JP2001269249A - 温蔵ケース - Google Patents

温蔵ケース

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JP2001269249A
JP2001269249A JP2000084241A JP2000084241A JP2001269249A JP 2001269249 A JP2001269249 A JP 2001269249A JP 2000084241 A JP2000084241 A JP 2000084241A JP 2000084241 A JP2000084241 A JP 2000084241A JP 2001269249 A JP2001269249 A JP 2001269249A
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Shuichi Kaneko
修一 金子
Toshihiro Kubota
敏弘 久保田
Kayu Kaneko
佳由 金子
Koichi Ishikawa
好一 石川
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Japan Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温効果が高く、扉が頻繁に開閉されるよう
な用途や、扉を設けずに開口させておくような用途にも
適し、また、食品全体が均一加熱されるような温蔵ケー
スの提供。 【解決手段】 上向きに流れるエアカーテンが、陳列空
間の一部側面に沿って形成され、また、水平に配置され
た陳列棚と、陳列棚の上方に水平に配置され、下面は折
れ目を水平方向に延ばして上下にジグザグに折曲してい
る反射板と、遠赤外線を前記反射板の下面に向けて輻射
するヒーターとを備えるような温蔵ケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーストア
や、コンビニエンスストアや、いわゆるバイキング形式
で食事を提供する大型ホテルのレストラン等において、
販売または提供すべき各種食品、例えば、ピザ、パン、
弁当、各種惣菜等を温かい状態で収納陳列しておくため
の温蔵庫または温蔵ショーケースに関するものである。
また、大病院等においては、患者へ温かい状態で食事を
配分するために温蔵配膳車等を使用しており、本発明
は、このような温蔵配膳車にも関するものである。本明
細書においては、これらの温蔵庫、温蔵ショーケース、
温蔵配膳車等を総称して、温蔵ケースという。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の温蔵ケースとしては、金
属被膜やセラミックのコーティング等の表面処理を陳列
空間内の壁面や陳列棚に施して、陳列空間内の保温効果
を高めるようにしたものや、温度センサを備える面状ヒ
ータを陳列棚の上面または下面に配置して、自動温度制
御により食品を上方または下方のどちらか一方のみから
加熱するようにしたものが知られている。この面状ヒー
タとしては、防水性が高く、約300°Cまで加熱する
ことができるシリコンラバーヒータや、遠赤外線を輻射
し、約120°Cまで加熱することができるカーボンヒ
ータ等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の温蔵ケースには、保温効果が十分でなく、熱
が外部に流出してしまうという問題があった。特に、扉
の開閉時には、大量の熱が外部に流出してしまうため、
温蔵ケースは、扉が頻繁に開閉されるような用途や、扉
を設けずに開口させておくような用途には適さないもの
であった。
【0004】また、食品は上方または下方のどちらか一
方のみから伝導加熱または輻射加熱されるため、食品の
上部または下部は温まり易く、食品の下部または上部は
温まり難くなってしまい、食品全体が均一に温まらない
という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
たような従来技術の問題点を解消して、保温効果が高
く、扉が頻繁に開閉されるような用途や、扉を設けずに
開口させておくような用途にも適し、また、食品全体が
均一加熱されるような温蔵ケースを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、上向きに流れるエアカーテンが、陳列空間の一部
側面に沿って形成されるようになったことを特徴とする
温蔵ケースが提供される。
【0007】本発明の一つの実施の形態によれば、エア
カーテンは二重である。
【0008】本発明の別の実施の形態によれば、一部側
面は開口している。
【0009】本発明の更に別の実施の形態によれば、一
部側面には、開閉自在の扉が取り付けられている。
【0010】本発明の別の観点によれば、水平に配置さ
れた陳列棚と、陳列棚の上方に水平に配置され、下面は
折れ目を水平方向に延ばして上下にジグザグに折曲して
いる反射板と、遠赤外線を前記反射板の下面に向けて輻
射するヒータとを備えることを特徴とする温蔵ケースが
提供される。
【0011】本発明の一つの実施の形態によれば、反射
板の下面は90度の角度で折曲している。
【0012】本発明の別の実施の形態によれば、ヒータ
は、遠赤外線の伝播方向が折れ目に対して直交するよう
に輻射する。
【0013】本発明の更に別の実施の形態によれば、ヒ
ータは面状ヒータであり、陳列棚および反射板に対して
直交するように配置されている。そして、面状ヒータ
は、カーボンヒータであっても良い。
【0014】本発明の更に別の実施の形態によれば、陳
列棚の上面には、面状ヒータである棚用ヒータが配置さ
れている。そして、棚用ヒータは、シリコンラバーヒー
タ、カーボンヒータ、または、シリコンラバーヒータと
カーボンヒータとの合体型ヒータのいずれかであっても
良い。
【0015】本発明の更に別の実施の形態によれば、ヒ
ータおよび棚用ヒータによって加熱された空気が陳列空
間内を還流するようにされ、また、加熱された空気によ
り、上向きに流れるエアカーテンが陳列空間の一部側面
に沿って形成される。そして、エアカーテンは二重であ
っても良い。また、一部側面は開口していても良い。更
に、一部側面には、開閉自在の扉が取り付けられていて
も良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な一実施例
を図面に基づいて説明する。
【0017】先ず、本実施例の温蔵ケースの構造につい
て説明する。
【0018】図1は、本発明に係る温蔵ケースの一実施
例の全体を示す斜視図である。図1に示すように、本実
施例の温蔵ケース10は、外部ハウンジング20と、外
部ハウジング20に取り囲まれた陳列空間30とを備え
ている。
【0019】外部ハウンジング20は、上面21と、底
面22と、四方の側面23−26とを備えている。前側
面23は、陳列空間30の前面を挟んで上前側面23a
と下前側面23bとに分かれており、上前側面23aの
前右端には、陳列空間30内を照明する電灯用のスイッ
チ40が設けられている。左右側面24、26は、枠体
に二重ガラス構造のいわゆるペアガラス(登録商標)を
嵌め込んだ構造をしており、外から陳列空間30内が見
えるようになっている。上面には、コントロールパネル
41が配置されており、このコントロールパネル41に
は、後述する強制対流用ファン57およびデュアルエア
カーテン用ファン58の回転数をそれぞれ調整するため
の回転数調整ダイヤル41a、陳列空間30内の温度を
調整するための温度調整ダイヤル41b、陳列空間30
内の温度を表示するための状態表示ランプ41c、およ
び、温蔵ケース10に関連する電灯以外の全装置用の電
源スイッチ41dが配設されている。
【0020】図2は、図1に示した温蔵ケースの部分破
断斜視図である。図2に示すように、外部ハウンジング
20は更に内上面27と、内底面28と、内後側面29
とを備えている。内上面27は上面21の下方に位置
し、内上面27の後端は後側面25には達していない。
内底面28は底面22の上方に位置する。内後側面29
の下端は内底面28まで延び、内底面28を内前底面2
8aと内後底面28bとの2つの底面に前後に区分けし
ている。内後側面29は後側面25の前方に位置し、内
後側面29の上端は上面21には達しておらず、内上面
27の後端まで延びる。
【0021】これらの面によって、温蔵ケース10は、
左右側面24、26と内上面27と内底面28と内後側
面と29で形成され、前面が開口している陳列空間30
と、上面21と内上面27との間および後側面25と内
後側面28との間に一続きに形成され、陳列空間30の
上方および後方に位置する上空間31と、底面22と内
底面28との間に形成され、陳列空間30および上空間
31の下方に位置する底空間32との3つの空間に区分
けされている。
【0022】陳列空間30には、食品が載置される下陳
列棚50aと上陳列棚50bの2枚の陳列棚50a、5
0bが装着されており、陳列空間30は、これらの陳列
棚50a、50bにより、下陳列棚50aと上陳列棚5
0bの間に形成される下陳列室30aと、上陳列棚50
bと内上面27との間に形成される上陳列室30bと、
下陳列棚30aと内底面28との間に形成される非陳列
室30cとの3つの室に区分けされている。後述する図
に示すように、陳列棚50a、50bの後方両端にはフ
ック50cが突設されており、このフック50cを、内
後側面29の左右端に穿孔されている取付孔51に嵌合
することにより、陳列棚50a、50bを着脱自在に内
後側面29に装着することができるようになっている。
内後側面29の左右端には複数の取付孔51が上下方向
に1列に突設されているので、陳列棚50a、50bの
装着位置は任意に調整可能であり、また、装着する陳列
棚50a、50bの枚数も任意に選択可能である。
【0023】内上面27には、上下に通じる複数の上通
気孔52が内上面27の前端に沿って2列に穿孔され、
内後側面29には、前後に通じる複数の後通気孔53が
内後側面29の左右端および上下方向に延びる中央線に
沿って各1列に穿孔され、内底面28には、上下に通じ
る複数の下前通気孔54が内底面28の前端に沿って2
列に穿孔され、また、上下に通じる複数の下後通気孔5
5が内前底面28aの左右方向に延びる中央線に沿って
1列に穿孔されている。
【0024】下空間32には、内後底面28b中央部か
ら、途中で分岐して下前通気孔54および下後通気孔5
5に通じているダクト56が配設されており、ダクト5
6内には、1台の大型の強制対流用ファン57と、4台
の小型のデュアルエアカーテン用ファン58とが備えら
れている。強制対流用ファン57はダクト56の内後底
面28b側の端部付近に配置され、強制対流用ファン5
7の回転により、上空間内31の空気がダクト56内へ
吸入されることとなるように機能する。また、デュアル
エアカーテン用ファン58はダクト56の下前通気孔5
4側の端部付近に、左右に2台ずつ左右対称に配置さ
れ、デュアルエアカーテン用ファン58の回転により、
ダクト56内の空気が2列の下前通気孔54を通って上
通気孔52に向けて放出されることとなるように機能す
る。図示していないが、これらのファン57、58は、
外部ハウジング20の外側の適所に配置されたサイクル
変換用インバータに接続されている。サイクル変換用イ
ンバータは、交流電流を供給する電源、コントロールパ
ネル41の回転数調整ダイヤル41aおよび電源スイッ
チ41dに接続されており、電源から供給される交流電
流を、回転数調整ダイヤル41aから受信される設定値
に応じて周波数変換した後に各ファン57、58へ供給
するように機能する。
【0025】図3は、図1に示した温蔵ケースの内後側
面の正面図、図4は、図3に示したガード部材の取り付
け部分の構造を示す図3のB−B’における断面図であ
る。図3に示すように、内後側面29に備えられている
2枚のカーボンヒータ59は、3列の後通気孔53の間
にそれぞれ位置し、内後側面29の前面のほぼ全体に亘
って広がっている。カーボンヒータ59の前方には、ガ
ード部材60が備えられている。ガード部材60は、カ
ーボンヒータ59を、陳列棚50a、50bの出し入れ
の際に破損されることのないように保護するためのもの
であり、カーボンヒータ59の前面全体を覆うように配
置されている。図3および図4に示すように、ガード部
材60は、上下方向に延びる2本の縦針金部材60a間
に複数本の横針金部材60bを一定の間隔で水平にわた
して溶接して形成されたものであり、表面全体にメッキ
処理が施されている。ガード部材60の4つの上下端は
環状に曲げられており、これらの4つの端部に通された
ビス61が、スリーブ62を介して内後側面29に取り
付けられることにより、ガード部材60は、カーボンヒ
ータ59の前方に所定の間隔を開けて取り付けられてい
る。
【0026】図5は、図3に示したカーボンヒータの内
部構造を示す図3のC−C’における断面図である。図
5に示すように、カーボンヒータ5は、2枚のガラス繊
維入りエポキシ樹脂板59aの間に、カーボン板59b
と、カーボン板59bの前面にカーボン板59bと接す
るように適所に配置された温度ヒューズ59cおよび複
数の温度センサ59dとを挟んだ構造を有し、カーボン
板59bは、ガラス繊維入りエポキシ樹脂板59bのほ
ぼ全面に亘って広がり、カーボン板59bの両端に沿っ
て延びる電極59eを備えている。図示していないが、
電極59e、温度ヒューズ59c、および、温度センサ
59dのリード線はコネクタに結線され、そして、コネ
クタを介して、電極59eおよび温度ヒューズ59cは
温蔵ケース10の外側の適所に配置された外部電源回路
に接続され、また、温度センサ59dは外部温度制御回
路に接続されている。外部電源回路は、カーボン板59
bに流す電流を供給するための電源と、カーボン板59
bに流す電流量を調整するための電流調整部とを備え、
また、コントロールパネル41の電源スイッチ41dに
接続されている。一方、外部温度制御回路は、外部電源
回路と、コントロールパネル41の温度調整ダイヤル4
1bおよび状態表示ランプ41cに接続されており、温
度調整ダイヤル41bから与えられる温度設定信号とカ
ーボンヒータ59の温度センサ59dから与えられる温
度検知信号とを比較して、外部電源回路の電流調整部お
よびコントロールパネル41の状態表示ランプ41cへ
制御信号を与える比較部を備えている。
【0027】更に、外部温度制御回路には、メモリを含
む中央処理装置が備えられており、温度センサ59dに
よって検知される温度検知信号を取り込み、中央処理装
置で演算処理を行い、演算処理の結果としての温度デー
タをメモリに記憶させておき、必要時に、外部インター
フェイスを通してディスプレイ表示やプリント出力する
といったように温度管理することができるようになって
いる。この温度管理は、HACCP9001に規定され
る食品の品質管理方法に従うものであり、温度データは
少なくとも1時間毎に演算され、少なくとも2週間分は
記憶されるようになっている。
【0028】図6は、図1に示した温蔵ケースに備えら
れている上陳列棚の構造を示す斜視図、図7は、図6の
D−D’における、上陳列棚の内部構造を示す断面図で
ある。図6および図7に示すように、上陳列棚50b
は、断熱材を含む基板63上に、基板63の上面のほぼ
全体に亘って広がるシリコンラバーヒータ64が配置さ
れた構造を有し、上陳列棚50bの下面には、上陳列棚
50bの下面のほぼ全体に亘って広がり、左右方向に折
り目を延ばして上下にジグザグに90度の角度で折曲し
ている反射板65が4隅においてビス留めされている。
反射板65は、鉄板をプレス加工することにより形成さ
れたものであり、表面全体にメッキ処理が施されてい
る。尚、反射板65は、各陳列棚50a、50bの上方
に配置されるべきものであるので、本実施例では、下陳
列棚50aの下面に加え、内上面27の下面にも取り付
けられており、下陳列棚50aの底面には取り付けられ
ていない。
【0029】また、シリコンラバーヒータ64は、2枚
の板状のシリコンラバー64a間に、シリコンラバー6
4aのほぼ全面に亘って蛇行している1本のニクロム線
64bと、ニクロム線64bと接するように適所に配置
された温度ヒューズ64cおよび複数の温度センサ64
dとを挟んだ構造を有する。図示していないが、ニクロ
ム線64bの両端、温度ヒューズ64c、および、温度
センサ64dのリード線はコネクタに結線され、コネク
タを介して、温蔵ケース10の外側の適所に配置された
外部電源回路および外部温度制御回路にそれぞれ接続さ
れている。外部電源回路および外部温度制御回路の構成
は、上記のカーボンヒータ59のものと同様であるので
割愛する。
【0030】続いて、本実施例の温蔵ケース10の動作
について説明する。
【0031】温蔵ケース10を使用するに際して、先
ず、作業者は、スイッチ40を入れて、温蔵ケース10
の陳列空間30内を照明する。次に、温蔵すべき食品類
の大きさ、特に、高さに応じて、温蔵ケース10内を区
分けするために、陳列棚50a、50bのフック50c
を対応する取付孔51に嵌合して、陳列棚50a、50
bを装着する。ガード部材60が備えられているので、
陳列棚50a、50bを挿入して装着する際に、内後側
面29に備えられたカーボンヒータ59を破損してしま
う心配はない。
【0032】それから、作業者は、この温蔵ケース10
にて温蔵すべき食品類を、それぞれ適当に陳列棚50
a、50b上に載置していく。そして、すべての食品を
載置した後、作業者は、コントロールパネル41の回転
数調整ダイヤル41aで各ファン57、58の回転数を
設定し、また、温度調整ダイヤル41bで温蔵ケース1
0内の温度を設定した後に、電源スイッチ41dを入れ
る。
【0033】以下、温蔵ケース10の動作を、加熱に関
する動作とエアカーテンに関する動作とに分けて、順に
説明する。
【0034】先ず、加熱に関する動作について、電源ス
イッチ41dが入れられると、ニクロム線64bに電流
が流れ、シリコンラバーヒータ64が全面に亘ってほぼ
均等に加熱され、これにより、シリコンラバーヒータ6
4に直接接する食品の下部がほぼ均等に伝導加熱され
る。一方、カーボン板59bに電流が流れ、カーボンヒ
ータ59は、遠赤外線を、陳列室30a、30b内に、
前方に向けて、反射板65の折れ目に対して直交する方
向に輻射し、そして、反射板65は、輻射された遠赤外
線を反射して、遠赤外線が陳列室30a、30b内に少
ない損失で均等に輻射されるようにする。これにより、
食品の上部および陳列室30a、30b内は均等に輻射
加熱される。このように、本実施例の温蔵ケース10で
は、食品の下部は均等に伝導加熱され、また、食品の上
部は均等に輻射加熱されるので、食品が全体として均等
に加熱される。尚、反射板65の効果を大きくするに
は、本実施例のように、カーボンヒータ59からの遠赤
外線の輻射方向を反射板65の折れ目に対して直交する
ようにするのが良い。
【0035】また、陳列室30a、30b内の温度が、
各ヒータ59、64の適所に配置された温度センサ59
d、64dによって検知され、温度センサ59d、64
dの温度検知信号は、外部温度調整回路へと入力され
る。温度検知信号は、コントロールパネル41の温度調
整ダイヤル41bから与えらる温度設定信号と外部温度
調整回路の比較部において比較され、比較結果に基づい
て、制御信号が外部電源回路の電流調整部へ与えられ、
そして、制御信号に基づいて、電流調整部において各ヒ
ータ59、64に流す電流量が調整される。このように
して、本実施例の温蔵ケース10では、陳列室30a、
30b内の温度が自動制御により所望値に維持される。
また、比較部からの制御信号はコントロールパネル41
の状態表示ランプ41cにも与えられ、状態表示ランプ
41cが点灯もしくは消灯される。
【0036】更に、陳列室30a、30b内の温度変化
等に関する少なくとも1時間毎のデータが、温度センサ
59d、64dからの温度検知信号に基づいて、外部温
度調整回路に設けられた中央処理装置において演算さ
れ、少なくとも2週間分のデータが、外部温度調整回路
に設けられた中央処理装置のメモリに記憶されていく。
作業者は、これらの記憶されたデータを、必要時に、外
部インターフェイスを通じて読み出して、HACCP9
001に規定される食品の品質管理方法に従って、温蔵
ケース10内の温度管理を行う。
【0037】尚、本実施例では、陳列棚50a、50b
上に配置するヒータとして防水性に優れるシリコンラバ
ーヒータ64を使用しているが、所望される温度が低温
であるならばカーボンヒータ、また、所望される温度が
高温であるならばシリコンラバーヒータとカーボンヒー
タとの合体型ヒータを使用しても良い。合体型ヒータ
は、シリコンラバーヒータ上にカーボン板を重ね、更に
カーボン板の上に耐熱ガラス板を重ねたものである。
【0038】また、本実施例では、反射板65として鉄
板を使用しているが、ステンレス板やアルミニウム板を
使用しても良い。
【0039】次に、エアカーテンに関する動作につい
て、図1に示した温蔵ケース内の空気の還流を示す図1
のA−A’における概略断面図である図8を参照して説
明する。電源スイッチ41dが入れられると、交流電流
が電源からサイクル変換用インバータへ供給され、サイ
クル変換用インバータにおいて、コントロールパネル4
1の回転数調整ダイヤル41bで設定された回転数に応
じて周波数変換された後に、各ファン57、58に供給
される。強制対流用ファン57は、回転数調整ダイヤル
41bで設定された回転数で回転し、上空間31内の空
気がダクト56内へ吸入される。また、デュアルエアカ
ーテン用ファン58は、回転数調整ダイヤル41bで設
定された回転数で回転し、ダクト56内の空気が2列の
下前通気孔54を通って同じく2列の上通気孔52に向
けて放出され、陳列空間30の前面の開口に沿って上向
きに流れる二重のエアカーテンが形成される。このよう
に、本実施例では、上向きに流れるエアカーテンを形成
するので、温かい空気の上昇力を利用して効率的かつ効
果的にエアカーテンを形成することができる。この二重
のエアカーテンは、温蔵ケース10の開口面における外
部との熱伝導を遮断して、温蔵ケース10内の保温性を
高めるように機能する。そして、陳列空間30内の空気
は、全体として、陳列空間30の前面から上通気孔52
を通って上空間31へ、また、陳列空間30内から後通
気孔53を通って上空間31へ、上空間31からダクト
56へ、ダクト56から下前通気孔54を通って陳列空
間30の前面へ、また、ダクト56から下後通気孔55
を通って非陳列空間室30cへと還流する。この陳列空
間30内の空気の還流は、陳列空間30内の空気の均一
加熱に有用である。
【0040】尚、本実施例では、陳列棚50a、50b
を水平に配設しているが、陳列棚50a、50b上の食
品を取り出す側の端部を下げるようにして、陳列棚50
a、50bを傾斜させて配設し、食品が取り出す側に自
重により滑ってきて常に取り出し易い位置にくるように
しても良い。また、陳列棚50a、50bの下げられた
端部は、食品が滑り落ちてしまわないように起立させる
のが良い。
【0041】また、陳列棚50a、50b上のシリコン
ラバーヒータ64上に、温蔵する食品の下部の外形と等
しい形状の凹部が上面に形成されている載置台を取り付
け、この凹部に食品を収容するようにして、伝導加熱の
効果を高め、また、食品が安定して載置されるようにし
ても良い。載置台は、例えば、熱伝導の良いアルミニウ
ム等の金属製であるのが良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の温蔵ケー
スは、陳列空間の一部側面に沿ってエアカーテンが形成
されるので、保温効果が高く、扉が頻繁に開閉されるよ
うな用途や、扉を設けずに開口させておくような用途に
も適する。また、陳列室の上面に反射板が備えられ、こ
の反射板に向けてヒータから遠赤外線が放射されると共
に、陳列棚の上面にはヒータが配置されているので、食
品全体が均一加熱される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温蔵ケースの一実施例の全体を示
す斜視図である。
【図2】図1に示した温蔵ケースの部分破断斜視図であ
る。
【図3】図1に示した温蔵ケースの内後側面の正面図で
ある。
【図4】図3に示したガード部材の取り付け部分の構造
を示す図3のB−B’における断面図である。
【図5】図3に示したカーボンヒータの内部構造を示す
図3のC−C’における断面図である。
【図6】図1に示した温蔵ケースに備えられている上陳
列棚の構造を示す斜視図
【図7】図6のD−D’における、上陳列棚の内部構造
を示す断面図である。
【図8】図1に示した温蔵ケース内の空気の還流を示す
図1のA−A’における概略断面図である。
【符号の説明】
10 温蔵ケース 20 外部ハウジング 21 上面 22 底面 23 前側面 23a 上前側面 23b 下前側面 24 左側面 25 後側面 26 右側面 27 内上面 28 内底面 29 内後側面 30 陳列空間 30a 下陳列室 30b 上陳列室 31 上空間 32 下空間 40 スイッチ 41 コントロールパネル 41a 回転数設定ダイヤル 41b 温度設定ダイヤル 41c 状態表示ランプ 41d 電源スイッチ 50a 下陳列棚 50b 上陳列棚 50c フック 51 取付孔 52 上通気孔 53 後通気孔 54 下前通気孔 55 下後通気孔 56 ダクト 57 強制対流用ファン 58 デュアルエアカーテン用ファン 59 カーボンヒータ 59a ガラス繊維入りエポキシ樹脂板 59b カーボン板 59c、64c 温度ヒューズ 59d、64d 温度センサ 59e 電極 60 ガード部材 60a 縦針金部材 60b 横針金部材 61 ビス 62 スリーブ 63 基板 64 シリコンラバーヒータ 64a シリコンラバー 65 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 佳由 神奈川県川崎市多摩区宿河原6−28−11 日本エンジニアリング株式会社テクニカル センター内 (72)発明者 石川 好一 神奈川県川崎市多摩区宿河原6−28−11 日本エンジニアリング株式会社テクニカル センター内 Fターム(参考) 3B110 AA01 BA01 CA05 CA10 EA04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上向きに流れるエアカーテンが、陳列空
    間の一部側面に沿って形成されるようになったことを特
    徴とする温蔵ケース。
  2. 【請求項2】 前記エアカーテンは二重である請求項1
    に記載の温蔵ケース。
  3. 【請求項3】 前記一部側面は開口している請求項1も
    しくは請求項2に記載の温蔵ケース。
  4. 【請求項4】 前記一部側面には、開閉自在の扉が取り
    付けられている請求項3に記載の温蔵ケース。
  5. 【請求項5】 水平に配置された陳列棚と、 前記陳列棚の上方に水平に配置され、下面は折れ目を水
    平方向に延ばして上下にジグザグに折曲している反射板
    と、 遠赤外線を前記反射板の下面に向けて輻射するヒータと
    を備えることを特徴とする温蔵ケース。
  6. 【請求項6】 前記反射板の下面は90度の角度で折曲
    している請求項5に記載の温蔵ケース。
  7. 【請求項7】 前記ヒータは、遠赤外線の伝播方向が前
    記折れ目に対して直交するように輻射する請求項5また
    は請求項6に記載の温蔵ケース。
  8. 【請求項8】 前記ヒータは面状ヒータであり、陳列棚
    および反射板に対して直交するように配置されている請
    求項5から請求項7のいずれか1項に記載の温蔵ケー
    ス。
  9. 【請求項9】 前記ヒータは、カーボンヒータである請
    求項8に記載の温蔵ケース。
  10. 【請求項10】 前記陳列棚の上面には、面状ヒータで
    ある棚用ヒータが配置されている請求項5から請求項8
    に記載の温蔵ケース。
  11. 【請求項11】 前記棚用ヒータは、シリコンラバーヒ
    ータ、カーボンヒータ、または、シリコンラバーヒータ
    とカーボンヒータとの合体型ヒータのいずれかである請
    求項10に記載の温蔵ケース。
  12. 【請求項12】 前記ヒータおよび前記棚用ヒータによ
    って加熱された空気が前記陳列空間内を還流するように
    され、また、該加熱された空気により、上向きに流れる
    エアカーテンが前記陳列空間の一部側面に沿って形成さ
    れるようになった請求項5から請求項11に記載の温蔵
    ケース。
  13. 【請求項13】 前記エアカーテンは二重である請求項
    12に記載の温蔵ケース。
  14. 【請求項14】 前記一部側面は開口している請求項1
    2もしくは請求項13に記載の温蔵ケース。
  15. 【請求項15】 前記一部側面には、開閉自在の扉が取
    り付けられている請求項14に記載の温蔵ケース。
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