JP2001271652A - 多気筒内燃機関 - Google Patents

多気筒内燃機関

Info

Publication number
JP2001271652A
JP2001271652A JP2000086854A JP2000086854A JP2001271652A JP 2001271652 A JP2001271652 A JP 2001271652A JP 2000086854 A JP2000086854 A JP 2000086854A JP 2000086854 A JP2000086854 A JP 2000086854A JP 2001271652 A JP2001271652 A JP 2001271652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
internal combustion
connecting rod
combustion engine
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000086854A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Nishi
賢悟 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2000086854A priority Critical patent/JP2001271652A/ja
Publication of JP2001271652A publication Critical patent/JP2001271652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク軸の軸方向における内燃機関の形状
を小形化させて、エンジンルームが狭い自動車等への内
燃機関の設置作業やこの内燃機関の補機類の最適配置が
容易にできるようにする。 【解決手段】 クランク軸3の周りに配設される第1、
第2気筒4,5が、クランク軸3側からその径方向外方
に突出すると共にこのクランク軸3の周方向で互いに偏
位する第1、第2シリンダ本体9,10と、これら各シ
リンダ本体9,10にそれぞれ軸方向に摺動自在となる
よう嵌入される第1、第2ピストン13,14と、これ
ら各ピストン13,14と上記クランク軸3とをそれぞ
れ互いに連動連結させる第1、第2連接棒15,16と
を備える。第1連接棒15の小端部20を第1ピストン
13に枢支し、大端部22をクランク軸3に枢支する。
第2連接棒16の小端部25を第2ピストン14に枢支
し、大端部27を第1連接棒15の長手方向の中途部に
枢支する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、クランク軸の周り
に配設される2つの気筒を備えた多気筒内燃機関に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記多気筒内燃機関は、一般に、クラン
ク軸の周りに配設される第1、第2気筒を備えている。
また、これら第1、第2気筒は、上記クランク軸側から
その径方向外方に突出すると共にこのクランク軸の周方
向で互いに偏位する第1、第2シリンダ本体と、これら
各シリンダ本体にそれぞれ軸方向に摺動自在となるよう
嵌入される第1、第2ピストンと、これら各ピストンと
上記クランク軸とをそれぞれ互いに連動連結させる第
1、第2連接棒とを備えている。
【0003】上記第1連接棒の小端部は上記第1ピスト
ンに枢支され、大端部は上記クランク軸に枢支されてい
る。また、上記第2連接棒の小端部は上記第2ピストン
に枢支され、大端部は上記クランク軸の軸方向で上記第
1連接棒の大端部に並設されて上記クランク軸に枢支さ
れている。
【0004】そして、上記内燃機関の運転時には、各気
筒の作動により、上記クランク軸が回動させられ、この
クランク軸から動力が出力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、各気筒の大端部がクランク軸の軸方向に並設
されていて、上記軸方向における内燃機関の形状が大き
いものとなっている。
【0006】このため、エンジンルームが狭い自動車な
どにあっては、上記内燃機関の設置作業が煩雑になり、
また、内燃機関の補機類の最適配置がし難くなるという
問題点がある。
【0007】また、上記したように、内燃機関の形状が
大形になると、その分、重量も重くなって、この内燃機
関を自動車など乗り物に搭載したときには、その燃費が
低下するという問題点もある。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、クランク軸の軸方向における内燃機関の
形状を小形化させて、エンジンルームが狭い自動車等へ
の内燃機関の設置作業やこの内燃機関の補機類の最適配
置が容易にできるようにし、かつ、内燃機関を軽量にさ
せることにより、これを乗り物に搭載した場合における
燃費の向上を達成できるようにすることを課題とする。
【0009】また、上記クランク軸からの動力の出力が
円滑にできるようにし、また、この出力の向上が簡単な
構成で達成されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の多気筒内燃機関は、次の如くである。
【0011】請求項1の発明は、クランク軸3の周りに
配設される第1、第2気筒4,5を備え、これら第1、
第2気筒4,5が、上記クランク軸3側からその径方向
外方に突出すると共にこのクランク軸3の周方向で互い
に偏位する第1、第2シリンダ本体9,10と、これら
各シリンダ本体9,10にそれぞれ軸方向に摺動自在と
なるよう嵌入される第1、第2ピストン13,14と、
これら各ピストン13,14と上記クランク軸3とをそ
れぞれ互いに連動連結させる第1、第2連接棒15,1
6とを備えた多気筒内燃機関において、
【0012】上記第1連接棒15の小端部20を上記第
1ピストン13に枢支し、大端部22を上記クランク軸
3に枢支し、上記第2連接棒16の小端部25を上記第
2ピストン14に枢支し、大端部27を上記第1連接棒
15の長手方向の中途部に枢支したものである。
【0013】請求項2の発明は、図1,2に例示するよ
うに、請求項1の発明に加えて、上記第1、第2ピスト
ン13,14の各ストローク長S1,S2を互いにほぼ
同じにしたものである。
【0014】請求項3の発明は、図3に例示するよう
に、請求項1の発明に加えて、上記第1ピストン13の
ストローク長S1に対し第2ピストン14のストローク
長S3を相違させたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0016】図1,2において、符号1は4サイクルV
型の多気筒内燃機関であり、この内燃機関1は自動車に
搭載されている。
【0017】上記内燃機関1は、車体に支持される不図
示のクランクケースと、軸心2が車体の前後方向に延び
てこの軸心2回りに回転自在となるよう上記クランクケ
ースに支承されるクランク軸3と、このクランク軸3の
周りに配設される第1、第2気筒4,5とを備えてい
る。これら第1、第2気筒4,5による気筒群は、上記
クランク軸3の軸方向に沿って等間隔に複数(5群)設
けられ、この内燃機関1は10気筒を有している。
【0018】上記各気筒4,5は、それぞれ上記クラン
クケースに支持されて上記クランク軸3側からその径方
向外方に突出すると共に、上記クランク軸3の周方向で
互いに偏位する第1、第2シリンダ本体9,10と、こ
れら各シリンダ本体9,10に形成された第1、第2シ
リンダ孔11,12にそれぞれ軸方向に摺動自在となる
よう嵌入される第1、第2ピストン13,14と、これ
ら各ピストン13,14と上記クランク軸3をそれぞれ
互いに連動連結させる第1、第2連接棒15,16とを
備え、上記各シリンダ孔11,12同士と、各ピストン
13,14同士はそれぞれ互いにほぼ同形同大とされて
いる。
【0019】上記第1連接棒15の小端部20は上記第
1ピストン13のピストンピン21に枢支され、上記第
1連接棒15の大端部22は上記クランク軸3のクラン
クピン23に枢支されている。また、上記第2連接棒1
6の小端部25は上記第2ピストン14のピストンピン
26に枢支され、上記第2連接棒16の大端部27は上
記クランクピン23の近傍で上記第1連接棒15の長手
方向の中途部に枢支具28により枢支されている。この
場合、上記第1、第2連接棒15,16は上記クランク
軸3の軸方向で互いにほぼ同じところに位置させられて
いる。
【0020】上記枢支具28は、上記第1連接棒15の
中途部に形成された板状部29と、上記第2連接棒16
の小端部25に形成されて上記板状部29に外嵌する二
又部30と、これら板状部29と二又部30とを貫通し
てこれらを互いに枢支させる枢支軸31とを備えてい
る。
【0021】上記第1ピストン13のピストンピン2
1、クランクピン23、第2ピストン14のピストンピ
ン26、および枢支軸31の各軸心33〜36は上記ク
ランク軸3の軸心2と互いに平行であり、上記した互い
に枢支された各部材は上記各軸心33〜36回りでそれ
ぞれ相対的に回動自在とされている。また、上記クラン
クピン23はクランク軸3の軸心2に対し、その径方向
で偏位しており、上記クランクピン23の軸心34は、
上記クランク軸3の軸心2を中心とした仮想円37に沿
って回動自在とされている。
【0022】上記クランク軸3の軸心2に沿った視線で
みた内燃機関1の正面視(図1)で、上記第1ピストン
13のピストンピン21の軸心33とクランクピン23
の軸心34を結ぶ線が上記第1連接棒15の中心線40
とされている。また、上記第2ピストン14のピストン
ピン26の軸心35と枢支軸31の軸心36を結ぶ線が
上記第2連接棒16の中心線41とされている。更に、
上記クランクピン23の軸心34と枢支軸31の軸心3
6とを結ぶ線が仮想連結線42とされている。
【0023】上記の場合、内燃機関1の正面視で、上記
第1、第2シリンダ孔11,12の各軸心45,46
は、それぞれ上記クランク軸3の軸心2を通ると共に、
このクランク軸3の軸心2を通る鉛直線44の左右に配
設され、この鉛直線44とのなす交角θ1,θ2は互い
にほぼ等しくされている(θ1≒θ2)。
【0024】内燃機関1の運転時において、図1中実
線、二点鎖線、および各ピストン13,14を梨地模様
で示すこの内燃機関1の「第1状態」では、上記第1シ
リンダ孔11の軸心45と上記第1連接棒15の中心線
40とが一致し、かつ、上記第1ピストン13が上記第
1シリンダ孔11で上死点に位置する一方、上記第2ピ
ストン14は上記第2シリンダ孔12の軸方向の中途部
に位置している。この「第1状態」における上記軸心3
3〜36の各符号にはAを付記してある。
【0025】上記「第1状態」から、内燃機関1の運転
に伴い、上記クランクピン23の軸心34が上記クラン
ク軸3の軸心2回りの一方向Rに上記仮想円37に沿っ
て約90°回動し、上記クランクピン23の軸心34が
上記第2シリンダ孔12の軸心46上に達すると、図1
中一点鎖線で示す「第2状態」となり、上記第1ピスト
ン13が上記第1シリンダ孔11の軸方向の中途部に位
置する一方、上記第2ピストン14は上記第2シリンダ
孔12で上死点に位置する。この「第2状態」における
上記軸心33〜36の各符号にはBを付記してある。
【0026】上記「第2状態」から、内燃機関1の運転
に伴い、上記クランクピン23の軸心34が上記一方向
Rに更に約90°回動し、上記クランクピン23の軸心
34が上記第1シリンダ孔11の軸心45上に達し(3
4C)、上記第1シリンダ孔11の軸心45と上記第1
連接棒15の中心線40が一致すると、「第3状態」と
なり、上記第1ピストン13が図1中三点鎖線で示すよ
うに上記第1シリンダ孔11の下死点に位置する一方、
上記第2ピストン14は上記第2シリンダ孔12の軸方
向の中途部に位置する(不図示)。
【0027】上記「第3状態」から、上記内燃機関1の
運転に伴い、上記クランクピン23の軸心34が上記一
方向Rに更に約90°回動し、上記クランクピン23の
軸心34が上記第2シリンダ孔12の軸心46上に達し
(34D)、上記第2シリンダ孔12の軸心46と上記
第2連接棒16の中心線41が一致すると、「第4状
態」となり、上記第1ピストン13が上記第1シリンダ
孔11の軸方向の中途部に位置する(不図示)一方、上
記第2ピストン14は図1中三点鎖線で示すように上記
第2シリンダ孔12の下死点に位置する。
【0028】上記「第4状態」から、上記内燃機関1の
運転に伴い、上記クランクピン23の軸心34が上記一
方向Rに更に約90°回動すれば、上記「第1状態」に
戻る。
【0029】そして、上記内燃機関1の運転時には、上
記したように「第1〜第4状態」が繰り返されて、上記
クランク軸3が回動させられ、このクランク軸3から動
力が出力される。
【0030】上記構成によれば、第1連接棒15の小端
部20を上記第1ピストン13に枢支し、大端部22を
上記クランク軸3に枢支し、上記第2連接棒16の小端
部25を上記第2ピストン14に枢支し、大端部27を
上記第1連接棒15の長手方向の中途部に枢支してい
る。
【0031】このため、第1、第2連接棒の各大端部を
クランク軸の軸方向に並設させてこのクランク軸に枢支
させていた従来の技術に比べ、上記クランク軸3に枢支
される大端部22が単一になる分、上記クランク軸3を
短くできて、その軸方向における内燃機関1の形状が小
形化される。
【0032】よって、エンジンルームが狭い自動車等で
あっても、内燃機関1の形状が小形になる分、その設置
作業が容易にでき、また、内燃機関1の補機類の最適配
置も容易にできることとなる。
【0033】また、前記したように、第1、第2連接棒
15,16を個別に設けていた従来の技術に比べて、上
記構成によれば、第1連接棒15の中途部に第2連接棒
16の大端部27を枢支させることにより、両連接棒1
5,16の各一部を互いに共用させてあり、また、これ
に加えて、上記したように、内燃機関1が小形化される
ことから、この内燃機関1の重量を軽くさせることがで
きる。
【0034】よって、上記内燃機関1を自動車など乗り
物に搭載したときには、その燃費の向上が達成される。
【0035】また、前記したように、両連接棒15,1
6の各一部を互いに共用させ、かつ、クランク軸3を短
くできることから、内燃機関1を構成する回転部分の重
量を軽くできる。
【0036】よって、その分、上記内燃機関1の運転時
における機械損失が少なく抑制されて、トルク伝達率の
向上が達成される。
【0037】更に、上記構成によれば、特に、第1気筒
4のピストン13には、上記クランク軸3から上記第1
連接棒15を介し外力が与えられると共に、上記第2気
筒5の連接棒16からも上記第1連接棒15を介し他の
外力が与えられる。
【0038】このため、上記第1連接棒15に対する第
2連接棒16の枢支位置を所望位置に設定することなど
により、上記両外力をバランスさせるよう構成すれば、
上記第1気筒4において、シリンダ孔11の内周面に対
するピストン13の摩擦力を小さく抑えることができ、
このようにすれば、内燃機関1における機械損失は更に
少なく抑制される。
【0039】また、上記「第2状態」で、上記第1連接
棒15の中心線40と仮想連結線42との交角θ3を、
上記交角θ1と交角θ2との和の値とほぼ同じにするこ
とにより、上記第1、第2ピストン13,14の各スト
ローク長S1,S2を互いにほぼ同じにしてある。
【0040】このため、上記第1、第2気筒4,5によ
る各出力の大きさが互いにほぼ同じとなる。
【0041】よって、上記各気筒4,5の出力に時差が
あるとしても、これらの出力が順次与えられるクランク
軸3はその軸心2回りに円滑に回動させられ、このクラ
ンク軸3からの動力の出力が円滑になされる。
【0042】また、前記したように、第1連接棒15の
中途部に第2連接棒16の小端部25を枢支させる上記
枢支具28は、上記第1連接棒15の中途部に形成され
た板状部29と、上記第2連接棒16の小端部25に形
成されて上記板状部29に外嵌する二又部30と、これ
ら板状部29と二又部30とを貫通してこれらを互いに
枢支させる枢支軸31とを備えている。
【0043】ここで、上記第1連接棒15は第2連接棒
16に比べて長いことから、より重くなりがちである一
方、この第2連接棒16は二又部30を有して、上記板
状部29を有する第1連接棒15に比べて、より重くな
りがちであり、このため、上記第1、第2連接棒15,
16の重量が互いにより均衡して、その各慣性力も互い
により等しくなる。
【0044】よって、上記各慣性力を均衡にさせるため
には、クランク軸3のクランクウェブの調整でも可能で
はあるが、これに大きく頼らなくても、上記のようにす
れば、上記各気筒4,5から出力が与えられるクランク
軸3はその軸心2回りに円滑に回動させられ、このクラ
ンク軸3からの動力の出力が円滑になされる。
【0045】なお、以上は図示の例によるが、車両は自
動二輪車であってもよく、また、交角θ3は約180°
であってもよい。
【0046】図3は、他の実施の形態を示している。
【0047】これによれば、上記第1連接棒15の中途
部に対する第2連接棒16の大端部27の連結位置を、
前記実施の形態に比べ、上記第1連接棒15の長手方向
で変更させることにより、前記「第2状態」のとき、枢
支軸31の軸心36が第2シリンダ孔12の軸心46上
に位置することとされている。
【0048】上記のようにすれば、上記第1ピストン1
3のストローク長S1に比べて上記第2ピストン14の
ストローク長S3を約10%大きくさせることができ、
その分、上記第2気筒5の出力をより大きくさせること
ができる。
【0049】よって、上記第1連接棒15の中途部に対
する第2連接棒16の大端部27の枢支位置を単に変更
するという簡単な構成で、上記クランク軸3からの出力
を向上させることができる。
【0050】なお、上記構成では、各気筒4,5の出力
が相違するため、バランサーを設けるなどして、クラン
ク軸3を円滑に回動させるようにすることが好ましい。
【0051】他の構成や作用は、前記実施の形態と同様
であるため、図面に共通の符号を付して、その重複した
説明を省略する。
【0052】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0053】請求項1の発明は、クランク軸の周りに配
設される第1、第2気筒を備え、これら第1、第2気筒
が、上記クランク軸側からその径方向外方に突出すると
共にこのクランク軸の周方向で互いに偏位する第1、第
2シリンダ本体と、これら各シリンダ本体にそれぞれ軸
方向に摺動自在となるよう嵌入される第1、第2ピスト
ンと、これら各ピストンと上記クランク軸とをそれぞれ
互いに連動連結させる第1、第2連接棒とを備えた多気
筒内燃機関において、
【0054】上記第1連接棒の小端部を上記第1ピスト
ンに枢支し、大端部を上記クランク軸に枢支し、上記第
2連接棒の小端部を上記第2ピストンに枢支し、大端部
を上記第1連接棒の長手方向の中途部に枢支している。
【0055】このため、第1、第2連接棒の各大端部を
クランク軸の軸方向に並設させてこのクランク軸に枢支
させていた従来の技術に比べ、上記クランク軸に枢支さ
れる大端部が単一になる分、上記クランク軸を短くでき
て、その軸方向における内燃機関の形状が小形化され
る。
【0056】よって、エンジンルームが狭い自動車等で
あっても、内燃機関の形状が小形になる分、その設置作
業が容易にでき、また、内燃機関の補機類の最適配置も
容易にできることとなる。
【0057】また、前記したように、第1、第2連接棒
を個別に設けていた従来の技術に比べて、本発明によれ
ば、第1連接棒の中途部に第2連接棒の大端部を枢支さ
せることにより、両連接棒の各一部を互いに共用させて
あり、また、これに加えて、上記したように、内燃機関
が小形化されることから、この内燃機関の重量を軽くさ
せることができる。
【0058】よって、上記内燃機関1を自動車など乗り
物に搭載したときには、その燃費の向上が達成される。
【0059】また、前記したように、両連接棒の各一部
を互いに共用させ、かつ、クランク軸を短くできること
から、内燃機関を構成する回転部分の重量を軽くでき
る。
【0060】よって、その分、上記内燃機関の運転時に
おける機械損失が少なく抑制されて、トルク伝達率の向
上が達成される。
【0061】更に、本発明によれば、特に、第1気筒の
ピストンには、上記クランク軸から上記第1連接棒を介
し外力が与えられると共に、上記第2気筒の連接棒から
も上記第1連接棒を介し他の外力が与えられる。
【0062】このため、上記第1連接棒に対する第2連
接棒の枢支位置を所望位置に設定することなどにより、
上記両外力をバランスさせるよう構成すれば、上記第1
気筒において、シリンダ孔の内周面に対するピストンの
摩擦力を小さく抑えることができ、このようにすれば、
内燃機関における機械損失は更に少なく抑制される。
【0063】請求項2の発明は、上記第1、第2ピスト
ンの各ストローク長を互いにほぼ同じにしてある。
【0064】このため、上記第1、第2気筒による各出
力の大きさが互いにほぼ同じとなる。
【0065】よって、上記各気筒の出力に時差があると
しても、これらの出力が順次与えられるクランク軸はそ
の軸心回りに円滑に回動させられ、このクランク軸から
の動力の出力が円滑になされる。
【0066】請求項3の発明は、上記第1ピストンのス
トローク長に対し第2ピストンのストローク長を相違さ
せてある。
【0067】ここで、上記したようなストローク長の相
違は、上記第1連接棒の中途部に対する第2連接棒の大
端部の枢支位置を上記第1連接棒の長手方向で変更させ
ることで可能となる。
【0068】よって、上記第1連接棒の中途部に対する
第2連接棒の大端部の枢支位置を単に変更するという簡
単な構成で、上記クランク軸からの出力を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の正面簡略図である。
【図2】枢支具の平面展開断面図である。
【図3】他の実施の形態で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 軸心 3 クランク軸 4,5 気筒 9,10 シリンダ本体 11,12 シリンダ孔 13,14 ピストン 15,16 連接棒 20 小端部 21 ピストンピン 22 大端部 23 クランクピン 25 小端部 26 ピストンピン 27 大端部 28 枢支具 29 板状部 30 二又部 31 枢支軸 33〜36 軸心 37 仮想円 40,41 中心線 42 仮想連結線 44 鉛直線 45,46 軸心 θ1,θ2,θ3 交角 S1,S2,S3 ストローク長

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の周りに配設される第1、第
    2気筒を備え、これら第1、第2気筒が、上記クランク
    軸側からその径方向外方に突出すると共にこのクランク
    軸の周方向で互いに偏位する第1、第2シリンダ本体
    と、これら各シリンダ本体にそれぞれ軸方向に摺動自在
    となるよう嵌入される第1、第2ピストンと、これら各
    ピストンと上記クランク軸とをそれぞれ互いに連動連結
    させる第1、第2連接棒とを備えた多気筒内燃機関にお
    いて、 上記第1連接棒の小端部を上記第1ピストンに枢支し、
    大端部を上記クランク軸に枢支し、上記第2連接棒の小
    端部を上記第2ピストンに枢支し、大端部を上記第1連
    接棒の長手方向の中途部に枢支した多気筒内燃機関。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2ピストンの各ストローク
    長を互いにほぼ同じにした請求項1に記載の多気筒内燃
    機関。
  3. 【請求項3】 上記第1ピストンのストローク長に対し
    第2ピストンのストローク長を相違させた請求項1に記
    載の多気筒内燃機関。
JP2000086854A 2000-03-27 2000-03-27 多気筒内燃機関 Pending JP2001271652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086854A JP2001271652A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 多気筒内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086854A JP2001271652A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 多気筒内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001271652A true JP2001271652A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18602955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000086854A Pending JP2001271652A (ja) 2000-03-27 2000-03-27 多気筒内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001271652A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024107559A1 (en) * 2022-11-15 2024-05-23 Cummins Inc. Connecting rod for a vee type engine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024107559A1 (en) * 2022-11-15 2024-05-23 Cummins Inc. Connecting rod for a vee type engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9915181B2 (en) Internal combustion engine
JP2009516123A (ja) 圧縮比可変の往復ピストン式内燃機関
KR920006622B1 (ko) 엔진용 저-진동(Low-VIBRATION) 크랭크샤프트
EP2021584B1 (en) Internal combustion engine
JP2015101959A (ja) エンジン
US7100548B2 (en) V-type 8-cylinder four cycle internal combustion engine
JPH0623521B2 (ja) エンジン等における運動変換装置
EP1350935B1 (en) Odd-cylinder v-type internal combustion entine
JP2001271652A (ja) 多気筒内燃機関
CN110295995B (zh) 一种能够实现全平衡的结构及多缸组合的活塞式发动机
KR100489100B1 (ko) 3기통 오프셋 엔진의 평형 구조
JP2000249191A (ja) 往復動内燃機関におけるマスバランスおよび/またはモーメントバランスのための装置
JP4430462B2 (ja) V型2気筒エンジンのバランサ構造
US10247226B2 (en) Crankshaft for reciprocating engine
JPH0252099B2 (ja)
JP2016070154A (ja) 複リンク式ピストン−クランク機構を備えた内燃機関の製造方法
JPH09166126A (ja) 並列多気筒エンジンのクランク構造
JP2023016651A (ja) ロッカアーム揺動軸位置可変式圧縮比連続可変装置
JP2017172419A (ja) 直列4気筒エンジン
JP4581675B2 (ja) 内燃機関
JP2018071587A (ja) バランスシャフト
KR100391408B1 (ko) 3기통 엔진의 불평형 관성 우력 저감 구조
JP2017057812A (ja) V型エンジン
JP2005076738A (ja) 内燃機関のクランクシャフト
JPH02296032A (ja) バランサシャフト付き多気筒エンジン