルが急に低レベルに変化した場合でも、出
力信号のレベルを自動的、かつ適正に制御して駆動信号
として出力することができる。また、大振幅の入力信号
を入力した場合、バイブサウンダに過大入力とならない
よう出来るだけ早く検波する必要がある。それゆえ、A
LC回路5では、アタックタイムtaを約10msec以下
に設定している。これにより、本実施例1のレベル制御
回路では、大振幅の入力信号を入力した場合でも、出力
信号のレベルを自動的、かつ適正に制御して駆動信号と
して出力することができる。
【0022】以下、本実施例1のレベル制御回路の動作
について、図1、図3、及び図4を参照して具体的に説
明する。図3は、図1に示したALC回路の入出力特性
を示すグラフである。図4の(a)は図1に示したリミ
ッタ回路に制限された後のALC回路の出力信号の波形
を示す波形図であり、図4の(b)は図1に示した第1
のLPFの出力信号の波形を示す波形図である。本実施
例1のレベル制御回路では、その入力端子1に入力信号
が入力されると、入力信号はその入力信号のレベルに応
じて、VCA回路3により増幅され、出力される。詳細
には、入力信号のレベルが所定の入力レベルVin以上で
ある場合、検知回路4は、上述したように、VCA回路
3に制御信号を出力して、VCA回路3での増幅率を抑
える。これにより、入力信号のレベルが所定の入力レベ
ルVin以上である場合、ALC回路5からの出力信号の
出力レベルは、図3の波形31で示すように、入力レベ
ルがVin未満のものに比べて抑えられて出力される。但
し、同波形31の右上がりの傾きで示すように、ALC
回路5はその出力信号の出力レベルを一定にするのでは
なく、入力レベルVin以上の場合でも入力レベルの大き
さに応じて出力レベルを大きくし出力している。このた
め、ALC回路5だけでは、バイブサウンダの定格入力
レベルに対して、所定の範囲内のレベル差(デシベル)
に抑えることはできない。具体的には、ALC回路5だ
けでは、例えば同図のVlimitで示す制限レベル以下に
出力信号の出力レベルを抑えることはできないが、AL
C回路5は入力レベルVin以上の幅広い入力レベルをも
つ入力信号に対して、制御した出力信号を出力すること
ができる。
【0023】次に、ALC回路5から出力された出力信
号は、そのレベルがリミッタポイントLP 8に入力さ
れるリミッタ回路6からの制御信号によって所定の範囲
内の値に抑えられて第1のLPF 9に出力される。続
いて、第1のLPF 9は、リミッタ回路6によって制
限された出力信号を入力し、その入力した出力信号に含
まれる所定の周波数以上の周波数成分を除いて、出力端
子2に出力する。具体的には、リミッタ回路6により制
限されたALC回路5の出力信号は、図4の(a)の波
形32で示すように、矩形波に近い波形をもつものであ
り、上記共振ピーク周波数f0の奇数次の高調波成分を
多く含んでいる。一方、駆動対象のバイブサウンダの周
波数特性は、図11に示したように、共振ピーク周波数
f0に尖鋭なピークをもつが、その共振ピーク周波数f
0以上の周波数でも出力レベルが右上がりで高くなって
いる。このため、上述の高調波成分を含んだ駆動信号が
バイブサウンダに入力されると、バイブサウンダは共振
ピーク周波数f0で振動するだけでなく、高調波成分に
よって異音、いわゆるビート音を発生する。また、バイ
ブサウンダは、図10に示したように、共振ピーク周波
数f0以上の周波数でもその出力レベルは右上がりであ
る。このため、入力される駆動信号に上記のような高調
波成分が含まれている場合でも共振ピーク周波数f0と
同等の出力レベルに達する。このように、駆動信号に高
調波成分が含まれている場合、自励発振の帰還ループ
(電気−機械−音響変換器)が上記高調波成分の周波数
で安定し音声を出力して、振動出力を効率よく得ること
ができない。それゆえ、本実施例1のレベル制御回路で
は、第1のLPF 9が上記共振ピーク周波数f0の少
なくとも第3高調波成分以上の周波数成分を除去して、
図4の(b)の波形33で示す出力信号をバイブサウン
ダの駆動信号として出力端子2に出力する。これによ
り、バイブサウンダでは、音声を出力することなく、駆
動信号によって効率よく振動することができる。
【0024】以上のように、本実施例1のレベル制御回
路は、ALC回路5が駆動信号として出力する信号のレ
ベルを検波して、制御信号を出力する検波回路4と、前
記検波回路4からの制御信号に基づいて、入力した入力
信号を増幅し出力するVCA回路3とを備えている。リ
ミッタ回路6は、上記ALC回路5の出力信号のレベル
を所定の範囲内に制限している。さらに、本実施例1の
レベル制御回路では、第1のLPF 9が上記リミッタ
回路6により制限された出力信号を入力して、その出力
信号から駆動対象のバイブサウンダの共振ピーク周波数
の少なくとも第2高調波成分以上の周波数成分を除去し
駆動信号として出力している。これにより、本実施例1
のレベル制御回路は、たとえ当該レベル制御回路に入力
する入力信号のレベルが大きく変化したとしても、上記
駆動信号のレベルをバイブサウンダの定格入力レベルに
精度よくあわせることができ、接続されるバイブサウン
ダ毎に駆動信号のレベルを調整することなく、当該バイ
ブサウンダ自身の共振周波数において極めて安定した振
動出力を効率よく得ることができる。
【0025】《実施例2》図5は、本発明の実施例2で
あるレベル制御回路の構成を示すブロック回路図であ
る。この実施例では、レベル制御回路の構成において、
VCA回路と検波回路との間に、VCA回路からの出力
信号を入力して、その出力信号から所定の周波数以上の
周波数成分を除去し検波回路に出力するための第2のフ
ィルタ手段を設けた。それ以外の各部は、実施例1のも
のと同様であるのでそれらの重複した説明は省略する。
図5に示すように、本実施例2のレベル制御回路では、
第2のローパスフィルタ(以下、”第2のLPF”とい
う)10がALC回路5’内でVCA回路3と検波回路
4との間に接続されている。この第2のLPF 10
は、VCA回路3からの出力信号を入力して、その出力
信号から所定の周波数以上の周波数成分を除去して検波
回路4に出力している。これにより、本実施例2のレベ
ル制御回路では、検波回路4が上記所定の周波数以上の
周波数成分からなる信号を入力した場合、検波回路4の
動作を停止することができる。したがって、本実施例2
のレベル制御回路では、第2のLPF 10での所定の
周波数(カットオフ周波数)として、例えばバイブサウ
ンダの共振ピーク周波数f0よりも大きい周波数(例え
ば、450Hz)を設定することにより、その共振ピー
ク周波数f0よりも大きい周波数成分からなる信号で検
波回路4が誤動作することを防止することができる。さ
らに、本実施例2のレベル制御回路を用いて電気−機械
−音響変換器を構成した場合、その電気−機械−音響変
換器での自励発振に遅れを生じることなく直ちにバイブ
サウンダを振動させることができる。
【0026】ここで、図6を用いて、本実施例2のレベ
ル制御回路の上記効果について、具体的に説明する。図
6は、図5に示したレベル制御回路を用いた電気−機械
−音響変換器の具体例の構成を示すブロック回路図であ
る。図6において、本実施例2のレベル制御回路11
は、その入力端子1(図5)及び出力端子2(図5)が
増幅器17の出力端及び切換スイッチ13のA端にそれ
ぞれ接続されている。このレベル制御回路11を用いた
電気−機械−音響変換器では、切換スイッチ13をA端
に接続した場合、当該レベル制御回路11、バイブサウ
ンダ15、駆動アンプ14、誘導コイル16、及び増幅
器17により、バイブサウンダ15を自励的に振動(自
励発振)するための帰還ループが構成される。尚、入力
端子12には、外部の信号発生装置が接続され、バイブ
サウンダ15を駆動して、音声を出力するための音声信
号が少なくとも入力される。
【0027】この電気−機械−音響変換器では、切換ス
イッチ13をB端に接続している場合でも、A端に接続
している場合と同様に、バイブサウンダ15の前面に設
置された誘導コイル16が起電力を発生して、その起電
力による信号を増幅器17に出力する。増幅器17は誘
導コイル16からの信号を増幅して、レベル制御回路1
1はその増幅された信号を入力する。このとき、切換ス
イッチ13はB端に接続されているため、帰還ループが
構成されずに自励発振は行われない。しかしながら、上
述の増幅された信号のレベルが検波回路4(図5)に設
定された検波レベルVd以上である場合、検波回路4が
動作しVCA回路3(図5)の出力レベルを制御しよう
とする。このとき、切換スイッチ13をA端に切り換え
て自励発振を行おうとしても、もし第2のLPF 10
(図5)をVCA回路3と検波回路4との間に設けてい
ない場合、ALC回路5’(図5)に設定されたリカバ
ータイムtrの設定時間(例えば、約100msec)だけ
自励発振が遅れることとなる。つまり、もし第2のLP
F 10をALC回路5’内に設けていない場合、B端
からA端に切り換えられると、ALC回路5’に入力す
る入力信号のレベルが急に低レベルなものとなり、リカ
バータイムtrの設定時間の間、自励的に増幅した振動
信号を出力できないこととなる。これに対して、上記の
ように、例えば第2のLPF 10での所定の周波数と
してバイブサウンダ15の共振ピーク周波数f0よりも
大きい周波数を設定することにより、その共振ピーク周
波数f0よりも大きい周波数成分からなる信号で検波回
路4が誤動作することを防止することができる。その結
果、本実施例2のレベル制御回路11では、切換スイッ
チ13をB端に接続している間は検波回路4を停止する
ことができ、さらに切換スイッチ13がA端に切り換え
られると、リカバータイムtrの設定時間に関係なく自
励発振を直ちに行うことができる。
【0028】以上のように、本実施例2のレベル制御回
路11では、VCA回路3と検波回路4との間に、VC
A回路3からの出力信号を入力して、その出力信号から
所定の周波数以上の周波数成分を除去し検波回路4に出
力するための第2のLPF10を設けている。これによ
り、本実施例2のレベル制御回路11では、検波回路4
が上記所定の周波数以上の周波数成分からなる信号を入
力した場合、検波回路4の動作を停止して、上記信号に
よる誤動作を防止することができる。さらに、本実施例
2のレベル制御回路を用いて電気−機械−音響変換器を
構成した場合、その電気−機械−音響変換器での自励発
振に遅れを生じることなく直ちにバイブサウンダ15を
振動させることができる。
【0029】《実施例3》図7は、本発明の実施例3で
あるレベル制御回路を用いた電気−機械−音響変換器の
具体例の構成を示すブロック回路図である。この実施例
では、レベル制御回路の構成において、当該レベル制御
回路がバイブサウンダを駆動して音声及び振動をそれぞ
れ生じるための音声信号及び振動信号をミックスした合
成信号を入力したとき、第2のLPFがその入力した合
成信号から振動信号を抽出し出力するよう構成した。そ
れ以外の各部は、実施例2のものと同様であるのでそれ
らの重複した説明は省略する。図7に示すように、本実
施例3のレベル制御回路11’を用いた電気−機械−音
響変換器では、図6に示したものと異なり、切換スイッ
チが設けられておらず、バイブサウンダ15を自励発振
するための帰還ループが常に構成されている。このた
め、駆動アンプ14には、実施例2のものと異なり、入
力端子12から入力された音声信号と、レベル制御回路
11’で制御されたバイブサウンダ15を振動するため
の振動信号とがミックスされて、合成信号として入力さ
れる。また、誘導コイル16では音声信号と振動信号の
両方の信号により発生した起電力が生じて、その起電力
による信号が増幅器17を経てレベル制御回路11’に
入力される。つまり、この電気−機械−音響変換器で
は、レベル制御回路11’の入力端子1(図5)には音
声信号と振動信号とをミックスした合成信号による入力
信号が入力される。
【0030】レベル制御回路11’の出力側には、図5
に示したように第1のLPF 9が設けられているた
め、音声信号の周波数成分は第1のLPF 9により除
去される。その結果、レベル制御回路11’の出力信号
は、共振ピーク周波数f0(図10)付近の周波数成分
だけを含んだ振動信号となる。しかしながら、入力信号
には、上記のように、音声信号がミックスされている。
このため、もし第2のLPF 10(図5)をVCA回
路3(図5)と検波回路4(図5)との間に設けていな
い場合、検波回路4は入力した音声信号により動作し
て、バイブサウンダ15を十分に振動させることができ
ないことが生じる。詳細にいえば、音声信号のレベルが
上記振動信号のものより大きい場合、検波回路4は音声
信号のレベルを検波して、ALC回路5’(図5)の出
力信号のレベルを抑えてしまう。その結果、バイブサウ
ンダ15への出力信号のレベルがその定格入力レベルよ
りも低下して、十分な振動が得られないこととなる。こ
れに対して、第2のLPF 10では、例えば所定の周
波数としてバイブサウンダ15の共振ピーク周波数f0
よりも大きい周波数(例えば、450Hz)を設定して
いる。この設定された周波数は、音声信号の周波数帯域
(1kHzから10kHz付近までの周波数)に比べて
十分に小さい値であるので、音声信号は第2のLPF
10により除去される。これにより、本実施例3のレベ
ル制御回路11’では、入力した合成信号のうち、振動
信号の周波数成分だけを第2のLPF 10から検波回
路4に出力することができる。その結果、バイブサウン
ダ15への出力信号のレベルを定格入力レベルにあわせ
ることができ、バイブサウンダ15を十分に振動させ、
かつ音声を出力させることができる。
【0031】以上のように、本実施例3のレベル制御回
路11’は、第2のLPF 10での所定の周波数とし
て、例えば音声信号の周波数帯域よりも十分に小さく、
バイブサウンダの共振ピーク周波数f0よりも大きい周
波数を設定している。これにより、本実施例3のレベル
制御回路11’では、当該レベル制御回路11’に音声
信号が入力した場合でも、その音声信号によって検波回
路4が誤動作することを防止できる。さらに、当該レベ
ル制御回路11’に音声信号と振動信号とをミックスし
た合成信号を入力した場合でも、第2のLPF 10が
振動信号だけを抽出して、検波回路4に出力している。
これにより、バイブサウンダ15への出力信号のレベル
を定格入力レベルにあわせることができ、バイブサウン
ダ15を十分に振動させ、かつ音声を出力させることが
できる。
【0032】《実施例4》図8は、本発明の実施例4で
あるレベル制御回路の構成を示すブロック回路図であ
る。この実施例では、レベル制御回路の構成において、
リミッタ回路が第2のLPFからの出力信号のレベルを
所定の範囲内に制限して、第1のLPFに出力するよう
構成した。それ以外の各部は、実施例2のものと同様で
あるのでそれらの重複した説明は省略する。図8に示す
ように、本実施例4のレベル制御回路では、第2のLP
F 10がリミッタポイントLP 8を経て第1のLPF
9に直接的に接続されている。つまり、本実施例4の
レベル制御回路では、リミッタ回路6は第2のLPF
10からの出力信号のレベルを所定の範囲内に制限し
て、第1のLPF 9に出力している。ALC回路5”
内では、第2のLPF 10は検波回路4に接続されて
いる。この第2のLPF 10には、実施例2のものと
同様に、所定の周波数として、例えばバイブサウンダの
共振ピーク周波数f0よりも大きい周波数が設定されて
いる。これにより、本実施例4のレベル制御回路では、
実施例2のものと同様に、検波回路4が所定の周波数以
上の周波数成分で誤動作することを防止することができ
る。さらに、実施例3のものと同様に、検波回路4が音
声信号によって誤動作することを防止することができ
る。
【0033】尚、上述の実施例1〜4の各説明では、出
力端子2に第1のLPF 9を接続した構成について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リ
ミッタ回路6により制限された出力信号からバイブサウ
ンダ(電気−機械−音響変換素子)の共振ピーク周波数
の少なくとも第2高調波成分以上の周波数成分を除去し
駆動信号として出力できるフィルタ手段であればよい。
具体的には、第1のLPF 9に代えてバンドパスフィ
ルタを、第1のフィルタ手段として出力端子2に接続す
る構成でもよい。また、上述の実施例2〜4の各説明で
は、VCA回路3に第2のLPF 10を接続した構成
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、VCA回路3からの出力信号を入力して、その
出力信号から所定の周波数以上の周波数成分を除去し検
波回路4に出力できるフィルタ手段であればよい。具体
的には、第2のLPF 10に代えてバンドパスフィル
タを、第2のフィルタ手段としてVCA回路3に接続す
る構成でもよい。
【0034】《実施例5》図9は、本発明の実施例5で
あるリミッタ回路の構成を示すブロック回路図である。
図9に示すように、本実施例5のリミッタ回路6は、バ
ンドギャップ回路7からの一定電圧出力を電流に変換す
るための電流変換手段を構成している抵抗18、カレン
トミラー回路を構成しているPNPトランジスタ19,
20、及び反転増幅回路を構成している抵抗21,22
と増幅器23を備えている。増幅器23の正入力が基準
電圧Vに接続されて、増幅回路が構成されている。抵抗
18,21,22は、同一製法の抵抗値をもつ抵抗によ
り構成されている。PNPトランジスタ19,20、抵
抗21,22、及び増幅器23は、電流変換手段からの
電流を基準電圧Vに対して所定の値だけ増減した電圧に
変換するための電圧変換手段を構成している。本実施例
5のリミッタ回路6には、増幅器24とトランジスタ2
6とでバッファ回路を構成した差動増幅器と、増幅器2
5とトランジスタ27とでバッファ回路を構成した差動
増幅器とが設けられている。これらの差動増幅器は、基
準電圧Vに対して増減したそれぞれの電圧を直接的に帰
還しリミッタ電圧として出力する差動増幅手段を構成す
るものであり、各負帰還端子を共通に接続して、リミッ
タポイントLP 8に接続している。これにより、本実
施例5のリミッタ回路6では、後に詳述するように、”
V±IR”に制限した電圧をリミッタ電圧としてリミッ
タポイントLP 8から出力することができる。
【0035】抵抗18は、バンドギャップ回路7の一定
電圧出力を電流Iに電流変換する。電流変換された電流
Iは、上記カレントミラー回路を経て反転増幅回路の抵
抗21と増幅器24の正入力とに入力される。これによ
り、増幅器24の正入力には電圧”V+IR”が印加さ
れ、増幅器25の正入力には電圧”V−IR”が印加さ
れる。ここで、バイブサウンダが振動する基準電圧レベ
ルをVとし、その定格入力レベルの許容範囲をIRと規
定すると、増幅器24,25に印加された入力電圧”V
±IR”は、反転入力端子が共通に接続されているリミ
ットポイントLP 8で帰還出力(リミット電圧)とし
てそれぞれ得ることができる。言い換えれば、リミット
ポイントLP 8では帰還がかかっているため、”V±
IR”以上の出力電圧を得ることができない。このよう
に、定格入力レベルを電流Iと抵抗Rで規定することが
でき、抵抗18,21,22を同一のバラツキを持つ素
子により構成すれば、その抵抗値Rのバラツキをキャン
セルすることができる。さらに、上記2つの各差動増幅
器において、負入力を直接的に帰還することにより、出
力インピーダンスを低くすることができる。これによ
り、リミットポイントLP8での振幅レベルがばらつい
ても、リミット電圧”V±IR”以上のレベルをカット
することができ、バイブサウンダの定格入力±1dB
(=V±IR±1dB)以内のバラツキに抑えることが
できる。
【0036】以上のように、本実施例5のリミッタ回路
6は、抵抗18が一定電圧出力を電流Iに電流変換して
いる。PNPトランジスタ19,20、抵抗21,2
2、及び増幅器23は、電流変換手段からの電流Iを基
準電圧Vに対して所定の値”IR”だけ増減した電圧”
V±IR”に変換して、2つの差動増幅器の増幅器2
4,25にそれぞれ出力している。各差動増幅器では、
負入力を直接的に帰還して、反転入力端子が共通に接続
されているリミットポイントLP 8にリミッタ電圧”
V±IR”を出力している。これにより、本実施例5の
リミッタ回路6は、バイブサウンダの定格入力±1dB
(=V±IR±1dB)のバラツキに抑えることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のレベル制御回路
は、自動レベル制御回路が駆動信号として出力する信号
のレベルを検波して、制御信号を出力する検波回路と、
前記検波回路からの制御信号に基づいて、入力した入力
信号を増幅し出力する電圧制御型の増幅回路とを備えて
いる。リミッタ回路は、上記自動レベル制御回路の出力
信号のレベルを所定の範囲内に制限している。さらに、
本発明のレベル制御回路では、第1のフィルタ手段が上
記リミッタ回路により制限された出力信号を入力して、
その出力信号から駆動対象の電気−機械−音響変換素子
の共振ピーク周波数の少なくとも第2高調波成分以上の
周波数成分を除去し駆動信号として出力している。これ
により、本発明のレベル制御回路は、たとえ当該レベル
制御回路に入力する入力信号のレベルが大きく変化した
としても、上記駆動信号のレベルを駆動対象の電気−機
械−音響変換素子の定格入力レベルに精度よくあわせる
ことができる。それ故、電気−機械−音響変換素子の製
品一個毎に駆動信号のレベルの出荷前調整をすることを
しなくても、当該素子自身の共振ピーク周波数において
極めて安定した振動出力を効率よく得ることができる。
【0038】別の観点の発明のレベル制御回路は、上述
の発明のものに加えて、前記リミッタ回路が、前記電気
−機械−音響変換素子の定格入力レベルに対して、前記
自動レベル制御回路からの出力信号のレベルを±1dB
以内の値に制限している。これにより、この発明のレベ
ル制御回路は、電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号
のレベルを調整することなく、当該素子自身の共振ピー
ク周波数において極めて安定した振動出力を効率よく得
ることができる。
【0039】また別の観点の発明のレベル制御回路は、
上述の発明のものに加えて、前記増幅回路と前記検波回
路との間に、前記増幅回路からの出力信号を入力して、
その出力信号から所定の周波数以上の周波数成分を除去
し前記検波回路に出力するための第2のフィルタ手段を
設けている。これにより、この発明のレベル制御回路
は、電気−機械−音響変換素子毎に駆動信号のレベルを
調整することなく、当該素子自身の共振ピーク周波数に
おいて極めて安定した振動出力を効率よく得ることがで
きる。さらに、検波回路が所定の周波数以上の周波数成
分で誤動作することを防止することができる。
【0040】さらに、別の観点の発明のレベル制御回路
は、上述の発明のものに加えて、前記電気−機械−音響
変換素子を駆動して音声及び振動をそれぞれ生じるため
の音声信号及び振動信号をミックスした合成信号を入力
したとき、前記第2のフィルタ手段がその入力した合成
信号から振動信号を抽出し出力している。これにより、
この発明のレベル制御回路は、電気−機械−音響変換素
子毎に駆動信号のレベルを調整しなくても、当該素子自
身の共振ピーク周波数において極めて安定した振動出力
を効率よく得ることができる。さらにそのうえ、音声信
号と振動信号とをミックスした合成信号を入力したとき
でも、検波回路が音声信号によって誤動作することを防
止することができる。
【0041】さらに、別の観点の発明のレベル制御回路
は、上述の発明のものに加えて、前記リミッタ回路が、
前記第2のフィルタ手段からの出力信号のレベルを所定
の範囲内に制限して、前記第1のフィルタ手段に出力し
ている。これにより、この発明のレベル制御回路は、電
気−機械−音響変換素子毎に駆動信号のレベルを調整し
なくても、当該素子自身の共振ピーク周波数において極
めて安定した振動出力を効率よく得ることができる。さ
らにそのうえ、検波回路が所定の周波数以上の周波数成
分で誤動作することを防止することができる。
【0042】本発明のリミッタ回路は、一定電圧出力を
電流に変換するための電流変換手段、前記電流変換手段
からの電流を基準電圧に対して所定の値だけ増減した電
圧に変換するための電圧変換手段、及び前記基準電圧に
対して増減したそれぞれの電圧を直接的に帰還しリミッ
タ電圧として出力する差動増幅手段を備えている。これ
により、この発明のリミッタ回路は、基準電圧に対して
所定の値だけ増減した範囲内の電圧をリミッタ電圧とし
て出力して制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である、レベル制御回路の構
成を示すブロック回路図である。
【図2】図2の(a)は図1に示したALC回路の入力
信号の具体的な波形を示す波形図であり、図2の(b)
は図2の(a)に示した入力信号を入力した場合でのA
LC回路の出力信号の波形を示す波形図である。
【図3】図1に示したALC回路の入出力特性を示すグ
ラフである。
【図4】図4の(a)は図1に示したリミッタ回路に制
限された後のALC回路の出力信号の波形を示す波形図
であり、図4の(b)は図1に示した第1のLPFの出
力信号の波形を示す波形図である。
【図5】本発明の実施例2である、レベル制御回路の構
成を示すブロック回路図である。
【図6】図5に示したレベル制御回路を用いた電気−機
械−音響変換器の具体例の構成を示すブロック回路図で
ある。
【図7】本発明の実施例3である、レベル制御回路を用
いた電気−機械−音響変換器の具体例の構成を示すブロ
ック回路図である。
【図8】本発明の実施例4である、レベル制御回路の構
成を示すブロック回路図である。
【図9】本発明の実施例5である、リミッタ回路の構成
を示すブロック回路図である。
【図10】バイブサウンダの概略構成を示す説明図であ
る。
【図11】図10に示したバイブサウンダの周波数特性
を示すグラフである。
【図12】従来のレベル制御回路を用いた電気−機械−
音響変換器の具体例の構成を示すブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 3 VCA回路 4 検波回路 5,5’,5” ALC回路 6 リミッタ回路 7 バンドギャップ回路 8 リミットポイント 9 第1のローパスフィルタ 10 第2のローパスフィルタ 11,11’ レベル制御回路 12 入力端子 13 切換スイッチ 14 駆動アンプ 15 バイブサウンダ 16 誘導コイル 17 増幅器 18,21,22 抵抗 19,20 PNPトランジスタ 23,24,25 増幅器 26,27 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D107 AA03 AA14 BB08 CC09 CD05 DD12 FF10 5H633 BB07 GG02 GG06 GG09 GG17 JA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械−音響変換素子の駆動信号の
    レベルを制御するレベル制御回路であって、 前記駆動信号として出力する信号のレベルを検波して、
    制御信号を出力する検波回路と、前記検波回路からの制
    御信号に基づいて、入力した入力信号を増幅し出力する
    電圧制御型の増幅回路とを有する自動レベル制御回路、 前記自動レベル制御回路に接続され、その自動レベル制
    御回路の出力信号のレベルを所定の範囲内に制限するた
    めのリミッタ回路、及び前記リミッタ回路により制限さ
    れた出力信号を入力して、その出力信号から前記電気−
    機械−音響変換素子の共振ピーク周波数の少なくとも第
    2高調波成分以上の周波数成分を除去し前記駆動信号と
    して出力するための第1のフィルタ手段、 を備えたことを特徴とするレベル制御回路。
  2. 【請求項2】 前記リミッタ回路が、前記電気−機械−
    音響変換素子の定格入力レベルに対して、前記自動レベ
    ル制御回路からの出力信号のレベルを±1dB以内の値
    に制限することを特徴とする請求項1に記載のレベル制
    御回路。
  3. 【請求項3】 前記増幅回路と前記検波回路との間に、
    前記増幅回路からの出力信号を入力して、その出力信号
    から所定の周波数以上の周波数成分を除去し前記検波回
    路に出力するための第2のフィルタ手段を設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のレベル制御回路。
  4. 【請求項4】 前記電気−機械−音響変換素子を駆動し
    て音声及び振動をそれぞれ生じるための音声信号及び振
    動信号をミックスした合成信号を入力したとき、前記第
    2のフィルタ手段がその入力した合成信号から振動信号
    を抽出し出力するよう構成したことを特徴とする請求項
    3に記載のレベル制御回路。
  5. 【請求項5】 前記リミッタ回路が、前記第2のフィル
    タ手段からの出力信号のレベルを所定の範囲内に制限し
    て、前記第1のフィルタ手段に出力するよう構成したこ
    とを特徴とする請求項3または4に記載のレベル制御回
    路。
  6. 【請求項6】 一定電圧出力を電流に変換するための電
    流変換手段、前記電流変換手段からの電流を基準電圧に
    対して所定の値だけ増減した電圧に変換するための電圧
    変換手段、及び前記基準電圧に対して増減したそれぞれ
    の電圧を直接的に帰還しリミッタ電圧として出力する差
    動増幅手段、 を備えたことを特徴とするリミッタ回路。
JP2000099307A 2000-03-31 2000-03-31 レベル制御回路 Expired - Fee Related JP3993732B2 (ja)

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