JP3278257B2 - 複単色計 - Google Patents

複単色計

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JP3278257B2
JP3278257B2 JP24420293A JP24420293A JP3278257B2 JP 3278257 B2 JP3278257 B2 JP 3278257B2 JP 24420293 A JP24420293 A JP 24420293A JP 24420293 A JP24420293 A JP 24420293A JP 3278257 B2 JP3278257 B2 JP 3278257B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定光を分光素子に
複数回入射させるか又は複数の分光素子に入射させる複
単色計に係わり、特に分光特性における高い分解能又は
高いダイナミックレンジを維持した状態で装置全体の小
型軽量化を図った複単色計に関する。
【0002】
【従来の技術】被測定光の波長特性を測定したり、複数
の波長成分を有する光から1個又は複数の波長域の光の
みを抽出する分光器として複単色計が用いられる。
【0003】この複単色計は、周知のように、被測定光
を同一分光素子に複数回入射させるか、又は被測定光を
複数の分光素子に入射させることによって、分光特性に
おける高い分解能又は高いダイナミックレンジが得られ
る分光器である。そして、この複単色計は、大きく分け
て分解能が優れた加分散型複単色計とダイナミックレン
ジが優れた差分散型複単色計とに分類される。
【0004】図15(a)は加分散型複単色計の概略構
成を示す、上方から見た光系統図である。外部から入力
された被測定光aはスリット1を通過して、コリメート
鏡2で平行光に変換される。コリメート鏡2で反射され
た平行光は第1の回折格子3へ入射角θで入射する。第
1の回折格子3には紙面に直交する軸方向に多数の格子
が刻設されており、角度θで入射した光は格子で回折さ
れて、回折光が次のカメラ鏡4へ入射する。カメラ鏡4
にて反射された回折光は平面鏡5で反射されてスリット
6上に焦点を結ぶ。
【0005】スリット6によって測定対象波長λ以外の
波長成分(λ±Δλ)が遮断された回折光は平面鏡7で
反射されて、コリメート鏡8で再度平行光に変換されて
第2の回折格子9へ、例えば、第1の回折格子3に対す
る入射角と同一の入射角θで入射する。第2の回折格子
9からの回折光はスリット11へ入射される。
【0006】第1,第2の回折格子3,9を連動して回
動させることによって、最終のスリット11から出射さ
れる出力光bは被測定光aのうちの回折格子3,9の回
動角度で定まる測定対象波長λのみを有した光となる。
このように、被測定光を同一入射角θで回折格子に2回
入射させることによって、スリット11上における単位
波長当りの像の移動量が倍になるので、出力光bの波長
特性における中心波長λのピーク値から規定レベル(3
dB)低下した位置におけるピーク波形の波長幅(バン
ド幅)で規定される分解能が大幅に向上する。
【0007】一方、差分散型複単色計は図15(b)に
示すように構成されている。被測定光aはスリット1を
通過して、コリメート鏡2で平行光に変換され第1の回
折格子3aへ入射する。第1の回折格子3aから出射角
ψで出力された回折光はカメラ鏡4で反射されたのち再
度平面鏡5で反射されてスリット6上に焦点を結ぶ。ス
リット6によって測定対象波長λ以外の波長成分が遮断
された回折光は平面鏡7で反射されて、コリメート鏡8
で再度平行光に変換されて第2の回折格子9aへ第1の
回折格子3の出射角と同一の入射角ψで入射する。第2
の回折格子9aからの回折光はスリット11へ入射され
る。
【0008】このように、第1の回折格子3aから出射
角ψで出射された回折光を第2の回折格子9aへ同一角
度ψで入射させることによって、第1の回折格子3aの
存在に起因して測定対象波長λの両側に発生する迷光を
第2の回折格子9aで除去できる。したがって、被測定
光aの波長特性をより高いS/N,すなわちより高いダ
イナミックレンジで測定できる。
【0009】さらに、差分散型複単色計として、図16
に示すリトロー型複単色計と図17に示すツェルニー・
ターナ型複単色計とが開発されている。
【0010】図16のリトロー型複単色計においては、
光源12から出力された被測定光aは放物面鏡13で平
行光に変換されて回折格子14へ入射される。回折格子
14から出力された回折光は再度放物面鏡13で反射さ
れて、折返光学系の一方の平面鏡15aで反射された
後、スリット16を通過し、他方の平面鏡15bで折返
される。なお、スリット16では平面鏡15aで反射さ
れた光が結像する。折返された光は再度放物面鏡13を
介して回折格子14へ入射されて回折されて、再度放物
面鏡13を介して出力光bとして取出される。
【0011】図17におけるツェルニー・ターナ型複単
色計においては、被測定光aは一方の放物面鏡13aで
平行光に変換されて回折格子14へ入射される。回折格
子14から出力された回折光は他方の放物面鏡13bで
反射されて、折返光学系の一方の平面鏡15aで反射さ
れた後、スリット16を通過し、他方の平面鏡15bで
折返される。折返された光は再度放物面鏡13bを介し
て回折格子14へ入射されて回折されて、再度放物面鏡
13aで反射されて出力光bとして取出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た加分散型複単色計及び差分散型複単色計においてもま
だ解消すべき次のような課題があった。
【0013】すなわち、図15(a),図15(b)に
示す各複単色計においては、回折格子とこの回折格子に
平行光を入射させるためのコリメート鏡や回折格子から
出力された回折光を集光するためのカメラ鏡及びスリッ
トがそれぞれ2組づつ必要であるので、光学部品点数が
増大する。また、各回折格子の回動動作を完全に同期さ
せる必要がある。したがって、複単色計全体の構成が複
雑化して、装置全体が大型化する問題がある。
【0014】さらに、前述した分解能やダイナミックレ
ンジをさらに高めるためには、被測定光の回折格子に対
する入射回数を増加する必要があるが、この場合、入射
回数に比例して光学部品点が増大するので、装置全体が
さらに大型化、複雑化する問題がある。
【0015】なお、図16に示すリトロー型複単色計及
び図17に示すツェルニー・ターナ型複単色計において
は、回折格子14から出力された回折光を一対の平面鏡
15a,15bからなる折返光学系で折返して、再度同
一放物面鏡へ入射させる場合に、放物面鏡の反射面にお
ける1回目の入射位置とは異なる位置に入射させる必要
がある。その結果、入射光が放物面鏡の焦点位置を通ら
ない。よって、回折格子から出力されて再度放物面鏡で
反射された光が放物面鏡の焦点とは異なる位置に像を形
成するので、非点収差が起こり、分解能が低下する問題
が生じる。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、光を分光する分光素子に入射しかつ分光素
子からの回折光を集光するための光学素子として、幅方
向が曲線形状で軸方向が直線形状に形成された入出射面
を有する光変革素子を用いることによって、たとえ同一
分光素子に複数回光を分光させたとしても、非点収差の
発生を抑制でき、少ない部品点数で高い分解能又は高い
ダイナミックレンジを有する複単色計を提供することを
目的とする。
【0017】
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の複単色計においては、幅方向が曲線形状で軸
方向が直線形状に形成され、第1の方向から入射した各
光を平行光に変換して第2の方向へ出力し、第2の方向
から入射した各平行光を第1の方向に集光させる光変換
素子と、外部から入射した被測定光を幅方向へ広がる偏
平光に変換して、偏平光を第1の方向内でかつ軸方向
対して所定の角度を有して光変換素子へ入射させる入射
光学素子と、光変換素子の第2の方向に配設され、光変
換素子から出力された各平行光を分光して各回折光を光
変換素子へ入射させる分光素子と、光変換素子の第1の
方向に配設され、光変換素子を経由した各回折光を通過
させるスリットと、スリット後方位置に配設され、スリ
ットを通過した各回折光を光変換素子へ折返して再度分
光素子へ入射させる反射鏡と、スリットを通過した最終
の回折光を取出す出力光学系とを備えている。
【0019】
【0020】
【作用】このように構成された複単色計においては、光
を分光する分光素子に入射しかつ分光素子から回折光を
集光するための光学素子として、幅方向が曲線形状で軸
方向が直線形状に形成された入射面及び出射面(反射
面)を有した光変換素子が用いられている。そして、こ
の光変換素子においては、第1の方向から入射した光を
平行光に変換して第2の方向へ出力し、第2の方向から
入射した平行光を第1の方向に集光させる機能を有して
いる。
【0021】なお、このような条件を満足する光変換素
子として、幅方向に放物線形状を有した放物面柱鏡やシ
リンドリカルレンズ等が考えられる。
【0022】このような光変換手段としての光変換素子
においては、幅方向は曲線形状を有しているが、軸方向
は直線形状である。すなわち、いずれの軸方向位置にお
いても同一の曲線形状を有している。このことは、軸方
向のいずれの位置に入射した光であっても同一条件で平
行光線に変換する。また、軸方向のいずれの位置に入射
した平行光であっても、同一条件で、軸に平行する直線
上における各軸方向位置に集光させる。
【0023】そして、外部から入射した被測定光は第1
の方向から光変換素子に入射されて、この光変換素子で
平行光に変換されて第2の方向に存在する分光手段へ入
射される。分光手段で分光された回折光は平行光を維持
したまま再度第2の方向から光変換素子へ入射される。
光変換素子へ入射された回折光は第1の方向に位置する
スリットを通過して、このスリット後方位置に配設され
た折返し手段にて折返されて、光変換素子を介して分光
手段へ入射する。分光手段へ入射した回折光は再度分光
されて光変革素子へ入射される。したがって、同一分光
手段で同一光が繰り返し分光される。
【0024】そして、光変換素子及び分光手段は軸方向
に同一形状を有しているので、たとえ光の経路を軸方向
にずらせたとして非点収差は生じない。
【0025】さらに、外部から入力された被測定光を光
変換素子へ入射させる入射光学素子の入射向は光変換素
子の軸に対して所定角度を有している。換言すれば、入
射光学素子は外部から入射した被測定光を斜め上又は斜
め下から光変換素子へ入射させる。
【0026】その結果、光変換素子から第2の方向へ出
力された平行光も分光素子に対して多少上下(軸方向)
に傾斜して入射される。分光素子から出力された回折光
の方向も多少上下(軸方向)に傾斜しているので、この
回折光の前記光変換素子への入射位置は、最初の入射鏡
からの入射光の入射位置に対して多少軸方向にずれる。
【0027】分光素子の分光特性を定める入射角度は軸
に直交する平面内における角度であり、平面に交差する
角度は影響ないか、又は影響があったとしても常に一定
角度であれば、定数と見なせる。
【0028】光変換素子へ入射した回折光は反射されて
スリットを通過して反射鏡で反射されて、再度光変換素
子へ入射され、分光素子へ入射される。
【0029】このように分光素子,光変換素子,スリッ
ト,反射鏡の間で光が複数回行き来を繰返す。そして、
複数回行き来を繰返したのち、スリットを通過した光を
出力光学系で出力光として取出す。この場合、前記分光
素子,光変換素子,スリットの各軸が平行に維持されて
いれば、これらの間を行き来する光は、各光学素子に入
射する場合は必ず異なる軸方向位置に入射する。しか
も、各光学素子は軸方向には同一光学特性を有している
ので、非点収差は生じない。
【0030】その結果、複単色計としての分解能又はダ
イナミックレンジが上昇する。また、たとえ分光素子に
よる分光回数が増大したとしても、光学部品数が増大す
ることはない。
【0031】
【0032】
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0034】図1は実施例の複単色計の一つである加分
散型複単色計の概略構成を示す模式図である。
【0035】光ファイバ等に接続された光源21から出
力された被測定光aは入射光学素子としての入射シリン
ドリカル鏡22で反射されて、第1の方向としての上方
から軸外し放物面柱鏡23の反射面23aへ入射され
る。光変換素子としての軸外し放物面柱鏡23で第2の
方向へ反射された光cはモータ等の軸に連結された回転
台24上に取付けられた分光素子としての平面回折格子
25へ入射される。
【0036】平面回折格子25の格子で回折された回折
光は第2の方向から再度軸外し放物面柱鏡23へ入射さ
れ、この軸外し放物面柱鏡23で第1の方向へ反射され
て、スリット26を通過して、スリット26の後方に配
設された反射鏡としての反射シリンドリカル鏡27へ入
射される。この反射シリンドリカル鏡27で反射された
光はスリット26を通過して再度軸外し放物面柱鏡23
で反射されて平面回折格子25へ入射される。そして、
平面回折格子25で2回目の回折が行われ、回折光が再
度軸外し放物面柱鏡23へ入射される。
【0037】このように、光が平面回折格子25,軸外
し放物面柱鏡23,スリット26及び反射シリンドリカ
ル鏡27との間で数回行き来した後に、スリット26を
通過した光は出力光dとして一対のシリンドリカル鏡2
8,29からなる出力光学系でもって幅方向及び軸方向
に絞られて小さい点スポットで例えば受光素子30上に
集光して光強度に対応する電気信号に変換される。
【0038】次に、各光学素子22,23,25,27
の具体的形状を説明する。
【0039】軸外し放物面柱鏡23は、図1,図3
(a)に示すように、幅方向が放物線形状で軸方向が直
線形状に形成された反射面23aを有している。すなわ
ち、いずれの軸方向位置においても同一の放物線形状を
有している。このことは、軸方向のいずれの位置に入射
した光であっても、同一条件で平行光線cに変換する。
【0040】光源21からの被測定光aが入射される入
射シリンドリカル鏡22は、図3(b)の平面図に示す
ように、被測定光aを幅方向(水平方向)に拡大して偏
平光として軸外し放物面柱鏡23の上部軸方向位置へ入
射させる。また、入射シリンドリカル鏡22は、図3
(c)の側面図に示すように、軸外し放物面柱鏡23よ
り上方に位置し、反射光を軸外し放物面柱鏡23の軸に
直交する平面に対して所定角度を有して入射させる。
【0041】その結果、軸外し放物面柱鏡23から平面
回折格子25へ入射される光cは図3(a)に示すよう
に、楕円形断面を有した平行光となり、水平方向から若
干下方をへ傾斜して入射される。
【0042】軸外し放物面柱鏡23と平面回折格子25
と反射シリンドリカル鏡27の各軸は互いに平行に配設
されているので、平面回折格子25から出力される回折
光の各方向も下方に向く。したがって、この回折光の軸
外し放物面柱鏡23の入射位置は、最初の入射シリンド
リカル鏡22からの入射光の入射位置に対して多少下方
にずれる。
【0043】スリット26は軸外し放物面柱鏡23にて
反射された平面回折格子25からの回折光の焦点位置に
配設されている。反射シリンドリカル鏡27は、この円
弧状断面を有する反射面の中心位置がスリット26位置
に一致するように配設されている。したがって、反射シ
リンドリカル鏡27は、スリット26上に集光されてい
る光を反射して再びスリット26上に像を結ばせる。こ
の像が2段目の入射光となって軸外し放物面柱鏡23へ
入射される。
【0044】このように、各光学素子25,23,27
の軸方向位置を順次下方に移動しながら、光が前述した
ように各光学素子25,23,27を行き来きする。
【0045】図2は実施例の加分散型複単色計を上方か
ら見た光の経路を示す図である。光源21から出力され
た被測定光aは例えば測定対象の中心波長λと波長(λ
+Δλ)との波長成分を有するとする。
【0046】中心波長λの成分は常に光路の中心を通過
するが、光源21からの波長(λ+Δλ)の経路(1) の
成分は、平面回折格子25で中心波長λと分離されて経
路(2) の方向に進む、したがって、軸外し放物面柱鏡2
3には経路(3) の方向から入射する。(3) の方向から入
射した波長(λ+Δλ)成分は、この軸外し放物面柱鏡
23で反射されて経路(4) の方向に反射される。そし
て、スリット26のC位置で結像するとする。
【0047】スリット26上のC位置の波長(λ+Δ
λ)成分は経路(5) を経由して、反射シリンドリカル鏡
27で反対方向に反射されて、スリット26上のA位置
で結像する。そして、このA位置の波長(λ+Δλ)成
分は経路(6) (7) を経由して軸外し放物面柱鏡23で再
度反射されて経路(8) の方向に進む。
【0048】その結果、平面回折格子25には経路(9)
方向から入射され、2回目の回折光が経路(10)方向に出
力される。この2回目の回折光の経路(10)方向は、1回
目の回折光の経路(2) 方向より外側のために、この2回
目の回折光はスリット26の外側に結像する。したがっ
て、平面回折格子25における回折回数が増加すると、
スリット26を通過する中心波長λ以外の波長(λ+Δ
λ)幅が小さくなるので、結果的に分解能が高くなる。
【0049】このように構成された加分散型複単色計に
おいては、図1に示すように、たとえ平面回折格子25
に対する光の入射回数(回折回数)が増加したとして
も、平面回折格子25,軸外し放物面柱鏡23,スリッ
ト26及び反射シリンドリカル鏡27の設置数を全く増
加する必要がない。
【0050】さらに、軸外し放物面柱鏡23及び反射シ
リンドリカル鏡27に対する入射位置が変化したとして
も非点収差に起因する分解能低下は生じない。
【0051】したがって、加分散型複単色計全体の構造
を複雑化したり、大型化することなく高い分解能を実現
できる。
【0052】図4は本発明の他の実施例に係わる差分散
型複単色計の概略構成を示す模式図である。図1に示し
た加分散型複単色計と同一部分には同一符号が付してあ
る。したがって、重複する部分の詳細説明は省略されて
いる。
【0053】この実施例の差分散型複単色計において
は、図1の実施例装置における反射シリンドリカル鏡2
7の代りに、スリット26の裏面に反射平面鏡31が貼
付られている。
【0054】そして、スリット26の下端近傍から出力
光dが一対のシリンドリカル鏡28,29を介して受光
素子30へ入射される。
【0055】このように構成された差分散型複単色計の
動作を図5の経路図を用いて説明する。図2の場合と同
様に、光源21から出力された被測定光aは測定対象の
中心波長λと波長(λ+Δλ)との波長成分を有すると
する。
【0056】中心波長λの成分は常に光路の中心を通過
するが、光源21からの波長(λ+Δλ)の経路(1) の
成分は、平面回折格子25で中心波長λと分離されて経
路(2) の方向に進む、したがって、軸外し放物面柱鏡2
3には経路(3) の方向から入射する。経路(3) の方向か
ら入射した波長(λ+Δλ)成分は、この軸外し放物面
柱鏡23で反射されて経路(4) の方向に反射される。そ
して、スリット26のC位置で結像するとする。
【0057】スリット26上のC位置の波長(λ+Δ
λ)成分はスリット26裏面に貼付られた反射平面鏡3
1でそのまま反射されて、経路(4) を逆方向に進んで軸
外し放物面柱鏡23で反射されて、経路(3) を逆方向に
進んで、経路(2) を逆方向に平面回折格子25へ入射す
る。
【0058】波長(λ+Δλ)成分は平面回折格子25
から経路(2) の方向に出射され、同じく経路(2) の方向
から同一光が入射される。すなわち、この平面回折格子
25から経路(2) の方向に出射された回折光が同一の平
面回折格子25に対して同一の経路(2) の方向から入射
される。したがって、波長分解能は変化しないが、第1
回目の回折動作に起因して発生する迷光を第2回目の回
折動作で除去できる。
【0059】したがって、この平面回折格子25の回折
動作に起因して発生する迷光を除去でき、波長分析にお
けるダイナミックレンジを高くできる。
【0060】図1の実施例装置と同様に、たとえ平面回
折格子25に対する光の入射回数(回折回数)が増加し
たとしても、平面回折格子25,軸外し放物面柱鏡2
3,スリット26及び反射平面鏡31の設置数を全く増
加する必要がないので、差分散型複単色計全体の構造を
複雑化したり、大型化することなく高いダイナミックレ
ンジを実現できる。
【0061】図6は本発明のさらに別の実施例に係わる
差分散型複単色計の概略構成を示す模式図である。
【0062】光源21から出力された被測定光aは入射
シリンドリカル鏡22で幅方向に拡大されて偏平光とし
て第1の軸外し放物面柱鏡32aの軸方向の下方位置に
入射される。第1の軸外し放物面柱鏡32aで平行光に
変換された光は回転台33上に取付けられた平面回折格
子34の軸方向の下方位置へ入射される。平面回折格子
34で分光された回折光は第2の軸外し放物面柱鏡32
bの軸方向の下方位置で反射されて、折返光学系35へ
入射される。
【0063】この折返光学系35は、図示するように、
一対の平面鏡35a.35cと1個のスリット35bと
で構成されている。第2の軸外し放物面柱鏡32bから
の反射光は一方の平面鏡35aで上方(軸方向)に反射
されてスリット35b位置に結像する。このスリット3
5bを通過した反射光は他方の平面鏡35cで水平方向
(幅方向)に反射されて、第2の軸外し放物面柱鏡32
bの軸方向の上方位置に入射される。
【0064】第2の軸外し放物面柱鏡32bの上方位置
で反射された平行光は平面回折格子34の上方位置へ入
射される。平面回折格子34から出力された回折光は第
1の軸外し放物面柱鏡32aの上方位置で反射される。
この第1の軸外し放物面柱鏡32aの上方位置からの反
射光は出力シリンドリカル鏡36で集光されてスポット
状の出力光dとして受光素子30へ入射される。
【0065】このように構成された差分散型複単色計に
よれば、平面回折格子34,第1,第2の軸外し放物面
柱鏡32a,32bの間を行き来する各光は、互いに平
行状態を維持して、各光学素子34,32A.32bの
軸方向の異なる位置において入射,反射を繰り返す。し
たがって、折返し光学系35の設置数を増加することに
よって、簡単に平面回折格子34に対する測定光の入射
回数を増加できる。また、各光学素子34,32a.3
2bは軸方向に同一断面形状を有しているので、非点収
差に起因する分解能低下は生じない。
【0066】したがって、図4の実施例装置と同様に、
たとえ平面回折格子34に対する入射回数を増加しても
平面回折格子34,第1,第2の軸外し放物面柱鏡32
a,32b等の各光学部品点数は変化しないので、高い
ダイナミックレンジを維持した状態で、装置全体の小型
軽量化を図ることができる。
【0067】なお、図1,図4及び図6の各実施例にお
いては、光変換手段として、軸外し放物面柱鏡23,3
2a,32bを用いたが、入射光が放物線の焦点を通過
する通常の放物面柱鏡であってもよいことは言うまでで
もない。
【0068】図7は本発明の他の実施例に係わる複単色
計の概略構成を示す模式図である。図1に示した複単色
計と同一部分には同一符号が付してある。したがって、
重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0069】この実施例においては、スリット26の裏
面の一部に微小幅dを有した平面鏡38が貼付けられて
いる。この平面鏡38のスリット26に対する軸方向の
取付位置は、平面回折格子25で2回目に分光されて軸
外し放物面柱鏡23で反射されてスリット26を通過し
て反射シリンドリカル鏡27へ導かれる回折光の光路に
位置させている。
【0070】このような構成の複単色計において、光源
21から出力された被測定光aの中心波長λ成分は常に
光路の中心を通過する。そして、軸外し放物面柱鏡23
で反射されて、平面回折格子25で第1回目に分光され
た波長(λ+Δλ)成分を有する回折光は、図2で説明
したように、経路(4) の方向からスリット26のC点を
通過して、反射シリンドリカル鏡27で反射されてスリ
ット26のA点を通過して、経路(7) の方向から再度軸
外し放物面柱鏡23へ入射される。
【0071】図8はスリット26及び平面鏡38をスリ
ット26の後方からみた図である。経路(7) から軸外し
放物面柱鏡23へ入射した回折光は平面回折格子25に
対して経路(9) 方向から入射し、2回目の分光が行わ
れ、分光された回折光は経路(2) と同一側の経路(10)方
向へ出力される。
【0072】この経路(10)方向へ出力された2回目の回
折光は軸外し放物面柱鏡23で反射されて、経路(11)を
経由して、スリット26のC1 点で結像する。このC1
点には前記平面鏡38が貼付けられているので、2回目
の回折光はC1 点で反射されて、経路(11)と同一側の経
路(12)を逆方向に進み、軸外し放物面柱鏡23で反射さ
れる。そして、この2回目の回折光は、2回目の分光の
回折光の出力経路(10) と同一側である経路(13)から平
面回折格子25へ入射さる。
【0073】この回折光に対して平面回折格子25で3
回目の分光が行われ、3回目の回折光が経路(14)を経由
して軸外し放物面柱鏡23へ入射される。そして、この
3回目の回折光は軸外し放物面柱鏡23で反射されて、
経路(15)を経由してスリット26へ入射する。この経路
(15)の3回目の回折光はスリット26の平面鏡38の下
側のA2 点を通過して反射シリンドリカル鏡27で反射
されて、スリット26を逆方向に通過して経路(16)を経
て軸外し放物面柱鏡23へ入射される。そして、経路(1
7)を介して平面回折格子25へ入射され、4回目の分光
が行われる。4回回目の回折光は経路(18)(19)を経由し
て最終の受光素子30へ入射される。
【0074】このように構成された複単色計において、
前記スリット26のC1 点に集光されるまでの光路は、
図1の実施例装置と同様の光路である。したがって、加
分散型複単色計の長所である分解能を高くすることに寄
与する。
【0075】一方、前記スリット26のC1 点から以降
の光路は、それまでの光路を逆方向にたどる光路であ
り、全体として差分散構成となっている。したがって、
差分散型複単色計の長所であるダイナミックレンジを高
くすることに寄与する。
【0076】このように、スリット26の裏面の一部に
平面鏡38を貼付ることよって、分解能とタイナミック
レンジとを同時に高くすることができる。
【0077】図9は本発明の他の実施例に係わる加分散
型複単色計の概略構成を示す模式図である。図1に示し
た加分散型複単色計と同一部分には同一符号が付してあ
る。したがって、重複する部分の詳細説明は省略されて
いる。
【0078】この実施例加分散型複単色計においては、
光変換素子としてシリンドリカルレンズ40が使用され
ている。このシリカドリカルレンズ40においては、図
示するように幅方向は通常の集光レンズとほぼ同一の断
面形状を有しており、軸方向は直線形状である。
【0079】外部から入射した被測定光は入射光学素子
としての入射シリントジリカルレンズ41で偏平光に変
換された後、前記シリンドリカルレンズ40に対して入
射される。なお、この場合、偏平光は軸方向に対して所
定の微小角度で入射される。シリンドリカルレンズ40
は第1の方向から入射した光を平行光に変換して、第2
の方向に存在する平面回折格子25aへ入射させる。平
面回折格子25aは入射された光に対して分光を行い、
回折光をシリンドリカルレンズ40方向へ出力する。シ
リンドリカルレンズ40は平面回折格子25aから出力
された平行光状態の回折光を第1の方向に存在するスリ
ット26上に集光させる。スリット26を通過した回折
光は、後方に配設された反射シリンドリカル鏡27で反
射されて、スリット26を逆方向に通過してシリンドリ
カルレンズ40へ入射される。シリンドリカルレンズ4
0はこの回折光を平行光に変換して平面回折格子25a
へ入射される。平面回折格子25aは2回目の分光を行
う。
【0080】このように、被測定光の回折光は平面回折
格子25aと反射シリンドリカル鏡27との間で複数回
往復して、平面回折格子25aで複数回に亘って分光が
実行されて、最終的に出力光学系としての出力シリンド
リカルレンズ42で取出されて図示いない受光器へ入射
される。
【0081】このように構成された複単色計において
も、同一の平面回折格子25aで被測定光に対して複数
回に亘って分光が実施されるので、図1に示した実施例
とほぼ同様の効果を得ることが可能である。
【0082】また、この実施例においては、シリンドリ
カルレンズ40を用いてることによって、レンズによる
若干の収差は存在するが、入射方向と出射方向とを一つ
の直線上に配置させることが可能であるので、光学系を
簡素化でき、装置全体を小型軽量に構成できる。
【0083】図10は本発明のさらに別の実施例に係わ
る差分散型複単色計の概略構成を示す模式図である。図
9に示した加分散型複単色計と同一部分には同一符号が
付してある。したがって、重複する部分の詳細説明は省
略されている。
【0084】この実施例においては、スリット26の裏
面に反射平面鏡31が貼付けられている。平面回折格子
25aで分光されてシリンドリカルレンズ40でスリッ
ト26上に集光された各回折光は、その位置で反射平面
鏡31により反射されてシリンドリカルレンズ40へ再
入射される。したがって、平面回折格子25aに対する
回折光の入射方向はすべて同一方向であるので、図4に
示した実施例とほぼ同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0085】図11は本発明のさらに別の実施例の複単
色計の概略構成を示す模式図である。図9に示すシリン
ドリカルレンズを用いた実施例と同一部分には同一符号
が付してある。したがって、重複する部分の詳細説明は
省略されている。
【0086】この実施例複単色計においては、図7の実
施例と同様に、スリット26の裏面の一部に微小幅を有
した平面鏡38が貼付けられている。
【0087】このように構成された複単色計において
は、平面回折格子25aで2回目に分光されてシリンド
リカルレンズ40でスッリト26上に集光された回折光
のみが平面鏡38でそのまま反射される。そして、この
反射された2回目の回折光は平面回折格子25aへ入射
されて、3回目の分光が行われる。この場合の分光され
るべき光の入射方向は前回(2回目)の入射方向と等し
い。したがって、図7に示した実施例とほぼ同様の効果
を得ることが可能である。
【0088】図12は本発明のさらに別の実施例に係わ
る加分散型複単色計の概略構成を示す模式図である。第
1図の実施例と同一部分には同一符号が付してある。し
たがって、重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0089】この実施例加分散型複単色計においては、
光変換素子として入射光が放物線の焦点を通過する通常
の放物面柱鏡43を用いている。この実施例において
は、この放物面柱鏡43に対する入射光を前記焦点位置
を通過させているので、第1の方向と第2の方向とは等
しい。
【0090】また、平面回折格子25aには軸方向に互
いに離間して4つの窓44が穿設されている。放物面柱
鏡43と反射シリンドリカル鏡27とを結ぶ直線上に平
面回折格子25a及びスリット26が介在している。
【0091】このように構成された加分散型複単色計に
おいては、光源21から出力された被測定光は入射シリ
ンドリカル鏡22で反射されて、放物面柱鏡43へ入射
される。放物面柱鏡43へ入射された光は平行光に変換
されて平面回折格子25aへ入射されて1回目の分光が
実施される。平面回折格子25aから出力された回折光
は再度放物面柱鏡43で反射される。この放物面柱鏡4
3で反射された1回目の回折光は平面回折格子25aに
穿設された最上位の窓44を通過し、さらにスリット2
6を通過して、反射シリンドリカル鏡27へ入射され
る。
【0092】反射シリンドリカル鏡27で反射された1
回目の回折光はスリット26及び最上位の窓44を逆方
向に通過して放物面柱鏡43へ入射される。放物面柱鏡
43で平行光に変換された1回目の回折光は平面回折格
子25aにおける最上位の窓と2番目の窓との間の位置
へ入射されて2回目の分光が行われる。
【0093】平面回折格子25aから出力された2回目
の回折光は再度放物面柱鏡43で反射される。この放物
面柱鏡43で反射された2回目の回折光は平面回折格子
25aに穿設された上から2番目の窓44を通過し、さ
らにスリット26を通過して、反射シリンドリカル鏡2
7へ入射される。
【0094】反射シリンドリカル鏡27で反射された2
回目の回折光はスリット26及び上から2番目の窓44
を逆方向に通過して放物面柱鏡43へ入射される。放物
面柱鏡43で平行光に変換された2回目の回折光は平面
回折格子25aにおける2番目の窓と3番目の窓の間の
位置へ入射されて3回目の分光が行われる。
【0095】このように、平面回折格子25aに軸方向
に離間して複数の窓44を穿設することによって、たと
え平面回折格子25aを放物面柱鏡43と反射シリンド
リカル鏡27とを結ぶ直線上に介在させたとしても、こ
の平面回折格子25aでもって被測定光に対して分光を
複数回に亘って実施できるので、図1に示した実施例と
ほぼ同様の効果を得ることかできる。
【0096】さらに、放物面柱鏡43,平面回折格子2
5a,スリット26及び反射シリンドリカル鏡27とを
直線状に配設できるので、複単色計全体を小型軽量に構
成できる。
【0097】図13は本発明のさらに別の実施例に係わ
る差分散型複単色計の概略構成を示す模式図である。第
12図及び図4の実施例と同一部分には同一符号が付し
てある。したがって、重複する部分の詳細説明は省略さ
れている。
【0098】この実施例差分散型複単色計においては、
図12における反射シリンドリカル鏡27を除去して、
スリット26の裏面に反射平面鏡31が貼付けられてい
る。
【0099】このように構成された差分散型複単色計に
おいて、平面回折格子25aにおける軸方向に互いに離
間して穿設され各窓44を介してスリット26上に集光
された1回目〜3回目の各回折光は、反射平面鏡31に
よって、その位置で反射されて、それぞれ同一窓44を
介して放物面柱鏡43へ入射される。
【0100】よって、分光時に平面回折格子25aへ入
射される光の方向が全て前の分光時における入射方向に
一致するので、図4の実施例と同様に、分光特性のダイ
ナミックレンジを高くできる。
【0101】図14は本発明のさらに別の実施例に係わ
る複単色計の概略構成を示す模式図である。第12図及
び図7の実施例と同一部分には同一符号が付してある。
したがって、重複する部分の詳細説明は省略されてい
る。
【0102】この実施例複単色計においては、図7の実
施例と同様に、スリット26の裏面における平面回折格
子25aの上から2番目の窓44に対向する位置に微小
幅を有した平面鏡38が貼付けられている。
【0103】このように構成された複単色計において、
平面回折格子25aで2回目に分光されて放物面柱鏡4
3で反射されて平面回折格子25aの上から2番目の窓
44を通過してスッリト26上に集光された回折光のみ
が平面鏡38でそのまま反射される。そして、この反射
された2回目の回折光は同一窓44及び放物面柱鏡43
を介して平面回折格子25aへ入射されて、3回目の分
光が行われる。この場合の分光されるべき光の入射方向
は前回(2回目)の入射方向と等しい。
【0104】したがって、図7に示した実施例と同様
に、分光特性におけるダイナミックレンジ及び分解能を
高くする効果が得られる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の複単色計に
おいては、光を分光する分光素子に入射しかつ分光素子
からの回折光を集光するための光学素子として、幅方向
が曲線形状で軸方向が直線形状に形成された入出射面を
有する光変換素子を用いて、各光の入射,反射位置を軸
方向の各位置に分散させている。したがって、たとえ同
一分光素子に複数回光を分光させたとしても、非点収差
の発生を抑制でき、高い分解能又は高いダイナミックレ
ンジを維持した状態で、装置全体の小型軽量化を図るこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる加分散型複単色計
の概略構成を示す模式図。
【図2】 同実施例装置の動作を示す光の経路図。
【図3】 同実施例装置の入射シリンドリカル鏡と軸外
し放物面柱鏡の形状と位置関係を示す図。
【図4】 本発明の他の実施例に係わる差分散型複単色
計の概略構成を示す模式図。
【図5】 同実施例装置の動作を示す光の経路図。
【図6】 本発明のさらに別の実施例に係わる差分散型
複単色計の概略構成を示す模式図。
【図7】 本発明のさらに別の実施例に係わる複単色計
の概略構成を示す模式図。
【図8】 同実施例装置の動作を説明するためのスリッ
トと平面鏡との相対位置関係を示す図。
【図9】 本発明のさらに別の実施例に係わる加分散型
複単色計の概略構成を示す模式図。
【図10】 本発明のさらに別の実施例に係わる差分散
型複単色計の概略構成を示す模式図。
【図11】 本発明のさらに別の実施例に係わる複単色
計の概略構成を示す模式図。
【図12】 本発明のさらに別の実施例に係わる加分散
型複単色計の概略構成を示す模式図。
【図13】 本発明のさらに別の実施例に係わる差分散
型複単色計の概略構成を示す模式図。
【図14】 本発明のさらに別の実施例に係わる複単色
計の概略構成を示す模式図。
【図15】 従来の加分散型複単色計及び差分散型複単
色計の概略構成を示す模式図。
【図16】 従来のリトロー型複単色計の概略構成を示
す模式図。
【図17】 従来のツェルニー・ターナ型複単色計の概
略構成を示す模式図。
【符号の説明】
21…光源、22…入射シリンドリカル鏡、23…軸外
し放物面柱鏡、25,25a,34…平面回折格子、2
6,35b…スリット、27…反射シリンドリカル鏡、
28,29…シリンドリカル鏡、30…受光素子、31
…反射平面鏡、32a…第1軸外しの放物面柱鏡、32
b…第2の軸外し放物面柱鏡、35…折返光学系、38
…平面鏡、40…シリンドリカルレンズ、43…放物面
柱鏡、44…窓。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向が曲線形状で軸方向が直線形状に
    形成され、第1の方向から入射した各光を平行光に変換
    して第2の方向へ出力し、第2の方向から入射した各平
    行光を第1の方向に集光させる光変換素子(23)と、 外部から入射した被測定光を前記幅方向へ広がる偏平光
    に変換して、この偏平光を前記第1の方向内でかつ前記
    軸方向に対して所定の角度を有して前記光変換素子へ入
    射させる入射光学素子(22)と、 前記光変換素子の第2の方向に配設され、前記光変換素
    子から出力された各平行光を分光して各回折光を前記光
    変換素子へ入射させる分光素子(25)と、 前記光変革素子の第1の方向に配設され、前記光変換素
    子を経由した各回折光を通過させるスリット(26)と、 このスリット後方位置に配設され、前記スリットを通過
    した各回折光を前記光変換素子へ折返して再度前記分光
    素子へ入射させる反射鏡(27,31) と、 前記スリットを通過した最終の回折光を取出す出力光学
    系(28,29) とを備えた複単色計。
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