JP2001275933A - 内視鏡用フード - Google Patents

内視鏡用フード

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JP2001275933A
JP2001275933A JP2000098480A JP2000098480A JP2001275933A JP 2001275933 A JP2001275933 A JP 2001275933A JP 2000098480 A JP2000098480 A JP 2000098480A JP 2000098480 A JP2000098480 A JP 2000098480A JP 2001275933 A JP2001275933 A JP 2001275933A
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Yoshimitsu Inoue
義光 井上
Mamoru Nakada
守 中田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内視鏡的粘膜切除術を行なう際に、
食道咽頭部の挿通が容易で、かつ、より多くの粘膜切除
が可能である内視鏡用フードを提供することを目的とす
る。 【解決手段】本発明は、軟質透明な樹脂から成形された
略円筒形状を有し、かつその先端部に内側に突出した爪
部4を具備するキャップ部2と前記キャップ部2を内視
鏡の先端に固定する内視鏡装着部3とを備え、かつ前記
キャップ部2の外径が16mm以上である内視鏡用フー
ド1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡検査や内視
鏡的手術において内視鏡の挿入部先端に装着される内視
鏡用フードに係り、略円筒状のフードの中に粘膜を吸引
してポリープ状にし、その粘膜の基部を高周波スネアを
用いて切断する内視鏡的粘膜切除術などに用いる内視鏡
用フードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、腹壁を切開せずに内視鏡を用いて
行う内視鏡的手術が広く行われており、食道や胃の早期
癌に対しては、病変部の粘膜を高周波スネアを用いて切
断する内視鏡的粘膜切除術が適応されている。
【0003】一般に、このような粘膜切除術では内視鏡
用フード内に引き込んだポリープ状の粘膜の基部に高周
波スネアのワイヤーを確実に位置させることが大切であ
る。
【0004】ところで、特開平8−131397号公報
に記載されている内視鏡用フードは、透明で硬質なキャ
ップ部材と、このキャップ部材を内視鏡の先端部に装着
するための樹脂から形成された内視鏡装着部材とから構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
一般に内視鏡的粘膜切除術で適応とされている早期癌で
の病変部の大きさは直径10〜20mm以内といわれて
おり、粘膜切除術を施す際には、穿孔及び出血の偶発症
を軽減するために病変部の粘膜下層に生理食塩水などを
注射して病変部を十分に隆起させることが必要とされて
いる。しかるに、病変部粘膜を完全に切除するには少な
くとも直径が約20mmから30mm程度の粘膜切除が
必要である。
【0006】さて、特開平8−121397号公報の内
視鏡用フードにおいては粘膜を取り込む部分(キャップ
部材)の外径を小さくせざるを得ない状況にあった。つ
まり、前記公報にて開示されているような硬質のキャッ
プ部材を用いている内視鏡用フードは食道咽頭部の管腔
径及び患者への挿入時の苦痛などを考慮すると、大きく
ても外径が16mm未満内に規制する必要があった。ま
た、このような内視鏡用フードのキャップ部の内径は成
形性や加工性などを考慮すると内径が13乃至14mm
程度になる。
【0007】従来の内視鏡用フードを用いて内視鏡的粘
膜切除術を実施すると、粘膜切除量は多くても直径約2
0mm程度が限界であり、一般的には直径が約10〜1
5mm程度であるといわれている。
【0008】当然のことながら、前記切除量を考慮すれ
ば病変部が大きい場合には1回で切除しきることが不可
能であることは明確であり、大きい病変部を切除する場
合には病変部を幾つかに分割して数回に分けて粘膜切除
を行なう方法がとられる。
【0009】よって、従来の内視鏡用フードを用いる場
合には、粘膜切除量に限界があるために2回乃至3回の
分割的粘膜切除術を施さなければならない。そのため
に、手術時間の長さから患者の負担が多いことが指摘さ
れていた。
【0010】また、病変部を分割して切除するために分
割辺縁部は高周波通電の焼焦痕となるためにその部分の
病理診断が困難になり、強いては完全に病変部全体が切
除されているのかどうかを見極めることが難しいとされ
ていた。
【0011】よって、病変部を分割せずに一括でより多
くの粘膜を切除できる内視鏡用フードの開発が要望され
ていた。
【0012】さらに、従来の内視鏡用フードはキャップ
部と内視鏡装着部の材料が異なっているために組立時に
接着工程が必要であり、製造コストが高価になる原因と
なっていた。
【0013】(発明の目的)本発明は前記事情に鑑みて
なされたものであり、内視鏡的粘膜切除術を行なう際に
おいて、例えば食道咽頭部等の体腔への挿通が容易であ
り、かつ、より多くの粘膜切除が可能であると共に透明
性も有する内視鏡用フードを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は軟質透明な樹脂
から成形された略円筒形状を有し、かつその先端部に内
側に突出した爪部を具備するキャップ部と前記キャップ
部を内視鏡の先端に固定する内視鏡装着部とを備えた内
視鏡用フードにおいて、前記キャップ部の外径が16m
m以上であることを特徴とする内視鏡用フードである。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、幾つかの
実施形態を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0016】図1乃至図6は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡の先端部10に取付けられた内視鏡用
フード1の構成を示す断面図、図2は第1実施形態の内
視鏡用フード1の斜視図、図3乃至図6は高周波スネア
13を用いて粘膜12を切除する手順を示しており、図
3は内視鏡用フード1のキャップ部2で粘膜を吸引した
状態を示す断面図、図4は粘膜12に高周波スネア13
の高周波スネアワイヤー13bを被せようとしている状
態を示す断面図、図5は粘膜12に高周波スネア13を
被せた状態を示す断面図、図6は粘膜12を高周波スネ
ア13にて緊縛した状態を示す断面図である。
【0017】図1に示す内視鏡用フード1は外径18m
m、内径16mm、長さ14mmの略円筒形状のキャッ
プ部2と、内視鏡用フード1を内視鏡における挿入部の
先端部10に固定する外径13mm、内径12mm、長
さ10mmの略円筒形状の内視鏡装着部3によって構成
されている。キャップ部2と内視鏡装着部3は一体に成
形することができる。
【0018】さらに、キャップ部2の先端には高周波ス
ネア13の高周波スネアワイヤー13bを係留するため
の高さ0.8mm程度の爪部4が内方へ突き出して設け
られている。また、内視鏡装着部3の遠位端には内視鏡
装着部3の内部に具備された内視鏡の先端部10がキャ
ップ部2側に入り込まないように内方へ突き出して設け
られた高さ0.5mmの内視鏡係止部(部材)5が設け
られており、この内視鏡装着部3に内視鏡の先端部10
を差し込み、内視鏡係止部5のところまで押し込むこと
により、内視鏡用フード1が内視鏡の先端部10に固定
される構造になっている。
【0019】図1に示す内視鏡用フード1はスチレン系
樹脂である透過率90%以上でショアー硬度82のSB
ポリマー(クラレ社製)にて前記形状のものを製作した
が、内視鏡用フード1の材料に関しても必ずしもこれに
限定されるものではなく、ビニル芳香族化合物を主体と
する重合体ブロック(a)と共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロック(b)からなるブロック共重合物
(A)と、メタクリル酸メチルを主成分としたアクリル
系樹脂(B)と、少なくとも1種の熱可塑性樹脂を主成
分とする組成物(C)とから構成されるものでもよく、
少なくとも軟質透明樹脂であればよい。より具体的には
(a)成分としてはスチレン、(b)成分としてはイソ
プレン、(B)の樹脂としてはメタクリル酸メチル−ア
クリル酸の共重合物であるアクリル系樹脂、(C)の熱
可塑性樹脂としてはスチレン−アクリロニトリル樹脂で
ある構成が好ましい。前記軟質透明な樹脂はショアー硬
度が50〜100である。
【0020】前記記載の樹脂は、生体適合性に優れ、か
つ内視鏡の視野を妨げることのない透過率及び無着色で
あり、さらには粘膜に押し付けたり吸引したときに大き
な変形が生じない程度の硬度を有している。
【0021】ここで、内視鏡用フード1のキャップ部2
の外径は患者への苦痛軽減および挿入性を考慮すれば、
16mm〜20mm程度である。また、キャップ部2の
内径は粘膜切除量の増大化と径大化を考慮すれば、14
mm〜18mm程度である。さらに、キャップ部2の肉
厚は粘膜からの押圧力及び吸引時の吸引圧力による変形
に耐え得る厚さが必要であるため、0.5mm〜2mm
程度である。よって、内視鏡用フード1のキャップ部2
は前記各寸法を考慮すると、外径が18mm程度、内径
が16mm程度、肉厚は1mm程度が好ましい。
【0022】また、内視鏡用フード1の内視鏡装着部3
の内径は、内視鏡10の外径に適応する大きさが必要で
あるため、6mm〜16mm程度であり、内視鏡装着部
3の肉厚は内視鏡への装着性と成形性の兼ね合いから
0.5mm〜1mm程度である。また、内視鏡装着部3
の長さについては内視鏡用フード1を装着した内視鏡の
挿入部における先端部10を体腔内に挿通する時におけ
る脱落の危険性と内視鏡の挿入部の湾曲性能の妨げにな
らないという観点から3mm〜10mm程度である。よ
って、内視鏡用フード1の内視鏡装着部3は前記寸法を
考慮すると、肉厚が0.7mm、長さは10mm程度が
好ましい。
【0023】キャップ部2の先端に設けられた爪部4は
高周波スネアワイヤー13bのワイヤー径よりも大きい
ことが必要であるため、少なくとも0.3mm以上であ
るが、爪部4が大きくなればなるほど粘膜吸引量が制限
されて、強いては粘膜切除量も減少することから多くて
も2mm未満であり、好ましくは0.8mm程度であ
る。
【0024】また、内視鏡用フード1の内視鏡装着部3
の遠位端に具備されている内視鏡係止部5は内視鏡装着
部3にて装着された内視鏡の先端部10の先端が体内挿
入時及び体外抜去時の管腔壁からの押圧に対しても係止
可能な寸法が必要である。しかし、一方では、内視鏡係
止部5が大きすぎると、内視鏡の視野内に内視鏡係止部
5が映ることを考慮すると、内視鏡係止部5の高さは
0.3mm〜1mmの範囲であり、好ましくは0.5m
m程度である。
【0025】次に、本実施形態の内視鏡用フード1を装
着した内視鏡を用いて、粘膜12を切除する際の手順に
ついて説明する。
【0026】まず、内視鏡の図示しない操作部を操作し
て内視鏡用フード1のキャップ部2の遠位開口部に目的
の粘膜切除部分が来るように内視鏡の先端部10を移動
させる。そして、キャップ部2のその遠位端開口部を粘
膜12に押し付けて内視鏡のチャンネル11を経由し
て、図示しない吸引装置から吸引することにより、図3
に示すように粘膜12は負圧によりキャップ部2の内部
に引き込まれて粘膜12の切除部分が隆起される。
【0027】続いて内視鏡のチャンネル11に高周波ス
ネア13を挿入して、さらにスネアシース13aからス
ネアワイヤー13bを前方に繰り出す。この繰り出し
は、図4に示すようにスネアワイヤー13bの先端が爪
部4に当たるまで続けた後にスネアワイヤー13bを開
いてスネアシース13aを押し出す。これによりスネア
ワイヤー13bは図5に示すように粘膜12の盛上がっ
た切除部分の根元に配置されることになる。その後、さ
らに吸引することにより、キャップ部2の内部全体に粘
膜が引き込まれる。
【0028】次に、スネアワイヤー13bをスネアシー
ス13aに引き込み、切除部分の粘膜12の根元を緊縛
してスネアワイヤー13bに高周波を通電することで粘
膜12が切除される。その後、高周波スネア13を抜去
して図示しない吸引装置により内視鏡のチャンネル11
を経由して吸引することにより、切除された粘膜12は
内視鏡用フード1のキャップ部2の内部に保持された状
態で内視鏡の先端部10と一緒に体腔外へ取り出されて
回収される。
【0029】本発明の内視鏡用フード1を用いた内視鏡
的粘膜切除術を施した場合における粘膜切除量測定、患
者の苦痛度検査及び高周波スネア操作性について検討し
た。
【0030】前記試験を行うにあたり、比較例として外
径15mm、内径13mm、長さ12mmの略円筒形状
のポリカーボネイト製のキャップ部材と、外径13m
m、内径12mm、長さ9mmの略円筒形状で塩化ビニ
ル製の内視鏡装着部材を具備した内視鏡用フードを製作
して同様の試験を行った。
【0031】粘膜切除量測定では、比較例の内視鏡用フ
ードを用いたものは直径が約15mm程度の切除片しか
得られなかったが、本実施形態の内視鏡用フード1を用
いた場合には切除片の直径が約25mm程度の大きさで
あった。
【0032】また、患者の苦痛度を調べる官能試験にお
いては、本実施形態の内視鏡用フード1の方が比較例の
それよりも苦痛度は小さく、かつ内視鏡の挿通性が良好
であった。本実施形態で用いた内視鏡用フード1は軟質
樹脂を用いたことにより、患者の管腔形状に弾性変形し
て管腔を通過したために比較例よりも外径が大きかった
にも関わらず、苦痛が小さかったということが判明し
た。
【0033】さらに、術者のスネア操作性を調べる官能
試験においては本実施形態のそれは吸引して隆起された
粘膜を緊縛するときの操作(ルーピング)が容易という
ことが判明した。これは、粘膜吸引時にキャップ部2の
爪部4が吸引圧により僅かではあるが粘膜と一緒に引き
込まれて変形することにより、爪部4とキャップ部2の
内壁の間隔がV字状の溝となり、粘膜吸引時にもスネア
ワイヤー13bが固定されるためである。
【0034】本実施形態の形態によれば、内視鏡用フー
ド1の外径を18mm、内径を16mmにしたことによ
り、より多くの粘膜切除が可能になった。これにより、
通常であれば2回に分けて粘膜切除術を施さなければな
らない術者に対しても、一括で粘膜切除ができることが
可能になり、手術の所用時間の短縮につながる。
【0035】また、内視鏡用フード1の全体が透明な軟
質樹脂で作られているために、患者の食道咽頭部におい
て内視鏡用フード1が管腔形状に呈して弾性変形しなが
ら挿通できる。従って、患者への挿通性の向上が図れ、
強いては患者の苦痛軽減がなされるだけでなく、術者の
操作性の向上による手術時間の短縮にもつながる。
【0036】また、キャップ部2に具備している爪部4
が軟質樹脂で作られているために吸引された粘膜をルー
ピングする作業が容易となり、手術時間の短縮化及び術
者の精神的苦痛軽減につながる。
【0037】[第2実施形態]本発明の第2実施形態の
内視鏡用フード21を以下に示す。図7乃至図8は本発
明の第2実施形態に係り、図7は内視鏡の先端部10の
先端に取り付けられた内視鏡用フード21の構成を示す
断面図、図8は第2実施形態の内視鏡用フード21の斜
視図である。
【0038】図7に示す内視鏡用フード21は外径18
mm、内径16mm、長さ14mmの略円筒形状のキャ
ップ部22と、内視鏡用フード21を内視鏡10の先端
に固定する外径13mm、内径12mm、長さ9mmの
略円筒形状の内視鏡装着部23及びキャップ部22と、
内視鏡装着部23を滑らかに接続する長さが5mm程度
の移行部26によって構成されている。移行部26に関
してはテーパ状の直線でもよいし、丸みを帯びた形状で
もかまわない。
【0039】さらに、キャップ部22の先端には高周波
スネアワイヤー13bを係留するための高さ0.8mm
程度の爪部24が設けられている。このため、キャップ
部22の遠位端開口径はそれよりも基端側に位置する内
径よりも細くなっていることがわかる。
【0040】また、内視鏡装着部23の遠位端には、内
視鏡装着部23の内部に具備された内視鏡10の先端が
キャップ部22の内部に入り込まないように設けられた
高さ0.5mmの内視鏡係止部25が設けられており、
この内視鏡装着部23に内視鏡の先端部10の先端を内
視鏡係止部25のところまで押し込むことにより、内視
鏡用フード21が内視鏡の先端部10に固定される構造
になっている。
【0041】本実施形態の作用は前述した第1実施形態
と同じである。従って、同様の効果が得られる。その上
で、キャップ部22と内視鏡装着部23の外径の差によ
る段差を無くした構造にしているため、内視鏡用フード
21を先端部10に装着した内視鏡を体腔内から抜去す
る際の抵抗が少なくなり、挿通性が向上することから患
者の苦痛が軽減されるだけでなく、術者の作業性も向上
する。
【0042】[第3実施形態]本発明の第3実施形態の
内視鏡用フード31を以下に示す。図9乃至図10は本
発明の第3実施形態に係り、図9は内視鏡の先端部10
の先端に取り付けられた内視鏡用フード31の構成を示
す断面図、図10は第3実施形態の内視鏡用フード31
の斜視図である。
【0043】図9に示す内視鏡用フード31は外径18
mm、内径16mm、長辺長さ19mm、短辺長さ12
mmで遠位端開口部が斜め形状を呈したキャップ部32
と、内視鏡用フード31を内視鏡の先端部10の先端部
分に固定する外径13mm、内径12mm、長さ9mm
の略円筒形状の内視鏡装着部33によって構成されてい
る。
【0044】さらに、キャップ部32の先端には高周波
スネアワイヤー13bを係留するための高さ0.8mm
程度の爪部34が設けられている。このため、キャップ
部32の遠位端開口径はそれよりも基端側に位置する内
径よりも細くなっていることがわかる。また、内視鏡装
着部33の遠位端には内視鏡装着部33の内部に具備さ
れた内視鏡の先端部10の先端がキャップ部32の内部
に入り込まないように設けられた高さ0.5mmの内視
鏡係止部35が設けられており、この内視鏡装着部33
に内視鏡の先端部10の先端部分を内視鏡係止部35の
ところまで押し込むことにより、内視鏡用フード31が
内視鏡の先端部10に固定される構造になっている。
【0045】本実施形態の作用は前述した第1実施形態
と同じである。従って同様の効果が得られる。その上
に、キャップ部32の遠位端開口部面積がキャップ部3
2の基端部面積(内視鏡の先端に取付ける部分)よりも
大きくなるような構造にしているため、より大きな粘膜
切除が可能になるだけでなく、内視鏡用フード31の先
端が傾斜していることにより体腔内への挿入性も向上さ
れる。
【0046】前述した説明によれば、以下の付記項のも
のが得られる。各付記項のものを組み合わせることも可
能である。
【0047】[付記項1] 略円筒形状を有し、かつ先
端部の内側に突出した爪部を具備するキャップ部と前記
キャップ部材を内視鏡の先端に固定する内視鏡装着部と
を備えた内視鏡用フードにおいて、前記キャップ部の外
径が16mm以上である軟質透明な樹脂から構成されて
いることを特徴とする内視鏡用フード。
【0048】[付記項2] 前記軟質透明な樹脂は透過
率が70%以上でかつショアー硬度が50〜100であ
ることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用フード。
【0049】[付記項3] 前記軟質透明樹脂が(A)
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック(a)
と共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック(b)
とからなるブロック共重合体を水素添加してなるブロッ
ク共重合体と、(B)メタクリル酸メチルを主成分とし
た重合物からなるアクリル系樹脂と、(C)少なくとも
1種の熱可塑性樹脂を主成分とする組成物により形成さ
れていることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用フ
ード。
【0050】[付記項4] 前記キャップ部先端に設け
られた爪部が軟質樹脂からなることを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡用フード。
【0051】[付記項5] 前記キャップ部及び内視鏡
装着部が一体成形なされていることを特徴とする付記項
1に記載の内視鏡用フード。
【0052】[付記項6] 前記内視鏡装着部の長さが
10mm以下であることを特徴とする付記項1に記載の
内視鏡用フード。
【0053】[付記項7] 前記キャップ部の外径と内
視鏡装着部の外径が滑らかに変化する移行部を設けたこ
とを特徴とする付記項1に記載の内視鏡用フード。
【0054】[付記項8] 前記キャップ部の先端開口
部が傾斜していることを特徴とする付記項1に記載の内
視鏡用フード。
【0055】このように軟質透明な内視鏡用フードのキ
ャップ部外径を16mm以上にすることにより、内視鏡
用フードを取付けた内視鏡を体内に挿入するときには、
内視鏡用フードが管腔形状に変形して管腔内を押し進め
ることができる。さらにキャップ部外径が16mm以上
と大きいことにより、より多くの粘膜をポリープ状に隆
起した状態で高周波スネアワイヤーを隆起した粘膜の根
元に配置することが可能になる。
【0056】また、透明樹脂の透過率を70%以上にす
ることで、内視鏡の視野を妨げることがなく、また樹脂
のショアー硬度を50〜100にすることにより、粘膜
吸引時においても内視鏡用フードが変形することなくか
つ粘膜への押圧による損傷も生じることがない。
【0057】また、透明樹脂にスチレンを用いることで
透明性、生体適合性及び耐薬品性を付与することができ
る。またゴム成分であるイソプレンを用いることにより
柔軟質を付加させて内視鏡用フードに適度な硬度及び柔
軟質に調整することができる。さらには、アクリル樹脂
を添加させることによってさらに透明性に優れた内視鏡
用フードを製作することが可能になる。
【0058】また、前記爪部に軟質樹脂を用いたことに
より、粘膜吸引時に生じていた高周波スネアワイヤの動
きを抑制することができる。
【0059】また、軟質樹脂を用いることにより射出成
形時の無理抜きが可能になったために内視鏡用フードの
キャップ部と内視鏡装着部が同一材料で一体成形するこ
とが可能になる。
【0060】さらには、前記キャップ部と内視鏡装着部
を滑らかに接続する移行部を設けたことにより、体腔内
での挿通性を向上させることが可能になる。
【0061】
【発明の効果】本発明の内視鏡用フードによれば、キャ
ップ部の外径を大きくしたことにより、より多くの粘膜
切除量が得られることから手術時間の短縮化が図れる。
また、軟質透明樹脂を用いたことにより体腔内への挿入
性があると共に、体内挿入時の粘膜にかかる負担が軽減
されることから患者に与える苦痛を軽減できる。さら
に、軟質樹脂を用いたことにより一体成形が可能になっ
たことから一体成形を採用すれば生産性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードの構成
を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードの斜視
図。
【図3】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードのキャ
ップ部で粘膜を吸引した状態を示す断面図。
【図4】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードを用い
て粘膜に高周波スネアを被せようとしている状態を示す
断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードを用い
て粘膜に高周波スネアを被せた状態を示す断面図。
【図6】本発明の第1実施形態の内視鏡用フードを用い
て粘膜に高周波スネアを被せて切除する状態を示す断面
図。
【図7】本発明の第2実施形態の内視鏡用フードの構成
を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施形態の内視鏡用フードの斜視
図。
【図9】本発明の第3実施形態の内視鏡用フードの構成
を示す断面図。
【図10】本発明の第3実施形態の内視鏡用フードの斜
視図。
【符号の説明】
1,21,31…内視鏡用フード、2,22,32…キ
ャップ部、3,23,33…内視鏡装着部、4,24,
34…爪部、5,25,35…内視鏡係止部、26…移
行部、10…内視鏡の先端部、11…チャンネル、12
…粘膜、13…高周波スネア、13a…スネアシース、
13b…スネアワイヤー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円筒形状を有し、かつ先端部の内側に突
    出した爪部を具備するキャップ部と前記キャップ部を内
    視鏡の先端に固定する内視鏡装着部とを備えた内視鏡用
    フードにおいて、前記キャップ部の外径が16mm以上
    である軟質透明な樹脂から構成されていることを特徴と
    する内視鏡用フード。
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