JP2001263342A - 動圧気体軸受装置 - Google Patents

動圧気体軸受装置

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JP2001263342A
JP2001263342A JP2000080142A JP2000080142A JP2001263342A JP 2001263342 A JP2001263342 A JP 2001263342A JP 2000080142 A JP2000080142 A JP 2000080142A JP 2000080142 A JP2000080142 A JP 2000080142A JP 2001263342 A JP2001263342 A JP 2001263342A
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Japan
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shaft
thrust
dynamic pressure
sleeve
hub
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Application number
JP2000080142A
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English (en)
Inventor
Keigo Kusaka
圭吾 日下
Tsutomu Hamada
力 浜田
隆文 ▲浅▼田
Takafumi Asada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧気体軸受装置において、回転の安定性と
信頼性を向上させる。 【解決手段】 外周面4bにラジアル方向動圧発生溝9
を設けた軸4を、突出軸部4aを介してスラストフラン
ジ3の上面に固定している。ハブ5に一体的に設けられ
たスリーブ7を軸4に回転自在に嵌合し、また、ハブ5
に固定され、突出軸部4aが貫通する孔を有し、上面と
下面にスラスト方向動圧発生溝10a,10bを設けた
略環状のスラスト軸受板8を軸4の下面とスラストフラ
ンジ3の上面との間に入り込むように配置してある。こ
こで、スリーブ7の内周面7aにもラジアル方向動圧発
生溝11を設けることにより、スリーブ7を軸4に対し
て相対的に回転させたとき、ラジアル方向の動圧が高く
なり、回転安定性と信頼性の向上を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧型の気体軸受
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスクを用いた記録装置等はそ
の性能が向上し、またデータの転送速度が高速化してい
るため、この種の記録装置に用いられる回転モータ部は
高速、高精度回転が必要となり、その回転主軸部には動
圧型の非接触軸受装置が用いられようとしている。
【0003】以下、図6を参照しながら、上述した従来
の動圧気体軸受装置の一例について説明する。図6にお
いて、1はモータステータ2を取り付けたベースとして
のフレーム、3はフレーム1に立設されたスラストフラ
ンジ、4は軸で、小径の突出軸部4aを介してスラスト
フランジ3の上面に同軸的に固定されている。5はモー
タロータ6が取り付けられたハブ、7はハブ5に一体的
に設けられたスリーブであり、軸4に回転自在に嵌合さ
れている。8はハブ5に固定された略環状のスラスト軸
受板で、突出軸部4aが貫通する孔を有し、軸4の下面
のスラスト受面4cとスラストフランジ3の上面のスラ
スト受面3aとの間に入り込んでいる。9は軸4の外周
面4bに形設されラジアル方向に圧力を発生する動圧発
生溝、10a,10bはスラスト軸受板8に形設されス
ラスト方向に圧力を発生する動圧発生溝である。
【0004】以上のように構成された従来の動圧気体軸
受装置について、その動作を説明する。モータステータ
2に通電すると、モータロータ6を取り付けたハブ5
は、スリーブ7,スラスト軸受板8と共に矢印B方向に
回転を始める。この時、スラスト軸受板8の上面に設け
られた動圧発生溝10aは軸4の下面のスラスト受面4
cとの間で圧力を発生し、ハブ5を押し下げる方向に圧
力を発生すると共に、スラスト軸受板8の下面に設けら
れた動圧発生溝10bはハブ5を逆に押し上げる方向に
圧力を発生し、双方向の力のバランスでハブ5は浮上し
て回転位置が定まり、同時に、軸4の外周面4bに設け
られた動圧発生溝9は気体をかき集めラジアル方向に圧
力を発生してスリーブ7を押し離し、スリーブ7および
スラスト軸受板8は軸4およびスラストフランジ3に対
して非接触で安定に回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、次のような問題がある。流体として、油
と比較して粘性の低い気体を用いているために、軸受の
ラジアル方向の剛性および負荷容量を大きくする必要が
ある。
【0006】ここで、軸受のラジアル方向の剛性とは、
ハブ5等に接続された負荷(外部負荷)が軸受装置に及
ぼすラジアル方向の外力に対するハブ5等のラジアル方
向へのずれにくさをいう。また同じく負荷容量とは、ラ
ジアル方向でのハブ5のずれが設計上の許容限度となる
ような前記外力の大きさをいい、スリーブ7と軸4間の
空間の気体がハブ5に及ぼすラジアル方向の圧力の総和
に実質的に相当する。
【0007】軸受のラジアル方向の剛性および負荷容量
を大きくすると、ハブ5の回転に外部負荷の外力が与え
る影響を小さくできる。これにより、ハブ5の回転の安
定性が向上する。
【0008】従来例の動圧気体軸受装置で、所定の回転
数におけるラジアル方向の剛性および負荷容量を大きく
するには、スリーブ7の内周面7aに対する軸4の外周
面4bの面積を大きくすることが考えられる。しかし、
軸4の長さや径は、軸受装置の大きさや加工精度等によ
り制約され、大きさに限界がある。したがって、軸受装
置はある一定の大きさの中で前記剛性と負荷容量を大き
くする必要があった。それには、図7に示すスリーブ7
内に発生するラジアル方向の圧力の総和を大きくするた
めに軸受装置の単位長さあたりの圧力を高くすることが
必要であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の動圧気体軸受装置は、フレームに立設され
たスラストフランジの上面に、小径の突出軸部を介して
同軸的に固定された軸と、ハブに設けられ、前記軸に対
して相対的に回転自在に嵌合されたスリーブと、前記ハ
ブに固定され、前記突出軸部が貫通する孔を有し、前記
軸の下面と前記スラストフランジの上面との間に入り込
む略環状のスラスト軸受板と、前記スリーブを前記軸に
対して相対的に回転させる駆動手段とを備え、前記軸の
外周面とこれに対向する前記スリーブの内周面の両方に
ラジアル方向動圧発生溝を有し、前記軸の下面とこれに
対向する前記スラスト軸受板の上面のいずれか一方、お
よび、前記スラストフランジの上面とこれに対向する前
記スラスト軸受板の下面のいずれか一方にスラスト方向
動圧発生溝を有することを特徴とするものである。
【0010】本発明は、上記構成によって、軸の外周面
およびスリーブの内周面に設けた動圧発生溝によりラジ
アル方向の気体の圧力をより高めることになり、軸受の
ラジアル方向の剛性および負荷容量を大きくすることが
できる。
【0011】また、比較的低い回転数においても、気体
のラジアル方向の圧力の総和が十分大きくできるため、
ハブ等の回転が安定に保たれる。このため、ハブ等の回
転開始時および停止時におけるスリーブの内周面と軸の
外周面とが低回転でのみ接触することに対する安定性を
高めることができる。これより、スリーブ内周面での摩
耗粉の発生を抑えることができ、動圧気体軸受装置の信
頼性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。図1は
本発明の一実施の形態における動圧気体軸受装置の縦断
面を示したもので、図6と同一部分には同一符号を付し
てある。すなわち、1はモータステータ2を取り付けた
ベースとしてのフレーム、3はフレーム1に立設された
スラストフランジ、4は軸で、小径の突出軸部4aを介
してスラストフランジ3の上面に同軸的に固定されてい
る。5はモータロータ6が取り付けられたハブ、7はハ
ブ5に一体的に設けられたスリーブであり、軸4に回転
自在に嵌合されている。8はハブ5に固定された略環状
のスラスト軸受板で、突出軸部4aが貫通する穴を有
し、軸4の下面のスラスト受面4cとスラストフランジ
3の上面との間に入り込んでいる。9は軸4の外周面4
bに設けられラジアル方向に圧力を発生する動圧発生
溝、10a,10bはスラスト軸受板8に設けられスラ
スト方向に圧力を発生する動圧発生溝である。ここで、
スリーブ7の内周面7aにもラジアル方向に圧力を発生
する動圧発生溝11を形設している。
【0013】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における動圧気体軸受装置について、図1〜図5を
用いてその動作を説明する。図1において、モータステ
ータ2に通電すると、モータロータ6を取り付けたハブ
5は、スリーブ7,スラスト軸受板8と共に矢印A方向
に回転を始める。この時、図2に示すスラスト軸受板8
の上面に設けられた動圧発生溝10aにより軸4のスラ
スト受面4cとの間で圧力を発生し、ハブ5を押し下げ
る方向に圧力を発生する。また、図3に示すスラスト軸
受板8の下面に設けられた動圧発生溝10bはハブ5を
逆に押し上げる方向に圧力を発生し、双方向の力のバラ
ンスでハブ5は浮上して回転位置は定まる。一方、軸4
の外周面4bに設けられた動圧発生溝9および図4に示
したスリーブ7の内周面7aに設けられた動圧発生溝1
1によりラジアル方向に圧力を発生し、スリーブ7およ
びスラスト軸受板8は軸4およびスラストフランジ3に
対して非接触で安定に回転する。
【0014】この結果、図5に示したように、従来例の
ラジアル方向の圧力分布(図7)の圧力の総和(面積)
より、軸4の外周面4bとスリーブ7の内周面7aの両
方に動圧発生構9,11を設けた分、スリーブ7をラジ
アル方向に押し離す圧力の総和が大きくなる。よって、
軸受のラジアル方向の剛性および負荷容量を大きくする
ことができる。
【0015】なお、本実施の形態では、スラスト方向の
動圧発生溝がスラスト軸受板側にあって軸側やスラスト
フランジ側にない場合について説明したが、逆に、軸側
やスラストフランジ側にあってスラスト軸受板側にない
場合でも同様である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸の外周面およびスリーブの内周面の両方にラジアル方
向動圧発生溝を設けることによりラジアル方向の圧力を
高め、これにより、軸受のラジアル方向の剛性および負
荷容量が高まり、ハブの回転の安定性を向上させること
ができる。
【0017】また、ハブの回転が低回転数においても安
定なため、軸の外周面とスリーブの内周面とが低回転の
時のみ接触することになり、このため、スリーブ内周面
の摩耗粉の発生を抑制でき、回転の安定性および信頼性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における動圧気体軸受装
置の縦断面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるスラスト軸受板
の上面詳細図
【図3】本発明の一実施の形態におけるスラスト軸受板
の下面詳細図
【図4】本発明の一実施の形態におけるスリーブの縦断
面図
【図5】本発明の一実施の形態における軸・スリーブ間
に発生するラジアル方向の圧力分布図
【図6】従来例の動圧気体軸受装置の縦断面図
【図7】従来例の軸・スリーブ間に発生するラジアル方
向の圧力分布図
【符号の説明】
1 フレーム 2 モータステータ 3 スラストフランジ 4 軸 4a 突出軸部 4b 外周面 4c スラスト受面 5 ハブ 6 モータロータ 7 スリーブ 7a 内周面 8 スラスト軸受板 9,11 ラジアル方向の動圧発生溝 10a,10b スラスト方向の動圧発生溝
フロントページの続き (72)発明者 ▲浅▼田 隆文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 BA04 CA02 JA02 KA04 KA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに立設されたスラストフランジ
    の上面に、小径の突出軸部を介して同軸的に固定された
    軸と、ハブに設けられ、前記軸に対して相対的に回転自
    在に嵌合されたスリーブと、前記ハブに固定され、前記
    突出軸部が貫通する孔を有し、前記軸の下面と前記スラ
    ストフランジの上面との間に入り込む略環状のスラスト
    軸受板と、前記スリーブを前記軸に対して相対的に回転
    させる駆動手段とを備え、 前記軸の外周面とこれに対向する前記スリーブの内周面
    の両方にラジアル方向動圧発生溝を有し、前記軸の下面
    とこれに対向する前記スラスト軸受板の上面のいずれか
    一方、および、前記スラストフランジの上面とこれに対
    向する前記スラスト軸受板の下面のいずれか一方にスラ
    スト方向動圧発生溝を有することを特徴とする動圧気体
    軸受装置。
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