JP2001273820A - 複合型のフラットケーブル - Google Patents

複合型のフラットケーブル

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JP2001273820A
JP2001273820A JP2000087345A JP2000087345A JP2001273820A JP 2001273820 A JP2001273820 A JP 2001273820A JP 2000087345 A JP2000087345 A JP 2000087345A JP 2000087345 A JP2000087345 A JP 2000087345A JP 2001273820 A JP2001273820 A JP 2001273820A
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flat cable
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composite
diameter
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Norihiro Yoneyama
典裕 米山
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁体の連結部を容易に切り裂くことがで
き、一つのものを複数に分けて使用することができる安
価な複合型のフラットケーブルを提供する。 【解決手段】 複数の細径の導体11を等間隔毎に並列
にそれぞれ配置すると共に絶縁体12の被覆部12aで
それぞれ被覆し、この隣接する各被覆部12a,12a
間を絶縁体12の各連結部12bにてそれぞれ一体化し
てフラット状に形成した複合型のフラットケーブル10
であって、複数の細径の導体11に隣接させて複数の太
径の導体11′を所定間隔を隔てて並列にそれぞれ複合
配置すると共に絶縁体12の被覆部12a′でそれぞれ
被覆し、且つ、太径の導体11′と該太径の導体11′
に隣接する細径の導体11とを被覆する各被覆部12
a′,12a間の幅広の連結部12b′の上面の略中央
の長手方向に、断面V字状の切り溝13をその全長に渡
って形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば信号線用の
複数の細径の導体と電源・アース線用の複数の太径の導
体とを所定の間隔毎に並列に複合配置して絶縁体でそれ
ぞれ被覆して平形に形成した複合型のフラットケーブル
(複合型のリボンケーブル)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフラットケーブルとして、図8
(a),(b)及び図9に示すものが知られている。図
8(a)及び図9に示すフラットケーブル1は、電源・
アース線用の太いサイズのものである。このフラットケ
ーブル1は、2本の太径の導体2,2を所定の間隔を隔
てて並列に配置すると共に絶縁体3の各被覆部3aでそ
れぞれ被覆してあり、これら各被覆部3a,3a間を絶
縁体3の連結部3bで一体的に連結してフラット状に形
成してある。即ち、このフラットケーブル1は、各導体
2に絶縁体3を図示しない押し出し成形機により連続的
に押し出し被覆することにより一体押し出し成形されて
いる。
【0003】そして、図8(a)に示すように、フラッ
トケーブル1の各導体2の端部は大型のコネクタ4の大
型の端子4aに接続されたり、図9に示すように、ハイ
ブリッドのコネクタ9の大型の端子9aに接続されるよ
うになっている。
【0004】また、図8(b)及び図9に示すフラット
ケーブル5は、信号線用の細いサイズのものである。こ
のフラットケーブル5は、複数の細径の導体6を等間隔
毎に並列にそれぞれ配置すると共に絶縁体7の被覆部7
aでそれぞれ被覆してあり、この隣接する各被覆部7
a,7a間を絶縁体7の各連結部7bにてそれぞれ一体
的に連結してフラット状に形成してある。即ち、このフ
ラットケーブル5は、各導体6に絶縁体7を図示しない
押し出し成形機により連続的に押し出し被覆することに
より一体押し出し成形されている。
【0005】そして、図8(b)に示すように、フラッ
トケーブル5の各導体6の端部は薄型のコネクタ8の小
型の端子8bに接続されたり、図9に示すように、ハイ
ブリッドのコネクタ9の小型の端子9bに接続されるよ
うになっている。
【0006】尚、この信号線用のフラットケーブル5に
関する類似技術は、特開平11−260153号公報に
開示されている(特に図4参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の各フラットケーブル1,5では、絶縁体3,7の被
覆部3a,7aで被覆される導体2,6がそれぞれ同一
サイズであるため、これら両方のフラットケーブル1,
5を一つのシステム(回路)で使用する場合に、電源・
アース用と信号線用の2種類のフラットケーブル1,5
が必要不可欠であった。また、図9に示すハイブリッド
のコネクタ9以外のコネクタを使う場合には、図8
(a),(b)に示すように、大小の2種類のコネクタ
4,8も必要不可欠であり、電線やコネクタ等の管理が
煩雑であった。
【0008】さらに、信号線用のフラットケーブル5
(電源・アース用のフラットケーブル1も同様である)
の絶縁体7の連結部7bの端部を切り裂いて各導体6の
端部に端子8b,9bを接続しようとする際に、連結部
7bの中央に沿うように切り裂くには熟練を要し、図1
0に示すように、導体6を被覆する絶縁体7の被覆部7
a側が切り裂かれて該導体6が露出してしまう不具合が
あった。したがって、1本のフラットケーブル5の連結
部7bの一端から他端までの全長を切り裂いて複数本の
フラットケーブルとして使用したり、また、連結部7b
を任意の位置まで切り裂いて分岐させることは難しかっ
た。
【0009】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、絶縁体の連結部を容易に切り
裂くことができ、一つのものを複数に分けて使用するこ
とができる安価な複合型のフラットケーブルを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の細径の導体を所定間隔を隔てて並列にそれぞれ配置す
ると共に絶縁体の被覆部でそれぞれ被覆し、この隣接す
る各被覆部間を前記絶縁体の各連結部にてそれぞれ一体
化してフラット状に形成した複合型のフラットケーブル
であって、前記複数の細径の導体の他に少なくとも一つ
の太径の導体を前記絶縁体の被覆部で被覆し、この太径
の導体を被覆する被覆部と該被覆部に隣接する前記細径
の導体を被覆する被覆部とを前記絶縁体の連結部を介し
て一体化してフラット状に形成したことを特徴とする。
【0011】この複合型のフラットケーブルでは、従来
一つのシステム(回路)で2種類のフラットケーブルを
使用していたものが1種類の複合型のフラットケーブル
で済み、低コスト化が図られると共に、電線やコネクタ
等の管理が容易となる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の複合型
のフラットケーブルであって、前記連結部の長手方向に
切り溝をその全長に渡って形成したことを特徴とする。
【0013】この複合型のフラットケーブルでは、連結
部を切り溝に沿って切り裂くことにより、一つの複合型
のフラットケーブルが小電流用と大電流用の複数のフラ
ットケーブルとして使用可能となり、また、連結部を必
要な位置まで切り裂くことでそのままフラットワイヤハ
ーネスとなる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の複合型
のフラットケーブルであって、前記複数の細径の導体に
隣接させて複数の太径の導体を所定間隔を隔てて並列に
それぞれ複合配置すると共に前記絶縁体の被覆部でそれ
ぞれ被覆し、且つ、隣接する前記太径の各導体間のピッ
チを隣接する前記細径の各導体間のピッチよりも広くな
るように形成したことを特徴とする。
【0015】この複合型のフラットケーブルでは、ハイ
ブリッドのコネクタの隣接する各端子間のピッチに各導
体間のピッチを合わせることが可能となり、各導体に接
続される端子のコネクタハウジングの端子収容室への挿
入作業が容易となり、組み付け作業性が向上する。
【0016】請求項4の発明は、請求項3記載の複合型
のフラットケーブルであって、前記太径の導体を被覆す
る被覆部と該被覆部に隣接する細径の導体を被覆する被
覆部との間の連結部を幅広に形成し、この幅広の連結部
の長手方向に切り溝をその全長に渡って形成したことを
特徴とする。
【0017】この複合型のフラットケーブルでは、幅広
の連結部を切り溝に沿って任意の位置まで容易に切り裂
くことが可能となり、この幅広の連結部を切り裂く際
に、導体の露出等の不具合の発生が確実に防止される。
これにより、一つの複合型のフラットケーブルが小電流
用のフラットケーブルと大電流用のフラットケーブルと
に簡単に分割される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の実施形態の複合型のフラッ
トケーブルを示す部分斜視図、図2は同フラットケーブ
ルの部分正面図、図3は同フラットケーブルの使用状態
を示す部分平面図、図4は同フラットケーブルとハイブ
リッドのコネクタとの関係を示す斜視図である。
【0020】図1,図2に示すように、複合型のフラッ
トケーブル10は、複数の細径で信号線用(小電流用)
の導体11と複数の太径で電源・アース線用(大電流
用)の導体11′を所定の間隔を隔てて並列にそれぞれ
複合配置すると共に絶縁体12の被覆部12a,12
a′でそれぞれ被覆してあり、この隣接する各被覆部1
2a,12a間と各被覆部12a,12a′間及び各被
覆部12a′,12a′間を絶縁体12の各連結部(ブ
リッジ部)12b,12b′にてそれぞれ一体的に連結
(一体化)して可撓性のあるフラット状に形成してあ
る。即ち、このフラットケーブル10は、例えば圧縮軟
銅撚り線等から成る各導体11及び軟銅撚り線等から成
る各導体11′にポリオレフィン系樹脂等から成る絶縁
体12を図示しない押し出し成形機により連続的に押し
出し被覆することにより一体押し出し成形されている。
【0021】図2に示すように、太径の各導体11′,
11′間のピッチP1は、隣接する細径の各導体11,
11間のピッチP2よりも広く(P1>P2)なるよう
に形成してある。これらの各ピッチP1,P2は、図4
に示すように、ハイブリッドのコネクタ9の各端子9
a,9a間及び隣接する各端子9b,9b間のピッチP
1,P2に合わせてある。これにより、各導体11′,
11に接続された端子9a,9bをコネクタ9のコネク
タハウジングに形成された各端子収容室9A,9B内に
容易に挿入することができるようになっている。
【0022】また、図2に示すように、細径の導体11
と太径の導体11′との間の間隔P1は太径の各導体1
1′,11′間のピッチP1と同じ幅になっている。即
ち、太径の導体11′を被覆する被覆部12a′と該被
覆部12a′に隣接する細径の導体11を被覆する被覆
部12aとの間の連結部12b′は、太径の各導体1
1′,11′間のピッチP1と同じ幅の幅広に形成して
ある。この幅広の連結部12b′の上面の略中央の長手
方向には、断面V字状の切り溝13を一体形成してあ
る。即ち、前記フラットケーブル10の押し出し成形時
に、連結部12b′の上面の略中央に長手方向に沿って
その全長に断面V字状の切り溝13が同時に一体形成さ
れるようになっている。
【0023】さらに、図2に示すように、各連結部12
b,12b′の肉厚は同じに形成してあると共に、太径
の導体11′を被覆する被覆部12a′の肉厚は各連結
部12b,12b′の肉厚よりも厚肉に形成してある。
また、細径の導体11を被覆する被覆部12aの肉厚は
各連結部12b,12b′の肉厚よりも薄肉に形成して
ある。
【0024】以上実施形態の複合型のフラットケーブル
10によれば、複数の細径の導体11に並列に配置され
た一対の太径の導体11′,11′を絶縁体12の被覆
部12a′でそれぞれ被覆し、この太径の各導体11′
を被覆する被覆部12a′と該被覆部12a′に隣接す
る細径の導体11を被覆する被覆部12aとを絶縁体1
2の連結部12b′を介して一体化してフラット状に形
成したので、従来一つのシステムで2種類のフラットケ
ーブル1,5を使用していたものが、一つの複合型のフ
ラットケーブル10で済み、低コスト化を図ることがで
きると共に、電線やコネクタ等の管理を簡素化すること
ができる。
【0025】また、太径の各導体11′を被覆する被覆
部12a′と該被覆部12a′に隣接する細径の導体1
1を被覆する被覆部12aとを連結する絶縁体12の連
結部12b′の上面の略中央の長手方向に断面V字状の
切り溝13をその全長に渡って形成したので、該連結部
12b′を切り溝13に沿って完全に切り裂くことによ
り、一つの複合型のフラットケーブル10を電源・アー
ス用のフラットケーブルAと信号線用のフラットケーブ
ルBとに簡単に分割して使用することができ、使い勝手
を向上させることができる。即ち、幅広の連結部12
a′を断面V字状の切り溝13に沿って容易且つ確実に
切り裂くことができると共に、この幅広の連結部12
a′を切り裂く際に、導体11,11′の露出等の不具
合の発生を確実に防止することができる。これは、断面
V字状の切り溝13が幅広の連結部12b′の略中央に
設けられていて、隣接する各導体11,11′を被覆す
る絶縁体12の各被覆部12a,12a′までの沿面距
離を十分に保つことができるので、連結部12b′の端
部を断面V字状の切り溝13に沿って切り裂く際に、そ
の切り裂き口が各被覆部12a,12a′まで達して各
導体11,11′を露出させることがない。
【0026】また、図3に示すように、連結部12b′
を切り溝13に沿って必要な位置まで切り裂くことでそ
のままフラットワイヤハーネスW1,W2となり、使い
勝手を向上させることができる。即ち、連結部12b′
の端部から必要な位置(任意の線長)までを断面V字状
の切り溝13に沿って切り裂くことにより、複合型のフ
ラットケーブル10を簡単且つ確実に分岐させることが
でき、各端部の導体11,11′にコネクタ14,15
をそれぞれ接続した幅が異なる複数のフラットワイヤハ
ーネスW1,W2を簡単に構成することができる。これ
により、部品費や加工費を低減することができ、フラッ
トワイヤハーネスW1,W2を低コストで製造すること
ができる。
【0027】さらに、図4に示すように、複数の細径の
導体11に隣接させて複数の太径の導体11′を所定間
隔P1を隔てて並列にそれぞれ複合配置すると共に絶縁
体12の被覆部12a′でそれぞれ被覆し、且つ、一対
の太径の各導体11′,11′間のピッチP1を隣接す
る細径の各導体11,11間のピッチP2よりも広くな
るように形成したので、ハイブリッドのコネクタ9の各
端子9a,9a間及び隣接する各端子9b,9b間のピ
ッチP1,P2に各導体11′,11′間及び11,1
1間のピッチP1,P2を容易に合わせることができ、
各導体11′,11に接続された端子9a,9bをコネ
クタ9の端子収容室9A,9B内に容易に挿入すること
ができ、組み付け作業性を向上させることができる。
【0028】図5は本発明の他の実施形態の複合型のフ
ラットケーブルを示す部分斜視図、図6は同フラットケ
ーブルの使用状態を示す部分平面図、図7は同フラット
ケーブルの他の使用状態を示す要部の拡大斜視図であ
る。
【0029】図5に示すように、複合型のフラットケー
ブル10′は、細径の導体11を被覆する隣接する各被
覆部12a,12a間を一体化した各連結部12bのす
べての上面の略中央に断面V字状の切り溝13をそれぞ
れ形成したものであり、この点が前記実施形態と異なる
点である。他の構成は前記実施形態の複合型のフラット
ケーブル10と同様であるので、同一構成部分には同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】この他の実施形態の複合型のフラットケー
ブル10′によれば、隣接する各被覆部12a,12a
間を一体化した絶縁体12の各連結部12bのすべての
連結部12bの上面の略中央に、断面V字状の切り溝1
3をそれぞれ形成したので、任意の連結部12bを断面
V字状の切り溝13に沿って任意の線長或いは全長に渡
って容易且つ確実に切り裂くことができると共に、この
任意の連結部12bを切り裂く際に、導体11の露出の
不具合の発生を確実に防止することができる。即ち、各
連結部12bの上面の略中央に断面V字状の切り溝13
をそれぞれ形成したので、断面V字状の切り溝13から
各導体11を被覆する絶縁体12の被覆部12aまでの
沿面距離を十分に保つことができ、任意の連結部12b
の端部を断面V字状の切り溝13に沿って切り裂く際
に、その切り裂き口が被覆部12aまで達して導体11
を露出させることがない。その結果、図6に示すよう
に、一つの複合型のフラットケーブル10′の幅広の連
結部12b′及び任意の連結部12bの端部から必要な
位置までを断面V字状の各切り溝13に沿ってそれぞれ
切り裂くことにより、複合型のフラットケーブル10′
を簡単且つ確実に分岐させることができ、各端部の導体
11′,11にコネクタ14〜16をそれぞれ接続した
幅が異なる複数のフラットワイヤハーネスW1〜W3を
簡単かつ確実に構成することができる。これにより、部
品費や加工費を低減することができ、フラットワイヤハ
ーネスW1〜W3等を低コストで製造することができ
る。
【0031】さらに、図7に示すように、分岐された各
フラットワイヤハーネスW2,W3の中間部等を断面V
字状の切り溝13が上側になるように上下に折り曲げて
該中間部等の各連結部12bの断面V字状の切り溝13
を中途から切り裂くことも容易にできる(図7中その切
り裂き口を符号13Aで示す)。これにより、分岐され
た各フラットワイヤハーネスW2,W3の中間部等に図
示しない圧接コネクタの複数の圧接刃をそれぞれ接続さ
せて該フラットワイヤハーネスW2,W3の中間部等を
更に簡単に分岐させることができる。
【0032】尚、前記各実施形態によれば、切り溝とし
て連結部の上面中央にV字状の切り溝を形成したが、連
結部の上下面の中央に相対向するようにV字状の切り溝
をそれぞれ形成しても良く、また、切り溝としてミシン
目を形成しても良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数の細径の導体の他に少なくとも一つの太径
の導体を絶縁体の被覆部で被覆し、この太径の導体を被
覆する被覆部と該被覆部に隣接する細径の導体を被覆す
る被覆部とを絶縁体の連結部を介して一体化してフラッ
ト状に形成したので、従来一つのシステムで2種類のフ
ラットケーブルを使用していたものが一つの複合型のフ
ラットケーブルで済み、低コスト化を図ることができる
と共に、電線やコネクタ等の管理を簡素化することがで
きる。
【0034】請求項2の発明によれば、連結部の長手方
向に切り溝をその全長に渡って形成したので、該連結部
を切り溝に沿って切り裂くことにより、一つの複合型の
フラットケーブルを小電流用と大電流用の複数のフラッ
トケーブルとして使用することができ、また、連結部を
必要な位置まで切り裂くことでそのままフラットワイヤ
ハーネスとなり、使い勝手を向上させることができる。
【0035】請求項3の発明によれば、複数の細径の導
体に隣接させて複数の太径の導体を所定間隔を隔てて並
列にそれぞれ複合配置すると共に絶縁体の被覆部でそれ
ぞれ被覆し、且つ、隣接する太径の各導体間のピッチを
隣接する細径の各導体間のピッチよりも広くなるように
形成したので、ハイブリッドのコネクタの隣接する各端
子間のピッチに各導体間のピッチを容易に合わせること
ができ、各導体に接続された端子をコネクタハウジング
の端子収容室内に容易に挿入することができ、組み付け
作業性を向上させることができる。
【0036】請求項4の発明によれば、太径の導体を被
覆する被覆部と該被覆部に隣接する細径の導体を被覆す
る被覆部との間の連結部を幅広に形成し、この幅広の連
結部の長手方向に切り溝をその全長に渡って形成したの
で、幅広の連結部を切り溝に沿って任意の線長に容易且
つ確実に切り裂くことができると共に、この幅広の連結
部を切り裂く際に、導体の露出等の不具合の発生を確実
に防止することができる。これにより、一つの複合型の
フラットケーブルを小電流用のフラットケーブルと大電
流用のフラットケーブルとに簡単に分割して使用するこ
とができ、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の複合型のフラットケーブル
を示す部分斜視図である。
【図2】上記複合型のフラットケーブルの部分正面図で
ある。
【図3】上記複合型のフラットケーブルの使用状態を示
す部分平面図である。
【図4】上記複合型のフラットケーブルとハイブリッド
のコネクタとの関係を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態の複合型のフラットケー
ブルを示す部分斜視図である。
【図6】上記他の複合型のフラットケーブルの使用状態
を示す部分平面図である。
【図7】上記他の複合型のフラットケーブルの他の使用
状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図8】(a)は従来の電源・アース線用のフラットケ
ーブルをコネクタに接続した状態を示す斜視図、(b)
は従来の信号線用のフラットケーブルをコネクタに接続
した状態を示す斜視図である。
【図9】上記従来の電源・アース線用と信号線用の各フ
ラットケーブルをハイブリッドのコネクタに接続した状
態を示す斜視図である。
【図10】上記従来のフラットケーブルの端部を切り裂
いた状態の部分斜視図である。
【符号の説明】
10,10′ 複合型のフラットケーブル 11,11′ 導体 12 絶縁体 12a,12a′ 被覆部 12b,12b′ 連結部 13 切り溝 P1 太径の導体間のピッチ P2 細径の導体間のピッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の細径の導体を所定間隔を隔てて並
    列にそれぞれ配置すると共に絶縁体の被覆部でそれぞれ
    被覆し、この隣接する各被覆部間を前記絶縁体の各連結
    部にてそれぞれ一体化してフラット状に形成した複合型
    のフラットケーブルであって、 前記複数の細径の導体の他に少なくとも一つの太径の導
    体を前記絶縁体の被覆部で被覆し、この太径の導体を被
    覆する被覆部と該被覆部に隣接する前記細径の導体を被
    覆する被覆部とを前記絶縁体の連結部を介して一体化し
    てフラット状に形成したことを特徴とする複合型のフラ
    ットケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合型のフラットケーブ
    ルであって、 前記連結部の長手方向に切り溝をその全長に渡って形成
    したことを特徴とする複合型のフラットケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の複合型のフラットケーブ
    ルであって、 前記複数の細径の導体に隣接させて複数の太径の導体を
    所定間隔を隔てて並列にそれぞれ複合配置すると共に前
    記絶縁体の被覆部でそれぞれ被覆し、且つ、隣接する前
    記太径の各導体間のピッチを隣接する前記細径の各導体
    間のピッチよりも広くなるように形成したことを特徴と
    する複合型のフラットケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の複合型のフラットケーブ
    ルであって、 前記太径の導体を被覆する被覆部と該被覆部に隣接する
    細径の導体を被覆する被覆部との間の連結部を幅広に形
    成し、この幅広の連結部の長手方向に切り溝をその全長
    に渡って形成したことを特徴とする複合型のフラットケ
    ーブル。
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