JP2001276023A - 体液試料容器組立体 - Google Patents

体液試料容器組立体

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JP2001276023A JP2000101582A JP2000101582A JP2001276023A JP 2001276023 A JP2001276023 A JP 2001276023A JP 2000101582 A JP2000101582 A JP 2000101582A JP 2000101582 A JP2000101582 A JP 2000101582A JP 2001276023 A JP2001276023 A JP 2001276023A
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Koji Nakao
浩治 中尾
Koichi Tachikawa
浩一 立川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造の大径化を伴わず、栓体を取り外す際に体
液試料の飛散を防止し、検査作業者等に対する安全性の
高い体液試料容器組立体(減圧採血管)を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の減圧採血管1は、基端に開放端
21、先端に閉塞端を有する容器2と、容器2の開放端
21を気密的に封止する栓体3とを備える。栓体3は、
容器2の開放端21に嵌合する円柱状の嵌合部31と、
嵌合部31の基端部の外周に形成された環状のフランジ
部32と、フランジ部32に設置され、嵌合部31の全
周を覆う筒状のスカート部材33とを有する。スカート
部材33は、減圧採血管1から栓体3を取り外す際に、
嵌合部31と、開放端21付近の外周とを覆うカバーと
なるものである。スカート部材33の外径は、フランジ
部32の外径以下であり、スカート部材33の厚さは、
容器2の壁部23の厚さ以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体採血等に用い
られる体液試料容器組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】検査のための採血を行う際には、採血を
迅速かつ効率的に行うための採血ユニットが使用されて
いる。このような採血ユニットは、内部が減圧状態とさ
れている減圧採血管と、両頭針が底部に同心的に設置さ
れている有底筒状のホルダー(減圧採血管用採血器具)
とで構成される。
【0003】この採血ユニットを使用する際には、ま
ず、両頭針のホルダーの外側に位置する針先を静脈血管
に穿刺して静脈血管を確保する。その後、減圧採血管を
ゴム栓(栓体)で封止されている方の端部からホルダー
に挿入し、両頭針のホルダーの内側に位置する針先を、
ゴム栓に刺通すると、血液が減圧採血管の内部に吸い込
まれ、採血が開始される。
【0004】減圧採血管内に血液が所定量流入したら、
ホルダーから減圧採血管を引き抜く。その後、必要に応
じて、ホルダーの採血針を血管に穿刺したままで減圧採
血管を交換することにより、複数の減圧採血管に順次血
液を採取することができ、採血者の負担軽減、採血の効
率化を図ることができる。
【0005】採血血液を収納した減圧採血管は、その
後、所定の検査に供される。その際、ゴム栓を取り外す
操作を行う。
【0006】しかしながら、減圧採血管の内部と外部と
の間には圧力差が残存しているため、ゴム栓を取り外し
た瞬間に減圧採血管の開放端(開口部)から外気が急激
に内部に流れ込み、減圧採血管の開放端付近やゴム栓に
付着していた血液が周囲に飛び散ることがあり、検査作
業者や周囲の環境が汚染されるおそれがあるという問題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、構造
の大径化を伴わず、栓体を取り外す際に体液試料の飛沫
の拡散を防止しうる体液試料容器組立体を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0009】(1) 基端に開放端、先端に閉塞端を有
し、体液試料を入れるための筒状の容器と、前記容器の
開放端を気密的に封止する栓体とを備え、前記栓体は、
前記容器の開放端に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の外
周に形成されたフランジ部と、前記フランジ部に設置さ
れ、前記嵌合部の外周を覆うスカート部とを有すること
を特徴とする体液試料容器組立体。
【0010】(2) 前記スカート部は、前記フランジ
部と別体の部材で構成されている上記(1)に記載の体
液試料容器組立体。
【0011】(3) 前記スカート部を構成する部材の
基端部が、前記フランジ部に埋入されて固定されている
上記(2)に記載の体液試料容器組立体。
【0012】(4) 前記スカート部は、前記嵌合部の
全周を覆う筒状体で構成されている上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の体液試料容器組立体。
【0013】(5) 前記スカート部は、全体が前記容
器の外周から離間している上記(1)ないし(4)のい
ずれかに記載の体液試料容器組立体。
【0014】(6) 前記スカート部の先端は、前記容
器内に挿入されている前記嵌合部の先端よりも先端方向
へ延長して設けられている上記(1)ないし(5)のい
ずれかに記載の体液試料容器組立体。
【0015】(7) 前記スカート部の外径は、前記フ
ランジ部の外径以下である上記(1)ないし(6)のい
ずれかに記載の体液試料容器組立体。
【0016】(8) 前記スカート部は、透明、着色透
明または半透明である上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の体液試料容器組立体。
【0017】(9) 前記スカート部は、可撓性を有す
る上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の体液試料
容器組立体。
【0018】(10) 前記スカート部の厚さは、前記
容器の壁部の厚さ以下に設定されている上記(1)ない
し(9)のいずれかに記載の体液試料容器組立体。
【0019】(11) 前記容器内は、減圧状態とされ
ている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の体
液試料容器組立体。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の体液試料容器組立
体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説
明する。
【0021】図1は、本発明の体液試料容器組立体を減
圧採血管に適用した場合の実施形態を示す正面図、図2
は、図1に示す減圧採血管1の縦断面図である。なお、
以下の説明では、図1および図2中の上側を「基端」、
下側を「先端」と言う。
【0022】図1に示す減圧採血管1は、容器2と栓体
3とを備えている。以下、各部の構成について説明す
る。
【0023】容器2は、基端に開放端21、先端に閉塞
端を有する有底筒状容器である。容器2の構成材料とし
ては、特に限定されないが、例えば、ガラスや各種プラ
スチック等の内部の視認性を有するものが好ましく用い
られる。
【0024】この容器2は、後述する栓体3によって気
密的に封止され、容器2の内部空間22は、減圧状態に
なっている。
【0025】容器2内には、例えばヘパリンのような血
液抗凝固剤(図示せず)が、必要に応じ、入れられてい
る。
【0026】栓体3は、いずれの個所においても横断面
形状が円形である形状をなしており、中心部に位置する
嵌合部31と、嵌合部31の外周に形成されたフランジ
部32と、フランジ部32の先端側に設置されたスカー
ト部材33とを有している。
【0027】嵌合部31は、ほぼ円柱状の形状をなして
おり、容器2の開放端21に挿入して嵌合することによ
り容器2を気密的に封止する。
【0028】嵌合部31の基端面および先端面には、そ
れぞれ、凹部が同心的に形成されている。これにより、
針先の栓体3への刺通を容易にする薄肉部34が形成さ
れている。
【0029】嵌合部31の基端部の外周には、環状のフ
ランジ部32が形成されている。このフランジ部32の
外周面は、外部に露出している。これにより、例えば、
栓体3を減圧採血管1から取り外す(開栓する)際に、
このフランジ部32に指を引っ掛けることにより、滑り
を生じることなく、操作を容易、確実に行うことができ
る。
【0030】一体的に形成された嵌合部31およびフラ
ンジ部32の構成材料としては、嵌合部31の外周面が
開放端21の内周面に充分密着するものであるのが好ま
しく、例えば、天然ゴム、またはイソプレンゴム、シリ
コーンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、ポリ
アミド系、ポリエステル系等の各種熱可塑性エラストマ
ー等の弾性材料が挙げられる。
【0031】フランジ部32には、嵌合部31の外周を
覆う筒状のスカート部材33(スカート部)が先端方向
へ向かって延びるように同心的に設置されている。スカ
ート部材33の基端は、フランジ部32に埋入されて固
定されている。このスカート部材33は、減圧採血管1
から栓体3を取り外す際に血液の飛沫の拡散を阻止する
カバーとなるものである。
【0032】スカート部材33のフランジ部32への固
定方法は、特に限定されず、例えば融着(熱融着、高周
波融着等)、接着剤による接着、任意の固定部材を介し
た固定、あるいはこれらの組み合わせ等の方法で固定さ
れていてもよい。
【0033】スカート部材33の先端36は、容器2内
に挿入されている嵌合部31の先端(先端面)35より
もさらに先端方向へ延長して設けられている。
【0034】図2に示した本実施形態と異なり、スカー
ト部材先端36が嵌合部先端35と同じ位置までしか延
長されていないとすると、血液の飛沫が開放端21から
図2中の真横方向(容器の短手方向)や図2中の下方向
へ飛散した場合には、その飛散を完全には阻止すること
ができないおそれがある。
【0035】これに対し、本実施形態においては、前述
のようにスカート部材先端36がさらに先端方向へ延長
されているので、栓体3を取り外す操作において栓体3
と容器2とが分離するときに、スカート部材33は、嵌
合部31の外周のみならず容器2の開放端21付近の外
周をも覆う。これにより、血液の飛沫が開放端21から
図2中の真横方向(容器の短手方向)や図2中の下方向
へ飛散した場合であっても、その飛散を阻止することが
でき、より確実に周囲の汚染を防止することができる。
【0036】スカート部材先端36が容器2内に挿入さ
れている嵌合部先端35より先端方向へ延長されている
長さ(図2中のLで示した長さ)は、特に限定されない
が、3mm以上であるのが好ましく、5mm以上50m
m以下であるのがより好ましい。ただし、スカート部材
先端36が容器2の先端を越えるほどにLを大きくする
のは好ましくない。
【0037】スカート部材33の内径は、容器2の外径
よりも大きく設定されており、スカート部材33の内周
は、容器2の外周に接触していない。換言すれば、スカ
ート部材33は、全体が容器2の外周から離間してい
る。これにより、減圧採血管1から栓体3を取り外す際
にスカート部材33が取り外し操作を妨げることがな
い。
【0038】また、スカート部材33の外径は、フラン
ジ部32の外径以下に設定されており、減圧採血管1の
長手方向から見たときにスカート部材33がフランジ部
32からはみ出さないようにされている。これにより、
次のような利点がある。
【0039】減圧採血管は、前述のようにホルダー(減
圧採血管用採血器具)に挿入して使用するものであるた
め、栓体が大径化すると、これを挿入するためのホルダ
ーをも大径化する必要がある。これに対し、上記の構成
により、第一の利点として、栓体の大径化が避けられ、
スカート部材33を有しない従来の減圧採血管に対応す
る形状、寸法の既存のホルダーをそのまま使用すること
ができ、製造コストの増大を免れる。第二の利点とし
て、ホルダーを変更する必要がないので、スカート部材
33を有しない従来の減圧採血管と本発明の減圧採血管
1とを区別することなく同一のホルダーで使用すること
ができる。
【0040】スカート部材33は、透明、着色透明また
は半透明であるのが好ましい。このように、スカート部
材が内側の視認性を有する場合には、例えば、嵌合部3
1が開放端21にどの程度挿入されているかを作業者が
確認しながら操作できるため、栓体3の取り外しを容易
かつ確実に行うことができる。
【0041】また、スカート部材33は、可撓性を有し
ているのが好ましい。これにより、以下のような利点が
ある。
【0042】第一の利点として、スカート部材33が可
撓性を有することにより、栓体3を取り外す操作中にス
カート部材33が容器2と干渉しても、スカート部材3
3が適宜変形して取り外し操作を妨げないので、栓体3
の取り外しが容易になる。
【0043】また、減圧採血管1を把持する際、スカー
ト部材33の外周を指で一方向(図2中の矢印A方向)
に押圧することがある。このとき、スカート部材33の
内周が容器2の外周に接触していないので、スカート部
材33が十分な可撓性を有しない場合(スカート部材3
3の剛性が比較的高い場合)には、この押圧力(矢印
A)は、スカート部材33の変形によって吸収されるこ
とがなく、スカート部材33からフランジ部32を介し
て嵌合部31に伝わり、その結果、嵌合部31またはそ
の周辺部位を変形させることがある。こうして、嵌合部
31またはその周辺部位が変形すると、嵌合部31と容
器2との間に隙間が生じて気密性が失われ、外気が内部
空間22に流入し、内部空間22の減圧状態および無菌
状態が損なわれる。
【0044】これに対し、スカート部材33が可撓性を
有する場合には、上記のようにスカート部材33の外周
を指で押圧したとしても、この押圧力がスカート部材3
3の変形により吸収され、フランジ部32および嵌合部
31へはほとんど伝わらず、よって、嵌合部31の変形
は、生じない。したがって、嵌合部31と容器2との間
に隙間ができることがなく、容器2の気密性が失われな
いので、内部空間22の減圧状態および無菌状態をより
確実に保つことができる(第二の利点)。
【0045】スカート部材33の厚さは、容器2の壁部
23の厚さ以下に設定されている。これにより、次のよ
うな利点がある。
【0046】第一に、フランジ部32を大径化すること
なくスカート部材33を設置することが可能になり、栓
体の大径化防止に寄与する。第二に、スカート部材33
の厚さが比較的薄くなることにより、スカート部材33
を透明度が比較的低い材料で構成した場合でも、内側の
視認性を確保することができる。第三に、スカート部材
33の厚さが比較的薄くなることにより、スカート部材
33に十分な可撓性を持たせることができる。なお、ス
カート部材33は、血液の飛散を防止するカバーとなる
ものであり高い剛性を必要とする部材ではないので、ス
カート部材33の厚さが比較的薄くても、問題はない。
【0047】スカート部材33の構成材料としては、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリ
ル系樹脂、アイオノマー等の各種樹脂材料が挙げられ
る。
【0048】なお、図示されていないが、スカート部材
33の内周の全部または一部に、吸水性シートが設けら
れていてもよい。これにより、飛散した血液を吸収・保
持することができる。
【0049】次に、減圧採血管1と、両頭針が底部に同
心的に設置された有底筒状のホルダーとから構成される
採血ユニットの使用方法の一例について詳細に説明す
る。
【0050】[1] 両頭針のホルダーの外側に位置す
る針先を静脈血管に穿刺して静脈血管を確保する。この
際、本発明の減圧採血管1では、栓体を大径化すること
なくスカート部材33が設置されているので、ホルダー
を大径化することなく、既存のホルダーが使用可能であ
る。
【0051】[2] その後、減圧採血管1を基端方向
からホルダーに挿入し、両頭針のホルダーの内側に位置
する針先を、減圧採血管1の栓体3の薄肉部34に刺通
することにより、血液が減圧採血管1の内部に吸い込ま
れ、採血が開始される。
【0052】[3] 減圧採血管1内へ血液が所定量流
入したら、減圧採血管1をホルダーから引き抜き、血液
を収納した減圧採血管1を所定の検査に供する。
【0053】[4] 必要に応じ、ホルダーの採血針を
穿刺したままで、減圧採血管を交換することにより、複
数の減圧採血管に血液を採取することができる。この
際、既存のホルダーを使用しているため、スカート部材
33を有しない従来の減圧採血管も併せて使用すること
ができる。このため、採血作業を煩雑にすることがない
利点がある。
【0054】[5] 検査作業者は、検査を行うため
に、減圧採血管1から栓体3を取り外す。この際、前述
のようにフランジ部32が従来の減圧採血管と同様に露
出していることにより、フランジ部32に引っ掛けた指
が滑らないので、栓体3を容易かつ確実に取り外すこと
ができる。また、前述のようにスカート部材33と容器
2とが非接触であり摩擦がないため、スカート部材を有
しない従来の減圧採血管と同じ程度に容易に栓体3の取
り外しを行うことができる。
【0055】[6] 減圧採血管1から栓体3を取り外
すと、減圧採血管1の内部と外部との間には圧力差が残
存しているため、栓体3を取り外した瞬間に開放端21
に急激に外気が流れ込み、開放端21の内周や、嵌合部
31の減圧採血管1内部に面していた部分に付着してい
た血液が周囲に飛散することがある。また、栓体3を取
り外す操作を勢いよく行ったときには、その弾みによっ
ても血液が飛散することがある。
【0056】[7] このように血液が飛散した場合で
あっても、容器2の開放端21付近と嵌合部31との外
周をスカート部材33が覆っているため、血液の飛沫
は、スカート部材33の内周に付着し、周囲の環境や検
査作業者を汚染することが防止できる。
【0057】以上、本発明の体液試料容器組立体を図示
の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定
されるものではなく、体液試料容器組立体を構成する各
部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換
することができる。
【0058】例えば、スカート部材33は、本実施形態
においては、フランジ部32と別体の部材で構成されて
いるが、これに限らず、フランジ部と一体に形成された
構成とされていてもよい。
【0059】また、スカート部材33は、本実施形態に
おいては、嵌合部31の全周を覆う筒状体で構成されて
いるが、これに限らず、例えば、横断面形状がC字型で
嵌合部31の外周の一部を除いて覆うものであってもよ
い。
【0060】また、スカート部材33は、横断面形状が
円形のものに限らず、例えば、多角形のものであっても
よい。
【0061】また、本実施形態においては、本発明の体
液試料容器組立体を減圧採血管に適用した場合について
説明したが、これに限らず、内部が減圧状態とされてい
ない体液試料容器組立体にも本発明を適用することがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、栓
体にスカート部を設けたことにより、体液試料容器組立
体を開栓する際に栓体の嵌合部の外周や容器の開放端付
近の外周がスカート部に覆われるため、血液の飛沫が拡
散することを防止できる。そのため、飛散した血液によ
って検査作業者や周囲の環境を汚染して感染を引き起こ
すことがなく、安全性が高い。
【0063】また、本発明は、小型で簡単な構造によ
り、大幅な大径化を伴うことなく上記効果を達成するこ
とができ、体液試料容器組立体を挿入するホルダーを大
径のものに変更することなく既存のホルダーを使用する
ことができ、コスト増大防止に寄与する。さらに、スカ
ート部が開栓操作を妨げることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体液試料容器組立体を減圧採血管に適
用した場合の実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す減圧採血管の縦断面図である。
【符号の説明】
1 減圧採血管 2 容器 21 開放端 22 内部空間 23 壁部 3 栓体 31 嵌合部 32 フランジ部 33 スカート部材 34 薄肉部 35 嵌合部先端 36 スカート部材先端

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端に開放端、先端に閉塞端を有し、体
    液試料を入れるための筒状の容器と、前記容器の開放端
    を気密的に封止する栓体とを備え、 前記栓体は、前記容器の開放端に嵌合する嵌合部と、 前記嵌合部の外周に形成されたフランジ部と、 前記フランジ部に設置され、前記嵌合部の外周を覆うス
    カート部とを有することを特徴とする体液試料容器組立
    体。
  2. 【請求項2】 前記スカート部は、前記フランジ部と別
    体の部材で構成されている請求項1に記載の体液試料容
    器組立体。
  3. 【請求項3】 前記スカート部を構成する部材の基端部
    が、前記フランジ部に埋入されて固定されている請求項
    2に記載の体液試料容器組立体。
  4. 【請求項4】 前記スカート部は、前記嵌合部の全周を
    覆う筒状体で構成されている請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の体液試料容器組立体。
  5. 【請求項5】 前記スカート部は、全体が前記容器の外
    周から離間している請求項1ないし4のいずれかに記載
    の体液試料容器組立体。
  6. 【請求項6】 前記スカート部の先端は、前記容器内に
    挿入されている前記嵌合部の先端よりも先端方向へ延長
    して設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載
    の体液試料容器組立体。
  7. 【請求項7】 前記スカート部の外径は、前記フランジ
    部の外径以下である請求項1ないし6のいずれかに記載
    の体液試料容器組立体。
  8. 【請求項8】 前記スカート部は、透明、着色透明また
    は半透明である請求項1ないし7のいずれかに記載の体
    液試料容器組立体。
  9. 【請求項9】 前記スカート部は、可撓性を有する請求
    項1ないし8のいずれかに記載の体液試料容器組立体。
  10. 【請求項10】 前記スカート部の厚さは、前記容器の
    壁部の厚さ以下に設定されている請求項1ないし9のい
    ずれかに記載の体液試料容器組立体。
  11. 【請求項11】 前記容器内は、減圧状態とされている
    請求項1ないし10のいずれかに記載の体液試料容器組
    立体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094356A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Nipro Corp 採血器具

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CN101721217A (zh) * 2008-10-17 2010-06-09 尼普洛株式会社 采血器具

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