JP2001265023A - 電子写真感光体および電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体および電子写真装置Info
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Abstract
く、耐磨耗性に優れ、ローラー帯電による電気的ストレ
スに対する耐久性にも優れた電子写真感光体を提供す
る。 【解決手段】導電性支持体上に感光層と表面保護層を有
する電子写真感光体において、該感光層が結着樹脂とし
て、ジオール成分が、一般式(1)の化合物または一般
式(1)及び一般式(2)の化合物であり、ジカルボン
酸成分が一般式(3)の化合物からなる、分子量が1
0,000〜500,000のポリエステル樹脂を含有
することを特徴とする電子写真感光体: 【化1】 [式中、R1及びR6は、炭素数1〜4のアルキレン基を
示し、R2、R3、R4及びR5は、同一又は異なって水素
原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。]
Description
に表面保護層を有する電子写真感光体および電子写真装
置に関する。
光、現像、転写、クリーニング等にともなう電気的、機
械的外力がかかるため、それらに対する耐久性が要求さ
れる。すなわち、繰り返し使用による表面層の磨耗およ
び傷、コロナ帯電器から発生するオゾンによる酸化劣化
などである。特に近年、ローラー帯電方式の採用にとも
ない、アーク放電による高エネルギーが感光層表面の分
子切断をともなった磨耗を引き起こすことが問題となっ
ており、さらにプリンターのフルカラー化、高速化およ
び感光ドラムの小径化など、電子写真感光体の消耗を促
進する条件が重なるようになっており、電子写真感光体
の耐久性が問題となっている。
光層の上に架橋硬化性樹脂を主成分とする表面保護層を
形成する方法が提案されている(特開昭54−1485
37)。しかし、表面保護層を架橋硬化性樹脂成分のみ
で構成すると、硬度は高くなり、機械強度は増す。ま
た、電気ストレスに対する耐久性も直鎖状の熱可塑性樹
脂に比較して高いが、表面保護層は絶縁性となるため、
感光体としての光電特性を低下させ、画像濃度が低下す
るという問題がある。光電特性を改良する方法として、
導電性の金属酸化物の微粉末を表面保護層中に分散させ
て、抵抗値を制御するという方法が提案されている(特
開昭57−128344)。この方法は無機物を分散さ
せることにより、耐磨耗性を高める効果もある。しか
し、金属酸化物の抵抗値は、温度により大きく変動する
ため、特に高温高湿下において表面抵抗が低下し、静電
潜像がぼやけ画像品位が低下するという問題点がある。
て、樹脂中に電荷移動性化合物を分散させた後、樹脂を
硬化させて表面保護層を形成するという方法がある。し
かし、電荷輸送性化合物が低分子量成分であるため、架
橋硬化性樹脂をバインダーとしても電荷輸送性化合物の
添加により、表面保護層の機械強度を大きく低下させる
という問題点がある。
題点を解決し、感光体の光電特性および画像品位を低下
させることなく、十分な機械強度と電気ストレスに対す
る耐久性を有する表面保護層を有する電子写真感光体お
よび電子写真装置を提供しようとするものである。
に感光層と表面保護層を有する電子写真感光体におい
て、感光層の結着樹脂を種々検討した結果、特定のポリ
エステル樹脂を使用することにより、表面保護層での電
荷輸送能の低下を補填するに十分な電荷輸送能を有する
感光層が可能となり、従来の表面保護層を有しない電子
写真感光体に比較して、感光体としての光電特性および
画像品位を低下させることなく、十分な機械強度と電気
ストレスに対する耐久性を有する表面保護層を有する電
子写真感光体および電子写真装置の提供を可能にした。
層と表面保護層を有する電子写真感光体において、該感
光層が結着樹脂として、ジオール成分が、一般式(1)
の化合物または一般式(1)及び一般式(2)の化合物
であり、ジカルボン酸成分が一般式(3)の化合物から
なる、分子量が10,000〜500,000のポリエ
ステル樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光
体:
ルキレン基を示し、R2、R3、R4及びR5は、同一又は
異なって水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
す。]及び該電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現
像手段および転写手段を含む電子写真装置を提供するも
のである。
の(I)または(II)の構造を有している。
は、前記に定義されたとおりである。nは1以上の整
数、mは0以上の整数を示す。]なお、n,mは分子量
が10,000〜500,000になるような数であ
る。
電荷発生層と電荷輸送層からなる感光層の電荷輸送層の
結着樹脂として用いたところ、感光体の電荷輸送能が著
しく向上した。これは、ポリエステル樹脂のジオール成
分(1)のビスアリールフルオレン骨格が、電荷輸送性
化合物との分子間結合力を有し、ランダム共重合による
成分(1)の規則的な配列によって、電荷輸送性化合物
の均一分散が可能になったことで、電荷輸送能が向上し
たものと考えられる。
ては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチ
レン基等が挙げられる。
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の直鎖状
又は分岐状のアルキル基が挙げられる。
レーザービームプリンター、レーザーファックス等が例
示される。
材料をポリエステル樹脂(結着樹脂)とともに含有す
る、いわゆる単層型感光体、または、電荷発生層と電荷
輸送層からなる積層型感光体のいずれでもよい。導電性
支持体に電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層の順に積
層した負帯電型積層感光体が特によい。
合量は、電荷発生材料の種類等に応じて適宜設定するこ
とができるが、ポリエステル樹脂100重量部に対して
1〜60重量部程度とするのが好ましい。また、電荷輸
送材料の配合量も適宜設定することができるが、ポリエ
ステル樹脂100重量部に対して30〜150重量部程
度とするのが好ましい。
は、通常5〜50μm程度、好ましくは10〜30μm
程度である。
リエステル樹脂を、電荷発生層及び電荷輸送層の両方又
はいずれかに含有していればよいが、応答性の点からは
電荷輸送層に含有させるのが好ましい。また、電荷輸送
層にポリエステル樹脂を含有する場合、本発明のポリエ
ステル樹脂は電荷輸送材料をよく分散させるので、電子
写真感光体の製造面からも好ましい。感光層が積層型で
ある場合は、導電性基板の上にまず電荷発生層を形成し
た後、電荷輸送層を形成してもよいし、電荷輸送層を形
成した後、該層の上に電荷発生層を形成してもよい。
は、特に限定されず電荷発生材料の種類等に応じて適宜
設定することができるが、通常、結着樹脂100重量部
に対して30〜600重量部程度である。
1μm程度、好ましくは0.15〜0.6μm程度であ
る。
エステル樹脂に結着させた形で形成される。電荷輸送材
料の配合量は、適宜設定することができるが、結着樹脂
100重量部に対して、通常20〜150重量部程度、
好ましくは50〜110重量部程度である。
μm程度、好ましくは10〜45μm程度である。
又は電荷輸送層)には、成膜性、可塑性、塗布性等を向
上させるために周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、レベリング剤等の添加剤を配合してもよい。
硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂で構成されるもの、
または、樹脂中に導電性制御のために金属酸化物微粉末
を分散させたもののいずれでもよい。
つ熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂としては、ラジ
カル開始剤により重合反応が始まるラジカル重合性樹脂
と、紫外線照射によりカチオンあるいはアニオン触媒を
生成するイオン開始剤により重合反応が始まるイオン重
合性樹脂とがある。
ーは一般的にはアクリル系が広く用いられているが、そ
の種類は多岐にわたっている。その基本骨格は脂肪族、
脂環族、芳香族、さらには水酸基、アリール基、グリシ
ジル基、カルボキシル基、ハロゲン基などの官能基含有
型などがある。さらに、リンやその他金属を含有した特
殊なアクリレートモノマーも選択できる。オリゴマーに
おいてもポリエステル系、ウレタン系、ポリエーテル
系、エポキシ系、ポリブタジエン系、シリコーン系等そ
の種類は多岐にわたる。一方、非アクリル系としては不
飽和ポリエステル系、ポリブタジエン系、ポリエン−ポ
リチオール系等が用いられる。これらモノマーおよびオ
リゴマーは各々単独で用いても良く、また2種類以上を
混合することも可能である。
開始剤は、熱あるいは光照射によってラジカルを発生し
うる化合物であればよく、アリールアルキルケトン類、
オキシムケチン類、アシルフォスフィンオキシド類、ベ
ンゾインエーテル類、チオ安息香酸S−フェニル、チタ
ノセン類、芳香族ケトン類、チオキサントン類、アゾ化
合物類、有機酸化合物類等があげられるが、これらに限
定するものではない。また、これらを単独で用いるだけ
でなく、2種類以上を混合させることも可能である。
合物は、光照射によりカチオンまたはアニオン触媒を生
成するイオン開始剤を使用し、イオン重合を開始するモ
ノマーおよびオリゴマーである。本発明においては、こ
れらのなかから特に好ましいカチオン重合性化合物とし
てビニルエーテル系モノマーおよびオリゴマーが用いら
れる。
の例としては、ジアゾニウム化合物、スルホニウム化合
物、ヨードニウム化合物、金属錯体化合物、アリールシ
ラノールアルミニウム錯体等があげられるが、これらに
限定するものではない。これらは各々単独あるいは2種
類以上を混合して用いることができる。
に分散させた表面保護層に用いる導電性金属酸化物とし
ては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした
酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ、酸
化ジルコニウム等がある。これらのなかから単独あるい
は2種以上を混合して用いることができる。
の向上、平滑性の向上を目的として種々の添加剤を加え
ることができる。特に分散性の向上に関して、含フッ素
シランカップリング剤、フッ素変性シリコーンオイル、
フッ素系界面活性剤およびフッ素系グラフトポリマーな
どを用いて、導電性微粒子の表面処理を行うことが有効
である。
を目的としてフッ素原子含有樹脂を加えることができ
る。フッ素原子含有樹脂としては4フッ化エチレン樹
脂、3フッ化エチレン樹脂、6フッ化塩化エチレンプロ
ピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹
脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂およびこれらの共重合
体のなかから1種あるいは2種以上を適宜選択するのが
好ましいが、特に4フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリ
デン樹脂が好ましい。表面保護層中のフッ素原子含有樹
脂の割合は、5〜70重量%であり、好ましく10〜6
0重量%の範囲である。表面保護層の膜厚としては、通
常、0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜5μm
程度である。
るポリエステル樹脂は、原料として一般式(1)で示さ
れる化合物を必須のジオール成分として用い、他に任意
成分として一般式(2)で示される化合物を用い、ジカ
ルボン酸成分として一般式(3)で示される化合物を用
いるポリエステル樹脂である。特に、ジオール成分とし
て9,9-ビス{4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル}フ
ルオレン、ジカルボン酸成分として1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸を用いたポリエステル樹脂が好まし
い。本発明に用いられるポリエステル樹脂の分子量は、
本発明所期の効果が得られるものであれば特に限定はさ
れず適宜設定できるが、通常、重量平均分子量(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて
ポリスチレンを基準として換算)で、10,000〜5
00,000、好ましくは50,000〜200,00
0程度である。
と、ポリエステル樹脂の機械的強度がより高くなり、ま
た、重量平均分子量が200,000以内であると、ポ
リエステル樹脂の溶融粘度があまり高くならず、溶液塗
工法による感光体製造が容易であるので好ましい。
化合物としては、9,9-ビス{4-(2-ヒドロキシエトキ
シ)フェニル}フルオレン、9,9-ビス[{3-メチル4-(2
-ヒドロキシエトキシ)}フェニル]フルオレン、9,9-ビ
ス{4-(2-ヒドロキシプロポキシ)フェニル}フルオレ
ン、9,9-ビス[{3-メチル4-(2-ヒドロキシプロポキ
シ)}フェニル]フルオレン等がある。また、前記一般
式(2)で表されるジヒドロキシ化合物としてはエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオ
ールなどがある。
ルボン酸としては1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸がある。
下にて、又は無触媒において、一般式(1)及び必要に応
じて一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物と、一般
式(3)で表される脂環族ジカルボン酸とを直接重合反応
させることにより製造することができる。
式(2)で表されるジヒドロキシ化合物と、一般式(3)で
表される脂環族ジカルボン酸化合物のエステルとを、触
媒の存在下にてエステル交換反応をさせた後、重合させ
て製造することもできる。
る化合物と一般式(2)で表される化合物]と、脂環族ジ
カルボン酸[一般式(3)で表される化合物]とは、等モ
ル量程度を反応させるのが好ましい。
般式(1)の化合物と一般式(2)の化合物の使用割合(モ
ル比)は適宜設定することができるが、例えば1:99
〜99:1程度、好ましくは5:95〜95:5程度、
より好ましくは10:90〜90:10程度とすること
ができる。
でき、溶媒の存在下又は不存在下にて、必要に応じて攪
拌しながら、通常100℃以上、好ましくは150℃以
上で、通常350℃以下、好ましくは300℃以下にお
いて、0.5時間以上、好ましくは1時間以上、更に好
ましくは2時間以上、通常48時間以下、好ましくは3
6時間以下、更に好ましくは24時間以下加熱すること
により行うことができる。
ルスズオキサイド、モノ−n−ブチルヒドロキシスズオ
キサイド、酸化ゲルマニウム、酸化アンチモン、酸化亜
鉛、酢酸亜鉛、酢酸セリウム、酢酸イットリウム等が挙
げられる。
送材料が含有されているが、本発明において使用するこ
とができる電荷発生材料としては、例えば、セレンおよ
びその合金、硫化カドミウム等の無機系電荷発生材料、
フタロシアニン顔料、アゾ顔料、キナクドリン顔料、イ
ンジゴ顔料、多環キノン顔料、アントアントロン顔料、
ベンズイミダゾール顔料等の有機系電荷発生材料があげ
られる。
ニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタン等の電
子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミダゾー
ル、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピ
ラゾリン、チアジアゾール等の複素環化合物、アニリン
誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチ
ルベン誘導体、あるいはこれらの化合物から誘導される
主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性物質を
単独または二種以上混合して用いることができる。これ
ら電荷輸送材料のなかでも、本発明においては、特にベ
ンジジン系化合物およびトリフェニルアミン系化合物が
好ましい。
は、特に限定されず電荷発生材料の種類等に応じて適宜
設定することができるが、通常、結着樹脂100重量部
に対して30〜600重量部程度である。また、電荷発
生層の膜厚は、通常0.1〜1μm、好ましくは0.1
5〜0.6μm程度である。
樹脂に結着させた形で形成される。電荷輸送材料の配合
量は、適宜設定することができるが、結着樹脂100重
量部に対して、通常20〜150重量部、好ましくは5
0〜110重量部程度である。また、電荷輸送層の膜厚
は、通常5〜50μm、好ましくは10〜45μm程度
である。なお、感光層(或いは電荷発生層及び電荷輸送
層)には、成膜性、可撓性、塗布性等を向上させるため
に周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリン
グ剤等の添加剤を含有させてもよい。本発明の電子写真
感光体は、感光体の形態に応じて、通常の製造方法に従
って製造することができる。
材料から適宜選択して使用することができる。具体的に
は、アルミニウム、真鋳、銅、ニッケル、鋼等の金属
板、ドラム、金属シート又はプラスチックシート上に導
電性材料(例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、
パラジウム、グラファイト等)を蒸着、スパッタリン
グ、塗布等の方法によりコーティングして導電化処理し
たもの等を使用することができる。
感光体は上記の電子写真感光体が用いられ、電子写真装
置に用いられる帯電手段、露光手段、現像手段および転
写手段としては、公知のものが広く用いられる。
感光体は、結着樹脂にビスアリールフルオレン骨格を有
するポリエステル樹脂を用いた感光層の上に表面保護層
を形成した電子写真感光体である。これにより、光電特
性および画像品位を低下させることなく、耐磨耗性に優
れ、ローラー帯電による電気的ストレスに対する耐久性
にも優れた電子写真感光体の提供が可能となった。ま
た、本発明のポリエステル樹脂は非塩素系溶剤に可溶で
あり、現在、結着樹脂として広く使用されているポリカ
ーボネート樹脂のように、感光体製造時に塩素系溶剤を
使用する必要はなく、環境問題が少ないという利点があ
る。
記電子写真感光体を用いることにより。同様な効果が奏
せられる。
る。 合成例1 1,4-シクロヘキサンジカルボン酸172g(1.0モ
ル)と9,9-ビス(4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)フ
ルオレン439g(1.0モル)、触媒としてジ−n−
ブチルスズオキサイド0.61gを2リットルフラスコ
に仕込み、1〜30mmHgで減圧脱気しながら溶融し、減
圧を保持したまま、温度200〜270℃で、6時間エ
ステル化反応を行った。かくして得られたポリエステル
樹脂はガラス転移点が125℃、重量平均分子量(ポリ
スチレン換算)が35,000であった。 実施例1(電荷移動度の測定) TiOPc(チタニルフタロシアニン)1重量部、ポリ
ビニルブチラール樹脂1重量部、酢酸n−ブチル50重量
部を混合し、ボールミルにて16時間分散した。得られ
た塗工液を厚さ100μmのアルミニウムシート上にコー
ティングし、100℃で10分間乾燥させて厚さ0.2μ
mの電荷発生層を形成した。
例1のポリエステル1重量部、電荷輸送剤としてTPD
(N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(m−トリル)
−p−ベンジジン)1重量部をテトラヒドロフラン8重
量部に溶解させ、前記電荷発生層の上に塗工し、100
℃で1時間乾燥させて厚さ16μmの電荷輸送層を形成
した。
用いて金を半透明となる程度の厚さの薄膜に形成し、電
極とした。
e−of−Flight法により電荷輸送層の電荷移動
度を測定した。その結果、電界強度1×105 V/cm
において3×10-5 cm2/Vsの高移動度が得られ
た。 実施例2(電子写真特性の測定) アルミニウムシート上に実施例1と同様にして電荷発生
層、電荷輸送層を順に形成した。
ー酸化チタン0.1重量部、無機/有機ハイブリット系の
ポリシロキサンであるグラスカ(HPC7506;JS
R社製)1重量部と硬化剤グラスカ(HPC604H;
JSR社製)0.1重量部をイソプロピルアルコール1
0重量部に均一混合して表面保護層形成用分散液とし、
電荷輸送層上にコーティングし、100℃で30分間硬
化させて表面保護層を形成し、電子写真感光体試験片を
得た。
(EPA−8200、川口電機製作所製)を用いて電子
写真特性の評価を行ったところ、半減露光量が0.34μJ/
cm2、残留電位が4Vと良好な結果が得られた。 比較例1 電荷輸送層のバインダーとしてポリカーボネート(ユー
ピロンPC Z−300;三菱ガス化学製)を用いる以
外は実施例1と同様にして電荷移動度を測定したとこ
ろ、電界強度1×105 V/cmにおいて5×10-6
cm2/Vsであった。 比較例2 電荷輸送層のバインダーとしてポリカーボネート(ユー
ピロンPC Z−300;三菱ガス化学製)を用いる以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体試験片を作製
し電子写真特性の評価を行ったところ、半減露光量が0.
48μJ/cm2、残留電位が38Vであった。
Claims (2)
- 【請求項1】導電性支持体上に感光層と表面保護層を有
する電子写真感光体において、該感光層が結着樹脂とし
て、ジオール成分が、一般式(1)の化合物または一般
式(1)及び一般式(2)の化合物であり、ジカルボン
酸成分が一般式(3)の化合物からなる、分子量が1
0,000〜500,000のポリエステル樹脂を含有
することを特徴とする電子写真感光体: 【化1】 [式中、R1及びR6は、炭素数1〜4のアルキレン基を
示し、R2、R3、R4及びR5は、同一又は異なって水素
原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。] - 【請求項2】請求項1に記載の電子写真感光体、帯電手
段、露光手段、現像手段および転写手段を含む電子写真
装置。
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- 2000-03-22 JP JP2000079988A patent/JP4065987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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