JP2001270732A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

Info

Publication number
JP2001270732A
JP2001270732A JP2000088036A JP2000088036A JP2001270732A JP 2001270732 A JP2001270732 A JP 2001270732A JP 2000088036 A JP2000088036 A JP 2000088036A JP 2000088036 A JP2000088036 A JP 2000088036A JP 2001270732 A JP2001270732 A JP 2001270732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent lamp
arc tube
glass
present
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000088036A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Kondo
利文 近藤
Masatoshi Sudo
正俊 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000088036A priority Critical patent/JP2001270732A/ja
Publication of JP2001270732A publication Critical patent/JP2001270732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
    • C03C3/087Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管壁負荷の高い蛍光ランプにおいて、長寿命
な蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 内部に水銀が封入された発光管1のガラ
スバルブ3の組成が重量百分率で、SiO2 65〜7
5%、Al23 0.5〜4%、B23 0〜3%、L
2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2O 1〜8
%、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、SrO
1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb23 0〜1
%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%であり、発
光管1の管壁負荷が0.10〜0.20W/cm2の範
囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光ランプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、蛍光ランプにおいて、地球環境保
護の観点から省エネルギー化が要望されている。
【0003】そこで、発光効率の高い省エネルギーな蛍
光ランプ、例えば電球形蛍光ランプ、片口金コンパクト
形蛍光ランプ、2重環形蛍光ランプが普及しつつある。
【0004】このような電球形蛍光ランプ、片口金コン
パクト形蛍光ランプ、および2重環形蛍光ランプは、発
光効率を高めるために、一般の蛍光ランプ、例えば直管
形蛍光ランプに比して、管壁負荷を高くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蛍光ランプでは、発光効率が高い一方、管壁
負荷が高いために、光束劣化が著しく、寿命が短くなる
という問題があった。
【0006】例えば定格電力40Wの直管形蛍光ランプ
の定格寿命が12000時間であるのに対し、従来の片
口金コンパクト形蛍光ランプ(定格電力32W)の定格
寿命時間が約10000時間、従来の電球形蛍光ランプ
(定格電力13W)の定格寿命時間が約6000時間、
従来の2重環形蛍光ランプ(定格電力40W、70W、
100W)の寿命時間が約9000時間であった。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、管壁負荷の高い蛍光ランプにおい
て、長寿命な蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
蛍光ランプは、内部に水銀が封入された発光管のガラス
バルブの組成が重量百分率で、SiO2 65〜75
%、Al23 0.5〜4%、B23 0〜3%、Li
2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2O 1〜8
%、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、SrO
1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb23 0〜1
%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%であり、前
記発光管の管壁負荷が0.10〜0.20W/cm2
範囲である構成を有している。
【0009】また、本発明の請求項2記載の蛍光ランプ
は、前記発光管の管壁負荷が0.12〜0.17W/c
2の範囲である構成を有している。
【0010】また、本発明の請求項3記載の蛍光ランプ
は、請求項2記載の蛍光ランプにおいて、前記ガラスバ
ルブの内径が8.0〜10.0mmの範囲である構成を
有している。
【0011】さらに、本発明の請求項4記載の蛍光ラン
プは、前記発光管の管壁負荷が0.07〜0.11W/
cm2の範囲である構成を有している。
【0012】これらの構成により、ガラスバルブから溶
出したアルカリ金属と封入した水銀とが反応して、放電
に寄与しないアマルガムが形成されるのを低減すること
ができるので、封入した水銀量が減少するのを抑制する
ことができ、その結果、管壁負荷が高くても、光束劣化
を防止することができる。
【0013】また、請求項2記載の構成によれば、ラン
プ効率をも向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0015】次に、本発明の第1の実施の形態である片
口金コンパクト形蛍光ランプは、図1に示すように、発
光管1と、この発光管1の一端部に設けられた口金2と
を備えている。
【0016】発光管1は、6本の直状のガラスバルブ3
が平行に、かつ六角形状にブリッジ接合されて、内部に
一つの放電路が形成されている。
【0017】発光管1の両端部には、2本のリード線4
間に架設されたフィラメントコイル5が設けられてい
る。
【0018】発光管1の内面には、Y23:Euからな
る赤色蛍光体、LaPO4:CeTbからなる緑色蛍光
体、およびBaMg2Al1627:EuMnからなる青
色蛍光体を混合した希土類蛍光体で形成された蛍光膜6
が設けられている。
【0019】また、発光管1内には、水銀が10mg、
緩衝ガスとしての希ガスが3Torrそれぞれ封入され
ている。
【0020】以下、ガラスバルブ3の組成について説明
する。
【0021】発光管1のガラスバルブ3は、必須成分と
してSiO2、Al23、Na2O、K2O、MgO、C
aO、SrO、BaO、任意成分としてB23、Li2
O、Sb23、CeO2、TiO2 を含有している。
【0022】なお、以下「%」表示は全て重量%表示で
ある。
【0023】SiO2はガラス骨格を形成する成分であ
って、その含有量は65〜75%である。一方、その含
有量が65%未満では、熱膨張係数が高くなりすぎ、化
学的耐久性が劣化する。また、その含有量が75%を越
えると、軟化温度が高くなりすぎ、加工性が低下する。
【0024】Al23はガラスの化学的耐久性を改善す
ることができ、その含有量は0.5〜4%である。一
方、その含有量が0.5%未満では、化学的耐久性を改
善することができない。また、その含有量が4%を越え
ると、ガラスが不均質な脈理不良が増加する。
【0025】Na2OおよびK2Oのアルカリ金属酸化物
はガラスの粘性を低下させ、溶融加工性を向上させるこ
とができる。また、Na2Oを1〜7%で、K2Oを1〜
8%でそれぞれ混合させると、アルカリ混合効果によっ
て高い電気絶縁性を得ることができる。
【0026】MgOおよびCaOのアルカリ土類金属酸
化物は電気絶縁性と化学的耐久性とを向上させることが
でき、MgOの含有量は0.5〜5%、CaOの含有量
は1〜8%である。一方、MgOが0.5%未満または
CaOが1%未満では、電気絶縁性および化学的耐久性
を向上させることができない。また、MgOが5%を越
えるかまたはCaOが8%を越えると、ガラスに失透が
生じる。
【0027】SrOはガラスの硬度および化学的耐久性
を向上させる成分であって、その含有量は1〜7%であ
る。一方、その含有量が1%未満では、ガラスの硬度お
よび化学的耐久性を向上させることができない。また、
その含有量が7%を越えると、ガラスの失透性が増大す
る。
【0028】BaOは軟化温度を下げ、電気絶縁性を向
上させる成分であって、その含有量は4〜6.5%であ
る。一方、その含有量が4%未満では、軟化温度が高く
なりすぎるとともに、十分な電気絶縁性を得ることがで
きない。また、その含有量が6.5%を越えると、ガラ
スの失透性が増大する。
【0029】また、これらSrOおよびBaOはアルカ
リ金属の拡散を抑制することができる。
【0030】Li2Oは2%以下含有されていることが
好ましい。Li2OはNa2OやK2O以上に、ガラスの
粘性を低下させ、溶融加工性を向上させることができ、
その上、上記アルカリ混合効果を一層有効的にすること
ができる。しかし、その含有量が2%を越えると、熱膨
張係数が高くなりすぎてしまう。
【0031】B23は3%以下含有されていることが好
ましい。B23はガラスの強度および化学的耐久性を向
上させることができる。しかし、その含有量が3%を越
えると、熱膨張係数が小さくなりすぎる。
【0032】Sb23は1%以下含有されていることが
好ましい。Sb23はガラスの清澄性を向上させること
ができる。しかし、その含有量が1%を越えると、熱加
工時に再発泡したり、黒化したりする恐れが生じる。
【0033】CeO2およびTiO2はそれぞれ1%以下
含有されていることが好ましい。CeO2およびTiO2
はランプ用ガラスの紫外線によるソーラリゼーションを
抑制することができる。
【0034】そして、このような片口金形蛍光ランプ
は、点灯中、発光管1の管壁負荷が0.10〜0.20
W/cm2である。
【0035】以上のように内部に水銀が封入された発光
管1のガラスバルブ3の組成が重量百分率で、SiO2
65〜75%、Al23 0.5〜4%、B23 0〜3
%、Li2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2O 1〜
8%、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、SrO
1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb23 0〜1
%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%であり、発光
管1の管壁負荷が0.10〜0.20W/cm2の範囲
に規定することにより、管壁負荷が高くても、寿命特性
を向上させることができる。
【0036】次に、本発明の効果を確認した実験例につ
いて説明する。
【0037】表1に示す組成からなるガラスバルブ3を
用いた本発明品Aと、同じく表1に示す組成からなるガ
ラスバルブ(ソーダライムガラス)を用いた従来品Aと
の光束維持率の経時変化をそれぞれ調べたところ、図2
に示すとおりの結果が得られた。ただし、本発明品Aと
従来品Aとはガラスバルブの組成が異なる点を除いて同
じ構成を有する。
【0038】なお、図2中、本発明品Aは記号aで、従
来品Aは記号bでそれぞれ示す。
【0039】そして、図2の結果に基づいて本発明品A
と従来品Aとの寿命時間について評価した。ただし、
「寿命時間」とは、光束維持率が60%となるエイジン
グ時間とした。また、この「光束維持率」とは、初期光
束(100時間エイジング後の光束値)を100とした
場合に対する割合を示す。
【0040】なお、表1には、本発明品Aおよび従来品
Aに用いたガラスバルブの諸特性についてもそれぞれ示
す。
【0041】ただし、線膨張係数は、0〜300℃間の
平均膨張係数であり、JIS R3102「ガラスの平
均線膨張係数の試験方法」に準拠して測定した値であ
る。
【0042】軟化点(℃)は、JIS R3104「ガ
ラスの軟化点試験方法」に準拠して測定した値である。
【0043】作業温度(℃)は、粘性103Pa・sに
相当する温度を高温粘性測定曲線より読みとって定めた
値である。
【0044】アルカリ溶出量は、JIS R3502に
基づいて測定した値である。
【0045】また、本発明品Aおよび従来品Aともに発
光管1の管壁負荷は0.17W/cm2(定格電力32
W、ガラスバルブの内径10.5mm、放電路長560
mm)である。
【0046】
【表1】
【0047】図2から明らかなように、本発明品Aで
は、寿命時間が13500時間であった。一方、従来品
Aでは、寿命時間が8700時間であった。したがっ
て、本発明品Aは、寿命時間が従来品Aに比して55%
向上した。
【0048】このような結果となったのは、表1に示す
ように、本発明品Aに用いたガラスバルブ3のアルカリ
溶出量が0.27mgであったのに対して、従来品Aに
用いたガラスバルブのアルカリ溶出量が1.2mgであ
ったためであると考えられる。つまり、従来品Aの場
合、溶出したアルカリ金属と封入した水銀とが反応し
て、放電に寄与しないアマルガムが形成されるので、封
入した水銀量が減少し、その結果、光束が劣化してしま
うためである。一方、本発明品Aの場合、溶出したアル
カリ金属と封入した水銀とが反応して、放電に寄与しな
いアマルガムが形成されるのを低減することができるの
で、封入した水銀量が減少するのを抑制することがで
き、その結果、光束劣化を防止することができるためで
ある。
【0049】よって、本発明品Aは、従来品Aに比して
寿命特性が優れていることが確認された。
【0050】特に、Na2O、K2OおよびLi2Oの合
計量が13%以下に規定することにより、溶出したアル
カリ金属と封入した水銀とが反応して、放電に寄与しな
いアマルガムが形成されるのを一層低減することができ
る。
【0051】また、Na2O、K2OおよびLi2Oの合
計量がMgO、CaO、SrOおよびBaOの合計量以
下に規定することにより、溶出したアルカリ金属と封入
した水銀とが反応して、放電に寄与しないアマルガムが
形成されるのをより一層低減することができる。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態である電
球形蛍光ランプは、図3に示すように、透光性のグロー
ブ7と樹脂製のケース8とからなる外囲器9内に、発光
管10と、この発光管10を点灯させるための電子点灯
回路11と、発光管10および電子点灯回路11を保持
するためのホルダ8aと、ケース8の端部に螺合された
口金12とを備えている。
【0053】発光管10は、図4に示すように、4本の
U字状のガラスバルブ13がブリッジ接合され、内部に
一つの放電路が形成されている。
【0054】発光管10の両端部には、2本のリード線
14a,14b間に架設されたフィラメントコイル15
が設けられている。リード線14aには、補助アマルガ
ム16aがそれぞれ設けられている。
【0055】発光管10の両端に位置するU字状のガラ
スバルブ13において、フィラメントコイル15を有し
ない側の端部には、例えばビスマス、鉛、錫および水銀
からなる主アマルガム16bがそれぞれ配置されてい
る。
【0056】また、発光管10の内面には、Y23:E
uからなる赤色蛍光体、LaPO4:CeTbからなる
緑色蛍光体、およびBaMg2Al1627:EuMnか
らなる青色蛍光体を混合した希土類蛍光体で形成された
蛍光膜17が設けられている。また、発光管10内に
は、緩衝ガスとして希ガスが3Torr封入されてい
る。
【0057】発光管10のガラスバルブ13の組成は、
SiO2 65〜75%、Al230.5〜4%、B23
0〜3%、Li2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2
O1〜8%、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、
SrO 1〜7%、BaO4〜6.5%、Sb23 0〜
1%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%の範囲に規
定されている。
【0058】電子点灯回路11は、シリーズインバータ
方式である。また、この電子点灯回路11の回路変換効
率(回路入力電力に対する出力電力の比率)は91%で
ある。
【0059】そして、このような電球形蛍光ランプは、
点灯中、発光管10の管壁負荷が0.12〜0.17W
/cm2となるように規定されている。
【0060】以下、その理由について説明する。
【0061】まず、発明者は、電球形蛍光ランプの一般
白熱電球用器具への適応率が70%以上を評価基準とし
た。
【0062】そこで、例えば定格電力23Wの電球形蛍
光ランプにおいて、一般の白熱電球(最大外径60m
m、全長110mm)用器具の70%以上に適応できる
外囲器9の最大寸法を調べたところ、グローブ7の最大
外径Doが68mm、グローブの全長Liが90mm、ケ
ース8の最大外径Dcが58mm、ランプの全長Loが1
48mmであることを確認した。
【0063】また、上記寸法のグローブ7に収納できる
発光管10の最大寸法は、ガラスバルブ13の内径が1
0.0mm(外径が11.6mm)であり、放電路長が5
40mmであった。したがって、この寸法の発光管10
の点灯中の管壁負荷は0.12W/cm2となる。
【0064】次に、一般の白熱電球用器具への適応率が
70%以上である定格電力23Wの電球形蛍光ランプに
おいて、点灯中の管壁負荷が0.12W/cm2(ガラ
スバルブ13の内径10.0mm、放電路長540m
m)、0.15W/cm2、(ガラスバルブ13の内径
9.1mm、放電路長490mm)、0.17W/cm
2(ガラスバルブ13の内径8.0mm、放電路長49
0mm)、0.19W/cm2(ガラスバルブ13の内
径8.0mm、放電路長430mm)であるランプをそ
れぞれ10本ずつ作製し、作製した各々のランプの光束
維持率の経時変化を調べたところ、図5に示すとおりの
結果が得られた。
【0065】なお、図5中、管壁負荷が0.12W/c
2であるランプを記号cで、管壁負荷が0.15W/
cm2であるランプを記号dで、管壁負荷が0.17W
/cm2であるランプを記号eで、管壁負荷が0.19
W/cm2であるランプを記号fでそれぞれ示した。
【0066】また、「寿命時間」とは、光束維持率が6
0%となるエイジング時間とした。
【0067】そして、発明者は、寿命時間が10000
時間以上得られることを評価基準とした。
【0068】図5から明らかなように、管壁負荷が0.
17w/cm2以下では、寿命時間が10000時間以
上であることがわかった。一方、管壁負荷が0.17w
/cm2を越える場合、例えば管壁負荷が0.19w/
cm2では、寿命時間が10000時間未満であること
がわかった。
【0069】次に、発光管10の寸法(ガラスバルブ1
3の内径および放電路長)と、ランプ効率(lm/W)
と関係についての検討を行った。
【0070】そこで、定格電力23Wの電球形蛍光ラン
プにおいて、発光管10のガラスバルブ13の内径とお
よび放電路長とを種々変化させたランプを作製し、作製
した各々のランプのランプ効率を調べたところ、図6に
示すとおりの結果が得られた。
【0071】なお、図6中、放電路長が430mmのラ
ンプを記号gで、放電路長が450mmのランプを記号
hで、放電路長が490mmのランプを記号iで、放電
路長が540mmのランプを記号jでそれぞれ示した。
【0072】また、発明者は、ランプ効率が66lm/
W以上得られることを評価基準とした。
【0073】図6から明らかなように、ガラスバルブ1
3の内径が10mm以上、かつ放電路長が490mm以
上であれば、ランプ効率が66lm/W以上得ることが
できる。
【0074】ただし、ガラスバルブ13の内径が8mm
未満の発光管10を製造することは困難であり、実用的
ではない。
【0075】以上のように内部に水銀が封入された発光
管10のガラスバルブ13の組成が重量百分率で、Si
2 65〜75%、Al23 0.5〜4%、B23
〜3%、Li2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2
1〜8%、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、S
rO 1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb23 0〜
1%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%であり、発
光管10の管壁負荷が0.12〜0.17W/cm2
範囲に規定することにより、管壁負荷が高くても、寿命
特性を向上させることができる。
【0076】特に、ガラスバルブ13の内径を8.0〜
10.0mmの範囲に規定することにより、高いランプ
効率を得ることができる。
【0077】次に、本発明の効果を確認した実験例につ
いて説明する。
【0078】本発明品Bと、従来品Bとの光束維持率の
経時変化をそれぞれ調べたところ、図7に示すとおりの
結果が得られた。
【0079】なお、図7中、本発明品Bは記号kで、従
来品Bは記号lでそれぞれ示す。そして、図7の結果に
基づいて本発明品Bと従来品Bとの寿命時間について評
価した。
【0080】なお、本発明品Bに用いたガラスバルブ1
3のガラス組成は、本発明品Aに用いたガラスバルブ3
のガラス組成と同じである(表1参照)。また、従来品
Bに用いたガラスバルブのガラス組成は、従来品Aに用
いたガラスバルブのガラス組成と同じである(表1参
照)。また、本発明品Bと従来品Bとは、ガラスバルブ
13の組成が異なる点を除いて同じ構成を有する。さら
に、本発明品Bおよび従来品Bともに発光管10の管壁
負荷は0.15W/cm2(定格電力23W、ガラスバ
ルブ13の内径9.1mm、放電路長490mm)であ
る。
【0081】図7から明らかなように、本発明品Bで
は、寿命時間が11500時間であった。一方、従来品
Bでは、寿命時間が7200時間であった。したがっ
て、本発明品Bは、寿命時間が従来品Bに比して60%
向上した。
【0082】よって、本発明品Bは、従来品Bに比して
寿命特性が優れていることが確認された。
【0083】次に、本発明の第3の実施の形態である2
重環形蛍光ランプは、図8に示すように、環外径がそれ
ぞれ異なる環状のガラスバルブ18,19がブリッジ接
合されて内部に一つの放電路が形成されている発光管2
0を備えている。
【0084】なお、21は口金を示す。
【0085】発光管20の両端部には、2本のリード線
22間に架設されたフィラメントコイル23が設けられ
ている。
【0086】発光管20の内面には、Y23:Euから
なる赤色蛍光体、LaPO4:CeTbからなる緑色蛍
光体、およびBaMg2Al1627:EuMnからなる
青色蛍光体を混合した希土類蛍光体で形成された蛍光膜
24が設けられている。また、発光管20内には、水銀
が10mg、緩衝ガスとしての希ガスが3Torrそれ
ぞれ封入されている。
【0087】発光管20のガラスバルブ18,19の組
成は、SiO2 65〜75%、Al 23 0.5〜4
%、B23 0〜3%、Li2O 0〜2%、Na2O 1
〜7%、K2O 1〜8%、MgO 0.5〜5%、Ca
O 1〜8%、SrO 1〜7%、BaO 4〜6.5
%、Sb23 0〜1%、CeO2 0〜1%、TiO2
0〜1%の範囲に規定されている。
【0088】そして、このような2重環形蛍光ランプ
は、点灯中、発光管20の管壁負荷が0.07〜0.1
1W/cm2である。
【0089】以上のように内部に水銀が封入された発光
管20のガラスバルブ18,19の組成が重量百分率
で、SiO2 65〜75%、Al23 0.5〜4%、
230〜3%、Li2O 0〜2%、Na2O 1〜7
%、K2O 1〜8%、MgO 0.5〜5%、CaO 1
〜8%、SrO 1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb
23 0〜1%、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%
であり、発光管20の管壁負荷が0.07〜0.11W
/cm2の範囲に規定することにより、管壁負荷が高く
ても、寿命特性を向上させることができる。
【0090】次に、本発明の効果を確認した実験例につ
いて説明する。
【0091】本発明品Cと、従来品Cとの光束維持率の
経時変化をそれぞれ調べたところ、図9に示すとおりの
結果が得られた。
【0092】なお、図9中、本発明品Cは記号mで、従
来品Cは記号nでそれぞれ示す。
【0093】そして、図9の結果に基づいて本発明品C
と従来品Cとの寿命時間について評価した。
【0094】なお、本発明品Cに用いたガラスバルブ1
8,19のガラス組成は、本発明品Aに用いたガラスバ
ルブ3のガラス組成と同じである(表1参照)。また、
従来品Cに用いたガラスバルブのガラス組成は、従来品
Aに用いたガラスバルブのガラス組成と同じである(表
1参照)。また、本発明品Cと従来品Cとは、ガラスバ
ルブ18,19の組成が異なる点を除いて同じ構成を有
している。さらに、本発明品Cおよび従来品Cともに発
光管20の管壁負荷は0.09W/cm2(ガラスバル
ブ18,19の内径17.6mm、放電路長1450m
m)である。
【0095】図9から明らかなように、本発明品Cで
は、寿命時間が13700時間であった。一方、従来品
Cでは、寿命時間が8700時間であった。したがっ
て、本発明品Cは、寿命時間が従来品Cに比して57%
向上した。
【0096】よって、本発明品Cは、従来品Cに比して
寿命特性が優れていることが確認された。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、管壁負荷
が高くても、寿命特性を向上することができる蛍光ラン
プを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である片口金コンパ
クト形蛍光ランプの一部切欠斜視図
【図2】同じく片口金コンパクト形蛍光ランプの光束維
持率の経時変化を示す図
【図3】本発明の第2の実施の形態である電球形蛍光ラ
ンプの一部切欠正面図
【図4】同じく電球形蛍光ランプの発光管の一部切欠展
開図
【図5】同じく電球形蛍光ランプの光束維持率の経時変
化を示す図
【図6】ガラスバルブの内径とランプ効率との関係を示
す図
【図7】本発明の第2の実施の形態である電球形蛍光ラ
ンプの光束維持率の経時変化を示す図
【図8】本発明の第3の実施の形態である2重環形蛍光
ランプの一部切欠正面図
【図9】同じく2重環形蛍光ランプの光束維持率の経時
変化を示す図
【符号の説明】
1,10,20 発光管 2,12,21 口金 3,13,18,19 ガラスバルブ 4,14a,14b,22 リード線 5,15,23 フィラメントコイル 6,17,24 蛍光膜 7 グローブ 8 ケース 8a ホルダ 9 外囲器 11 電子点灯回路 16a 補助アマルガム 16b 主アマルガム
フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA03 BB01 DA06 DA07 DB02 DB03 DC01 DC02 DC03 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EA03 EB03 EC03 ED02 ED03 EE03 EF03 EG03 FA01 FA10 FB01 FB02 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 FL02 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ04 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM24 5C043 AA03 AA06 AA07 CC09 CD01 CD02 DD03 EB15 EC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水銀が封入された発光管のガラス
    バルブの組成が重量百分率で、SiO2 65〜75
    %、Al23 0.5〜4%、B23 0〜3%、Li
    2O 0〜2%、Na2O 1〜7%、K2O 1〜8
    %、MgO 0.5〜5%、CaO 1〜8%、SrO
    1〜7%、BaO 4〜6.5%、Sb23 0〜1
    %、CeO2 0〜1%、TiO2 0〜1%であり、前
    記発光管の管壁負荷が0.10〜0.20W/cm2
    範囲であることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記発光管の管壁負荷が0.12〜0.
    17W/cm2の範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記ガラスバルブの内径が8.0〜1
    0.0mmの範囲であることを特徴とする請求項2記載
    の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記発光管の管壁負荷が0.07〜0.
    11W/cm2の範囲であることを特徴とする請求項1
    記載の蛍光ランプ。
JP2000088036A 2000-03-28 2000-03-28 蛍光ランプ Pending JP2001270732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088036A JP2001270732A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 蛍光ランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088036A JP2001270732A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 蛍光ランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001270732A true JP2001270732A (ja) 2001-10-02

Family

ID=18603967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000088036A Pending JP2001270732A (ja) 2000-03-28 2000-03-28 蛍光ランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001270732A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040644A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Asahi Techno Glass Corp 照明用ガラス組成物
US6812175B2 (en) * 2001-08-31 2004-11-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Glass composition for an electric lamp, stem and bulb for an electric lamp using the same, and electric lamp using the same

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09245740A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Matsushita Electron Corp 環形蛍光ランプ
JPH10324540A (ja) * 1997-05-19 1998-12-08 Toshiba Glass Co Ltd 照明用ガラス組成物
JPH11224649A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Matsushita Electron Corp ランプ用ガラス組成物、ランプ用ステムおよびランプ用バルブ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09245740A (ja) * 1996-03-08 1997-09-19 Matsushita Electron Corp 環形蛍光ランプ
JPH10324540A (ja) * 1997-05-19 1998-12-08 Toshiba Glass Co Ltd 照明用ガラス組成物
JPH11224649A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Matsushita Electron Corp ランプ用ガラス組成物、ランプ用ステムおよびランプ用バルブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040644A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Asahi Techno Glass Corp 照明用ガラス組成物
US6812175B2 (en) * 2001-08-31 2004-11-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Glass composition for an electric lamp, stem and bulb for an electric lamp using the same, and electric lamp using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4159708B2 (ja) ランプ用ガラス組成物、ランプ用ステムおよびランプ用バルブ
US5470805A (en) Glass composition suitable for use in electric lamps, stem manufactured from this glass composition and fluorescent lamp having a lamp envelope of this glass composition
JP5062589B2 (ja) ランプ用ガラス組成物、ランプ用ガラス部品、ランプおよびランプ用ガラス組成物の製造方法
JP2002137935A (ja) 蛍光ランプ用ガラス、蛍光ランプ用ガラス管及び蛍光ランプ
JP4040684B2 (ja) 蛍光ランプの使用に好適なガラス組成物、前記組成物のガラスから製造されるランプ容器及び前記組成物のガラスランプ容器を具える蛍光ランプ
US20070138965A1 (en) Low-pressure mercury vapor discharge lamp
JP2003521804A (ja) 低圧水銀蒸発放電ランプ及びコンパクトな蛍光ランプ
JP3775734B2 (ja) 照明用ガラス組成物およびそれを用いた蛍光ランプ
CA2491945C (en) An electric lamp comprising a glass component
JP2001270732A (ja) 蛍光ランプ
JP2001319619A (ja) 蛍光ランプ
US7276853B2 (en) Low-pressure mercury vapor discharge lamp
JP3644302B2 (ja) 蛍光ランプ
JP2007091533A (ja) 蛍光ランプ用ガラス組成物および蛍光ランプ
JP2007297273A (ja) ランプ用ガラス組成物、ランプ用ステムおよびランプ用バルブ
JP2003016999A (ja) 蛍光ランプおよび電球形蛍光ランプ
JP2003178712A (ja) 蛍光ランプ
EP1550146A2 (en) Low-pressure mercury vapor discharge lamp
JP3452861B2 (ja) 蛍光ランプ
JPS60155547A (ja) けい光ランプに用いるのに適するガラス組成物、前記ガラス組成物から製造した管形電球及びランプエンベロ−プ、並びに前記ガラス組成物から製造したランプエンベロ−プを有するけい光ランプ
JP2016004750A (ja) 蛍光ランプ
JPH11176379A (ja) 蛍光ランプ
JP2002075273A (ja) 蛍光ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070319

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070412

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720