JP2001266270A - 警備状態設定装置 - Google Patents

警備状態設定装置

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JP2001266270A
JP2001266270A JP2000080553A JP2000080553A JP2001266270A JP 2001266270 A JP2001266270 A JP 2001266270A JP 2000080553 A JP2000080553 A JP 2000080553A JP 2000080553 A JP2000080553 A JP 2000080553A JP 2001266270 A JP2001266270 A JP 2001266270A
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JP2000080553A
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Kazuya Kubo
和哉 久保
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Atsumi Electric Co Ltd
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Atsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ICカードを用いる警備状態設定装置におい
て、エラーが発生したときに、そのエラーに対応するエ
ラーコードを表示する。 【解決手段】制御装置2には、エラーの内容とエラーコ
ードとが対応付けられて書き込まれたエラーテーブルが
登録されており、制御装置2は、エラーテーブルに書き
込まれた内容のエラーが発生したことを検知した場合に
は、当該エラーの内容に対応するエラーコードを表示部
5に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、警戒エリアに警戒
状態、解除状態を設定するための警備状態設定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】テナントビルや、オフィスビル、あるい
は何等かの事業所等において警備システムを構築する場
合、適宜な範囲毎に警戒エリアが定められる。そして、
各警戒エリアの出入り口の近傍には、その警戒エリアの
警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいはその逆に
設定するための警備状態設定装置が設けられている。
【0003】警備状態設定装置で警備状態を警戒状態か
ら解除状態へ、あるいはその逆に設定する方式として
は、シリンダ錠と鍵を用いて鍵によってシリンダ錠を回
す方式、テンキーでIDコードを入力して警戒ボタン、
解除ボタンを押す方式等種々の方式が知られているが、
近年ではICカードを用いる警備状態設定装置が開発さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICカ
ードを用いる警備状態設定装置においては、例えば、当
該警備状態設定装置に用いるICカードとは異なるIC
カードを挿入してしまったり、当該警備状態設定装置で
用いるICカード(以下、正規のICカードと称す)を
挿入したが、きちんと正しく奥まで挿入しない等の種々
のエラーが発生して所望の警備状態を設定できない事態
が生じることがある。
【0005】このようにエラーにより警備状態の設定が
行えなくなると、操作者は警備会社あるいはテナントビ
ルの管理者に問い合わせを行うことになるが、そのエラ
ーが何によって生じているのか、例えば操作者のミスで
あるのか、警備状態設定装置の故障であるのか等、その
原因を突き止めることが難しく、従ってエラーに対する
対応を迅速に行うことも難しいものであった。
【0006】そこで、本発明は、エラーが発生したとき
に、そのエラーがどのようなエラーであるのかを表示す
ることができる警備状態設定装置を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る警備状態設定装置は、ICカードを
用いて警備状態の設定を行う警備状態設定装置におい
て、表示部と、エラーの内容とエラーコードとが対応付
けられて書き込まれたエラーテーブルを有し、エラーテ
ーブルに登録されたエラーの内容の事象が発生したこと
を検知した場合には、当該エラーの内容に対応するエラ
ーコードを表示部に表示する制御装置とを少なくとも備
えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態
では、警備状態設定装置はICカードを用いる方式のも
のとし、ICカード、及びICカードリーダは、ISO
で規格化されている標準仕様のものを用いるものとす
る。
【0009】図1は本発明に係る警備状態設定装置の一
実施形態の電気的な構成を示す図であり、図中、1は警
備状態設定装置、2は制御装置、3は警戒ボタン、4は
解除ボタン、5は表示部、6は通信制御部、7はカード
検出用スイッチ、8は起動スイッチ、9はコネクタ、1
0はスイッチ、11はカード挿入口、Lは通信回線を示
す。
【0010】図2は表示部5の一構成例を示す図であ
り、ここでは、いわゆる日字形の構成となされた7セグ
メントの素子が3個配列されたものとしている。これに
よって、3桁の文字、数字、あるいはその文字と数字の
組み合わせた表示を行うことができる。
【0011】通信制御部6は、通信回線Lを介して警備
の処理を行う警備装置(図1には図示せず)と通信を行
うためのものであり、警備装置と正常に通信を行うこと
ができた場合には制御装置2に対して通信が正常に行わ
れたことを通知し、正常に通信が行うことができなかっ
た場合には制御装置2に対して通信異常を通知する。
【0012】図3は警備状態設定装置1の外観を示す図
であり、図3(a)は正面図、同図(b)は側面図であ
る。従って、この警備状態設定装置1においてはICカ
ードをカード挿入口11から図の上に向けて挿入するよ
うになされている。
【0013】図1には図示していないが、警備状態設定
装置1の内部には、図4に示すようなカードホルダ12
が設けられている。このカードホルダ12は、挿入され
たICカードを保持するためのものである。そして、カ
ードホルダ12のICカードの電極と対向する側には、
ICカードの電極と接触するコネクタ9が設けられてい
る。図ではコネクタ9は8つの端子を備えているものと
している。これら各端子の役割はISOで規格化されて
いるものであるので、詳細な説明は省略する。
【0014】また、カードホルダ12の上端部近傍に
は、起動スイッチ8が設けられている。この起動スイッ
チ8はマイクロスイッチで構成され、ノーマルオープン
で使用される。即ち、起動スイッチ8は、ICカードが
正しく完全に挿入されていない場合は開き、ICカード
が正しく完全に挿入されたときに閉じるような位置に設
けられている。
【0015】また、図3(a)において破線で示すよう
に、カード挿入口11の内側の近傍には、カード検出用
スイッチ7が設けられている。このカード検出用スイッ
チ7はマイクロスイッチで構成され、ノーマルオープン
で使用される。従って、ICカードが挿入されていない
状態では、カード検出用スイッチ7は図5(a)に示す
ように開いた状態にあり、ICカードが挿入されると図
5(b)に示すように閉じた状態となる。なお、図5は
図3のX−X′における断面を示す。
【0016】更に、電源回路(図1には図示せず)と、
コネクタ9の電源端子(図1のAで示す端子。以下、電
源端子Aと称す)との間にはスイッチ10が接続されて
いる。即ち、電源回路からの電源電圧VCCはスイッチ1
0を介してコネクタ9の電源端子Aに印加される。この
スイッチ10はノーマルクローズとなされている。図1
ではスイッチ10は機械的スイッチの記号で示されてい
るが、制御装置2からの制御信号により開閉を制御でき
るものであればどのような構成のものであってもよく、
このようなスイッチとしてスイッチングトランジスタ等
の半導体スイッチを用いることができることは当然であ
る。
【0017】制御装置2は、電源端子Aに印加される電
圧を常時監視しており、予め定められている閾値VTH
比較する。この閾値VTHは、原理的には電源端子Aに供
給する電源電圧VCC未満であればよいが、実用的にはV
CC/2 とすればよい。そして、コネクタ9の電源端子A
に供給される電圧が閾値VTHより大きい場合には、制御
装置2はコネクタ9の電源端子Aとグランド端子Bは短
絡していないと判断して、スイッチ10に対しては何の
処理も行わない。従って、この場合にはスイッチ10は
クローズ状態を保ち、電源端子Aには電源電圧VCCが供
給される。しかし、コネクタ9の電源端子Aに供給され
る電圧が閾値VTH以下である場合には、制御装置2はコ
ネクタ9の電源端子Aとグランド端子Bは短絡している
と判断して、スイッチ10をオープンして、電源端子A
への電源電圧の供給を停止する処理を行う。従って、こ
の場合にはスイッチ10はオープン状態となり、電源端
子Aには電源電圧VCCが供給されなくなるので、短絡状
態は回避される。
【0018】ところで、上述したように、この警備状態
設定装置1で警備状態の設定を行う場合にはICカード
を用いるのであるが、そのICカードのメモリの領域は
所定の形態でフォーマットされており、所定のアドレス
にはそれぞれ所定のデータが書き込まれている。そのデ
ータの中には、少なくともIDコードが含まれている。
【0019】次に、図6を参照して、本発明に係る警備
状態設定装置を用いた警備システムの概略の構成、動作
の例について説明する。なお、ここではテナントビルに
構築されている警備システムの場合を例にとって説明す
る。
【0020】当該テナントビルの所定の箇所、例えば管
理者の詰め所には警備装置30が配置されており、各テ
ナントの出入り口の近傍にはそれぞれ警備状態設定装置
1が配置されている。そして、警備装置30と各警備状
態設定装置1は通信回線Lによって接続されている。警
備装置30には防犯センサが接続され、また、警備装置
30は出力装置に対して出力を行う。
【0021】防犯センサには、人の移動を検知するため
の熱線センサ、ドアや窓が開いたことを検知するための
開閉検知センサ等が用いられる。そして、全ての防犯セ
ンサには互いに異なるID番号が付されている。
【0022】出力装置としては、異常が発生したときに
侵入者を威嚇するためのサイレンやベル等の威嚇装置
や、警備会社の集中監視センタに電話回線によって異常
の通報や定時通報を行うための通報装置が用いられる。
【0023】警備を行うためには、種々の情報が必要で
ある。例えば、各警戒エリアにどのID番号の防犯セン
サが設置されているかを示す警戒エリアと防犯センサの
ID番号の対応等の情報が必要であるが、ここでは、こ
れら警備を行うために必要な情報は全て、予め警備装置
30に登録されているものとする。また、各警備状態設
定装置1にはそれぞれ固有のID番号が割り当てられて
おり、ID番号が何番の警備状態設定装置1がどの警戒
エリアに設けられているか、その警備状態設定装置1の
ID番号と警戒エリアの番号の対応も予め警備装置30
に登録されているものとする。
【0024】さて、警備状態設定装置1には割り当てら
れたID番号が登録されており、ICカードが挿入さ
れ、何のエラーもなく警戒状態を設定する操作がなされ
ると、警備装置30に対して、自己に割り当てられたI
D番号を付して、警戒状態に設定されたことを通知す
る。警備装置30はこの情報を受信することによって、
何番の警戒エリアが警戒状態に設定されたかを認識す
る。同様に、警備状態設定装置1は、ICカードが挿入
され、何のエラーもなく解除状態を設定する操作がなさ
れると、警備装置30に対して、自己に割り当てられた
ID番号を付して、解除状態に設定されたことを通知す
る。警備装置30はこの情報を受信することによって、
何番の警戒エリアが解除状態に設定されたかを認識す
る。
【0025】このように、警備装置30は、各警備状態
設定装置1から通知された情報によって、現在各警戒エ
リアが警戒状態にあるか、解除状態にあるかを認識して
いる。また、警備装置30は、防犯センサの状態を監視
しており、防犯センサが発報したことを検知すると、当
該防犯センサのID番号及び当該防犯センサが配置され
ている警戒エリア番号を認識する。そして、そのとき、
警備装置30は、当該警戒エリアが解除状態にある場合
には異常が発生したとは判断せず、何の処理も行わない
が、当該警戒エリアが警戒状態にある場合には、異常が
発生したと判断して、出力装置に出力を指示する。これ
によって威嚇装置が動作し、また警備会社の集中監視セ
ンタに異常の通報が行われることになる。
【0026】また、警備装置30は、防犯センサが発報
したことを検知すると、当該防犯センサが配置されてい
る警戒エリアに対応付けられている警備状態設定装置1
に対して防犯センサが発報した旨を通信し、その後、そ
の防犯センサが復旧した場合には復旧した旨を通信す
る。
【0027】なお、警備の分野では周知の事項である
が、防犯センサが発報するとは、例えば、熱線センサに
おいては人の移動を検知したことを示す出力を行うこと
をいい、開閉検知センサにおいては、窓やドアが開かれ
たことを示す出力を行うことをいう。より具体的には次
のようである。熱線センサの場合、出力はリレーを用い
た無電圧接点により行われ、ノーマルクローズとなされ
ているが、人の移動を検知すると所定時間だけ接点がオ
ープンされてその後クローズされる。この接点がオープ
ンされることを発報といい、その後クローズされると復
旧されたことになるのである。また、開閉検知センサの
場合、磁気近接スイッチが用いられるが、この磁気近接
スイッチに用いられるリードスイッチはドアや窓が閉じ
ているときにはクローズされ、ドアや窓が開かれるとオ
ープンされる。このリードスイッチがオープンされると
発報となり、その後クローズされると復旧されたことに
なる。以上が警備システム全体の概略の構成、及び動作
である。
【0028】次に、以下、警備状態設定装置1の動作に
ついて説明する。まず、制御装置2には当該警備状態設
定装置1で用いることができるICカードのIDコード
が予め登録されている。また、制御装置2には当該警備
状態設定装置1がどの警戒エリアに設けられているもの
であるかを示す警戒エリアの番号が予め登録されてい
る。ここでは、この警戒エリアの番号は3桁で表されて
いるものとする。更に、制御装置2には、どのような事
象が発生したときにエラーとし、そのときにどのような
エラー表示を行うかを示す、エラーの内容とエラーコー
ドとが対応付けられて書き込まれたエラーテーブル(図
1には図示せず)も予め登録されている。エラーコード
は3桁の数字または文字あるいは文字と数字の組み合わ
されたものでよい。例えば、エラーを示す文字と2桁の
数字の組み合わせにより、「E××」というように表示
すればよい。また更に、上述したように、制御装置2
は、警備装置30からの通信によって、対応する警戒エ
リアに配置されている防犯センサが発報しているか否か
を認識している。
【0029】さて、制御装置2は、エラーテーブルにエ
ラーの内容として登録されている事象が発生したことを
検知すると、表示部5に当該エラーの内容に対応するエ
ラーコードを表示する。どのような事象が発生したとき
にエラーと判断するかは任意に定めることができる。例
えば、次のような事象が発生したときにエラーと判断す
るようにエラーテーブルに登録しておけばよい。
【0030】電源端子Aに供給される電圧が閾値VTH
以下である場合 これはカード状の導電体がカードホルダ12に挿入され
た場合にエラーとするものである。即ち、ICカードの
サイズは、キャッシュカードやプリペイドカード等の種
々のカードと同じサイズであるので、操作者は誤ってI
Cカード以外のものを挿入する可能性があり、それがカ
ード状の導電体である場合も考えられる。そして、カー
ド挿入口11から挿入されたものがカード状の導電体で
ある場合には、制御装置2が壊れてしまうという事態も
生じる可能性がある。そこで、上述したように、電源端
子Aに供給される電圧が閾値VTH以下である場合にはス
イッチ10をオープンして短絡状態を回避しているので
あり、従って、この場合にはエラーとして、導電体が挿
入されたことを示すエラーコードを表示部5に表示する
ようにするのである。従って、この場合には制御装置2
は、電源端子Aに供給される電圧が閾値VTH以下である
ことを検知した場合には、スイッチ10をオープンする
と共に、表示部5に当該事象に対応するエラーコードを
表示する。
【0031】ループチェック異常の場合 上述したように、当該警備状態設定装置1が設置されて
いる警戒エリア内に配置されている防犯センサが発報し
た場合には、通信により警備装置30から防犯センサが
発報した旨が知らされる。そして、防犯センサが発報し
た状態で警戒状態に設定すると、警備装置30は当該警
戒エリアに異常が発生したと判断することになる。そこ
で、警戒状態を設定する場合、特に解除状態から警戒状
態に設定する場合には防犯センサが発報しているか否か
をチェックすることが行われる。これをループチェック
と称し、ループチェック異常とは発報している防犯セン
サがあることをいう。従って、この場合には制御装置2
は、解除状態が設定されている状態で、所定のタイミン
グが発生したとき、例えばカード検出用スイッチ7がク
ローズされて何等かのカードが挿入されたと判断された
ときには、警戒状態を設定する操作がなされると予想さ
れるので、このときに警備装置30からの情報によって
防犯センサが発報している場合には、ループチェック異
常を表すエラーコードを表示部5に表示する。
【0032】ICカードのフォーマットエラー、デー
タエラーの場合 近年ではICカードは種々の用途に用いられており、正
規のICカードではないICカードが挿入される場合が
考えられる。そこで、ICカードのメモリの領域のフォ
ーマットの形態が正規のICカードのメモリのフォーマ
ットの形態と異なっている場合、あるいはデータは読み
出せたが、その読み出したデータが認識できない場合に
は、制御装置2はフォーマットエラー、データエラーを
表すエラーコードを表示部5に表示する。
【0033】IDコードが登録されたものでない場合 上述したように、制御装置2には、当該警備状態設定装
置1で用いることができるICカードのIDコードが予
め登録されている。そして、制御装置2は、ICカード
のIDコードが書き込まれている領域から読み出したコ
ードが登録されているIDコードと異なる場合には、そ
の後に警戒ボタン3あるいは解除ボタン4が押されても
それを無視する。従って、登録されたIDコードを認識
できない場合には、制御装置2は、IDコードが登録さ
れているものではないことを表すエラーコードを表示部
5に表示する。
【0034】ICカードが正しく完全に挿入されてい
ない場合 カードホルダ12でICカードを保持するための機構に
は種々のものが知られているが、何れにしても、ICカ
ードを挿入すると一旦カードホルダ12によって挟持さ
れる状態となる。このICカードが一旦挟持された状態
では、図3に示すようにICカードを上に向けて挿入す
る場合にもICカードから手を離してもICカードが抜
け落ちることはない。しかし、この状態ではICカード
は完全には挿入されておらず、起動スイッチ8は未だに
オープンされた状態にある。そして、その一旦挟持され
た状態から更にICカードを押し込むと、正しく完全に
挿入された状態となり、起動スイッチ8が閉じる状態と
なる。このため、ICカードを挿入した場合、最初に挟
持された状態で完全に挿入したと勘違いする可能性があ
る。そこで、制御装置2は、カード検出用スイッチ7が
クローズされてから所定時間内に起動スイッチ8がクロ
ーズしない場合には、ICカードは正しく挿入されてい
ないと判断して、ICカードが正しく完全に挿入されて
いないことを表すエラーコードを表示部5に表示する。
【0035】通信異常を検知したとき 上述したように、通信制御部6は警備装置30と正常に
通信を行うことができなかった場合には制御装置2に通
信異常を通知する。そこで、制御装置2は、通信制御部
6から通信異常の通知を受けたときには、通信異常を表
すエラーコードを表示部5に表示する。
【0036】以上、6つのエラーについて説明したが、
これ以外の所定の事象が生じた場合にエラーと判断する
ようにしてもよいことは当然である。
【0037】以上、エラーテーブルにエラーの内容とし
て登録されている事象が発生した場合の動作について説
明したが、エラーテーブルにエラーの内容として登録さ
れている事象が検知できない場合には、制御装置2は、
クロック信号及びその他の所定の信号を出力して、IC
カードのICに書き込まれているデータを読み取るシー
ケンスを開始する。このようなシーケンスはISOによ
って規格化されており、周知でもあるので詳細な説明は
省略する。
【0038】そして、制御装置2は、ICカードからデ
ータを読み取った後、警戒ボタン3が押された場合には
警戒状態が設定されたと判断して、通信制御部6を介し
て、自己に割り当てられたID番号を付して警戒状態に
設定されたことを通知する。また、制御装置2は、IC
カードからデータを読み取った後、解除ボタン4が押さ
れた場合には解除状態が設定されたと判断して、通信制
御部6を介して、自己に割り当てられたID番号を付し
て解除状態に設定されたことを通知する。
【0039】以上のように、この警備状態設定装置によ
れば、エラーテーブルにエラーの内容として登録されて
いる事象が発生した場合には表示部5にエラーコードが
表示される。勿論、入居しているテナントの従業員等の
エンドユーザは表示部5にエラーコードが表示されても
何を意味するものか知ることはできないにしても、警備
会社等にエラーコードとエラーの内容の対応表を用意し
ておくことで、エラーに対して迅速に対応することが可
能となる。即ち、表示部5にエラーコードが表示される
と、当該操作者は警備会社等に連絡することになるが、
その際に表示されているエラーコードを知らせることに
よって、警備会社等では当該エラーがどのようなエラー
であるのかを容易に知ることができ、その対策を迅速に
講じることが可能となるのである。
【0040】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、種々の変形が可能であることは当業者に明らかであ
ろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警備状態設定装置の一実施形態の
電気的な構成を示す図である。
【図2】表示部5の一構成例を示す図である。
【図3】警備状態設定装置1の外観を示す図であり、図
3(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図4】カードホルダ12近傍の構成例を示す図であ
る。
【図5】カード検出用スイッチ7を説明するための図で
ある。
【図6】警備状態設定装置1を用いた警備システムの概
略の構成、動作の例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…警備状態設定装置、2…制御装置、3…警戒ボタ
ン、4…解除ボタン、5…表示部、6…通信制御部、7
…カード検出用スイッチ、8…起動スイッチ、9…コネ
クタ、10…スイッチ、11…カード挿入口、12…カ
ードホルダ、L…通信回線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードを用いて警備状態の設定を行う
    警備状態設定装置において、 表示部と、 エラーの内容とエラーコードとが対応付けられて書き込
    まれたエラーテーブルを有し、エラーテーブルに登録さ
    れたエラーの内容の事象が発生したことを検知した場合
    には、当該エラーの内容に対応するエラーコードを表示
    部に表示する制御装置とを少なくとも備えることを特徴
    とする警備状態設定装置。
JP2000080553A 2000-03-22 2000-03-22 警備状態設定装置 Pending JP2001266270A (ja)

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