JP2001264170A - 分光装置 - Google Patents

分光装置

Info

Publication number
JP2001264170A
JP2001264170A JP2000074154A JP2000074154A JP2001264170A JP 2001264170 A JP2001264170 A JP 2001264170A JP 2000074154 A JP2000074154 A JP 2000074154A JP 2000074154 A JP2000074154 A JP 2000074154A JP 2001264170 A JP2001264170 A JP 2001264170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffracting
diffraction
spectrum
grating
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000074154A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Suzuki
徹 鈴木
Osamu Wakabayashi
理 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2000074154A priority Critical patent/JP2001264170A/ja
Priority to US09/801,001 priority patent/US6573989B2/en
Publication of JP2001264170A publication Critical patent/JP2001264170A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/12Generating the spectrum; Monochromators
    • G01J3/18Generating the spectrum; Monochromators using diffraction elements, e.g. grating
    • G01J3/1809Echelle gratings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/12Generating the spectrum; Monochromators
    • G01J3/18Generating the spectrum; Monochromators using diffraction elements, e.g. grating
    • G01J3/1838Holographic gratings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/12Generating the spectrum; Monochromators
    • G01J3/18Generating the spectrum; Monochromators using diffraction elements, e.g. grating
    • G01J3/22Littrow mirror spectrometers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から供給される光のスペクトルを測定
し、ファイン及びコースのスペクトル情報を簡単に取り
出すことができる分光装置を提供すること。 【解決手段】 分光装置は、ホログラフィックグレーテ
ィング14と、エシェルグレーティング15と、回転ス
テージ16と、ラインセンサ18とを備えている。シン
グルパスを検出する際には、制御処理部22が回転ステ
ージ16を制御して、エシェルグレーティング15をリ
トロ配置から所定の角度δ1だけ回転させる。一方、ダ
ブルパスを検出する際には、制御処理部22が回転ステ
ージ16を制御して、エシェルグレーティング15をリ
トロ配置から所定の角度δ2だけ回転した位置に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から供給され
る光のスペクトルを測定するために用いられる分光装置
に関し、特に、特定の波長成分のスペクトルからファイ
ンの情報(ピーク近傍の比較的狭い範囲のスペクトル成
分の情報)を高い精度で取り出すことができると共に、
同じ波長成分のスペクトルからコースの情報(ピーク周
辺の比較的広い範囲のスペクトル成分の情報で、特に裾
部分の情報が重要)も取り出すことができる分光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光源から供給される光のスペクトルを測
定するために用いられる光学機器として、日本国特許出
願公開公報(特開)平11−132848号に開示され
た分光装置が知られている。図10は、この分光装置の
概略構成を示す側面図である。
【0003】図10に示す分光装置は、スリット10
0、コリメータレンズ101、ビームスプリッタ10
2、グレーティング103、ミラー104、拡大レンズ
105、ラインセンサ106を備えている。
【0004】この分光装置においては、光源から供給さ
れる光線がスリット100を通過した後に、コリメータ
レンズ101により平行光線とされる。この平行光線
は、ビームスプリッタ102において、コリメータレン
ズ101に向かう反射光線とグレーティング103に向
かう透過光線とに分けられる。この透過光線はグレーテ
ィング103に入射し、その一部が1回目の回折光線
(シングルパス)としてビームスプリッタ102に向け
て回折される。
【0005】このシングルパスの一部は、ビームスプリ
ッタ102により、コリメータレンズ101の光軸から
微小角度ずれた方向に向けて反射される。一方、残り全
部はビームスプリッタ102を透過する。
【0006】ビームスプリッタ102から反射されたシ
ングルパスは、再びグレーティング103に入射し、そ
の一部が2回目の回折光線(ダブルパス)としてグレー
ティング103からビームスプリッタ102に向けて回
折される。このダブルパスは、グレーティング103に
おける回折回数がシングルパスよりも1回多いため、分
散値(ラインセンサ106のチャンネル間隔に相当する
波長)が小さい。従って、ダブルパスは高い分解能を実
現する。
【0007】そして、このダブルパスの一部がビームス
プリッタ102によりコリメータレンズ101の光軸か
ら微小角度ずれた方向に反射される一方、残り全部がビ
ームスプリッタ102を透過する。
【0008】ところで、光源としてエキシマレーザ源を
利用する場合には、エキシマレーザ源の性能等によって
は、スペクトルのピークから遠い裾部分に不要成分が現
れて、光学系の色収差によりボケが生じてしまうことが
ある。このため、光源のスペクトル測定においては、ピ
ーク近傍の測定(ファイン)を高分解能で行うと共に、
裾部分の測定(コース)も行う必要がある。
【0009】図10に示すような従来の分光装置におい
て、ラインセンサ106は、通常、シングルパスとダブ
ルパスの一方のみ検出できるようになっている。図10
においては、ラインセンサ106がシングルパスを検出
する場合を示している。
【0010】そのため、予め分解能の異なる分光装置を
2個用意しておき、シングルパス用の分光装置(分解能
が低い)を用いてスペクトル測定を行い、エキシマレー
ザのスペクトルにおけるコースの情報を取り出してい
た。さらに、分光装置をシングルパス用からダブルパス
用(分解能が高い)に交換してスペクトル測定を行い、
エキシマレーザのスペクトルにおけるファインの情報を
取り出していた。そして、得られたファイン及びコース
の情報を適当な処理の下で合成することにより、エキシ
マレーザの合成スペクトルを作成していた。
【0011】他の方法としては、溝線の異なるグレーテ
ィングを予め2個用意しておき、シングルパス用のグレ
ーティングを装置本体に取り付けてスペクトル測定を行
い、エキシマレーザのスペクトルにおけるコースの情報
を取り出していた。さらに、グレーティングをシングル
パス用からダブルパス用(溝線の本数がシングルパス用
と異なる)に交換してスペクトル測定を行い、エキシマ
レーザのスペクトルにおけるファインの情報を取り出し
ていた。そして、得られたファイン及びコースの情報を
適当な処理の下で合成することにより、エキシマレーザ
の合成スペクトルを作成していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−132848号に示すような分光装置において
は、エキシマレーザのスペクトルにおけるファインとコ
ースの情報を得る場合、以下に示す課題が生じてしま
う。 (a)シングルパス用とダブルパス用の2個の分光装置
又はグレーティグを準備しておく必要があるために、経
済的負担が大きくなってしまう。 (b)分光装置又はグレーティングをシングルパス用か
らダブルパス用に交換するために、スペクトル測定作業
に煩わしい手間を要してしまう。
【0013】そこで、ラインセンサの長手方向のサイズ
を大きくして、シングルパスとダブルパスをラインセン
サのチャンネル(シングルパスとダブルパスとで異な
る)上に結像させる方法が考えられる。しかしながら、
この方法においては、シングルパス又はダブルパスの一
方がラインセンサの端部位のチャンネル上に結像してし
まい、像のズレを伴った精度の悪い検出結果が得られて
しまう。
【0014】また、グレーティングを回転可能な配置と
し、グレーティングを適当に回転させてシングルパスや
ダブルパスをラインセンサのチャンネル上に結像させる
方法も考えられる。即ち、グレーティング103を入射
角と出射角が等しく成るリトロ配置から所定の微小角度
だけ回転させることにより、シングルパスをラインセン
サのチャンネル上に結像させる。次に、グレーティング
103をリトロ配置から所定の微小角度(シングルパス
検出時と異なる)だけ回転させることにより、ダブルパ
スをラインセンサのチャンネル上に結像させる。
【0015】しかしながら、この方法においては、装置
の大型化を伴うことなくより高い分解能を実現すること
が事実上困難であるという問題を有している。即ち、こ
の方法を採用した分光装置(以下、図10を参照しつつ
説明する)の分解能は、ラインセンサにおける分散値が
小さくなるに伴い向上する性質を有する。この分散値
は、次式により定義される。 disp=sw/(f・angDisp)…(1) ここで、 disp:分散値 sw(=swd/mag):ラインセンサの1倍換算サ
イズ swd:ラインセンサのサイズ mag: 拡大レンズの拡大率 f:コリメータレンズの焦点距離 angDisp:角分散値 を表わしている。
【0016】さらに、数式(1)における角分散値は次
式により与えられる。 angDisp1=m/(d・cosβ)…(2) angDisp2=2m/(d・cosβ)…(3) ここで、 angDisp1:シングルパスの角分散値 angDisp2:ダブルパスの角分散値 m:回折次数 d:グレーティングの溝線の間隔 β:グレーティングからの出射角 を表わしている。
【0017】特開平11−132848号にはグレーテ
ィング103の具体例が記載されていないが、図10に
示すような大きい回折角を得るのに適したグレーティン
グとしては、エシェルグレーティングが一般的に利用さ
れる。このエシェルグレーティングは、通常、入射角と
出射角が規定のブレーズ角にほぼ等しくなる配置時に、
その回折効率が大きくなるよう製作される。このため、
大きな角分散値を得るためには、ブレーズ角を大きく規
定する必要がある。
【0018】しかしながら、現時点における技術レベル
では、約80゜のブレーズ角を有するエシェルグレーテ
ィングが今までに製作された限界であり、約80゜以上
のブレーズ角を有するエシェルグレーティングは、事実
上製作することが困難である。
【0019】従って、数式(1)〜(3)から分かるよ
うに、グレーティング103としてエシェルグレーティ
ングを利用する際には、シングルパスやダブルパスの角
分散値角分散値を変更して、図10に示す分解装置の分
解能を高めることは期待できない。
【0020】一方、数式(1)から分かるように、コリ
メータレンズ101の焦点距離を長くして、図10に示
す分解装置の分解能を高めることも可能である。しかし
ながら、この場合には、少なくとも、スリット100か
らコリメータレンズ101に至る空間を広げる必要があ
るため、図10に示す分光装置の分解能を高くすること
ができる代わりに、装置の大型化を伴ってしまう。
【0021】上記課題を解決するために、本発明は、経
済的負担や煩わしい手間を必要とせずに、光源から供給
される光に含まれる特定の波長成分のスペクトルからフ
ァインの情報(ピーク近傍の情報)を高い精度で得るこ
とができると共に、スペクトルにおけるコースの情報
(ピーク周辺の裾部分の情報)も得ることができる分光
装置を提供することを目的とする。また、本発明は、装
置の大型化を伴うことなくより高い分解能を実現できる
分光装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の観点による分光装置は、光源から供
給される光のスペクトルを測定するために用いられる分
光装置であって、光源から供給される光を平行光線にす
るコリメート手段と、平行光線に含まれる特定の波長成
分を所定の方向に回折する第1の回折手段と、少なくと
も第1の位置と第2の位置との間で移動可能な第2の回
折手段であって、第1の回折手段から出射される平行光
線を第1の回折手段に向けて回折して、第1の回折手段
との間でK回(Kは自然数)往復させる第2の回折手段
と、往復後に第1の回折手段から出射される平行光線を
検出する検出手段と、少なくとも第1の位置と第2の位
置との内の一方から他方へ第2の回折手段を移動させる
ことにより、Kの値を変化させる制御手段とを具備す
る。
【0023】上記構成において、第1の位置は、第1の
回折手段と第2の回折手段との間を例えば1回往復した
平行光線が検出手段に結像するように決められる一方、
第2の位置は、第1の回折手段と第2の回折手段との間
を例えば2回往復した平行光線が検出手段に結像するよ
うに決められる。第1の回折手段と第2の回折手段との
間を1回往復した平行光線はスペクトルのコースの情報
を得るのに利用される一方、2回往復した平行光線はス
ペクトルのファインの情報を得るのに利用される。
【0024】ここで、第2の回折手段は、第3の位置へ
も移動可能とし、制御手段は、第2の回折手段を第3の
位置へ移動させることにより、第1の回折手段から出射
される平行光線を第1の回折手段と第2の回折手段との
間でN回(NはKよりも大きい自然数)往復させるよう
にしても良い。これにより、光源から供給される光線の
スペクトルにおけるピーク近傍の情報をより高い精度で
得ることができる。
【0025】また、本発明の第2の観点による分光装置
は、光源から供給される光のスペクトルを測定するため
に用いられる分光装置であって、光源から供給される光
を平行光線にするコリメート手段と、平行光線に含まれ
る特定の波長成分を所定の方向に回折する第1の回折手
段と、第1の回折手段から出射される平行光線を第1の
回折手段に向けて回折して、第1の回折手段との間で往
復させる第2の回折手段と、第1の回折手段と第2の回
折手段との間をL回(Lは自然数)往復した後に第1の
回折手段から出射される平行光線を検出する第1の検出
手段と、第1の回折手段と第2の回折手段との間をM回
(MはLよりも大きい自然数)往復した平行光線を検出
する第2の検出手段とを具備する。
【0026】上記構成において、第1の回折手段と第2
の回折手段との間をL回往復した平行光線はスペクトル
のコースの情報を得るのに利用される一方、M回往復し
た平行光線はスペクトルのファインの情報を得るのに利
用される。
【0027】ここで、第1の回折手段と第2の回折手段
との間をN回(NはMよりも大きい自然数)往復した平
行光線を検出する第3の検出手段をさらに具備しても良
い。これにより、光源から供給される光線のスペクトル
におけるピーク近傍の情報をより高い精度で得ることが
できる。
【0028】以上において、第1の回折手段はホログラ
フィックグレーティングを含み、第2の回折手段はエシ
ェルグレーティングを含むことが望ましい。
【0029】本発明によれば、経済的負担や煩わしい手
間を必要とせずに、光源から供給される光線の特定の波
長成分のスペクトルにおけるファインの情報を高い精度
で得ることができると共に、同じ波長成分のスペクトル
におけるコースの情報も得ることができる。
【0030】また、従来は、光源から供給される光線の
特定の波長成分から成る平行光線が1つの回折手段から
回折された後に検出手段に結像するのに対し、本発明に
よれば、光源から供給される光線の特定の波長成分から
成る平行光線が、第1の回折手段及び第2の回折手段の
各々から回折された後に検出手段に結像する。
【0031】このため、本発明によれば、光源から供給
される光線の特定の波長成分から成る平行光線を回折す
る回数を常に従来よりも多く設定して、大きな角分散値
を得ることができる。即ち、コリメート手段の焦点距離
を長くすることなく分散値を小さくすることができる。
従って、装置の大型化を伴うことなくより高い分解能を
実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施形態について説明する。先ず、図1乃至図8
を参照しつつ本発明の第1の実施形態について説明す
る。図1に示す分光装置は、光源19から放射されるエ
キシマレーザ(例えば、波長λ=238.3nm)のス
ペクトルを測定するために用いられる光学機器であり、
光学系として、スリット10と、ミラー11、12と、
コリメータレンズ13と、ホログラフィックグレーティ
ング14と、エシェルグレーティング15と、回転ステ
ージ16と、拡大レンズ17と、ラインセンサ18とを
備えている。
【0033】スリット10は、光源19から光ファイバ
ー20を介して供給されるエキシマレーザを所定の角度
で通過させる。このスリット10を通過したエキシマレ
ーザは、ミラー11、12を経てコリメータレンズ13
に入射する。ミラー12のサイズは、ミラー11のサイ
ズよりも大きくなるように決められる。
【0034】コリメータレンズ13は、光線をコリメー
トする光学素子の一種である。このコリメータレンズ1
3により、ミラー11、12を経てきたエキシマレーザ
が平行光線とされる。コリメータレンズ13から出射さ
れる平行光線は、ホログラフィックグレーティング14
に所定の入射角α1(図2参照)で入射する。尚、以
下、ホログラフィックグレーティング14における入射
角及び出射角は、平行光線が入射される角度方向を正に
採ることとする。
【0035】ホログラフィックグレーティング14は、
低い回折次数の回折光線を得るのに適した分散光学素子
の一種であり、その一面14aには、紙面を貫くように
延びる多数の溝線が刻まれている。このホログラフィッ
クグレーティング14は、コリメータレンズ13から入
射される平行光線をエシェルグレーディング15に向け
て所定の回折次数(例えば、回折次数m1=1)で回折
するように配置されている。
【0036】詳細には、ホログラフィックグレーティン
グ14は、入射角α1で入射される平行光線を出射角β1
=0°(図2参照)で回折するように配置されている。
このホログラフィックグレーティング14により、回折
前後において平行光線の光線幅を拡大することができ
る。このようなホログラフィックグレーティング14に
おける回折式は、 m1・λ=d1(sinα1+sinβ1(=0))…(4) で与えられる。ここで、 d1:ホログラフィックグレーティングの溝線の間隔 λ:入射される平行光線(エキシマレーザ)の波長 を表している。
【0037】エシェルグレーティング15は、回折角の
大きい回折光線を得るのに適した分散光学素子の一種で
あり、その一面15aには、紙面を貫くように延びる多
数の溝線(ホログラフィックグレーティング14の溝線
の本数よりも少ない)が刻まれている。このエシェルグ
レーティング15は、回転ステージ16上に設置されて
いる。このため、装置の上方から見ると、ホログラフィ
ックグレーティング14とエシェルグレーティング15
の各溝線が空間的に平行に向き合っている。
【0038】このようなエシェルグレーティング15に
おける回折式は、 m2・λ=d2(sinα2+sinβ2)…(5) で与えられる。ここで、 d2:エシェルグレーティングの溝線の間隔 α2:エシェルグレーティングにおける入射角 β2:エシェルグレーティングにおける出射角 を表している。尚、以下、エシェルグレーティング15
における入射角及び出射角は、平行光線が入射される角
度方向を正に採ることとする。
【0039】回転ステージ16は、ステージコントロー
ラ21を介して制御処理部22(例えば、パーソナルコ
ンピュータ等の機器)と電気的に接続されていると共
に、アナログ情報をデジタル情報に変換するA/D変換
部23を介してラインセンサ18とも電気的に接続され
ている。制御処理部22の動作内容の詳細については、
後述する。
【0040】ラインセンサ18は、1次元のイメージセ
ンサやダイオードアレイ等を用いて構成される光学素子
である。このラインセンサ18は、1次元的に配列され
た複数のチャンネルを備えており、各チャンネルは受光
した光の強度に応じた応答を出力するようになってい
る。このため、各チャンネルからの出力応答に基づい
て、エキシマレーザのスペクトルの情報を得ることがで
きる。尚、チャンネルを2次元的に配列し、各列におい
て複数行のチャンネル出力を足し合わせても良い。
【0041】次に、図2乃至図6を参照しつつ、ライン
センサ18がシングルパスやダブルパスを検出するのに
適するエシェルグレーティング15の配置について説明
する。図2は、エシェルグレーティング15をリトロ配
置(入射角=出射角=φとなる配置)にした場合を示し
ている。この場合には、ホログラフィックグレーティン
グ14から出射角0°で出射された平行光線が、エシェ
ルグレーティング15に入射角φで入射して出射角φで
回折される。
【0042】このため、エシェルグレーティング15か
ら出射角φで出射された平行光線は、その一部がホログ
ラフィックグレーティング14から出射角α1で回折さ
れシングルパスとなる一方、他の一部がホログラフィッ
クグレーティング14から出射角0°で正反射される。
従って、シングルパスがラインセンサ18(図1参照)
に達することはなく、光源19が供給するエキシマレー
ザのスペクトルの情報を得ることはできない。
【0043】図3は、エシェルグレーティング15をリ
トロ配置から反時計回りに微小な角度δだけ回転させて
配置した場合を示している。この場合には、ホログラフ
ィックグレーティング14から出射角0°で出射された
平行光線が、エシェルグレーティング15に入射角(φ
+δ)で入射して出射角(φ−δ)で回折される。尚、
図3乃至図6においては、微小な角度δが幾分大きく表
わされている。
【0044】図4に示すように、エシェルグレーティン
グ15から出射角(φ−δ)で出射された平行光線は、
ホログラフィックグレーティング14に入射角2δで入
射する。このため、この入射により得られた平行光線の
一部がホログラフィックグレーティング14から出射角
(α1−2δ/cosα1)、即ち、リトロ配置時よりも
(2δ/cosα1)だけ小さい角度で回折されシング
ルパスとなる一方、他の一部がホログラフィックグレー
ティング14から出射角(−2δ)で正反射される。
【0045】尚、図5に示すように、ホログラフィック
グレーティング14から出射角(−2δ)で出射された
平行光線は、エシェルグレーティング15に入射角(φ
+3δ)で入射して出射角(φ−3δ)で回折される。
【0046】図6に示すように、エシェルグレーティン
グ15から出射角(φ−3δ)で出射された平行光線
は、ホログラフィックグレーティング14に入射角4δ
で入射する。このため、この入射により得られた平行光
線の一部がホログラフィックグレーティング14から出
射角(α1−4δ/cosα1)で回折されダブルパスと
なる一方、他の一部がホログラフィックグレーティング
14から出射角(−4δ)で正反射される。
【0047】従って、ラインセンサ18に至る光路とコ
リメータレンズ13の光軸とが角度θを為すとすると、
エシェルグレーティング15をリトロ配置から反時計回
りに角度δ=(θ/2)・cosα1だけ回転させるこ
とにより、シングルパスをラインセンサ18の中央部位
のチャンネル上に到達させることができる。また、エシ
ェルグレーティング15をリトロ配置から反時計回りに
角度δ=(θ/4)・cosα1だけ回転させることに
より、ダブルパスをラインセンサ18中央部位のチャン
ネル上に到達させることができる。
【0048】次に、図7及び図8を参照しつつ、制御処
理部22の動作内容ついて詳述する。シングルパスは、
結像波長域がダブルパスよりも広い。このため、シング
ルパスは、エキシマレーザのスペクトルにおけるコース
の情報(ピーク周辺の裾部分の情報)を取り出すのに適
している。一方、ダブルパスは、後述するように、分解
能がシングルパスよりも高い。このため、ダブルパス
は、エキシマレーザのスペクトルにおけるファインの情
報(ピーク近傍の情報)を取り出すのに適している。
【0049】そこで、本実施形態においては、図7に示
すように、ステップS1において、制御処理部22がス
テージコントローラ21を介して所定の制御信号を回転
ステージ16に供給することにより、回転ステージ16
がエシェルグレーティング15をリトロ配置から微小な
角度δ1(=(θ/2)・cosα1)だけ回転させる。
このステップS1を行うことにより、シングルパスがラ
インセンサ18の中央部位のチャンネル上に結像するこ
とができるようになる。
【0050】そして、ステップS2において、ラインセ
ンサ18がシングルパスを検出することにより、図8
(A)に示すようなスペクトル情報がA/D変換部23
を介して制御処理部22に供給され記憶される。
【0051】次に、ステップS3において、制御処理部
22がステージコントローラ21を介して所定の制御信
号(シングルパス検出時と異なる)を回転ステージ16
に供給することにより、回転ステージ16がエシェルグ
レーティング15をリトロ配置から微小な角度δ2(=
(θ/4)・cosα1)だけ回転した位置まで戻す。
このステップS2を行うことにより、ダブルパスがライ
ンセンサ18の中央部位のチャンネル上に結像すること
ができるようになる。
【0052】そして、ステップS4において、ラインセ
ンサ18がダブルパスを検出することにより、図8
(B)に示すようなスペクトル情報がA/D変換部23
を介して制御処理部22に供給され記憶される。
【0053】次に、ステップS5において、制御処理部
22が、図8(A)に示すスペクトルの所定の波長域
(λ(c1)〜λ(f1)、λ(f2)〜λ(c2))
をコースの情報として取り出す。即ち、図8(A)に示
すスペクトルからコースの情報として取り出される波長
域は、図8(A)に示すスペクトルの全波長域から図8
(B)に示すスペクトルの全波長域(λ(f1)〜λ
(f2))を取り除いた範囲である。尚、波長域(λ
(c1)〜λ(c2))の幅は、例えば100pmと
し、波長域(λ(f1)〜λ(f2))の幅は、例えば
50pmとする。
【0054】さらに、ステップS6において、制御処理
部22が、図8(B)に示すスペクトルの全波長域(λ
(f1)〜λ(f2))をファイン情報として取り出し
た後に、図8(B)のスペクトルのピークIf(ma
x)を図8(A)に示すスペクトルのピークIc(ma
x)に規格化する。
【0055】そして、ステップS7において、制御処理
部22が、図8(A)に示すスペクトルから取り出され
たコース情報と、図8(B)に示すスペクトルから取り
出され規格化されたファイン情報とを結合することによ
り、図8(C)に示すようなエキシマレーザの合成スペ
クトルが作成される。この後、ステップS8において、
図8(C)に示す合成スペクトルに基づきエキシマレー
ザのスペクトル特性を評価する。
【0056】次に、図1に示す分光装置により得られる
分散値の具体的な数値について、従来の分光装置(図1
0参照)により得られる分散値の具体的な数値と比較し
て説明する。ここで、図1に示す分光装置における諸数
値を以下のように設定する。 エキシマレーザの波長:λ=248.3nm コリメータレンズの焦点距離:f=1500mm ホログラフィックグレーティング 溝間隔:d1=1/3600mm 回折次数:m1=1 入射角:α1=63.4° 出射角:β1=0° エシェルグレーティング 溝間隔:d2=1/94.13mm 回折次数:m2=84 入射角:α2=79.0° 出射角:β2=79.0° ラインセンサのサイズ:swd=24μm 拡大レンズの拡大率:mag=5
【0057】図1に示す角度θは、角度α1、β1に比べ
て無視できる値である。このため、数式(4)、(5)
を考慮することにより、シングルパスを検出した場合の
角分散値を求める式は、以下の諸数式で与えられる。 angDisp1=X1+X2+X3…(6) X1=m1/(d1・cosα1)…(7) X2=(m2・cosβ1)/(d2・cosα1・cosβ2)…(8) X3=(m1・cosβ1・cosα2)/(d1・cosβ1・cosβ2・ cosα1)…(9)
【0058】また、同様に数式(4)、(5)を考慮す
ることにより、ダブルパスを検出した場合の角分散値を
求める式は、以下の諸数式で与えられる。 angDisp2=Y1+Y2+Y3…(10) Y1=m1/(d1・cosα1)…(11) Y2=(2m2・cosβ1)/(d2・cosα1・cosβ2)…(12) Y3=(m1・cosβ1・cosα2)/(d1・cosβ1・cosβ2・ cosα1)…(13)
【0059】従って、数式(1)及び数式(6)〜
(9)により、本実施形態においては、シングルパスの
分散値disp1が以下の値として与えられる。 disp1=0.029pm/ch…(14)
【0060】また、数式(1)及び数式(10)〜(1
3)により、本実施形態においては、ダブルパスの分散
値disp2が以下の値として与えられる。 disp2=0.016pm/ch…(15)
【0061】一方、従来の分光装置における諸数値を以
下のように設定する。 エキシマレーザの波長:λ=248.3nm コリメータレンズの焦点距離:f=1500mm グレーティング 溝間隔:d=1/3600mm 回折次数:m=84 入射角:α=79.0° 出射角:β=79.0° ラインセンサのサイズ:swd=24μm 拡大レンズの拡大率:mag=5
【0062】このため、数式(1)〜(3)により、従
来の分光装置においては、シングルパス及びダブルパス
の各分散値disp1、disp2が以下の値として与
えられる。 disp1=0.077pm/ch…(16) disp2=0.039pm/ch…(17)
【0063】数値(14)と数値(16)及び数値(1
5)と数値(17)を比較することにより、本実施形態
は従来よりも分散値が小さくなっている。このように分
散値の低減化を図ることができたのは、以下の理由によ
るものと考えられる。(a)エシェルグレーティングに
加えてホログラフィックグレーティングによっても回折
されるため、エシェルグレーティングによる回折回数が
等しい場合でも、従来装置に比べて角分散値が大きくな
る。(b)ホログラフィックグレーティングは、コリメ
ートレンズから入射される平行光線を出射角0°で出射
するように配置されている。このため、このホログラフ
ィックグレーティングにより回折される際に平行光線の
光線幅が拡大される。
【0064】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、経済的負担や煩わしい手間を必要とせずに、光源か
ら供給される光に含まれる特定の波長成分のスペクトル
からファインの情報を高い精度で取り出すことができる
と共に、同じ波長成分のスペクトルからコースの情報も
取り出すことができる。また、装置の大型化を伴うこと
なく、より高い分解能を実現することができる。
【0065】尚、図2乃至図6に基づいた考察を発展さ
せることにより、回転ステージ16がエシェルグレーテ
ィング15をリトロ配置から微小な角度δ3(=(θ/
6)・cosα1)だけ回転する旨の動作を制御処理部
22の動作内容に加えることができる。この場合には、
トリプルパスをラインセンサ18の中央部位のチャンネ
ル上に結像させることができるようになる。従って、ト
リプルパスを検出して得られたスペクトルからピーク近
傍の情報を取り出して、エキシマレーザの合成スペクト
ルの作成に利用することにより、ピーク近傍が一層高い
精度となったエキシマレーザの合成スペクトルを得るこ
とができる。
【0066】また、この場合には、数式(4)、(5)
を考慮することにより、トリプルパスを検出した場合の
角分散値を求める式は、以下の諸数式で与えられる。 angDisp3=Z1+Z2+Z3…(18) Z1=m1/(d1・cosα1)…(19) Z2=(3m2・cosβ1)/(d2・cosα1・cosβ2)…(20) Z3=(m1・cosβ1・cosα2)/(d1・cosβ1・cosβ2・ cosα1)…(21) また、数式(1)及び数式(18)〜(21)により、
トリプルパスの分散値disp3は以下の値として与え
られる。 disp3=0.011pm/ch…(22) 従って、十分な強度を有するトリプルパスを得ることが
できる場合には、より高い分解能を実現することができ
る。
【0067】次に、図9を参照しつつ、本発明の第2の
実施形態について説明する。尚、第1の実施形態と共通
する要素に同じ符号を付すことにより、本実施形態では
共通要素の説明を省略する。
【0068】本実施形態の分光装置は、図1に示す分光
装置において、回転ステ−ジ16を取り除いた代わり
に、もう1つのラインセンサ24を追加した構成となっ
ている。即ち、この分光装置は、ラインセンサ18がシ
ングルパスを検出する一方、ラインセンサ24がダブル
パスを検出する構成となっている。
【0069】ラインセンサ18は、拡大レンズ17を通
過したシングルパスがラインセンサ18の中央部位に配
列されたチャンネル上に結像するように配置されてい
る。このラインセンサ18は、A/D変換部23を介し
てデータ処理部25(例えば、パ−ソナルコンピュ−タ
等の機器)と電気的に接続されている。このため、ライ
ンセンサ18によるシングルパスの検出結果がA/D変
換部23を介してデータ処理部25に供給される。
【0070】ラインセンサ24は、拡大レンズ17を通
過したダブルパスがラインセンサ24の中央部位に配列
されたチャンネル上に結像するように、ラインセンサ1
8に隣接して配置されている。このラインセンサ24
は、ラインセンサ18と同様に、A/D変換部23を介
してデータ処理部25と電気的に接続されている。この
ため、ラインセンサ24によるダブルパスの検出結果が
A/D変換部23を介してデータ処理部25に供給され
る。
【0071】データ処理部25は、ラインセンサ18か
らA/D変換部23を介して供給されるシングルパスの
検出結果に基づきエキシマレ−ザのスペクトルにおける
コ−スの情報を取り出す一方、ラインセンサ24からA
/D変換部23を介して供給されるダブルパスの検出結
果に基づきエキシマレ−ザのスペクトルにおけるファイ
ンの情報を取り出すように設定されている。また、この
データ処理部25は、得られたエキシマレ−ザのスペク
トルにおけるコ−ス及びファインの各情報を適当な処理
の下で合成して、エキシマレ−ザの合成スペクトルを作
成するように設定されている。
【0072】本実施形態の分光装置の最も顕著な特徴
は、シングルパス検出用のラインセンサ18とダブルパ
ス検出用のラインセンサ24とを分けて備えている点で
あり、シングルパスはラインセンサ18の中央部位に配
列されたチャンネル上に結像し、一方、ダブルパスもラ
インセンサ24の中央部位に配列されたチャンネル上に
結像する。このため、ラインセンサの長手方向のサイズ
を長くしてシングルパス及びダブルパスの両方を検出可
能とした場合に生じる像のズレを伴うことがない。従っ
て、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0073】尚、本実施形態においても、さらにもう1
つのラインセンサを追加し、このラインセンサをトリプ
ルパスの結像位置に配置することにより、トリプルパス
を検出することができる。この場合には、第3のライン
センサをA/D変換部23を介してデータ処理部25と
電気的に接続することにより、トリプルパスの検出結果
をA/D変換部23を介してデータ処理部25に供給す
ることができる。従って、検出したトリプルパスから得
られるエキシマレ−ザのスペクトルからピ−ク近傍の情
報を取り出して、エキシマレ−ザの合成スペクトルの作
成に利用することにより、ピ−ク近傍がより高い精度を
有する合成スペクトルを実現することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
経済的負担や煩わしい手間を必要とせずに、光源から供
給される光線の特定の波長成分のスペクトルからファイ
ンの情報(ピーク近傍の情報)を高い精度で取り出すこ
とができると共に、同じ波長成分のスペクトルからコー
スの情報(ピーク周辺の裾部分の情報)も取り出すこと
ができる。また、装置の大型化を伴うことなく、より高
い分解能を実現できる分光装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の分光装置の概略構成
を示す図である。
【図2】エシェルグレ−ティングの配置設定を説明する
ために用いられる側面図である。
【図3】エシェルグレ−ティングの配置設定を説明する
ために用いられる側面図である。
【図4】エシェルグレ−ティングの配置設定を説明する
ために用いられる側面図である。
【図5】エシェルグレ−ティングの配置設定を説明する
ために用いられる側面図である。
【図6】エシェルグレ−ティングの配置設定を説明する
ために用いられる側面図である。
【図7】図1に示す制御処理部の動作内容を説明するた
めのフローチャートである。
【図8】図1に示す分光装置を用いて得られるエキシマ
レーザのスペクトルを示す図である。(A)は、シング
ルパスを検出して得られるエキシマレーザのスペクトル
であり、(B)は、ダブルパスを検出して得られるエキ
シマレーザのスペクトルであり、(C)は、(A)のス
ペクトルと(B)のスペクトルとを合成して得られた合
成スペクトルである。
【図9】本発明の第2の実施形態の分光装置の概略構成
を示す図である。
【図10】従来の分光装置の概略構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 スリット 11、12 ミラー 13 コリメータレンズ 14 ホログラフィックグレーティング 15 エシェルグレーティング 16 回転ステージ 17 拡大レンズ 18、24 ラインセンサ 19 光源 20 光ファイバー 21 ステージコントローラ 22 制御処理部 23 A/D変換部 24 データ処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA05 CB23 CB43 CC04 CC07 CC42 CC47 CC63 CD03 CD06 CD24 CD34 2H049 AA07 AA58 AA63 AA69 CA01 CA05 CA15 CA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から供給される光のスペクトルを測
    定するために用いられる分光装置であって、 前記光源から供給される光を平行光線にするコリメート
    手段と、 前記平行光線に含まれる特定の波長成分を所定の方向に
    回折する第1の回折手段と、 少なくとも第1の位置と第2の位置との間で移動可能な
    第2の回折手段であって、前記第1の回折手段から出射
    される平行光線を前記第1の回折手段に向けて回折し
    て、前記第1の回折手段との間でK回(Kは自然数)往
    復させる前記第2の回折手段と、 往復後に前記第1の回折手段から出射される平行光線を
    検出する検出手段と、 少なくとも第1の位置と第2の位置との内の一方から他
    方へ前記第2の回折手段を移動させることにより、Kの
    値を変化させる制御手段と、を具備することを特徴とす
    る分光装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の回折手段は、第3の位置へも
    移動可能であり、 前記制御手段は、前記第2の回折手段を第3の位置へ移
    動させることにより、前記第1の回折手段から出射され
    る平行光線を前記第1の回折手段と前記第2の回折手段
    との間でN回(NはKよりも大きい自然数)往復させる
    ことを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  3. 【請求項3】 光源から供給される光のスペクトルを測
    定するために用いられる分光装置であって、 前記光源から供給される光を平行光線にするコリメート
    手段と、 前記平行光線に含まれる特定の波長成分を所定の方向に
    回折する第1の回折手段と、 前記第1の回折手段から出射される平行光線を前記第1
    の回折手段に向けて回折して、前記第1の回折手段との
    間で往復させる前記第2の回折手段と、 前記第1の回折手段と前記第2の回折手段との間をL回
    (Lは自然数)往復した後に前記第1の回折手段から出
    射される平行光線を検出する第1の検出手段と、 前記第1の回折手段と前記第2の回折手段との間をM回
    (MはLよりも大きい自然数)往復した後に前記第1の
    回折手段から出射される平行光線を検出する第2の検出
    手段と、を具備することを特徴とする分光装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の回折手段と前記第2の回折手
    段との間をN回(NはMよりも大きい自然数)往復した
    平行光線を検出する第3の検出手段をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項3記載の分光装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の回折手段は、ホログラフィッ
    クグレーティングを含み、 前記第2の回折手段は、エシェルグレーティングを含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の分
    光装置。
JP2000074154A 2000-03-16 2000-03-16 分光装置 Withdrawn JP2001264170A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074154A JP2001264170A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 分光装置
US09/801,001 US6573989B2 (en) 2000-03-16 2001-03-08 Spectrometer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000074154A JP2001264170A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 分光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264170A true JP2001264170A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18592251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000074154A Withdrawn JP2001264170A (ja) 2000-03-16 2000-03-16 分光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6573989B2 (ja)
JP (1) JP2001264170A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222556A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Ando Electric Co Ltd マルチパスモノクロメータ
US7061610B2 (en) * 2003-02-14 2006-06-13 Technology Asset Trust Photonic integrated circuit based planar wavelength meter
US7161672B2 (en) * 2003-03-13 2007-01-09 University Of Florida Research Foundation, Incorporated Material identification employing a grating spectrometer
US7148957B2 (en) * 2004-06-09 2006-12-12 3M Innovative Properties Company, Imaging system for thermal transfer
DE102009059280A1 (de) * 2009-12-22 2011-06-30 Leibniz-Institut für Analytische Wissenschaften-ISAS-e.V., 44139 Spektrometeranordnung
NL2008353A (nl) 2011-03-30 2012-10-02 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and method.
EP2953214B1 (en) * 2013-01-31 2018-12-19 Shimadzu Corporation Diffraction grating for laser pulse compression and laser device
JP6192006B2 (ja) 2013-06-07 2017-09-06 国立大学法人 東京大学 分光装置、検出装置、光源装置、反応装置及び測定装置
US9383190B1 (en) * 2014-12-10 2016-07-05 Carl Zeiss Industrielle Messtechnik Gmbh Measuring apparatus and method for determining dimensional characteristics of a measurement object
US10866139B2 (en) * 2018-08-10 2020-12-15 Perkinelmer Health Sciences, Inc. Spectrometers with retro-reflective surfaces and related instruments

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5835210A (en) 1997-09-10 1998-11-10 Cymber, Inc. Multi-pass spectrometer

Also Published As

Publication number Publication date
US6573989B2 (en) 2003-06-03
US20010024275A1 (en) 2001-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4571074A (en) Spectrometry device for analyzing polychromatic light
JP2008501966A (ja) 2つのスペクトロメータ配置を用いることにより検知器の能力利用を改良したエシェルスペクトロメータ
EP2573529B1 (en) Integrated 3-channel gas detection and measurement spectrometer
JP2001264170A (ja) 分光装置
CA2253523C (en) High-resolution, compact intracavity laser spectrometer
US4191473A (en) Method of and apparatus for measuring the absolute wavelength of a source of unknown frequency radiation
US8379203B2 (en) Spectrometers with aberration-corrected concave diffraction gratings and transmissive aberration correctors
US5973780A (en) Echelle spectroscope
CN101802572B (zh) 光谱计装置
EP3788329B1 (en) High resolution and high throughput spectrometer
JP2001264168A (ja) スペクトル分布測定用分光装置
US11293803B2 (en) Coma-elimination broadband high-resolution spectrograph
WO2018121744A1 (zh) 多分辨率光谱仪
JP4642621B2 (ja) 分光装置
US11204277B2 (en) Spectrometer arrangement
JP3692523B2 (ja) 分光装置
JP3278257B2 (ja) 複単色計
US6583874B1 (en) Spectrometer with holographic and echelle gratings
JP3126718B2 (ja) マルチチャネル蛍光分光装置
JP2001116618A (ja) 分光計
JP2001242010A (ja) 分光装置
JP2000028434A (ja) 高分解能分光装置
JP2019163990A (ja) 分光装置、ハイパースペクトル測定システム、及び、分光方法
JPH076840B2 (ja) 高分解能分光器
JP2005121574A (ja) 近赤外分光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070605