JP2001271284A - 脱墨剤及び古紙パルプの製造方法 - Google Patents

脱墨剤及び古紙パルプの製造方法

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JP2001271284A JP2000082466A JP2000082466A JP2001271284A JP 2001271284 A JP2001271284 A JP 2001271284A JP 2000082466 A JP2000082466 A JP 2000082466A JP 2000082466 A JP2000082466 A JP 2000082466A JP 2001271284 A JP2001271284 A JP 2001271284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】古紙再生工程において、パルプスラリーより、
インク、ピッチ及び灰分を効率的に除去して、高品質の
古紙パルプを製造することができる脱墨剤及び古紙パル
プの製造方法を提供する。 【解決手段】架橋したポリジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライドを含有することを特徴とする脱墨剤、及
び、古紙再生工程におけるフローテータ内又はその上流
のパルプスラリーに、架橋したポリジアリルジメチルア
ンモニウムクロライドを添加し、異物除去を行うことを
特徴とする古紙パルプの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱墨剤及び古紙パ
ルプの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、
古紙再生工程において、パルプスラリーより、インク、
ピッチ及び灰分を効率的に除去して、高品質の古紙パル
プを製造することができる脱墨剤及び古紙パルプの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、省資源の立場か
ら、古紙の再利用が大きな課題となっている。古紙を回
収して再利用するために、脱墨工程によって印刷インク
などを除去してパルプ繊維を採取し、古紙パルプが製造
される。図1は、脱墨工程の工程系統図の一例である。
まず水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウムなどのアルカ
リを含む水に原料古紙を加え、パルパー1によって古紙
を離解してパルプスラリー化したのち、ニーダー2でパ
ルプスラリーと脱墨剤を混練し、印刷インクをパルプ繊
維から引き剥がす。さらに、過酸化水素を加えたタワー
3で漂白を行う。次いで、パルプスラリーはフローテー
タ4に送られ、インクを浮上分離して系外にフロスとし
て排出する。パルプはエキストラクタ5で水が除去さ
れ、水に再懸濁したのちフィルタ6でパルプが洗浄され
る。このようにしてインクや汚れが取り除かれた古紙パ
ルプは、新聞紙、中質印刷紙、家庭紙などを製造するパ
ルプ原料の一部に使用される。フローテータは、パルプ
とインクの混合物に気泡を吹き込み、泡にインクを付着
させて浮上させ、パルプと分離する装置であり、この工
程は脱墨工程の中でも製品の品質を左右する非常に重要
な工程である。そこでフローテータにおける発泡、イン
クの泡への吸着促進を目的として、様々な脱墨剤がパル
パーやニーダーなどにおいて添加されている。脱墨剤と
しては、高級アルコール又は脂肪酸のエチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド付加物系の薬剤と、高級脂肪
酸系の薬剤が現在の主流を占めている。前者は、炭素数
12〜18の高級アルコール又は高級脂肪酸に、エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドを付加した界面活
性剤である。このような界面活性剤は、親水基としてプ
ロピレンオキサイドというやや親水性の弱い基を有して
いるために油との親和性が増し、その結果、インクへの
浸透力と泡へのインクの吸着力が強められる。したがっ
て、パルプ繊維からのインクの剥離力と、泡のインクの
捕集力を有する特徴があるとされている。また、高濃度
パルパーが普及し、50〜60℃の高温で古紙を離解す
る系が増えてきており、これらの系では、ステアリン酸
などの高級脂肪酸系の脱墨剤が使用されている。ステア
リン酸は、高温、高アルカリのパルパー内でステアリン
酸ナトリウムとなり、界面活性効果を発揮してインクの
剥離に寄与する。フローテータ前で塩化カルシウムを加
え、ステアリン酸カルシウムを析出させ、大量のインク
を泡へ吸着させ、微凝集させて浮上分離する。フローテ
ータ処理後、エキストラクタでパルプと水が分離され、
分離水は含まれるアルカリと脱墨剤を回収利用する目的
から、新たな古紙のパルパー仕込水として再使用され
る。ところで、これら従来の有機脱墨剤は、インクの剥
離性、除去性が優れているものの、フローテータにおけ
るインク凝集性が必ずしも十分ではないことと、古紙中
に填料などとして含まれる灰分の除去が十分ではないと
いう問題を抱えている。填料などからなる灰分は、イン
クに比べると比重が大きく、疎水性が弱いために、泡に
付着しにくい性質を有するからである。インク凝集性の
問題に対しては、従来からインク凝集性の良好な脱墨剤
の開発努力がなされてきているが、未だ満足なものはな
いと言われている。そこで、インク凝集性を高めること
によってインク除去率を向上し、さらに灰分の除去率を
高めた脱墨方法が望まれている。上記のような有機脱墨
剤の他に、アルミニウム化合物などの無機凝集剤や、高
分子凝集剤を添加する方法が提案されている(特開平6
−257082号公報)が、多量のアルカリや塩類を含
む脱墨処理においては、一般的な高分子凝集剤によるイ
ンク凝集と灰分除去の効果は不十分である。また、有機
脱墨剤の他に無機凝集剤を併用しても、十分なインク凝
集性、灰分除去性は得られない。このために、古紙再生
工程において、フローテータにおけるインク除去効果を
向上すると同時に、従来技術では除去できなかった灰分
の除去効率を向上することができ、これによりアルカリ
の消費が少なく、かつパルプの歩留りを低下させること
なく、高品質の古紙パルプを製造することができる脱墨
剤及び古紙パルプの製造方法が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、古紙再生工
程において、パルプスラリーより、インク、ピッチ及び
灰分を効率的に除去して、高品質の古紙パルプを製造す
ることができる脱墨剤及び古紙パルプの製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、架橋したポリジ
アリルジメチルアンモニウムクロライドは、パルプより
剥離したインク及び灰分を凝集させてパルプ繊維から分
離する機能に優れ、従来より用いられているインク剥離
機能に優れた脱墨剤と併用することにより、パルプスラ
リーより効果的に異物を除去し得ることを見いだし、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、(1)架橋したポリジアリルジメチルア
ンモニウムクロライドを含有することを特徴とする脱墨
剤、及び、(2)古紙再生工程におけるフローテータ内
又はその上流のパルプスラリーに、架橋したポリジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライドを添加し、異物除去
を行うことを特徴とする古紙パルプの製造方法、を提供
するものである。さらに、本発明の好ましい態様とし
て、(3)架橋したポリジアリルジメチルアンモニウム
クロライドの分子量が、5〜200万である第1項記載
の脱墨剤、(4)架橋したポリジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドの分子量が、5〜200万である第2
項記載の古紙パルプの製造方法、(5)架橋したポリジ
アリルジメチルアンモニウムクロライドの添加量が、フ
ローテータにおけるパルプスラリーに対して0.5〜5
00mg/Lである第2項記載の古紙パルプの製造方法、
及び、(6)脱墨剤として、高級アルコール若しくは高
級脂肪酸のエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド
付加物又は高級脂肪酸を併用する第2項記載の古紙パル
プの製造方法、を挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の脱墨剤は、架橋したポリ
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドを含有する。
本発明の古紙パルプの製造方法においては、古紙再生工
程におけるフローテータ内又はその上流のパルプスラリ
ーに、架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロ
ライドを添加し、異物除去を行う。本発明に用いる架橋
したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドの製
造方法に特に制限はなく、例えば、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド単量体と多官能の架橋性単量体を
水に溶解し、水溶性の重合開始剤を添加し、雰囲気を不
活性ガスで置換して加熱することにより、架橋したポリ
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドを得ることが
できる。使用する多官能の架橋性単量体に特に制限はな
く、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、N,N'−メチレンビス(メタ)ア
クリルアミド、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ジ
アリルフタレート、ジアリルマレエート、ジアリルアミ
ン、エチレングリコールジアリルエーテル、トリアリル
アミン、トリアリルトリメリテート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルフォスフェート、ジビニルベン
ゼン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、脂肪族多価
アルコールのジ又はポリグリシジルエーテル、N−メチ
ロールアクリルアミド、グリシジルメタアクリレートな
どを挙げることができる。これらの中で、ポリエチレン
グリコールジアクリレートを好適に使用することができ
る。これらの架橋性単量体は、ジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドに対して、10〜5,000ppm(重量
比)を用いることが好ましい。架橋性単量体の量がジア
リルジメチルアンモニウムクロライドに対して10ppm
(重量比)未満であると、架橋度が低く、脱墨剤として
の性能が不十分となるおそれがある。架橋性単量体の量
がジアリルジメチルアンモニウムクロライドに対して
5,000ppm(重量比)を超えるとと、架橋度が高くな
りすぎて、脱墨剤としての性能が不十分となるおそれが
ある。
【0006】使用する重合開始剤に特に制限はなく、例
えば、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸
塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2'−ア
ゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二
塩酸塩、2,2'−アゾビスイソブチルアミド二水和物、
アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系開始剤、過硫
酸塩、過酸化アルキル化合物などの過酸化物と亜硫酸
塩、第一鉄塩、アミン化合物などとを組み合わせたレド
ックス開始剤系などを挙げることができる。また、ベン
ゾフェノン、ベンゾインエチルエーテルなどの光増感剤
の存在下に、光照射して重合させることもできる。これ
らの中で、水溶性のアゾ系開始剤を好適に使用すること
ができる。本発明に用いる架橋したポリジアリルジメチ
ルアンモニウムクロライドの構造単位に特に制限はな
く、例えば、6員環のピペリジニウム環、5員環のピロ
リジニウム環のいずれの構造でもよく、また、これらの
2種類の構造が共存するポリマーでもよい。また、架橋
したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドは、
カチオン性構造単位のみを有するカチオン性ポリマーで
もよく、あるいは、共重合によりカチオン性構造単位と
アニオン性構造単位を有する両性ポリマーであってもよ
い。本発明に用いる架橋したポリジアリルジメチルアン
モニウムクロライドの分子量に特に制限はないが、分子
量が5〜200万であることが好ましく、10〜150
万であることがより好ましい。分子量が5万未満である
と、脱墨処理において必要な添加量が多くなるおそれが
ある。分子量が200万を超えると、製品粘度が高くな
ってハンドリング性に問題を生じ、かつ脱墨性能も低下
するおそれがある。
【0007】本発明の古紙パルプの製造方法において
は、まず水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウムなどのア
ルカリを含む水に原料古紙を加え、パルパーによって古
紙を離解しパルプスラリー化する。本発明方法において
は、脱墨剤として、高級アルコール若しくは高級脂肪酸
のエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド付加物又
は高級脂肪酸を併用することが好ましい。高級アルコー
ル及び高級脂肪酸は、炭素数12〜18であることが好
ましい。エチレンオキサイド−プロピレンオキサイドの
付加形式に特に制限はなく、ランダム付加、ブロック付
加のいずれともすることができる。また、エチレンオキ
サイド−プロピレンオキサイドの付加末端を、さらにエ
ーテル結合又はエステル結合により封鎖することもでき
る。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加
モル数と付加形式は、脱墨を行う系の特性に合わせて適
宜選択することができる。脱墨剤としてステアリン酸な
どの高級脂肪酸を用いる場合は、フローテータ前に塩化
カルシウムを添加してステアリン酸カルシウムを析出さ
せることが好ましい。これらの脱墨剤の中で、高級アル
コールのエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド付
加物を特に好適に用いることができる。高級アルコール
のエチレンオキサイド−プロピレンオキサイド付加物な
どの脱墨剤は、ニーダーにおいて添加することが好まし
い。高級アルコールのエチレンオキサイド−プロピレン
オキサイド付加物などの添加量に特に制限はないが、パ
ルプスラリーに対して0.01〜1重量%であることが
好ましく、0.1〜0.5重量%であることがより好まし
い。ニーダーでパルプスラリーと高級アルコールのエチ
レンオキサイド−プロピレンオキサイド付加物などの脱
墨剤を混練することにより、パルプ繊維から印刷インク
を引き剥がすことができる。本発明方法においては、パ
ルプスラリーに過酸化水素を添加することができる。過
酸化水素の添加位置に特に制限はく、例えば、ニーダー
入口、タワーなどにおいて添加することができる。パル
プスラリーに過酸化水素を添加することにより、着色成
分を漂白して古紙パルプの白色度を高めることができ
る。
【0008】本発明方法においては、フローテータ内又
はその上流のパルプスラリーに、架橋したポリジアリル
ジメチルアンモニウムクロライドを添加する。フローテ
ータの上流の添加場所としては、例えば、ニーダー、タ
ワー、パルパーなどを挙げることができる。架橋したポ
リジアリルジメチルアンモニウムクロライドの添加方法
に特に制限はないが、作業性の面から水溶液として添加
することが好ましい。架橋したポリジアリルジメチルア
ンモニウムクロライドの添加量に特に制限はないが、フ
ローテータにおけるパルプスラリーに対して0.5〜5
00mg/Lであることが好ましく、5〜100mg/Lで
あることがより好ましい。パルプスラリーに対する添加
量が0.5mg/L未満であると、インク、灰分及びピッ
チの顕著な除去効果が得られにくくなるおそれがある。
パルプスラリーに対する添加量が500mg/Lを超える
と、パルプ繊維のフロスへの移行が進み、パルプの歩留
りが低下するおそれがある。架橋したポリジアリルジメ
チルアンモニウムクロライドの適正な添加量は、製造さ
れた古紙パルプの白色度及び灰分を測定することにより
調節することができる。本発明方法に用いる架橋したポ
リジアリルジメチルアンモニウムクロライドは、パルプ
繊維よりインクを剥離する機能は大きくなく、すでに剥
離されたインク及び灰分を凝集させてパルプ繊維から分
離する機能に優れている。したがって、インク剥離機能
に優れた高級アルコール若しくは高級脂肪酸のエチレン
オキサイド−プロピレンオキサイド付加物又は高級脂肪
酸からなる有機脱墨剤を併用することにより、効果的に
脱墨処理を行うことができる。
【0009】本発明方法において、架橋したポリジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライドを添加したパルプス
ラリーは、フローテータにおいてフローテーションが行
われる。フローテータでは、パルプとインクを含むパル
プスラリーに気泡を吹き込み、気泡にインクを付着させ
て浮上させ、パルプと分離する。従来の有機脱墨剤を添
加してパルプ繊維からインクを剥離した状態でフローテ
ーションを行っても、剥離したインクや灰分は分散状態
に保たれて分離しにくいが、本発明方法により架橋した
ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドを添加し
てフローテーションを行うと、剥離したインク、灰分及
びピッチが凝集してフロックを形成し、このフロックが
気泡に付着して浮上し分離され、系外にフロスとして排
出される。フローテータにおいて、インク、灰分、ピッ
チなどの異物が除去されたパルプスラリーは、エキスト
ラクタなどで水が除去され、さらに水に再懸濁したの
ち、フィルタにおいてパルプが洗浄される。本発明の脱
墨剤は、架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムク
ロライドに加えて、起泡剤などの助剤や、またインク剥
離性を有する界面活性剤などを含有させることができ
る。本発明方法により製造された古紙パルプは、原料古
紙のインクの除去率が高いので、古紙パルプを配合して
製造した紙製品の白色度が向上し、品質を改善すること
ができる。また、白色度が許容される範囲で古紙パルプ
の配合率を高めることにより、製造原価に占めるパルプ
原料費を低減することができる。このようにしてインク
や汚れが取り除かれた古紙パルプは、新聞紙、中質印刷
紙、家庭紙などを製造するパルプ原料の一部として使用
することができる。古紙パルプを用いる抄紙機において
は、通常残留インクやピッチに起因する汚れにより障害
を生ずる場合が多いが、本発明方法により製造したイン
ク除去率の高い古紙パルプを用いると、抄紙機の汚れを
減少することができる。また、本発明方法によれば、填
料などとして古紙に含まれる灰分の除去率が向上するの
で、紙の強度が向上し、嵩密度が低下し、抄紙機におけ
るろ水性が向上し、抄紙機における汚れが低減し、その
結果、抄紙工程において古紙パルプの配合率を高めるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、評価は下記の方法により行った。 (1)パルプ歩留り 採取したパルプスラリーの懸濁固形分濃度を、JIS
K 0102に準じて測定し、灰分濃度を差し引いて、
採取したパルプスラリーのパルプ濃度を求める。 採取スラリーのパルプ濃度(mg/L)=採取スラリーの
懸濁固形分濃度(mg/L)−採取スラリーの灰分濃度
(mg/L) 採取したパルプスラリー量から脱墨処理におけるフロス
量を差し引き、採取パルプスラリーと同様にして求めた
脱墨処理スラリーのパルプ濃度を乗じて、獲得パルプ量
を算出する。 獲得パルプ量(mg)=[採取スラリー量(L)−フロス
量(L)]×脱墨処理スラリーのパルプ濃度(mg/L) 次式にしたがって、パルプ歩留りを算出する。 パルプ歩留り(重量%)=[獲得パルプ量(mg)/{採
取スラリー量(L)×採取スラリーのパルプ濃度(mg/
L)}]×100 (2)ピッチ濃度 採取したパルプスラリーをクロロホルムを用いて液−液
抽出を行い、抽出重量からピッチ濃度を算出する。 (3)白色度 タッピシートマシンを用い、JIS P 8209に準じ
て、パルプシート2枚を作製し、得られたパルプシート
について、ハンター白色度試験器を用い、JIS P 8
123に準じて、白色度を測定する。白色度は、各シー
トにつき5点ずつ測定し、平均値を求める。 (4)灰分 JIS P 8003にしたがって測定する。
【0011】製造例1(架橋ポリジアリルジメチルアン
モニウムクロライド) 機械的撹拌機、熱電対及びアルゴンガス導出入管を備え
た容量200mLの四つ口フラスコに、65重量%ジアリ
ルジメチルアンモニウムクロライド水溶液32.0g、
イオン交換水26.0g及びメチレンビスアクリルアミ
ド0.012gを仕込み、撹拌しつつ雰囲気をアルゴン
ガスで置換し、58℃まで昇温した。次いで、重合開始
剤として2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2
−イル)プロパン]二塩酸塩0.122gをイオン交換水
5gに溶解した水溶液を添加し、58℃を保って重合し
た。重合開始後、反応混合物は増粘しはじめ、1時間後
に粘稠な水溶液となった。得られたポリマーのカチオン
度をコロイド滴定法により測定したところ、6.2meq/
gであり、光散乱装置[大塚電子(株)、DLS−70
0]を用いて分子量を測定したところ約100万であっ
た。 製造例2(非架橋ポリジアリルジメチルアンモニウムク
ロライド) 製造例1と同じ四つ口フラスコに、65重量%ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド水溶液32.0gとイ
オン交換水26.0gを仕込み、撹拌しつつ雰囲気をア
ルゴンガスで置換し、58℃まで昇温した。次いで、重
合開始剤として2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリ
ン−2−イル)プロパン]二塩酸塩0.122gをイオン
交換水5gに溶解した水溶液を添加し、58℃を保って
16時間重合し、粘稠な水溶液を得た。製造例1と同様
にして測定したところ、得られたポリマーのカチオン度
は6.2meq/gであり、分子量は約100万であった。 製造例3(非架橋ポリジアリルジメチルアンモニウムク
ロライド) 重合開始剤として2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン]二塩酸塩の添加量を0.16
8gとした以外は、製造例2と同様にして、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライドを重合した。得られたポ
リマーのカチオン度は6.2meq/gであり、分子量は約
30万であった。 実施例1 新聞及びチラシを原料に脱墨処理を行っている古紙パル
プ製造工程から、フローテータ入口のパルプスラリーを
採取し、実験用フローテーションテスターを用いて脱墨
試験を行った。スラリーを採取した脱墨工程では、原料
古紙100重量部に対して、パルパーにおいて、水酸化
ナトリウム1.5重量部、ケイ酸ナトリウム3重量部、
高級アルコール系脱墨剤0.3重量部が添加され、ニー
ダー入口において、過酸化水素3重量部が添加されてい
る。このパルプスラリーは、懸濁固形分濃度6,568m
g/L、ピッチ濃度1,000mg/L、灰分1,938mg
/L(灰分率29.5重量%)、pH9.7であった。ま
た、エキストラクタ分離液は、新たな古紙原料の離解用
水として再利用されている。採取したスラリーを30℃
に保ち、製造例1で得られた架橋したポリジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド(分子量100万、カチオ
ン度6.2meq/g)10mg/Lを添加し、フローテーシ
ョンテスター[フォイトフローテーター]で2分間処理
した。パルプ歩留り98.6重量%、ピッチ濃度590m
g/L、白色度60.5、灰分10.7重量%であった。 実施例2 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の添加量を30mg/Lとした以外は、実施例1と同じ操
作を行った。パルプ歩留り97.3重量%、ピッチ濃度
450mg/L、白色度64.9、灰分6.7重量%であっ
た。 実施例3 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の添加量を50mg/Lとした以外は、実施例1と同じ操
作を行った。パルプ歩留り96.4重量%、ピッチ濃度
360mg/L、白色度67.9、灰分4.4重量%であっ
た。
【0012】比較例1 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の代わりに、製造例2で得られた非架橋ポリジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド[分子量100万、カチ
オン度6.2meq/g]10mg/Lを添加した以外は、実
施例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り98.7重量
%、ピッチ濃度600mg/L、白色度59.3、灰分1
7.2重量%であった。 比較例2 製造例2で得られた非架橋ポリジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドの添加量を30mg/Lとした以外は、
比較例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り95.7重
量%、ピッチ濃度590mg/L、白色度60.0、灰分
12.9重量%であった。 比較例3 製造例2で得られた非架橋ポリジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドの添加量を50mg/Lとした以外は、
比較例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り93.7重
量%、ピッチ濃度580mg/L、白色度60.5、灰分
10.9重量%であった。 比較例4 製造例2で得られた非架橋ポリジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドの添加量を100mg/Lとした以外
は、比較例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り67.
0重量%、ピッチ濃度450mg/L、白色度65.9、
灰分5.4重量%であった。 比較例5 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の代わりに、製造例3で得られた非架橋ポリジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド[分子量30万、カチオ
ン度6.2meq/g]50mg/Lを添加した以外は、実施
例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り97.4重量
%、ピッチ濃度590mg/L、白色度60.2、灰分1
1.9重量%であった。
【0013】比較例6 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の代わりに、エピクロルヒドリン−ジメチルアミン縮合
物[栗田工業(株)製、ゼータエースC−301、分子量
30万、カチオン度6.8meq/g]50mg/Lを添加し
た以外は、実施例1と同じ操作を行った。パルプ歩留り
96.2重量%、ピッチ濃度600mg/L、白色度60.
3、灰分15.0重量%であった。 比較例7 架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド
の代わりに、ポリエチレンイミン[栗田工業(株)、ハイ
ホールダー601、分子量200万、カチオン度10me
q/g]50mg/Lを添加した以外は、実施例1と同じ
操作を行った。パルプ歩留り98.7重量%、ピッチ濃度
620mg/L、白色度58.7、灰分17.5重量%であ
った。 比較例8 採取したスラリーを30℃に保ち、薬剤を添加すること
なく、そのままフローテーションテスターで2分間処理
した。パルプ歩留り98.7重量%、ピッチ濃度620m
g/L、白色度59.1、灰分17.0重量%であった。 比較例9 採取したスラリーにフローテーション処理を行うことな
く、そのままタッピシートマシンを用いてパルプシート
を作製した。白色度46.6、灰分29.5重量%であっ
た。使用した薬剤を第1表に、実施例1〜3及び比較例
1〜9の結果を第2表に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】第2表に見られるように、実施例1〜3に
おいては、パルプスラリーに架橋したポリジアリルジメ
チルアンモニウムクロライドを添加してフローテーショ
ンを行うことにより、ピッチ濃度が低下し、白色度が高
く、灰分の少ない古紙パルプが得られる。また、架橋し
たポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドの添加
量を10mg/Lから50mg/Lに増加することにより、
パルプ歩留りはわずかに低下するが、ピッチ濃度と灰分
が顕著に減少し、白色度が顕著に向上する。これに対し
て、分子量100万の非架橋ポリジアリルジメチルアン
モニウムクロライドを添加してフローテーションを行っ
た比較例1〜4においては、添加量を10mg/Lから5
0mg/Lとすると、パルプの歩留りが低下するにもかか
わらず、ピッチ濃度と灰分の低下はわずかであり、白色
度もわずかしか向上しない。非架橋ポリジアリルジメチ
ルアンモニウムクロライドの添加量を100mg/Lとす
ると、架橋したポリジアリルジメチルアンモニウムクロ
ライドを30〜50mg/L添加した場合と同程度の効果
が認められるが、パルプ歩留りが極端に低下してしま
う。分子量30万の非架橋ポリジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドを添加した比較例5及びエピクロルヒ
ドリン−ジメチルアミン縮合物を添加した比較例6にお
いては、パルプ歩留りの低下は少ないが、ピッチ濃度、
灰分、白色度の向上効果は顕著ではない。また、薬剤と
してポリエチレンイミンを添加した比較例7の結果は、
薬剤を添加することなくフローテーションを行った比較
例8の結果と同等又はそれ以下であり、ポリエチレンイ
ミンにはフローテーションにおける異物除去効果はほと
んど認められない。
【0017】
【発明の効果】本発明の脱墨剤及び古紙パルプの製造方
法によれば、架橋したポリジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライドを、脱墨工程のフローテータにおいて、脱
墨剤として使用することにより、印刷インク、灰分及び
ピッチの除去率が向上し、アルカリの消耗が少なく、パ
ルプの歩留り率を低下させることなく、高品質の古紙パ
ルプを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、脱墨工程の工程系統図の一例である。
【符号の説明】
1 パルパー 2 ニーダー 3 タワー 4 フローテータ 5 エキストラクタ 6 フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋したポリジアリルジメチルアンモニウ
    ムクロライドを含有することを特徴とする脱墨剤。
  2. 【請求項2】古紙再生工程におけるフローテータ内又は
    その上流のパルプスラリーに、架橋したポリジアリルジ
    メチルアンモニウムクロライドを添加し、異物除去を行
    うことを特徴とする古紙パルプの製造方法。
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JP2020050964A (ja) * 2018-09-21 2020-04-02 株式会社片山化学工業研究所 古紙パルプの製造方法

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