JP2001275313A - 電動機およびその組立方法 - Google Patents

電動機およびその組立方法

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JP2001275313A
JP2001275313A JP2000089471A JP2000089471A JP2001275313A JP 2001275313 A JP2001275313 A JP 2001275313A JP 2000089471 A JP2000089471 A JP 2000089471A JP 2000089471 A JP2000089471 A JP 2000089471A JP 2001275313 A JP2001275313 A JP 2001275313A
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housing
stator
magnet
cylindrical portion
yoke
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Katsuji Kuwata
勝治 桑田
Keizo Futamura
啓三 二村
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングに固定子を固定する際に、固定子
を位置決めし押え込む治具および接着剤硬化炉が不要
で、かつ組立時間が短縮できる電動機およびその組立方
法を提供すること。 【解決手段】 フロントハウジング2の上端面に設けら
れたヨーク嵌合溝23にヨークハウジング(円筒部)1
を嵌装した後、マグネット(固定子)4を上方より、マ
グネット4の厚さより若干幅が狭いマグネット嵌合溝2
4に挿嵌し位置決めすると、マグネット保持部24aの
弾性力によりマグネット4はヨークハウジング1の内面
に圧接され保持される。その後回転子5を上方よりハウ
ジング1、2内に配置し、リヤハウジング3を装着す
る。そして上方よりリヤハウジング3をフロントハウジ
ング2にねじ締めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機およびその組
立方法に関し、例えば車両用空調装置のブロワを駆動す
るための磁石式直流電動機に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両用空調装置のブロワを
駆動するための電動機としては、フロントハウジング、
リヤハウジングおよび円筒部であるヨークハウジングか
らなるハウジングと、ヨークハウジングの内面の所定位
置に接着保持された永久磁石からなる固定子と、ハウジ
ングに軸受を介して支持される回転軸に装着された回転
子とを備えて構成されるものが知られている。
【0003】そして、この電動機の組立方法としては、
ヨークハウジングとリヤハウジングとをかしめ等により
固定する工程、固定子に接着剤を塗布後、固定子をヨー
クハウジングの内面に押さえつけ、これを硬化炉の中に
入れて、接着剤を硬化させる接着工程、回転軸に装着さ
れた回転子をハウジング内に挿入する工程、フロントハ
ウジングをヨークハウジングにかしめ等により固定する
工程が順に実行されるものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、固定子をヨークハウジングの内面の所定
位置に接着する必要ある。そのため、ヨークハウジング
の内面の所定位置に固定子を位置決めし、さらにヨーク
ハウジングの内面に向けて接着剤が塗布された固定子を
押さえつけるための治具と、接着剤を硬化するための硬
化炉とを必要とする。また、治具を着脱する時間および
接着剤を硬化する時間は、次の組付けを行なえないとい
う欠点がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、ハウジングに固定子を固定する際に、固定子を位置
決めし押え込む治具および接着剤硬化炉が不要で、かつ
組立時間が短縮できる電動機およびその組立方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし5に記載の発明では、少なくとも円
筒部(1)を有するハウジング(10)と、このハウジ
ング(10)内に設けられた回転子(5)と、この回転
子(5)の外周部位に空隙を持って設けられた固定子
(4)と、ハウジング(10)に設けられ、固定子
(4)を円筒部(1)内面に圧接し、固定子(4)が回
転子(5)と同心円状になるように配置する押付手段
(24a、34a)を有する位置決め手段(24、3
4)とを備えたことを特徴としている。
【0007】これによると、ハウジング(10)に設け
られた位置決め手段(24、34)により固定子(4)
の位置決めが行なわれ、さらに、押付手段(24a、3
4a)により固定子(4)を円筒部(1)内面に圧接
し、固定子(4)を所定位置に保持することができる。
従って、ハウジング(10)に固定子(4)を固定する
際に、固定子(4)を位置決めし押え込む治具および接
着剤硬化炉が不要で、かつ組立時間が短縮できる。
【0008】また、請求項3に記載の発明では、ハウジ
ング(10)は、円筒部(1)の中心軸方向両端側にフ
ロントハウジング(2)およびリヤハウジング(3)を
有し、フロントハウジング(2)とリヤハウジング
(3)とを前記中心軸方向にねじ締めすることにより、
固定子(4)を固定する構成であることを特徴としてい
る。また、請求項4に記載の発明では、フロントハウジ
ング(2)とリヤハウジング(3)とを前記中心軸方向
にねじ締めすることにより、円筒部(1)を固定する構
成であることを特徴としている。
【0009】これらによると、フロントハウジング
(2)とリヤハウジング(3)とをねじ締めするだけ
で、固定子(4)や円筒部(1)を固定することがで
き、さらにすべて中心軸方向から組み立てることができ
る。従って、組み立てが容易にでき、組立時間が短縮で
きる。これに加えて、ねじを外すだけで容易に分解する
ことができ、リサイクル性も向上できる。
【0010】また、請求項5に記載の発明では、円筒部
(1)と、押付手段(24a、34a)により円筒部
(1)内面に圧接された固定子(4)との間に常温硬化
タイプの接着剤層を有することを特徴としている。
【0011】これによると、固定子(4)が接着剤の接
着力でも保持され、保持が一層確実なものとすることが
できる。さらに、接着剤は常温硬化タイプであるため、
接着剤硬化炉は不要である。これに加えて、固定子
(4)は押付手段(24a、34a)により円筒部
(1)内面に圧接されているので、接着剤が未硬化の状
態でも次の組立を行なうことができ、接着剤の硬化のた
めに組立時間が長くなることはない。
【0012】また、請求項6に記載の発明では、円筒部
(1)をフロントハウジング(2)もしくはリヤハウジ
ング(3)に対し一体または別体に有し、前記フロント
ハウジング(2)もしくは前記リヤハウジング(3)の
いずれか一方のハウジング(2、3)の円筒部(1)の
内側に設けられた押付手段(24a)を有する位置決め
手段(24)に、円筒部(1)の中心軸方向より固定子
(4)を挿嵌し、固定子(4)を円筒部(1)に圧接す
る固定子嵌装工程(S3)と、両端側に軸受(7、8)
を有する回転軸(6)を中央に備えた回転子(5)を、
前記一方のハウジング(2)に中心軸方向より挿入する
回転子挿入工程(S4)と、他方のハウジング(3)を
円筒部(1)に中心軸方向より装着した後、中心軸方向
の前記他方のハウジング(3)側よりねじ締めし、フロ
ントハウジング(2)とリヤハウジング(3)とを螺着
するねじ締め工程(S5)とを有する組立方法であるこ
とを特徴としている。
【0013】これによると、ハウジング(2、3)に設
けられた位置決め手段(24、34)により固定子
(4)の位置決めが行なわれ、さらに、押付手段(24
a、34a)により固定子(4)を円筒部(1)内面に
圧接し、固定子(4)を所定位置に保持することができ
る。従って、ハウジング(1)に固定子(4)を固定す
る際に、固定子(4)を位置決めし押え込む治具および
接着剤硬化炉が不要で、かつ組立時間が短縮できる。
【0014】また、フロントハウジング(2)とリヤハ
ウジング(3)とをねじ締めするだけで、固定子(4)
や円筒部(1)を固定することができ、さらにすべて中
心軸方向から組み立てることができる。従って、組み立
てが容易にでき、組立時間が短縮できる。
【0015】また、請求項7に記載の発明では、請求項
6に記載の発明において、固定子嵌装工程(S3)の前
に、固定子(4)の円筒部(1)内面と圧接する面に、
常温硬化タイプの接着剤を塗布する接着剤塗布工程(S
2)を有することを特徴としている。
【0016】これによると、請求項5に記載の発明と同
様に、固定子(4)が接着剤の接着力でも保持され、保
持が一層確実なものとすることができる。さらに、接着
剤は常温硬化タイプであるため、接着剤硬化炉は不要で
ある。これに加えて、固定子(4)は押付手段(24
a、34a)により円筒部(1)内面に圧接されている
ので、固定子挿入工程(S3)の後、接着剤が未硬化の
状態でも回転子挿入工程(S4)以降の工程を行なうこ
とができ、接着剤の硬化のために組立時間が長くなるこ
とはない。
【0017】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。
【0019】図1は本実施形態の電動機の全体構成を示
す概略構成図である。
【0020】1は円筒部であるヨークハウジングであ
り、2はフロントハウジング、3はリヤハウジングであ
る。ヨークハウジング1とフロントハウジング2とリヤ
ハウジング3とで電動機のハウジング10を構成してい
る。
【0021】4は、複数個(本例では2個)の固定子で
ある円弧状のマグネット、5は、コアとこのコアに巻装
された巻線とからなる回転子である。また、6は回転子
5の回転中心に配置された回転軸である。回転軸6は、
その両端側に備えられた軸受であるフロント側ボールベ
アリング7およびリヤ側ボールベアリング8を介して、
回転子5をハウジング10に回転自在に保持している。
【0022】マグネット4はヨークハウジング1の内周
面に、回転子5と同心円状になるように、かつ回転子5
の外周部と所定の空隙を持って配置されている。また、
ヨークハウジング1とマグネット4との間には図示しな
い接着剤層を備えている。なお、回転子5に電力を供給
するためのブラシおよびこのブラシを保持するためのブ
ラシホルダは図示していない。
【0023】フロントハウジング2は、樹脂(本例では
フェノール樹脂)を有底筒状に成形したものであり、そ
の底部2aの中央に、フロント側ボールベアリング7を
嵌合するための円形状の凹部21を有している。また、
この凹部21の底部21aの中央には、回転軸6の一端
をフロントハウジング2の外部に突出させるための円形
の開口部22を備えている。
【0024】フロントハウジング2は、底部2aを有す
る側と反対側の筒状端面に、ヨークハウジング1の端部
を嵌合するための円周状のヨーク嵌合溝23を備えてい
る。このヨーク嵌合溝23の径方向内側の部位には、ヨ
ーク嵌合溝23に隣接して、ヨーク嵌合溝23より若干
浅い位置決め手段であるマグネット嵌合溝24が2つ設
けられている。マグネット嵌合溝24は、図2に示すよ
うに、軸方向から見た場合に円弧状をした段部である。
【0025】そして、ヨーク嵌合溝23にヨークハウジ
ング1を嵌装したときに、ヨークハウジング1の内面
と、マグネット嵌合溝24の径方向内側の部位に設けら
れた押付手段であるマグネット保持部24aの外周面
(マグネット嵌合溝24側面)と、マグネット嵌合溝2
4の時計回り方向の端部にあるリブ24bと、マグネッ
ト嵌合溝24の底面24cとで、マグネット4の円弧状
の端部を嵌合するように、溝形状を形成する。
【0026】そして、マグネット4をマグネット嵌合溝
24に嵌装したとき、マグネット4は、時計回り方向の
端部にあるリブ24bに当接するようになっている。な
お、マグネット嵌合溝24の径方向の幅は、マグネット
4の厚さより若干狭くなっている。
【0027】また、2つのマグネット嵌合溝24の底面
24cには、時計回り方向の端部にあるリブ24bと反
対側で、マグネット4を時計回り方向の端部にあるリブ
24bに当接しながらマグネット嵌合溝24に嵌装した
ときに、マグネット4に覆われない位置に、それぞれ雌
ねじ部25が設けられている。
【0028】リヤハウジング3は、フロントハウジング
2と同様に、樹脂(本例ではフェノール樹脂)を有底筒
状に成形したものであり、その底部3aの中央に、リヤ
側ボールベアリング8を嵌合するための円形状の凹部3
1を有している。
【0029】リヤハウジング3は、底部3aを有する側
と反対側の筒状端面に、フロントハウジング2の端面と
同様に、円周状のヨーク嵌合溝33を備えている。ヨー
ク嵌合溝33は、ヨークハウジング1のフロントハウジ
ング2に嵌合する端部と反対側の端部を嵌合するための
溝である。このヨーク嵌合溝33の径方向内側の部位に
は、ヨーク嵌合溝33に隣接して、ヨーク嵌合溝33よ
り若干浅い位置決め手段であるマグネット嵌合溝34が
2つ設けられている。マグネット嵌合溝34は、図示し
ないが、フロントハウジング2と同様に、軸方向から見
た場合に円弧状をした段部である。
【0030】そして、ヨーク嵌合溝33にヨークハウジ
ング1を嵌装したときに、フロントハウジング2と同様
に、マグネット4の円弧状の端部を嵌合するように、溝
形状を構成する。なお、34aは押付手段であるマグネ
ット保持部であり、ヨークハウジング1の内面とマグネ
ット保持部34aの外周面(マグネット嵌合溝34側
面)との間のマグネット嵌合溝34の径方向の幅も、マ
グネット4の厚さより若干狭くなっている。
【0031】また、2つのマグネット嵌合溝34の底部
34cには、フロントハウジング2の2つの雌ねじ部2
5と対向する位置に、それぞれ貫通孔が設けられてい
る。
【0032】次に、上記構成の電動機の組立方法につい
て説明する。
【0033】組立は、図3に示すように、フロントハウ
ジング2にヨークハウジング1を嵌装するヨーク嵌装工
程S1、マグネット4に接着剤を塗布する接着剤塗布工
程S2、接着剤を塗布したマグネット4をフロントハウ
ジング2に嵌装するマグネット嵌装工程S3、ヨークハ
ウジング1とフロントハウジング2とからなるハウジン
グ内に回転子5を挿入する回転子挿入工程S4、リヤハ
ウジング3を装着しフロントハウジング2にねじ締めす
るねじ締め工程S5を順次実行するものである。
【0034】以下に組立方法の詳細について説明する。
まず、フロントハウジング2を図示しない治具に、図4
に示すように底部2aを下にしてセットした後、フロン
トハウジング2の図中上端面のヨーク嵌合溝23に、上
方よりヨークハウジング1の端部を挿嵌する。以上がヨ
ーク嵌装工程S1である。
【0035】次に、マグネット4の円弧外側面(ヨーク
ハウジング1に接する面)に常温硬化タイプの接着剤を
塗布する。以上が接着剤塗布工程S2である。
【0036】次に、接着剤を塗布したマグネット4を上
方よりフロントハウジング2のマグネット嵌合溝24
に、図2に示す時計回り方向の端部にあるリブ24bに
当接しながら挿嵌する。これにより、マグネット4の位
置決めがされる。図1に示すように、底面24cにより
軸方向の位置が、図2に示すようにリブ24bにより円
周方向の位置が決められる。
【0037】さらに、ヨークハウジング1とマグネット
保持部24aとの間のマグネット嵌合溝24の径方向の
幅は、マグネット4の厚さより若干狭くなっている。こ
れによって、マグネット4の端部はマグネット保持部2
4aを径方向内側にたわませる。この変形に伴う弾性力
により、マグネット保持部24aはマグネット4をヨー
クハウジング1の内面に圧接し、径方向のマグネット4
の位置がきめられ、その位置にマグネット4を保持す
る。以上がマグネット嵌装工程S3である。
【0038】次に、回転子5をヨークハウジング1内の
2つのマグネット4の間に上方より挿入する。この回転
子5はその中央に回転軸6を備えており、回転軸6の下
方端側にはフロント側ボールベアリング7を、上方端側
にはリヤ側ボールベアリング8をそれぞれ有している。
回転子5をヨークハウジング1内に挿入するときには、
回転軸6の下方側の端部を、フロントハウジング2の開
口部22から外部に突出させ、フロント側ボールベアリ
ング7を凹部21に嵌合させる。以上が回転子挿入工程
S4である。
【0039】次に、リヤハウジング3をヨークハウジン
グ1の上方より底部3aを上にして装着する。このと
き、ヨークハウジング1の上方端部をヨーク嵌合溝33
に、マグネット4の上方端部をマグネット嵌合溝34
に、リヤ側ボールベアリング8を凹部31に嵌合させ
る。
【0040】ヨークハウジング1とマグネット保持部3
4aとの間のマグネット嵌合溝34の径方向の幅は、マ
グネット4の厚さより若干狭くなっている。これによっ
て、マグネット4の端部はマグネット保持部34aを径
方向内側にたわませる。この変形に伴う弾性力により、
マグネット保持部34aはマグネット4をヨークハウジ
ング1の内面に圧接し保持する。
【0041】また、回転子5は、回転軸6およびフロン
ト側ボールベアリング7、リヤ側ボールベアリング8を
介して、ハウジング10の中心軸上にマグネット4と空
隙を持って同心的に配置される。
【0042】このようにリヤハウジング3を装着した
後、リヤハウジング3の上方より2つの貫通孔に図示し
ないねじを挿入し、ヨークハウジング1の内側を通し
て、フロントハウジング2の雌ねじ部25にねじ締めす
る。以上がねじ締め工程S5である。
【0043】上述の電動機の構成および電動機の組立方
法によれば、マグネット嵌合溝24、34によりマグネ
ット4の位置決めが行なわれ、さらに、マグネット保持
部24a、34aの弾性力により、マグネット4をヨー
クハウジング1の内面に圧接し、所定位置に保持するこ
とができる。従って、マグネット4を位置決めし押え込
む治具は不要である。
【0044】また、マグネット4は接着剤にてヨークハ
ウジング1に接着されるため、保持を一層確実なものと
することができる。さらに、接着剤は常温硬化タイプで
あるため、接着剤硬化炉は不要である。これに加えて、
マグネット4はマグネット保持部24aによりヨークハ
ウジング1の内面に圧接されているので、接着剤が未硬
化の状態でも回転子挿入工程S4以降の工程を実行する
ことができ、接着剤硬化のために組立時間が長くなるこ
とはない。
【0045】また、リヤハウジング3をフロントハウジ
ング2にねじ締めするだけで、ヨークハウジング1やマ
グネット4を固定することができ、さらにすべて上方か
ら組み立てることができる。従って、組立時間がさらに
短縮できる。これに加えて、ねじを外すだけで容易に分
解することができ、リサイクル性も向上できる。
【0046】また、マグネット4のサイズを変更して、
電動機の出力バリエーションを多数設定する場合にも、
マグネット4を位置決めし押え込む治具を、マグネット
4のサイズに合わせて準備する必要はない。従って、電
動機の出力バリエーション設定を容易に行なうことがで
きる。
【0047】なお、本実施形態では、ヨークハウジング
1とマグネット4との間に接着剤層を設けたが、マグネ
ット嵌合溝24、34によるマグネット4保持の信頼性
が十分確保できれば、接着剤塗布工程S2を省略し、接
着剤層を設けないことも可能であり、さらに組立時間を
短縮することができる。
【0048】(他の実施形態)上記一実施形態では、フ
ロントハウジング2を治具にセットし、順次組立を行な
っているが、リヤハウジング3を治具にセットし、順次
組立を行なっていくものであってもよい。ただし、この
場合は、リヤハウジング3に雌ねじ部を設け、フロント
ハウジング2に貫通孔を設けておくのがよい。
【0049】また、上記一実施形態では、ハウジング1
0は、ヨークハウジング1、フロントハウジング2およ
びリヤハウジング3の3つのハウジングにて構成されて
いたが、ヨークハウジング1は、フロントハウジング2
もしくはリヤハウジング3と一体であってもよい。
【0050】また、上記一実施形態では、マグネット保
持部24a、34aをフロントハウジング2およびリヤ
ハウジング3にそれぞれ設けたが、どちらか片方だけで
もよい。
【0051】また、上記一実施形態では、マグネット保
持部24a、34aは、ハウジングと一体であったが、
別体の構成であってもよい。
【0052】また、上記一実施形態では、マグネット保
持部24a、34aは、円周方向に連続する円弧状の壁
であったが、円周方向に分割された壁であってもよい。
【0053】また、上記一実施形態では、フロントハウ
ジング2およびリヤハウジング3の材質はフェノール樹
脂であったが、ガラスファイバーを含有したポリアミド
樹脂等の他の樹脂であってもよいし、金属等の他の材質
であってもよい。
【0054】また、上記一実施形態では、軸受としてボ
ールベアリング7、8を用いているが、他のベアリング
であってもよいし、含油メタル等からなる他の軸受であ
ってもよい。
【0055】また、上記一実施形態では、マグネット嵌
合溝24は、ヨーク嵌合溝23より若干浅くしたが、同
じ高さであってもよいし、マグネット嵌合溝24の方が
深くてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電動機の全体構成
を示す概略構成図である。
【図2】図1の電動機のフロントハウジングの上面図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態における電動機の組立方法
の工程フロー図である。
【図4】本発明の一実施形態における電動機の組立方法
の説明図である。
【符号の説明】
1 ヨークハウジング(円筒部) 2 フロントハウジング 3 リヤハウジング 4 マグネット(固定子) 5 回転子 10 ハウジング 23、33 ヨーク嵌合溝 24、34 マグネット嵌合溝(位置決め手段) 24a、34a マグネット保持部(押付手段) S2 接着剤塗布工程 S3 マグネット嵌装工程(固定子嵌装工程) S4 回転子挿入工程 S5 ねじ締め工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H605 AA07 AA08 BB05 BB09 CC01 CC02 DD05 EB10 EB16 FF06 GG04 GG06 GG07 5H615 AA01 BB01 PP01 PP02 PP07 PP24 PP25 PP28 SS18 SS19 SS20 TT31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも円筒部(1)を有するハウジ
    ング(10)と、 このハウジング(10)内に設けられた回転子(5)
    と、 この回転子(5)の外周部位に空隙を持って設けられた
    固定子(4)と、 前記ハウジング(10)に設けられ、前記固定子(4)
    を前記円筒部(1)の内面に圧接し、前記固定子(4)
    が前記回転子(5)と同心円状になるように配置する押
    付手段(24a、34a)を有する位置決め手段(2
    4、34)とを備えたことを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング(10)は、前記円筒部
    (1)の前記中心軸方向両端側にフロントハウジング
    (2)およびリヤハウジング(3)を有し、 前記押付手段(24a、34a)は、前記フロントハウ
    ジング(2)と前記リヤハウジング(3)との少なくと
    も一方に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の
    電動機。
  3. 【請求項3】 前記フロントハウジング(2)と前記リ
    ヤハウジング(3)とを前記中心軸方向にねじ締めする
    ことにより、前記固定子(4)を固定する構成であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動
    機。
  4. 【請求項4】 前記フロントハウジング(2)と前記リ
    ヤハウジング(3)とを前記中心軸方向にねじ締めする
    ことにより、前記円筒部(1)を固定する構成であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  5. 【請求項5】 前記円筒部(1)と前記固定子(4)と
    の間に常温硬化タイプの接着剤層を有することを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の電
    動機。
  6. 【請求項6】 円筒部(1)をフロントハウジング
    (2)もしくはリヤハウジング(3)に対し一体または
    別体に有し、前記フロントハウジング(2)もしくは前
    記リヤハウジング(3)のいずれか一方のハウジング
    (2、3)の前記円筒部(1)の内側に設けられた押付
    手段(24a)を有する位置決め手段(24)に、前記
    円筒部(1)の中心軸方向より固定子(4)を挿嵌し、
    前記固定子(4)を前記円筒部(1)に圧接する固定子
    嵌装工程(S3)と、 両端側に軸受(7、8)を有する回転軸(6)を中央に
    備えた回転子(5)を、前記一方のハウジング(2)に
    前記中心軸方向より挿入する回転子挿入工程(S4)
    と、 他方のハウジング(3)を前記円筒部(1)に前記中心
    軸方向より装着した後、前記中心軸方向の前記他方のハ
    ウジング(3)側よりねじ締めし、前記一方のハウジン
    グ(2)と前記他方のハウジング(3)とを螺着するね
    じ締め工程(S5)とを有することを特徴とする電動機
    の組立方法。
  7. 【請求項7】 前記固定子嵌装工程(S3)の前に、前
    記固定子(4)の前記円筒部(1)内面と圧接する面
    に、常温硬化タイプの接着剤を塗布する接着剤塗布工程
    (S2)を有することを特徴とする請求項6に記載の電
    動機の組立方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016000961A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
CN106208509A (zh) * 2016-08-12 2016-12-07 卧龙电气集团股份有限公司 一种免螺栓固定的双法兰立式振动电机

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