JP2001263024A - エンジンの油圧動力取出軸の潤滑装置 - Google Patents

エンジンの油圧動力取出軸の潤滑装置

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JP2001263024A
JP2001263024A JP2000082231A JP2000082231A JP2001263024A JP 2001263024 A JP2001263024 A JP 2001263024A JP 2000082231 A JP2000082231 A JP 2000082231A JP 2000082231 A JP2000082231 A JP 2000082231A JP 2001263024 A JP2001263024 A JP 2001263024A
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spline
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oil
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Junji Nakada
純二 中田
Katsumi Yaguchi
勝己 矢口
Kenji Tamura
健二 田邑
Fumiyoshi Nakamura
文美 中村
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの油圧動力取出軸の潤滑構成の改良。 【解決手段】クランクケース1に連接しているギヤケー
ス28に、油圧動力取出軸23の両端部をベアリング2
7,27を介して軸支し、油圧動力取出軸23の中空部
23a両端のスプライン23a,23a部に、主油圧ポ
ンプ24及び副油圧ポンプ25の入力軸24a,25a
をスプライン嵌合して連結し、油圧動力取出軸23の中
空部23aにおける一方のスプライン23b部近傍を大
径部23cに構成し、この大径部23cの中心部に中空
部23aに連通している放射方向油穴30aを連通し、
放射方向油穴30aの外周側端部に、回転方向の上手側
から交叉油穴30bを接続して、屈折油穴30を構成す
る。油圧動力取出軸23の回転に伴って、屈折油穴30
から多量の潤滑油が油圧動力取出軸23の中空部23a
に流入し、次いで一方のスプライン23b部に浸入潤滑
し、次いで、中空部23aを通って他側のスプライン2
3b部に流れて浸入潤滑し、スプライン23b,23b
を円滑に潤滑し異常摩耗を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの油圧
動力取出軸の潤滑装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来装置は、図2に示すように、クラン
クケース1の下部に連接しているギヤケース28には、
油圧動力取出軸23の両端部をベアリング27,27を
介して軸支し、この油圧動力取出軸23の中空部23a
両端のスプライン23b,23b部に、主油圧ポンプ2
4の入力軸24a及び副油圧ポンプ25の入力軸25a
をスプライン嵌合し、油圧動力取出軸23における一方
のスプライン23b近傍に、放射方向の油穴26を形成
すると共に、油圧動力取出軸23における他方のスプラ
イン23b近傍に、放射方向の油穴26を形成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では、油圧動
力取出軸23の油穴26の外周端部からギヤケース28
の潤滑油の油面までの距離が長く、また、油圧動力取出
軸23に形成する油穴26が放射方向であるため、中空
部23aへ潤滑油が入りにくく、スプライン23b部に
浸入する潤滑油が少なく潤滑が不十分となり、スプライ
ン23b,23b部が異常摩耗するという問題点が発生
していた。
【0004】このような異常摩耗を防止するために、油
圧動力取出軸23の中空部23aにグリスを封入すると
所定の効果が得られるが、グリスが流出してしまうとそ
の効果もなく、また、所定時間毎にグリスを封入する必
要があり、工数がかかり問題であった。そこで、この発
明では、このような問題点を解決しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、この
ような問題点を解決するために、クランクケース1の下
部に連接しているギヤケース28には油圧動力取出軸2
3の両端部をベアリング27,27を介して軸支し、前
記油圧動力取出軸23の中空部23aの両端に形成した
スプライン23b,23b部に、主油圧ポンプ24及び
副油圧ポンプ25の入力軸24a,入力軸25aをスプ
ライン嵌合して連結し、前記油圧動力取出軸23におけ
る一方のスプライン23b近傍を大径部23cに構成
し、この大径部23cの中心側に前記中空部23aに連
通している放射方向の油穴30aを構成し、前記放射方
向油穴30aの外周側端部に回転方向の上手側から連通
している交叉油穴30b,30bを接続して屈折油穴3
0を構成し、前記油圧動力取出軸23の他方のスプライ
ン23bの近傍に放射方向の油路26を構成したことを
特徴とする。
【0006】
【作用及び効果】前記のように構成したので、油圧動力
取出軸23の大径部23cに、放射方向油穴30a及び
交叉油穴30bにより形成した屈折油穴30の外周端部
は、ギヤケース28の潤滑油面に接近し、しかも、屈折
油穴30の流入部は回転方向上手側を向いている交叉油
穴30bにより構成しているので、油圧動力取出軸23
の回転に伴って屈折油穴30から多量の潤滑油が中空部
23aに流入して一方のスプライン23b部に浸入潤滑
し、次いで、中空部23aを通って他側に流れて他方の
スプライン23b部に浸入潤滑し、余分の潤滑油は他方
のスプライン23b近傍の油路26から流出する。
【0007】従って、油圧動力取出軸23における主油
圧ポンプ24及び副油圧ポンプ25の入力軸24a,入
力軸25aをスプライン嵌合してスプライン23b,2
3b部を円滑に潤滑し、異常摩耗を防止することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
例の形態について説明する。図1に示すディーゼルエン
ジンの構成は次のとおりである。クランクケース1の上
側にシリンダ2を形成し、クランクケース1の下側にオ
イルパン3を組み付け、シリンダ2の上側にシリンダヘ
ッド4を組み付けている。シリンダ2内に嵌合したピス
トン5にコンロッド6を介してクランク軸7を連動連結
している。クランク軸7から調時伝動装置(図示省
略)、動弁カム8、タペット9、プッシュロッド10、
ロッカアーム(図示省略)を順次介して、排気バルブ1
2と吸気バルブ(図示省略)とを連動するように構成し
ている。また、クランク軸7から調時伝動装置(図示省
略)、燃料噴射カム13を順次介して、燃料噴射ポンプ
14を連動するように構成している。燃料噴射ポンプ1
4には燃料噴射管15を介して燃料噴射ノズル16を接
続している。
【0009】エンジンのうず室式燃焼室の構成は次のと
おりである。シリンダヘッド4内に球状のうず室17を
形成し、その室壁をヘッドジャケット18で囲んでい
る。うず室17とシリンダ2内の主燃焼室を噴出口19
を介して連通し、圧縮工程で主燃焼室からうず室17に
押し込まれた圧縮空気がうず室17でうず流となるよう
に構成している。うず室17には燃料噴射ノズル16を
臨ませると共に、ヒートプラグ20を挿入している。
【0010】うず室式燃焼室の燃焼は次のようにして行
われる。圧縮工程で主燃焼室の空気がピストン5で圧縮
され、高温になった圧縮空気は、主燃焼室からうず室1
7に押し込まれ、うず室17の内周面の案内によりうず
流となる。そして、ピストン5の上死点手前で、燃料噴
射ノズル16から燃料を噴射すると、この燃料がうず流
となって分散し、所定の発火温度で発火し、うず室17
で燃焼ガスと未燃焼ガスとが生じる。次に、膨脹工程で
は、これらのガスが膨脹によって噴出口19から主燃焼
室に噴出し、主燃焼室の圧縮空気に混入し、発火して主
燃焼室での燃焼が行われる。次いで、排気工程では、ク
ランク軸7の回転により、調時伝動装置(図示省略)、
動弁カム8、タペット9、プッシュロッド10、ロッカ
アーム11を順次介して排気バルブ12が開き、燃焼済
みガスは排気口21、マフラ(図示省略)を経て機外に
排気される。
【0011】次に、図2及び図3に基づきエンジンの油
圧動力取出軸23の潤滑構成について説明する。この実
施例は、ディーゼルエンジンのタイミングギヤ(図示省
略)から油圧ギヤ22を介して中空の油圧動力取出軸2
3を駆動し、油圧動力取出軸23から主油圧ポンプ24
及びパワステ用の副油圧ポンプ25に動力を取り出すに
あたり、油圧動力取出軸23の中空部23a両端にスプ
ライン23b,23bを形成し、主油圧ポンプ24の入
力軸24a及び副油圧ポンプ25の入力軸25aを前記
スプライン23b,23bにスプライン嵌合した構成に
おいて、前記スプライン23b,23b部へ円滑に潤滑
油を送り込む油穴の構成に関するものである。
【0012】従来装置は、図2に示すように、油圧動力
取出軸23の両端部をベアリング27,27を介して軸
支し、油圧動力取出軸23の中空部23a両端のスプラ
イン23b,23b部に、主油圧ポンプ24の入力軸2
4a及び副油圧ポンプ25の入力軸25aをスプライン
嵌合し、油圧動力取出軸23におけるスプライン23
b,23bの近傍に、中空部23aに連通する放射方向
の油穴26,26を夫れ夫れ形成する構成である。
【0013】しかし、油圧動力取出軸23の油穴26の
外周端部から潤滑油面までの距離が長く、また、油穴2
6が放射方向に沿っているため、潤滑油が入りにくく、
中空部23aからスプライン23b部に浸入する潤滑油
の量が少なく、中空部23a両端のスプライン23b,
23bへの潤滑が不十分となり、異常摩耗するという不
具合があった。
【0014】このような異常摩耗を防止する方法とし
て、油圧動力取出軸23の中空部23aにグリスを封入
することで所定の効果が得られるが、グリスが流出して
しまうとその効果もなく、また、所定時間毎にグリスを
封入する必要があり、工数を要するという問題もあっ
た。そこで、この実施例では、このような問題点を解決
しようとするものである。
【0015】この実施例では、図3に示すように、油圧
動力取出軸23の中空部23aにおける一方のスプライ
ン23b部近傍を大径部23cに構成し、この大径部2
3cに180度ずらした位置に2個の放射方向油穴30
a,30aを構成して、放射方向油穴30a,30aの
外周端部をプラグ29,29により閉鎖し、放射方向油
穴30a,30aの外周側に回転方向上手側に沿った交
叉油穴30b,30bを接続し、回転方向上手側から油
の流入する屈折油穴30を構成し、他側のスプライン2
3b近傍に放射方向に沿った油穴26を構成している。
【0016】しかして、油圧動力取出軸23の大径部2
3cに形成された交叉油穴30bの外周端部は、ギヤケ
ース28の潤滑油面に近くなり、しかも、屈折油穴30
の外側端部は回転方向上手側を向いているので、回転に
伴って交叉油穴30b,放射方向油穴30aを経由して
多量の潤滑油が中空部23aに流入する。そして、流入
した潤滑油は一方のスプライン23b部に浸入潤滑し、
次いで、中空部23aを通って他側に流れて他方のスプ
ライン23b部に浸入潤滑し、余分の潤滑油は他側のス
プライン23b近傍の油穴26から流出し、潤滑油を円
滑に循環しながら給油することができる。
【0017】次に、図4に示す実施例について説明す
る。油圧動力取出軸23の中間部には油圧ギヤ22を取
り付け、油圧動力取出軸23における一方のスプライン
23b近傍を大径部23cに構成し、この大径部23c
に180度ずらした位置に側面視(図4の左右方向)で
放射方向に沿い、正面視で軸心と直交している2個の放
射方向油穴30a,30aを構成している。
【0018】また、前記大径部23cと一方のベアリン
グ27との間を隣接小径部23dに構成して、この隣接
小径部23dに正面視で軸心に対して傾斜している傾斜
油穴26aを構成し、また、油圧動力取出軸23の他側
のベアリング27近傍の小径部23eに正面視で軸心に
対して傾斜している傾斜油穴26aを構成している。
【0019】しかして、油圧動力取出軸23の一側を大
径部23cに構成したので、潤滑油面を上昇させて、小
径部23eに形成した傾斜油穴26aから中空部23a
に潤滑油が流入して左側のスプライン23bに浸入潤滑
し、次いで、余分の潤滑油は中空部23aを右側に流れ
て、大径部23cの放射方向油穴30a,30aから流
出する。また、隣接小径部23dに形成した傾斜油穴2
6aから中空部23aに流入した潤滑油は、右側のスプ
ライン23b部に浸入潤滑し、余分の潤滑油は大径部2
3cの放射方向油穴30a,30aから流出する。従っ
て、潤滑油を円滑に循環しながら給油し、スプライン2
3b,23b部の異常摩耗を防止することができる。
【0020】次に、図5に示す実施例について説明す
る。油圧動力取出軸23の中間部には油圧ギヤ22を取
り付け、油圧動力取出軸23における一方のスプライン
23b部近傍を大径部23cに構成し、この大径部23
cに例えば90度ずらした部位に、4個の側面視で放射
方向に対して傾斜していて、正面視で軸心と直交してい
る放射方向油穴30a,30a,…を構成している。
【0021】また、前記大径部23cと一方のベアリン
グ27との間を隣接小径部23dに構成して、この隣接
小径部23dに正面視で軸心に直交する面に対して傾斜
し、側面視で放射方向に沿っている傾斜油穴26aを構
成している。油圧動力取出軸23の他側のベアリング2
7近傍の小径部23eには、正面視で軸心に直交する面
に対して傾斜し、側面視で放射方向に沿っている傾斜油
穴26bを構成している。
【0022】しかして、油圧動力取出軸23の一側を大
径部23cに構成したので、潤滑油面を上昇させて小径
部23e及び隣接小径部23dに形成した傾斜油穴26
a,26bから中空部23aに潤滑油が円滑に流入す
る。次いで、傾斜油穴26bから流入した潤滑油は左側
のスプライン23bに浸入潤滑し、次いで、中空部23
aを右側に流れて放射方向油穴30a,30a,…から
円滑に流出する。また、傾斜油穴26aから流入した潤
滑油は右側のスプライン23bに浸入潤滑し、余分の潤
滑油は大径部23cの放射方向油穴30a,30a,…
から円滑に流出する。
【0023】従って、潤滑油を円滑に循環してスプライ
ン23b,23b部を潤滑し異常摩耗を防止することが
できる。次に、図6に示す実施例について説明する。こ
の実施例は、クランクシャフト31におけるメインジャ
ーナル31aからピンジャーナル31bに通じる油路構
成を工夫し、遠心力により生じる潤滑油のエアレーショ
ンの影響を少なくして、円滑に潤滑しようとするもので
ある。
【0024】従来装置は、図6(2)に示すように、ク
ランクシャフト31のメインジャーナル31aには、側
面視(軸心方向)において左右両側から中心部に通じる
横方向油路32を構成し、横方向油路32の中間部に縦
方向油路33の始端側を接続して、縦方向油路33の終
端側をピンジャーナル31bに向けて延長し、ピンジャ
ーナル31bに左右方向に形成している第2横方向油路
32aの中間部に連通する構成である。
【0025】しかして、横方向油路32の左右両端部か
ら流入した潤滑油は中間部に流れ、縦方向油路33を経
由して第2横方向油路32aに送られるところ、高速回
転時には、潤滑油に混じって流入した空気が横方向油路
32の中間部及び縦方向油路33の部分に停滞し、潤滑
油の流れが悪くなるという問題点があった。
【0026】そこで、この実施例では、図6(1)に示
すように、メインジャーナル31aの周辺部に左右横方
向方向に対して傾斜している左・右傾斜油路34,34
を形成し、左・右傾斜油路34,34の終端側を縦方向
油路33を経由して、ピンジャーナル31b側の第2横
方向油路32aに接続している。
【0027】前記のように、メインジャーナル31aの
回転中心部を避けた周辺部に放射方向に対して直交する
方向の左・右傾斜油路34,34を形成したので、左・
右傾斜油路34,34の長手方向に対する高速回転時の
遠心力の影響を少なくして空気の停滞を減少させ、メイ
ンジャーナル31aからピンジャーナル31bに向けて
潤滑油を円滑に送ることができる。
【0028】次に、図7について説明する。この実施例
は、クランクシャフト31のメインジャーナル31a部
を潤滑する油路構成の改良に関するものである。クラン
クケース1の軸受凹部35にクランクシャフト31のメ
インジャーナル31aを軸受支持し、支持蓋36を被せ
てボルト37,ナット38により締め付け支持する。
【0029】従来装置は、図7(2)に示すように、ギ
ヤケース壁面の油路39を経て圧送された潤滑油はメイ
ンジャーナル31aに送られて潤滑し、次いで、第2油
路40を経て他のメインジャーナル31aに送られる構
成であるところ、ナット38の近傍に油路39が配置さ
れているので、ナット38の高さが制限されて、大きな
ものにできずクランクシャフト31を強固に締め付けで
きないという問題点があった。
【0030】そこで、この実施例では、図7(1)に示
すように、支持蓋36の上部に上下方向の凹部36aを
形成し、クランクケース1の壁面におけるナット38締
め付け位置から上方に迂回した部位に油路39を形成
し、油路39の終端部から凹部36aを経てメインジャ
ーナル31aに連通する構成とした。
【0031】従って、ナット38の締め付け部位を広く
することができて、大きなナット38で締め付けること
ができて、クランクシャフト31を強固に支持すること
ができる。次に、図8〜図10について説明する。
【0032】この実施例では、図3に示す前記実施例の
油圧動力取出軸23の中空部23aに潤滑油を圧送する
油路構成に関するものである。ギヤケース28の下部に
は潤滑油を送油する油圧ポンプ41を設け、油圧ポンプ
41から吐出した潤滑油はギヤケース28の壁面に構成
されている油路39を経由して、主油圧ポンプ24の入
力軸24a及び副油圧ポンプ25の入力軸25a駆動用
の油圧動力取出軸23を軸支するギヤケース28の壁面
近傍まで送られる。
【0033】ギヤケース28には調時伝動装置(図示省
略)の一部を構成するガバナ支点ピン41を軸支し、こ
のガバナ支点ピン41に中空通路41aを構成してい
る。前記油路39の終端部をガバナ支点ピン41の一方
の支持部まで延長し、中空通路41aの一端に連通して
送油し、ガバナ支点ピン41の中空通路41aを経由し
て他側に送り、ガバナ支点ピン41の他端部から油穴2
6を経て油圧動力取出軸23の中空部23aに送油する
構成である。
【0034】前記のように構成したので、油圧ポンプ4
1から吐出した圧力のある潤滑油が、油路39,ガバナ
支点ピン41の中空通路41a,油圧動力取出軸23の
一側の油穴26を経て、油圧動力取出軸23の中空部2
3aに多量に送られる。次いで、送られた潤滑油は油圧
動力取出軸23の一側のスプライン23bを潤滑し、次
いで、中空部23aの他側に流れて他側のスプライン2
3b部を潤滑し、余分の潤滑油は他側の油穴26から流
出する。従って、スプライン23b,23bの異常摩耗
を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの切断側面図
【図2】従来装置の要部の切断正面図
【図3】要部の切断正面図、切断側面図
【図4】要部の切断正面図
【図5】要部の切断正面図
【図6】要部の正面図、切断側面図
【図7】要部の切断側面図
【図8】要部の切断側面図
【図9】要部の切断平面図、切断正面図
【図10】要部の切断正面図
【符号の説明】
1 クランクケース 2 シリンダ 3 オイルパン 4 シリンダヘッド 5 ピストン 6 コンロッド 7 クランク軸 8 動弁カム 9 タペット 10 プッシュロッド 12 排気バルブ 12a ロッド部 14 燃料噴射ポンプ 15 燃料噴射管 16 燃料噴射ノズル 17 うず室 18 ヘッドジャケット 19 噴出口 20 ヒートプラグ 21 排気口 22 油圧ギヤ 23 油圧動力取出軸 23a 中空部 23b スプライン 23c 大径部 23d 隣接小径部 23e 小径部 24 主油圧ポンプ 25 副油圧ポンプ 26 油穴 27 ベアリング 28 ギヤケース 29 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 文美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3G013 BA04 BC09 BD41

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース1の下部に連接してい
    るギヤケース28には油圧動力取出軸23の両端部をベ
    アリング27,27を介して軸支し、前記油圧動力取出
    軸23の中空部23aの両端に形成したスプライン23
    b,23b部に、主油圧ポンプ24及び副油圧ポンプ2
    5の入力軸24a,入力軸25aをスプライン嵌合して
    連結し、前記油圧動力取出軸23における一方のスプラ
    イン23b近傍を大径部23cに構成し、この大径部2
    3cの中心側に前記中空部23aに連通している放射方
    向の油穴30aを構成し、前記放射方向油穴30aの外
    周側端部に回転方向の上手側から連通している交叉油穴
    30b,30bを接続して屈折油穴30を構成し、前記
    油圧動力取出軸23の他方のスプライン23bの近傍に
    放射方向の油路26を構成したことを特徴とするエンジ
    ンの油圧動力取出軸の潤滑装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020191128A1 (en) * 2019-03-19 2020-09-24 CK Industries, LLC Pto coupler protector
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