JP2001269829A - 傾斜割出し円テーブル - Google Patents

傾斜割出し円テーブル

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JP2001269829A
JP2001269829A JP2000083434A JP2000083434A JP2001269829A JP 2001269829 A JP2001269829 A JP 2001269829A JP 2000083434 A JP2000083434 A JP 2000083434A JP 2000083434 A JP2000083434 A JP 2000083434A JP 2001269829 A JP2001269829 A JP 2001269829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜割出し円テーブルにおいて、傾斜テーブ
ルが傾斜位置に割出されているときに、パレットを昇降
するクランパを昇降させる装置の作動を切替える切替弁
が誤作動により切替えられても、クランパの上昇を阻止
してパレットが割出し円テーブルから滑り落ちないよう
にする。 【解決手段】 割出し円テーブルの中心孔を貫通してベ
ースまで延在する保安部材を上昇したクランパの下面に
固着し、ロック位置で保安部材に形成した係止部と干渉
してクランパの上昇を阻止し、アンロック位置で係止部
との干渉を解除してクランパの上昇を許容するロック部
材をベースに移動可能に装架し、割出し円テーブルの上
面が水平となる傾斜角零度位置に傾斜テーブルが割出さ
れると共に、パレットをクランパに搬入出可能な割出し
角零度位置に割出し円テーブルが割出されたときにのみ
ロック部材をアンロック位置に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械に装着す
る傾斜割出し円テーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本体に傾斜テーブルを水平な揺動軸線回
りに揺動可能に支承し、前記傾斜テーブルに割出し円テ
ーブルを前記揺動軸線と直角な割出し回転軸線の回りに
回転可能に支承し、油圧シリンダにより前記割出し回転
軸線方向に昇降されるクランパを前記割出し円テーブル
上に装架し、工作物が着脱可能に取付けられるパレット
を上昇したクランパの上面に搬入し、前記クランパが下
降してパレットの係合部を下方に押圧してパレットを前
記割出し円テーブル上面に固定する傾斜割出し円テーブ
ルがマシニングセンタ等の工作機械のワークテーブル上
に取付けられて広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の傾斜
割出し円テーブルにあっては、クランパを昇降させる油
圧シリンダの切替弁が、加工中に誤作動により切替えら
れると、クランパが上昇し、完全にアンクランプ状態と
なったパレット上の工作物を工具により加工して工作物
を切削力で突き落としたり、工具又は工作物を破損する
可能性があった。また、傾斜テーブルが傾斜位置に割出
されて割出し円テーブルの上面が傾斜しているときに、
前記切替弁が誤作動により切替えられると、前記クラン
パが上昇し、パレットが割出し円テーブルから滑り落ち
る可能性があり、作業者にとって危険であると共に工作
機械を損傷する虞があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、水平な揺
動軸線回りに揺動可能に本体に支承された傾斜テーブル
と、この傾斜テーブルを前記揺動軸線回りに揺動させる
揺動駆動装置と、前記傾斜テーブルに一体的に固定され
たベースに前記揺動軸線と直角な割出し回転軸線の回り
に回転可能に支承された割出し円テーブルと、この割出
し円テーブルを前記割出し回転軸線の回りに割出し回転
させる回転駆動装置と、前記割出し円テーブル上に前記
割出し回転軸線方向に移動可能に装架されたクランパ
と、このクランパを昇降移動させる手段と、工作物が着
脱可能に取付けられ上昇したクランパの上面に搬入され
たとき該クランパの下面と対向する係合部が設けられ前
記クランパの下降により前記係合部がクランパ下面によ
り押圧されて前記割出し円テーブル上面に位置決め手段
により位置決めされた状態で固定されるパレットとを設
けた傾斜割出し円テーブルにおいて、前記クランパの下
面に固着され前記割出し回転軸線と同軸に前記割出し円
テーブルに穿設された中心孔を貫通し前記ベースまで延
在する保安部材と、前記ベースに移動可能に装架されロ
ック位置において前記保安部材に設けられた係止部と干
渉して前記クランパの上昇を阻止し、アンロック位置に
おいて前記係止部との干渉を解除してクランパの上昇を
許容するロック部材と、このロック部材をロック位置と
アンロック位置との間で移動させるロック部材駆動手段
と、前記割出し円テーブルの上面が水平となる傾斜角零
度位置に前記傾斜テーブルが割出されると共に前記パレ
ットを上昇したクランパに側方から搬入出可能な割出し
角零度位置に前記割出し円テーブルが割出されたときに
のみ前記ロック部材駆動手段により前記ロック部材をア
ンロック位置に移動させるアンロック制御手段とを備え
たことである。
【0005】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の傾斜割出し円テーブルにおいて、前記係
止部を前記保安部の下端に一体的に設けられたロックプ
レートとし、前記割出し円テーブルが割出し角零度位置
を含む割出し角度所定位置に割出されたときは前記ロッ
クプレートと同位相となって該ロックプレートの上昇を
許容し、割出し角度所定位置以外に割出されたときは前
記ロックプレートと干渉してロックプレートの上昇を阻
止する開口部と、前記クランパが下降された状態で前記
割出し円テーブルが割出し回転されるとき前記ロックプ
レートの回転を許容する空隙とを有する保安溝を前記ベ
ースに設けた。
【0006】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、水
平な揺動軸線回りに揺動可能に本体に支承された傾斜テ
ーブルと、この傾斜テーブルを前記揺動軸線回りに揺動
させる揺動駆動装置と、前記傾斜テーブルに一体的に固
定されたベースに前記揺動軸線と直角な割出し回転軸線
の回りに回転可能に支承された割出し円テーブルと、こ
の割出し円テーブルを前記割出し回転軸線の回りに割出
し回転させる回転駆動装置と、前記割出し円テーブル上
に前記割出し回転軸線方向に移動可能に装架されたクラ
ンパと、このクランパを昇降移動させる手段と、工作物
が着脱可能に取付けられ上昇したクランパの上面に搬入
されたとき該クランパの下面と対向する係合部が設けら
れ前記クランパの下降により前記係合部がクランパ下面
により押圧されて前記割出し円テーブル上面に位置決め
手段により位置決めされた状態で固定されるパレットと
を設けた傾斜割出し円テーブルにおいて、前記クランパ
の下面に固着され前記割出し回転軸線と同軸に前記割出
し円テーブルに穿設された中心孔を貫通し前記ベースま
で延在する保安部材と、この保安部材の下端に一体的に
設けられて水平方向に延在するロックプレートとを設
け、前記割出し円テーブルが割出し角度所定位置に割出
されたときは前記ロックプレートと同位相となって該ロ
ックプレートの上昇を許容し、割出し角度所定位置以外
に割出されたときは前記ロックプレートと干渉してロッ
クプレートの上昇を阻止する開口部と、前記クランパが
下降された状態で前記割出し円テーブルが割出し回転さ
れるとき前記ロックプレートの回転を許容する空隙とを
有する保安溝を前記ベースに設けたことである。
【0007】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、割出し円テーブルの上面が水平と
なる傾斜角零度位置に前記傾斜テーブルが割出されると
共に前記パレットを上昇したクランパに側方から搬入出
可能な割出し角零度位置に前記割出し円テーブルが割出
されたときにのみロック部材がアンロック位置に移動さ
れてクランパが上昇可能となる。これにより加工中に前
記クランパを昇降させるシリンダに流体を給排する切替
弁が誤作動で切替わっても、保安部材に設けられた係止
部がロック部材と干渉して前記クランパの上昇を阻止す
るので、完全にアンクランプ状態となったパレット上の
工作物を工具により加工してパレットを切削力で突き落
としたり、工具又は工作物を破損することを防止でき
る。また、傾斜テーブルが傾斜位置に割出されて割出し
円テーブルの上面が傾斜しているときに、前記切替弁が
誤作動により切替えられても、前記クランパの上昇は阻
止されるので、パレットが割出し円テーブルから滑り落
ちることはない。
【0008】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、割出し円テーブルの上面が水平となる傾斜
角零度位置に前記傾斜テーブルが割出され、且つ前記パ
レットを上昇したクランパに側方から搬入出可能な割出
し角零度位置に前記割出し円テーブルが割出されたとき
にのみ、ロック部材をアンロック位置に移動してクラン
パに固着した保安部材の下端に設けたロックプレートの
上昇を許容し、前記割出し円テーブルが割出し角零度位
置を含む割出し角度所定位置以外に割出されたときは前
記ロックプレートと干渉してロックプレートの上昇を阻
止する開口部を有する保安溝に前記ロックプレートを収
納したので、傾斜テーブルが傾斜位置に割出されている
ときに、前記切替弁が誤作動により切替えられても、前
記クランパの上昇を阻止してパレットが前記割出し円テ
ーブルから滑り落ちることを防止することができ、さら
に割出し円テーブルが割出し角度所定位置以外に割出さ
れているときに、クランパの上昇を機械的に確実に阻止
することができる。
【0009】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、クランパの下面に固着した保安部材の下端
にロックプレートを設け、前記割出し円テーブルが割出
し角零度位置に割出されたときは前記ロックプレートと
同位相となって該ロックプレートの上昇を許容し、割出
し角度所定位置以外に割出されたときは前記ロックプレ
ートと干渉してロックプレートの上昇を阻止する開口部
と、前記クランパが下降された状態で前記割出し円テー
ブルが割出し回転されるとき前記ロックプレートの回転
を許容する空隙とを有する保安溝をベースに設けたの
で、割出しテーブルが割出し角度所定位置以外に割出さ
れているときに、前記切替弁が誤作動で切替わっても、
ロックプレートが保安溝の開口部と干渉しクランパの上
昇を機械的に確実に阻止することができる。
【0010】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、1は上方に開口したコの
字形状の本体で、マシニングセンタ等の工作機械のワー
クテーブル2上に取付けられている。3はコの字形状の
傾斜テーブルで、その両腕部3a,3bから水平方向に
突設された揺動軸4a,4bにより本体1の両側に立設
された支柱1a,1bに揺動可能に支承されている。傾
斜テーブル3を揺動軸4a,4bの軸線である揺動軸線
4の回りに揺動させる揺動駆動装置5a,5bが支柱1
a,1bに取付けられている。両側の揺動駆動装置5
a,5bは同一であるので、一方の揺動駆動装置5aを
図2に基いて説明し、他方については対応する部分にb
付きの同一参照番号を付して説明を省略する。揺動軸4
aにはウォームホイール6aが嵌着され、ウォームホイ
ール6aに噛合されたウォーム7aが支柱1aに回転可
能に支承されている。8aは支柱1aに固定されたサー
ボモータで、歯車機構9aを介してウォーム7aに回転
連結されている。10aはバランス用のシリンダで、内
部に摺動可能に嵌合されたピストンの中央部に刻接され
たラックが揺動軸4aに嵌着されたピニオンと噛合し、
傾斜テーブル3の揺動角度に応じた圧力をピストンに作
用させて傾斜テーブルの揺動に基づくトルクとバランス
させるようになっている。
【0011】図1,3において、傾斜テーブル3に一体
的に固定されたベース15には、割出し円テーブル16
が揺動軸線4と直角な割出し回転軸線17の回りに回転
可能に支承されている。割出し円テーブル16の下面に
はウォームホイール18が固定され、このウォ−ムホイ
ール18に噛合するウォーム19がサーボモータ20
(図5参照)により回転駆動される。これらウォームホ
イール18、ウォーム19及びサーボモータ20により
割出し円テーブル16を割出し回転軸線17の回りに割
出し回転させる回転駆動装置12が構成されている。
【0012】図3において、21は割出し円テーブル1
6上に割出し回転軸線17方向に昇降移動可能に装架さ
れたクランパで、割出し円テーブル16に割出し回転軸
線17と平行に穿設された油圧シリンダ22a,22b
に嵌合するピストン23a,23bのピストンロッドに
割出し回転軸線17の両側で連結されている。油圧シリ
ンダ22a,22b、ピストン23a,23bによりク
ランパ21を昇降移動させる手段24が構成されてい
る。25は工作物Wが着脱可能に取付けられるパレット
で、上昇したクランパ21の上面に図略のパレット搬入
出装置により側方から搬入出される。このパレット25
の搬入出時には、割出し円テーブル16の上面が水平と
なる傾斜角零度位置に傾斜テーブル3が割出されると共
に、前記パレット搬入出装置によるパレットの搬入出が
可能な割出し角零度位置に割出し円テーブル16が割出
されている。26a,26bはパレット25の係合部と
しての裏板で、パレット25がクランパ21上に搬入さ
れたときクランパ21の両端部下面と対向する。割出し
テーブル16の上面には、クランパ21の下降により裏
板26a,26bが下方に押圧されてパレット25が下
降されたとき、パレット25が着座するシート部材27
a,27bが設けられると共に、裏板28a,28bの
下面に穿設された位置決め孔と嵌合してパレット16を
割出し円テーブル16上に位置決めするための位置決め
ピン28a28bが突設されている。シート部材27
a,27b、位置決めピン28a,28bによりパレッ
ト25を割出し円テーブル16上に位置決めする位置決
め手段29が構成されている。
【0013】30はクランパ21の下面に固着された保
安部材で、割出し円テーブル16及びベース15に割出
し回転軸線17と同心に穿設された中心孔31,32内
にベース下方まで延在している。33は保安部材30に
設けられた係止部としてのロックプレートで、保安部材
30の下端に一体的に固着され水平方向に延在してい
る。34a,34bはベース下方において保安部材30
に向かって水平方向に移動可能に装架されたロック部材
で、ベース15に固定されたロック部材駆動手段35と
しての油圧シリンダ装置35a,35bによりロック位
置とアンロック位置との間で移動される。ロック部材3
4a,34bはロック位置において、下降したロックプ
レート33の上方に進出してロックプレート33の上昇
と干渉して保安部材30延いてはクランパ21の上昇を
阻止し、アンロック位置においてロックプレート33と
の干渉を解除してクランパ21の上昇を許容する。ベー
ス15にはロック部材34a,34bの僅か下方に保安
溝36が設けられ、クランパ21が下降したときロック
プレート33が収納されるようになっている。保安溝3
6の開口部37の形状は、図4に示すようにロックプレ
ート33の形状より僅かに大きい略同一形状となってお
り、割出し円テーブル16が割出し角度所定位置に割出
されたときロックプレート33と同位相となってロック
プレート33の上昇を許容し、割出し角度所定位置以外
に割出されたときはロックプレート33と干渉してロッ
クプレート33の上昇を阻止するようになっている。図
4に示すようにロックプレート33及び保安溝36の開
口部37が割出し円テーブル16の回転軸線17に対し
点対称な形状となっているときは、割出し角零度位置及
び割出し角零度位置から180度回転した位置が割出し
角度所定位置となるが、図4において、ロックプレート
33と保安溝36の開口部37の対角線上の両角部分の
形状を互いに変えれば、開口部37は、割出し円テーブ
ル16が前記割出し角零度位置に割出されたときはロッ
クプレート33と整列してロックプレート33の上昇を
許容するが、割出し角零度位置以外に割出されたときは
ロックプレート33と干渉してロックプレート33の上
昇を阻止するようになる。保安溝36にはクランパ21
が下降された状態で割出し円テーブル16が割出し回転
されるとき、ロックプレート33の回転を許容する空隙
38が開口部37の下方に設けられている。
【0014】上記のように構成した実施形態の傾斜割出
し円テーブルは、工作機械のワークテーブル上に取付け
られ、図略の数値制御装置からの傾動指令に基づいてサ
ーボモータ8a,8bが同期制御されて傾斜テーブル3
が指令された傾斜角度位置に割出され、割出し回転指令
に基づいてサーボモータ20が駆動されて割出し円テー
ブル16が指令された割出し角度位置に割出され、パレ
ット25に取付けられた工作物Wに工作機械の主軸に装
着された工具により所望角度の加工が行われる。この場
合、ソレノイドバルブ40は図5に示す位置に切替えら
れており、圧油がシリンダ22a,22bの上室に供給
され、ピストン23a,23bは下方に移動してクラン
パ21を下降させている。これによりクランパ21の下
面がパレット25の裏板26a,26bを下方に押圧
し、パレット25は位置決めピン28a,28bに位置
決めされてシート部材27a,27b上にクランプされ
ている。また、ソレノイドバルブ41は図5の位置に切
替えられており、油圧シリンダ装置35a,35bは前
進されてロック部材34a,34bをロック位置に移動
している。この状態でソレノイドバルブ40が誤作動で
反対側に切替わり圧油がシリンダ22a,22bの下室
に供給されてピストン23a,23bが上方に付勢され
ても、ロックプレート33がロック部材34a,34b
と干渉して保安部材30の上昇を規制し、クランパ21
が上昇して完全にアンクランプ状態になることが阻止で
きる。これにより完全にアンクランプ状態のパレット2
5上の工作物Wを加工してパレット25を工具による切
削力で割出し円テーブル16から突き落としたり、工具
や工作物Wを破損することを防止することができる。ま
た、パレット25が傾斜テーブル3の傾動により傾斜し
たクランパ21の上面を滑って割出し円テーブル16か
ら落下することを防ぐことができる。
【0015】工作物Wの加工が完了すると、工作機械の
ワークテーブルがパレット25の交換位置に割出され、
傾斜テーブル3がサーボモータ8a,8bにより傾斜角
零度位置に割出され、割出し円テーブル16がサーボモ
ータ20により割出し回転角零度位置に割出される。こ
の状態で制御装置からのアンロック指令により図6に示
すアンロック指令接点42が閉じると、接点43,44
は傾斜テーブル3及び割出し円テーブル16が傾斜角零
度位置、割出し回転角零度位置に夫々割出し完了して閉
成されているので、アンクランプ用ソレノイド45が付
勢されて接点46により自己保持される。ソレノイド4
5の付勢によりその接点47が閉じ、ソレノイド48が
付勢されてソレノイドバルブ41が切替わり、油圧シリ
ンダ装置35a,35bが切替わってロック部材34
a,34bはアンロック位置に後退する。続いてソレノ
イドバルブ40が切替わり圧油がシリンダ22a,22
bの下室に供給されてクランパ21が上昇され、位置決
めピン28a,28bがパレット25の位置決め孔から
離脱し、パレット25はアンクランプされる。このとき
ロック部材34a,34bはロックプレート33の上面
より後退し、ロックプレート33は保安溝36の開口部
37と同位相となっているので、ロックプレート33が
ロック部材34a,34b及び保安溝36の開口部37
と干渉することはなく、保安部材30及びクランパ21
は上昇することができる。これら接点43,44及びリ
レー45等により、割出し円テーブル16の上面が水平
となる傾斜角零度位置に傾斜テーブル3が割出されると
共にパレット25を上昇したクランパ21に側方から搬
入出可能な割出し角零度位置に割出し円テーブル16が
割出されたときにのみ油圧シリンダ装置35a,35b
によりロック部材34a,34bをアンロック位置に移
動させるアンロック制御手段48が構成されている。ア
ンクランプされたパレット25が搬入出装置によりクラ
ンパ21上から搬出され、新しい工作物Wが取付けられ
たパレット25がクランパ21上に搬入されるとソレノ
イドバルブ40が切替わり、ピストン23a,23bに
よりクランパ21が下降してパレット25を割出し円テ
ーブル16上にクランプする。数値制御装置からロック
指令が出力されロック指令接点49が閉成されるとソレ
ノイド50が付勢され、接点51によって自己保持され
る。リレー50の付勢により接点52が閉成されてソレ
ノイド53が付勢されるとソレノイドバルブ41が切替
わり、ロック部材34a,34bは油圧シリンダ装置3
5a,35bによりロック位置に前進される。その後、
工作機械のワークテーブルが加工位置に移動され、工作
物Wに加工が行われる。
【0016】図7に示すように外周面一部に凹部60が
設けられた円盤状のロックプレート61を保安部材30
の下端に固定し、クランパ21が下降したときのロック
プレート61より僅かに上方位置にロックプレート61
の外径より僅かに径が大きい内周孔62及び前記凹部6
0と略同形で若干小さい凸部63を有する環状のロック
部材64をベース15に軸方向移動を規制して回動可能
に支承し、凸部63と凹部60とが整列しロックプレー
ト61の上昇を許容するアンロック位置と凸部63と凹
部60とが不整列となりロックプレート61の上昇を阻
止するロック位置との間でロック部材64を油圧シリン
ダ装置65により回動させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る傾斜割出し円テーブルの全体を
示す図である。
【図2】 図1の2方向から見た図である。
【図3】 割出し円テーブル部分の拡大図である。
【図4】 図3の4−4拡大断面図である。
【図5】 傾斜割出し円テーブルの油圧回路を示した図
である。
【図6】 ロック部材駆動手段の制御回路図である。
【図7】 ロック部材の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・本体、2・・・ワークテーブル、3・・・傾斜
テーブル、4・・・揺動回転軸線、5a,5b・・・揺
動駆動装置、12・・・回転駆動装置、15・・・ベー
ス、16・・・割出し円テーブル、17・・・割出し回
転軸線、20・・・サーボモータ、21・・・クラン
パ、24・・・クランパを昇降移動させる手段、25・
・・パレット、26a,26b・・・裏板(係合部)、
28a,28b・・・位置決めピン(位置決め装置)、
30・・・保安部材、31,32・・・中心孔、33,
61・・・ロックプレート(係止部)、34a,34
b,64・・・ロック部材、35a,35b,65・・
・油圧シリンダ装置(ロック部材駆動手段)、36・・
・保安溝、37・・・開口部、38・・・間隙、48ア
ンロック制御手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な揺動軸線回りに揺動可能に本体に
    支承された傾斜テーブルと、この傾斜テーブルを前記揺
    動軸線回りに揺動させる揺動駆動装置と、前記傾斜テー
    ブルに一体的に固定されたベースに前記揺動軸線と直角
    な割出し回転軸線の回りに回転可能に支承された割出し
    円テーブルと、この割出し円テーブルを前記割出し回転
    軸線の回りに割出し回転させる回転駆動装置と、前記割
    出し円テーブル上に前記割出し回転軸線方向に移動可能
    に装架されたクランパと、このクランパを昇降移動させ
    る手段と、工作物が着脱可能に取付けられ上昇したクラ
    ンパの上面に搬入されたとき該クランパの下面と対向す
    る係合部が設けられ前記クランパの下降により前記係合
    部がクランパ下面により押圧されて前記割出し円テーブ
    ル上面に位置決め手段により位置決めされた状態で固定
    されるパレットとを設けた傾斜割出し円テーブルにおい
    て、前記クランパの下面に固着され前記割出し回転軸線
    と同軸に前記割出し円テーブルに穿設された中心孔を貫
    通し前記ベースまで延在する保安部材と、前記ベースに
    移動可能に装架されロック位置において前記保安部材に
    設けられた係止部と干渉して前記クランパの上昇を阻止
    し、アンロック位置において前記係止部との干渉を解除
    してクランパの上昇を許容するロック部材と、このロッ
    ク部材をロック位置とアンロック位置との間で移動させ
    るロック部材駆動手段と、前記割出し円テーブルの上面
    が水平となる傾斜角零度位置に前記傾斜テーブルが割出
    されると共に前記パレットを上昇したクランパに側方か
    ら搬入出可能な割出し角零度位置に前記割出し円テーブ
    ルが割出されたときにのみ前記ロック部材駆動手段によ
    り前記ロック部材をアンロック位置に移動させるアンロ
    ック制御手段とを備えたことを特徴とする傾斜割出し円
    テーブル。
  2. 【請求項2】 前記係止部を前記保安部の下端に一体的
    に設けられたロックプレートとし、前記割出し円テーブ
    ルが割出し角零度位置を含む割出し角度所定位置に割出
    されたときは前記ロックプレートと同位相となって該ロ
    ックプレートの上昇を許容し、割出し角度所定位置以外
    に割出されたときは前記ロックプレートと干渉してロッ
    クプレートの上昇を阻止する開口部と、前記クランパが
    下降された状態で前記割出し円テーブルが割出し回転さ
    れるとき前記ロックプレートの回転を許容する空隙とを
    有する保安溝を前記ベースに設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の傾斜割出し円テーブル。
  3. 【請求項3】 水平な揺動軸線回りに揺動可能に本体に
    支承された傾斜テーブルと、この傾斜テーブルを前記揺
    動軸線回りに揺動させる揺動駆動装置と、前記傾斜テー
    ブルに一体的に固定されたベースに前記揺動軸線と直角
    な割出し回転軸線の回りに回転可能に支承された割出し
    円テーブルと、この割出し円テーブルを前記割出し回転
    軸線の回りに割出し回転させる回転駆動装置と、前記割
    出し円テーブル上に前記割出し回転軸線方向に移動可能
    に装架されたクランパと、このクランパを昇降移動させ
    る手段と、工作物が着脱可能に取付けられ上昇したクラ
    ンパの上面に搬入されたとき該クランパの下面と対向す
    る係合部が設けられ前記クランパの下降により前記係合
    部がクランパ下面により押圧されて前記割出し円テーブ
    ル上面に位置決め手段により位置決めされた状態で固定
    されるパレットとを設けた傾斜割出し円テーブルにおい
    て、前記クランパの下面に固着され前記割出し回転軸線
    と同軸に前記割出し円テーブルに穿設された中心孔を貫
    通し前記ベースまで延在する保安部材と、この保安部材
    の下端に一体的に設けられて水平方向に延在するロック
    プレートとを設け、前記割出し円テーブルが割出し角度
    所定位置に割出されたときは前記ロックプレートと同位
    相となって該ロックプレートの上昇を許容し、割出し角
    度所定位置以外に割出されたときは前記ロックプレート
    と干渉してロックプレートの上昇を阻止する開口部と、
    前記クランパが下降された状態で前記割出し円テーブル
    が割出し回転されるとき前記ロックプレートの回転を許
    容する空隙とを有する保安溝を前記ベースに設けたこと
    を特徴とする傾斜割出し円テーブル。
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