JP2001274138A - 半導体装置及びエッチング方法 - Google Patents

半導体装置及びエッチング方法

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JP2001274138A
JP2001274138A JP2000069195A JP2000069195A JP2001274138A JP 2001274138 A JP2001274138 A JP 2001274138A JP 2000069195 A JP2000069195 A JP 2000069195A JP 2000069195 A JP2000069195 A JP 2000069195A JP 2001274138 A JP2001274138 A JP 2001274138A
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titanium nitride
shielding film
etching
light shielding
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JP2000069195A
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Yoshihisa Hatta
嘉久 八田
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Koninklijke Philips Electronics NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが低く、Cl等の毒性の強い物
質を使用せずに、かつ、エッチング装置の稼働率を低下
させずに製造することができ、さらに、様々なエッチン
グ装置で製造することができる半導体装置、及びエッチ
ング方法を提供する。 【解決手段】ガラス基板2にチタンナイトライド膜31
を形成し、このチタンナイトライド膜31をエッチング
して光遮光膜3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光遮光膜を有する
半導体装置、及びチタンナイトライドを有する膜をエッ
チングするエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TFT(Thin Film T
ransistor)を積極的に用いた液晶表示装置が
普及してきた。このTFTは、大きく分けて、トップゲ
ート型TFTとボトムゲート型TFTとの2種類のTF
Tに分けられる。この2種類のTFTのうち、トップゲ
ート型TFTは、ボトムゲート型TFTと比較して、低
コストで製造できるという利点があるため、この利点を
重視する場合は、トップゲート型TFTが用いられる。
このトップゲート型TFTは光遮光膜を備えている。こ
の光遮光膜の材料として、例えばMo−Cr(モリブデ
ン−クロム)が用いられている。
【0003】この光遮光膜は、ガラス基板に、光遮光膜
の材料であるMo−Crを堆積し、この堆積したMo−
Crをエッチングすることにより形成される。ところ
が、この堆積したMo−Crを単純にエッチングして光
遮光膜を形成すると、この光遮光膜を覆うように例えば
絶縁膜を積層した場合、この光遮光膜のエッジの部分
で、この絶縁膜のステップカバレージが悪くなってしま
うという問題がある。この問題を解決するためには、光
遮光膜のエッジ部の形状をテーパ形状とすればよい。光
遮光膜のエッジ部をテーパ形状とすることにより、光遮
光膜の直上に形成される膜のステップカバレージを良好
にすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光遮光膜の材料にMo
−Crを用いた場合、光遮光膜のエッジ部にテーパ形状
を持たせるためには、Mo−Crを堆積した後に、この
堆積したMo−CrをCl(塩素)ガスでドライエッ
チングする必要がある。従って、ドライエッチング装置
に腐食防止処理を施す必要があり、設備コストが高くな
るという問題がある。また、Clガスは毒性の強いガ
スであるため、慎重な取扱いが要求される。さらに、C
ガスでドライエッチングすると、チャンバ内が汚れ
やすくなるため、チャンバ内を頻繁にクリーニングする
必要がある。従って、ドライエッチング装置の稼働率が
低下してしまうという問題がある。
【0005】ところで、このドライエッチングする装置
としては、PE(プラズマエッチング)装置や、RIE
(反応性イオンエッチング)装置等があるが、光遮光膜
の材料にMo−Crを用いた場合、RIE装置では、光
遮光膜のエッジ部に良好なテーパ形状を持たせることが
できるが、一方、PE装置では、良好なテーパ形状を有
する光遮光膜を形成することは難しい。従って、光遮光
膜の材料にMo−Crを用いた場合、光遮光膜に良好な
テーパ形状を持たせるためには、RIE装置を使用しな
ければならず、ドライエッチング装置の種類が制限を受
けてしまうという問題もある。さらに、Mo−Crは比
較的高価な材料であり、材料コストもかかるという問題
がある。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑み、製造コスト
が低く、Cl等の毒性の強い物質を使用せずに、か
つ、エッチング装置の稼働率を低下させずに製造するこ
とができ、さらに、様々なエッチング装置で製造するこ
とができる半導体装置、及びエッチング方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の半導体装置は、ゲート電極と、上記ゲート電極の下
部に形成されたアモルファスシリコン膜又はポリシリコ
ン膜と、上記アモルファスシリコン膜又はポリシリコン
膜の下部に形成され、チタンナイトライドを有する光遮
光膜とを備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の半導体装置が備えている光遮光膜
は、チタンナイトライドを有している。従って、本発明
の半導体装置は、光遮光膜の材料に、チタンナイトライ
ドが用いられている。ここで、チタンナイトライドを堆
積し、この堆積したチタンナイトライドをドライエッチ
ングして光遮光膜を形成する場合について考える。この
ように、光遮光膜の材料にチタンナイトライドを用いる
と、エッチングガスとしてClガスの代わりに例えば
SFガスを用いても、堆積したチタンナイトライドを
テーパ形状に容易にエッチングすることができる。つま
り、光遮光膜の材料にチタンナイトライドを用いること
により、Clガスを用いなくても、テーパ形状の光遮
光膜を容易に形成することができる。従って、エッチン
グ装置に腐食防止処理を施す必要はなく、設備コストを
低く抑えることができる。また、エッチングガスとし
て、Clガス等の毒性の強いガスを使用しなくてもよ
いため、エッチングガスの取り扱いが容易になるという
利点がある。また、本発明では、エッチングガスとし
て、例えばSFガス等のフッ素系ガスを用いることが
できるため、チャンバ内が汚染されにくくなる。従っ
て、チャンバのクリーニング頻度は少なくて済み、エッ
チング装置の稼働率を高くすることができる。また、光
遮光膜の材料にチタンナイトライドを用いた場合、例え
ばPE装置等のRIE装置以外のエッチング装置を用い
ても、良好なテーパ形状を有する光遮光膜を容易に形成
することができる。さらに、チタンナイトライドは、M
o−Crと比較して安価な材料であり、材料コストの削
減が図られる。
【0009】また、チタンナイトライドは、酸化されに
くい材料であるため、光遮光膜を形成した後でも、この
光遮光膜の表面に酸化膜は形成されにくい。このため、
光遮光膜に積層される膜の特性が変化しにくく、半導体
装置に所望の特性を容易に持たせることができるという
利点がある。この点については、後に詳しく説明する。
【0010】ここで、本発明の半導体装置は、上記光遮
光膜のエッジ部がテーパ形状であることが好ましい。
【0011】光遮光膜のエッジ部をテーパ形状にするこ
とにより、光遮光膜のエッジ部において、この光遮光膜
の直上に形成される膜のステップカバレージを良好にす
ることができる。
【0012】ここで、本発明の半導体装置は、上記光遮
光膜のエッジ部のテーパ角が45度以下であることが好
ましい。
【0013】テーパ角を45度以下にすることにより、
ステップカバレージをさらに良好にすることができる。
【0014】また、本発明の半導体装置は、上記光遮光
膜が、チタンナイトライドを有する単層膜であってもよ
いし、チタンを有する第1の膜と、上記第1の膜に積層
され、チタンナイトライドを有する第2の膜とを備えた
積層膜であってもよい。
【0015】光遮光膜は、この光遮光膜の材料を基板上
に堆積し、この堆積した光遮光膜の材料をエッチングす
ることにより形成される。この堆積した膜をエッチング
するときのエッチング条件は、堆積した材料の種類やエ
ッチング方法などにより様々に変化するが、光遮光膜を
単層膜にすることにより、エッチング条件を簡単にする
ことができる。一方、光遮光膜を積層膜にすると、エッ
チング条件はやや複雑になるものの、光遮光膜の膜厚を
薄くすることができ、半導体装置を薄型化することがで
きる。半導体装置を薄型化できる様子については後述す
る。
【0016】また、本発明のエッチング方法は、基板上
に、チタンナイトライドを有する膜を形成し、上記膜
を、塩素を主成分とし酸素が添加された混合ガスでエッ
チングすることを特徴とする。
【0017】塩素を主成分とし酸素が添加された混合ガ
スでエッチングすることにより、チタンナイトライドを
有する膜を、テーパ形状にエッチングすることができ
る。
【0018】ここで、本発明のエッチング方法は、上記
混合ガスの酸素の添加量が、塩素の含有量に対して10
%〜15%であることが好ましい。
【0019】酸素の添加量を10%〜15%にすること
により、チタンナイトライドを有する膜を、テーパ角が
45度以下になるように容易にエッチングすることがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0021】図1は、本発明のエッチング方法の一実施
形態を用いて製造された、本発明の半導体装置の一実施
形態であるTFT1を示す断面図である。
【0022】この図1には、液晶表示装置の液晶パネル
内に備えられるTFT1が示されている。以下、このT
FT1について、図1とともに、このTFT1の製造方
法が概略的に示されている図2〜図10を参照しながら
説明する。
【0023】このTFT1を製造するにあたっては、先
ず、ガラス基板2に光遮光膜3を形成する。このため、
スパッタ装置を用いて、ガラス基板2に、光遮光膜3の
材料であるチタンナイトライドを堆積する。
【0024】図2は、スパッタ装置のチャンバにガラス
基板2をセットした様子を示す模式図、図3は、ガラス
基板2にチタンナイトライド膜31を形成した様子を示
す断面図である。
【0025】このチャンバ200内部には、基板ホルダ
201が備えられており、この基板ホルダ201の上部
には、ピュアチタンのターゲット202が備えられてい
る。ガラス基板2は基板ホルダ201にセットされる。
このチャンバ200内部には、Nガスが添加されたA
rガスが導入される。これにより、ガラス基板2に、チ
タンナイトライドが堆積し、図3に示すように、チタン
ナイトライド膜31が形成される。ところで、後述する
図6に示すように、このチタンナイトライド膜31をエ
ッチングすることにより、光遮光膜3が形成されるが、
チタンナイトライド膜31の膜厚が薄すぎると、光遮光
膜3に十分な光遮光機能を持たせることができないた
め、チタンナイトライド膜31の膜厚は、やや厚めにす
る必要がある。ここでは、チタンナイトライド膜31の
膜厚を約100nmとする。尚、ここでは、チタンナイ
トライド膜31は、化学式がTiNとTiNで表され
るチタンナイトライドが主成分となっている。
【0026】チタンナイトライド膜31を形成した後、
このチタンナイトライド膜31をパターニングするため
に、図4に示すように、チタンナイトライド膜31にレ
ジスト膜32を形成する。レジスト膜32を形成した
後、PE(プラズマエッチング)装置を用いて、チタン
ナイトライド膜31をエッチングする。
【0027】図5は、PE装置のチャンバにガラス基板
2をセットした様子を示す模式図、図6は、チタンナイ
トライド膜31をエッチングした後の様子を示す断面図
である。
【0028】図5に示すように、チャンバ400内部に
は、平行に配置された上部電極板401及び下部電極板
402が備えられている。上部電極板401は高周波電
源403に接続され、下部電極板402はアースされて
いる。また、上部電極板401には多数のガス吹出し孔
(図示せず)が形成されている。ガラス基板2は、下部
電極板402にセットされる。ガラス基板2を下部電極
板402にセットした後、チャンバ400内の圧力を2
00mTorrとし、フッ素系ガスを主成分とするエッ
チングガスを用いて、チタンナイトライド膜31をドラ
イエッチングする。ここでは、エッチングガスとして、
SFのフッ素ガスにOを添加したガスを用い、SF
/O=440sccm/60sccmとする。この
条件でエッチングすることにより、図6に示すように、
テーパ角θが約40度のテーパ部3aを有し、膜厚が約
100nmの光遮光膜3が形成される。ここでは、フッ
素系ガスとしてSFガスを用いているが、このSF
ガスの代わりに、例えばCFガス等のSF以外のフ
ッ素系ガスを用いてもよい。尚、エッチングガスに用い
られるガスの種類は、エッチング条件により変更可能で
ある。さらに、チタンナイトライド膜31をドライエッ
チングではなくウエットエッチングして、光遮光膜3に
良好なテーパ形状を持たせることも可能である。
【0029】尚、本実施形態では、上記のように、光遮
光膜3を、チタンナイトライド膜31をエッチングして
形成している。ところで、このチタンナイトライド膜3
1は、図2に示すように、チャンバ200内にArガス
だけでなくNガスも導入することにより成膜されてい
るが、例えば、チャンバ200内にNガスを導入せず
に、単純にArガスのみを導入すると、ガラス基板2に
は、チタンナイトライド膜31の代わりに、チタン膜が
形成される。このように、チタンナイトライド膜31の
代わりにチタン膜を形成し、このチタン膜を、図5に示
すチャンバ400を用いてエッチングして光遮光膜を形
成することも考えられるが、この方法では、以下のよう
な欠点がある。
【0030】図7は、ガラス基板2に、チタンナイトラ
イド膜31の代わりにチタン膜300が形成された様子
を示す断面図である。
【0031】ガラス基板2にチタン膜300を形成した
後、光遮光膜を形成するためには、このチタン膜300
をエッチングする必要があるが、チタン膜300が形成
されたガラス基板2は、通常、このチタン膜300のエ
ッチングを行うまでの間、大気中に保管される。チタン
は非常に酸化しやすく、このため、大気中にさらされる
ことで、チタン膜300の表面には、図7に示すよう
に、酸化膜301が形成される。このように、酸化膜3
01が形成されると、この酸化膜301によりチタン膜
300の表面に凹凸が形成される。この凹凸が形成され
た状態でチタン膜300をエッチングすると、表面に凹
凸を有する光遮光膜が形成されることになる。後述する
ように、光遮光膜は何層もの膜で覆われることになる
が、光遮光膜の表面に凹凸が形成された状態でこの光遮
光膜を覆ってしまうと、光遮光膜の凹凸の影響を受け
て、この光遮光膜を覆う膜の特性が微妙に変化してしま
い、結局、所望の特性をもつTFTを製造することが難
しくなる。
【0032】これに対し、本実施形態のように、チャン
バ内にArガスだけでなくNガスも導入して、ガラス
基板2にチタンナイトライド膜31を形成した場合、チ
タンナイトライドは、チタンと比較して酸化されにくい
ため、チタンナイトライド膜31は、大気中にさらされ
ても酸化膜が形成されにくい。従って、チタンナイトラ
イド膜31の表面に凹凸は形成されにくく、チタンナイ
トライド膜31の表面を平坦な面に保持することができ
る。このため、このチタンナイトライド膜31をエッチ
ングすることにより形成された光遮光膜3の表面は平坦
な面に保持される。従って、光遮光膜3を何層もの膜で
覆っても、これら膜の特性は変化しにくく、所望の特性
をもつTFTを容易に製造することができる。
【0033】ところで、本実施形態では、チタン膜を形
成せずに、チタンナイトライド膜31を形成することに
より、光遮光膜3の表面を平坦に保持しているが、チタ
ンナイトライド膜31を形成する代わりに、図2におい
て、最初はチャンバ200内にNガスを導入せずに単
純にArガスのみを導入し、途中から、ArガスにN
ガスを添加することにより、ガラス基板2に、チタンナ
イトライド膜/チタン膜の積層膜を形成してもよい。こ
の積層膜の表面は、チタンナイトライド膜で覆われてい
るため、この積層膜の表面は酸化されにくい。従って、
この積層膜の表面に凹凸は形成されにくく、積層膜の表
面を平坦な面に保持することができる。このため、この
積層膜をエッチングすることにより形成された光遮光膜
3の表面は平坦な面に保持され、やはり、所望の特性を
もつTFTを容易に製造することができる。また、光遮
光膜3をチタンナイトライド膜/チタン膜の積層膜から
形成すると、積層膜が有するチタン膜が、チタンナイト
ライド膜よりも光を遮光する作用が強いため、チタンナ
イトライド膜の膜厚が薄くても、積層膜の表面の酸化を
抑えたまま、この積層膜に十分な光遮光機能を持たせる
ことができる。従って、光遮光膜3に十分な光遮光機能
を持たせたまま、この光遮光膜の厚さを薄くすることが
でき、TFTの薄型化を図ることができるという利点が
ある。チタンナイトライド膜/チタン膜の積層膜から形
成される光遮光膜に、約100nmの膜厚を有するチタ
ンナイトライド膜31の単層膜から形成される光遮光膜
とほぼ同じ光遮光機能を持たせるためには、チタンナイ
トライド膜/チタン膜それぞれの膜厚を、例えば約10
nm/約70nmにすればよい。また、必要であれば、
光遮光膜3を3層以上の積層膜で構成してもよい。
【0034】ここでは、光遮光膜3を、積層膜をエッチ
ングして形成するのではなく、チタンナイトライドを主
成分とする単層膜(チタンナイトライド膜31)をエッ
チングして形成するとして話を続ける。このように、単
層膜をエッチングして光遮光膜を形成することにより、
エッチング条件を簡単にすることができるという利点が
ある。
【0035】図6に示すように光遮光膜3を形成した
ら、レジスト膜32を剥離し、図8に示すように、Si
膜4を形成する。図8に示すように、光遮光膜3の
エッジ部3aは、良好なテーパ形状に形成されているた
め、このエッジ部3aにおいて、SiO膜4のステッ
プカバレージは極めて良好となる。従って、表面の形状
が平坦なSiO膜4を形成することができる。尚、本
実施形態では、光遮光膜3のエッジ部3aのテーパ角を
約40度とすることにより、SiO膜4に良好なステ
ップカバレージを持たせているが、一般には、テーパ角
が約40度以上であっても、SiO膜4に良好なステ
ップカバレージを持たせることができる。ただし、テー
パ角が90度に近くなってくると、それに伴いステップ
カバレージは悪くなってくるため、あまりテーパ角を大
きくすることはできない。通常は、テーパ角が約45度
以下であれば、ステップカバレージを極めて良好にする
ことができる。
【0036】SiO膜4の形成後、このSiO膜4
の表面に、ソース電極5、ドレイン電極6、及び画素電
極7(図1参照)の材料となるITO膜50を形成す
る。SiO膜4の表面が平坦に形成されるため、IT
O膜50は、SiO膜4を均一の厚さで覆うように形
成される。
【0037】その後、このITO膜50をドライエッチ
ングまたはウエットエッチングすることにより、図9に
示すように、ソース電極5、ドレイン電極6、及び画素
電極7が形成される。ここで、ITO膜50をウエット
エッチングする場合、エッチング液には塩酸が用いられ
るが、もし仮に、SiO膜4にピンホール等の欠陥が
ある場合、エッチング液である塩酸がこのピンホールを
経由して光遮光膜3にまで浸透してしまう恐れがある。
ところが、光遮光膜3の材料であるチタンナイトライド
は塩酸ではエッチングされないため、仮に、塩酸が光遮
光膜3にまで浸透しても、光遮光膜3はエッチングされ
ずに済み、光遮光膜3は要求される光遮光機能を発揮す
ることができる。
【0038】これらソース電極5、ドレイン電極6、及
び画素電極7のうち、ソース電極5は、ドレイン電極6
及び画素電極7とは離れて形成されており、ドレイン電
極6及び画素電極7は連続的に繋がって一体に形成され
ている。ソース電極5、ドレイン電極6、及び画素電極
7を形成した後、これら電極5、6、及び7を覆うよう
にMoCr(モリブデンクロム)膜を形成し、このMo
Cr膜をドライエッチングまたはウエットエッチングす
ることにより、図10に示すように、ソースバス8が形
成される。ここで、MoCr膜をウエットエッチングす
る場合、エッチング液には、燐酸/硝酸/水の混合液が
用いられるが、光遮光膜3の材料であるチタンナイトラ
イドは燐酸/硝酸/水の混合液ではエッチングされない
ため、もし仮に、SiO膜4にピンホール等の欠陥が
あり、エッチング液が光遮光膜3にまで浸透しても、こ
の光遮光膜3はエッチングされずに済み、要求される光
遮光機能を発揮することができる。
【0039】ソースバス8を形成したら、図1に示すよ
うに、a−Si(アモルファスシリコン)膜9のアイラ
ンドパターンを形成し、ゲート絶縁膜10及びゲート電
極11を形成する。
【0040】以上のようにしてTFT1が形成される。
【0041】本実施形態では、チタンナイトライド膜3
1を、Clガスを用いずにフッ素系ガスを用いてエッ
チングしている。従って、エッチング装置に腐食防止処
理を施す必要はなく、設備コストを低く抑えることがで
きる。また、エッチングガスとして、塩素ガスではな
く、フッ素系ガスであるSFガスを用いているため、
チャンバ400(図5参照)内が汚れにくい。従って、
チャンバ400のクリーニング頻度は少なくて済み、エ
ッチング装置の稼働率を高くすることができる。また、
光遮光膜3の材料であるチタンナイトライドは、比較的
安価な材料であり、材料コストの削減が図られる。
【0042】尚、本実施形態では、SF/O=44
0sccm/60sccmとすることにより、約40度
のテーパ部3aを有する光遮光膜3を形成しているが、
本発明において、SFとOとの比は、上記の比に限
られることはない。ただし、SFに対してOの添加
量が少なすぎると、テーパ角θがほぼ垂直になってしま
い、結局、光遮光膜3に良好なテーパ形状を持たせるこ
とができなくなり、一方、SFに対してOの添加量
が多すぎると、テーパ角θが小さくなるものの、チタン
ナイトライド膜31のサイドエッチング量が大きくなり
所望の光遮光膜3を形成することができなくなる。一般
的には、チタンナイトライド膜31をエッチングする場
合、フッ素系ガスに対してOの添加量を約10%〜約
15%にすれば、テーパ角が40度前後の良好なテーパ
形状を有する光遮光膜3を形成することができる。この
ように、チタンナイトライド膜31をエッチングする場
合、フッ素系ガスに対するOの添加量を適切な値(約
10%〜約15%)にすることにより、Clガスを用
いなくても、良好なテーパ形状を有する光遮光膜3が形
成される。従って、やはり、Clガス等の毒性の強い
ガスを使用せずに、設備コスト及び材料コストを低く抑
え、エッチング装置の稼働率を高くすることができる。
【0043】また、本実施形態では、a−Si膜11を
備えた半導体装置を取り上げて説明したが、本発明は、
p−Si(ポリシリコン)膜を備えた半導体装置にも適
用することができる。
【0044】また、本実施形態では、ソース電極5、ド
レイン電極6、及びソースバス8の他に、画素電極7を
形成しているが、本発明は、例えばIC等の回路装置に
組み込まれる半導体装置のように、画素電極が不要な半
導体装置にも用いることができる。
【0045】また、本実施形態ではTFTを取り上げて
説明したが、本発明の半導体装置は、TFT以外の半導
体装置にも適用することが可能である。
【0046】さらに、本発明の半導体装置は上記の実施
形態に限定されることはなく、本発明の半導体装置の用
途に応じて変更可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造コストが低く、Cl等の毒性の強い物質を使用せ
ずに、かつ、エッチング装置の稼働率を低下させずに製
造することができ、さらに、様々なエッチング装置で製
造することができる半導体装置、及びエッチング方法が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランジスタの一実施形態であるTF
T1を示す断面図である。
【図2】ガラス基板2がチャンバにセットされた様子を
示す模式図である。
【図3】ガラス基板2にチタンナイトライド膜31を形
成した様子を示す断面図である。
【図4】チタンナイトライド膜31にレジスト膜が形成
された様子を示す断面図である。
【図5】ガラス基板2がエッチング装置のチャンバにセ
ットされた様子を示す模式図、である。
【図6】チタンナイトライド膜31をエッチングした後
の様子を示す断面図である。
【図7】ガラス基板2に、チタンナイトライド膜31の
代わりにチタン膜が形成された様子を示す断面図であ
る。
【図8】ITO膜50が形成された様子を示す断面図で
ある。
【図9】ITO膜50をエッチングした様子を示す断面
図である。
【図10】ソース電極が形成された様子を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 TFT 2 ガラス基板 3 光遮光膜 3a テーパ部 4 SiO膜 5 ソース電極 6 ドレイン電極 7 画素電極 8 ソースバス 9 a−Si膜 10 ゲート絶縁膜 11 ゲート電極 31 チタンナイトライド膜 32 レジスト膜 200,400 チャンバ 201 基板ホルダ 202 ターゲット 300 チタン膜 301 酸化膜 401 上部電極板 402 下部電極板 403 高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands Fターム(参考) 5F004 AA11 BA04 BB13 DA01 DA18 DA26 DB00 DB12 DB30 DB31 EA10 EB02 5F110 AA16 CC05 DD02 DD13 GG02 GG13 GG15 HK07 NN45 NN54 QQ04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極と、 前記ゲート電極の下部に形成されたアモルファスシリコ
    ン膜又はポリシリコン膜と、 前記アモルファスシリコン膜又はポリシリコン膜の下部
    に形成され、チタンナイトライドを有する光遮光膜とを
    備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記光遮光膜のエッジ部がテーパ形状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記光遮光膜のエッジ部のテーパ角が4
    5度以下であることを特徴とする請求項2に記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記光遮光膜が、チタンナイトライドを
    有する単層膜であることを特徴とする請求項1〜3のう
    ちのいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記光遮光膜が、チタンを有する第1の
    膜と、前記第1の膜に積層され、チタンナイトライドを
    有する第2の膜とを備えた積層膜であることを特徴とす
    る請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 基板上に、チタンナイトライドを有する
    膜を形成し、前記膜を、フッ素を主成分とし酸素が添加
    された混合ガスでエッチングすることを特徴とするエッ
    チング方法。
  7. 【請求項7】 前記混合ガスの酸素の添加量が、フッ素
    の含有量に対して10%〜15%であることを特徴とす
    る請求項6に記載のエッチング方法。
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