JP2001274971A - 画像生成システム及び画像生成方法並びに記録物 - Google Patents

画像生成システム及び画像生成方法並びに記録物

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JP2001274971A
JP2001274971A JP2000082513A JP2000082513A JP2001274971A JP 2001274971 A JP2001274971 A JP 2001274971A JP 2000082513 A JP2000082513 A JP 2000082513A JP 2000082513 A JP2000082513 A JP 2000082513A JP 2001274971 A JP2001274971 A JP 2001274971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】様々な情報を複数に分散して記録し、かつ容易
に再生できるようにすることを課題とする。 【解決手段】埋め込み画像とカラー画像又は濃淡画像で
ある被埋め込み画像とを画像データとして入力する手段
と、埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成す
る手段と、シェアパターンを被埋め込み画像に埋め込
み、シェア画像を生成する手段と、を具備することを特
徴とする画像生成システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録したい情報を
含む画像を隠蔽する技術に関し、特に、その画像を分散
することにより隠蔽することに好適に利用できるもので
ある。尚、本明細書では、記録したい情報を含む画像を
「埋め込み画像」と呼び、情報が埋め込まれる画像を
「被埋め込み画像」と呼び、「埋め込み画像」を分散し
た複数の画像を「シェアパターン」と呼び、「シェアパ
ターン」を「被埋め込み画像」に埋め込んだ画像を「シ
ェア画像」と呼び、「シェア画像」に基づいて得られた
記録物を「シェア」と呼ぶことにする。さらに、「シェ
アパターン」の集まりを「シェアパターン群」と呼び、
「シェア画像」の集まりを「シェア画像群」と呼び、
「シェア」の集まりを「シェア群」と呼ぶ。また、埋め
込み画像を人間に見えるようにする操作を「再生する」
と表現するものとする。
【0002】
【従来の技術】従来、情報を表現する画像を隠蔽する技
術を、それを記載した文献を挙げて、以下に説明する。
【0003】(1)加藤拓、今井秀樹:「視覚復号型秘
密分散法の拡張構成方式」:電子情報通信学会論文誌A
Vol.J79−A No.8 pp.1344−1
351 この技術は、複数枚の白黒のランダムな画像を形成し、
これらを重ねると有意な画像が再生されるというもので
ある。2枚の画像だけでなく、3枚以上の画像を組み合わ
せて秘密を分散することが可能な手法である。複数の画
像に秘密を分散すると、複数の画像の内1枚だけを入手
しても、他の画像についての情報を一切知ることは不可
能である。よって、複数枚を同時に入手することができ
るものだけが情報を再生できることになり、安全に秘密
を分散保存することが可能となる。
【0004】(2)特開平9−248935号公報 この技術は、ある主たる画像に別な付加的な画像を重畳
して記録し、その画像とパターン画像を重ねることによ
り、付加的な画像が再生されるというものである。カラ
ー画像中に、人間には知覚されにくい形で情報を記録で
きることを特徴にもつ。
【0005】(3)松井甲子雄:「デジタル透かし」:
画像電子学会誌第26巻第3号(1997) この技術は、デジタルデータにデジタル透かしを入れて
記録し、所定の復号処理を行なうことによって、デジタ
ル透かしを読み取るというものである。特に静止画像に
デジタル透かしを入れる方法としては、「画素空間利用
型」、「周波数領域利用型」、「統計量利用型」などの
方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(1)の技術では、白
黒のランダムな模様だけで構成されており、有意な画像
を別の画像に重畳して記録/再生することができなかっ
た。例えば、文字が描かれた有意な画像を、別の風景画
などに重畳することが出来なかった。その為、表現力や
見栄えがよくないなどの問題があった。
【0007】(2)の技術は主たる画像を主に自然画像
など冗長度の高いものを利用することを前提としてお
り、小さな画像を並べたパターン画像など冗長度の低い
画像に適応するのは難しかった。また、この技術は2枚
の対となる画像を利用することのみを前提としており、
3枚以上の画像を組み合わせて複雑な再生を可能にする
ことはできなかった。
【0008】また、(1)と(2)の技術ともコピー機
でコピーするとオリジナルのものとと同じ効果を得るこ
とができてしまっていた。その他共通の課題として、記
録する媒体としては、透明であることが必要であり、適
応する媒体が限られていたことなどがある。
【0009】(1)や(2)の技術とも、復号を簡便に
行なえるという大きな特徴を有しながら、表現が乏しい
ことや適応媒体が限られることなどから、実際に商用利
用されることがなかった。
【0010】(3)の技術では、デジタルデータを対象
としており、符号化/復号化ともコンピューターなどの
演算装置が必要であり、簡単に情報を復号化することが
不可能であった。また、演算装置が必要なことから、低
コストにすることが困難であった。
【0011】本発明は係る従来技術の欠点を解消し、様
々な情報を複数に分散して記録し、かつ容易に再生でき
るようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明において上記の課
題を達成するために、まず請求項1の発明では、埋め込
み画像とカラー画像又は濃淡画像である被埋め込み画像
とを画像データとして入力する手段と、埋め込み画像を
分散させたシェアパターンを生成する手段と、シェアパ
ターンを被埋め込み画像に埋め込み、シェア画像を生成
する手段と、を具備することを特徴とする画像生成シス
テムとしたものである。
【0013】また請求項2の発明では、埋め込み画像及
びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力する手段と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数
の補助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散さ
せたシェアパターンを生成する手段と、シェアパターン
の各補助画素の特定の色部分に対応する被埋め込み画像
の画素を削除して透明にすることで、シェアパターンを
被埋め込み画像に埋め込み、シェア画像を生成する手段
と、を具備することを特徴とする画像生成システムとし
たものである。
【0014】また請求項3の発明では、埋め込み画像及
びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力し、埋め込み画像の階調を補正する手段と、階調補
正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画
素を対応させることで、階調補正された埋め込み画像を
分散させたシェアパターンを生成する手段と、シェアパ
ターンの各補助画素の特定の色部分に対応する被埋め込
み画像の画素を削除して透明にすることで、シェアパタ
ーンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する
手段と、を具備することを特徴とする画像生成システム
としたものである。
【0015】また請求項4の発明では、埋め込み画像及
びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力する手段と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数
の補助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散さ
せたシェアパターンを生成する手段と、シェアパターン
の各補助画素の各色部分に対応する被埋め込み画像の画
素を任意に定められた色に置き換え、シェアパターンを
被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する手段
と、を具備することを特徴とする画像生成システムとし
たものである。
【0016】また請求項5の発明では、埋め込み画像及
びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力し、埋め込み画像の階調を補正する手段と、階調補
正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画
素を対応させることで、階調補正された埋め込み画像を
分散させたシェアパターンを生成する手段と、シェアパ
ターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋め込み画
像の画素を任意に定められた色に置き換え、シェアパタ
ーンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する
手段と、を具備することを特徴とする画像生成システム
としたものである。
【0017】また請求項6の発明では、埋め込み画像及
びカラーのパターン画像である被埋め込み画像を画像デ
ータとして入力する手段と、埋め込み画像の各画素に1
つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋め込み画
像を分散させたシェアパターンを生成する手段と、被埋
め込み画像の画素を、シェアパターンの対応する1つ又
は複数の補助画素に基づいて移動させることで、シェア
パターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成
する手段と、を具備することを特徴とする画像生成シス
テムとしたものである。
【0018】また請求項7の発明では、埋め込み画像を
画像データとして入力する手段と、埋め込み画像の各画
素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋め
込み画像を分散させたシェアパターンを生成する手段
と、媒体に対して、シェアパターンの特定の色の補助画
素に対応する箇所に穴を開けてシェアを出力する手段
と、を具備することを特徴とする画像生成システムとし
たものである。
【0019】また請求項8の発明では、埋め込み画像を
画像データとして入力する手段と、付加情報を記憶する
手段と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画
素を対応させて埋め込み画像を分散させると共に、その
対応に存在する冗長性を利用して付加情報をも埋め込ま
せてシェアパターンを生成する手段と、を具備すること
を特徴とする画像生成システムとしたものである。
【0020】また請求項9の発明では、埋め込み画像を
画像データとして入力する手段と、付加情報を記憶する
手段と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画
素を対応させることで、埋め込み画像を分散させたシェ
アパターンを生成する手段と、付加情報を2次元パター
ンで表現し、シェアパターンの特定の色の補助画素に分
割する手段と、シェアパターンのその特定の色の各補助
画素に、対応する分割された付加情報を表現する2次元
パターンを重畳することで、シェア画像を生成する手段
と、を具備することを特徴とする画像生成システムとし
たものである。
【0021】また請求項10の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力する手段と、付加情報を表現するデジタル透かし
を被埋め込み画像に埋め込む手段と、埋め込み画像の各
画素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋
め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する手段
と、シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応
するデジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画
素を削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め
込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシ
ェア画像を生成する手段と、を具備することを特徴とす
る画像生成システムとしたものである。
【0022】また請求項11の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する手段と、付加
情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に埋め
込む手段と、階調補正された埋め込み画像の各画素に1
つ又は複数の補助画素を対応させることで、階調補正さ
れた埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成す
る手段と、シェアパターンの各補助画素の特定の色部分
に対応するデジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画
像の画素を削除して透明にすることで、デジタル透かし
が埋め込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め
込みシェア画像を生成する手段と、を具備することを特
徴とする画像生成システムとしたものである。
【0023】また請求項12の発明は、埋め込み画像及
びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力する手段と、付加情報を表現するデジタル透かしを
被埋め込み画像に埋め込む手段と、埋め込み画像の各画
素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋め
込み画像を分散させたシェアパターンを生成する手段
と、シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する
デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
任意に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋
め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する手段と、を
具備することを特徴とする画像生成システムとしたもの
である。
【0024】また請求項13の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する手段と、付加
情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に埋め
込む手段と、階調補正された埋め込み画像の各画素に1
つ又は複数の補助画素を対応させることで、階調補正さ
れた埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成す
る手段と、シェアパターンの各補助画素の各色部分に対
応するデジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の
画素を任意に定められた色に置き換え、シェアパターン
を被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する手段
と、を具備することを特徴とする画像生成システムとし
たものである。
【0025】また請求項14の発明では、埋め込み画像
及びカラーのパターン画像である被埋め込み画像を画像
データとして入力する手段と、付加情報を表現するデジ
タル透かしを被埋め込み画像に埋め込む手段と、埋め込
み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応させる
ことで、埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生
成する手段と、デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込
み画像の画素を、シェアパターンの対応する1つ又は複
数の補助画素に基づいて移動させることで、デジタル透
かしを埋め込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを
埋め込みシェア画像を生成する手段と、を具備すること
を特徴とする画像生成システムとしたものである。
【0026】また請求項15の発明では、埋め込み画像
及び濃淡画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力する手段と、被埋め込み画像全体の画素数を底上げ
する手段と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補
助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散させた
シェアパターンを生成する手段と、埋め込み画像をラス
タライズして網点を発生したときに、各網点に対応する
シェアパターンの補助画素の色に応じて網点の角度を設
定するように埋め込み画像を調節することで、埋め込み
画像にシェアパターンを埋め込んでシェア画像を生成す
る手段と、シェア画像をラスタライズする手段と、を具
備することを特徴とする画像生成システムとしたもので
ある。
【0027】また請求項16の発明では、シェアを出力
する手段を具備することを特徴とする請求項1〜6、9
〜14の何れか1項記載の画像生成システムとしたもの
である。
【0028】また請求項17の発明では、シェアパター
ンに基づいて、シェアを出力する手段を具備することを
特徴とする請求項8記載の画像生成システムとしたもの
である。
【0029】また請求項18の発明では、ラスタライズ
されたシェア画像に基づいて、シェアを出力する手段を
具備することを特徴とする請求項15記載の画像生成シ
ステムとしたものである。
【0030】また請求項19の発明では、シェアに対し
て再生を容易にする工夫を施す手段を具備していること
を特徴とする請求項7、16〜18の何れか1項記載の
画像生成システムとしたものである。
【0031】また請求項20の発明では、上記工夫が、
シェアに位置合わせ用の印を付加することであることを
特徴とする請求項19項記載の画像生成システムとした
ものである。
【0032】また請求項21の発明では、上記工夫が、
シェアの片面に粘着材を塗布することであることを特徴
とする請求項19項記載の画像生成システムとしたもの
である。
【0033】また請求項22の発明では、上記工夫が、
シェアを出力するとき又はその前に画素同士の間隔を離
すことであることを特徴とする請求項19記載の画像生
成システムとしたものである。
【0034】また請求項23の発明では、埋め込み画像
とカラー画像又は濃淡画像である被埋め込み画像とを画
像データとして入力する工程と、埋め込み画像を分散さ
せたシェアパターンを生成する工程と、シェアパターン
を被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程
と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0035】また請求項24の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力する工程と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複
数の補助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散
させたシェアパターンを生成する工程と、シェアパター
ンの各補助画素の特定の色部分に対応する被埋め込み画
像の画素を削除して透明にすることで、シェアパターン
を被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程
と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0036】また請求項25の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する工程と、階調
補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助
画素を対応させることで、階調補正された埋め込み画像
を分散させたシェアパターンを生成する工程と、シェア
パターンの各補助画素の特定の色に対応する被埋め込み
画像の画素を削除して透明にすることで、シェアパター
ンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工
程と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもの
である。
【0037】また請求項26の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力する工程と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複
数の補助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散
させたシェアパターンを生成する工程と、シェアパター
ンの各補助画素の各色部分に対応する被埋め込み画像の
画素を任意に定められた色に置き換え、シェアパターン
を被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程
と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0038】また請求項27の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する工程と、階調
補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助
画素を対応させることで、階調補正された埋め込み画像
を分散させたシェアパターンを生成する工程と、シェア
パターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋め込み
画像の画素を任意に定められた色に置き換え、シェアパ
ターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成す
る工程と、を含むことを特徴とする画像生成方法とした
ものである。
【0039】また請求項28の発明では、埋め込み画像
及びカラーのパターン画像である被埋め込み画像を画像
データとして入力する工程と、埋め込み画像の各画素に
1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋め込み
画像を分散させたシェアパターンを生成する工程と、被
埋め込み画像の画素を、シェアパターンの対応する1つ
又は複数の補助画素に基づいて移動させることで、シェ
アパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生
成する工程と、を含むことを特徴とする画像生成方法と
したものである。
【0040】また請求項29の発明では、埋め込み画像
を画像データとして入力する工程と、埋め込み画像の各
画素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋
め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する工程
と、媒体に対して、シェアパターンの特定の色の補助画
素に対応する箇所に穴を開けてシェアを出力する工程
と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0041】また請求項30の発明では、埋め込み画像
を画像データとして入力する工程と、付加情報を記憶す
る工程と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助
画素を対応させて埋め込み画像を分散させると共に、そ
の対応に存在する冗長性を利用して付加情報をも埋め込
ませてシェアパターンを生成する工程と、を含むことを
特徴とする画像生成方法としたものである。
【0042】また請求項31の発明では、埋め込み画像
を画像データとして入力する工程と、付加情報を記憶す
る工程と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助
画素を対応させることで、埋め込み画像を分散させたシ
ェアパターンを生成する工程と、付加情報を2次元パタ
ーンで表現し、シェアパターンの特定の色の補助画素に
分割する工程と、シェアパターンの特定の色の各補助画
素に、対応する分割された付加情報を表現する2次元パ
ターンを重畳することで、シェア画像を生成する工程
と、を含みことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0043】また請求項32の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力する工程と、付加情報を表現するデジタル透かし
を被埋め込み画像に埋め込む手段と、埋め込み画像の各
画素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋
め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する工程
と、シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応
するデジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画
素を削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め
込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシ
ェア画像を生成する工程と、を含むことを特徴とする画
像生成方法としたものである。
【0044】また請求項33の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する工程と、付加
情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に埋め
込む手段と、階調補正された埋め込み画像の各画素に1
つ又は複数の補助画素を対応させることで、階調補正さ
れた埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成す
る工程と、シェアパターンの各補助画素の特定の色部分
に対応するデジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画
像の画素を削除して透明にすることで、デジタル透かし
が埋め込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め
込みシェア画像を生成する工程と、を含むことを特徴と
する画像生成方法としたものである。
【0045】また請求項34の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力する工程と、付加情報を表現するデジタル透かし
を被埋め込み画像に埋め込む手段と、埋め込み画像の各
画素に1つ又は複数の補助画素を対応させることで、埋
め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する工程
と、シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する
デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
任意に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋
め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程と、を
含むことを特徴とする画像生成方法としたものである。
【0046】また請求項35の発明では、埋め込み画像
及びカラー画像である被埋め込み画像を画像データとし
て入力し、埋め込み画像の階調を補正する工程と、付加
情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に埋め
込む工程と、階調補正された埋め込み画像の各画素に1
つ又は複数の補助画素を対応させることで、階調補正さ
れた埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成す
る工程と、シェアパターンの各補助画素の各色部分に対
応するデジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の
画素を任意に定められた色に置き換え、シェアパターン
を被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程
と、を含むことを特徴とする画像生成方法としたもので
ある。
【0047】また請求項36の発明では、埋め込み画像
及びカラーのパターン画像である被埋め込み画像を画像
データとして入力する工程と、付加情報を表現するデジ
タル透かしを被埋め込み画像に埋め込む工程と、埋め込
み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応させる
ことで、埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生
成する工程と、デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込
み画像の画素を、シェアパターンの対応する1つ又は複
数の補助画素に基づいて移動させることで、デジタル透
かしを埋め込まれた被埋め込み画像にシェアパターンを
埋め込みシェア画像を生成する工程と、を含むことを特
徴とする画像生成方法としたものである。
【0048】また請求項37の発明では、埋め込み画像
及び濃淡画像である被埋め込み画像を画像データとして
入力する工程と、被埋め込み画像全体の画素数を底上げ
する工程と、埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補
助画素を対応させることで、埋め込み画像を分散させた
シェアパターンを生成する工程と、埋め込み画像をラス
タライズして網点を発生したときに、各網点に対応する
シェアパターンの補助画素の色に応じて網点の角度を設
定するように埋め込み画像を調節することで、埋め込み
画像にシェアパターンを埋め込んでシェア画像を生成す
る工程と、シェア画像をラスタライズする工程と、を含
むことを特徴とする画像生成方法としたものである。
【0049】また請求項38の発明では、シェア画像に
基づいて、シェアを出力する工程を含むことを特徴とす
る請求項23〜28、31〜36の何れか1項記載の画
像生成方法としたものである。
【0050】また請求項39の発明では、シェアパター
ンに基づいて、シェアを出力する工程を含むことを特徴
とする請求項30記載の画像生成方法。
【0051】また請求項40の発明では、ラスタライズ
されたシェア画像に基づいて、シェアを出力する工程を
含むことを特徴とする請求項37記載の画像生成方法と
したものである。
【0052】また請求項41の発明では、シェアに対し
て再生を容易にする工夫を施す工程を含むことを特徴と
する請求項29、38〜40の何れか1項記載の画像生
成方法としたものである。
【0053】また請求項42の発明では、上記工夫が、
シェアに位置合わせ用の印を付加することであることを
特徴とする請求項41項記載の画像生成方法としたもの
である。
【0054】また請求項43の発明では、上記工夫が、
シェアの片面に粘着材を塗布することであることを特徴
とする請求項41記載の画像生成方法としたものであ
る。
【0055】また請求項44の発明では、上記工夫が、
シェアを出力するとき又はその前に画素同士の間隔を離
すことであることを特徴とする請求項41記載の画像生
成方法としたものである。
【0056】また請求項45の発明では、カラー又は濃
淡画像が記録されているn枚のシェアの内、k枚以上の
シェアを重ね合わせると埋め込み画像が現れ、k枚未満
のシェアを重ね合わせても埋め込み画像が現れないこと
を特徴とする記録物としたものである。
【0057】また請求項46の発明では、カラーのパタ
ーン画像が記録されているn枚のシェアの内、k枚以上
のシェアを重ね合わせると埋め込み画像が現れ、k枚未
満のシェアを重ね合わせても埋め込み画像が現れないこ
とを特徴とする記録物としたものである。
【0058】また請求項47の発明では、穴が開いてい
るn枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重ね合わせる
と埋め込み画像が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせ
ても埋め込み画像が現れないことを特徴とする記録物と
したものである。
【0059】また請求項48の発明では、画像が記録さ
れ、各画素の配置で肉眼では見えない付加情報が表現さ
れているn枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重ね合
わせると埋め込み画像のみが現れ、k枚未満のシェアを
重ね合わせても埋め込み画像が現れないことを特徴とす
る記録物としたものである。
【0060】また請求項49の発明では、付加情報を表
現するデジタル透かしが埋め込まれているカラーの画像
がシェアされているn枚のシェアの内、k枚以上のシェ
アを重ね合わせると埋め込み画像が現れ、k枚未満のシ
ェアを重ね合わせても埋め込み画像が現れないことを特
徴とする記録物としたものである。
【0061】また請求項50の発明では、付加情報を表
現するデジタル透かしが埋め込まれているカラーのパタ
ーン画像が記録されているn枚のシェアの内、k枚以上
のシェアを重ね合わせると埋め込み画像が現れ、k枚未
満のシェアを重ね合わせても埋め込み画像が現れないこ
とを特徴とする記録物としたものである。
【0062】また請求項51の発明では、濃淡画像が記
録されているn枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重
ね合わせるとモアレが発生することにより埋め込み画像
が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせても埋め込み画
像が現れないことを特徴とする記録物としたものであ
る。
【0063】また請求項52の発明では、シェアに対し
て再生を容易にする工夫を施していることを特徴とする
請求項45〜51の何れか1項記載の記録物としたもの
である。
【0064】また請求項53の発明では、上記工夫が、
シェアに位置合わせ用の印が付加してあることであるこ
とを特徴とする請求項52記載の記録物としたものであ
る。
【0065】また請求項54の発明では、上記工夫が、
シェアの片面に粘着材を塗布してあることであることを
特徴とする請求項52記載の記録物としたものである。
【0066】また請求項55の発明では、上記工夫が、
シェアの記録されている画素同士の間隔が離れているこ
とであることを特徴とする請求項52記載の記録物とし
たものである。
【0067】
【発明の実施の形態】(全体で共通の実施形態)まず、
請求項1の画像生成システム、請求項23の画像生成方
法、請求項45の記録物に係わる全体で共通の実施形態
を説明する。
【0068】図1に、本実施形態に係る画像生成システ
ムの物理的な構成を示す。この画像生成システムはCP
U101、画像メモリ102、画像入力部103、プロ
グラムメモリ104、および画像記録部105よりな
り、これらはすべてバス106により接続されている。
CPU101、画像メモリ102、画像入力部103お
よびプログラムメモリ104によって画像処理部107
が構成される。
【0069】この画像生成システムの動作を簡単に説明
すると、まず画像入力部103を通して埋め込み画像お
よび被埋め込み画像を画像メモリ102の所定の領域に
それぞれ書き込む。そして、以下に示すアルゴリズムに
基づき、これらの画像に計算処理を施してシェア画像を
作成し、このシェア画像を画像記録部105で記録媒体
に記録するか印刷などの形で記録することによりシェア
を出力する。
【0070】これらの一連の処理は、全てプログラムメ
モリ104内に格納されたプログラムに従ってCPUに
より行われる。なお、処理には専用の装置を用いてもよ
いが、パーソナルコンピュータなどの汎用の計算機を用
いてもよい。この場合、画像メモリ102とプログラム
メモリ104は同一のメモリを領域を分けて利用するの
が一般的である。
【0071】これらの処理の流れの模式図を図19に示
す。図19で、埋め込み画像はまずシェアパターンに分
解され、被埋め込み画像にシェアパターンを重畳するこ
とでシェア画像が生成される。そして、シェア画像を記
録物として出力することでシェアが生成される。
【0072】次に、本システムの入力画像である埋め込
み画像および被埋め込み画像の構成と、画像処理の内容
や意味について詳細に説明する。
【0073】入力画像は通常、計算機での表現に用いら
れるのと同様に、直交座標系の各格子点上で濃度の定義
されたディジタル情報として表現される。ここでは、直
交座標系の2軸をx軸、y軸とし、便宜上それぞれ横、
縦と表現する。
【0074】本実施形態では、基本的には、埋め込み画
像としてグレイスケール画像やモノクロ2値画像を用い
るが、カラー画像であっても構わない。画素(x,y)
の濃度値をP(x,y)と表す。モノクロ2値画像の場
合、黒い画素はP(x,y)=1で白い画素はP(x,
y)=0となる。シェアパターンには、図2のように埋
め込み画像の一画素に対して、補助画素が一個あるいは
複数個存在している。図2の例では、1画素に対して4つ
の補助画素が対応している。この補助画素はモノクロ2
値画像であり、埋め込み画像P(x,y)に対応する補
助画素をQ(x,y,r)と表す。ここで、rは補助画
素番号で1以上の整数である。また、被埋め込み画像に
は、カラー画像やグレイスケール画像を用いる。
【0075】しかしながら、本実施形態では、より一般
的に、2値画像や、濃淡画像に拡張できる。2値画像と
は、モノクロ2値画像における黒と白のペアを、例えば
青と白、赤と白、青と黄色などの2色の組合わせに変え
てもよいことを意味する。この場合、上のP(x,y)
は、P(x,y)=1のときは第1の色の画素を意味
し、P(x,y)=0のときは第2の色の画素を意味す
ることになる。例えば、青と黄色のペアを用いるとき
は、P(x,y)=1は青の画素を意味し、P(x,
y)=0は黄色の画素を意味する。
【0076】同様に、濃淡画像では、P(x,y)で画
素(x,y)における第1の色の濃度値を表現し、1−
P(x,y)で画素(x,y)における第2の色の濃度
値を表現する。例えば、白と黒のペアの代わりに、青と
黄色のペアを用いるときは、P(x,y)は画素(x,
y)における青の濃度値を表現し、1−P(x,y)は
画素(x,y)における黄色の濃度値を表現する。この
濃淡画像は、グレイスケール画像の素直な拡張になって
いる。なぜならば、グレイスケール画像では、P(x,
y)は画素(x,y)における黒の濃度値を表現すると
考えることができ、他方1−P(x,y)は画素(x、
y)における白の濃度値を表現すると考えられるからで
ある。
【0077】2値画像や、濃淡画像を用いる場合、補助
画素は2色からなる2値画像になる。例えば、青と黄色
のペアを用いる2色からなる2値画像又は2色からなる
濃淡画像の場合、補助画素も青と黄色のペアからなる2
値画像になる。
【0078】以下本明細書では簡便のために、主にモノ
クロ2値画像又はグレイスケール画像を用いる場合に記
述するが、より一般に、モノクロ2値画像は2値画像
に、グレイスケール画像は濃淡画像に拡張できる。
【0079】次に、本実施形態における画像処理のアル
ゴリズムを、図3のフローチャートに従って説明する。
【0080】第1ステップ(S1);埋め込み画像と被
埋め込み画像の入力 まず、埋め込み画像と被埋め込み画像をデジタルデータ
として入力する。画像が既にデジタルデータとなってい
る場合は、そのまま適当な画像フォーマットに変換す
る。画像が、ハードコピーや銀塩写真などの場合は、デ
ジタルスキャナーで読み取りデジタルデータとして入力
する。
【0081】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 次に、埋め込み画像をもとに、例えば視覚復号型秘密分
散法を用いて、シェアパターンを生成する。シェアパタ
ーンの組み合わせによって、埋め込み画像を再生するこ
とが可能である。また、シェアパターンのペアーの組換
えで、埋め込み画像を複数枚にすることも可能である。
シェアパターンの生成では、まず乱数を発生させる。乱
数の発生手段としては、M系列などの疑似乱数を用い
る。そして、その乱数に従ってシェアパターンの組み合
わせの選択を行なう。組み合わせの選択方法は、各実施
形態によって異なるので、各実施形態の説明で述べる。
【0082】第3ステップ(S2);画像の重畳処理 次に、被埋め込み画像に、シェアパターンを埋め込み、
最終的なシェア画像を生成する。この重畳処理は各実施
形態によって異なり、各実施形態の説明で述べる。
【0083】第4ステップ(S3);シェア画像の補正
処理 次に、第4ステップでは、RGBの色成分で表現された
シェア画像を、画像記録部でYMCKの4色のインク量
として印刷するために用いるインク量信号に変換する。
この変換は、従来より色変換技術として広く知られてい
る。なお、最初からYMCKベースで処理を行えば、第
4ステップの処理は省くことができる。また、シェア画
像をインク量信号ではなく、媒体に穴をあけるなどして
記録する場合には、この処理は不要である。
【0084】以上の説明では、一連のシェア画像生成処
理をソフトウエア処理で実現したが、ハードウエアで実
現することも可能である。図4は、前述した一連のシェ
ア画像生成をハードウエアで実現する画像生成システム
の構成である。
【0085】埋め込み画像と被埋め込み画像を格納する
2つの画像メモリ、シェアパターンを生成するシェアパ
ターン発生部、画像を重畳する画像重畳部、シェア画像
の補正処理を行なう補正処理部、画像を記録する画像記
録部が組み合わされて画像生成システムが構成される。
【0086】まず、埋め込み画像はデジタルデータ化さ
れ画像メモリ1に格納される。同様に、被埋め込み画像
もデジタルデータ化され画像メモリ2に格納される。次
に、シェアパターン発生部において、乱数が発生され、
画像メモリ1から入力される埋め込み画像データをもと
に乱数に従ってシェアパターンを生成する。シェアパタ
ーンの生成方法は、各実施形態によって異なり、各実施
形態の詳細説明において述べる。画像重畳部では、画像
メモリ2から被埋め込み画像が、シェアパターン発生部
からシェアパターンが入力され、これらの画像を重畳し
てシェア画像が生成される。そして、次に画像補正部に
シェア画像が流れ、RGBデータはYMCKのデータに
変換される。最後に、シェア画像は画像記録部において
媒体にハードコピーなどの形態で記録されることにより
シェアを出力する。
【0087】このようにハードウエアによっても、容易
に前記の画像処理を実現することが可能である。ハード
ウエアを用いると、高速に画像処理を行なうことが可能
であり、特に大量のシェアを発生する必要がある場合な
どに有効である。
【0088】次に、上述のようにシェア画像を媒体に記
録したシェアから、埋め込み画像を再生する再生装置に
ついて、具体的に説明する。
【0089】図5は、再生装置の一構成例を示した図で
ある。シェアを再生装置に装填して固定する。これによ
り、シェア同士が所定の位置関係に固定される。この固
定されたシェアを観察することにより、シェアから埋め
込み画像が合成され認識することができる。また、電球
などの光源を再生装置の下部に配置することで、再生を
より鮮明にすることが可能である。なお、再生装置は図
5に示したような構成に限らず、シェアの位置関係を固
定できればどのような構造でもよい。
【0090】次に、再生装置によって埋め込み画像が再
生される原理を簡単な例をとって説明する。例として、
埋め込み画像としてモノクロ2値画像を、被埋め込み画
像として無地の画像を利用する場合を述べる。
【0091】再生時に記録されたシェア画像を重ね合わ
せると、被埋め込み画像中に埋め込み画像が重なった形
で視覚的に見える。この例の場合、生成されたシェア画
像もモノクロ2値画像になる。そして、各画素のシェア
同士の重なり具合によって、図6のように人間の目には
その画素が白く見えたり黒く見たりする。よって、埋め
込み画像の黒い画素については、再生時に黒く見えるよ
うにシェアパターンを構成し、埋め込み画像の白い画素
については、再生時に白く見えるようにシェアパターン
を構成することによって、埋め込み画像を人間の目で再
生することが可能になる。この時に、人間の目に容易に
黒い部分と白い部分を区別できるように、2つの部分の
コントラスト比を十分大きくとることが重要になる。な
お、この例で黒と白のペアで説明したが、他の色の組み
合わせ、例えば青と白、赤と白、青と黄色などの組み合
わせでも同様の効果をえることが可能である。以降で
も、基本的に黒と白のペアで説明するが、他の色の組み
合わせも可能である。
【0092】その他、再生をしやすくする工夫として、
媒体に図7に示すような位置合わせの為の目印を付加し
ておくことで、再生時の位置合わせを容易にすること
や、シェアの片面に弱い粘着材を塗布しておくことで、
いったん重ね合わせた後、簡単に位置がずれないように
すること、などが考えられる。また、図8に示すよう
に、従来画素同士を連結して配置していたものを、画素
を離して配置することにより、手ぶれなどによる影響を
受けにくくする工夫も、再生をしやすくするものとして
有効である。
【0093】次から、各実施形態に応じて具体的な処理
を示す。
【0094】(第1の実施形態)まず、請求項2〜5の
画像生成システム、請求項24〜27の画像生成方法に
係わる第1の実施形態を説明する。本実施形態では、埋
め込み画像としてグレイスケール画像を用いる。そし
て、被埋め込み画像には、カラー画像を用いる。本実施
形態では、被埋め込み画像としてカラー画像を用いるの
で、図6の例において、再生時に、図6の黒い部分に色
がつき、白い部分は無色、あるいは同一の色がつくこと
になる。視覚的には、無色あるいは同一の色の部分が他
の部分の区別されて認識され、埋め込み画像を認識する
ことが可能となる。
【0095】次に、本実施形態における画像処理のアル
ゴリズムについて、図3のフローチャートに沿って詳細
に説明する。
【0096】第1ステップ(S1);(埋め込み画像と
被埋め込み画像の入力) 埋め込み画像と被埋め込み画像をデジタルデータとして
入力する。本実施形態では、埋め込み画像はグレイスケ
ール画像として、被埋め込み画像としてカラー画像とし
て入力する。埋め込み画像は、入力されると同時に、補
助画素に分解される。一般に、階調が細かくなるに従っ
て補助画素の画素数が増える。階調数を多くすることに
より、より滑らかな画像を表現することが可能である
が、補助画素数が増えることにより補助画素の大きさが
小さくなり、再生時の位置合わせが困難になる。よっ
て、階調数を画像の質を落とさない程度に少なくし、補
助画素の大きさとバランスをとることが重要になる。階
調の調整法としては、「誤差拡散法」などの方法が知ら
れている。
【0097】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 次に、階調補正された埋め込み画像をもとに、例えば視
覚復号型秘密分散法を用いて、シェアパターンを生成す
る。シェアパターンの組み合わせによって、埋め込み画
像を再生することが可能になる。また、シェアパターン
のペアーの組換えで、埋め込み画像を複数枚にすること
も可能である。シェアパターンの生成では、まず乱数を
発生させる。そして、その乱数に従ってシェアパターン
の組み合わせの選択を行なう。これ以降、シェアパター
ンの組み合わせのことを「セット」と呼ぶことにする。
図9の例のように、シェアパターンの組み合わせが4セ
ットある場合は、1から4の乱数を発生させ、発生させ
た乱数に従ってセットを選択する。図9のように、2つ
のパターンが1セットの中に含まれていれば、埋め込み
画像は2枚のシェアパターンに分散されることになる。
セットの選択は、対応する埋め込み画像の画素が白の場
合は、白のセットから選択し、画素が黒の場合は黒のセ
ットから選択する。これを各画素について行ない、画面
全体についてシェアパターンを生成する。本実施形態に
おいては、埋め込み画像は階調補正されたグレイスケー
ル画像であり、階調数に応じて補助画素数が決定され
る。図9の例は、白と黒で、階調数が2の場合であり、
階調数が増えるにしたがって、セット数も増加する。こ
のステップにおいて、埋め込み画像は複数のシェアパタ
ーンに分散される。
【0098】第3ステップ(S3);画像の重畳処理 次に、画像の重畳処理においては、被埋め込み画像にシ
ェアパターンを埋め込み、最終的なシェア画像を生成す
る。埋め込みは、シェアパターンの各補助画素の黒い部
分に対応する被埋め込み画像の画素を残し、シェアパタ
ーンの各補助画素の白い部分に対応する画素を削除して
透明にすることで行われる。この時に、埋め込み画像が
より残るようにすると、最終的なシェアの見栄えがよく
なる。その為、第2ステップにおいてパターンをなるべ
く黒い部分が多くなるようにシェアパターンを工夫する
と見栄えがよくなる。また、シェアパターンの白い部分
に対応する画素の代わりに、ある特定の色を塗ると、シ
ェアの見栄えが多少損なわれる代わりに埋め込み画像は
より鮮明に再生される。
【0099】第4ステップ(S4);シェア画像の補正
処理 次に、第4ステップでは、RGBの色成分で表現された
シェア画像を、画像記録部でYMCKの4色のインク量
に変換する。
【0100】以上が、本実施形態における一連の画像処
理であり、この処理の後、画像記録部でインク量信号に
応じてシェア画像をハードコピーなどの記録物として記
録することによりシェアを出力する。
【0101】再生は、図5の再生装置を利用したり、人
の手で各シェアを合わせることにより行われる。
【0102】(第2の実施形態)次に、請求項6の画像
生成システム、請求項28の画像生成方法、及び請求項
46の記録物に係わる第2の実施形態を説明する。本実
施形態では、被埋め込み画像として小さな画像や文字を
並べたパターン画像を利用する。
【0103】本実施形態では、埋め込み画像として、モ
ノクロ2値画像を利用し、被埋め込み画像として、小さ
な画像や文字を並べたパターン画像を利用する。パター
ン画像は、画像の冗長度が低いため第1の実施形態の方
法では埋め込み画像を鮮明に再現することが難しかっ
た。これ以降、小さな画像や文字のことを小パターンと
呼ぶことにする。
【0104】本実施形態で記録されたシェア画像の性質
について説明する。生成されたシェア画像は小さな画像
や文字を並べたパターン画像であり、シェア同士の各小
パターンの重なり具合によって、図10のロゴの場合の
ように人間の目には違って観察される。小パターンがぴ
ったりと合わさった場合には、その部分は白っぽく見
え、小パターンがずれて合わさった場合には、その部分
は黒っぽくみえる。埋め込み画像の白い部分をパターン
がぴったりとあるように、黒い部分をパターンがずれる
ように構成することで、埋め込み画像を観測できる。
【0105】次に、本実施形態における画像処理のアル
ゴリズムを、図3のフローチャートに従って詳細に説明
する。
【0106】第1ステップ(S1);埋め込み画像と被
埋め込み画像の入力 埋め込み画像と被埋め込み画像をデジタルデータとして
入力する。本実施形態においては、埋め込み画像はモノ
クロ2値画像として入力され、被埋め込み画像として実
際には小パターンがカラー画像として入力される。被埋
め込み画像は、この小パターンを縦横に並べたものして
解釈される。
【0107】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 第1の実施形態と同様に、埋め込み画像をもとに、シェ
アパターンを生成する。図10のロゴの場合の例では、
補助画素数は埋め込み画像の各画素に対して1つであ
り、シェアパターンはロゴが右寄りか左寄りの2種類で
表現される。よって、シェアパターンは右寄りを表す黒
と、左寄りを表す白の2値で表現される。勿論、ロゴが
上左寄り、上右寄り、下左寄り、下右寄りの4種類用意
し、それに合わせて補助画素数を2つにすることも可能
である。
【0108】第3ステップ(S3);画像の重畳処理 次に、シェアパターンに合わせて小パターンを配置し
て、最終的なシェア画像を生成する。すなわち、シェア
パターンの組み合わせがNセットある場合、シェアパタ
ーンに従ってNセットの内の1セットの組み合わせをそれ
ぞれのシェアに書き込む。これを各画素に対して行な
い、全画像画面に対して処理してシェア画像を生成す
る。図10のロゴの場合、シェアパターンは右寄りを表
す黒と、左寄りを表す白の2セットである。シェアパタ
ーンが黒の部分には小パターンを右寄りに配置し、シェ
アパターンが白の部分には小パターンを左寄りに配置す
る。
【0109】第4ステップ(S4);シェア画像の補正
処理 第1の実施形態と同様に、RGBデータをYMCKのイ
ンク量に変換する。
【0110】以上が、本実施形態における一連の画像処
理であり、この処理の後、第1の実施形態と同様に画像
記録部でシェア画像をハードコピーなどの記録物として
記録することによりシェアを出力する。
【0111】再生方法は、第1の実施形態と同様にして
行われる。
【0112】(第3の実施形態)次に、請求項7の画像
生成システム、請求項29の画像生成方法、及び請求項
47の記録物に係わる第3の実施形態を説明する。本実
施形態では、シェア画像をハードコピーとして記録する
代わこりに、媒体に穴をあける。
【0113】本実施形態では、埋め込み画像として、モ
ノクロ2値画像を利用し、被埋め込み画像は用いない。
ただし、穴をあける媒体上に任意の画像を印刷すること
で、見栄えをよくすることが可能である。また、埋め込
み画像としてグレイスケール画像も利用することが可能
であるが、補助画素数が増えることより、補助画素の大
きさが小さくなり、穴をあけたときの強度を保つことが
難しくなったり、再生時にシェアを合わせるのが難しく
なるなどの問題が出てくる。前述までの実施形態では、
媒体として主に透明なシートが利用されていたが、本実
施形態の場合、不透明なものを利用することが可能であ
る。
【0114】本実施形態でシェアパターンから生成記録
されたシェアは、パターンにそって穴があけられてい
る。シェア同士の各パターンの穴の重なり具合によっ
て、人間の目に模様が観察される。パターンがぴったり
と合わさった場合には、その部分は穴があいて見え、パ
ターンがずれて合わさった場合には、その部分は穴がふ
さがった状態で見える。埋め込み画像の白い部分をパタ
ーンがぴったりとあうように、黒い部分をパターンがず
れるように構成することで、埋め込み画像を観測でき
る。
【0115】次に、本実施形態における画像処理のアル
ゴリズムについて図11のフローチャートに沿って詳細
に説明する。
【0116】第1ステップ(S1);埋め込み画像の入
力 埋め込み画像を読み込む。埋め込み画像は、モノクロ2
値画像として入力する。被埋め込み画像は、本実施形態
では利用しない。
【0117】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 第1の実施形態と同様に、埋め込み画像をもとに、例え
ば視覚復号型秘密分散法を用いて、シェアパターンを生
成する。
【0118】本実施形態においては、第3ステップ(画
像の重畳処理)と第4ステップ(シェア画像の補正処
理)は不要である。
【0119】以上が、本実施形態における一連の画像処
理であり、この処理の後、画像記録部でシェアパターン
に従って媒体に穴をあけ記録することでシェアを出力す
る。
【0120】次に、媒体に穴をあける方法を説明する。
シェアパターンの黒あるいは白のパターンのどちらかを
選択し、そのパターン部分に適当な大きさの穴をあけ
る。図12の穴をあけた媒体1に示すように、穴をあけ
るときに枠を持たせて穴をあける。これは、枠を設けな
いで、パターンの画素の大きさ一杯に穴をあけると、図
12の穴をあけた媒体2にあるようなパターンの場合、
真ん中の黒い画素が抜け落ちてしまうからである。ま
た、図12の穴をあけた媒体3に示すように角の部分を
残すようにすると枠の強度を十分に保つことができる。
媒体に穴をあける装置は、パンチャーで穴をあけたり、
エッチング技術を利用することで細かな穴を生成するこ
とも可能である。
【0121】本実施形態においても、第1の実施形態と
同様な方法で埋め込み情報の再生を行う。
【0122】従来は、媒体へのハードコピーによる手法
だけであったが、本実施形態により、不透明な媒体にも
適応することが可能になり、応用範囲を広げることが可
能になった。
【0123】(第4の実施形態)次に、請求項8〜14
の画像生成システム、請求項30〜36の画像生成方
法、及び請求項48〜50に係わる第4の実施形態につ
いて説明する。この方法は、シェアパターンの中に埋め
込み画像に関する情報以外に、任意のデジタル情報を埋
め込むことを可能にするものである。これ以降、埋め込
み画像に関する情報とは別に埋め込むデジタル情報を
「付加情報」と呼ぶことにする。
【0124】本実施形態は、大きく2種類に分類でき
る。白黒の2次元コードとして付加情報を埋め込むもの
と、デジタル透かしとして付加情報を埋め込むものの2
つである。2次元コードとして付加情報を埋め込む場合
は更に、冗長なシェアパターンを利用するものと、補助
画素を更に分割して2次元コードを埋め込むものの2種類
がある。
【0125】(4−a付加情報を2次元コードとして埋
め込む場合)付加情報を白黒の2次元コードとして埋め
込む場合、埋め込み画像としてモノクロ2値画像を利用
し、被埋め込み画像は用いない。この場合に、埋め込み
画像にモノクロ2値画像ではなく任意の画像を利用する
こともできるが、装置による付加情報の再生が難しくな
る。
【0126】まず、冗長なシェアパターンを利用する場
合における画像処理のアルゴリズムを図13のフローチ
ャートに沿って詳細に説明する。
【0127】第1ステップ(S1);埋め込み画像の入
力 埋め込み画像を入力する。埋め込み画像を読み込む。埋
め込み画像は、モノクロ2値画像として入力する。被埋
め込み画像は、本実施形態では利用しない。一方、付加
情報についてはデジタル化し、画像とは別にメモリに記
録しておく。
【0128】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成及び画像の重畳処理 冗長なシェアパターンを利用する場合、シェアパターン
の生成と画像の重畳処理とは同時に行なわれる。すなわ
ち、シェアパターンがそのまま最終的なシェア画像とな
る。視覚復号型秘密分散法を用いるシェアパターンの生
成は、付加情報の前処理と、セットの選択の2段階で行
われる。ただし、冗長なシェアパターンを利用する場
合、セットが2種類あり、それぞれ「セット」と「小セ
ット」と呼ぶことにする。図14は、セット数が3、小
セット数が2の場合の例である。第1の実施形態などで
は、本実施形態のセットの内1セットだけを利用して構
成していたが、本実施形態では、セット数を冗長に3つ
用意することで付加情報を埋め込むことが可能となって
いる。まず、付加情報の前処理では、シェアパターンの
冗長度に合わせて情報を変換を行なう。図14の例で
は、セット数が3であり、1画素につき3種類を区別する
ことができる。デジタル情報は一般に基数が2で記録さ
れているが、この場合には付加情報を基数が3のデータ
に変換する。次に、乱数による小セットの選択と同時に
付加情報との重畳を行なう。前処理された付加情報から
選択するセット番号を取得し、乱数を発生させることで
セット内の小セットの選択を行う。これによって、各画
素のシェアパターンは一意に決定される。この各画素に
対する一連の処理を全画素について行なう。
【0129】本実施形態においては、シェア画像はモノ
クロ2値画像であり、第1の実施形態の第4ステップ(シ
ェア画像の補正処理)のような画像変換処理は不要であ
る。
【0130】以上が、本実施形態における一連の画像処
理であり、この処理の後、第1の実施形態と同様に画像
記録部でシェア画像をハードコピーなどの記録物として
記録することによりシェアを出力する。
【0131】次に、補助画素を更に分割する場合の画像
処理のアルゴリズムを、図15のフローチャートに従っ
てに説明する。冗長なシェアパターンを利用する場合と
の違いは、第2ステップと第3ステップにある。
【0132】第1ステップ(S1);埋め込み画像の入
力 冗長なシェアパターンを利用する場合と同様に、埋め込
み画像をモノクロ2値画像として入力し、被埋め込み画
像は利用しない。
【0133】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 次に、埋め込み画像をもとに、視覚復号型秘密分散法を
用いて、シェアパターンを生成する。第1の実施形態と
同様に乱数を発生させてセットの選択を行なう。冗長な
シェアパターンを利用する場合と異なり、セットと小セ
ットを分けることなくシェアパターンを生成する。そし
て、シェアパターンの生成とは別に、付加情報を2次元
コードとして、情報を白と黒の2次元のパターンにす
る。そして、この2次元のパターンをシェアパターンの
黒い補助画素数に分割する。
【0134】第3ステップ(S3);画像の重畳処理 次に、第3ステップの(画像の重畳処理)において、第2
ステップで生成されたシェアパターンと、シェアパター
ンとは別に生成された付加情報の2次元パターンを重畳
して最終的なシェア画像を生成する。具体的には、第2
ステップにおいてシェアパターンの黒い補助画素数に分
割された2次元パターンを、シェアパターンの補助画素
の黒い部分に埋め込むことでシェア画像が生成される。
図16は、各補助画素の黒い部分に付加情報が追加され
ている様子を表している。
【0135】補助画素を更に分割する場合も、第1の実
施形態の第4ステップ(シェア画像の補正処理)によう
な画像変換処理は不要であり、一連の画像処理の後、第
1の実施形態と同様に画像記録部でシェア画像をハード
コピーなどの記録物として記録するによりシェアを出力
する。
【0136】(4−b付加情報をデジタル透かしとして
埋め込む場合)付加情報をデジタル透かしとして埋め込
む場合、埋め込み画像としてグレイスケール画像を用
い、被埋め込み画像にはカラー画像を用いる。
【0137】本実施形態における画像処理のアルゴリズ
ムは、基本的に第1の実施形態や第2の実施形態で述べた
方法と同じであるが、被埋め込み画像の入力時に、同時
にデジタル透かしを被埋め込み画像に埋め込む点が異な
っている。
【0138】デジタル透かしを入れる方法としては、
「画素空間利用型」、「周波数領域利用型」、「統計量
利用型」などの方法が知られており、文献(3)に述べ
られている。
【0139】記録された情報の再生は、付加情報を2次
元コードとして埋め込む場合も、デジタル透かしとして
埋め込む場合も同じである。再生は、第1の実施形態と
同様に人の目で再生する部分と、再生装置を利用する付
加情報の再生部分に分けられる。人間の目での再生は、
シェア同士の重ねあわせることで実行され、付加情報の
再生は、再生装置を利用して行われる。
【0140】付加情報の再生装置は、図17に示すよう
に、シェアを読み取る画像入力部、入力した結果を処理
する画像処理部、処理した結果を表示する結果出力部か
らなる。
【0141】画像入力部は、バーコードスキャナーやフ
ラットベット型スキャナーやドラム型スキャナーなどが
利用できる。バーコードスキャナーを利用すると、手軽
に入力することが可能であり、比較的安価に再生装置を
構成することが可能である。画像処理部では、入力した
画像を、シェアパターンと対応する情報との対応をと
り、付加情報を復号する。そして、結果出力部では、デ
ィスプレイによる表示や、プリンターによる印字などで
結果を出力する。
【0142】従来は、人の目で再生することが可能な情
報の埋め込み方法と、デジタル透かしなど装置を利用す
る情報の埋め込み方法を融合することはできていなかっ
たが、本実施形態では、両者の長所をうまく融合するこ
とが可能となっている。
【0143】(第5の実施形態)次に、請求項15の画
像生成システム、請求項37の画像生成方法、及び請求
項51の記録物に係わる第5の実施形態について説明す
る。今までの実施形態では、シェア同士の色の重なり具
合によって埋め込み画像の再生をしていたが、本実施形
態では色の重なりではなく網点の重なり具合によって埋
め込み画像を再生するものである。従来よく知られてい
るように、網点画像はその角度によってモアレ現象がお
きる。網点の角度のパターンを調節することでモアレ現
象を起こし、埋め込み画像を再生するものである。
【0144】本実施形態では、埋め込み画像としてモノ
クロ2値画像を用いる。また、被埋め込み画像には、グ
レイスケール画像を用いる。埋め込み画像としてグレイ
スケール画像を用いることも可能であるが、鮮明に再生
することが難しい。
【0145】次に、本実施形態における画像処理のアル
ゴリズムを、図3に示すフローチャートに沿って詳細に
説明する。
【0146】第1ステップ(S1);埋め込み画像と被
埋め込み画像の入力 埋め込み画像と被埋め込み画像の入力を行なう。本実施
形態では、埋め込み画像はモノクロ2値画像、被埋め込
み画像としてグレイスケール画像として入力する。被埋
め込み画像は、入力後全体的に画像が暗くなる処理を施
す。これは、これ以降の処理において画像を網点化した
ときに、十分な画素値がないと明確なモアレ現象を起こ
すことができないためである。画像のコントラストをな
るべく損なわないように、全体として画素値の底上げを
し、シェア同士を重ねたときに人の目で十分に確認でき
るだけのモアレ現象を起こせるように調整する。
【0147】第2ステップ(S2);シェアパターンの
生成 次に、埋め込み画像をもとに、例えば視覚復号型秘密分
散法を用いて、シェアパターンを生成する。シェアパタ
ーンのセットは、シェアを重ね合わせたときにモアレを
起こすセットと、モアレを起こさないセットに分けら
れ、それぞれをシェアパターンとして黒い画素と白い画
素で表現する。また、モアレの強度によってセット数を
増やし、それに応じてシェアパターンの補助画素数を増
やすことで、より豊かな表現をすることも可能である。
【0148】第3ステップ(S3);画像の重畳処理 次に、シェアパターンと被埋め込み画像の重畳処理を行
なう。実際には、シェアパターンに従って網点の角度を
変え、被埋め込み画像の濃度値によって網点の密度を調
節する。例えば、シェアパターンが黒い部分を網点の角
度0に設定し、白い部分を網点の角度45度に設定す
る。図18に例示するように、シェア同士を重ねたと
き、網点の角度が同じ場合はモアレ現象は発生せず、網
点の角度が異なる場合はモアレ現象が発生して、埋め込
み画像を認識することができる。尚、網点の密度が小さ
すぎると、十分なモアレが発生せず再生が難しくなるの
で、第3ステップで十分な密度を確保するように画像修
正する必要がある。
【0149】第4ステップ(S4);シェア画像の補正
処理 このステップでは、第3ステップにおいて作成した画像
をもとに、網点画像を出力するためのラスターデータに
変換する。ラスターデータへの変換は、画像を網点化す
るラスタライズという処理で行われる。
【0150】以上が、本実施形態における一連の画像処
理であり、この処理の後、画像記録部において媒体に出
力することでシェアを生成する。出力装置としては、イ
メージセッターなどのフィルム出力機や網点プリンター
などがある。
【0151】本実施形態においても、第1の実施形態と
同様な方法で埋め込み情報の再生を行う。
【0152】従来技術では、コピー機などでコピーが困
難なシェアを生成することは困難であったが、本実施形
態のように網点を利用することにより、コピー機などで
の容易な複製をできなくすることが可能になった。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、従来不可能であった任
意の画像や小さな画像を並べたパターン画像を用いたシ
ェアを作成することができるようになり、表現力が豊か
になった。また、媒体として、透明なシートだけでな
く、不透明なものも利用できるようになった。また、シ
ェアの再生を妨げることなく、付加情報を埋め込むこと
が可能になった。そして、網点を利用することで、コピ
ー機での複写が困難になり偽造防止効果が高まり、かつ
より見栄えのよい再生が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像生成システムの物理的な構成を示
すブロック図。
【図2】画素に対応する補助画素の1例を説明する説明
図。
【図3】本発明の画像生成システムによる基本的な画像
処理の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の画像生成システムを専用のハードウェ
アで実現したときの構成を示すブロック図。
【図5】再生装置の一構成例を示す説明図。
【図6】埋め込み画像が再生される原理を示す説明図。
【図7】位置合わせ用の印を例示する説明図。
【図8】画素の間隔を離して配置することを例示する説
明図。
【図9】シェアパターンの発生の例を示す説明図。
【図10】小パターンがロゴの場合に埋め込み画像が再
生される原理を示す説明図。
【図11】第3の実施形態における画像処理の流れを示
すフローチャート。
【図12】媒体に穴を開ける方法を示す説明図。
【図13】第4の実施形態のシェアパターンの冗長度を
利用して付加情報を埋め込む場合における画像処理の流
れを示すフローチャート。
【図14】シェアパターンの冗長度を利用して付加情報
を埋め込む方法を例示する説明図。
【図15】第4の実施形態で補助画素を更に分割して2
次元コードを埋め込む場合のフローチャート。
【図16】第4の実施形態で補助画素の黒い部分に2次
元コードを埋め込む方法を例示する説明図。
【図17】付加情報の再生装置の構成を示すブロック
図。
【図18】モアレにより埋め込み画像が再生される原理
を例示する説明図。
【図19】本発明の画像生成システムによる画像の処理
過程を示す説明図。
【符号の説明】
101…CPU 102…画像メモリ 103…画像入力部 104…プログラム 105…画像記録部 106…バス 107…画像処理部

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋め込み画像とカラー画像又は濃淡画像で
    ある被埋め込み画像とを画像データとして入力する手段
    と、 埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する手
    段と、 シェアパターンを被埋め込み画像に埋め込み、シェア画
    像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  2. 【請求項2】埋め込み画像及びカラー画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力する手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    被埋め込み画像の画素を削除して透明にすることで、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込み、シェア画像
    を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  3. 【請求項3】埋め込み画像及びカラー画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の階
    調を補正する手段と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    被埋め込み画像の画素を削除して透明にすることで、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  4. 【請求項4】埋め込み画像及びカラー画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力する手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋
    め込み画像の画素を任意に定められた色に置き換え、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  5. 【請求項5】埋め込み画像及びカラー画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の階
    調を補正する手段と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋
    め込み画像の画素を任意に定められた色に置き換え、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  6. 【請求項6】埋め込み画像及びカラーのパターン画像で
    ある被埋め込み画像を画像データとして入力する手段
    と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 被埋め込み画像の画素を、シェアパターンの対応する1
    つ又は複数の補助画素に基づいて移動させることで、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  7. 【請求項7】埋め込み画像を画像データとして入力する
    手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 媒体に対して、シェアパターンの特定の色の補助画素に
    対応する箇所に穴を開けてシェアを出力する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  8. 【請求項8】埋め込み画像を画像データとして入力する
    手段と、 付加情報を記憶する手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させて埋め込み画像を分散させると共に、その対応に存
    在する冗長性を利用して付加情報をも埋め込ませてシェ
    アパターンを生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  9. 【請求項9】埋め込み画像を画像データとして入力する
    手段と、 付加情報を記憶する手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 付加情報を2次元パターンで表現し、シェアパターンの
    特定の色の補助画素に分割する手段と、 シェアパターンのその特定の色の各補助画素に、対応す
    る分割された付加情報を表現する2次元パターンを重畳
    することで、シェア画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  10. 【請求項10】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する手段と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    デジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
    削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め込ま
    れた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェア
    画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  11. 【請求項11】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する手段と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    デジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
    削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め込ま
    れた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェア
    画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  12. 【請求項12】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する手段と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応するデジ
    タル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を任意
    に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋め込
    み画像に埋め込みシェア画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  13. 【請求項13】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する手段と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する手段と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応するデジ
    タル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を任意
    に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋め込
    み画像に埋め込みシェア画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  14. 【請求項14】埋め込み画像及びカラーのパターン画像
    である被埋め込み画像を画像データとして入力する手段
    と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素
    を、シェアパターンの対応する1つ又は複数の補助画素
    に基づいて移動させることで、デジタル透かしを埋め込
    まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェ
    ア画像を生成する手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  15. 【請求項15】埋め込み画像及び濃淡画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力する手段と、 被埋め込み画像全体の画素数を底上げする手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する手段と、 埋め込み画像をラスタライズして網点を発生したとき
    に、各網点に対応するシェアパターンの補助画素の色に
    応じて網点の角度を設定するように埋め込み画像を調節
    することで、埋め込み画像にシェアパターンを埋め込ん
    でシェア画像を生成する手段と、 シェア画像をラスタライズする手段と、 を具備することを特徴とする画像生成システム。
  16. 【請求項16】シェア画像に基づいて、シェアを出力す
    る手段を具備することを特徴とする請求項1〜6、9〜
    14の何れか1項記載の画像生成システム。
  17. 【請求項17】シェアパターンに基づいて、シェアを出
    力する手段を具備することを特徴とする請求項8記載の
    画像生成システム。
  18. 【請求項18】ラスタライズされたシェア画像に基づい
    て、シェアを出力する手段を具備することを特徴とする
    請求項15記載の画像生成システム。
  19. 【請求項19】シェアに対して再生を容易にする工夫を
    施す手段を具備していることを特徴とする請求項7、1
    6〜18の何れか1項記載の画像生成システム。
  20. 【請求項20】上記工夫が、シェアに位置合わせ用の印
    を付加することであることを特徴とする請求項19項記
    載の画像生成システム。
  21. 【請求項21】上記工夫が、シェアの片面に粘着材を塗
    布することであることを特徴とする請求項19項記載の
    画像生成システム。
  22. 【請求項22】上記工夫が、シェアを出力するとき又は
    その前に画素同士の間隔を離すことであることを特徴と
    する請求項19記載の画像生成システム。
  23. 【請求項23】埋め込み画像とカラー画像又は濃淡画像
    である被埋め込み画像とを画像データとして入力する工
    程と、 埋め込み画像を分散させたシェアパターンを生成する工
    程と、 シェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像
    を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  24. 【請求項24】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    被埋め込み画像の画素を削除して透明にすることで、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  25. 【請求項25】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する工程と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色に対応する被埋
    め込み画像の画素を削除して透明にすることで、シェア
    パターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を生成
    する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  26. 【請求項26】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋
    め込み画像の画素を任意に定められた色に置き換え、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  27. 【請求項27】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する工程と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応する被埋
    め込み画像の画素を任意に定められた色に置き換え、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  28. 【請求項28】埋め込み画像及びカラーのパターン画像
    である被埋め込み画像を画像データとして入力する工程
    と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 被埋め込み画像の画素を、シェアパターンの対応する1
    つ又は複数の補助画素に基づいて移動させることで、シ
    ェアパターンを被埋め込み画像に埋め込みシェア画像を
    生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  29. 【請求項29】埋め込み画像を画像データとして入力す
    る工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 媒体に対して、シェアパターンの特定の色の補助画素に
    対応する箇所に穴を開けてシェアを出力する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  30. 【請求項30】埋め込み画像を画像データとして入力す
    る工程と、 付加情報を記憶する工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させて埋め込み画像を分散させると共に、その対応に存
    在する冗長性を利用して付加情報をも埋め込ませてシェ
    アパターンを生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  31. 【請求項31】埋め込み画像を画像データとして入力す
    る工程と、 付加情報を記憶する工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 付加情報を2次元パターンで表現し、シェアパターンの
    特定の色の補助画素に分割する工程と、 シェアパターンの特定の色の各補助画素に、対応する分
    割された付加情報を表現する2次元パターンを重畳する
    ことで、シェア画像を生成する工程と、 を含みことを特徴とする画像生成方法。
  32. 【請求項32】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する工程と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    デジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
    削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め込ま
    れた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェア
    画像を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  33. 【請求項33】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する工程と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の特定の色部分に対応する
    デジタル透かしが埋め込まれた被埋め込み画像の画素を
    削除して透明にすることで、デジタル透かしが埋め込ま
    れた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェア
    画像を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  34. 【請求項34】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力する工程と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む手段と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応するデジ
    タル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を任意
    に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋め込
    み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  35. 【請求項35】埋め込み画像及びカラー画像である被埋
    め込み画像を画像データとして入力し、埋め込み画像の
    階調を補正する工程と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む工程と、 階調補正された埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の
    補助画素を対応させることで、階調補正された埋め込み
    画像を分散させたシェアパターンを生成する工程と、 シェアパターンの各補助画素の各色部分に対応するデジ
    タル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素を任意
    に定められた色に置き換え、シェアパターンを被埋め込
    み画像に埋め込みシェア画像を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  36. 【請求項36】埋め込み画像及びカラーのパターン画像
    である被埋め込み画像を画像データとして入力する工程
    と、 付加情報を表現するデジタル透かしを被埋め込み画像に
    埋め込む工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 デジタル透かしを埋め込まれた被埋め込み画像の画素
    を、シェアパターンの対応する1つ又は複数の補助画素
    に基づいて移動させることで、デジタル透かしを埋め込
    まれた被埋め込み画像にシェアパターンを埋め込みシェ
    ア画像を生成する工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  37. 【請求項37】埋め込み画像及び濃淡画像である被埋め
    込み画像を画像データとして入力する工程と、 被埋め込み画像全体の画素数を底上げする工程と、 埋め込み画像の各画素に1つ又は複数の補助画素を対応
    させることで、埋め込み画像を分散させたシェアパター
    ンを生成する工程と、 埋め込み画像をラスタライズして網点を発生したとき
    に、各網点に対応するシェアパターンの補助画素の色に
    応じて網点の角度を設定するように埋め込み画像を調節
    することで、埋め込み画像にシェアパターンを埋め込ん
    でシェア画像を生成する工程と、 シェア画像をラスタライズする工程と、 を含むことを特徴とする画像生成方法。
  38. 【請求項38】シェア画像に基づいて、シェアを出力す
    る工程を含むことを特徴とする請求項23〜28、31
    〜36の何れか1項記載の画像生成方法。
  39. 【請求項39】シェアパターンに基づいて、シェアを出
    力する工程を含むことを特徴とする請求項30記載の画
    像生成方法。
  40. 【請求項40】ラスタライズされたシェア画像に基づい
    て、シェアを出力する工程を含むことを特徴とする請求
    項37記載の画像生成方法。
  41. 【請求項41】シェアに対して再生を容易にする工夫を
    施す工程を含むことを特徴とする請求項29、38〜4
    0の何れか1項記載の画像生成方法。
  42. 【請求項42】上記工夫が、シェアに位置合わせ用の印
    を付加することであることを特徴とする請求項41項記
    載の画像生成方法。
  43. 【請求項43】上記工夫が、シェアの片面に粘着材を塗
    布することであることを特徴とする請求項41記載の画
    像生成方法。
  44. 【請求項44】上記工夫が、シェアを出力するとき又は
    その前に画素同士の間隔を離すことであることを特徴と
    する請求項41記載の画像生成方法。
  45. 【請求項45】カラー又は濃淡画像が記録されているn
    枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重ね合わせると埋
    め込み画像が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせても
    埋め込み画像が現れないことを特徴とする記録物。
  46. 【請求項46】カラーのパターン画像が記録されている
    n枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重ね合わせると
    埋め込み画像が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせて
    も埋め込み画像が現れないことを特徴とする記録物。
  47. 【請求項47】穴が開いているn枚のシェアの内、k枚
    以上のシェアを重ね合わせると埋め込み画像が現れ、k
    枚未満のシェアを重ね合わせても埋め込み画像が現れな
    いことを特徴とする記録物。
  48. 【請求項48】画像が記録され、各画素の配置で肉眼で
    は見えない付加情報が表現されているn枚のシェアの
    内、k枚以上のシェアを重ね合わせると埋め込み画像の
    みが現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせても埋め込み
    画像が現れないことを特徴とする記録物。
  49. 【請求項49】付加情報を表現するデジタル透かしが埋
    め込まれているカラーの画像がシェアされているn枚の
    シェアの内、k枚以上のシェアを重ね合わせると埋め込
    み画像が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせても埋め
    込み画像が現れないことを特徴とする記録物。
  50. 【請求項50】付加情報を表現するデジタル透かしが埋
    め込まれているカラーのパターン画像が記録されている
    n枚のシェアの内、k枚以上のシェアを重ね合わせると
    埋め込み画像が現れ、k枚未満のシェアを重ね合わせて
    も埋め込み画像が現れないことを特徴とする記録物。
  51. 【請求項51】濃淡画像が記録されているn枚のシェア
    の内、k枚以上のシェアを重ね合わせるとモアレが発生
    することにより埋め込み画像が現れ、k枚未満のシェア
    を重ね合わせても埋め込み画像が現れないことを特徴と
    する記録物。
  52. 【請求項52】シェアに対して再生を容易にする工夫を
    施していることを特徴とする請求項45〜51の何れか
    1項記載の記録物。
  53. 【請求項53】上記工夫が、シェアに位置合わせ用の印
    が付加してあることであることを特徴とする請求項52
    記載の記録物。
  54. 【請求項54】上記工夫が、シェアの片面に粘着材を塗
    布してあることであることを特徴とする請求項52記載
    の記録物。
  55. 【請求項55】上記工夫が、シェアの記録されている画
    素同士の間隔が離れていることであることを特徴とする
    請求項52記載の記録物。
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