JP2001272219A - 線幅測定方法 - Google Patents

線幅測定方法

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JP2001272219A JP2000083828A JP2000083828A JP2001272219A JP 2001272219 A JP2001272219 A JP 2001272219A JP 2000083828 A JP2000083828 A JP 2000083828A JP 2000083828 A JP2000083828 A JP 2000083828A JP 2001272219 A JP2001272219 A JP 2001272219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線幅測定方法に関し、レジストに逆メサ断面形
状又はパターン繋がりが生じている場合に、そのパター
ンがクリティカルな問題かどうかを判断する処理を含む
ことを目的とする。 【解決手段】サイズが既知の第1パターンについて二次
電子による線幅の測長と、反射電子による線幅の測長を
行い、それらの差である第1の計算値を求めた後に、線
幅測長管理対象となる第2パターンについて、二次電子
による線幅の測長と、反射電子による線幅の測長を行
い、それらの差である第2の計算値を求めて、ついで、
第1の計算値と第2の計算値を比較して比較結果を出
し、この比較結果に基づいて第2パターンの形状状態を
算出するそれらの測定結果を比較することにより第2パ
ターンの形状状態を算出することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線幅測定方法に関
し、より詳しくは、微細なパターンの線幅を測定する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡(CD−SEM)によ
るパターンの線幅測長方法としては、電子線走査範囲(F
ield Of View)内に入射電子を走査させながら照射し、
試料上から発生した二次電子量又は反射電子の輝度を変
換してディスプレイに表示していた。この輝度レベルを
用いて画像データ、線幅データを得るのが一般的な走査
型電子顕微鏡である。
【0003】そのような走査型電子顕微鏡を用いて半導
体集積回路装置の特性を管理する場合には、フォトレジ
ストのパターン形成後、即ち各クリティカルレイヤー毎
に、パターンの線幅の出来上がりが設計基準内に形成さ
れているか否かの確認作業を行うことが一般に採用され
ている。二次電子を使用した線幅の管理方法は、図1に
示すフローチャートに従って行われる。
【0004】図1において、半導体ウェハ上に形成され
たレジストパターンの所定範囲をディスプレイに表示し
た後に、その表示範囲内の測長ポイントに照準を当てて
電子を照射し(図1の(a))、測長ポイントから反射され
た二次電子(SE)に基づいて輝度分布の波形(L1W
(se))を取得する。そして、輝度波形の高レベル部分の
幅を線幅(L1(se))と判断する(図1の(b))。その線
幅が誤差の範囲内にあるか否か判断し(図1の(c))、誤
差の範囲内であれば、次のエッチング工程に移る(図1
の(d))。また、誤差以上の線幅であれば、レジストパタ
ーン形成の処理工程に戻される(図1の(e))。
【0005】ところで、超微細パターンを形成するた
め、フォトリソグラフィー工程では、化学増幅型レジス
トを使用するパターン形成が行われることがあるが、化
学増幅型レジストはその性質上、環境汚染等の影響を受
けやすく、レジスト断面形状が所望の形状から変化して
しまう。そのような化学増幅型レジスト断面形状の変形
については、特開平6−95397号公報に記載があ
る。
【0006】一般的なポジ型の化学増幅型レジストのパ
ターン形成方法を一例に挙げて説明する。まず、ウェハ
上にポジ型の化学増幅型レジストを塗布し、その後、化
学増幅型レジストに光(DUV)を照射する。化学増幅
型レジスト中には酸発生剤(PAG)が含まれているの
で、光が照射された部分では酸発生剤が光により反応し
て酸が発生する。この発生酸は、レジストポリマーの保
護基を外す作用があり、発生酸付近のポリマーは、酸の
影響により保護基が外される。保護基が外れた部分は、
アルカリ可溶になるため、後の現像液処理時に除去され
てしまう。
【0007】以上のような手法を用いて、例えば図2
(a),(b) に示すような化学増幅型レジストのパターン1
01、102がシリコン基板103上に形成される。そ
の化学増幅型レジストのパターン101のエッジが図2
(a) に示すように垂直になっている場合には精度良いパ
ターンの測長が可能であり、その二次電子の反射量の変
化は図2(a) に示すような波形となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような化学増幅型レジストは、安定したパターン形成環
境を提供することが難しく、以下のような不具合を生じ
る。第1に、化学増幅型レジスト下部で発生した酸が、
基板面からの塩基成分の影響によって中和されてしま
い、その部分の脱保護反応が発生しなくなることであ
る。第2に、化学増幅型レジスト上方からの塩基成分、
例えばアミンの影響によって、発生した酸が中和されて
しまい、その部分の脱保護反応が発生しなくなることで
ある。なお、それらの問題は、代表的ものである。
【0009】第1の問題に関しては、化学増幅型レジス
トのパターン形状が順テーパ、若しくは裾引き形状とな
って、その後の、走査型電子顕微鏡による線幅測長時に
その情報が得られ、走査型電子顕微鏡によれば裾を含ん
だ線幅測定・管理が可能である。しかし、第2の問題に
関しては、走査型電子顕微鏡による断面形状観察・管理
が不可能な状態となる。これは、レジストのパターンの
断面形状が逆テーパ形状、又は図2(b) に示すような上
部T形状(以下、T−top形状)となるため、レジス
トパターン102の底部が上部の張り出し102aの影
響によって隠れてしまい、その底部の測長は不可能とな
るからである。走査型電子顕微鏡で捕らえられる二次電
子は、図2(b) の波形に示すように電子が当たった表面
部のパターン情報しか得られないために、その下部にあ
るパターン情報は得られない。
【0010】つまり、化学増幅型レジストのパターン1
02の断面がT−top形状であっても、そのような形
状であるという判断が従来技術ではできないために、そ
のT−top形状の上面だけの形状が線幅規格に入って
いても、そのレジストパターンをマスクにしてその下の
膜をエッチングした後に、大幅な線幅シフトが発生す
る。
【0011】そのような問題は、再生処理や歩留低下を
ひきおこす。また、レジストパターン同士が繋がった箇
所がフォトリソグラフィー工程で発見された場合、その
ウェハ又はそのロットは再処理されるが、エッチング処
理後に全く問題がないレジストパターンであれば、これ
を再生する必要性はない。即ち、T−top形状の影響
がレジストパターンに対してクリティカルかどうかの判
断が現在の技術では不可能なので、ロット再生の回数が
多くなるといった問題が生じてしまう。
【0012】そのような問題の解決手段として次のよう
な手法も考えられるが、有効な手段とはならない。例え
ば、走査型電子顕微鏡の電子の加速電圧を一般的な40
0〜800Vから10kV程度まで上げれば、電子の透
過性が増し、内部の情報も観測が可能であるが、高加速
条件下では、レジストの変質、昇華が生じたり、デバイ
スに悪影響を与えるので、半導体製造には使用できな
い。
【0013】なお、そのような問題は、化学増幅型レジ
ストに生じやすいが、他の材料のレジストにも起こりう
ることである。本発明の目的は、レジストに逆メサ断面
形状又はパターン繋がりが生じている場合に、そのパタ
ーンがクリティカルな問題かどうかを判断する処理を含
む線幅測定方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、走査型
電子顕微鏡において、試料上に形成されてサイズが既知
の第1パターンを、第1の測長ポイントで、二次電子に
基づいて測長して第1の測長値を取得し、第1の測長ポ
イントで反射電子により第1パターンを測長して第2の
測長値を取得した後に、第1の測長値と第2の測長値を
比較してそれら差である第1の計算値を算出し、走査型
電子顕微鏡において、試料上に形成されて測長対象とな
る第2パターンを、第2の測長ポイントで、走査型電子
顕微鏡により二次電子に基づいて測長して第3の測長値
を取得し、第2の測長ポイントで反射電子により第2パ
ターンを測長して第4の測長値を測長した後に、第3の
測長値と第4の測長値を比較してそれらの差である第2
の計算値を算出し、第1の計算値と第2の計算値を比較
して比較結果を出し、この比較結果に基づいて第2パタ
ーンの形状状態を算出するステップを含むことにより解
決される。
【0015】なお、上記した第1の計算値と上記した第
2の計算値の差分を求め、上記した第3の値からその差
分を引いた値を第2の測長ポイントでの第2パターンの
測長値としてもよい。また、上記した課題は、走査型電
子型顕微鏡内において、試料上に形成されてサイズが既
知の第1パターンについて、第1の測長ポイントで二次
電子に基づいて第1の二次電子SEMイメージを取得
し、第1の測長ポイントで反射電子に基づいて第1の反
射電子SEMイメージを取得し、第1の二次電子SEM
イメージと第1の反射電子SEMイメージを比較して第
1のマッチング率を算出し、走査電子型顕微鏡内におい
て、試料上に形成されて測長対象となる第2パターンに
ついて、第2の測長ポイントで二次電子に基づいて第2
の二次電子SEMイメージを取得し、第2の測長ポイン
トで反射電子に基づいて第2の反射電子SEMイメージ
を取得し、第2の二次電子SEMイメージと第2の反射
電子SEMイメージを比較して第2のマッチング率を算
出し、第1のマッチング率と第2のマッチング率とを比
較して比較結果を出し、比較結果に基づいて第2のパタ
ーン形状状態を算出することを含む線幅測定方法によっ
て解決される。
【0016】次に、本発明の作用について説明する。本
発明によれば、サイズが既知の第1パターンについて二
次電子による線幅の測長と、反射電子による線幅の測長
を行い、それらの差である第1の計算値を求めた後に、
線幅測長管理対象となる第2パターンについて、二次電
子による線幅の測長と、反射電子による線幅の測長を行
い、それらの差である第2の計算値を求めて、ついで、
第1の計算値と第2の計算値を比較して比較結果を出
し、この比較結果に基づいて第2パターンの形状状態を
測長するようにしている。
【0017】同じパターンを二次電子と反射電子により
測長するとそれらの測長値に差が現れることが多いが、
その差には、パターン上面の幅とそれよりも下方の幅の
差の成分が含まれるので、基準となる第1パターンの二
次電子と反射電子の差を知ることにより、測長対象であ
る第2パターンの下部の幅が予測できる。これにより、
第2パターンがクリティカルな問題かどうかが容易に判
断され、しかも、断面形状の如何にかかわらず、パター
ンの下部の寸法が自動的に正確に測定される。
【0018】その第1の計算値と第2の計算値の比較方
法として、それらの差分ΔTLを求める方法を採用する
場合には、その差分ΔTLを第2パターンの二次電子に
よる測長値から差し引いてその結果を実際の測長値とし
てもよい。これにより、第2パターンがT−top形状
の場合には、その上面の測長値からその差分ΔTLを差
し引くことにより、そのパターンの下部、底部の寸法を
測長することができる。
【0019】また、上記した第2パターンの測長値を第
2パターンの設計値とその設計値の許容値と比較し、測
長値と設計値の差が許容値の範囲内の場合には、次の工
程に移行することを画面上に表示し、測長値と設計値の
差が許容値の範囲外の場合には、再処理することを画面
上に表示すると、作業者は画面上の表示に従ってロット
を処理することができ、作業者の操作ミスを低減させて
作業効率を向上することができる。
【0020】また、別の本発明によれば、既知の第1パ
ターンについて二次電子によるSEMイメージと反射電
子によるSEMイメージを取得し、それらのSEMイメ
ージのマッチング率(重ね率)を算出し、ついで、線幅
測長管理対象となる第2パターンについて、二次電子に
よるSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを
取得し、それらのSEMイメージのマッチング率(重ね
率)を算出し、そして、それら2つのマッチング率を比
較することにより、第2パターンの形状状態を算出する
ようにしている。
【0021】そのように二次電子と反射電子の各SEM
イメージのマッチング率は、パターン上面の幅とそれよ
りも下方の半導体の差が反映されるので、基準となる第
1パターンのマッチング率と測長対象の第2パターンの
マッチング率の比較により、下部の幅を正確に予測し易
くなる。これにより、測長パターンの形状状態と形状エ
ラーを判断できることになる。
【0022】反射電子に基づいてSEMイメージを取得
する場合に、電子ビームの任意の加速電圧を変化させて
設計値との比較を行ってもよい。これは、反射電子の透
過度は加速電圧に依存するために、任意の加速電圧とそ
の反射電子情報を用いることで、必要とする深さ方向の
情報を得ることができる。ただし、電子が透過しやすい
材料、例えばレジストからパターンが形成されている場
合において好ましい結果が得られる。
【0023】ところで、上記した既知のパターンについ
ては、管理しようとする設計線幅、即ち目標線幅の1.
1倍以上の線幅を有し、ピッチ幅も1.1倍以上の幅の
ものが選択されることが好ましい。これは、管理測定パ
ターンよりもパターンルールが緩いパターンを測長する
ことにより、T−topの影響具合を確認するためには
好ましいからであり、これにより、予め潜在的にもつT
−topの影響具合の確認が容易になる。
【0024】また、第1パターンの測長ポイントに電子
ビームを照射して得られた二次電子に基づいて第1の波
形を求め、第2パターンの測長ポイントに電子ビームを
照射して得られた二次電子に基づいて第2の波形を求
め、第1の波形と第2の波形のそれぞれのエッジの傾き
を算出し、この傾きと電子ビームの最小スポット径とか
ら第2パターンが順テーパ形状か逆テーパ形状かを判断
するステップを含むようにしてもよい。
【0025】即ち、既知の第1パターンの側面が基板面
に対して垂直であっても、二次電子を用いて測定される
その側面の角度は電子ビームのスポット径の大きさによ
って異なっており、そのスポット径が小さくなればなる
ほどその側面の角度の測定精度が高くなってくる。例え
ば、電子ビームを最小スポット径にした場合に、側面が
垂直なパターンについては、その側面は90゜よりも僅
かに小さな角度で測定される。従って、電子ビームスポ
ット径を最小にした場合のパターン側部の垂直角度の測
定誤差を予め知ることにより、既知のパターンの側面の
実際の角度が逆テーパか順テーパになっているかを容易
に判断し易くなる。
【0026】これにより、反射電子を用いずに、一般的
に行われている二次電子により、測定対象となるパター
ン形状が順テーパか逆テーパかの判断が容易になる。な
お、反射電子は、パターンが順・逆テーパ形状に関わら
ず、パターンを透過してイメージを出すので、順テーパ
の場合には反対に誤差が生じてしまう。以上の測長方法
は、半導体装置の製造工程において、例えばレジストパ
ターンの測長などに用いられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。以下に述べる本発明の複数の実施形
態に使用される走査型電子顕微鏡は、例えば図3に示す
ような構成を有している。図3において、走査電子顕微
鏡3の走査電子部1Bは、電子ビーム進行方向に向かっ
て電子銃1aとコンデンサレンズ1bと偏向コイル1c
と対物レンズ1dと移動ステージ1fとを有し、電子銃
1aから照射された荷電粒子をコンデンサレンズ1b、
偏向コイル1c、対物レンズ1dを通して移動ステージ
1f上の試料Wに照射するようになっている。
【0028】また、荷電粒子が照射されて試料Wから出
た二次電子又は反射電子の量は、電子検出器1gによっ
て検出され、その検出量は増幅器によって変換されて画
像表示部1Cで表示される。また、偏向コイル1cの電
子偏向量と画像表示部1Cの画像スキャン量は制御部1
Aによって制御される。制御部1Aには、測長を実行す
るための自動測長シーケンスのプログラムが格納されて
いる。その自動測長シーケンスは、二次電子による測長
と反射電子による測長のための一連の動作を行わせるも
のであり、例えば、以下の実施形態で説明するような手
順を遂行するプログラムが格納されている。
【0029】また、試料Wは、図4(a) に示すように、
半導体ウェハ10の上に膜12が形成され、その上にレ
ジストパターン13a,13b,13cが形成されたも
のを使用する。その試料Wの一部は図4(b) に示すよう
な平面形状となっている。レジストパターン13a,1
3b,13cのうち第1のレジストパターン13aは既
知の寸法であって、第2及び第3のレジストパターン1
3b,13cは、管理の対象となっている。管理は、パ
ターンの測長、形状状態測定等が含まれる概念である。
【0030】ここで、第1のレジストパターン13a
は、レジストの露光、現像によって底部で高精度の線幅
が得られるパターンであってパターンサイズの大きな線
幅、例えば管理対象パターンの目標線幅の1.1倍以上
の線幅であって間隔も管理対象パターンの1.1倍以上
のパターンか、或いは孤立パターンとする。なお、第
1、第2及び第3のレジストパターン13a,13b,
13cは、以下の実施形態では化学増幅型レジストから
形成されているものについて説明しているが、これに限
らずノボラック、その他の材料から構成されていてもよ
い。 (第1の実施の形態)本発明の第1実施形態によるパタ
ーン測長とその後の処理を図5のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0031】試料W上のパターンの線幅を測定するため
に、まず、図3に示した走査型電子顕微鏡の移動ステー
ジ1f上に試料Wを載せる。最初に、第1のレジストパ
ターンの測長を次のような方法で行う。まず、図4(a)
、図5の(a) に示すように、測長箇所を第1のレジス
トパターン13aに合わせる。その測長箇所を第1測長
ポイントP1 とする。
【0032】そして、図5の(b) に示すように、電子ビ
ームを第1測長ポイントP1 を横断するように走査させ
ると、試料Wから出た二次電子(SE)は電子検出器1
gによって検出される。制御部1Aは、電子検出器1g
によって検出された二次電子の量に基づいて輝度波形L
1W(se)を作成し、輝度波形データとして取り込む。そ
して、輝度波形データから任意のアルゴリズムによって
線幅が決定され、この線幅を第1のレジストパターンの
第1の線幅L1(se)とする。
【0033】これにより、二次電子に基づく第1の測長
ポイントの線幅が測長される。例えば、図6(a) に示す
ように、二次電子に基づく輝度波形L1W(se)は、第1
のレジストパターン13aの最上面の幅を反映した形状
になる。続いて、図5の(c) に示すように、再び電子ビ
ームを第1の測長ポイントP1の全く同じ箇所に照射す
ると、試料Wから反射された反射電子(BSE)は電子
検出器1gによって検出される。
【0034】制御部1Aは、電子検出器1gによって検
出された反射電子の量に基づいて輝度波形L1W(bse)
を作成し、これを輝度波形データとして取り込む。そし
て、輝度波形データから任意のアルゴリズムによって線
幅が決定され、この線幅を第1のレジストパターンの第
2の線幅L1(bse) とする。これにより、反射電子に基
づく第1の測長ポイントの線幅が測長される。
【0035】例えば、図6(a) に示すように、第1のレ
ジストパターン13aからの反射電子に基づく輝度波形
L1W(bse) の線幅L1(bse) は、第1のレジストパタ
ーン13aの最上面が反映されずに第1の線幅L1(se)
と異なることがある。なお、反射電子のエネルギーと二
次電子のエネルギーは相違するので、制御部1Aはエネ
ルギーの相違によって反射電子か二次電子かを判別す
る。
【0036】以上のように、第1のレジストパターン1
3aにおける二次電子による線幅の測長と、反射電子に
よる線幅の測長を終えた後に、図5の(d) に示すよう
に、第1の線幅L1(se)から第2の線幅L1(bse) を差
し引き、その値を第1のオフセット値(ΔL1)とす
る。次に、第2又は第3のレジストパターン13b、1
3cの測長を次のような方法で行う。
【0037】まず、図5の(e) に示すように、図4(b)
の第2又は第3のレジストパターン13b、13cに測
長ポイントを合わせる。その測長箇所を第2の測長ポイ
ントP2 とする。そして、図5の(f) に示すように、電
子ビーム(SE)を第2測長ポイントP 2 内で走査し、
これにより試料Wから出た二次電子は電子検出器1gに
よって検出される。
【0038】制御部1Aは、図6(b) 又は図6(c) に示
すように電子検出器1gによって検出された二次電子の
量に基づいて輝度波形L2W(se)を作成し、輝度波形デ
ータとして取り込む。そして、輝度波形データから任意
のアルゴリズムによって線幅が決定され、この線幅を、
第2又は第3のレジストパターン13bの第1の線幅L
2(se)とする。
【0039】これにより、二次電子に基づく第2の測長
ポイントP2 の線幅が測長される。例えば、図6(b) 又
は図6(c) に示すように、第2又は第3のレジストパタ
ーン13b,13cの輝度波形の第1の線幅L2(se)は
パターンの最上面を反映した形状となる。続いて、図5
の(g) に示すように、再び電子ビームを第2の測長ポイ
ントP2の全く同じ箇所に照射し、これにより試料Wか
ら出た反射電子(BSE)は電子検出器1gによって検
出される。制御部1Aは、電子検出器1gによって検出
された反射電子の量に基づいて輝度波形L2W(bse) と
して変換され、輝度波形データとして取り込まれる。そ
して、輝度波形データから任意のアルゴリズムによって
線幅が決定され、この線幅を第2又は第3のレジストパ
ターン13b,13cの第2の線幅L2(bse) とする。
【0040】これにより、反射電子に基づく第2の測長
ポイントP2 の線幅が測長される。図6(b),(c) に示す
ように、第2又は第3のレジストパターン13b,13
cからの反射電子に基づく輝度波形L2W(bse) の第2
の線幅L2(bse) は、第2又は第3のレジストパターン
13b,13cの最上面を反映せずに第1の線幅L2(s
e)と異なる場合もある。
【0041】以上のように、第2又は第3のレジストパ
ターン13b、13cにおける二次電子による線幅の測
長と、反射電子による線幅の測長を終えた後に、図5の
(h)に示すように、第2又は第3のレジストパターン1
3b,13cにおける第1の線幅L2(se)から第2の線
幅L2(bse) を差し引き、その差を第2のオフセット値
(ΔL2)とする。
【0042】次に、上記した2つのオフセット値の比較
を次のようにして行う。まず、図5の(i) に示すよう
に、制御部1Aは、第2のオフセット値(ΔL2)から
第1のオフセット値(ΔL1)を差し引いて、その差が
許容値内かどうかを判断する。その許容値は、任意であ
り、走査型電子顕微鏡の測長再現精度によって異なる。
【0043】その差が、許容値内である場合には、図5
の(j) に示すように、第2又は第3のレジストパターン
13b,13cの形状が良好であると判断する。そし
て、図5の(k) に示すように、レジストパターン13
b,13cの断面形状が順テーパか逆テーパかを判断す
る。例えば、そのオフセット値の差が0又は負の場合に
は順テーパーと判断する。
【0044】また、図6(b) に示すように第2のレジス
ト13bの断面形状が正常であっても、第2のレジスト
パターン13bの線幅が管理基準内にあるとは限らない
ので、第2のレジストパターン13bの第1の線幅L2
(se)の値がその管理基準内、例えば設計値の±10%以
内であるかどうかを制御部1Aが判断する。そして、図
5の(l),(m) に示すように、その線幅L2(se)が線幅管
理基準内であれば、測定パターン情報、形状、線幅等の
データを走査型電子顕微鏡の画像表示部1Cに表示し
て、膜12のエッチング工程に移れるものであることを
告知する。
【0045】これに対して、図5の(l),(r) に示すよう
に、その線幅L2(se)が線幅管理基準外であれば、測定
パターン情報、形状、線幅等のデータを走査型電子顕微
鏡の画像表示部1Cに表示して、レジストパターンの全
体の再形成が必要なことを告知する。ところで、制御部
1Aが第1のオフセット値(ΔL1)と第2のオフセッ
ト値(ΔL2)を比較する際に、その差が許容値内でな
いと判断した場合には、図5の(n) に示すように、第3
のレジストパターン13cの断面形状が例えば図6(c)
に示す逆テーパであると判断する。この場合、その断面
形状が、図6(c) に示すようにT−top形状であると
する。
【0046】そして、第3のレジストパターン13cの
断面形状がT−topとした場合に、それがクリティカ
ルな問題かどうかの判断を行う。なお、第2のレジスト
パターン13bの断面形状が裾引き形状(台形状)の場
合もクリティカルかどうかの判断をおこなってもよい。
まず、図5の(n),(o) に示すように、第2のオフセット
値ΔL2から第1のオフセット値ΔL1を差し引いて、
T−top形状による増加線幅ΔTLを算出する。
【0047】次に、図5の(p) に示すように、第3のレ
ジストパターン13cの第1の線幅L2(se)から増加線
幅ΔTLを差し引き、第3のレジストパターン13cの
ようなT−top形状のパターンの底部の線幅RL2(s
e)を算出する。続いて、図5の(q) に示すように、T−
topの底部の線幅が管理基準内にあるかどうかの判断
を行う。そして、線幅管理基準から外れる場合には、図
5の(r) に示すように、測定パターン情報、形状、線幅
等のデータを走査型電子顕微鏡の画像表示部1Cに表示
して、レジストパターンの再形成が必要なことを告知す
る。これに対し、線幅管理基準に適合している場合に
は、図5の(m) に示すように、測定パターン情報、形
状、線幅等のデータを走査型電子顕微鏡の画像表示部1
Cに表示して、次のエッチング工程に移れるものである
ことを告知する。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、線幅
が既知のレジストパターンについて二次電子による線幅
の測長と、反射電子による線幅の測長を行ってオフセッ
ト値を求めた後に、線幅測長対象となるレジストパター
ンについて、二次電子による線幅の測長と、反射電子に
よる線幅の測長を行ってオフセット値を求め、それらの
測定結果を比較することにより測長対象のレジストパタ
ーンの断面形状や下部の幅を測定するようにした。
【0049】これにより、パターンが半導体素子に対し
てクリティカルな問題かどうかを判断することが容易に
なり、しかも、断面形状の如何にかかわらず、パターン
の底部の寸法を正確に測定することができる。 (第2の実施の形態)本実施形態では、画像処理の手法
を用いてパターンの測長方法を説明する。
【0050】まず、T−topが発生しないパターンサ
イズの大きい線幅(目標値の1.1倍以上の線幅)、或
いは孤立パターンである第1のレジストパターン13a
の測長ポイント(以下、第1の測長ポイントP1 とい
う。)に電子銃1aの照準を合わせる。その照準合わせ
は、試料Wの移動によって行われる。次に、図7の(a)
に示すように、第1のレジストパターン13aの第1の
測長ポイントP1 に電子を走査し、その試料Wから出た
二次電子(SE)を電子検出器1gによって検出する。
【0051】制御部1Aは、図7の(b) に示すように、
電子検出器1gによって検出された二次電子量の変化に
基づいて第1のSEMイメージL1SEM(se)を取得す
る。その後に、図7の(c) に示すように、同じ箇所の第
1のレジストパターン13aに電子を照射し、その試料
Wで反射された反射電子量の変化に基づいて第2のSE
MイメージL1SEM(bse) を取得する。
【0052】続いて、第1のSEMイメージと第2のS
EMイメージのそれぞれについて、視野内映像をある閾
値レベルで2つに分け、白黒情報の二値化処理を行う。
例えば、図6(a) の二次電子に基づく輝度波形L1W(s
e)を第1のSEMイメージとすれば、そのレベルS1
りも上を「1」とし、その下を「0」とする。また、図
6(a) の反射電子に基づく輝度波形L1W(bse) を第2
のSEMイメージとすれば、そのレベルS2 よりも上を
「1」とし、その下を「0」とする。
【0053】二値化された第1のSEMイメージと二値
化された第2のSEMイメージは、それぞれ、縦横に配
置された複数のピクセルに合わせたイメージデータを有
し、例えば「0」を「黒」、「1」を「白」とする。そ
の後、図7の(d) に示すように、二値化された第1のS
EMイメージL1SEM(se)と二値化された第2のSE
MイメージL1SEM(bse) を重ね、白黒がマッチング
しているピクセル数をカウントし、その重なり程度、例
えば第1のSEMイメージのピクセル数に対するマッチ
ング部分のピクセル数の割合を算出し、これをマッチン
グ率(M1)とする。マッチング率M1は、その他の手
法を用いて算出したものであってもよい。
【0054】次に、図7の(e) に示すように、図6(b)
又は図6(c) で示したような管理すべき線幅を有する第
2又は第3のレジストパターン13b, 13cの測長ポ
イント(以下、第2の測長ポイントP2 という。)に電
子銃1aの照準を合わせる。その照準合わせは、試料W
の移動によって行われる。続いて、第2の測長ポイント
2 で電子を走査し、その試料Wから出た二次電子(S
E)を電子検出器1gによって検出する。
【0055】制御部1Aは、図7の(f) に示すように、
電子検出器1gによって検出された二次電子量の変化に
基づいて第1のSEMイメージL2SEM(se)を取得す
る。その後に、図7の(g) に示すように、同じ箇所の第
2のレジストパターン13cに電子を照射し、その試料
Wで反射された反射電子量の変化に基づいて第2のSE
MイメージL2SEM(bse) を取得する。
【0056】続いて、第1のSEMイメージと第2のS
EMイメージのそれぞれについて、視野内映像をある閾
値レベルで2つに分け、白黒情報の二値化処理を行う。
例えば、図6(b) 又は図6(c) の二次電子に基づく輝度
波形L2W(se)を第1のSEMイメージとすれば、その
レベルS1 よりも上を「1」とし、その下を「0」とす
る。また、図6(b) 又は図6(c) の反射電子に基づく輝
度波形L2W(bse) を第2のSEMイメージとすれば、
そのレベルS2 よりも上を「1」とし、その下を「0」
とする。
【0057】二値化された第1のSEMイメージと二値
化された第2のSEMイメージは、それぞれ、縦横に配
置された複数のピクセルに合わせたイメージデータを有
し、例えば「0」を「黒」、「1」を「白」とする。そ
の後、図7の(h) に示すように、二値化された第1のS
EMイメージL2SEM(se)と二値化された第2のSE
MイメージL2SEM(bse) を重ね、白黒がマッチング
しているピクセル数をカウントし、その重なり程度、例
えば第1のSEMイメージのピクセル数に対するマッチ
ング部分のピクセル数の割合を算出し、これをマッチン
グ率(M2)とする。マッチング率M2は、その他の手
法を用いて算出したものであってもよい。
【0058】以上のようなパターンの各測長データを取
得した後に、次のような判断処理が行われる。まず、図
7の(i) に示すように、第1のレジストパターン13a
のマッチング率M1と任意設定の基準値D0とを比較
し、マッチング率M1が基準値D0 より小さな場合に
は、第1のレジストパターン13aの形状が良好と判断
される。
【0059】これに対して、マッチング率M1が基準値
0 より大きな場合には、第1のレジストパターン13
aの形状が不良と判断される。そして、図7の(j) に示
すように、第1のレジストパターン13aの形状が良好
と判断される場合には、図7の(j),(k) に示すように、
第1のレジストパターン13aのマッチング率M1と第
2又は第3のレジストパターン13b、13cのマッチ
ング率M2との差を求める。
【0060】そして、図7の(l),(m),(n) に示すよう
に、その差が任意の設定値よりも小さな場合には、管理
線幅領域にある第3のレジストパターン13cの断面形
状が良好で、垂直型であり、その判断結果が画像表示部
1Cに表示される。これに対して、図7の(k),(o),(p),
(q) に示すように、2つのマッチング率M1,M2の差
が、任意の設定値よりも大きな場合には、管理線幅領域
にある第3のレジストパターン13cの形状が不良、劣
化し、順又は逆テーパ形状が不明であり、それらのデー
タは、図7の(r) に示すように、画像表示部1Cに表示
される。
【0061】一方、図7の(i),(s),(t) に示すように、
第1のレジストパターン13aのマッチング率M1と任
意設定の基準値D0 とを比較し、マッチング率M1が基
準値D0 より大きな場合には、第1のレジストパターン
13aの形状が不良、テーパ形状であると判断される。
この場合、図7の(u) に示すように、2つのマッチング
率M1,M2の差を求める。そして、その差がマッチン
グ率M1よりも小さな場合には図7の(v) に示すよう
に、その値を画像表示部1Cに表示する。また、その値
がマッチング率M1よりも大きな場合には、図7の(w)
に示すように、その値を画像表示部1Cに表示される。
【0062】以上のように、本実施形態によれば、線幅
が既知のレジストパターンについて二次電子によるSE
Mイメージと反射電子によるSEMイメージを取得し、
それらのSEMイメージに基づいて第1のマッチング率
を求めた後に、線幅測長対象となるレジストパターンに
ついて二次電子によるSEMイメージと反射電子による
SEMイメージを取得し、それらのSEMイメージに基
づいて第2のマッチング率を求め、ついで第1のマッチ
ングイメージが許容範囲内にあるか否かを判断して、そ
の後に、第1と第2のマッチング率を比較することによ
り、測定対象となるパターンの形状と幅が良好であるか
どうかを判断するようにしている。
【0063】これにより、測長パターンの形状状態と形
状エラーを容易に判断できる。ところで、二次電子を用
いて取得したSEMイメージと反射電子を用いて取得し
たSEMイメージは例えば図8、図9のようになる。図
8(a) は、二次電子を用いて取得したSEMイメージ
で、写真のほぼ中央でレジストパターン(白色又は灰色
の部分)の一部が繋がっている。しかし、反射電子を用
いて取得したSEMイメージは、図8(b) のようにな
り、レジストパターンの下部では各レジストパターンは
それぞれ分離していることがわかる。
【0064】これにより、図8(a),(b) に示すようなレ
ジストパターンは、その下の膜のパターニングにそのま
ま使用できる形状となっていることが分かる。これに対
して、図9(a) に示すような二次電子を用いて取得した
SEMイメージと図9(b) に示すような反射電子を用い
て取得したSEMイメージにおいて、それらのレジスト
パターンはそれぞれ一部で繋がっているために、そのよ
うなレジストパターンでは上部及び下部の一部が分離さ
れていないことが分かる。したがってそのようなレジス
トパターンは膜のパターニングにそのまま使用できない
ことになり、レジストパターンの再形成が必要となるこ
とがわかる。
【0065】レジストパターンの再形成が必要か否か
は、上記したフローチャートに従って判断される。 (第3の実施の形態)本実施形態は、第1実施形態に加
えて測長パターンが順テーパか逆テーパかの判断を加え
た測長方法を示すものである。
【0066】まず、図10の(a) に示すように、管理す
べき線幅の設計値と管理余裕度値を走査型電子顕微鏡の
制御部1Aに入力する。制御部1Aは、設計値と管理余
裕度値(許容範囲値)を記憶する。その後に、試料Wを
走査型電子顕微鏡の移動ステージ1fの上に取り付け
る。次に、図10の(b) に示す工程に移る。
【0067】まず、T−topが発生しないパターンサ
イズの大きい線幅(目標値の1.1倍以上の線幅)、或
いは孤立パターンである第1のレジストパターン13a
の測長ポイント(以下、第1の測長ポイントP1 とい
う。)に電子銃1aの照準を合わせる。そして、電子ビ
ームを第1測長ポイントP1 を横断するように走査させ
ると、試料Wから出た二次電子(SE)は電子検出器1
gによって検出される。
【0068】制御部1Aは、電子検出器1gによって検
出された二次電子に基づいて輝度波形L1W(se)を作成
し、輝度波形データとして取り込む。そして、輝度波形
データから任意のアルゴリズムによって線幅が決定さ
れ、この線幅を第1のレジストパターンの第1の線幅L
1(se)とする。これにより、二次電子に基づく第1測長
ポイントの線幅が測長される。
【0069】また、二次電子は、第1のレジストパター
ン13aの表面から出るために、そのパターン形状が順
テーパ形状の場合には、輝度波形L1W(se)にはそのテ
ーパ形状が反映される。そこで、輝度波形L1W(se)を
いくつかの閾値レベルでの線幅の測長を行い、それらの
測長値に基づいて、直線近似法、1次微分法、2次微分
法等によって第1のレジストパターンの側面の傾きL1
A(se)を算出する。
【0070】第1のレジストパターン13aの側面に傾
きが生じている場合には、順テーパ形状と判断する。傾
きが無い場合には、パターン側面が垂直の場合もあるの
で、この段階ではその側面が逆テーパであるという判断
はできない。続いて、再び電子ビームを第1の測長ポイ
ントP1 の全く同じ箇所に照射し、試料Wからの反射電
子(BSE)を電子検出器1gによって検出する。
【0071】制御部1Aは、電子検出器1gによって検
出された反射電子に基づいて輝度波形L1W(bse) を作
成し、これを輝度波形データとして取り込む。そして、
輝度波形データから任意のアルゴリズムによって線幅が
決定され、この線幅を第1のレジストパターンの第2の
線幅L1(bse) とする。そして、第1の線幅L1(se)か
ら第2の線幅L1(bse) を差し引き、その値を第1のオ
フセット値(ΔL1)とする。
【0072】次に、図10の(c) に示す工程に移る。ま
ず、図4(b) の第2又は第3のレジストパターン13
b、13cに測長ポイントを合わせる。その測長箇所を
第2の測長ポイントP2 とする。そして、電子ビーム
(SE)を第2測長ポイントP2 内で走査し、これによ
り試料Wから出た二次電子は電子検出器1gによって検
出される。
【0073】制御部1Aは、電子検出器1gによって検
出された二次電子に基づいて輝度波形L2W(se)を作成
し、輝度波形データとして取り込む。そして、輝度波形
データから任意のアルゴリズムによって線幅が決定さ
れ、この線幅を第2又は第3のレジストパターン13
b、13cの第1の線幅L2(se)とする。これにより、
二次電子に基づく第2の測長ポイントの線幅が測長され
る。
【0074】また、二次電子は、第2又は第3のレジス
トパターン13b、13cの表面から出るために、その
パターン形状が順テーパ形状の場合には、輝度波形L2
W(se)にはそのテーパ形状が反映される。そこで、輝度
波形L2W(se)をいくつかの閾値レベルでの線幅の測長
を行い、それらの測長結果に基づいて第2又は第3のレ
ジストパターン13b、13cの側面の傾きL2A(se)
を直線近似法、1次微分法、2次微分法等によって算出
する。
【0075】第2又は第3のレジストパターン13b,
13cの側面に傾きが生じている場合には、順テーパ形
状と判断する。その傾きが無い場合には、パターン側面
が垂直の場合もあるので、この段階ではその側面が逆テ
ーパであるという判断はできない。続いて、再び電子ビ
ームを第2の測長ポイントP2 の全く同じ箇所に照射
し、試料Wからの反射電子(BSE)を電子検出器1g
により検出する。
【0076】制御部1Aは、電子検出器1gによって検
出された反射電子に基づいて輝度波形L2W(bse) を作
成し、これを輝度波形データとして取り込む。そして、
輝度波形データから任意のアルゴリズムによって線幅が
決定され、この線幅を第2又は第3のレジストパターン
13b、13cの第2の線幅L2(bse) とする。 そし
て、第1の線幅L2(se)から第2の線幅L2(bse) を差
し引き、その値を第2のオフセット値(ΔL2)とす
る。
【0077】次に、図10の(d) に示すように、第1の
レジストパターン13aの側面の傾きL1A(se)が順テ
ーパ形状かどうかで処理を異ならせる。即ち、図10の
(e) に示すように、第1のレジストパターン13aが順
テーパ形状と判断された場合には、図10の(f) に示す
ように、第2又は第3のレジストパターンの二次電子に
基づく線幅L2(se)が管理基準値内にあるかどうかを判
断する。そして、その線幅L2(se)が管理基準内の場合
には、制御部1Aは、図10の(g) に示すように測長対
象となるレジストパターン13b、13cの形状が順テ
ーパであり、測長線幅規格内にあり、さらに次のエッチ
ング工程に移行できることを画像表示部1Cに表示させ
る。これに対して、線幅L2(se)が管理基準外の場合に
は、制御部1Aは、図10の(h) に示すように測長対象
となるレジスト形状が順テーパであり、測長線幅規格外
にあり、さらにレジスト再処理を行う必要があることを
画像表示部1Cに表示させる。
【0078】一方、第1のレジストパターン13aの側
部が順テーパではないと判断された場合には、図10の
(i) に示すように、第1のオフセット値(ΔL1)と第
2のオフセット値(ΔL2)を比較し、その差が所定内
であれば、図10の(j) に示すように、制御部1Aは、
測定対象となるレジストパターン13b,13cの側部
が垂直型であると判断する。
【0079】ついで、図10の(k) に示すように、測長
線幅L2(se)が管理基準(規格)内であるかどうかを判
断して、その測長線幅が測長線幅L2(se)が管理基準内
である場合には、制御回路1Aは、図10の(l) に示す
ように、レジストパターン13b,13cの形状が垂直
型で、測長線幅が規格内にあり、次のエッチング工程に
移行できることを画像表示部1Cに表示させる。
【0080】これに対して、図10の(k),(m) に示すよ
うに、線幅L2(se)が管理基準外の場合には、制御部1
Aは、測長対象となるレジストパターン13bb,13
cの形状が垂直形状で、測長線幅規格外にあり、さらに
レジスト再処理を行う必要があることを画像表示部1C
に表示させる。また、図10の(i) に示したように、第
1のオフセット値(ΔL1)と第2のオフセット値(Δ
L2)を比較し、その差が所定の範囲から外れた場合に
は、制御部1Aは、図10の(o),(p) に示すように、レ
ジストパターンの形状が逆テーパ又は図6(c) に示した
T−topであると判断する。
【0081】そして、図10の(q) に示すように、第2
のオフセット値(ΔL2)から第1のオフセット値(Δ
L1)を差し引いて、T−top形状による増加線幅Δ
TLを算出する。次に、図10の(r) に示すように、測
長対象となるレジストパターン13cの第1の線幅L2
(se)から増加線幅ΔTLを差し引き、第3のレジストパ
ターン13cのようなT−top形状のパターンの底部
の線幅RL2(se)を算出する。
【0082】続いて、図10の(s) に示すように、制御
部1Aは、T−topの底部の線幅が管理基準内にある
かどうかの判断を行う。そして、線幅管理基準から外れ
る場合には、図10の(t) に示すように、レジストパタ
ーンの形状が逆テーパであり、測長線幅が規格外であ
り、再生工程が必要なことを画像表示部1Cに表示させ
る。これに対し、線幅管理基準に適合している場合に
は、制御部1Aは、図10の(u) に示すように、レジス
ト形状が逆テーパであり、測長線幅が規格内であり、次
のエッチング工程に移ることを画像表示部1Cに表示さ
せる。
【0083】以上のように、本実施形態においては、既
知のレジストパターンと測定対象であるレジストパター
ンとを二次電子と反射電子によって測長するとともに、
それらの側部が順テーパかどうか判断する処理を加え
た、その結果を表示するようにしたので、測長対象とな
るレジストパターンの形状の把握が容易になり、後処理
をさらに適切に行え、操作ミスが軽減される。 (第4の実施の形態)図11は、本発明の第4実施形態
のフローチャートを示している。
【0084】本実施形態では、上記した実施形態に、さ
らに、電子を照射する際の加速電圧を変えることによ
り、反射電子によるパターンの測長部分を任意に設定す
るようにするステップを加えている。まず、図11の
(a) に示すように、線幅を管理しようとするレジストパ
ターンの測長ポイントの設計値と管理基準値(%)を走
査型電子顕微鏡の制御部1Aに入力し、それらを記憶部
に格納する。
【0085】その後に、図11の(b) に示すように、走
査型電子顕微鏡の移動ステージに載置された試料Wへ向
けて電子銃1aから照射される電子の加速電圧を調整す
る。加速電圧の調整は、測長ポイントのパターンの深さ
方向や材料に適するように、入射電圧、バイアス電圧を
変えることによって行われる。本実施形態では、測長対
象となるパターンとしてレジストパターンを対象にして
いる。
【0086】次に、上記した実施形態と同様な方法によ
って、図11の(c) に示すような測長処理に移る。ま
ず、線幅が既知の第1のレジストパターン13aの一部
である第1測長ポイントに電子ビームを照射する。そし
て、二次電子に基づいて、第1のレジストパターン13
aの第1のSEMイメージL1SEM(se)と第1の輝度
波形L1W(se)を取得する。続いて、第1の輝度波形L
1W(se)より第1の線幅L1(se)を取得する。
【0087】さらに、第1測長ポイントから出た反射電
子に基づいて、第1のレジストパターン13aの第2の
SEMイメージL1SEM(bse) と第2の輝度波形L1
W(bse) を取得する。続いて、第2の輝度波形L1W(b
se) より第2の線幅L1(bse) を取得する。その後に、
第3実施形態と同様な方法により、二次電子に基づく第
1の輝度波形L1W(se)から、第1のレジストパターン
13aの側面の傾きL1A(se)を算出し、その傾きによ
り側面が順テーパかどうか判断する。さらに、第2実施
形態と同様な方法により、二次電子に基づく第1のSE
MイメージL1SEM(se)と反射電子に基づく第2のS
EMイメージL1SEM(bse) から第1のマッチング率
M1を求める。
【0088】次に、図11の(d) に示すように、加速電
圧を調整して反射電子により測定される第1のレジスト
パターン13aの深さ方向の位置を変えて、再び図11
の(c) に示した処理を行う。その加速電圧の調整は所望
の値で繰り返して行ってもよく、その調整が不要になっ
た段階で、図11の(e) に示す処理に移る。図11の
(e) では次のよう処理を行う。
【0089】まず、測長対象である第2又は第3のレジ
ストパターン13b、13cの第2測長ポイントに電子
ビームを照射する。そして、二次電子に基づいて、第2
又は第3のレジストパターン13b,13cの第1のS
EMイメージL2SEM(se)と第1の輝度波形L2W(s
e)を取得する。続いて、第1の輝度波形L2W(se)より
第1の線幅L2(se)を取得する。
【0090】さらに、第2測長ポイントから出た反射電
子に基づいて、第2又は第3のレジストパターン13
b,13cの第2のSEMイメージL2SEM(bse) と
第2の輝度波形L2W(bse) を取得する。続いて、第2
の輝度波形L2W(bse) より第2の線幅L2(bse) を取
得する。その後に、第3実施形態と同様な方法により、
二次電子に基づく第1の輝度波形L2W(se)から、第1
のレジストパターン13aの側面の傾きL2A(se)を算
出し、その傾きにより側面が順テーパかどうか判断す
る。さらに、第2実施形態と同様な方法により、二次電
子に基づく第1のSEMイメージL2SEM(se)と反射
電子に基づく第2のSEMイメージL2SEM(bse) か
ら第2のマッチング率M2を求める。
【0091】以上のような測長に関するデータを測定し
た後に、第3実施形態と同じような判断方法によって、
第2又は第3のレジストパターン13b,13cがその
まま使えるものなのかどうかを判断することになる。次
に、図11の(f) に示すように、第1のレジストパター
ン13aの側面の傾きL1A(se)が順テーパ形状かどう
かで判断を異ならせる。
【0092】即ち、図11の(g) に示すように、第1の
レジストパターン13aが順テーパ形状と判断された場
合には、図11の(h) に示すように、第2又は第3のレ
ジストパターンの二次電子に基づく線幅L2(se)が管理
基準値内にあるかどうかを判断する。そして、その線幅
L2(se)が管理基準内の場合には、制御部1Aは、図1
1の(i) に示すように測長対象となるレジストパターン
13b、13cの形状が順テーパであり、測長線幅規格
内にあり、さらに次のエッチング工程に移行できること
を画像表示部1Cに表示させる。これに対して、線幅L
2(se)が管理基準外の場合には、制御部1Aは、図11
の(j) に示すように測長対象となるレジスト形状が順テ
ーパであり、測長線幅規格外にあり、さらにレジスト再
処理を行う必要があることを画像表示部1Cに表示させ
る。
【0093】一方、第1のレジストパターン13aの側
部が順テーパではないと判断された場合には、図11の
(k) に示すように、第1のオフセット値(ΔL1)と第
2のオフセット値(ΔL2)を比較し、その差が所定内
であれば、図11の(l) に示すように、制御部1Aは、
測定対象となるレジストパターン13b,13cの側部
が垂直型であると判断する。
【0094】ついで、図11の(m) に示すように、測長
線幅L2(se)が管理基準(規格)内であるかどうかを判
断して、その測長線幅が測長線幅L2(se)が管理基準内
である場合には、制御回路1Aは、図11の(n) に示す
ように、レジストパターン13b,13cの形状が垂直
型で、測長線幅が規格内にあり、次のエッチング工程に
移行できることを画像表示部1Cに表示させる。
【0095】これに対して、図11の(m),(o) に示すよ
うに、線幅L2(se)が管理基準外の場合には、制御部1
Aは、測長対象となるレジストパターン13bb,13
cの形状が垂直形状で、測長線幅規格外にあり、さらに
レジスト再処理を行う必要があることを画像表示部1C
に表示させる。また、図11の(k) に示したように、第
1のオフセット値(ΔL1)と第2のオフセット値(Δ
L2)を比較し、その差が所定の範囲から外れた場合に
は、制御部1Aは、図11の(p) に示すように、レジス
トパターンの形状が逆テーパ又は図6(c) に示したT−
topであると判断する。そして、第2のオフセット値
(ΔL2)から第1のオフセット値(ΔL1)を差し引
いて、T−top形状による増加線幅ΔTLを算出す
る。さらに、測長対象となるレジストパターン13cの
第1の線幅L2(se)から増加線幅ΔTLを差し引き、第
3のレジストパターン13cの底部の線幅RL2(se)を
算出する。
【0096】続いて、図11の(q) に示すように、制御
部1Aは、T−topの底部の線幅が管理基準内にある
かどうかの判断を行う。そして、線幅管理基準から外れ
る場合には、図11の(s) に示すように、レジストパタ
ーンの形状が逆テーパであり、測長線幅が規格外であ
り、再生工程が必要なことを画像表示部1Cに表示させ
る。これに対し、線幅管理基準に適合している場合に
は、制御部1Aは、図11の(r) に示すように、レジス
ト形状が逆テーパであり、測長線幅が規格内であって、
次のエッチング工程に移ることを画像表示部1Cに表示
させる。
【0097】以上のように、本実施形態においては、サ
イズが既知の第1のレジストパターン13aの測長デー
タを測定する際に、電子ビームの加速電圧を変えて第1
のレジストパターン13aの深さ方向の形状の違いを詳
細に知ることができるので、順テーパか逆テーパかどう
かの判断や、Tーtop形状かどうかの判断が容易にな
る。
【0098】なお、上記した告知は、画像表示に限るも
のではなく、音声、その他の告知手段であってもよい。 {付 記}上記した線幅測定方法を用いて、パターンの
線幅を測長する工程を有することを特徴とする半導体装
置の製造方法。
【0099】その半導体装置の製造方法において、前記
パターンは、半導体基板上の膜の上に形成されたレジス
トパターンであることを特徴とする。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、サイ
ズが既知の第1パターンについて二次電子による線幅の
測長と、反射電子による線幅の測長を行い、それらの差
である第1の計算値を求めた後に、線幅測長管理対象と
なる第2パターンについて、二次電子による線幅の測長
と、反射電子による線幅の測長を行い、それらの差であ
る第2の計算値を求めて、ついで、第1の計算値と第2
の計算値を比較して比較結果を出し、この比較結果に基
づいて第2パターンの形状状態を算出するそれらの測定
結果を比較することにより第2パターンの形状状態を算
出するようにしているので、測長しようとする第2パタ
ーンの表面の幅からそれよりも下方の幅を正確に予測し
易くなる。
【0101】これにより、第2パターンがクリティカル
な問題かどうかが容易に判断され、しかも、断面形状の
如何にかかわらず、パターンの下部の寸法を自動的に正
確に測定することができる。その第1の計算値と第2の
計算値の比較方法として、それらの差分ΔTLを求める
方法を採用する場合には、その差分ΔTLを第2パター
ンの二次電子による測長値から差し引いてその結果を実
際の測長値としている。
【0102】これにより、第2パターンがT−top形
状の場合には、その上面の測長値からその差分ΔTLを
差し引くことにより、そのパターンの下部、底部の寸法
を測長することができる。また、上記した第2パターン
の測長値を第2パターンの設計値とその設計値の許容値
と比較し、測長値と設計値の差が許容値の範囲内の場合
には、次の工程に移行することを画面上に表示し、測長
値と設計値の差が許容値の範囲外の場合には、再処理す
ることを画面上に表示すると、作業者は画面上の表示に
従ってロットを処理することができ、作業者の走査ミス
を低減させて作業効率が向上する。
【0103】また、別の本発明によれば、既知の第1パ
ターンについて二次電子によるSEMイメージと反射電
子によるSEMイメージを取得し、それらのSEMイメ
ージのマッチング率(重ね率)を算出し、ついで、線幅
測長管理対象となる第2パターンについて、二次電子に
よるSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを
取得し、それらのSEMイメージのマッチング率(重ね
率)を算出し、そして、それら2つのマッチング率を比
較することにより、第2パターンの形状状態を算出する
ようにしているので、基準となる第1パターンのマッチ
ング率と測長しようとする第2パターンの下部の幅を正
確に予測し易くなる。これにより、測長パターンの形状
状態と形状エラーを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の測長方法を示すフローチャートであ
る。
【図2】従来技術の二次電子を用いた測長方法による測
長パターンの断面と二次電子により得られた輝度波形図
である。
【図3】本発明の実施形態に使用される走査型電子顕微
鏡の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態の線幅の測長対象となるパタ
ーンの一例を示す断面図と平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第1実施形態の線幅の測長対象となる
パターンの断面図と、二次電子による輝度波形図と、反
射電子による輝度波形図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第2実施形態で得られる二次電子によ
るSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを示
す写真(その1)である。
【図9】本発明の第2実施形態で得られる二次電子によ
るSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを示
す写真(その2)である。
【図10】本発明の第3実施形態を示すフローチャート
である。
【図11】本発明の第4実施形態を示すフローチャート
である。
【図12】本発明の各実施形態により得られる
【符号の説明】
1A…制御部、1B…電子操作部、1C…画像表示部、
1f…移動ステージ、1g…電子検出器、1h…増幅
器、11…シリコン基板(半導体基板)、12…膜、1
3a〜13c…レジストパターン、W…試料、P1 …第
1の測長ポイント、P2 …第2の測長ポイント。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月28日(2000.4.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の測長方法を示すフローチャートであ
る。
【図2】従来技術の二次電子を用いた測長方法による測
長パターンの断面と二次電子により得られた輝度波形図
である。
【図3】本発明の実施形態に使用される走査型電子顕微
鏡の一例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態の線幅の測長対象となるパタ
ーンの一例を示す断面図と平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第1実施形態の線幅の測長対象となる
パターンの断面図と、二次電子による輝度波形図と、反
射電子による輝度波形図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第2実施形態で得られる二次電子によ
るSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを示
す写真(その1)である。
【図9】本発明の第2実施形態で得られる二次電子によ
るSEMイメージと反射電子によるSEMイメージを示
す写真(その2)である。
【図10】本発明の第3実施形態を示すフローチャート
である。
【図11】本発明の第4実施形態を示すフローチャート
である。
【符号の説明】 1A…制御部、1B…電子操作部、1C…画像表示部、
1f…移動ステージ、1g…電子検出器、1h…増幅
器、11…シリコン基板(半導体基板)、12…膜、1
3a〜13c…レジストパターン、W…試料、P1 …第
1の測長ポイント、P2 …第2の測長ポイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 隆洋 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2F067 AA26 AA54 BB01 BB04 CC17 HH06 JJ05 KK04 KK08 LL00 RR24 RR30 4M106 BA02 CA39 CA51 CA52 DB05 DB18 DH01 DH24 DH33 DH50 DJ17 DJ18 DJ20 DJ23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査型電子顕微鏡において、試料上に形成
    されてサイズが既知の第1パターンを、第1の測長ポイ
    ントで、二次電子に基づいて測長して第1の測長値を取
    得し、前記第1の測長ポイントで反射電子により前記第
    1パターンを測長して第2の測長値を取得した後に、前
    記第1の測長値と第2の測長値を比較してそれら差であ
    る第1の計算値を算出し、 前記走査型電子顕微鏡において、前記試料上に形成され
    て測長対象となる第2パターンを、第2の測長ポイント
    で、走査型電子顕微鏡により二次電子に基づいて測長し
    て第3の測長値を取得し、前記第2の測長ポイントで反
    射電子により前記第2パターンを測長して第4の測長値
    を取得した後に、前記第3の測長値と第4の測長値を比
    較してそれらの差である第2の計算値を算出し、 前記第1の計算値と前記第2の計算値を比較して比較結
    果を出し、 前記比較結果に基づいて前記第2パターンの形状状態を
    算出することを含む線幅測定方法。
  2. 【請求項2】走査型電子顕微鏡において、試料上に形成
    されてサイズが既知の第1パターンを、第1の測長ポイ
    ントで、二次電子に基づいて測長して第1の測長値を取
    得し、前記第1の測長ポイントで反射電子により前記第
    1パターンを測長して第2の測長値を取得した後に、前
    記第1の測長値と第2の測長値を比較してそれら差であ
    る第1の計算値を算出し、 前記走査型電子顕微鏡において、前記試料上に形成され
    て測長対象となる第2パターンを、第2の測長ポイント
    で、走査型電子顕微鏡により二次電子に基づいて測長し
    て第3の測長値を取得し、前記第2の測長ポイントで反
    射電子により前記第2パターンを測長して第4の測長値
    を取得した後に、前記第3の測長値と第4の測長値を比
    較してそれらの差である第2の計算値を算出し、 前記第1の計算値と前記第2の計算値の差分を求め、 前記第3の測長値から前記差分を引いた値を、前記第2
    の測長ポイントでの前記第2パターンの測長値とするこ
    とを特徴とする線幅測定方法。
  3. 【請求項3】前記第2パターンの設計値とその設計値の
    許容値と前記第2パターンの前記測長値とを比較し、 前記測長値と前記設計値の差が前記許容値の範囲内の場
    合には、次の工程に移れることを表示し、 前記測長値と前記設計値の差が前記許容値の範囲外の場
    合には、再処理することを表示することを特徴とする請
    求項2に記載の線幅測定方法。
  4. 【請求項4】走査型電子型顕微鏡内において、試料上に
    形成されてサイズが既知の第1パターンについて、第1
    の測長ポイントで二次電子に基づいて第1の二次電子S
    EMイメージを取得し、前記第1の測長ポイントで反射
    電子に基づいて第1の反射電子SEMイメージを取得
    し、 前記第1の二次電子SEMイメージと前記第1の反射電
    子SEMイメージを比較して第1のマッチング率を算出
    し、 前記走査電子型顕微鏡内において、前記試料上に形成さ
    れて測長対象となる第2パターンについて、第2の測長
    ポイントで二次電子に基づいて第2の二次電子SEMイ
    メージを取得し、前記第2の測長ポイントで反射電子に
    基づいて第2の反射電子SEMイメージを取得し、 前記第2の二次電子SEMイメージと前記第2の反射電
    子SEMイメージを比較して第2のマッチング率を算出
    し、 前記第1のマッチング率と前記第2のマッチング率とを
    比較して比較結果を出し、 前記比較結果に基づいて前記第2のパターン形状状態を
    算出するステップを含むことを線幅測定方法。
  5. 【請求項5】前記第1の測長ポイントにおいて前記反射
    電子を発生させるために照射する電子の加速電圧を調整
    し、 前記電子の照射によって前記第1の測長ポイントから出
    た前記反射電子の情報と前記第1パターンの設計値とを
    比較することを含む請求項4に記載の線幅測定方法。
  6. 【請求項6】前記第1パターンは、前記第2パターンの
    1.1倍以上の線幅と、1.1倍以上のピッチを有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の線幅測
    定方法。
  7. 【請求項7】前記第1の測長ポイントに電子ビームを照
    射して得られた前記二次電子に基づいて第1の波形を求
    め、 前記第2の測長ポイントに前記電子ビームを照射して得
    られた前記二次電子に基づいて第2の波形を求め、 少なくとも前記第1の波形のエッジの傾きを算出し、 前記傾きと前記電子ビームの最小スポット径とから前記
    第2パターンが順テーパ形状か逆テーパ形状かを判断す
    るステップを含む請求項1又は請求項4に記載の線幅測
    定方法。
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