JP2001267286A - エッチング液管理方法及びウェットエッチング装置 - Google Patents
エッチング液管理方法及びウェットエッチング装置Info
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- JP2001267286A JP2001267286A JP2000076849A JP2000076849A JP2001267286A JP 2001267286 A JP2001267286 A JP 2001267286A JP 2000076849 A JP2000076849 A JP 2000076849A JP 2000076849 A JP2000076849 A JP 2000076849A JP 2001267286 A JP2001267286 A JP 2001267286A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 BHF中のHF及びNH4F濃度を常に一定
とするエッチング液管理方法を提供する。 【解決手段】 BHF中にNH3ガスを強制的に溶解さ
せて、これとHFを反応させることにより、BHF中の
NH4Fの解離反応によるHF濃度の上昇を抑え、BH
F中のHF及びNH4F濃度を常に一定とする。
とするエッチング液管理方法を提供する。 【解決手段】 BHF中にNH3ガスを強制的に溶解さ
せて、これとHFを反応させることにより、BHF中の
NH4Fの解離反応によるHF濃度の上昇を抑え、BH
F中のHF及びNH4F濃度を常に一定とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッチング液の濃
度を管理する方法及びウェットエッチング装置に関する
ものである。
度を管理する方法及びウェットエッチング装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスの一つである、シリ
コン酸化膜のウェットエッチングプロセスでは、エッチ
ング液として、フッ化素水酸(Hydrogen Fluoride 以
下HFという)或いはバッファードフッ酸(Buffered H
ydrogen Fluoride 以下BHFという)が使用されてい
る。
コン酸化膜のウェットエッチングプロセスでは、エッチ
ング液として、フッ化素水酸(Hydrogen Fluoride 以
下HFという)或いはバッファードフッ酸(Buffered H
ydrogen Fluoride 以下BHFという)が使用されてい
る。
【0003】前記BHFは、シリコン酸化膜のエッチン
グ能力維持を向上させる目的、及び半導体プロセスで使
用される各種シリコン酸化膜間のエッチング選択比を低
くする目的に開発されたエッチング液であり、現在の半
導体製造プロセスに多用されている。
グ能力維持を向上させる目的、及び半導体プロセスで使
用される各種シリコン酸化膜間のエッチング選択比を低
くする目的に開発されたエッチング液であり、現在の半
導体製造プロセスに多用されている。
【0004】半導体製造プロセスのうちウェットエッチ
ングプロセスでの処理方式の一つにバッチ式処理方式が
ある。この方式は、ウェーハを数十枚一括に処理する方
式であり、通常エッチング液を充填した槽内にウェーハ
を漬けて、エッチング処理を行うものである。
ングプロセスでの処理方式の一つにバッチ式処理方式が
ある。この方式は、ウェーハを数十枚一括に処理する方
式であり、通常エッチング液を充填した槽内にウェーハ
を漬けて、エッチング処理を行うものである。
【0005】前記バッチ式処理装置においては、エッチ
ング液であるBHFを常時循環させて使用するのが一般
的である。前記バッチ式ウェットエッチング装置の構成
を、図5を用いて説明する。
ング液であるBHFを常時循環させて使用するのが一般
的である。前記バッチ式ウェットエッチング装置の構成
を、図5を用いて説明する。
【0006】図5に示すようにウェーハを処理するため
の処理槽1にエッチング液としてのBHFが充填されて
いる。処理槽1内のBHFは、フィルター2及びポンプ
3により循環配管径路L2により常時循環している。
の処理槽1にエッチング液としてのBHFが充填されて
いる。処理槽1内のBHFは、フィルター2及びポンプ
3により循環配管径路L2により常時循環している。
【0007】また処理槽1には、処理槽中のBHFが少
なくなった場合に、新規なBHFを補充するように薬液
定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が備付
けられている。
なくなった場合に、新規なBHFを補充するように薬液
定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が備付
けられている。
【0008】前記従来のウェット処理装置は、数十枚が
1バッチとなったウェーハを一括して1回処理する毎に
処理槽1内で消費されてBHF量が徐々に減少し、規定
量以上に処理槽1内のBHF量が少なくなった場合に、
処理槽1に設けられた薬液定量センサー10が検知し、
新規なBHFを補充する構成になっている。
1バッチとなったウェーハを一括して1回処理する毎に
処理槽1内で消費されてBHF量が徐々に減少し、規定
量以上に処理槽1内のBHF量が少なくなった場合に、
処理槽1に設けられた薬液定量センサー10が検知し、
新規なBHFを補充する構成になっている。
【0009】そして不足分のBHFを補充しながら処理
槽1内のBHFは、通常数日間に渡って使用され、その
間に処理槽1内の全量のBHFを新規なものに交換する
ことは行われていないものである。
槽1内のBHFは、通常数日間に渡って使用され、その
間に処理槽1内の全量のBHFを新規なものに交換する
ことは行われていないものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、処理槽1内
のBHFは時間と共に組成が化学変化を起こす溶液であ
る。具体的には、BHFは、HF,NH4F及びH2Oか
らなるエッチング液であり、BHF中のNH4Fが化学
変化によりHFとNH3に解離する。
のBHFは時間と共に組成が化学変化を起こす溶液であ
る。具体的には、BHFは、HF,NH4F及びH2Oか
らなるエッチング液であり、BHF中のNH4Fが化学
変化によりHFとNH3に解離する。
【0011】その解離したNH3はガスであるため、処
理槽1の上部より大気中に拡散する。この解離反応によ
り時間と共にBHF中のHF濃度が上昇し、逆にNH4
F濃度が減少する。
理槽1の上部より大気中に拡散する。この解離反応によ
り時間と共にBHF中のHF濃度が上昇し、逆にNH4
F濃度が減少する。
【0012】BHFによるシリコン酸化膜のエッチング
反応は、 SiO2+3HF2-+H+→SiF6 2-+2H2O 2NH4++SiF6 2-→(NH4)2SiF6 と、SiO2とHF2-が反応することにより行われる。
反応は、 SiO2+3HF2-+H+→SiF6 2-+2H2O 2NH4++SiF6 2-→(NH4)2SiF6 と、SiO2とHF2-が反応することにより行われる。
【0013】SiO2のエッチング種であるHF2-の生
成は、 NH4F→NH4+F- HF+F-→HF2- と、NH4Fより解離したF-とHFの結合により生成さ
れる。
成は、 NH4F→NH4+F- HF+F-→HF2- と、NH4Fより解離したF-とHFの結合により生成さ
れる。
【0014】BHFは、HFと比較してNH4Fが多量
に混合されているため、HF2-の生成は、BHF中のH
Fの濃度により左右される。
に混合されているため、HF2-の生成は、BHF中のH
Fの濃度により左右される。
【0015】従って図6に示すようにBHF中のHF濃
度の上昇に伴い、シリコン酸化膜のエッチングレートが
上昇する。NH4Fの解離は時間と共に進むため、処理
槽1内のBHFのシリコン酸化膜エッチングレートも時
間に依存して上昇する傾向にある。
度の上昇に伴い、シリコン酸化膜のエッチングレートが
上昇する。NH4Fの解離は時間と共に進むため、処理
槽1内のBHFのシリコン酸化膜エッチングレートも時
間に依存して上昇する傾向にある。
【0016】半導体プロセスのシリコン酸化膜ウェット
エッチングにおいては、シリコン酸化膜のエッチング量
を制御する必要があり、所望以上にシリコン酸化膜をエ
ッチングしてしまうと、デバイスの特性に影響を与えて
しまう場合がある。
エッチングにおいては、シリコン酸化膜のエッチング量
を制御する必要があり、所望以上にシリコン酸化膜をエ
ッチングしてしまうと、デバイスの特性に影響を与えて
しまう場合がある。
【0017】したがってBHFによるシリコン酸化膜の
エッチングレートは常に一定でなくてはならず、前記解
離反応によるシリコン酸化膜エッチングレートの上昇
は、半導体製造プロセスにおいて非常に問題となり、B
HFによるシリコン酸化膜のエッチングレートが規定値
(この値はデバイスにより異なる)を越えた時点で、処
理槽1内の全量のBHFを新規なBHFに交換する必要
があり、BHFの使用量が多大となるという問題があ
る。
エッチングレートは常に一定でなくてはならず、前記解
離反応によるシリコン酸化膜エッチングレートの上昇
は、半導体製造プロセスにおいて非常に問題となり、B
HFによるシリコン酸化膜のエッチングレートが規定値
(この値はデバイスにより異なる)を越えた時点で、処
理槽1内の全量のBHFを新規なBHFに交換する必要
があり、BHFの使用量が多大となるという問題があ
る。
【0018】本発明の目的は、BHF中にNH3ガスを
強制的に溶解させて、これとHFを反応させることによ
り、BHF中のNH4Fの解離反応によるHF濃度の上
昇を抑え、BHF中のHF及びNH4F濃度を常に一定
とするエッチング液管理方法及びウェットエッチング装
置を提供することにある。
強制的に溶解させて、これとHFを反応させることによ
り、BHF中のNH4Fの解離反応によるHF濃度の上
昇を抑え、BHF中のHF及びNH4F濃度を常に一定
とするエッチング液管理方法及びウェットエッチング装
置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るエッチング液管理方法は、半導体ウェ
ーハ上に形成されたシリコン酸化膜をエッチング液を用
いて処理するウェットエッチング方法において、前記エ
ッチング液としてバッファードフッ酸(Buffered Hydro
gen Fluoride)を用い、前記エッチング液中のHF,N
H4Fの濃度を測定し、その測定に基いて前記エッチン
グ液にNH3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に含
まれるHF,NH4Fの濃度変動を抑制するものであ
る。
め、本発明に係るエッチング液管理方法は、半導体ウェ
ーハ上に形成されたシリコン酸化膜をエッチング液を用
いて処理するウェットエッチング方法において、前記エ
ッチング液としてバッファードフッ酸(Buffered Hydro
gen Fluoride)を用い、前記エッチング液中のHF,N
H4Fの濃度を測定し、その測定に基いて前記エッチン
グ液にNH3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に含
まれるHF,NH4Fの濃度変動を抑制するものであ
る。
【0020】また前記複数の半導体ウェーハを一括して
前記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行う。
前記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行う。
【0021】また前記バッファードフッ酸の化学変化に
伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、
その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解
させる。
伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、
その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解
させる。
【0022】また本発明に係るウェットエッチング装置
は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコン酸化膜をエ
ッチング液を用いて処理するウェットエッチング装置に
おいて、前記エッチング液としてバッファードフッ酸
(Buffered Hydrogen Fluoride)を用い、前記エッチン
グ液中のHF,NH4Fの濃度測定に基いて前記エッチ
ング液にNH3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に
含まれるHF,NH4Fの濃度変動を抑制するようにし
たものである。
は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコン酸化膜をエ
ッチング液を用いて処理するウェットエッチング装置に
おいて、前記エッチング液としてバッファードフッ酸
(Buffered Hydrogen Fluoride)を用い、前記エッチン
グ液中のHF,NH4Fの濃度測定に基いて前記エッチ
ング液にNH3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に
含まれるHF,NH4Fの濃度変動を抑制するようにし
たものである。
【0023】また前記複数の半導体ウェーハを一括して
前記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うもの
である。
前記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うもの
である。
【0024】また前記バッファードフッ酸の化学変化に
伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、
その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解
させるものである。
伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、
その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解
させるものである。
【0025】また前記エッチング液に前記NH3ガスを
バブリングして溶解させるものである。
バブリングして溶解させるものである。
【0026】また前記エッチング液を循環させる配管径
路で前記エッチング液に前記NH3ガスを接触させて溶
解させるようにしたものである。
路で前記エッチング液に前記NH3ガスを接触させて溶
解させるようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
より説明する。
【0028】図1及び図3に示す本発明に係るエッチン
グ液管理方法は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコ
ン酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッ
チング方法を対象とするものであり、前記エッチング液
としてバッファードフッ酸(Buffered Hydrogen Fluori
de)を用い、前記エッチング液中のHF,NH4Fの濃
度を測定し、その測定に基いて前記エッチング液にNH
3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に含まれるH
F,NH4Fの濃度変動を抑制することを特徴とするも
のである。
グ液管理方法は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコ
ン酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッ
チング方法を対象とするものであり、前記エッチング液
としてバッファードフッ酸(Buffered Hydrogen Fluori
de)を用い、前記エッチング液中のHF,NH4Fの濃
度を測定し、その測定に基いて前記エッチング液にNH
3ガスを溶解させ、前記エッチング液中に含まれるH
F,NH4Fの濃度変動を抑制することを特徴とするも
のである。
【0029】また図1及び図3に示す本発明に係るエッ
チング液管理方法は、複数の半導体ウェーハを一括して
エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うバッチ処
理方式に適用して最適なエッチング液管理方法である。
チング液管理方法は、複数の半導体ウェーハを一括して
エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うバッチ処
理方式に適用して最適なエッチング液管理方法である。
【0030】その理由は次の通りである。すなわち前記
バッチ処理方式では、複数の半導体ウェーハを一括して
1回処理する毎に処理槽1内で消費されてBHF量が徐
々に減少し、規定量以上に処理槽1内のBHF量が少な
くなった場合に、処理槽1に設けられた薬液定量センサ
ー10が検知し、新規なBHFを補充するようになって
いるが、その不足分のBHFを補充しながら処理槽1内
のBHFは、通常数日間に渡って使用され、その間に処
理槽1内の全量のBHFを新規なものに交換することは
行われていないのが現状であり、この方式の場合に前記
エッチング液中に含まれるHF,NH4Fの濃度変動が
激しい。そこで本発明をバッチ処理方式に適用すると、
エッチング液中のHF,NH4Fの濃度を測定し、その
測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解さ
せ、前記エッチング液中に含まれるHF,NH4Fの濃
度変動を抑制することとなり、不足するBHFを補充し
つつエッチング液(BHF)を数日間に渡って使用した
としても、シリコン酸化膜を異常にエッチングしてしま
うという事態を回避することができるばかりでなく、そ
の通常の使用期間をも延長することができるものであ
る。
バッチ処理方式では、複数の半導体ウェーハを一括して
1回処理する毎に処理槽1内で消費されてBHF量が徐
々に減少し、規定量以上に処理槽1内のBHF量が少な
くなった場合に、処理槽1に設けられた薬液定量センサ
ー10が検知し、新規なBHFを補充するようになって
いるが、その不足分のBHFを補充しながら処理槽1内
のBHFは、通常数日間に渡って使用され、その間に処
理槽1内の全量のBHFを新規なものに交換することは
行われていないのが現状であり、この方式の場合に前記
エッチング液中に含まれるHF,NH4Fの濃度変動が
激しい。そこで本発明をバッチ処理方式に適用すると、
エッチング液中のHF,NH4Fの濃度を測定し、その
測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解さ
せ、前記エッチング液中に含まれるHF,NH4Fの濃
度変動を抑制することとなり、不足するBHFを補充し
つつエッチング液(BHF)を数日間に渡って使用した
としても、シリコン酸化膜を異常にエッチングしてしま
うという事態を回避することができるばかりでなく、そ
の通常の使用期間をも延長することができるものであ
る。
【0031】さらに前記バッファードフッ酸の化学変化
に伴い、そのHF濃度が上昇し、そのNH4F濃度が低
下するという特性を示すものであり、本発明では前記特
性に着目し、前記バッファードフッ酸の化学変化に伴う
HF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、その
測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解させ
る。
に伴い、そのHF濃度が上昇し、そのNH4F濃度が低
下するという特性を示すものであり、本発明では前記特
性に着目し、前記バッファードフッ酸の化学変化に伴う
HF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、その
測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解させ
る。
【0032】そのため、本発明によれば、前記エッチン
グ液中に含まれるHF,NH4Fの濃度変動を確実に測
定して、その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガ
スを溶解させ、前記エッチング液中に含まれるHF,N
H4Fの濃度変動を抑制することができることとなる。
グ液中に含まれるHF,NH4Fの濃度変動を確実に測
定して、その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガ
スを溶解させ、前記エッチング液中に含まれるHF,N
H4Fの濃度変動を抑制することができることとなる。
【0033】さらに図1及び図3に示すように本発明に
係るエッチング液管理方法を実施するためのウェットエ
ッチング装置は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコ
ン酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッ
チング装置であって、前記エッチング液としてバッファ
ードフッ酸(Buffered Hydrogen Fluoride)を用い、処
理槽1内のエッチング液(BHF)中のHF,NH4F
の濃度測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶
解させ、前記エッチング液中に含まれるHF,NH4F
の濃度変動を抑制するようにしたものである。
係るエッチング液管理方法を実施するためのウェットエ
ッチング装置は、半導体ウェーハ上に形成されたシリコ
ン酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッ
チング装置であって、前記エッチング液としてバッファ
ードフッ酸(Buffered Hydrogen Fluoride)を用い、処
理槽1内のエッチング液(BHF)中のHF,NH4F
の濃度測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶
解させ、前記エッチング液中に含まれるHF,NH4F
の濃度変動を抑制するようにしたものである。
【0034】前記エッチング液にNH3ガスを溶解させ
るにあたっては、前記エッチング液中に前記NH3ガス
をガス配管径路L1から噴込んでバブリングして溶解さ
せるか、或いは前記エッチング液を循環させる循環配管
径路L2の途中で前記エッチング液に前記NH3ガスを
接触させて溶解させるようにしている。
るにあたっては、前記エッチング液中に前記NH3ガス
をガス配管径路L1から噴込んでバブリングして溶解さ
せるか、或いは前記エッチング液を循環させる循環配管
径路L2の途中で前記エッチング液に前記NH3ガスを
接触させて溶解させるようにしている。
【0035】次に図1の場合を例にとり本発明に係るウ
ェットエッチング装置を用いてエッチング液を管理する
方法について説明する。
ェットエッチング装置を用いてエッチング液を管理する
方法について説明する。
【0036】図1に示すウェットエッチング装置は、複
数の半導体ウェーハを一括して同時に処理する、いわゆ
るバッチ式のウェット処理装置である。
数の半導体ウェーハを一括して同時に処理する、いわゆ
るバッチ式のウェット処理装置である。
【0037】図1に示すように、半導体ウェーハ(以
下、ウェーハという)の表面上に形成されたシリコン酸
化膜を除去するために、処理槽1に充填されているBH
F内にウェーハをエッチングのために設定された時間だ
け浸漬する。
下、ウェーハという)の表面上に形成されたシリコン酸
化膜を除去するために、処理槽1に充填されているBH
F内にウェーハをエッチングのために設定された時間だ
け浸漬する。
【0038】処理槽1では、ウェーハのバッチ処理に伴
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
【0039】一方、処理槽1内のBHFは、ポンプ8に
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還さ
れ、清浄状態に保持される。
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還さ
れ、清浄状態に保持される。
【0040】さらに前記循環配管径路L2に例えばバッ
ファー槽4等を設置し、前記バッファー槽4内に一時貯
留されたBHF(エッチング液)中のHF,NH4Fの
濃度を濃度計5を用いて測定する。本発明では特にBH
Fの化学変化に伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低
下に着目して前記濃度を測定する。
ファー槽4等を設置し、前記バッファー槽4内に一時貯
留されたBHF(エッチング液)中のHF,NH4Fの
濃度を濃度計5を用いて測定する。本発明では特にBH
Fの化学変化に伴うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低
下に着目して前記濃度を測定する。
【0041】そして前記バッファー槽4内で測定した濃
度値に基いて、バッファー槽4内のBHF中にNH3を
ガス配管径路L2に通して噴込んでバブリングを行い、
BHF中にNH3を溶解させて、BHF(エッチング
液)中に含まれるHF,NH4Fの濃度をエッチングに
最適な濃度値に復活させ、このBHFを処理槽1内に帰
還させる。
度値に基いて、バッファー槽4内のBHF中にNH3を
ガス配管径路L2に通して噴込んでバブリングを行い、
BHF中にNH3を溶解させて、BHF(エッチング
液)中に含まれるHF,NH4Fの濃度をエッチングに
最適な濃度値に復活させ、このBHFを処理槽1内に帰
還させる。
【0042】この場合、NH3を溶解させる基準となる
BHF(エッチング液)中のHF,NH4Fの濃度値、
及びBHF(エッチング液)中に含まれるHF,NH4
Fのエッチングに最適な濃度値は、エッチングの仕様に
よって種々変更されるものであって、そのエッチングの
仕様に応じて適宜設定されるものである。
BHF(エッチング液)中のHF,NH4Fの濃度値、
及びBHF(エッチング液)中に含まれるHF,NH4
Fのエッチングに最適な濃度値は、エッチングの仕様に
よって種々変更されるものであって、そのエッチングの
仕様に応じて適宜設定されるものである。
【0043】またバッファー槽4内のHF濃度及びNH
4F濃度が規定値内に戻った時点でNH3ガスのバブリン
グを停止させる。
4F濃度が規定値内に戻った時点でNH3ガスのバブリン
グを停止させる。
【0044】以上のように本発明によれば、シリコン酸
化膜のエッチング液として使用するBHF中のHF,N
H4F濃度の経時変化をNH3ガスの溶解により抑制し、
シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化を抑制す
ることができ、処理槽1内のBHFを新規なBHFに交
換するまでの期間を大幅に延長させることができ、した
がってBHFの使用量を削減して、半導体製造プロセス
におけるコスト低減を図ることができる。
化膜のエッチング液として使用するBHF中のHF,N
H4F濃度の経時変化をNH3ガスの溶解により抑制し、
シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化を抑制す
ることができ、処理槽1内のBHFを新規なBHFに交
換するまでの期間を大幅に延長させることができ、した
がってBHFの使用量を削減して、半導体製造プロセス
におけるコスト低減を図ることができる。
【0045】次に本発明の具体例を用いて詳細に説明す
る。
る。
【0046】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るシリコン酸化膜ウェットエッチング装置を示す
構成図、図2は、本発明を用いた場合の処理槽内でのB
HF濃度の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化
膜をBHFによりエッチングした場合のエッチングレー
トの経時変化を示した図である。
1に係るシリコン酸化膜ウェットエッチング装置を示す
構成図、図2は、本発明を用いた場合の処理槽内でのB
HF濃度の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化
膜をBHFによりエッチングした場合のエッチングレー
トの経時変化を示した図である。
【0047】図1に示す本発明の実施形態1に係るシリ
コン酸化膜ウェットエッチング装置は、ウェーハを数十
枚単位で処理を行うバッチ処理方式のエッチング装置で
あって、ウェーハを処理するための処理槽1内にエッチ
ング液としてのBHFが充填されている。
コン酸化膜ウェットエッチング装置は、ウェーハを数十
枚単位で処理を行うバッチ処理方式のエッチング装置で
あって、ウェーハを処理するための処理槽1内にエッチ
ング液としてのBHFが充填されている。
【0048】前記処理槽1内のBHFは、フィルター2
及びポンプ3を通して循環配管径路L2により常時循環
しており、清浄な状態に維持されている。
及びポンプ3を通して循環配管径路L2により常時循環
しており、清浄な状態に維持されている。
【0049】また処理槽1には、処理槽1中のBHF量
が少なくなった場合に新規なBHFを補充するように、
薬液定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が
備付けられている。
が少なくなった場合に新規なBHFを補充するように、
薬液定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が
備付けられている。
【0050】循環用配管径路L2の途中には、BHFを
一時的に貯蔵するためのバッファー槽4が備付けられて
おり、そのバッファー槽4には、前記BHF中のHF濃
度及びNH4F濃度を測定するための濃度計5、及びバ
ッファー槽4内のBHF中にNH3ガスをバブリングす
るためのガス配管径路L1が取り付けられている。
一時的に貯蔵するためのバッファー槽4が備付けられて
おり、そのバッファー槽4には、前記BHF中のHF濃
度及びNH4F濃度を測定するための濃度計5、及びバ
ッファー槽4内のBHF中にNH3ガスをバブリングす
るためのガス配管径路L1が取り付けられている。
【0051】さらにガス配管開K路L1に取付けられた
ガス流量調整バルブ6と濃度計5とはコントローラ7に
接続されており、コントローラ7は濃度計5の測定値に
よりガス流量調整バルブ6を調整するようになってい
る。
ガス流量調整バルブ6と濃度計5とはコントローラ7に
接続されており、コントローラ7は濃度計5の測定値に
よりガス流量調整バルブ6を調整するようになってい
る。
【0052】次に本発明の実施形態1に係るシリコン酸
化膜ウェットエッチング装置を用いてBHFのHF濃度
及びNH4F濃度を管理する方法について説明する。
化膜ウェットエッチング装置を用いてBHFのHF濃度
及びNH4F濃度を管理する方法について説明する。
【0053】半導体製造プロセスにおいて、シリコン酸
化膜が形成されたウェーハからシリコン酸化膜を除去す
る必要が生じた時点で、ウェーハを図1に示すウェット
エッチング装置の処理槽1内に所望時間漬けて、シリコ
ン酸化膜の除去(エッチング処理)を行う。
化膜が形成されたウェーハからシリコン酸化膜を除去す
る必要が生じた時点で、ウェーハを図1に示すウェット
エッチング装置の処理槽1内に所望時間漬けて、シリコ
ン酸化膜の除去(エッチング処理)を行う。
【0054】処理槽1では、ウェーハのバッチ処理に伴
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
【0055】一方、処理槽1内のBHFは、ポンプ8に
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還され
て清浄状態に保持される。
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還され
て清浄状態に保持される。
【0056】ウェーハの処理を行っている最中及び待機
中において、処理槽1内のBHFは常時循環しており、
バッファー槽4内においてBHF中のHF濃度及びNH
4F濃度を濃度計5により計測している。
中において、処理槽1内のBHFは常時循環しており、
バッファー槽4内においてBHF中のHF濃度及びNH
4F濃度を濃度計5により計測している。
【0057】BHF中のNH4FはNH4F=HF+NH
3の化学変化を起こすため、時間が経つに従いHF濃度
は増加し、NH4F濃度は低下する。
3の化学変化を起こすため、時間が経つに従いHF濃度
は増加し、NH4F濃度は低下する。
【0058】バッファー槽4内のHF及びNH4F濃度
が上述した理由により変化し、その規定値を越えた時点
で、コントローラ7によりガス配管径路L1に取付けら
れたガス流量調整バルブ6を開き、バッファー槽4内の
BHF中にNH3ガスをバブリングする。
が上述した理由により変化し、その規定値を越えた時点
で、コントローラ7によりガス配管径路L1に取付けら
れたガス流量調整バルブ6を開き、バッファー槽4内の
BHF中にNH3ガスをバブリングする。
【0059】本発明の実施形態1では、一例として初期
のBHF中のHF濃度を0.09%、NH4F濃度を1
7%とし、HF濃度が0.1%に達した時点で、NH3
ガスによるバブリングを開始するように設定している。
なお、この数値に限定されるものではない。
のBHF中のHF濃度を0.09%、NH4F濃度を1
7%とし、HF濃度が0.1%に達した時点で、NH3
ガスによるバブリングを開始するように設定している。
なお、この数値に限定されるものではない。
【0060】NH3ガスは水溶液中に比較的容易に溶解
し、前記化学反応とは逆のHF+NH3=NH4Fの化学
反応を起こす。
し、前記化学反応とは逆のHF+NH3=NH4Fの化学
反応を起こす。
【0061】この反応によりBHF中のHF及びNH4
Fの濃度変化を10%以内に抑えることができる。
Fの濃度変化を10%以内に抑えることができる。
【0062】以上の動作を前記濃度が規定値を越えた時
点で繰り返して行い、BHF(エッチング液)中のHF
濃度,NH4F濃度の管理を行う。
点で繰り返して行い、BHF(エッチング液)中のHF
濃度,NH4F濃度の管理を行う。
【0063】以上のように本発明の実施形態1によれ
ば、BHF中にNH3ガスを強制的に溶解させて、これ
とHFを反応させることにより、BHF中のNH4Fの
解離反応によるHF濃度の上昇を抑えるため、BHF中
のHF濃度及びNH4F濃度は常に一定となり、その結
果、シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化を抑
制することができる。
ば、BHF中にNH3ガスを強制的に溶解させて、これ
とHFを反応させることにより、BHF中のNH4Fの
解離反応によるHF濃度の上昇を抑えるため、BHF中
のHF濃度及びNH4F濃度は常に一定となり、その結
果、シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化を抑
制することができる。
【0064】図2は、本発明の実施例による、BHF中
のHF濃度及び熱酸化膜のエッチングレートの経時変化
を示す図である。処理槽1にBHFを充填から6日経過
後の間、HF濃度の変化量は10%以内に、エッチング
レートの変動も14%以内に収まっている。
のHF濃度及び熱酸化膜のエッチングレートの経時変化
を示す図である。処理槽1にBHFを充填から6日経過
後の間、HF濃度の変化量は10%以内に、エッチング
レートの変動も14%以内に収まっている。
【0065】つまり、従来の処理装置にて問題となっ
た、シリコン酸化膜のエッチングレートの変動によるB
HFの液交換の必要性はなくなり、シリコン酸化膜をエ
ッチングすることによるエッチング種の減少、或いは液
中のパーティクルの増加のみにより液交換を行えば良
く、BHFの液寿命を大幅に延ばし、BHFの液交換頻
度を従来に比べて大幅に減らすことができる。
た、シリコン酸化膜のエッチングレートの変動によるB
HFの液交換の必要性はなくなり、シリコン酸化膜をエ
ッチングすることによるエッチング種の減少、或いは液
中のパーティクルの増加のみにより液交換を行えば良
く、BHFの液寿命を大幅に延ばし、BHFの液交換頻
度を従来に比べて大幅に減らすことができる。
【0066】したがってBHFの使用量を削減すること
ができ、半導体製造プロセスに係るコストを低減するこ
とができる。
ができ、半導体製造プロセスに係るコストを低減するこ
とができる。
【0067】(実施形態2)図3は、本発明の実施形態
2に係るシリコン酸化膜ウェットエッチング装置を示す
構成図、図4は、実施形態1と実施形態2におけるNH
3ガスの使用量を示す図である。
2に係るシリコン酸化膜ウェットエッチング装置を示す
構成図、図4は、実施形態1と実施形態2におけるNH
3ガスの使用量を示す図である。
【0068】図1の実施形態1と同様に、ウェーハを処
理するための処理槽1にエッチング液であるBHFが充
填されている。
理するための処理槽1にエッチング液であるBHFが充
填されている。
【0069】処理槽1内のBHFは、フィルター2及び
ポンプ3が取付けられた循環配管径路L2により常時循
環している。
ポンプ3が取付けられた循環配管径路L2により常時循
環している。
【0070】さらに循環配管径路L2には、NH3ガス
を配管径路L2中のBHFに溶解させるためのガス溶解
モジュール11、貯留槽14a内に一時貯留されるBH
F中のHF濃度及びNH4F濃度を測定するための濃度
計5が取付けられている。またガス溶解モジュール11
にはガス流量調整バルブ6からNH3が供給されるよう
になっており、ガス溶解モジュール11は、NH3をB
HF中に溶解するようになっている。
を配管径路L2中のBHFに溶解させるためのガス溶解
モジュール11、貯留槽14a内に一時貯留されるBH
F中のHF濃度及びNH4F濃度を測定するための濃度
計5が取付けられている。またガス溶解モジュール11
にはガス流量調整バルブ6からNH3が供給されるよう
になっており、ガス溶解モジュール11は、NH3をB
HF中に溶解するようになっている。
【0071】また処理槽1には、処理槽1中のBHF量
が少なくなった場合に新規なBHFを補充するように薬
液定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が備
付けられている。
が少なくなった場合に新規なBHFを補充するように薬
液定量センサー10と薬液貯蔵タンク8とポンプ9が備
付けられている。
【0072】さらに濃度計5とガス流量調整バルブ6は
コントローラ7に接続されており、コントローラ7は濃
度計5の測定値によりガス流量調整バルブ6を調整する
ようになっている。
コントローラ7に接続されており、コントローラ7は濃
度計5の測定値によりガス流量調整バルブ6を調整する
ようになっている。
【0073】次に本発明のシリコン酸化膜ウェットエッ
チング装置によるBHF中のHF及びNH4Fの濃度を
管理する方法について説明する。
チング装置によるBHF中のHF及びNH4Fの濃度を
管理する方法について説明する。
【0074】半導体製造プロセスにおいて、シリコン酸
化膜が形成されたウェーハからシリコン酸化膜を除去す
る必要が生じた時点で、ウェーハを図1に示すウェット
エッチング装置の処理槽1内に所望時間漬けて、シリコ
ン酸化膜の除去(エッチング処理)を行う。
化膜が形成されたウェーハからシリコン酸化膜を除去す
る必要が生じた時点で、ウェーハを図1に示すウェット
エッチング装置の処理槽1内に所望時間漬けて、シリコ
ン酸化膜の除去(エッチング処理)を行う。
【0075】処理槽1では、ウェーハのバッチ処理に伴
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
い消費されるBHFの消費量を逐次検出して新規なBH
Fを補充する。
【0076】一方、処理槽1内のBHFは、ポンプ8に
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還さ
れ、清浄状態に保持される。
より循環配管径路L2に送込んでフィルター2によりB
HF中の微粒子を除去した後に再度処理槽1に帰還さ
れ、清浄状態に保持される。
【0077】ウェーハの処理を行っている最中及び待機
中において、処理槽1内のBHFは常時循環しており、
貯留槽14a中においてBHF中のHF濃度及びNH4
F濃度を濃度計5により計測している。
中において、処理槽1内のBHFは常時循環しており、
貯留槽14a中においてBHF中のHF濃度及びNH4
F濃度を濃度計5により計測している。
【0078】BHF中のNH4F濃度はNH4F=HF+
NH3の化学反応を起こすため、時間が経つに従いHF
濃度は増加し、NH4F濃度は低下する。
NH3の化学反応を起こすため、時間が経つに従いHF
濃度は増加し、NH4F濃度は低下する。
【0079】循環用配管L1内に流動するBHF中のH
F濃度及びNH4F濃度が上述した理由により変化し、
その規定値を越えた時点でコントローラ7によりガス流
量調整バルブ6を開いて溶解モジュール11にNH3を
供給し、溶解モジュール11によりNH3をBHF中に
溶解させる。
F濃度及びNH4F濃度が上述した理由により変化し、
その規定値を越えた時点でコントローラ7によりガス流
量調整バルブ6を開いて溶解モジュール11にNH3を
供給し、溶解モジュール11によりNH3をBHF中に
溶解させる。
【0080】ここで使用するモジュール11はガス溶解
モジュールとして市販されているもので良い。
モジュールとして市販されているもので良い。
【0081】本発明の実施形態2においても実施形態1
と同様に、一例として初期のBHF中のHF濃度を0.
09%、NH4F濃度を17%とし、HF濃度が0.1
%に達した時点で、NH3ガスの溶解を開始するように
設定している。なお、この数値に限定されるものではな
い。
と同様に、一例として初期のBHF中のHF濃度を0.
09%、NH4F濃度を17%とし、HF濃度が0.1
%に達した時点で、NH3ガスの溶解を開始するように
設定している。なお、この数値に限定されるものではな
い。
【0082】BHF中に溶解したNH3は、HF+NH3
=NH4Fの上記とは逆の化学反応を起こす。この反応
により、BHF中のHF及びNH4Fの濃度変化を所望
の濃度範囲内に抑えることができる。
=NH4Fの上記とは逆の化学反応を起こす。この反応
により、BHF中のHF及びNH4Fの濃度変化を所望
の濃度範囲内に抑えることができる。
【0083】以上の動作を前記濃度が規定値を越えた時
点で繰り返して行い、BHF(エッチング液)中のHF
濃度,NH4F濃度の管理を行う。
点で繰り返して行い、BHF(エッチング液)中のHF
濃度,NH4F濃度の管理を行う。
【0084】本発明の実施形態2においても、実施形態
1と同様にBHF中のHF及びNH 4F濃度変化の抑
制、シリコン酸化膜エッチングレート変化を抑制するこ
とができる。
1と同様にBHF中のHF及びNH 4F濃度変化の抑
制、シリコン酸化膜エッチングレート変化を抑制するこ
とができる。
【0085】さらに実施形態2では、BHF中へのNH
3ガスの溶解に溶解モジュールを用いているため、実施
形態1に比べて、NH3ガスの溶解を効率良く行うこと
が可能となる。
3ガスの溶解に溶解モジュールを用いているため、実施
形態1に比べて、NH3ガスの溶解を効率良く行うこと
が可能となる。
【0086】図4には、実施形態1と実施形態2でのN
H3ガスの6日間の使用量を比較して示している。
H3ガスの6日間の使用量を比較して示している。
【0087】図4から明らかなように、実施形態1では
6日間に40ccのNH3ガスを使用するのに対し、実
施形態2では実施形態1の1/10の4ccの使用量と
なっている。半導体製造ラインにおいて、BHFの処理
槽は数〜数十個あり、また年間の使用量に換算すると、
実施形態1と実施形態2でNH3ガスの使用量は大きな
差となる。したがって、NH3ガスの使用量の点におい
て、実施形態2は半導体製造コスト低減に有利である。
6日間に40ccのNH3ガスを使用するのに対し、実
施形態2では実施形態1の1/10の4ccの使用量と
なっている。半導体製造ラインにおいて、BHFの処理
槽は数〜数十個あり、また年間の使用量に換算すると、
実施形態1と実施形態2でNH3ガスの使用量は大きな
差となる。したがって、NH3ガスの使用量の点におい
て、実施形態2は半導体製造コスト低減に有利である。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リコン酸化膜のエッチング液として使用するBHF中の
HF,NH4F濃度の経時変化をNH3ガスの溶解により
抑制し、シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化
を抑制することができ、処理槽1内のBHFを新規なB
HFに交換するまでの期間を大幅に延長させることがで
き、したがってBHFの使用量を削減して、半導体製造
プロセスにおけるコスト低減を図ることができる。
リコン酸化膜のエッチング液として使用するBHF中の
HF,NH4F濃度の経時変化をNH3ガスの溶解により
抑制し、シリコン酸化膜のエッチングレートの経時変化
を抑制することができ、処理槽1内のBHFを新規なB
HFに交換するまでの期間を大幅に延長させることがで
き、したがってBHFの使用量を削減して、半導体製造
プロセスにおけるコスト低減を図ることができる。
【図1】本発明の実施形態1に係るシリコン酸化膜ウェ
ットエッチング装置を示す構成図である。
ットエッチング装置を示す構成図である。
【図2】本発明を用いた場合の処理槽内でのBHF濃度
の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化膜をBH
Fによりエッチングした場合のエッチングレートの経時
変化を示した図である。
の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化膜をBH
Fによりエッチングした場合のエッチングレートの経時
変化を示した図である。
【図3】本発明の実施形態2に係るシリコン酸化膜ウェ
ットエッチング装置を示す構成図である。
ットエッチング装置を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態1と実施形態2におけるNH
3ガスの使用量を示す図である。
3ガスの使用量を示す図である。
【図5】従来例に係るシリコン酸化膜ウェットエッチン
グ装置を示す構成図である。
グ装置を示す構成図である。
【図6】従来例を用いた場合の処理槽内でのBHF濃度
の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化膜をBH
Fによりエッチングした場合のエッチングレートの経時
変化を示した図である。
の経時変化、及び本発明を用いてシリコン酸化膜をBH
Fによりエッチングした場合のエッチングレートの経時
変化を示した図である。
1 処理槽 2 フィルター 3 ポンプ 4 バッファー槽 5 濃度計 6 ガス流量調整バルブ 7 コントローラ 8 薬液貯蔵ポンプ 9 ポンプ 10 薬液定量センサー 11 ガス溶解モジュール L1 ガス配管径路 L2 循環配管径路
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体ウェーハ上に形成されたシリコン
酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッチ
ング方法において、 前記エッチング液としてバッファードフッ酸(Buffered
Hydrogen Fluoride)を用い、 前記エッチング液中のHF,NH4Fの濃度を測定し、
その測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解
させ、前記エッチング液中に含まれるHF,NH4Fの
濃度変動を抑制することを特徴とするエッチング液管理
方法。 - 【請求項2】 前記複数の半導体ウェーハを一括して前
記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うことを
特徴とする請求項1に記載のエッチング液管理方法。 - 【請求項3】 前記バッファードフッ酸の化学変化に伴
うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、そ
の測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解さ
せることを特徴とする請求項1に記載のエッチング液管
理方法。 - 【請求項4】 半導体ウェーハ上に形成されたシリコン
酸化膜をエッチング液を用いて処理するウェットエッチ
ング装置において、 前記エッチング液としてバッファードフッ酸(Buffered
Hydrogen Fluoride)を用い、 前記エッチング液中のHF,NH4Fの濃度測定に基い
て前記エッチング液にNH3ガスを溶解させ、前記エッ
チング液中に含まれるHF,NH4Fの濃度変動を抑制
するようにしたことを特徴とするウェットエッチング装
置。 - 【請求項5】 前記複数の半導体ウェーハを一括して前
記エッチング液に浸漬してエッチング処理を行うもので
あることを特徴とする請求項4に記載のウェットエッチ
ング装置。 - 【請求項6】 前記バッファードフッ酸の化学変化に伴
うHF濃度の上昇とNH4F濃度の低下を測定して、そ
の測定に基いて前記エッチング液にNH3ガスを溶解さ
せようにしたものであることを特徴とする請求項4に記
載のウェットエッチング装置。 - 【請求項7】 前記エッチング液は、前記NH3ガスを
バブリングして溶解させることを特徴とする請求項4又
は6に記載のウェットエッチング装置。 - 【請求項8】 前記エッチング液を循環させる配管径路
で前記エッチング液に前記NH3ガスを接触させて溶解
させることを特徴とする請求項4又は6に記載のウェッ
トエッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076849A JP2001267286A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エッチング液管理方法及びウェットエッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000076849A JP2001267286A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エッチング液管理方法及びウェットエッチング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001267286A true JP2001267286A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18594521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000076849A Pending JP2001267286A (ja) | 2000-03-17 | 2000-03-17 | エッチング液管理方法及びウェットエッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001267286A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003100696A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-04 | Sony Corp | 自動濃度調整装置 |
JP2007207786A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Ses Co Ltd | 基板処理方法及び基板処理システム |
CN105575792A (zh) * | 2014-11-04 | 2016-05-11 | 株式会社东芝 | 处理装置以及处理方法 |
US9514952B2 (en) | 2014-09-08 | 2016-12-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing semiconductor device and semiconductor manufacturing apparatus |
-
2000
- 2000-03-17 JP JP2000076849A patent/JP2001267286A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003100696A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-04 | Sony Corp | 自動濃度調整装置 |
JP2007207786A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Ses Co Ltd | 基板処理方法及び基板処理システム |
US9514952B2 (en) | 2014-09-08 | 2016-12-06 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Method of manufacturing semiconductor device and semiconductor manufacturing apparatus |
CN105575792A (zh) * | 2014-11-04 | 2016-05-11 | 株式会社东芝 | 处理装置以及处理方法 |
JP2016092189A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 株式会社東芝 | 処理装置および処理方法 |
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