JP2001263425A - エンジンのバランサ装置 - Google Patents
エンジンのバランサ装置Info
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- JP2001263425A JP2001263425A JP2000081362A JP2000081362A JP2001263425A JP 2001263425 A JP2001263425 A JP 2001263425A JP 2000081362 A JP2000081362 A JP 2000081362A JP 2000081362 A JP2000081362 A JP 2000081362A JP 2001263425 A JP2001263425 A JP 2001263425A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転軸に2つのバランスウエイトが180°
位相をオフセットさせて設けられたバランサシャフトを
用いるエンジンのバランサ装置において、該バランサシ
ャフトへの動力伝達部で生じる騒音を抑制することを課
題とする。 【解決手段】 回転軸部14aに位相を180°オフセ
ットさせて第1、第2のバランスウエイト14b,14
cを設けてなるバランサシャフト14と、クランクシャ
フト1の回転を該バランサシャフト14の回転軸部14
aに伝達する動力伝達手段としての駆動側及び従動側の
ギヤ1c,14eとを有する構成において、上記従動側
のギヤ14eをバランサシャフト14の回転軸部14a
における第1、第2ウエイト部14b,14cの中間部
に設ける。
位相をオフセットさせて設けられたバランサシャフトを
用いるエンジンのバランサ装置において、該バランサシ
ャフトへの動力伝達部で生じる騒音を抑制することを課
題とする。 【解決手段】 回転軸部14aに位相を180°オフセ
ットさせて第1、第2のバランスウエイト14b,14
cを設けてなるバランサシャフト14と、クランクシャ
フト1の回転を該バランサシャフト14の回転軸部14
aに伝達する動力伝達手段としての駆動側及び従動側の
ギヤ1c,14eとを有する構成において、上記従動側
のギヤ14eをバランサシャフト14の回転軸部14a
における第1、第2ウエイト部14b,14cの中間部
に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンのバラン
サ装置に関し、エンジンの振動騒音対策技術の分野に属
する。
サ装置に関し、エンジンの振動騒音対策技術の分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用等のエンジンにおいては、騒音
の発生を抑制するためにバランサ装置が備えられること
があり、例えば特開平10−96450号公報には、5
気筒エンジン用のバランサ装置として、中間軸の両側に
180°位相をオフセットさせて2つのバランスウエイ
トを備えてなるバランサをクランクシャフトと平行に配
置するとともに、このバランサの一端の軸部に設けたス
プロケットと上記クランク軸に設けたスプロケットとの
間にチェーンを巻き掛け、クランクシャフトの回転によ
り該バランサを回転させるようにしたものが示されてい
る。
の発生を抑制するためにバランサ装置が備えられること
があり、例えば特開平10−96450号公報には、5
気筒エンジン用のバランサ装置として、中間軸の両側に
180°位相をオフセットさせて2つのバランスウエイ
トを備えてなるバランサをクランクシャフトと平行に配
置するとともに、このバランサの一端の軸部に設けたス
プロケットと上記クランク軸に設けたスプロケットとの
間にチェーンを巻き掛け、クランクシャフトの回転によ
り該バランサを回転させるようにしたものが示されてい
る。
【0003】このバランサ装置によれば、特に直列5気
筒エンジンにおいて問題となるシリンダブロックのピッ
チング振動が効果的に抑制され、騒音が低減されること
になる。
筒エンジンにおいて問題となるシリンダブロックのピッ
チング振動が効果的に抑制され、騒音が低減されること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のバラン
サ装置においては、クランクシャフトの回転をバランサ
に伝達する動力伝達機構が、上記のようにバランサの一
端部に設けたスプロケットにチェーンを巻き掛けた構成
であり、また、動力伝達機構がギヤを用いたものである
場合も、従動側のギヤをバランサの一端部に設けた構成
であったため、この動力伝達機構が新たな騒音の原因と
なることがあった。
サ装置においては、クランクシャフトの回転をバランサ
に伝達する動力伝達機構が、上記のようにバランサの一
端部に設けたスプロケットにチェーンを巻き掛けた構成
であり、また、動力伝達機構がギヤを用いたものである
場合も、従動側のギヤをバランサの一端部に設けた構成
であったため、この動力伝達機構が新たな騒音の原因と
なることがあった。
【0005】つまり、上記のように回転軸の両端部に1
80°位相をオフセットさせて2つのバランスウエイト
を設けたバランサの場合、両側のバランスウエイトに作
用する遠心力が180°反対側を向くためにバランサ全
体が略S字状に撓むことになり、これに伴って端部が軸
心からオフセットした状態で回転する所謂振れ回り現象
が発生することになる。そのため、端部に設けたスプロ
ケットにチェーンを捲き掛けて動力を伝達する構成の場
合は、該チェーンの張力が変動することになって、該チ
ェーンとスプロケットとの係合部で騒音が発生すること
になり、また、バランサの端部に設けたギヤを介して動
力を伝達する場合は、このギヤとクランクシャフト側の
ギヤとの間のバックラッシュが変動することになって、
両ギヤの噛み合い部で同じく騒音が発生することになる
のである。
80°位相をオフセットさせて2つのバランスウエイト
を設けたバランサの場合、両側のバランスウエイトに作
用する遠心力が180°反対側を向くためにバランサ全
体が略S字状に撓むことになり、これに伴って端部が軸
心からオフセットした状態で回転する所謂振れ回り現象
が発生することになる。そのため、端部に設けたスプロ
ケットにチェーンを捲き掛けて動力を伝達する構成の場
合は、該チェーンの張力が変動することになって、該チ
ェーンとスプロケットとの係合部で騒音が発生すること
になり、また、バランサの端部に設けたギヤを介して動
力を伝達する場合は、このギヤとクランクシャフト側の
ギヤとの間のバックラッシュが変動することになって、
両ギヤの噛み合い部で同じく騒音が発生することになる
のである。
【0006】そこで、本発明は、上記のように、回転軸
に2つのバランスウエイトが180°位相をオフセット
させて設けられたバランサを用いるエンジンのバランサ
装置において、該バランサへの動力伝達部で生じる騒音
を抑制することを課題とする。
に2つのバランスウエイトが180°位相をオフセット
させて設けられたバランサを用いるエンジンのバランサ
装置において、該バランサへの動力伝達部で生じる騒音
を抑制することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、請求項1に記載の発明(以下、第1
発明という)は、回転軸に位相を180°オフセットさ
せて第1、第2のバランスウエイトを設けてなるバラン
サ手段と、クランクシャフトの回転を該バランサ手段の
回転軸に伝達する動力伝達手段とを有するエンジンのバ
ランサ装置において、上記動力伝達手段を、上記バラン
サ手段における第1、第2ウエイト部の間で回転軸に接
続させたことを特徴とする。
発明という)は、回転軸に位相を180°オフセットさ
せて第1、第2のバランスウエイトを設けてなるバラン
サ手段と、クランクシャフトの回転を該バランサ手段の
回転軸に伝達する動力伝達手段とを有するエンジンのバ
ランサ装置において、上記動力伝達手段を、上記バラン
サ手段における第1、第2ウエイト部の間で回転軸に接
続させたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明において、動力伝達手段
を、クランクシャフトの変形の節の近傍で該クランクシ
ャフトに接続させたことを特徴とする。
発明という)は、上記第1発明において、動力伝達手段
を、クランクシャフトの変形の節の近傍で該クランクシ
ャフトに接続させたことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明(以下、第
3発明という)は、上記第1発明において、動力伝達機
構を、クランクシャフトに設けられた駆動側のハスバ歯
車と、バランサ手段の回転軸に設けられて上記駆動側の
歯車に噛み合う従動側のハスバ歯車とで構成したことを
特徴とする。
3発明という)は、上記第1発明において、動力伝達機
構を、クランクシャフトに設けられた駆動側のハスバ歯
車と、バランサ手段の回転軸に設けられて上記駆動側の
歯車に噛み合う従動側のハスバ歯車とで構成したことを
特徴とする。
【0011】そして、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明という)は、上記第1発明において、動力伝達手
段が歯車で構成されており、かつクランクシャフトを支
持するシリンダブロックを形成する第1の材料と、動力
伝達手段の歯車を形成する第2の材料の熱膨張率が異な
る場合において、バランサ手段を、上記シリンダブロッ
クから延設された第2の材料と同等の熱膨張率を有する
材料でなる支持部材に支持させたことを特徴とする。
4発明という)は、上記第1発明において、動力伝達手
段が歯車で構成されており、かつクランクシャフトを支
持するシリンダブロックを形成する第1の材料と、動力
伝達手段の歯車を形成する第2の材料の熱膨張率が異な
る場合において、バランサ手段を、上記シリンダブロッ
クから延設された第2の材料と同等の熱膨張率を有する
材料でなる支持部材に支持させたことを特徴とする。
【0012】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次の作用が得られる。
発明によれば次の作用が得られる。
【0013】まず、第1発明によれば、動力伝達手段
が、バランサ手段の回転軸における第1、第2ウエイト
部の間に接続されているので、該バランサ手段の全体
が、位相を180°オフセットさせて設けられた2つの
ウエイト部にそれぞれ作用する遠心力によって略S字状
に撓んでも、該動力伝達部の接続部は、その撓みの節も
しくはその近傍に位置することになって殆ど変位しない
ことになる。したがって、該動力伝達手段がスプロケッ
トとチェーンとを用いたものである場合には、該チェー
ンの張力の変動が低減され、また、該動力伝達手段がギ
ヤを用いたものである場合には、駆動側ギヤと従動側ギ
ヤとの間のバックラッシュの変動が抑制されるなど、新
たな騒音発生の原因となる状況が回避されることにな
る。
が、バランサ手段の回転軸における第1、第2ウエイト
部の間に接続されているので、該バランサ手段の全体
が、位相を180°オフセットさせて設けられた2つの
ウエイト部にそれぞれ作用する遠心力によって略S字状
に撓んでも、該動力伝達部の接続部は、その撓みの節も
しくはその近傍に位置することになって殆ど変位しない
ことになる。したがって、該動力伝達手段がスプロケッ
トとチェーンとを用いたものである場合には、該チェー
ンの張力の変動が低減され、また、該動力伝達手段がギ
ヤを用いたものである場合には、駆動側ギヤと従動側ギ
ヤとの間のバックラッシュの変動が抑制されるなど、新
たな騒音発生の原因となる状況が回避されることにな
る。
【0014】また、第2発明によれば、上記動力伝達手
段のクランクシャフト側の接続部が該クランクシャフト
の変形の節の近傍に設定されているので、クランクシャ
フトと動力伝達手段との接続部における該クランクシャ
フトの変形による新たな騒音の発生も防止されることに
なる。
段のクランクシャフト側の接続部が該クランクシャフト
の変形の節の近傍に設定されているので、クランクシャ
フトと動力伝達手段との接続部における該クランクシャ
フトの変形による新たな騒音の発生も防止されることに
なる。
【0015】さらに、第3発明によれば、動力伝達手段
を歯車を用いて構成する場合に、これらの歯車をハスバ
歯車で構成したので、歯車の厚さを抑制しながら両歯車
の歯面の接触面積を広くすることができ、当該バランサ
手段の軸方向寸法の増大を回避しながら、騒音の発生を
一層効果的に抑制することが可能となる。
を歯車を用いて構成する場合に、これらの歯車をハスバ
歯車で構成したので、歯車の厚さを抑制しながら両歯車
の歯面の接触面積を広くすることができ、当該バランサ
手段の軸方向寸法の増大を回避しながら、騒音の発生を
一層効果的に抑制することが可能となる。
【0016】そして、第4発明によれば、動力伝達手段
が歯車を用いて構成される場合に、バランサ手段をシリ
ンダブロックから延設された支持部材に支持させるとと
もに、この支持部材を上記歯車を構成する材料と同等の
熱膨張率を有する材料で形成したから、熱膨張により駆
動側及び従動側の歯車の半径が増大したときに、支持部
材もほぼ等しい量だけ熱膨張して、クランクシャフトと
バランサ手段との軸間距離が同様に変化することにな
る。したがって、上記両ギヤの噛み合い部におけるバッ
クラッシュがほぼ一定に保持されることになる。
が歯車を用いて構成される場合に、バランサ手段をシリ
ンダブロックから延設された支持部材に支持させるとと
もに、この支持部材を上記歯車を構成する材料と同等の
熱膨張率を有する材料で形成したから、熱膨張により駆
動側及び従動側の歯車の半径が増大したときに、支持部
材もほぼ等しい量だけ熱膨張して、クランクシャフトと
バランサ手段との軸間距離が同様に変化することにな
る。したがって、上記両ギヤの噛み合い部におけるバッ
クラッシュがほぼ一定に保持されることになる。
【0017】つまり、バランサ手段を歯車とは熱膨張率
が異なる材料で形成されているシリンダブロックに支持
させた場合、歯車の熱膨張量と、シリンダブロックの熱
膨張による軸間距離の変化量とが異なるため、駆動側ギ
ヤと従動側ギヤの噛み合い部におけるバックラッシュが
変化することになり、これが新たな騒音の原因となるの
であるが、上記第4発明によれば、このような原因によ
る騒音の発生も防止されることになるのである。
が異なる材料で形成されているシリンダブロックに支持
させた場合、歯車の熱膨張量と、シリンダブロックの熱
膨張による軸間距離の変化量とが異なるため、駆動側ギ
ヤと従動側ギヤの噛み合い部におけるバックラッシュが
変化することになり、これが新たな騒音の原因となるの
であるが、上記第4発明によれば、このような原因によ
る騒音の発生も防止されることになるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0019】図1はこの実施の形態に係る5気筒エンジ
ンのクランクシャフト1及びその週辺部を示すもので、
このクランクシャフト1は、シリンダブロックの前後の
壁部及び各気筒間の壁部に設けられる主軸受に回転自在
に支持される6つのクランクジャーナル部1a…1a
と、これらのクランクジャーナル部1a…1a間に軸心
に対してオフセットさせて設けられた5つのクランクピ
ン部1b…1bとを有し、各クランクピン部1b…1b
に、前方(図の左側)から第1〜第5気筒のピストン
(図示せず)がそれぞれコンロッド(図示せず)を介し
て連結されており、また、このクランクシャフト1の後
端部には、フライホイール2が取り付けられている。
ンのクランクシャフト1及びその週辺部を示すもので、
このクランクシャフト1は、シリンダブロックの前後の
壁部及び各気筒間の壁部に設けられる主軸受に回転自在
に支持される6つのクランクジャーナル部1a…1a
と、これらのクランクジャーナル部1a…1a間に軸心
に対してオフセットさせて設けられた5つのクランクピ
ン部1b…1bとを有し、各クランクピン部1b…1b
に、前方(図の左側)から第1〜第5気筒のピストン
(図示せず)がそれぞれコンロッド(図示せず)を介し
て連結されており、また、このクランクシャフト1の後
端部には、フライホイール2が取り付けられている。
【0020】ここで、上記主軸受の構成を図2により説
明すると、この主軸受3は、シリンダブロック4の壁部
4aの下端に設けられた半円状の上部軸受孔3aと、こ
の壁部4aにボルト5,5を用いて結合された軸受ビー
ム6に設けられた同じく半円状の下部軸受孔3bとで構
成され、これらの軸受孔3a,3b間に上記クランクシ
ャフト1のジャーナル部1aが回転自在に保持されてい
る。
明すると、この主軸受3は、シリンダブロック4の壁部
4aの下端に設けられた半円状の上部軸受孔3aと、こ
の壁部4aにボルト5,5を用いて結合された軸受ビー
ム6に設けられた同じく半円状の下部軸受孔3bとで構
成され、これらの軸受孔3a,3b間に上記クランクシ
ャフト1のジャーナル部1aが回転自在に保持されてい
る。
【0021】そして、このクランクシャフト1の下方に
はオイルパン7内に位置させてバランサ装置10が備え
られており、次に、このバランサ装置10について説明
する。
はオイルパン7内に位置させてバランサ装置10が備え
られており、次に、このバランサ装置10について説明
する。
【0022】まず、このバランサ装置10の取付構造を
説明すると、図2に示すように、シリンダブロック4の
左右のスカート部4b,4bの内側には、上記軸受ビー
ム6の左右両側から下方に延びる1対の支持部材21,
21が配設され、それぞれ複数のボルト22…22を用
いてシリンダブロック3の下端面に結合されている。そ
して、左右の支持部材21,21の下端部間にバランサ
装置10が吊り下げ状に取り付けられている。
説明すると、図2に示すように、シリンダブロック4の
左右のスカート部4b,4bの内側には、上記軸受ビー
ム6の左右両側から下方に延びる1対の支持部材21,
21が配設され、それぞれ複数のボルト22…22を用
いてシリンダブロック3の下端面に結合されている。そ
して、左右の支持部材21,21の下端部間にバランサ
装置10が吊り下げ状に取り付けられている。
【0023】このバランサ装置10は、図1〜図3に示
すように、上下に分割された上部ケース11aと下部ケ
ース11bとを有し、これらのケース11a,11bが
複数のボルト12…12によって結合されているととも
に、左右両側部を結合するボルト12…12は上記支持
部材21,21に締め込まれ、これによりバランサ装置
10の全体が左右の支持部材21、21に支持されてい
る。その場合に、支持部材21,21の下面と上部ケー
ス11aの上面との間には、バランサ装置10の取りつ
け高さを調整するためのシム13,13が挟み込まれて
いる。
すように、上下に分割された上部ケース11aと下部ケ
ース11bとを有し、これらのケース11a,11bが
複数のボルト12…12によって結合されているととも
に、左右両側部を結合するボルト12…12は上記支持
部材21,21に締め込まれ、これによりバランサ装置
10の全体が左右の支持部材21、21に支持されてい
る。その場合に、支持部材21,21の下面と上部ケー
ス11aの上面との間には、バランサ装置10の取りつ
け高さを調整するためのシム13,13が挟み込まれて
いる。
【0024】また、上記ケース11a,11b内に、2
本のバランサシャフト14,14が回転自在に収納、保
持されている。これらのバランサシャフト14,14
は、クランクシャフト1の軸心方向に互いに隣接して平
行に配置され、いずれも、回転軸部14aと、その前端
部及び後端部に重心を軸心からオフセットさせてそれぞ
れ設けられた第1、第2ウエイト部14b,14cとを
有するとともに、図1、図4に示すように、両バランサ
シャフト14,14は、第1ウエイト部14b,14b
の後方に隣接されて設けられた連動ギヤ14d,14d
が互いに噛み合わされていることにより、等速で反対方
向に回転するように構成されている。
本のバランサシャフト14,14が回転自在に収納、保
持されている。これらのバランサシャフト14,14
は、クランクシャフト1の軸心方向に互いに隣接して平
行に配置され、いずれも、回転軸部14aと、その前端
部及び後端部に重心を軸心からオフセットさせてそれぞ
れ設けられた第1、第2ウエイト部14b,14cとを
有するとともに、図1、図4に示すように、両バランサ
シャフト14,14は、第1ウエイト部14b,14b
の後方に隣接されて設けられた連動ギヤ14d,14d
が互いに噛み合わされていることにより、等速で反対方
向に回転するように構成されている。
【0025】その場合に、両バランサシャフト14,1
4における第1、第2ウエイト部14b,14cの重心
のオフセット方向の位相は180°反対側とされている
とともに、両バランサシャフト14,14の第1ウエイ
ト部14b,14b同士、及び第2ウエイト部14c,
14c同士が常に同じ高さに位置するように、上記連動
ギヤ14d,14dの噛み合せが設定されている。
4における第1、第2ウエイト部14b,14cの重心
のオフセット方向の位相は180°反対側とされている
とともに、両バランサシャフト14,14の第1ウエイ
ト部14b,14b同士、及び第2ウエイト部14c,
14c同士が常に同じ高さに位置するように、上記連動
ギヤ14d,14dの噛み合せが設定されている。
【0026】さらに、図1、図5に示すように、一方の
バランサシャフト14の回転軸部14aにおける第1、
第2ウエイト部14b,14cの中間の部分には従動ギ
ヤ14eが設けられており、この従動ギヤ14eが、上
記クランクシャフト1における前方から4番目の(第4
気筒の)クランクピン部1bとその後方のクランクジャ
ーナル部1aとの間に設けられた駆動ギヤ1cに噛み合
わされている。その場合に、この駆動ギヤ1cと上記従
動ギヤ14eとは、歯面が傾斜したハスバ歯車とされて
いる。なお、この実施の形態においては、一対のバラン
サシャフト14,14を連動させる連動ギヤ14d,1
4dもハスバ歯車で構成されている。
バランサシャフト14の回転軸部14aにおける第1、
第2ウエイト部14b,14cの中間の部分には従動ギ
ヤ14eが設けられており、この従動ギヤ14eが、上
記クランクシャフト1における前方から4番目の(第4
気筒の)クランクピン部1bとその後方のクランクジャ
ーナル部1aとの間に設けられた駆動ギヤ1cに噛み合
わされている。その場合に、この駆動ギヤ1cと上記従
動ギヤ14eとは、歯面が傾斜したハスバ歯車とされて
いる。なお、この実施の形態においては、一対のバラン
サシャフト14,14を連動させる連動ギヤ14d,1
4dもハスバ歯車で構成されている。
【0027】ここで、上記シリンダブロック3はアルミ
系金属で形成されているとともに、バランサ装置10を
支持する左右一対の支持部材21,21は、上記駆動ギ
ヤ1c及び従動ギヤ14eが鉄系金属で形成されている
のに合わせて、鉄系金属で形成されている。
系金属で形成されているとともに、バランサ装置10を
支持する左右一対の支持部材21,21は、上記駆動ギ
ヤ1c及び従動ギヤ14eが鉄系金属で形成されている
のに合わせて、鉄系金属で形成されている。
【0028】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0029】エンジンの作動時において、クランクシャ
フト1が回転すると、該クランクシャフト1に設けられ
た駆動ギヤ1cとバランサ装置10の一方のバランサシ
ャフト14に設けられた従動ギヤ14eとを介して、こ
の一方のバランサシャフト14が回転駆動されるととも
に、さらに連動ギヤ14d,14dを介して他方のバラ
ンサシャフト14も回転駆動されることになる。
フト1が回転すると、該クランクシャフト1に設けられ
た駆動ギヤ1cとバランサ装置10の一方のバランサシ
ャフト14に設けられた従動ギヤ14eとを介して、こ
の一方のバランサシャフト14が回転駆動されるととも
に、さらに連動ギヤ14d,14dを介して他方のバラ
ンサシャフト14も回転駆動されることになる。
【0030】その場合に、これらのバランサシャフト1
4,14には、位相を180°オフセットさせて第1、
第2ウエイト部14b,14cが設けられているととも
に、両バランサシャフト14,14の第1ウエイト部1
4b,14b同士及び第2ウエイト部14c,14c同
士は常に同じ高さになるように回転するから、例えば図
1に示すように、両バランサシャフト14,14の第1
ウエイト部14b,14bが上死点に位置するときに
は、両バランサシャフト14,14の第2ウエイト部1
4c,14cは下死点に位置することになり、このと
き、バランサ装置10の全体によりM方向のモーメント
が生成されることになる。
4,14には、位相を180°オフセットさせて第1、
第2ウエイト部14b,14cが設けられているととも
に、両バランサシャフト14,14の第1ウエイト部1
4b,14b同士及び第2ウエイト部14c,14c同
士は常に同じ高さになるように回転するから、例えば図
1に示すように、両バランサシャフト14,14の第1
ウエイト部14b,14bが上死点に位置するときに
は、両バランサシャフト14,14の第2ウエイト部1
4c,14cは下死点に位置することになり、このと
き、バランサ装置10の全体によりM方向のモーメント
が生成されることになる。
【0031】また、これとは逆に、両バランサシャフト
14,14の第1ウエイト部14b,14bが下死点に
位置するときには、両バランサシャフト14,14の第
2ウエイト部14c,14cは上死点に位置することに
なり、このときは、バランサ装置10の全体によりM′
方向のモーメントが生成されることになる。
14,14の第1ウエイト部14b,14bが下死点に
位置するときには、両バランサシャフト14,14の第
2ウエイト部14c,14cは上死点に位置することに
なり、このときは、バランサ装置10の全体によりM′
方向のモーメントが生成されることになる。
【0032】そして、このようにしてバランサ装置10
によって生成されるモーメントM,M′が、エンジン各
気筒の爆発によって発生するエンジン全体の振動を抑制
することになり、これにより、該エンジンの騒音が低減
されることになる。その場合に、特にこの実施の形態の
ように、当該バランサ装置10をピッチング振動が現れ
やすい5気筒エンジンに適用することにより、このピッ
チング振動が効果的に抑制されることになる。
によって生成されるモーメントM,M′が、エンジン各
気筒の爆発によって発生するエンジン全体の振動を抑制
することになり、これにより、該エンジンの騒音が低減
されることになる。その場合に、特にこの実施の形態の
ように、当該バランサ装置10をピッチング振動が現れ
やすい5気筒エンジンに適用することにより、このピッ
チング振動が効果的に抑制されることになる。
【0033】一方、バランサ装置10の内部において
は、図6に示すように、各バランサシャフト14の回転
軸部14aの前、後端部にそれぞれ設けられた第1、第
2ウエイト部14b,14cに作用する遠心力F,Fが
180°反対側を向くため、図に鎖線X,Xで示すよう
なモードの曲げ変形が発生し、この状態で回転するため
に、回転軸部14aの両端部が矢印Y,Yで示すように
振れ回りすることになる。したがって、この回転軸部1
4aに動力を伝達するためのギヤやスプロケットを回転
軸部の端部に取り付けた場合、これらの回転中心の位置
が変動して、ギヤの噛み合わせ部におけるバックラッシ
ュの変動やチェーンの張力の変動等が発生することにな
る。
は、図6に示すように、各バランサシャフト14の回転
軸部14aの前、後端部にそれぞれ設けられた第1、第
2ウエイト部14b,14cに作用する遠心力F,Fが
180°反対側を向くため、図に鎖線X,Xで示すよう
なモードの曲げ変形が発生し、この状態で回転するため
に、回転軸部14aの両端部が矢印Y,Yで示すように
振れ回りすることになる。したがって、この回転軸部1
4aに動力を伝達するためのギヤやスプロケットを回転
軸部の端部に取り付けた場合、これらの回転中心の位置
が変動して、ギヤの噛み合わせ部におけるバックラッシ
ュの変動やチェーンの張力の変動等が発生することにな
る。
【0034】しかし、このバランサ装置10において
は、クランクシャフト1の駆動ギヤ1cから動力が入力
される従動ギヤ14eが上記第1、第2ウエイト部14
b,14cの中間部に設けられているので、この従動ギ
ヤ14eの配設位置が上記曲げモードの節もしくはその
近傍に位置することになり、このようなモードの撓みが
発生しても、従動ギヤ14eの回転中心がほぼ一定位置
に保持されることになる。したがって、駆動ギヤ1cと
の噛み合い部におけるバックラッシュの変動が抑制さ
れ、この変動に起因するバランサ装置内部での新たな騒
音の発生が防止されることになる。
は、クランクシャフト1の駆動ギヤ1cから動力が入力
される従動ギヤ14eが上記第1、第2ウエイト部14
b,14cの中間部に設けられているので、この従動ギ
ヤ14eの配設位置が上記曲げモードの節もしくはその
近傍に位置することになり、このようなモードの撓みが
発生しても、従動ギヤ14eの回転中心がほぼ一定位置
に保持されることになる。したがって、駆動ギヤ1cと
の噛み合い部におけるバックラッシュの変動が抑制さ
れ、この変動に起因するバランサ装置内部での新たな騒
音の発生が防止されることになる。
【0035】ここで、クランクシャフト1も各気筒の爆
発によって所定のモードで変形するのであるが、その場
合の変形の節は該シャフト1の重心位置の近傍に発生す
る。つまり、この実施の形態に係るクランクシャフト1
の場合、図1に示すように、後端部にフライホイール2
が取り付けられているので、前後方向の中央部より後端
部寄りに変形の節が発生することになる。
発によって所定のモードで変形するのであるが、その場
合の変形の節は該シャフト1の重心位置の近傍に発生す
る。つまり、この実施の形態に係るクランクシャフト1
の場合、図1に示すように、後端部にフライホイール2
が取り付けられているので、前後方向の中央部より後端
部寄りに変形の節が発生することになる。
【0036】そこで、この実施の形態では、上記バラン
サ装置10を駆動する駆動ギヤ1cを、クランクシャフ
ト1における後端部寄りの第4気筒のクランクピン部1
bの後方に設けることにより、この駆動ギヤ1cをクラ
ンクシャフト1の変形の節の近傍に位置させているので
ある。これにより、クランクシャフト1の変形による駆
動ギヤ1cと従動ギヤ14eの間のバックラッシュの変
動も抑制され、バランサ装置10の駆動機構での新たな
騒音の発生が一層効果的に抑制されることになる。
サ装置10を駆動する駆動ギヤ1cを、クランクシャフ
ト1における後端部寄りの第4気筒のクランクピン部1
bの後方に設けることにより、この駆動ギヤ1cをクラ
ンクシャフト1の変形の節の近傍に位置させているので
ある。これにより、クランクシャフト1の変形による駆
動ギヤ1cと従動ギヤ14eの間のバックラッシュの変
動も抑制され、バランサ装置10の駆動機構での新たな
騒音の発生が一層効果的に抑制されることになる。
【0037】また、この実施の形態では、互いに噛み合
う上記駆動ギヤ1cと従動ギヤ14eがハスバ歯車によ
って構成されているので、歯幅を厚くしなくても歯面の
広い接触面積が得られることになる。したがって、当該
バランサ装置10の軸方向寸法を抑制しながら、両ギヤ
1c,14eの噛み合い部における騒音の発生がさらに
抑制されることになる。
う上記駆動ギヤ1cと従動ギヤ14eがハスバ歯車によ
って構成されているので、歯幅を厚くしなくても歯面の
広い接触面積が得られることになる。したがって、当該
バランサ装置10の軸方向寸法を抑制しながら、両ギヤ
1c,14eの噛み合い部における騒音の発生がさらに
抑制されることになる。
【0038】そして、特にこのバランサ装置10は、シ
リンダブロック4のスカート部4b,4bの内側に配設
されて、主軸受3を構成する軸受ビーム6の左右両側か
ら下方に延びる1対の支持部材21,21を介してシリ
ンダブロック3に取り付けられているが、この支持部材
21,21は上記駆動ギヤ1c及び従動ギヤ14eと同
様に鉄系金属で形成されているので、エンジンの運転に
伴い、熱膨張により従動ギヤ1c及び駆動ギヤ14eの
半径R1,R2(図5参照)が増加しても、それらの増
加量の和とほぼ等しい量だけ該支持部材21,21が熱
膨張し、図5に示すクランクシャフト1とバランサシャ
フト14の軸間距離Lも同様に増加することになる。
リンダブロック4のスカート部4b,4bの内側に配設
されて、主軸受3を構成する軸受ビーム6の左右両側か
ら下方に延びる1対の支持部材21,21を介してシリ
ンダブロック3に取り付けられているが、この支持部材
21,21は上記駆動ギヤ1c及び従動ギヤ14eと同
様に鉄系金属で形成されているので、エンジンの運転に
伴い、熱膨張により従動ギヤ1c及び駆動ギヤ14eの
半径R1,R2(図5参照)が増加しても、それらの増
加量の和とほぼ等しい量だけ該支持部材21,21が熱
膨張し、図5に示すクランクシャフト1とバランサシャ
フト14の軸間距離Lも同様に増加することになる。
【0039】したがって、両ギヤ1c,14eの噛み合
い部におけるバックラッシュは運転前に設定された最適
な値に維持されることになり、バランサ装置10を熱膨
張率の大きなアルミ系金属で形成されたシリンダブロッ
ク3に直接支持させた場合のように、ギヤ1c,14e
の半径R1,R2の和の増加量よりも軸間距離Lの増加
量が大きくなって、バックラッシュが増大するといった
事態が防止され、このようなバックラッシュの増大によ
る新たな騒音の発生も回避されることになる。
い部におけるバックラッシュは運転前に設定された最適
な値に維持されることになり、バランサ装置10を熱膨
張率の大きなアルミ系金属で形成されたシリンダブロッ
ク3に直接支持させた場合のように、ギヤ1c,14e
の半径R1,R2の和の増加量よりも軸間距離Lの増加
量が大きくなって、バックラッシュが増大するといった
事態が防止され、このようなバックラッシュの増大によ
る新たな騒音の発生も回避されることになる。
【0040】なお、以上の実施の形態は本発明を5気筒
エンジンに適用した場合のものであるが、本発明は、こ
れに限らず、回転軸に位相を180°オフセットさせて
2つのウエイト部が設けられるバランサシャフトが用い
られる場合に、広く適用できるものである。
エンジンに適用した場合のものであるが、本発明は、こ
れに限らず、回転軸に位相を180°オフセットさせて
2つのウエイト部が設けられるバランサシャフトが用い
られる場合に、広く適用できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、バランサ手段が位相を180°オフセットさせて設
けられた2つのウエイト部にそれぞれ作用する遠心力に
より略S字状に撓んでも、該バランサ手段の回転軸部に
おける動力伝達手段の接続部の位置は殆ど変位しないこ
とになる。したがって、該動力伝達手段がスプロケット
とチェーンとを用いたものである場合には、該チェーン
の張力の変動が抑制され、また、該動力伝達手段がギヤ
を用いたものである場合には、駆動側のギヤと従動側の
ギヤの間のバックラッシュの変動が抑制されるなど、新
たな騒音発生の原因となる状況が回避されることにな
り、このバランサ装置を用いることによるエンジンの騒
音低減効果が一層高められることになる。
ば、バランサ手段が位相を180°オフセットさせて設
けられた2つのウエイト部にそれぞれ作用する遠心力に
より略S字状に撓んでも、該バランサ手段の回転軸部に
おける動力伝達手段の接続部の位置は殆ど変位しないこ
とになる。したがって、該動力伝達手段がスプロケット
とチェーンとを用いたものである場合には、該チェーン
の張力の変動が抑制され、また、該動力伝達手段がギヤ
を用いたものである場合には、駆動側のギヤと従動側の
ギヤの間のバックラッシュの変動が抑制されるなど、新
たな騒音発生の原因となる状況が回避されることにな
り、このバランサ装置を用いることによるエンジンの騒
音低減効果が一層高められることになる。
【0042】また、第2発明によれば、上記動力伝達手
段のクランクシャフト側の接続部が該クランクシャフト
の変形の節の近傍に設定されているので、クランクシャ
フトと動力伝達手段との接続部における該クランクシャ
フトの変形による新たな騒音の発生も防止され、さらに
騒音が低減されることになる。
段のクランクシャフト側の接続部が該クランクシャフト
の変形の節の近傍に設定されているので、クランクシャ
フトと動力伝達手段との接続部における該クランクシャ
フトの変形による新たな騒音の発生も防止され、さらに
騒音が低減されることになる。
【0043】また、第3発明によれば、動力伝達手段を
歯車を用いて構成する場合に、これらの歯車をハスバ歯
車によって構成したので、歯車の厚さ、即ちバランサ手
段の軸方向の寸法の増大を回避しながら、噛み合い部に
おける騒音の発生が一層効果的に低減されることにな
る。
歯車を用いて構成する場合に、これらの歯車をハスバ歯
車によって構成したので、歯車の厚さ、即ちバランサ手
段の軸方向の寸法の増大を回避しながら、噛み合い部に
おける騒音の発生が一層効果的に低減されることにな
る。
【0044】そして、第4発明によれば、動力伝達手段
が歯車を用いて構成される場合に、これらの歯車を形成
する材料とシリンダブロックを形成する材料の熱膨張率
が異なることによる両歯車間のバックラッシュの変化が
防止されることになり、このバックラッシュの変化によ
る新たな騒音の発生も抑制されることになる。
が歯車を用いて構成される場合に、これらの歯車を形成
する材料とシリンダブロックを形成する材料の熱膨張率
が異なることによる両歯車間のバックラッシュの変化が
防止されることになり、このバックラッシュの変化によ
る新たな騒音の発生も抑制されることになる。
【図1】 本発明の実施の形態に係るエンジンのクラン
クシャフト周辺を示す側面図である。
クシャフト周辺を示す側面図である。
【図2】 図1のA−A線による断面図である。
【図3】 図1のB−B線による断面図である。
【図4】 図1のC−C線による断面図である。
【図5】 図1のD−D線による断面図である。
【図6】 バランサシャフトの変形のモードを示す説明
図である。
図である。
1 クランクシャフト 1c 駆動ギヤ(動力伝達手段) 3 シリンダブロック 10 バランサ装置 14 バランサシャフト(バランサ手段) 14a 回転軸部 14b 第1ウエイト部 14c 第2ウエイト部 14e 従動ギヤ(動力伝達手段) 21 支持部材
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸に位相を180°オフセットさせ
て第1、第2のウエイト部を設けてなるバランサ手段
と、クランクシャフトの回転を該バランサ手段の回転軸
に伝達する動力伝達手段とを有し、該動力伝達手段が、
上記バランサ手段における第1、第2ウエイト部の間で
回転軸に接続されていることを特徴とするエンジンのバ
ランサ装置。 - 【請求項2】 動力伝達手段は、クランクシャフトの変
形の節の近傍で該クランクシャフトに接続されているこ
とを特徴とする請求項1に記載のエンジンのバランサ装
置。 - 【請求項3】 動力伝達手段は、クランクシャフトに設
けられた駆動側のハスバ歯車と、バランサ手段の回転軸
に設けられて上記駆動側の歯車に噛み合う従動側のハス
バ歯車とで構成されていることを特徴とする請求項1に
記載のエンジンのバランサ装置。 - 【請求項4】 動力伝達手段が歯車で構成されており、
かつクランクシャフトを支持するシリンダブロックを形
成する第1の材料と、上記動力伝達手段の歯車を形成す
る第2の材料の熱膨張率が異なる場合において、バラン
サ手段は、上記シリンダブロックから延設された第2の
材料と同等の熱膨張率を有する材料でなる支持部材に支
持されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジ
ンのバランサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000081362A JP2001263425A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | エンジンのバランサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000081362A JP2001263425A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | エンジンのバランサ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001263425A true JP2001263425A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18598311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000081362A Pending JP2001263425A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | エンジンのバランサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001263425A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121481A1 (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Takamatsu, Toshiro | 蝶番ユニット及びこの蝶番ユニットを用いたドアシステム |
WO2006059657A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Takamatsu, Toshiro | 折戸の吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システム |
JP2006250256A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のクランクシャフト構造 |
-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000081362A patent/JP2001263425A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121481A1 (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Takamatsu, Toshiro | 蝶番ユニット及びこの蝶番ユニットを用いたドアシステム |
WO2006059657A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Takamatsu, Toshiro | 折戸の吊設機構及びこの吊設機構を用いた折戸システム |
JP2006250256A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のクランクシャフト構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050412 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050816 |