JP2001262885A - 操作受付判別装置及び方法 - Google Patents

操作受付判別装置及び方法

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JP2001262885A
JP2001262885A JP2000077972A JP2000077972A JP2001262885A JP 2001262885 A JP2001262885 A JP 2001262885A JP 2000077972 A JP2000077972 A JP 2000077972A JP 2000077972 A JP2000077972 A JP 2000077972A JP 2001262885 A JP2001262885 A JP 2001262885A
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JP2000077972A
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Atsushi Fujimoto
淳 富士本
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Seta Corp
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Seta Corp
Aruze Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的手段の動作や状態などの変更条件として
複数種類の操作が条件となっている場合において、操作
所要時間を短縮する。 【解決手段】 本発明は、少なくとも第1及び第2の操
作部を備え、これら第1及び第2の操作部の操作を条件
として、目的手段の動作や状態などを変更させる操作受
付判別装置に関する。そして、第1の操作部が、データ
キャリアの記憶情報を取り込む当該装置本体の第2の操
作部の近傍に設けられたデータキャリア質問器であり、
データキャリアを操作者の身体の一部に取り付けてお
き、第2の操作部に対する操作に並行して、データキャ
リア質問器がデータキャリアの記憶情報を取り込むこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作受付判別装置及
び方法に関し、例えば、蓋体や扉体などの解錠(以下、
アンロックと呼ぶ)又は開放などのための操作員の操作
を受け付けるか否かを判別する装置に適用し得るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、重要な書類や秘密の書類が置か
れている空間への扉体は、常時は、施錠(以下、ロック
と呼ぶ)されており、入室しようとする人が、アンロッ
クのための操作を行うことにより、扉体のロックを解除
して開放することができる。このようなアンロックのた
めの操作は、安全性が考慮され、複数種類の操作となっ
ていることが多い。例えば、入室しようとする人が、携
帯しているカードの情報を読み取らせて確認させると共
に、パスワードを入力して確認させたりする。また例え
ば、入室しようとする人が、携帯しているカードの情報
を読み取らせて確認させ、その後、物理的なキーを挿
入、回動したりするようになされている。
【0003】このような安全性を考慮した操作受付判別
構成は、紙幣や硬貨などの貨幣、又は、貨幣と同様な価
値を有するもの(例えばプリペイドカード)を取扱う装
置などの蓋体に対しても適用されるようになされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、蓋体
や扉体などのアンロック又は開放などのための操作員の
操作を、安全性を考慮して、複数種類にした場合には、
最終目的であるアンロック又は開放を実行させるため
に、操作開始から操作終了までに要する操作所要時間が
かなり長いものとなる。
【0005】操作者がこのような複数種類の操作を行う
ことが1日に数回程度であれば、上述した操作所要時間
の長期化はほとんど問題とならない。
【0006】しかしながら、操作者がこのような複数種
類の操作を行うことが頻繁であれば、1回当たりの操作
所要時間の長期化は課題となる。
【0007】例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン
などを備える遊技場においては、多くの機器で、紙幣や
硬貨やプリペイドカード等の貨幣価値を有する貨幣類が
取り扱われている。パチンコ遊技機間に位置するいわゆ
るサンド装置(遊技球供給指令装置)の中には、紙幣、
硬貨を直接受け付けるものがある。
【0008】遊技場の従業員は、営業時間では、例え
ば、遊技者の呼出し応じ、各種機器の点検などを行った
り、プリペイドカード発行機にプリペイドカードや釣り
銭用貨幣を補充したり挿入された貨幣を回収したりす
る。また、遊技場の従業員は、営業時間の終了後には、
サンド装置を含む、貨幣類を取扱う機器から貨幣類を回
収したりする。
【0009】すなわち、貨幣類を取扱うため、複数種類
の操作がアンロックや開放の条件となっている機器を操
作しなければならない回数はかなり多い。当然に、これ
以外の業務も存在しており、複数種類の操作がアンロッ
クや開放の条件となっている機器に対する1回当たりの
操作所要時間の長期化は大きな課題である。
【0010】このような課題は、アンロックや開放のた
めに複数種類の操作を行う場合だけでなく、機器になん
らかの動作を実行させたり機器の状態を変更させたりす
る条件として複数種類の操作が条件となっている場合に
も、同様に生じている。
【0011】そのため、複数種類の操作が条件となって
いる場合において、操作所要時間を短縮できる操作受付
判別装置及び方法が求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、少なくとも第1及び第2の操作部
を備え、これら第1及び第2の操作部の操作を条件とし
て、目的手段の動作や状態などを変更させる操作受付判
別装置において、上記第1の操作部が、データキャリア
の記憶情報を取り込む当該装置本体の上記第2の操作部
の近傍に設けられたデータキャリア質問器であり、上記
データキャリアを操作者の身体の一部に取り付けてお
き、上記第2の操作部に対する操作に並行して、上記デ
ータキャリア質問器が上記データキャリアの記憶情報を
取り込むことを特徴とする。
【0013】ここで、上記第2の操作部が、物理的な存
在の鍵によって施錠又は解錠される錠機構であることが
好ましい。
【0014】また、上記第2の操作部が、複数の操作キ
ーを有する入力部であることも好ましい。
【0015】第2の本発明は、少なくとも第1及び第2
の操作を条件として、目的手段の動作や状態などを変更
させる操作受付判別方法において、上記第1の操作が、
データキャリアを、その記憶情報を取り込むデータキャ
リア質問器に近付けることであり、上記データキャリア
を操作者の身体の一部に取り付けておき、上記第2の操
作の実行時に、自動的に上記第1の操作が実行されるこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明による操作受付判別装置及び方法を、遊技
場の貨幣類管理システムに適用した一実施形態を図面を
参照しながら詳述する。
【0017】この実施形態の貨幣類管理システムに係る
遊技場に設置されている遊技機の種類は問わないが、以
下では、説明の簡単化を考慮し、遊技場に設けられてい
る遊技機はパチンコ遊技機であるとして説明を行う。ま
た、この実施形態の貨幣類管理システムが対象とする貨
幣類が、紙幣及び硬貨であるとして説明を行う。
【0018】(A−1)実施形態の構成及び各部機能 図1は、この実施形態の貨幣類管理システムの全体構成
を示すブロック図である。
【0019】図1において、この実施形態の貨幣類管理
システム1は、現金管理機2、遊技カード発券機3、携
帯金庫4、データキャリア発行回収装置5、防犯用無線
機6、及び、システム管理コンピュータ7が、遊技場に
おける専用回線(例えばLAN)Nで接続されて構成さ
れている。
【0020】また、現金管理機2、データキャリア発行
回収装置5及びシステム管理コンピュータ7は、例え
ば、遊技場事務室等に設置されており、遊技カード発券
機3及び防犯用無線機6は遊技場ホール内に設置されて
おり、携帯金庫4は、現金管理機2及び遊技カード発券
機3のいずれの内部にも着脱可能なものである。
【0021】(A−1−1)現金管理機2 現金管理機2は、遊技場における現金(貨幣)の一元管
理に供するものであり、必要とする貨幣を払い出した
り、貨幣を回収したりするものである。
【0022】図2は、現金管理機2の機能的構成を示す
説明図であり、電気的な機能構成だけでなく、機構的な
機能構成をも示している。
【0023】現金管理機2は、斜視図の図示は省略して
いるが、箱形状を有し、例えば、床面等に固定設置され
ているものである。
【0024】現金管理機2の内部には、固定金庫10及
び貨幣計数部11が設けられていると共に、携帯金庫4
の装着空間も設けられている。なお、図2は、携帯金庫
4が内部空間に装着されているイメージを示している。
【0025】固定金庫10は、内部構成の図示は省略し
ているが、紙幣や硬貨を収納しているものであり、制御
部12の制御下で、収納している紙幣や硬貨を貨幣計数
部11を介して携帯金庫4に転送したり、収納している
紙幣や硬貨を貨幣計数部11を介して貨幣出入口13に
転送したり、携帯金庫4に収納されている紙幣や硬貨を
貨幣計数部11を介して内部に取り込んだり、貨幣出入
口13から挿入された紙幣や硬貨を貨幣計数部11を介
して内部に取り込んだりするものである。貨幣出入口1
3は、紙幣の出入口と硬貨の出入口とに分かれている
が、図2ではまとめて示している。
【0026】なお、固定金庫10は、内部に、紙幣や硬
貨の収納部だけでなく、その収納部から紙幣や硬貨を繰
り出したり、その収納部に紙幣や硬貨を収納させたりす
るための機構やその駆動部等を有している。このような
構成は、例えば、自販機や銀行のATM装置などの機構
や駆動部と同様であるので、その説明は省略する。
【0027】なお、貨幣出入口13を利用しない固定金
庫10に対する貨幣の補充や取出しは、銀行員や警備会
社の者や遊技場経営者が直接実行するようにしておくこ
とが好ましい。
【0028】貨幣計数部11は、固定金庫10から携帯
金庫4に転送される貨幣や、固定金庫10から外部(貨
幣払出口13)に払い出される貨幣や、携帯金庫4から
固定金庫10に転送される貨幣や、外部(貨幣払出口1
3)から固定金庫10に転送される貨幣を計数するもの
である。
【0029】固定金庫10から出力された貨幣の計数時
においては、貨幣計数部11は、制御部12から指示さ
れた各種紙幣や各種硬貨が指示された枚数だけ転送され
るような計数動作を行う。一方、携帯金庫4から固定金
庫10へ転送される貨幣の計数時には、携帯金庫4に収
納されていた各種紙幣や各種硬貨を全て取り出すよう
に、各種類毎に全て計数し、計数情報を制御部12に与
える。また、外部(貨幣払出口13)から固定金庫10
へ転送される貨幣の計数時には、携帯金庫4に収納され
ていた各種紙幣や各種硬貨を全て取り出すように、各種
類毎に全て計数し、計数情報を制御部12に与える。
【0030】この実施形態の場合、貨幣計数部11は紙
幣や硬貨の真偽を判別する構成を備えていない。当該現
金管理機2に対する高額の補充は、銀行から引き出され
た、その時点で真偽が確認されている貨幣で行われてい
ると共に、携帯金庫4から回収される貨幣も、後述する
遊技カード発券機3で真偽が確認されているためであ
る。このように、貨幣の真偽判別構成を備えないこと
で、当該現金管理機2の構成を簡単にできると共に、計
数動作の時間を短いものとできる。
【0031】携帯金庫4の構成については後述する。上
述のように、当該現金管理機2には携帯金庫4を装着し
得る空間が設けられており、携帯金庫4が装着された際
には、金庫装着センサ14がそのことを検出して制御部
12に通知するようになされている。制御部12は、動
作の説明で後述するようにして、携帯金庫4を、貨幣を
授受できる状態にする。なお、携帯金庫4は、後述する
防犯構成用の電源を内蔵しているが、他の構成用の動作
電源は、図2では省略しているが、携帯金庫4が装着さ
れた際に、当該現金管理機2から供給されるようになさ
れている。
【0032】当該現金管理機2は、2重の扉体15及び
16を備えている。外側の扉体15は、固定金庫10、
貨幣計数部11、及び、携帯金庫4の装着空間の全てを
カバーし、内側の扉体16は、固定金庫10及び貨幣計
数部11をカバーしている。すなわち、固定金庫10及
び貨幣計数部11に対し、何らかの操作を行おうとする
ときは、2重の扉体15及び16の双方を開放しなけれ
ばならないようになされている。
【0033】外側の扉体15は、物理的な存在である鍵
26によってロック/アンロックがなされる錠機構17
と、電磁機構その他の電気的制御可能な電気錠機構27
を有する。電気錠機構27に対するロック/アンロック
は制御部12によって制御されるようになされている。
すなわち、扉体15は、錠機構17及び電気錠機構27
が共にアンロックのときに開放できるようになされてい
る。
【0034】なお、図2では図示を省略しているが、内
側の扉体16についても、同様な2重の錠機構(その制
御構成も含む)が設けられている。
【0035】外側の扉体15には、上述した貨幣出入口
13、錠機構17及び電気錠機構27が設けられている
と共に、図2では設置位置が明確ではないが、入力部1
8及び表示部19も設けられている。また、外側の扉体
15の表面であって、錠機構17や入力部18の近傍位
置には、データキャリア質問器(リーダ/ライタ)21
のアンテナ(図示せず)が設けられている。
【0036】データキャリア質問器21は、従業員(銀
行員又は警備会社員のこともあるが、以下では、従業員
と表現する)が携帯するデータキャリア(別名、RF−
ID、ICタグ)20と交信し、データキャリア20に
記憶されている識別情報を得て制御部12に与えるもの
である。制御部12は、データキャリア20から読み取
った識別情報を扉体15の電気錠機構27のアンロック
の判断の1条件とする。
【0037】ここで、データキャリア20は、図示は省
略しているが、例えば、従業員の手首に腕時計のような
バンドによって取り付けられている。例えば、袋体の左
右にバンドが設けられており、その袋体にデータキャリ
ア20が挿入されて取り付けられている。なお、データ
キャリア20が小さいのならば、指輪的に取り付けられ
ていても良い。
【0038】データキャリア質問器21及びデータキャ
リア20間の交信可能距離は、例えば、数十cm程度で
良い。従業員が鍵26を錠機構17に差し込む際や、従
業員が入力部18に対して入力操作している際に、デー
タキャリア質問器21及びデータキャリア20間で交信
できる距離であれば良い。
【0039】入力部18は、例えば、複数のキーを備
え、操作者が当該現金管理機2に所定情報を入力させる
際に用いられるものである。入力された情報は、制御部
12に与えられる。
【0040】表示部19は、制御部12の制御下で、操
作を促すガイダンスメッセージや当該現金管理機2の状
態情報などを表示したりするものである。
【0041】また、現金管理機2は、通信処理部22を
備えている。通信処理部22は、制御部12の制御下
で、遊技カード発券機3やシステム管理コンピュータ7
等の他の機器と専用回線Nを介した通信を実行するもの
である。
【0042】さらに、現金管理機2は、無線通信部23
を備えている。携帯金庫4と制御部12との情報授受
は、この無線通信部23を介して実行される。ここで、
無線通信は、電磁波又は光のいずれによるものでも良
い。電磁波による場合には、現金管理機2の筺体が電磁
シールド効果を発揮するものであることが好ましい。な
お、携帯金庫4と制御部12との情報授受を有線で行っ
ても良いことは勿論である。以下では、電磁波を用いて
いるとして説明を行う。また、無線通信部23はアンテ
ナを含んでいるとする。
【0043】制御部12は、例えばマイコンでなり、当
該現金管理機2の全体を制御するものである。この制御
内容については、後述する動作説明で明らかにする。
【0044】以上の構成要素の他、現金管理機2は、当
該現金管理機2の動作や操作の異常を報知するためのブ
ザー24や、データキャリア20との交信状態などを示
す交信ランプ25なども備えている。
【0045】(A−1−2)遊技カード発券機3 遊技カード発券機3は、パチンコ遊技の際のパチンコ球
(遊技球)を貸し出しするために必要となる、遊技カー
ド30を発行したりするものであって、遊技場ホールの
任意の位置に設置されているものである。例えば、いわ
ゆる島単位(複数のパチンコ遊技機が連結されている固
まり)に1台設置するようにしても良い。この実施形態
では、遊技場に設けられている貨幣類取扱装置の一例と
して、遊技カード発券機3を挙げている。
【0046】図3は、遊技カード発券機3の機能的構成
を示す説明図であり、電気的な機能構成だけでなく、機
構的な機能構成をも示している。
【0047】遊技カード発券機3も、斜視図の図示は省
略しているが、箱形状を有し、例えば、床面等に固定設
置されているものである。
【0048】遊技カード発券機3の内部には、遊技カー
ド貯蔵部31及び貨幣判別部32が設けられていると共
に、携帯金庫4の装着空間も設けられている。なお、図
3は、携帯金庫4が内部空間に装着されているイメージ
を示している。
【0049】遊技カード貯蔵部31は、遊技カード30
を貯蔵しているものであり、制御部33の制御下で、貯
蔵されている遊技カード30を1枚繰り出して、遊技カ
ード排出口34から排出させるものである。
【0050】なお、この実施形態においては、遊技カー
ド30はプリペイドカードであるとする。遊技カード3
0は、金額が異なる複数のもの(例えば、1000円、
…、5000円、10000円)があり、繰り出される
遊技カード30は、遊技者によって指定された額(当然
にその分の入金もなされている)のものである。
【0051】勿論、遊技カード30が別な形態のもので
あっても良い。例えば、遊技カード30自体には、遊技
球を供給可能な金額情報が記録されておらず、単に、カ
ードIDだけが記録されていて、入金額をシステム管理
コンピュータ7に転送し、この遊技カード30がパチン
コ球貸出装置(図示せず)に装着されたときに、パチン
コ球の貸出しがなされたときに、システム管理コンピュ
ータ7での金額情報を減額していくような形態の遊技カ
ードであっても良い。
【0052】貨幣判別部32は、紙幣出入口35、硬貨
挿入口36及び硬貨払出口37と、携帯金庫4との間の
貨幣の搬送路に介在して設けられているものであり、挿
入された紙幣や硬貨、又は、払い出そうとする紙幣や硬
貨の真偽を判別したり計数したりするものである。な
お、偽造紙幣や偽造硬貨を検出したときや挿入した貨幣
を計数したときには制御部33に通知するものである。
【0053】紙幣出入口35は、遊技カード30の購入
に必要な紙幣が挿入されたり、入金額に比して購入され
た遊技カード30の金額が安い場合には制御部33の制
御下で釣銭紙幣を払い出したりするものである。なお、
紙幣挿入口と紙幣払出口とが別個に設けられていても良
い。
【0054】硬貨挿入口36は、遊技カード30の購入
に必要な硬貨が挿入されるものであり、硬貨払出口37
は、入金額に比して購入された遊技カード30の金額が
安い場合には制御部33の制御下での釣銭硬貨を払い出
したりするものである。
【0055】なお、遊技カード30の金額種類が紙幣だ
けを対象とできるものの場合には、当該遊技カード発券
機3を紙幣だけを取り扱うものとでき、この場合には、
携帯金庫4も紙幣だけを取り扱い、貨幣判別部32も紙
幣だけを取り扱い、硬貨挿入口36や硬貨払出口37を
不要にできる。
【0056】上述のように、当該遊技カード発券機3に
は携帯金庫4を装着し得る空間が設けられており、携帯
金庫4が装着された際には、金庫装着センサ38がその
ことを検出して制御部33に通知するようになされてい
る。制御部33は、動作の説明で後述するようにして、
携帯金庫4を、貨幣を授受できる状態にする。なお、携
帯金庫4は、後述する防犯構成用の電源を内蔵している
が、他の構成用の動作電源は、図3では省略している
が、携帯金庫4が装着された際に、当該遊技カード発券
機3から供給されるようになされている。
【0057】当該遊技カード発券機3の扉体39は、携
帯金庫4の装着空間を含めた内部空間の全てをカバーし
ている。この扉体39は、鍵26(同一符号を付した
が、現金管理機2用のものと同じであっても異なってい
ても良い)によってロック/アンロックがなされる錠機
構40と、電磁機構その他の電気的制御可能な電気錠機
構49を有する。電気錠機構49に対するロック/アン
ロックは制御部33によって制御されるようになされて
いる。すなわち、扉体39は、錠機構40及び電気錠機
構49が共にアンロックのときに開放できるようになさ
れている。
【0058】扉体39には、上述した紙幣出入口35、
硬貨挿入口36、硬貨払出口37、錠機構40及び電気
錠機構49が設けられていると共に、図3では設置位置
を正確に記載していないが、表示部41、及び、金額指
定ボタン(複数のボタンでなる)42も設けられてい
る。また、扉体39の表面であって、錠機構40の近傍
位置には、データキャリア質問器43のアンテナ(図示
せず)が設けられている。
【0059】このデータキャリア質問器43も、従業員
が携帯するデータキャリア20と交信し、データキャリ
ア20に記憶されている識別情報を得て制御部33に与
えるものである。制御部33は、データキャリア20か
ら読み取った識別情報を扉体39の電気錠機構49のア
ンロックの判断の1条件とする。
【0060】表示部41は、制御部33の制御下で、操
作を促すガイダンスメッセージや当該遊技カード発券機
3の状態情報などを表示したりするものである。
【0061】金額指定ボタン42は、発行させようとす
る遊技カード30の金額種類を指定させるものである。
【0062】また、遊技カード発券機3は、通信処理部
44を備えている。通信処理部44は、制御部33の制
御下で、現金管理機2やシステム管理コンピュータ7等
の他の機器と専用回線Nを介した通信を実行するもので
ある。
【0063】さらに、遊技カード発券機3は、無線通信
部45を備えている。携帯金庫4と制御部33との情報
授受は、この無線通信部45を介して実行される。
【0064】制御部33は、例えばマイコンでなり、当
該遊技カード発券機3の全体を制御するものである。こ
の制御内容については、後述する動作説明で明らかにす
る。
【0065】以上の構成要素の他、遊技カード発券機3
は、当該遊技カード発券機3の動作や操作の異常を報知
するためのブザー46や、データキャリア20との交信
状態などを示す交信ランプ47や、遊技カード30の発
行状態を示すカード排出ランプ48なども備えている。
その他、図示は省略しているが、現在の処理状態を取り
消す取消ボタンや従業員を呼び出すための係員呼出ボタ
ン等のボタン類や、紙幣が挿入された際や紙幣を払い出
す際に点灯制御される紙幣投入ランプや、硬貨が挿入さ
れた際や硬貨を払い出す際に点灯制御される硬貨払出ラ
ンプ等のランプ類を備えていても良い。
【0066】(A−1−3)携帯金庫4 携帯金庫4は、現金管理機2及び遊技カード発券機3間
の現金(貨幣)の移動に利用される金庫である。また、
携帯金庫4は、遊技カード発券機3に装着されている状
態では、遊技カード発券機3における貨幣貯蔵部として
機能するものである。
【0067】図4は、携帯金庫4の概略斜視図であり、
図5は、携帯金庫4の機能的構成を示す説明図であり、
電気的な機能構成だけでなく、機構的な機能構成をも示
している。
【0068】図4及び図5において、携帯金庫4は概ね
筺形状を有している。携帯金庫4の例えば、上面には紙
幣挿入用窓部50、硬貨挿入用窓部51、紙幣排出用窓
部52及び硬貨排出用窓部53が設けられており、これ
ら窓部50〜53はそれぞれ、対応する閉塞板54〜5
8によって筺体内部側から、閉塞可能となされている。
各閉塞板54、…、58は、例えば、回動、揺動又はス
ライド移動によって、対応する窓部50、…、53を開
放又は閉鎖し得るものである。各閉塞板54、…、58
が対応する窓部50、…、53を閉鎖している状態で
は、ロック機構59、…、62が働いて、外部から開放
できないようになされている。
【0069】これらのロック機構59〜62は、電磁ソ
レノイド等のロック解除手段63〜66によってのみ、
ロックを解除でき、言い換えると、窓部50〜53を開
放することができる。ロック解除手段63〜66への電
源は、現金管理機2又は遊技カード発券機3に当該携帯
金庫4が装着された状態で、現金管理機2又は遊技カー
ド発券機3から供給されるようになされており、その供
給ライン上には、制御部67によって開閉制御されるス
イッチ68〜71が設けられている。
【0070】貨幣収納部72は金種別の収納部に分かれ
ており、各金種の貨幣を収納しているものである。現金
管理機2又は遊技カード発券機3から供給された電源
は、後述するように、窓部50〜53と貨幣収納部72
との間の貨幣搬送経路(貨幣収納部72や搬送ローラ
(図示せず)などを含む)での貨幣の搬送を行う駆動電
源ともなっている。
【0071】また、携帯金庫4の例えば表面には、表示
部73が設けられている。表示部73には、例えば、少
なくとも現金管理機2又は遊技カード発券機3から取り
出されて他方の装置に装着されるまでの間、制御部67
の制御下で、装着されるべき又は装着されていた遊技カ
ード発券機3のIDや、この携帯金庫4を運搬している
操作者(従業員)のID等が表示される。なお、金種毎
の枚数をも、運搬時や装置への装着時に表示するように
しても良い。
【0072】現金管理機2又は遊技カード発券機3に装
着されたときに、現金管理機2の無線通信部23や遊技
カード発券機3の無線通信部45のアンテナに対向する
携帯金庫4の一面には、現金管理機2又は遊技カード発
券機3との通信用アンテナ(例えば面状アンテナでな
る)74が設けられており、この通信用アンテナ74
は、制御部67に接続されている無線通信部75に接続
されている。無線通信部75は、制御部67の制御下
で、現金管理機2又は遊技カード発券機3との情報授受
を行うものである。
【0073】また、携帯金庫4の複数の面には、防犯用
アンテナ76が設けられており、この防犯用アンテナ7
6は、制御部67に接続されている無線通信部77に接
続されている。防犯用アンテナ(送受信アンテナ)76
は、防犯用無線機6との間で電波を授受するものであ
る。
【0074】防犯用無線機6については後で詳述する。
ここでは、簡単に説明する。防犯用無線機6は、遊技場
ホール内の天井の所定位置に設けられている。
【0075】防犯用無線機6は、携帯金庫4の絶対的又
は相対的位置若しくは距離を検出するための送信機能を
有する。
【0076】例えば、防犯用無線機6として1個を設
け、その送信パワーを固定にすれば、携帯金庫4の防犯
用アンテナ76での受信パワーは、防犯用無線機6と携
帯金庫4との距離に応じており、無線通信部77が得た
受信パワーに基づいて制御部67は距離を捉えることが
できる。また例えば、防犯用無線機6を遊技場ホールの
4隅の少なくとも3隅の天井に設け(結局3個設け
る)、各防犯用無線機6が時刻情報を送信するようにす
れば、携帯金庫4の無線通信部77が復調して得た各防
犯用無線機6の時刻情報から、制御部67は双曲線等に
従って遊技場ホール内(及び、送信パワーが大きいなら
ばホール外も)での絶対的位置を捉えることができる。
なお、以下の説明は、防犯用無線機6が後者に係るもの
として行う。
【0077】携帯金庫4の無線通信部77は、受信、復
調し、携帯金庫4の絶対的又は相対的位置若しくは距離
を検出できる情報を得て、制御部67に与える。
【0078】防犯用無線機6は、携帯金庫4からの盗難
の恐れ等の警報情報を取り込み、システム管理コンピュ
ータ7に通知する受信機能を有する。
【0079】携帯金庫4の無線通信部77は、制御部6
7から与えられた警報情報を変調して防犯用アンテナ7
6から放射させるものである。
【0080】また、携帯金庫4は、異常センサ78やブ
ザー79などの防犯に機能する構成要素を有する。
【0081】異常センサ78は、衝撃センサや傾きセン
サなどでなり、当該携帯金庫4を破壊しようとした際の
衝撃や、通常の運搬では考えられない当該携帯金庫4の
傾き(当該携帯金庫4を逆さまにする)などの異常を検
出して制御部67に通知するものである。
【0082】ブザー79は、制御部67の制御下で、例
えば、盗難や破壊を防ぐためや誤った装着を防止するた
め等に鳴動されるものである。
【0083】制御部67は、例えばマイコンでなり、当
該携帯金庫4の全体を制御するものである。この制御内
容については、後述する動作説明で明らかにする。制御
部67は、記憶部やタイマ等を内蔵している。この実施
形態の場合に、記憶部には処理用のプログラムの他に、
収納されている貨幣の金種毎の枚数や、当該携帯金庫4
のIDや、装着されていた当該携帯金庫4が現金管理機
2又は遊技カード発券機3から離脱された時刻情報(装
着されたときにはクリアされる)や、当該携帯金庫4が
装着される又は装着されていた遊技カード発券機3のI
D等が適宜記憶される。
【0084】なお、図示は省略しているが、携帯金庫4
は電池を備えている。携帯金庫4は、現金管理機2や遊
技カード発券機3に装着されているときには、現金管理
機2や遊技カード発券機3からの電源供給を受けて動作
し、現金管理機2や遊技カード発券機3からの離脱状態
では内蔵電池で動作する。内蔵電池からの電源は、現金
管理機2や遊技カード発券機3からの離脱時にのみ機能
する構成要素に供給される。
【0085】ここで、内蔵電池としては、当該携帯金庫
4の閉塞性を損なわないように2次電池が好ましい。又
は、電池を他の構成要素とは異なる空間に収納させ、電
池の交換を認めるようにしても良い。
【0086】なお、図示は省略するが、携帯金庫4を電
源接続端子を介して現金管理機2又は遊技カード発券機
3からの電源供給がなされているか否かによって、現金
管理機2又は遊技カード発券機3に装着されているか否
かを検出することができる。ここで、どの現金管理機2
又は遊技カード発券機3に装着されているかの認識は、
無線通信による情報授受で認識する。
【0087】(A−1−4)データキャリア発行回収装
置5 データキャリア発行回収装置5は、現金管理機2や遊技
カード発券機3の操作者となり得る従業員に携帯させる
データキャリア20を発行したり、発行したデータキャ
リア20を回収したりするものであり、タイムカード機
能も兼ねているものである。なお、データキャリア20
の発行は従業員が出勤してきたときであり、データキャ
リア20の回収は従業員が会社から退出するときであ
る。
【0088】図6は、データキャリア発行回収装置5の
機能的構成を示す説明図である。
【0089】データキャリア発行回収装置5は、データ
キャリア20を収納するデータキャリア収納部80を備
えており、データキャリア収納部80は、制御部81の
制御下で、収納しているデータキャリア20を繰り出し
たり、データキャリア出入口82から挿入されたデータ
キャリア20を回収したりするものである。
【0090】データキャリア収納部80及びデータキャ
リア出入口82間のデータキャリア20の搬送経路上に
は、データキャリアアクセス部83が設けられている。
データキャリアアクセス部83は、制御部81の制御下
で、データキャリア20に情報を記憶したり削除したり
するものである。なお、データキャリアアクセス部83
は、無線交信によって、データキャリア20に情報を記
憶したり削除したりするものであるが、このアクセス時
には、データキャリア収納部80内の他のデータキャリ
ア(20)には影響を与えないようになされている。例
えば、データキャリア収納部80を電磁シールドされた
筺体で構成すれば良い。
【0091】この実施形態の場合、データキャリア収納
部80に収納されている状態のデータキャリア20に
は、キャリアIDだけが記憶されており、従業員コード
等は記憶されていない。データキャリアアクセス部83
は、発行するデータキャリア20に対し、例えば、乱数
付従業員固定コードを記憶し、回収するデータキャリア
20から、乱数付従業員固定コードを削除する。
【0092】データキャリア発行回収装置5は、従業員
本人を識別するための個体情報読取部85を有する。
【0093】個体情報読取部85は、例えば、指紋読取
装置や掌紋読取装置や虹彩読取装置などでなり、読み取
った個体情報(指紋、掌紋又は虹彩情報;イメージ情
報)を制御部81に与えるものである。なお、読み取っ
た個体情報と、予め登録されている登録情報との照合
(従業員特定)は、制御部81又はシステム管理コンピ
ュータ7で実行される。
【0094】また、データキャリア発行回収装置5は、
入力部86、乱数発生部87、表示部88及び通信処理
部89などを有する。なお、日時などの計時を行うタイ
マは、制御部81が有しているとする。
【0095】入力部86は、例えば、複数のキーを備
え、操作者が当該データキャリア発行回収装置5に所定
情報(例えば、従業員固定コード)を入力させる際に用
いられるものである。入力された情報は、制御部81に
与えられる。
【0096】乱数発生部87は、制御部81の制御下で
乱数を発生し、発生乱数を制御部81に与えるものであ
る。各従業員には、固定の従業員コードが定まっている
が、従業員が出勤してデータキャリア20を発行する際
には、乱数も発生され、固定の従業員コードに乱数を付
加したものがデータキャリア20に記憶され、発行され
たデータキャリア20における従業員コード(言い換え
ると、その日の従業員コード)になるようになされてい
る。
【0097】表示部88は、制御部81の制御下で、操
作を促すガイダンスメッセージや当該データキャリア発
行回収装置5の状態情報などを表示したりするものであ
る。
【0098】通信処理部89は、制御部81の制御下
で、システム管理コンピュータ7等の他の機器と専用回
線Nを介した通信を実行するものである。
【0099】制御部81は、例えばマイコンでなり、当
該データキャリア発行回収装置5の全体を制御するもの
である。この制御内容については、後述する動作説明で
明らかにする。
【0100】(A−1−5)防犯用無線機6 防犯用無線機6は、携帯金庫4に対する盗難や違法行為
などを防止するための情報を、携帯金庫4との間で授受
するためのものである。
【0101】図7は、防犯用無線機6の機能的構成を示
すブロック図である。防犯用無線機6については、この
構成、機能説明の項において、動作も明らかにする。
【0102】防犯用無線機6における制御部95は、例
えばマイコンでなり、当該防犯用無線機6の全体を制御
するものである。
【0103】制御部95は、携帯金庫4が自己の位置を
検出するために必要な、少なくとも当該防犯用無線機6
のIDと現時刻とを含む送信情報を、例えば、0.5秒
毎に無線送信部96に与える。
【0104】無線送信部96は、与えられた送信情報を
無線周波数帯の信号に変調して(フィルタリングや電力
増幅なども適宜行う)、送受切替回路(いわゆるデュプ
レックス回路)97を介して送受共用アンテナ98に与
えて空間に放射させる。
【0105】送受共用アンテナ98が電波を捕捉して得
られた受信信号は、送受切替回路97を介して、無線受
信部99に与えられる。無線受信部99は与えられた受
信信号を復調して(前置増幅やフィルタリングなども適
宜行う)、いずれかの携帯金庫4からの送信情報を制御
部95に与える。携帯金庫4からの送信情報は、位置異
常や衝撃異常が未装着時間異常などの防犯情報である。
【0106】制御部95は、無線受信部99から情報が
与えられたときには、異常が発生した携帯金庫4のID
や異常の種類などを含む携帯金庫異常情報を形成して、
通信処理部100によって、専用回線Nを経由し、シス
テム管理コンピュータ7に通知する。
【0107】(A−1−6)システム管理コンピュータ
7 システム管理コンピュータ7は、例えば、パソコンなど
の通信機能を備えたコンピュータ装置で構成されている
ものであり、遊技場経営者や運営者による貨幣類管理シ
ステムの全体の管理に資するものである。
【0108】例えば、現金管理機2、遊技カード発行発
券機3、携帯金庫4、データキャリア発行回収装置5、
防犯用無線機6等の機器類の数、通信ネットワーク上の
アドレス、各機器のパラメータ設定及びこれらの機器の
監視等を含む、現金管理(貨幣類管理)を行うものであ
る。さらに、システム管理コンピュータ7は、パチンコ
遊技機の出玉情報や会員カードの管理等を行っていた従
来のホール管理コンピュータ(図示せず)に接続されて
いる。むろん、これらのシステムをシステム管理コンピ
ュータ7に組み込むことも可能である。
【0109】システム管理コンピュータ7は、上述のよ
うにコンピュータ装置で構成されているので、図8に示
すように、制御部110、記憶部111、入力部11
2、表示部113、通信処理部114、印刷部115、
外部記憶部116などを備えている。
【0110】ここで、記憶部111及び又は外部記憶部
116には、当該遊技場での現金全体の総額、金種別
(各貨幣種類別)の枚数、各機器(現金管理機2や各携
帯金庫4など)毎の金種別の枚数などの情報が適宜更新
されながら記憶される。
【0111】なお、この実施形態では、パチンコ球の貸
出しが遊技カード30によるパチンコ遊技機だけを有す
る遊技場を対象としている。パチンコ球の貸出し指令を
現金(紙幣や硬貨)の受付けで行うパチンコ遊技機間に
設けられている、いわゆるサンド装置がある場合には、
サンド装置における現金情報もシステム管理コンピュー
タ7に通信させるようにしても良く、また、サンド装置
に対しても携帯金庫4を適用するようにしても良い。こ
こで、サンド装置に対する携帯金庫4は、遊技カード発
券機3用のものと同一の形状でも異なる形状でも良い。
異なる形状の場合、1個の現金管理機2が異なる2種類
の携帯金庫4に対応できる内部構成を適用しても良く、
サンド装置に対する携帯金庫4を装着し得る現金管理機
2と、遊技カード発券機3に対する携帯金庫4を装着し
得る現金管理機2とを別個に設置していても良い。
【0112】また、詳述は省略するが、記憶部111及
び又は外部記憶部116には、データキャリア20や従
業員に関する情報や、携帯金庫4の装着、携帯などの状
態情報や、携帯金庫4の装着装置の情報や、各種装置の
操作履歴情報なども記憶されている。
【0113】なお、以下の動作説明において、記憶部1
11及び又は外部記憶部116に記憶されている情報な
ども明らかにする。
【0114】(A−2)実施形態の動作 次に、上述したような構成を有する実施形態の貨幣類管
理システムの動作を説明する。なお、以下では、パチン
コ遊技場での1日の流れに沿った順で、現金管理に係る
動作を説明する。また、以下の説明においては、各種装
置におけるカードや貨幣の挿入状態や、データキャリア
との交信状態を表すランプの点灯、点滅、消灯動作の処
理についての説明は省略する。
【0115】(A−2−1)従業員出勤時動作 まず、従業員が出勤してきた際の動作を、図9のシーケ
ンス図を用いて説明する。
【0116】データキャリア発行回収装置5の制御部8
1は、待機状態においては、表示部88に従業員の固定
コードを入力することを求めるメッセージを表示させて
おり、出勤してきた従業員は、入力部86を用いて、自
己の従業員固定コードを入力する(T1)。
【0117】このとき、制御部81は、通信処理部89
を介したシステム管理コンピュータ7との通信により、
その従業員固定コードが正当か否かが確認される(T2
〜T4)。
【0118】入力された従業員固定コードが正当でない
場合には、制御部81は、表示部88に異常表示を実行
させた後、待機状態に戻る(T5)。
【0119】一方、入力された従業員固定コードが正当
である場合には、制御部81は、個体情報読取部(指紋
読取装置)85に身体の所定部位を接触又は近付けるこ
とを促すメッセージを表示部88に表示させる(T
6)。これにより、従業員は、所定部位のイメージを個
体情報読取部85に読み取らせ、制御部81は、通信処
理部89を介したシステム管理コンピュータ7との通信
により、従業員固定コードに対応するイメージ情報であ
るかを確認する(T7〜T10)。
【0120】読取りで得たイメージデータが妥当でない
場合には、制御部81は、表示部88に異常表示を実行
させた後、待機状態での表示に戻す(T11)。
【0121】一方、イメージデータが妥当であると、制
御部81は、乱数発生部87によって乱数を発生させる
と共に、その時点での時刻(出勤時刻)を内蔵タイマか
ら取り込む(T12)。
【0122】そして、制御部81は、データキャリア収
納部80から1枚のデータキャリア20を繰り出させ、
データキャリアアクセス部83から、繰り出されたデー
タキャリア20のキャリアIDを取得すると共に、従業
員固定コードに発生乱数を付加したその日の従業員コー
ドと出勤時刻とを、データキャリアアクセス部83によ
って、繰り出されたデータキャリア20に記憶させて、
データキャリア出入口82からデータキャリア20を排
出させ、従業員はこれを受領する(T13、T14)。
【0123】また、制御部81は、排出させたデータキ
ャリア20のIDと、従業員固定コードに発生乱数を付
加したその日の従業員コードと、出勤時刻とを、システ
ム管理コンピュータ7に転送させて記憶させ(T15、
T16)、その後、表示を待機状態の表示に戻す。デー
タキャリア20のIDとその日の従業員コードとは対情
報となってシステム管理コンピュータ7側で記憶され
る。
【0124】(A−2−2)携帯金庫2への営業前の入
金 次に、携帯金庫2への営業前の入金動作(貨幣類の収納
動作)を、図10及び図11のシーケンス図を用いて説
明する。
【0125】営業開始前において、貨幣類が収納されて
いない携帯金庫2へ貨幣類の収納(入金)が行われる
が、この入金時処理は、出勤操作を行ってデータキャリ
ア20を受領した従業員(や経営者や遊技場運営者)に
よってなされる。従業員は、貨幣類が収納されていない
携帯金庫2を持って、現金管理機2の場所に来る。貨幣
類が収納されていない携帯金庫2は、保管専用の場所に
保管していても良く、また、遊技カード発券機3に装着
して保管していても良い。
【0126】現金管理機2の制御部12は、待機状態に
おいては、表示部19に、操作者コード(ここでは従業
員固定コード)を入力することを求めるメッセージを表
示させており、従業員は、入力部18を用いて、自己の
従業員固定コードを入力する(T20)。このコード入
力時には、従業員の手首に取り付けられているデータキ
ャリア20がデータキャリア質問器21のアンテナの側
に位置するので、現金管理機2のデータキャリア質問器
21は、データキャリア20に記憶されている情報を
得、制御部12に与える。
【0127】このとき、制御部12は、通信処理部22
を介したシステム管理コンピュータ7との通信により、
入力された従業員固定コード及びデータキャリア20が
正当であるか否かを確認する(T21〜T23)。
【0128】データキャリア20は、例えば、そのデー
タキャリア20のIDと、従業員固定コード(入力され
た従業員固定コードと一致することも条件になってい
る)に発生乱数を付加したその日の従業員コードと、出
勤時刻とがシステム管理コンピュータ7に登録されてい
るものと一致すると、正当と判断される。なお、現金管
理機2を操作し得る従業員を限定している場合には、デ
ータキャリア20の記憶情報は登録されたものと一致し
ていても、限定されている従業員以外のものであれば正
当でないと判断する。
【0129】入力された従業員固定コード及び又はデー
タキャリア20が正当でない場合には、制御部12は、
表示部19に異常表示を実行させると共にブザー24を
鳴動させる(T24)。
【0130】一方、入力された従業員固定コード及びデ
ータキャリア20が正当である場合には、制御部12
は、動作モードを指示することを求めるメッセージを表
示部19に表示させる(T25)。
【0131】これに応じて、従業員は、携帯金庫2への
営業前の入金動作(貨幣類の収納動作)モードであるこ
とを、入力部18から入力する(T26)。そして、従
業員は、鍵26を錠機構17に差し込んで錠機構17を
アンロックにする(T27)。この鍵操作時にも、従業
員の手首に取り付けられているデータキャリア20がデ
ータキャリア質問器21のアンテナの側に位置するの
で、現金管理機2のデータキャリア質問器21は、デー
タキャリア20に記憶されている情報を得、制御部12
に与える。
【0132】制御部12は、この鍵操作時に得られたデ
ータキャリア20の記憶情報と、上述したコード入力時
に得られたデータキャリア20の記憶情報とを照合する
(T28)。不一致の場合には、制御部12は、表示部
19に異常表示を実行させると共にブザー24を鳴動さ
せる(T29)。これに対して、両記憶情報が一致して
いると、制御部12は、電気錠機構27をアンロックに
する(T30)。これにより、外側の扉体16が開放可
能となる。
【0133】従業員は、扉体16を開け、携帯金庫4を
現金管理機2に装着して扉体16を閉じて鍵26を抜
き、これにより、図示しない扉体16用のセンサからの
閉成信号が制御部12に与えられ、制御部12は、電気
錠機構27をロックさせる(T31、T32)。
【0134】現金管理機2内に装着された携帯金庫4の
制御部67は、外部からの電源供給によって装着された
ことを認識し、当該携帯金庫4のIDを無線通信部75
を介して現金管理機2に与え、無線通信部23を介して
携帯金庫4のIDを取り込んだ現金管理機2の制御部1
2は、通信処理部22を介したシステム管理コンピュー
タ7との通信により、装着された携帯金庫4が正当であ
るか否かを確認する(T33〜T36)。例えば、装着
された携帯金庫4のIDがシステム管理コンピュータ7
に登録されていない場合や、装着された携帯金庫4のI
Dが既に貨幣類が収納された携帯金庫4のIDと一致す
る場合には、正当でないと判断される。
【0135】装着された携帯金庫4が正当でない場合に
は、制御部12は、表示部19に異常表示を実行させる
と共にブザー24を鳴動させる(T37)。
【0136】これに対して、装着された携帯金庫4が正
当である場合には、制御部12は、無線通信部23を介
して、携帯金庫4に貨幣類の挿入口となる窓部50及び
51の開放(閉塞板54及び55の移動)を指示し、無
線通信部75を介してその指示を受領した携帯金庫4の
制御部67は、窓部50及び51を開放させる(T3
8、T39)。
【0137】また、現金管理機2の制御部12は、通信
処理部22を介したシステム管理コンピュータ7との通
信により、装着中の携帯金庫4を、営業時間に装着させ
ておく遊技カード発券機3のIDと、その携帯金庫4に
収納させる金種別の枚数とを取り込む(T40〜T4
2)。携帯金庫4を営業時間に装着させておく遊技カー
ド発券機3の決定は、例えば、装着される携帯金庫4が
定まっていない複数の遊技カード発券機3のIDの中で
最も若いものにするような方法で行う。
【0138】なお、携帯金庫4と、遊技カード発券機3
とが1対1で対応している場合には、遊技カード発券機
3の決定やIDの取り込みことを不要にできる。また、
携帯金庫4に収納させる金種別の枚数を予めシステム管
理コンピュータ7に登録させておく方法に加え、又は、
それに代え、従業員が入力部18を用いて指示するよう
にしても良い。
【0139】これにより、両制御部12及び67の制御
下で、現金管理機2の固定金庫10から、貨幣計数部1
1を経由した、携帯金庫4の貨幣収納部72への貨幣の
移動が実行される(T43、T44)。
【0140】指示された金種別の枚数の貨幣の移動が終
了すると、携帯金庫4の制御部67は、開放されていた
窓部50及び51を閉塞させる(閉塞板54及び55の
元の位置への移動及びロック;T45)。
【0141】一方、現金管理機2の制御部12は、指示
された金種別の枚数の貨幣の移動が終了すると、通信処
理部22を介してシステム管理コンピュータ7にその旨
を通知し、システム管理コンピュータ7は、その携帯金
庫4の状態情報等の各種情報を設定記憶する(T46、
T47)。例えば、状態情報を貨幣類の収納状態にした
り、枚数を記憶させたり、携帯金庫4とそれが装着され
る遊技カード発券機3を対応付けたり、携帯金庫4と従
業員を対応付けたり、現金管理機2内の枚数を更新した
り、その携帯金庫4の収納枚数を設定したりする。
【0142】さらに、現金管理機2の制御部12は、無
線通信によって、携帯金庫4の制御部67に所定情報を
与え、携帯金庫4の制御部67は、内蔵する記憶部に所
定情報を記憶すると共に、表示部67に所定情報を表示
させる(T48、T49)。例えば、収納された貨幣の
金種毎の枚数や、当該携帯金庫4が装着される遊技カー
ド発券機3のID等がこの際に記憶される。また例え
ば、遊技カード発券機3のIDや、携帯金庫4を運搬す
る操作者(従業員)のコードや、金種毎の枚数等が表示
される。
【0143】現金管理機2の制御部12は、貨幣類の携
帯金庫4への収納が終了した旨を表示する(T50)。
【0144】これにより、従業員は、鍵26を錠機構1
7に差し込んで錠機構17をアンロックにする(T5
1)。この鍵操作時にも、従業員の手首に取り付けられ
ているデータキャリア20がデータキャリア質問器21
のアンテナの側に位置するので、現金管理機2のデータ
キャリア質問器21は、データキャリア20に記憶され
ている情報を得、制御部12に与える。
【0145】制御部12は、携帯金庫4を取り出すため
の今回の鍵操作時に得られたデータキャリア20の記憶
情報と、携帯金庫4を装着させるための前回の鍵操作時
に得られたデータキャリア20の記憶情報とを照合する
(T52)。不一致の場合には、制御部12は、表示部
19に異常表示を実行させると共にブザー24を鳴動さ
せる(T53)。これに対して、両記憶情報が一致して
いると、制御部12は、電気錠機構27をアンロックに
する(T54)。これにより、外側の扉体16が開放可
能となる。
【0146】従業員は、扉体16を開け、携帯金庫4を
現金管理機2から取り出して扉体16を閉じて鍵26を
抜き、これにより、図示しない扉体16用のセンサから
の閉成信号が制御部12に与えられ、制御部12は、電
気錠機構27をロックさせる(T55、T56)。
【0147】携帯金庫4の制御部67は、外部からの電
源供給の停止によって離脱されたことを認識し、離脱時
間を内部に記憶すると共に、防犯監視用のタイマを起動
するなどの防犯処理に入る(T57)。この処理につい
ては、次の運搬時動作の項で詳述する。
【0148】扉体16がロックされると、現金管理機2
の制御部12は、内蔵する記憶部に今回の操作履歴を記
憶させ、かつ、システム管理コンピュータ7にも操作履
歴を転送させて記憶させる(T58、T59)。
【0149】なお、以上は、営業開始前の携帯金庫4へ
の入金動作であったが、営業中に実行される携帯金庫4
への補充入金動作もほぼ同様に実行されるので、その説
明は、省略する。
【0150】(A−2−3)携帯金庫4の運搬時動作 次に、運搬されている途中での携帯金庫4での動作(防
犯監視動作)を、図12のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0151】なお、携帯金庫4は、営業開始前において
は、現金管理機2によって貨幣が収納された後、所定の
遊技カード発券機3まで運搬され、営業終了後において
は、収納貨幣を回収するために遊技カード発券機3から
取り出されて現金管理機2まで運搬される。また、営業
中においても、携帯金庫4に貨幣を追加補充したり、収
納されている貨幣が多くなりすぎて一部を回収したりた
めに、現金管理機2及び遊技カード発券機3間で運搬さ
れる。いずれの場合でも、携帯金庫4における運搬時動
作は同様である。
【0152】制御部67は、現金管理機2又は遊技カー
ド発券機3から当該携帯金庫4が取り出されたときに
は、図12に示す処理を開始し、まず、内蔵する防犯監
視用のタイマを起動する(T60)。
【0153】その後は、制御部67は、当該携帯金庫4
が再び遊技カード発券機3又は現金管理機2に装着され
るまで、ステップT61〜T65でなる監視処理ループ
を繰り返す。
【0154】すなわち、制御部67は、防犯用無線機6
からの情報に基づいて、当該携帯金庫4の位置を算出し
てその位置が不適切な位置にあるか否かを監視し(又
は、その移動軌跡がおかしいか否かを監視し;T61、
T62)、また、衝撃センサや傾きセンサ等の異常セン
サ78から異常が通知されたか否かを監視し(T6
3)、ある装置から離脱された時点からの経過時間が所
定時間以上になったか否かを監視し(T64)、さら
に、当該携帯金庫4が再び遊技カード発券機3又は現金
管理機2に装着されたか否かを監視する(T65)。こ
のような監視動作を繰り返す。
【0155】例えば、遊技場ホールの出入口近傍に当該
携帯金庫4にある場合や、遊技場ホールの出入口に向か
って該携帯金庫4が移動している場合には、位置異常と
判断され、このとき、制御部67は、無線通信部77に
よって、当該携帯金庫4のIDや位置異常であることや
そのときの位置等を含む送信信号を無線送信させる(T
66)。
【0156】また、例えば、当該携帯金庫4を破壊しよ
うとして、ある人が当該携帯金庫4に衝撃を加えたり傾
けたりすると、制御部67には、異常センサ78から異
常が通知され、このとき、制御部67は、無線通信部7
7によって、当該携帯金庫4のIDや破壊異常であるこ
とやそのときの位置等を含む送信信号を無線送信させる
(T67)。
【0157】さらに、例えば、後で持ち帰るようにすべ
く遊技場ホール内のいずれかの位置に当該携帯金庫4を
隠したり、当該携帯金庫4から貨幣を取り出そうとした
りして(異常センサ78が作動しない程度)、ある装置
から当該携帯金庫4が離脱された時点からの経過時間が
所定時間以上になっても当該携帯金庫4が遊技カード発
券機3又は現金管理機2に装着されないと、制御部67
は、防犯監視用のタイマの計時時間に基づいてその異常
を認識し、このとき、制御部67は、無線通信部77に
よって、当該携帯金庫4のIDや未装着異常であること
やそのときの位置等を含む送信信号を無線送信させる
(T68)。
【0158】いずれの場合にせよ、制御部67は、異常
に係る送信信号を無線送信させたときには、ブザー79
を鳴動させ、当該携帯金庫4の近傍にいる人に異常発生
を報知したり、異常行為者に音で威嚇したりする(T6
9)。なお、ブザー音は、徐々に大きくなったり、徐々
に高くなったり、間欠的な鳴動であってその間欠周期が
短くなったりするものが、注意喚起力が高くて好まし
い。
【0159】なお、異常情報を含む無線送信信号は、防
犯用無線機6によって受信されてシステム管理コンピュ
ータ7に通知される。このとき、システム管理コンピュ
ータ7は、表示や音声等によって異常発生を報知する。
これにより、遊技場経営者等が対応を取ることもでき
る。なお、システム管理コンピュータ7は、上述した報
知動作に加えて、他のコンピュータ等に異常を通知する
ようにしても良い。例えば、当該遊技場ホールの本社や
警備会社のコンピュータ等に異常を通知するようにして
も良い。
【0160】(A−2−4)携帯金庫4の遊技カード発
券機3への装着動作 次に、携帯金庫4を遊技カード発券機3へ装着させる際
の動作、図13及び図14のシーケンス図を用いて説明
する。
【0161】営業開始前に貨幣が収納された携帯金庫4
は、所定の遊技カード発券機3に、貨幣貯蔵部として用
いられるべく装着される。なお、営業中においても、現
金管理機2によって貨幣が追加補充されたり貨幣が一部
回収されたりした携帯金庫4が、所定の遊技カード発券
機3に再び装着されることがある。いずれの場合にせ
よ、装着動作は同様である。
【0162】携帯金庫4を遊技カード発券機3に装着さ
せようとする従業員はまず、鍵26を錠機構40に差し
込んで錠機構40をアンロックにする(T75)。この
鍵操作時に、従業員の手首に取り付けられているデータ
キャリア20がデータキャリア質問器43のアンテナの
側に位置するので、遊技カード発券機3のデータキャリ
ア質問器43は、データキャリア20に記憶されている
情報を得、制御部33に与える。
【0163】制御部33は、通信処理部44を介したシ
ステム管理コンピュータ7との通信により、挿入された
データキャリア20(その記憶情報)が正当であるか否
かを確認する(T76〜T78)。挿入されたデータキ
ャリア20は、例えば、そのデータキャリア20のID
と、従業員固定コードに発生乱数を付加したその日の従
業員コードと、出勤時刻とがシステム管理コンピュータ
7に登録されているものと一致すると、正当と判断され
る。なお、遊技カード発券機3を操作し得る従業員を限
定している場合には、データキャリア20の記憶情報は
登録されたものと一致していても、限定されている従業
員以外のものであれば正当でないと判断する。
【0164】データキャリア20が正当でない場合に
は、制御部33は、表示部41に異常表示を実行させる
と共にブザー46を鳴動させる(T79)。
【0165】一方、データキャリア20が正当である場
合には、制御部33は、携帯金庫4が装着されていない
状態であるので、電気錠機構49をアンロックにすると
共に、表示部41にその旨を表示させる(T80)。こ
れにより、扉体39が開放可能となる。
【0166】このとき、従業員は、扉体39を開け、携
帯金庫4を当該遊技カード発券機3に装着して扉体39
を閉じ、また、鍵26を抜き、これにより、図示しない
扉体39用のセンサからの閉成信号が制御部33に与え
られ、制御部33は、電気錠機構49をロックさせる
(T81、T82)。
【0167】遊技カード発券機3内に装着された携帯金
庫4の制御部67は、外部からの電源供給によって装着
されたことを認識し、当該携帯金庫4のIDを無線通信
部75を介して遊技カード発券機3に与え、無線通信部
45を介して携帯金庫4のIDを取り込んだ遊技カード
発券機3の制御部33は、携帯金庫4側から、無線通信
により、その携帯金庫4が装着されるべき遊技カード発
券機3のIDと、その携帯金庫4を扱っている操作者コ
ードとを取り込み、そしてまず、自己のIDと一致する
かを確認する(T83〜T86)。
【0168】IDが一致していない場合には、表示部4
1に誤装着であることを表示されると共にブザー46を
鳴動され、その後、上述したと同様な錠機構40や電気
錠機構49に対する動作により、扉体39が開放され、
携帯金庫4が取り出され、扉体39が閉成される(T8
7〜T89)。
【0169】発券機IDが一致していると、制御部33
は、データキャリア20に係る従業員と携帯金庫4に記
憶されていた従業員固定コードに係る従業員とが一致す
るかを確認する(T90)。
【0170】制御部33は、取り扱い従業員が妥当でな
いと、表示部41に従業員異常を表示させると共にブザ
ー46を鳴動させる(T91)。
【0171】従業員が妥当であると、制御部33は、携
帯金庫4側から、無線通信により、現金管理機2から離
脱された時刻情報や金種別の枚数情報を取り込み、通信
処理部44を介して、携帯金庫4のIDや現金管理機2
から離脱された時刻情報や金種別の枚数情報をシステム
管理コンピュータ7に転送して照合させ、装着された携
帯金庫4が正当であるか否かを確認する(T92〜T9
6)。例えば、携帯金庫4が記憶している金種別の枚数
とシステム管理コンピュータ7での金種別の枚数が一致
しない場合や、装着された携帯金庫4のIDがシステム
管理コンピュータ7に登録されていない場合や、携帯金
庫4が記憶している離脱時刻とシステム管理コンピュー
タ7での離脱時刻とが一致しない場合等には、正当でな
いと判断される。
【0172】装着された携帯金庫4が正当でない場合に
は、制御部33は、表示部41に異常表示を実行させる
と共にブザー46を鳴動させる(T97)。
【0173】これに対して、装着された携帯金庫4が正
当である場合には、制御部33は、無線通信部45を介
して、携帯金庫4に貨幣類の出入口となる窓部50〜5
3の開放(閉塞板54〜57の移動)と、運搬時での表
示の消去とを指示し、無線通信部75を介してその指示
を受領した携帯金庫4の制御部67は、窓部50〜53
を開放させると共に、表示部73における運搬時での表
示を消去させる(T98〜T100)。
【0174】また、遊技カード発券機3の制御部33
は、表示部41に、遊技カード30を発行し得る表示を
実行させる(T101)。さらに、制御部33は、内蔵
する記憶部に操作履歴を記憶させ、かつ、システム管理
コンピュータ7にも操作履歴と当該遊技カード発券機3
が遊技カード30を発行し得る運用状態になったことを
転送させて記憶させる(T102、T103)。なお、
システム管理コンピュータ7では、当該携帯金庫4の装
着装置を当該遊技カード発券機3に更新させるようなこ
とも行われる。
【0175】なお、携帯金庫4が装着された遊技カード
発券機3における遊技カード30の発行動作は、携帯金
庫4を貨幣貯蔵庫として利用する点を除けば、従来装置
と同様であるので、その説明は省略する。なお、遊技カ
ード30の発行に伴う金種別の枚数変化は、携帯金庫4
における枚数情報として、遊技カード発券機3内におい
て更新されると共に、遊技カード発券機3からシステム
管理コンピュータ7に通知されて適宜更新される。
【0176】(A−2−5)携帯金庫4の遊技カード発
券機3からの離脱動作 次に、携帯金庫4を遊技カード発券機3から離脱させる
際の動作を、図15のシーケンス図を用いて説明する。
【0177】営業終了後においては、携帯金庫4は、所
定の遊技カード発券機3から回収される。なお、営業中
においても、現金管理機2によって貨幣を追加補充させ
るべく、また、現金管理機2によって貨幣を一部回収さ
せるべく、携帯金庫4を、所定の遊技カード発券機3か
ら離脱させることがある。いずれの場合にせよ、離脱動
作は同様である。
【0178】携帯金庫4を遊技カード発券機3から取り
出そうとする従業員はまず、鍵26を錠機構40に差し
込んで錠機構40をアンロックにする(T115)。こ
の鍵操作時に、従業員の手首に取り付けられているデー
タキャリア20がデータキャリア質問器43のアンテナ
の側に位置するので、遊技カード発券機3のデータキャ
リア質問器43は、データキャリア20に記憶されてい
る情報を得、制御部33に与える。
【0179】制御部33は、通信処理部44を介したシ
ステム管理コンピュータ7との通信により、挿入された
データキャリア20(その記憶情報)が正当であるか否
かを確認する(T116〜T118)。ここでも、挿入
されたデータキャリア20は、例えば、そのデータキャ
リア20のIDと、従業員固定コードに発生乱数を付加
したその日の従業員コードと、出勤時刻とがシステム管
理コンピュータ7に登録されているものと一致すると、
正当と判断される。
【0180】挿入されたデータキャリア20が正当でな
い場合には、制御部33は、表示部41に異常表示を実
行させると共にブザー46を鳴動させる(T119)。
【0181】一方、挿入されたデータキャリア20が正
当である場合には、制御部33は、携帯金庫4が装着さ
れているので、無線通信によって、携帯金庫4の制御部
67に、開放されていた窓部50〜53の閉塞を指示
し、携帯金庫4の制御部67は、開放されていた窓部5
0〜53を閉塞させる(閉塞板54〜57の元の位置へ
の移動及びロック;T120、T121)。
【0182】その後、遊技カード発券機3の制御部33
は、無線通信によって、携帯金庫4の制御部67に所定
情報を与え、携帯金庫4の制御部67は、内蔵する記憶
部に所定情報を記憶すると共に、表示部73に所定情報
を表示させる(T122、T123)。例えば、収納さ
れている貨幣の金種毎の枚数や、当該携帯金庫4が装着
されていた遊技カード発券機3のIDや、携帯金庫4を
運搬する操作者(従業員)のコードやそのときの時刻が
離脱時刻として、この際に記憶される。また例えば、遊
技カード発券機3のIDや、携帯金庫4を運搬する操作
者(従業員)のコードや、金種毎の枚数等が表示され
る。
【0183】そして、遊技カード発券機3の制御部33
は、電気錠機構49をアンロックにすると共に、その旨
を表示部41に表示させ、扉体39を開放できることを
報知する(T124、T125)。
【0184】従業員は、扉体39を開け、携帯金庫4を
遊技カード発券機3から取り出して扉体39を閉じ、鍵
26を抜き、これにより、図示しない扉体39用のセン
サからの閉成信号が制御部33に与えられ、制御部33
は、電気錠機構49をロックさせる(T126、T12
7)。ここでは、携帯金庫4の取り出しであるが、遊技
カード30の補充や回収も、このような扉体39の開放
によって行うことができる。
【0185】携帯金庫4の制御部67は、外部からの電
源供給の停止によって離脱されたことを認識し、離脱時
刻を内部に記憶すると共に、防犯監視用のタイマを起動
するなどの防犯処理に入る(T128)。この後の携帯
金庫4の処理については、上述した運搬時動作の項で説
明済みである。
【0186】電気錠機構49をロックすると、遊技カー
ド発券機3の制御部33は、今回の操作履歴を内蔵する
記憶部に記憶させると共に、システム管理コンピュータ
7にも操作履歴や離脱された携帯金庫4に関する各種情
報を転送させて記憶させたり更新させたり設定させたり
する(T129、T130)。
【0187】(A−2−6)携帯金庫4の貨幣の回収時
動作 次に、現金管理機2によって、携帯金庫4内の貨幣を回
収させる際の動作を、図16及び図17のシーケンス図
を用いて説明する。
【0188】営業終了後においては、携帯金庫4内の貨
幣は、現金管理機2によって回収される。なお、営業中
においても、携帯金庫4内の貨幣が多くなりすぎたた
め、一部が現金管理機2によって回収されることがあ
る。これらの回収動作は、ほぼ同様であるので、前者の
場合として、以下、説明する。
【0189】現金管理機2の制御部12は、待機状態に
おいては、表示部19に、操作者コード(ここでは従業
員固定コード)を入力することを求めるメッセージを表
示させており、従業員は、入力部18を用いて、自己の
従業員固定コードを入力する(T140)。このコード
入力時には、従業員の手首に取り付けられているデータ
キャリア20がデータキャリア質問器21のアンテナの
側に位置するので、現金管理機2のデータキャリア質問
器21は、データキャリア20に記憶されている情報を
得、制御部12に与える。
【0190】このとき、制御部12は、通信処理部22
を介したシステム管理コンピュータ7との通信により、
入力された従業員固定コード及びデータキャリア20が
正当であるか否かを確認する(T141〜T143)。
【0191】入力された従業員固定コード及び又はデー
タキャリア20が正当でない場合には、制御部12は、
表示部19に異常表示を実行させると共にブザー24を
鳴動させる(T144)。
【0192】一方、入力された従業員固定コード及びデ
ータキャリア20が正当である場合には、制御部12
は、動作モードを指示することを求めるメッセージを表
示部19に表示させる(T145)。
【0193】以上までの処理は、上述した営業開始前の
携帯金庫4への貨幣の入金処理と同様である。
【0194】従業員は、動作モードの入力要求に応じ
て、携帯金庫4からの全ての貨幣の回収動作モードであ
ることを、入力部18から入力する(T146)。そし
て、従業員は、鍵26を錠機構17に差し込んで錠機構
17をアンロックにする(T147)。この鍵操作時に
も、従業員の手首に取り付けられているデータキャリア
20がデータキャリア質問器21のアンテナの側に位置
するので、現金管理機2のデータキャリア質問器21
は、データキャリア20に記憶されている情報を得、制
御部12に与える。
【0195】制御部12は、この鍵操作時に得られたデ
ータキャリア20の記憶情報と、上述したコード入力時
に得られたデータキャリア20の記憶情報とを照合する
(T148)。不一致の場合には、制御部12は、表示
部19に異常表示を実行させると共にブザー24を鳴動
させる(T149)。これに対して、両記憶情報が一致
していると、制御部12は、電気錠機構27をアンロッ
クにする(T150)。これにより、外側の扉体16が
開放可能となる。
【0196】従業員は、扉体16を開け、携帯金庫4を
現金管理機2に装着して扉体16を閉じて鍵26を抜
き、これにより、図示しない扉体16用のセンサからの
閉成信号が制御部12に与えられ、制御部12は、電気
錠機構27をロックさせる(T151、T152)。
【0197】現金管理機2内に装着された携帯金庫4の
制御部67は、外部からの電源供給によって装着された
ことを認識し、当該携帯金庫4が記憶している各種情報
を無線通信部75を介して現金管理機2に与え、無線通
信部23を介して携帯金庫4の記憶情報を取り込んだ現
金管理機2の制御部12は、通信処理部22を介したシ
ステム管理コンピュータ7との通信により、装着された
携帯金庫4が正当であるか否かを確認する(T153〜
T156)。例えば、装着された携帯金庫4のIDがシ
ステム管理コンピュータ7に登録されていない場合や、
装着された携帯金庫4のIDが既に貨幣を全て回収され
た携帯金庫4のIDと一致する場合や、その携帯金庫4
を遊技カード発券機3から取り外した従業員とデータキ
ャリア20に係る従業員とが一致しない場合や、携帯金
庫4が記憶している金種別の枚数がシステム管理コンピ
ュータ7に記憶されているものと一致しない場合等に
は、正当でないと判断される。
【0198】装着された携帯金庫4が正当でない場合に
は、制御部12は、表示部19に異常表示を実行させる
と共にブザー24を鳴動させる(T157)。
【0199】これに対して、装着された携帯金庫4が正
当である場合には、制御部12は、無線通信部23を介
して、携帯金庫4に貨幣の排出口となる窓部52及び5
3の開放(閉塞板56及び57の移動)を指示し、無線
通信部75を介してその指示を受領した携帯金庫4の制
御部67は、窓部52及び53を開放させる(T15
8、T159)。
【0200】その後、両制御部12及び67の制御下
で、携帯金庫4の貨幣貯蔵部7から、貨幣計数部11を
経由した、現金管理機2の固定金庫10への貨幣の移動
が実行される(T160、T161)。
【0201】このようにして、携帯金庫4に収納されて
いた全ての貨幣の回収(移動)が終了すると、携帯金庫
4の制御部67は、開放されていた窓部52及び53を
閉塞させる(閉塞板56及び57の元の位置への移動及
びロック;T162)。
【0202】一方、現金管理機2の制御部12は、携帯
金庫4に収納されていた全ての貨幣の回収が終了する
と、通信処理部22を介してシステム管理コンピュータ
7にその旨を通知し、システム管理コンピュータ7は、
その携帯金庫4の状態情報等の各種情報を更新させる
(T163、T164)。例えば、携帯金庫4の状態情
報を貨幣の未収納状態にしたり、枚数を0クリアさせた
り、携帯金庫4とそれが装着される遊技カード発券機3
との対応情報をクリアしたり、携帯金庫4と従業員との
対応情報をクリアしたり、現金管理機2内の枚数を回収
した分だけ増額更新したりする。
【0203】また、現金管理機2の制御部12は、無線
通信によって、携帯金庫4の制御部67に回収済みの所
定情報を与え、携帯金庫4の制御部67は、内蔵する記
憶部に回収済みであることなどを記憶すると共に、表示
部67にも回収後用の情報を表示させる(T165、T
166)。
【0204】さらに、現金管理機2の制御部12は、携
帯金庫4からの貨幣回収が終了した旨を表示部19に表
示させる(T167)。
【0205】これにより、従業員は、鍵26を錠機構1
7に差し込んで錠機構17をアンロックにする(T16
8)。この鍵操作時にも、従業員の手首に取り付けられ
ているデータキャリア20がデータキャリア質問器21
のアンテナの側に位置するので、現金管理機2のデータ
キャリア質問器21は、データキャリア20に記憶され
ている情報を得、制御部12に与える。
【0206】制御部12は、携帯金庫4を取り出すため
の今回の鍵操作時に得られたデータキャリア20の記憶
情報と、携帯金庫4を装着させるための前回の鍵操作時
に得られたデータキャリア20の記憶情報とを照合する
(T169)。不一致の場合には、制御部12は、表示
部19に異常表示を実行させると共にブザー24を鳴動
させる(T170)。これに対して、両記憶情報が一致
していると、制御部12は、電気錠機構27をアンロッ
クにする(T171)。これにより、外側の扉体16が
開放可能となる。
【0207】従業員は、扉体16を開け、携帯金庫4を
現金管理機2から取り出して扉体16を閉じ、鍵26を
抜き、これにより、図示しない扉体16用のセンサから
の閉成信号が制御部12に与えられ、制御部12は、電
気錠機構27をロックさせる(T172、T173)。
【0208】携帯金庫4の制御部67は、外部からの電
源供給の停止によって離脱されたことを認識するが、貨
幣が収納されていないので、何らの処理も実行しない。
なお、貨幣が収納されている場合と同様に、離脱時刻を
内部に記憶すると共に、防犯監視用のタイマを起動する
などの防犯処理を行っても良い。
【0209】電気錠機構27をロックすると、現金管理
機2の制御部12は、今回の操作履歴を内蔵する記憶部
に記憶させると共に、システム管理コンピュータ7にも
操作履歴を転送させて記憶させる(T174、T17
5)。
【0210】(A−2−7)従業員退出時動作 次に、従業員が会社から退出する際の動作を、図18の
シーケンス図を用いて説明する。
【0211】データキャリア発行回収装置5の制御部8
1は、待機状態においては、表示部88に従業員の固定
コードを入力することを求めるメッセージを表示させて
おり、退出しようとする従業員は、入力部86を用い
て、自己の従業員固定コードを入力する(T180)。
【0212】このとき、制御部81は、通信処理部89
を介したシステム管理コンピュータ7との通信により、
その従業員固定コードが正当か否かが確認される(T1
81〜T183)。
【0213】入力された従業員固定コードが正当でない
場合には、制御部81は、表示部88に異常表示を実行
させた後、待機状態に戻る(T184)。
【0214】一方、入力された従業員固定コードが正当
である場合には、制御部81は、個体情報読取部(指紋
読取装置)85に身体の所定部位を接触又は近付けるこ
とを促すメッセージを表示部88に表示させる(T18
5)。これにより、従業員は、所定部位のイメージを個
体情報読取部85に読み取らせ、制御部81は、通信処
理部89を介したシステム管理コンピュータ7との通信
により、従業員固定コードに対応するイメージ情報であ
るかを確認する(T186〜T189)。
【0215】読取りで得たイメージデータが妥当でない
場合には、制御部81は、表示部88に異常表示を実行
させた後、待機状態での表示に戻す(T190)。
【0216】一方、イメージデータが妥当であると、制
御部81は、表示部88に、データキャリア20をデー
タキャリア出入口82に挿入することを求めるメッセー
ジを表示させ、従業員は、これに応じて、データキャリ
ア20をデータキャリア出入口82に挿入する(T19
1、T192)。データキャリア20の記憶情報は、デ
ータキャリアアクセス部83によって読み取られて制御
部81に与えられる。
【0217】このとき、制御部81は、通信処理部89
を介したシステム管理コンピュータ7との通信により、
挿入されたデータキャリア20が正当であるか否かを確
認する(T193〜T195)。例えば、乱数付従業員
固定コード(その日の従業員コード)がシステム管理コ
ンピュータ7のものと異なっているときには、正当でな
いと判断される。
【0218】挿入されたデータキャリア20が正当でな
い場合には、制御部81は、表示部88に異常表示を実
行させると共にブザー(図示せず)を鳴動させる(T1
96)。
【0219】一方、挿入されたデータキャリア20が正
当である場合には、制御部81は、データキャリアアク
セス部83によって、挿入されたデータキャリア20の
ID以外の情報を消去させた後、データキャリア収納部
80に回収させる(T197)。
【0220】また、制御部81は、その時点での時刻
(退出時刻)を内蔵タイマから取り込み、回収したデー
タキャリア20のIDと、従業員固定コードに発生乱数
を付加したその日の従業員コードと、退出時刻とを、シ
ステム管理コンピュータ7に転送させて各種情報の更新
を実行させ(T198、T199)、その後、表示を処
理終了を表したものにし(T200)、最後に、待機状
態の表示に戻す。システム管理コンピュータ7は、例え
ば、従業員のその日の勤務時間等を計算したりする。
【0221】(A−2−8)その他の動作 以上で詳述した以外の動作を図面を用いずに簡単に説明
する。特に、現金管理機2についての動作を説明する。
【0222】(ア)現金管理機2は、銀行などにおける
いわゆるATM装置としての機能も有する。
【0223】例えば、景品球としてのパチンコ球が交換
される景品の搬入業者に支払いを行うような場合等、遊
技場運営上で、現金が必要となったときには、現金管理
機2から取り出される。
【0224】この場合には、現金管理機2に、従業員固
定コードを入力したりして(この際、データキャリア2
0の記憶情報も現金管理機2に供給される)、操作者を
確認した後、現金出金モードと、払出金額とを指定し
て、貨幣出入口13から現金(貨幣)を払い出させる。
当然に、システム管理コンピュータ7での現金管理機2
での金種別の枚数は更新される。
【0225】逆に、例えば、景品の購買等において釣り
銭を受領した場合等、遊技場運営上で、現金を入手した
ときには、現金管理機2に収納される。
【0226】この場合にも、現金管理機2に、従業員固
定コードを入力したりして(この際、データキャリア2
0の記憶情報も現金管理機2に供給される)、操作者を
確認した後、現金入金モードを指定して、貨幣出入口1
3から現金(貨幣)を入金させる。入金された貨幣計数
部11によって計数され、システム管理コンピュータ7
での現金管理機2での金種別の枚数は更新される。
【0227】(イ)現金管理機2は、上述のように、A
TM装置としての機能も有するので、給料やパート代の
支給にも利用できる。
【0228】上述したように、データキャリア発行回収
装置4及びシステム管理コンピュータ7との機能によ
り、従業員毎の各勤務日での勤務時間を捉えることがで
き、システム管理コンピュータ7は、それに基づいて、
従業員毎のその月の給料やパート代を計算する。なお、
システム管理コンピュータ7より上位のホストコンピュ
ータ(図示せず;例えば、本社に設けられている)が給
料やパート代を計算するようにしても良い。
【0229】給料等の支給日になると、従業員は、現金
管理機2に、従業員固定コードを入力したりして(この
際、データキャリア20の記憶情報も現金管理機2に供
給される)、自己を確認させた後、給料支給モードを指
定する。このとき、支給額の情報が、システム管理コン
ピュータ7から現金管理機2に転送され、貨幣出入口1
3から給料(貨幣)が払い出される。システム管理コン
ピュータ7での現金管理機2での金種別の枚数は更新さ
れ、その従業員に係る情報には支給済みが記憶される。
なお、現金管理機2に印刷機能を持たせて、支給明細を
印刷させるようにしても良い。
【0230】(A−3)実施形態の効果 上記実施形態の貨幣類管理システム(操作受付判別装置
及び方法)によれば、従業員がデータキャリア20を現
金管理機2や遊技カード発券機3に意識して近付けるこ
となく、操作者を確認させたり、錠機構をアンロックに
したりする他の操作時に、データキャリア20による操
作可否の確認をも行うことができ、操作性が良好なもの
にでき、操作所要時間も短いものにすることができる。
【0231】(B)他の実施形態 上記実施形態の説明にも、種々他の実施形態に言及した
が、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げ
ることができる。
【0232】なお、上記実施形態においては、データキ
ャリア20によって操作者(従業員)を確認する装置の
例として、現金管理機2や遊技カード発券機3を示した
が、他の装置でも良いことは勿論である。例えば、パチ
ンコ遊技機やサンド装置の蓋体などを明ける場合にも、
鍵とデータキャリアとを同時に用いるようにしても良
い。
【0233】また、上記実施形態においては、データキ
ャリア20の情報を読み取る際に行われている従業員の
動作が、鍵を錠機構に差し込む動作や、入力部に対する
キー操作の場合を示したが、他の動作や操作であっても
良い。例えば、現金管理機2や遊技カード発券機3に指
紋読取部を設け、その指紋読取部に指紋読取りを実行さ
せる従業員の操作の際に、並行して、データキャリア2
0の情報を読み取るようにしても良い。
【0234】さらに、上記実施形態においては、データ
キャリア発行回収装置5が営業終了後にデータキャリア
20を回収するものを示したが、回収を実行しないもの
であっても良い。この場合でも、出勤時に、データキャ
リア20に、乱数を付加した従業員固定コード(その日
の従業員コード)を記憶し、退出時に乱数部分を消去す
ることが好ましい。
【0235】さらにまた、データキャリア20は、現金
管理機2や遊技カード発券機3を操作するために用いる
だけでなく、社内食堂での精算等、他の用途に用いて良
いことは勿論である。用途によっては、他の携帯者確認
操作がなくても良い。
【0236】また、データキャリア発行回収装置5がタ
イムカード機能を備えないものであっても良い。
【0237】また、データキャリア20に対する新たな
乱数の記録は、データキャリア20を出力するときでは
なく、データキャリア20の回収時に、翌日のために、
記録するようにしても良い。
【0238】さらに、データキャリア20に従業員に割
り当てた暗証番号を記録し、入力部によって入力された
暗証番号との照合をも行うようにしても良い。この場
合、従業員毎の暗証番号は、システム管理コンピュータ
7に記録しておき、出勤時に、案数等を記録する際に合
わせて暗証番号を記録することを要する。
【0239】さらにまた、データキャリア20に記録さ
れている乱数の更新の周期は、1日毎に限定されるもの
ではない。例えば、現金管理機2や遊技カード発券機3
からデータキャリア20が遠ざかる直前に乱数を書き換
えるようにしても良い。この場合、現金管理機2や遊技
カード発券機3が乱数発生部を備えていても良く、シス
テム管理コンピュータ7が乱数発生部を備えて、現金管
理機2や遊技カード発券機3に与えるようにしても良
い。
【0240】また、上記実施形態では書込可能なデータ
キャリア20を示したが、読出専用のデータキャリアで
あっても良い。
【0241】本発明の操作受付判別装置の利用システム
は、遊技場の貨幣類管理システムに限定されるものでは
ない。また、データキャリア20を利用した確認の目的
も、蓋体や扉体のアンロックや開放、操作者の確認以外
でも良い。
【0242】
【発明の効果】以上のように、本発明による操作受付判
別装置及び方法によれば、第1の操作が、データキャリ
アを、その記憶情報を取り込むデータキャリア質問器に
近付けることであり、データキャリアを操作者の身体の
一部に取り付けておき、第2の操作の実行時に、自動的
に第1の操作が実行されるようにしたので、目的手段の
動作や状態などの変更条件として複数種類の操作が条件
となっている場合において、操作所要時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の遊技場の貨幣類管理システム(本発
明の操作受付判別装置が適用されているシステム)の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の現金管理機の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】実施形態のカード発券機の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図4】実施形態の携帯金庫の外観を示す概略斜視図で
ある。
【図5】実施形態の携帯金庫の構成を示す機能ブロック
図である。
【図6】実施形態のデータキャリア発行回収装置の構成
を示す機能ブロック図である。
【図7】実施形態の防犯用無線機の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図8】実施形態のシステム管理コンピュータの構成を
示す機能ブロック図である。
【図9】実施形態の従業員出勤時動作を示すシーケンス
図である。
【図10】実施形態の携帯金庫への営業前の入金動作を
示すシーケンス図(1)である。
【図11】実施形態の携帯金庫への営業前の入金動作を
示すシーケンス図(2)である。
【図12】実施形態の携帯金庫の運搬時(装置離脱から
装置装着の期間)の携帯金庫での動作を示すフローチャ
ートである。
【図13】実施形態の携帯金庫の遊技カード発券機への
装着動作を示すシーケンス図(1)である。
【図14】実施形態の携帯金庫の遊技カード発券機への
装着動作を示すシーケンス図(2)である。
【図15】実施形態の携帯金庫の遊技カード発券機から
の離脱時動作を示すシーケンス図である。
【図16】実施形態の携帯金庫の貨幣の回収時動作を示
すシーケンス図(1)である。
【図17】実施形態の携帯金庫の貨幣の回収時動作を示
すシーケンス図(2)である。
【図18】実施形態の従業員退出時動作を示すシーケン
ス図である。
【符号の説明】
1…遊技場の貨幣類管理システム、2…現金管理機、3
…遊技カード発券機、4…携帯金庫、5…データキャリ
ア発行回収装置、7…システム管理コンピュータ、1
7、40…錠機構、18…入力部、20…データキャリ
ア、21、43…データキャリア質問器、26…鍵、2
7、49…電気錠機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 BC43 CA31 2E250 AA14 AA22 BB05 BB08 BB10 BB64 CC29 DD01 DD06 DD09 EE04 EE08 EE09 FF05 FF27 FF36 3E048 AA02 BA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1及び第2の操作部を備
    え、これら第1及び第2の操作部の操作を条件として、
    目的手段の動作や状態などを変更させる操作受付判別装
    置において、 上記第1の操作部が、データキャリアの記憶情報を取り
    込む当該装置本体の上記第2の操作部の近傍に設けられ
    たデータキャリア質問器であり、上記データキャリアを
    操作者の身体の一部に取り付けておき、上記第2の操作
    部に対する操作に並行して、上記データキャリア質問器
    が上記データキャリアの記憶情報を取り込むことを特徴
    とする操作受付判別装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の操作部が、物理的な存在の鍵
    によって施錠又は解錠される錠機構であることを特徴と
    する請求項1記載の操作受付判別装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の操作部が、複数の操作キーを
    有する入力部であることを特徴とする請求項1記載の操
    作受付判別装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも第1及び第2の操作を条件と
    して、目的手段の動作や状態などを変更させる操作受付
    判別方法において、 上記第1の操作が、データキャリアを、その記憶情報を
    取り込むデータキャリア質問器に近付けることであり、
    上記データキャリアを操作者の身体の一部に取り付けて
    おき、上記第2の操作の実行時に、自動的に上記第1の
    操作が実行されることを特徴とする操作受付判別方法。
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