JP2001266801A - 可変色蛍光ランプおよび可変色蛍光ランプ点灯装置 - Google Patents
可変色蛍光ランプおよび可変色蛍光ランプ点灯装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度に影響されないで雰囲気温度が低くても
発光色の変色が可能な、高品質で信頼性の高い可変色蛍
光ランプおよびこの蛍光ランプの点灯装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ガラス製の外管バルブ１と、この外管バ
ルブ１内に同軸的に配設され少なくとも一端側が外管バ
ルブ１内に開口３１しているガラス製の内管３と、この
内管３の内壁面に形成された第１の蛍光体層７Ａと、上
記外管バルブ１の内壁面または内管３の外壁面の少なく
とも一方に形成された上記第１の蛍光体層７Ａとは発光
色の異なる第２の蛍光体層７Ｂと、上記外管バルブ１内
に設けられた内部電極５およびこのバルブ１の外壁面に
設けられた外部電極６と、上記外管バルブ１内に封入さ
れた放電用希ガスとを備えた可変色蛍光ランプＬ１およ
びこのランプＬ１の点灯装置８である。
発光色の変色が可能な、高品質で信頼性の高い可変色蛍
光ランプおよびこの蛍光ランプの点灯装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ガラス製の外管バルブ１と、この外管バ
ルブ１内に同軸的に配設され少なくとも一端側が外管バ
ルブ１内に開口３１しているガラス製の内管３と、この
内管３の内壁面に形成された第１の蛍光体層７Ａと、上
記外管バルブ１の内壁面または内管３の外壁面の少なく
とも一方に形成された上記第１の蛍光体層７Ａとは発光
色の異なる第２の蛍光体層７Ｂと、上記外管バルブ１内
に設けられた内部電極５およびこのバルブ１の外壁面に
設けられた外部電極６と、上記外管バルブ１内に封入さ
れた放電用希ガスとを備えた可変色蛍光ランプＬ１およ
びこのランプＬ１の点灯装置８である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光色を変えるこ
とができる蛍光ランプおよびこのランプの点灯装置に関
する。
とができる蛍光ランプおよびこのランプの点灯装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】人目につき易いとか、小形化をはかるた
め、装飾、インテリア、ディスプレイや自動車などの表
示装置において、同一か所から異なる光色を発生させる
ことが蛍光ランプなどの放電ランプを用いて行われてい
る。
め、装飾、インテリア、ディスプレイや自動車などの表
示装置において、同一か所から異なる光色を発生させる
ことが蛍光ランプなどの放電ランプを用いて行われてい
る。
【０００３】この放電ランプは、表示装置、たとえば液
晶表示機器のバックライト用としてに止まらず、自動車
のウインカー、計器の表示などのカラー表示用として用
途が拡大し多く採用されるに至っている。
晶表示機器のバックライト用としてに止まらず、自動車
のウインカー、計器の表示などのカラー表示用として用
途が拡大し多く採用されるに至っている。
【０００４】そして、この放電ランプは、発光に第１の
波長の紫外線を主として第１の可視光に変換する第１の
蛍光体、およびこの第１の波長の紫外線とは波長が異な
る第２の波長の紫外線を主として第２の可視光に変換す
る第２の蛍光体をバルブの表壁面に重層したりあるいは
混合して形成した蛍光体層を有している。
波長の紫外線を主として第１の可視光に変換する第１の
蛍光体、およびこの第１の波長の紫外線とは波長が異な
る第２の波長の紫外線を主として第２の可視光に変換す
る第２の蛍光体をバルブの表壁面に重層したりあるいは
混合して形成した蛍光体層を有している。
【０００５】たとえば従来の可変色できる蛍光ランプＬ
は図３に一部を断面して示すように、内壁面に水銀発光
用の蛍光体とキセノン発光用の蛍光体との混合蛍光体を
塗布して形成した蛍光体層Ｐを有しているガラス管バル
ブＢの両端部に電極Ｄ、Ｄを接続したリード線Ｗ，Ｗを
封着し、密閉したガラス管バルブＢ内に放電用希ガスと
して水銀とキセノンとの混合気体を封装して構成されて
いる。
は図３に一部を断面して示すように、内壁面に水銀発光
用の蛍光体とキセノン発光用の蛍光体との混合蛍光体を
塗布して形成した蛍光体層Ｐを有しているガラス管バル
ブＢの両端部に電極Ｄ、Ｄを接続したリード線Ｗ，Ｗを
封着し、密閉したガラス管バルブＢ内に放電用希ガスと
して水銀とキセノンとの混合気体を封装して構成されて
いる。
【０００６】そして、この蛍光ランプＬの点灯は、切換
スイッチＳを正弦波電圧を出力する電源装置Ｅ側に接続
しリード線Ｗ，Ｗを介し電極Ｄ，Ｄに正弦波電圧を印加
すると、キセノンに比べて水銀が多く励起して共鳴線２
５４ｎｍの紫外線が放射され蛍光体層Ｐ中の水銀発光用
の蛍光体が発光する。
スイッチＳを正弦波電圧を出力する電源装置Ｅ側に接続
しリード線Ｗ，Ｗを介し電極Ｄ，Ｄに正弦波電圧を印加
すると、キセノンに比べて水銀が多く励起して共鳴線２
５４ｎｍの紫外線が放射され蛍光体層Ｐ中の水銀発光用
の蛍光体が発光する。
【０００７】また、切換スイッチＳを矩形波パルス電圧
を出力する電源装置Ｆ側に接続し電極Ｄ，Ｄにパルス電
圧を印加すると、水銀に比べてキセノンが多く励起して
１４７または１７２ｎｍの紫外線が放射されキセノン発
光用の蛍光体が発光する。
を出力する電源装置Ｆ側に接続し電極Ｄ，Ｄにパルス電
圧を印加すると、水銀に比べてキセノンが多く励起して
１４７または１７２ｎｍの紫外線が放射されキセノン発
光用の蛍光体が発光する。
【０００８】この蛍光ランプＬ１は、点灯回路装置の切
換えで正弦波電圧またはパルス電圧を選択的に印加する
ことにより、すなわち、電子エネルギーを変化させるこ
とにより所望の発光色が得られる利点を有する。しか
し、このような構成の蛍光ランプＬ１は、雰囲気温度が
低いとしばしば、ちらつきや可変色範囲が狭くなるなど
の問題が生じることがあった。
換えで正弦波電圧またはパルス電圧を選択的に印加する
ことにより、すなわち、電子エネルギーを変化させるこ
とにより所望の発光色が得られる利点を有する。しか
し、このような構成の蛍光ランプＬ１は、雰囲気温度が
低いとしばしば、ちらつきや可変色範囲が狭くなるなど
の問題が生じることがあった。
【０００９】本発明者はこの問題に就いて究明したとこ
ろ不具合の要因としては、雰囲気温度が低いとガラス管
バルブＢ内に封入している水銀の蒸気圧が低く、水銀発
光用の蛍光体が発光しないためであることが分かった。
ろ不具合の要因としては、雰囲気温度が低いとガラス管
バルブＢ内に封入している水銀の蒸気圧が低く、水銀発
光用の蛍光体が発光しないためであることが分かった。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、温度に影響されないで雰囲気温度が
低くても発光色の変色が可能な、高品質で信頼性の高い
可変色蛍光ランプおよびこの蛍光ランプの点灯装置を提
供することを目的とする。
みなされたもので、温度に影響されないで雰囲気温度が
低くても発光色の変色が可能な、高品質で信頼性の高い
可変色蛍光ランプおよびこの蛍光ランプの点灯装置を提
供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の可変色蛍光ランプは、ガラス製の外管バルブと、この
外管バルブ内に同軸的に配設され少なくとも一端側が外
管バルブ内に開口しているガラス製の内管と、この内管
の内壁面に形成された第１の蛍光体層と、上記外管バル
ブの内壁面または内管の外壁面の少なくとも一方に形成
された上記第１の蛍光体層とは発光色の異なる第２の蛍
光体層と、上記外管バルブ内に設けられた内部電極およ
びこのバルブの外壁面に設けられた外部電極と、上記外
管バルブ内に封入された放電用希ガスとを具備している
ことを特徴とする。
の可変色蛍光ランプは、ガラス製の外管バルブと、この
外管バルブ内に同軸的に配設され少なくとも一端側が外
管バルブ内に開口しているガラス製の内管と、この内管
の内壁面に形成された第１の蛍光体層と、上記外管バル
ブの内壁面または内管の外壁面の少なくとも一方に形成
された上記第１の蛍光体層とは発光色の異なる第２の蛍
光体層と、上記外管バルブ内に設けられた内部電極およ
びこのバルブの外壁面に設けられた外部電極と、上記外
管バルブ内に封入された放電用希ガスとを具備している
ことを特徴とする。
【００１２】発光色の異なる複数種の蛍光体層を外管バ
ルブまたは内管の壁面にそれぞれ形成してあり、点灯手
段の切換制御により放電場所を内管の内側または外管と
内管との間のいずれかに発生して、複数種の発光色放射
が得られる可変色の作用を有する。
ルブまたは内管の壁面にそれぞれ形成してあり、点灯手
段の切換制御により放電場所を内管の内側または外管と
内管との間のいずれかに発生して、複数種の発光色放射
が得られる可変色の作用を有する。
【００１３】また、外管バルブおよび内管に形成される
蛍光体層の種類や発光色などは限定されず、その形成場
所は異なる蛍光体が外管バルブの内壁面と内管の内壁面
とに、外管バルブの内壁面と内管の外壁面とに、外管バ
ルブの内壁面と内管の内外壁面とに、外管バルブの内壁
面および内管の外壁面と内管の内壁面とに、あるいは外
管バルブには形成せず内管の内壁面と外壁面とに形成す
るなど、それぞれの管の内外壁面に異なる発光色の蛍光
体層を形成する。
蛍光体層の種類や発光色などは限定されず、その形成場
所は異なる蛍光体が外管バルブの内壁面と内管の内壁面
とに、外管バルブの内壁面と内管の外壁面とに、外管バ
ルブの内壁面と内管の内外壁面とに、外管バルブの内壁
面および内管の外壁面と内管の内壁面とに、あるいは外
管バルブには形成せず内管の内壁面と外壁面とに形成す
るなど、それぞれの管の内外壁面に異なる発光色の蛍光
体層を形成する。
【００１４】また、電極は、気密バルブ内に配設する内
部電極とバルブ外に配設する外部電極は、放電を生起し
て持続できるものであればよく、形状および材質などの
構成は限定されない。
部電極とバルブ外に配設する外部電極は、放電を生起し
て持続できるものであればよく、形状および材質などの
構成は限定されない。
【００１５】本発明の請求項２に記載の可変色蛍光ラン
プは、放電用希ガスがキセノンまたはキセノンとクリプ
トン、アルゴン、ネオンまたはヘリウムから選ばれた少
なくとも一種とを主体とするものであることを特徴とす
る。
プは、放電用希ガスがキセノンまたはキセノンとクリプ
トン、アルゴン、ネオンまたはヘリウムから選ばれた少
なくとも一種とを主体とするものであることを特徴とす
る。
【００１６】本発明のランプは水銀を封入していないの
で、雰囲気温度による水銀蒸気圧の影響がなくランプに
ちらつきや不点の虞がない。
で、雰囲気温度による水銀蒸気圧の影響がなくランプに
ちらつきや不点の虞がない。
【００１７】本発明の請求項３に記載の可変色蛍光ラン
プ点灯装置は、並列的に接続された電圧波形が異なる複
数組の電源装置と、この複数組の電源装置を選択的に切
換える切換スイッチと、上記電源装置に切換スイッチを
介し接続した上記請求項１または請求項２に記載の可変
色蛍光ランプとを具備していることを特徴とする。
プ点灯装置は、並列的に接続された電圧波形が異なる複
数組の電源装置と、この複数組の電源装置を選択的に切
換える切換スイッチと、上記電源装置に切換スイッチを
介し接続した上記請求項１または請求項２に記載の可変
色蛍光ランプとを具備していることを特徴とする。
【００１８】電源装置としては正弦波電圧やパルス電圧
あるいは矩形波電圧を出力するものであってもよく、ま
た、同じたとえばパルス電圧を出力するものであって
も、そのパルス幅や波高値を異ならせ陽光柱の形成場所
の変化が可能であれば同方式のものであっても差支えな
い。
あるいは矩形波電圧を出力するものであってもよく、ま
た、同じたとえばパルス電圧を出力するものであって
も、そのパルス幅や波高値を異ならせ陽光柱の形成場所
の変化が可能であれば同方式のものであっても差支えな
い。
【００１９】また、外管バルブや内管の複数の表面に複
数種の蛍光体層を形成した可変色蛍光ランプを可変色点
灯させる場合は、それぞれの蛍光体層の形成場所に応じ
た複数種類の電源装置を設ければよい。
数種の蛍光体層を形成した可変色蛍光ランプを可変色点
灯させる場合は、それぞれの蛍光体層の形成場所に応じ
た複数種類の電源装置を設ければよい。
【００２０】本発明の請求項４に記載の可変色蛍光ラン
プ点灯装置は、電源装置が、正弦波電圧、パルス電圧ま
たは矩形波電圧を出力することを特徴とする。
プ点灯装置は、電源装置が、正弦波電圧、パルス電圧ま
たは矩形波電圧を出力することを特徴とする。
【００２１】電源装置としては正弦波電圧やパルス電圧
を出力するものとすることにより、陽光柱の状態を線状
状態および拡散状態に自由に制御することができる。そ
の結果、放電の形成場所を内管内または内管と外管の間
のどちらかに形成することができる。
を出力するものとすることにより、陽光柱の状態を線状
状態および拡散状態に自由に制御することができる。そ
の結果、放電の形成場所を内管内または内管と外管の間
のどちらかに形成することができる。
【００２２】すなわち、放電路の異なる箇所に、異なる
発光色の蛍光体層を形成しておくことにより発光色を変
化できる作用を奏する。
発光色の蛍光体層を形成しておくことにより発光色を変
化できる作用を奏する。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は可変色蛍光ランプＬ１の一
部断面正面図およびこのランプの点灯（電源）装置８の
概略回路図、図２は図１中の矢視Ａ−Ａ線に沿って切断
した部分の横断面を示す。図中１はホウケイ酸ガラスあ
るいは鉛ガラスなどからなる外管バルブ、３はこの外管
バルブ１内に同軸的に配設された外管バルブ１と同質あ
るいは近似材質で成形した中空状の内管である。
を参照して説明する。図１は可変色蛍光ランプＬ１の一
部断面正面図およびこのランプの点灯（電源）装置８の
概略回路図、図２は図１中の矢視Ａ−Ａ線に沿って切断
した部分の横断面を示す。図中１はホウケイ酸ガラスあ
るいは鉛ガラスなどからなる外管バルブ、３はこの外管
バルブ１内に同軸的に配設された外管バルブ１と同質あ
るいは近似材質で成形した中空状の内管である。
【００２４】上記外管バルブ１は、両端部を閉塞して封
止部２１，２２が形成されていて、一方の封止部２１内
には上記内管３の一端部側が封着してある。また、内管
３の他方の端部側は外管バルブ１内に臨み開口３１して
この外管バルブ１の内部空間部１１と連通している。
止部２１，２２が形成されていて、一方の封止部２１内
には上記内管３の一端部側が封着してある。また、内管
３の他方の端部側は外管バルブ１内に臨み開口３１して
この外管バルブ１の内部空間部１１と連通している。
【００２５】また、外管バルブ１の他方の端部の封止部
２２にはリード線４が封着してある。そして、このリー
ド線４の先端にはニッケルＮｉあるいはその合金などで
形成した円柱状や円筒状などの、ここでは円柱状の冷陰
極形の内部電極５が接続され外管バルブ１の内部空間部
１１内に延在している。
２２にはリード線４が封着してある。そして、このリー
ド線４の先端にはニッケルＮｉあるいはその合金などで
形成した円柱状や円筒状などの、ここでは円柱状の冷陰
極形の内部電極５が接続され外管バルブ１の内部空間部
１１内に延在している。
【００２６】また、６は上記外管バルブ１の外壁面周囲
に形成した任意形状の外部電極であり、ここでは金属
線、金属条や金属ペーストなどで螺旋状に形成してい
る。なお、６１はその端子部である。
に形成した任意形状の外部電極であり、ここでは金属
線、金属条や金属ペーストなどで螺旋状に形成してい
る。なお、６１はその端子部である。
【００２７】また、上記内管３の内壁面にはＬａＰ
Ｏ4 ：Ｃｅ、Ｔｂなどの緑色発光する蛍光体を塗布した
第１の蛍光体層７Ａが、また、上記外管バルブ１の内壁
面には（ＹＧｄ）ＢＯ3 、Ｅｕなどの赤色発光する蛍光
体を塗布した第２の蛍光体層７Ｂが形成してある。
Ｏ4 ：Ｃｅ、Ｔｂなどの緑色発光する蛍光体を塗布した
第１の蛍光体層７Ａが、また、上記外管バルブ１の内壁
面には（ＹＧｄ）ＢＯ3 、Ｅｕなどの赤色発光する蛍光
体を塗布した第２の蛍光体層７Ｂが形成してある。
【００２８】また、このバルブ１の内部空間部１１には
キセノンＸｅを主成分とする放電用希ガスが数１０〜数
１０5 Ｐａ（パスカル）、たとえば１．３３×１０4 Ｐ
ａ封入してある。
キセノンＸｅを主成分とする放電用希ガスが数１０〜数
１０5 Ｐａ（パスカル）、たとえば１．３３×１０4 Ｐ
ａ封入してある。
【００２９】そして、この蛍光ランプＬ１は電源装置を
具備した点灯（回路）装置８に接続して点灯される。こ
の点灯（回路）装置８は図１中に示すように、正弦波電
圧を出力する電源装置８Ｓと矩形波パルス電圧を出力す
る電源装置８Ｐとが並列接続され、スイッチ８１を介し
選択的にいずれかの電源装置８Ｓ，８Ｐと接続されるよ
うになっている。
具備した点灯（回路）装置８に接続して点灯される。こ
の点灯（回路）装置８は図１中に示すように、正弦波電
圧を出力する電源装置８Ｓと矩形波パルス電圧を出力す
る電源装置８Ｐとが並列接続され、スイッチ８１を介し
選択的にいずれかの電源装置８Ｓ，８Ｐと接続されるよ
うになっている。
【００３０】すなわち、この蛍光ランプＬ１の点灯は、
切換スイッチ８１を正弦波電圧を出力する電源装置８Ｓ
側に接続しリード線４，４を介し内部電極５および外部
電極６に正弦波電圧を印加すると、陽光柱は細い線状を
呈する。
切換スイッチ８１を正弦波電圧を出力する電源装置８Ｓ
側に接続しリード線４，４を介し内部電極５および外部
電極６に正弦波電圧を印加すると、陽光柱は細い線状を
呈する。
【００３１】この線状陽光柱は外部電極６に最も近い部
分に通る性質を有しているので、主に外管バルブ１と内
管３との間の空間部１１に放電が形成され、キセノンＸ
ｅの１４７，１７２ｎｍの紫外線が発生する。この紫外
線により、上記外管バルブ１の内壁面に形成した赤色発
光する第２の蛍光体層７Ｂが励起してランプＬ１は赤色
光を放射する。
分に通る性質を有しているので、主に外管バルブ１と内
管３との間の空間部１１に放電が形成され、キセノンＸ
ｅの１４７，１７２ｎｍの紫外線が発生する。この紫外
線により、上記外管バルブ１の内壁面に形成した赤色発
光する第２の蛍光体層７Ｂが励起してランプＬ１は赤色
光を放射する。
【００３２】また、切換スイッチ８１を矩形波パルス電
圧を出力する電源装置８Ｐ側に接続し内部電極５および
外部電極６に矩形波パルス電圧を印加すると、陽光柱は
外管バルブ１内全体と内管３内に拡がる拡散状態を呈す
る。
圧を出力する電源装置８Ｐ側に接続し内部電極５および
外部電極６に矩形波パルス電圧を印加すると、陽光柱は
外管バルブ１内全体と内管３内に拡がる拡散状態を呈す
る。
【００３３】上記外管バルブ１と内管３との間隔を小さ
くすればこの間での紫外線量を低く抑えることができ、
主に内管３内において放電が生起してキセノンＸｅの１
４７〜１７２ｎｍの紫外線が発生し、この紫外線によ
り、上記外管バルブ１の内壁面に形成した緑色発光する
蛍光体層７Ａが主に励起してランプＬ１は緑色光を放射
する。
くすればこの間での紫外線量を低く抑えることができ、
主に内管３内において放電が生起してキセノンＸｅの１
４７〜１７２ｎｍの紫外線が発生し、この紫外線によ
り、上記外管バルブ１の内壁面に形成した緑色発光する
蛍光体層７Ａが主に励起してランプＬ１は緑色光を放射
する。
【００３４】これにより赤色と緑色の可変色を得ること
ができる。
ができる。
【００３５】一方、外管バルブ１と内管３の間隔調整に
より可変色できる色を変化させることができる。たとえ
ば外管バルブ１と内管３との間隔が大きくなると、パル
ス点灯において外管バルブ１と内管３との間でも拡散陽
光柱が生成されて、外管バルブ１内壁面に形成した第２
の蛍光体層７Ｂも発光するので赤色が加色され、間隔の
調整によりアンバー色が得られるので、自動車のストッ
プランプ（赤色）とウインカーランプ（アンバー色）を
一本のランプＬ１で得ることができる。
より可変色できる色を変化させることができる。たとえ
ば外管バルブ１と内管３との間隔が大きくなると、パル
ス点灯において外管バルブ１と内管３との間でも拡散陽
光柱が生成されて、外管バルブ１内壁面に形成した第２
の蛍光体層７Ｂも発光するので赤色が加色され、間隔の
調整によりアンバー色が得られるので、自動車のストッ
プランプ（赤色）とウインカーランプ（アンバー色）を
一本のランプＬ１で得ることができる。
【００３６】上述したように、この蛍光ランプＬ１は、
点灯（回路）装置８の電源装置８Ｓ，８Ｐの切換えで正
弦波電圧またはパルス電圧を選択的に印加することによ
り、陽光中の発生場所を変化させ所定の蛍光体層（７Ａ
または７Ｂ）を励起して、所望の発光色が得られる利点
を有する。そして、このような構成の蛍光ランプＬ１
は、水銀を封入せず雰囲気温度に影響されにくいキセノ
ンを主体に封入しているので、低温時の発光色のばらつ
きや可変色範囲が狭くなることあるいは発光しないなど
の問題を生じることがない。
点灯（回路）装置８の電源装置８Ｓ，８Ｐの切換えで正
弦波電圧またはパルス電圧を選択的に印加することによ
り、陽光中の発生場所を変化させ所定の蛍光体層（７Ａ
または７Ｂ）を励起して、所望の発光色が得られる利点
を有する。そして、このような構成の蛍光ランプＬ１
は、水銀を封入せず雰囲気温度に影響されにくいキセノ
ンを主体に封入しているので、低温時の発光色のばらつ
きや可変色範囲が狭くなることあるいは発光しないなど
の問題を生じることがない。
【００３７】したがって、雰囲気温度に影響なく、所定
の複数種の発光色の放射光が得られる、品質の向上した
可変色蛍光ランプＬ１を提供することができる。
の複数種の発光色の放射光が得られる、品質の向上した
可変色蛍光ランプＬ１を提供することができる。
【００３８】そして、上記の可変色蛍光ランプＬ１およ
び点灯（回路）装置８は、自動車のウインカー、表示板
や表示装置あるいは装飾やインテリアなどに用いられ、
１本のランプＬ１から２種類の発光色の光放射が行え
る。
び点灯（回路）装置８は、自動車のウインカー、表示板
や表示装置あるいは装飾やインテリアなどに用いられ、
１本のランプＬ１から２種類の発光色の光放射が行え
る。
【００３９】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ない。たとえば、外管バルブおよび内管に形成される蛍
光体層の種類や発光色などは限定されない。また、２種
類の蛍光体層を形成する場合、その形成場所は外管バル
ブおよび内管でなく、外管バルブには形成せず内管の内
外壁面であってもよく、内管の内外壁面に同じ種類の蛍
光体層を外管バルブの内壁面に他の種類の蛍光体層を、
あるいは外管バルブの内壁面と内管の外壁面に同じ種類
の蛍光体層を内管の内壁面に他の種類の蛍光体層を形成
するようにしてもよい。
ない。たとえば、外管バルブおよび内管に形成される蛍
光体層の種類や発光色などは限定されない。また、２種
類の蛍光体層を形成する場合、その形成場所は外管バル
ブおよび内管でなく、外管バルブには形成せず内管の内
外壁面であってもよく、内管の内外壁面に同じ種類の蛍
光体層を外管バルブの内壁面に他の種類の蛍光体層を、
あるいは外管バルブの内壁面と内管の外壁面に同じ種類
の蛍光体層を内管の内壁面に他の種類の蛍光体層を形成
するようにしてもよい。
【００４０】また、外管バルブ内に配設される内管は一
端部側が封着などにより封塞されているものに限らず、
両端部が開放され外管バルブ内にサポート部材などを介
し保持されているものであってもよい。また、この内管
は１本でなく２本などの複数本でも、また、多重管状で
あっても差支えない。
端部側が封着などにより封塞されているものに限らず、
両端部が開放され外管バルブ内にサポート部材などを介
し保持されているものであってもよい。また、この内管
は１本でなく２本などの複数本でも、また、多重管状で
あっても差支えない。
【００４１】また、外管バルブ内に封入する希ガスは、
キセノンＸｅ単独のほか、キセノンＸｅとネオンＮｅ、
クリプトンＫｒ、アルゴンＡｒやヘリウムＨｅなどとを
主体として混合した希ガスであってもよく、用いる蛍光
体の種類や電源装置の種類によって適宜選べばよい。
キセノンＸｅ単独のほか、キセノンＸｅとネオンＮｅ、
クリプトンＫｒ、アルゴンＡｒやヘリウムＨｅなどとを
主体として混合した希ガスであってもよく、用いる蛍光
体の種類や電源装置の種類によって適宜選べばよい。
【００４２】また、電極は内部電極と外部電極とで一対
の電極を構成しておけばよく、内部電極および外部電極
の形状や材質などの構成や固定手段は限定されない。
の電極を構成しておけばよく、内部電極および外部電極
の形状や材質などの構成や固定手段は限定されない。
【００４３】さらに、電源装置としては正弦波電圧、パ
ルス電圧や矩形波電圧などを出力するものであってもよ
い。また、パルス電圧を出力するものは矩形波に限らず
尖鋭波を出力するものであってもよい。
ルス電圧や矩形波電圧などを出力するものであってもよ
い。また、パルス電圧を出力するものは矩形波に限らず
尖鋭波を出力するものであってもよい。
【００４４】さらにまた、外管バルブと内管の複数の壁
面に複数種の蛍光体層を形成した可変色蛍光ランプの場
合は、それぞれの放電形成場所に応じた電源装置を設け
ればよい。
面に複数種の蛍光体層を形成した可変色蛍光ランプの場
合は、それぞれの放電形成場所に応じた電源装置を設け
ればよい。
【００４５】
【発明の効果】本発明の請求項１または請求項２に記載
の構成によれば、低温点灯時にちらつきや不点の虞がな
い、所定の複数種の発光色の放射光が得られる、品質の
向上した可変色蛍光ランプを提供することができる。
の構成によれば、低温点灯時にちらつきや不点の虞がな
い、所定の複数種の発光色の放射光が得られる、品質の
向上した可変色蛍光ランプを提供することができる。
【００４６】本発明の請求項３または請求項４に記載の
構成によれば、上記請求項１または２に記載の可変色蛍
光ランプをちらつきや不点の虞がない安定した点灯がで
きる蛍光ランプ点灯装置を提供することができる。
構成によれば、上記請求項１または２に記載の可変色蛍
光ランプをちらつきや不点の虞がない安定した点灯がで
きる蛍光ランプ点灯装置を提供することができる。
【図１】本発明に係わる可変色蛍光ランプの実施の形態
を示す一部断面正面図およびこのランプの点灯回路（電
源）装置の概略回路図である。
を示す一部断面正面図およびこのランプの点灯回路（電
源）装置の概略回路図である。
【図２】図１中の矢視Ａ−Ａ線に沿って切断した部分を
示す横断面である。
示す横断面である。
【図３】従来の可変色蛍光ランプを示す一部断面正面図
である。
である。
Ｌ１：可変色蛍光ランプ １：外管バルブ ２１，２２：封止部 ３：内管 ３１：開口 ４：リード線 ５：内部電極 ６：外部電極 ７Ａ：第１の蛍光体層 ７Ｂ：第２の蛍光体層 ８：点灯（回路）装置 ８１：切換スイッチ ８Ｓ，８Ｐ：電源装置
Claims (4)
- 【請求項１】 ガラス製の外管バルブと、この外管バル
ブ内に同軸的に配設され少なくとも一端側が外管バルブ
内に開口しているガラス製の内管と、この内管の内壁面
に形成された第１の蛍光体層と、上記外管バルブの内壁
面または内管の外壁面の少なくとも一方に形成された上
記第１の蛍光体層とは発光色の異なる第２の蛍光体層
と、上記外管バルブ内に設けられた内部電極およびこの
バルブの外壁面に設けられた外部電極と、上記外管バル
ブ内に封入された放電用希ガスとを具備していることを
特徴とする可変色蛍光ランプ。 - 【請求項２】 放電用希ガスがキセノンまたはキセノン
とクリプトン、アルゴン、ネオンまたはヘリウムから選
ばれた少なくとも一種を主体とするものであることを特
徴とする請求項１に記載の可変色蛍光ランプ。 - 【請求項３】 並列的に接続された電圧波形が異なる複
数組の電源装置と、この複数組の電源装置を選択的に切
換える切換スイッチと、上記電源装置に切換スイッチを
介し接続した上記請求項１または請求項２に記載の可変
色蛍光ランプとを具備していることを特徴とする可変色
蛍光ランプ点灯装置。 - 【請求項４】 電源装置が、正弦波電圧、パルス電圧ま
たは矩形波電圧を出力することを特徴とする請求項３に
記載の可変色蛍光ランプ点灯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000084826A JP2001266801A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 可変色蛍光ランプおよび可変色蛍光ランプ点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000084826A JP2001266801A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 可変色蛍光ランプおよび可変色蛍光ランプ点灯装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001266801A true JP2001266801A (ja) | 2001-09-28 |
Family
ID=18601253
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000084826A Pending JP2001266801A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 可変色蛍光ランプおよび可変色蛍光ランプ点灯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001266801A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7193363B2 (en) | 2002-06-14 | 2007-03-20 | Nec Corporation | Flat rare gas discharge lamp with variable output light color, illumination instrument comprising it, and its operating method |
| WO2007125471A2 (en) | 2006-05-01 | 2007-11-08 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Low-pressure discharge lamp |
-
2000
- 2000-03-24 JP JP2000084826A patent/JP2001266801A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7193363B2 (en) | 2002-06-14 | 2007-03-20 | Nec Corporation | Flat rare gas discharge lamp with variable output light color, illumination instrument comprising it, and its operating method |
| WO2007125471A2 (en) | 2006-05-01 | 2007-11-08 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Low-pressure discharge lamp |
| WO2007125471A3 (en) * | 2006-05-01 | 2009-02-05 | Koninkl Philips Electronics Nv | Low-pressure discharge lamp |
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