JP2001262317A - 光学薄膜及びその製造方法 - Google Patents

光学薄膜及びその製造方法

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JP2001262317A JP2000076688A JP2000076688A JP2001262317A JP 2001262317 A JP2001262317 A JP 2001262317A JP 2000076688 A JP2000076688 A JP 2000076688A JP 2000076688 A JP2000076688 A JP 2000076688A JP 2001262317 A JP2001262317 A JP 2001262317A
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健 川俣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラックの発生のない耐久性を有した反射防
止膜などの光学薄膜を成膜する。 【解決手段】 基板上にTa及びAlの酸化物膜と、M
gF膜とをスパッタリングによって積層する。Ta及
びAlからなる酸化物膜によってクラックの発生を防止
でき、耐久性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリング法
を用いて製造される反射防止膜等の光学薄膜及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反射防止膜等の光学薄膜を基板上に形成
する場合、手法の容易さや成膜速度の速さなどの点から
真空蒸着法が多く用いられいたが、自動化・省力化・大
面積基板への適用性などの点で有利なことから近年スパ
ッタリング法による膜形成が行われている。このスパッ
タリング法では、低屈折率物質であるMgFの成膜が
難しいことが支障となっていたが、本発明者はスパッタ
リング法によるMgF 膜の成膜を可能としており、そ
の内容を既に出願している(特開平9−31638
号)。
【0003】一方、光学薄膜としての反射防止膜にスパ
ッタリング法を適用した従来の方法は、特開平8−43
304公報に開示されている。この方法は、高屈折率物
質としてZr−Si−Oを使用し、低屈折率物質として
Mg−Si−O−Fを使用し、これらを2層構成とする
ことにより反射防止膜としている。この構成の反射防止
膜では、Zr−Si−O膜の屈折率が1.91〜1.9
4程度であり、以前より高屈折率物質として用いられて
いるZrO、TiO、Ta膜の屈折率が2.
1〜2.4程度であるのと比較して低いため、広帯域の
反射防止膜とすることができる点で有用となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たZr、Si、Oからなる光学薄膜ではクラックが発生
し易い問題を有しており、例えば、この膜を樹脂製基板
上に成膜した場合、20℃と80℃との間を行き来する
ヒートショック工程で容易にクラックが発生している。
これはZrOがその物性上、非常に脆いからである。
【0005】これに加えて、Zrを含む組成のターゲッ
トをスパッタリングした場合には、成膜速度が著しく遅
い問題も有している。さらに、ターゲット材質にZrや
Siを含む場合には、これらの酸化物がきわめて絶縁性
が高いため、スパッタリング中にアークが発生し易い問
題も有しており、この結果、膜にダメージを与えてい
る。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、成膜速度の速いターゲット材
料を用い、スパッタリング法によって成膜することがで
き、しかもクラックが発生しにくい反射防止膜等の光学
薄膜及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の光学薄膜は、基板上にTa及びA
lの酸化物膜と、MgF膜とを積層したことを特徴と
する。
【0008】この発明では、高屈折率膜として、Taと
Alの酸化物膜を使用している。この酸化物膜は、従来
のものと比較して耐クラック性に優れている。これは、
特にTaの物性に由来するものであり、特に樹脂
製基板上に反射防止膜を形成した場合に効果的となる。
又、TaとAlの比を変えることにより、Ta
(屈折率が約2.2)とA1(屈折率が約1.
65)の間の屈折率を任意に選択することができる。こ
のため、従来のような1.9程度の屈折率の膜を得るこ
とも可能である。
【0009】請求項2の発明は、基板上にTa及びAl
の酸化物膜と、MgF膜とを交互に積層したことを特
徴とする。
【0010】請求項2の発明では、以上の酸化物膜と低
屈折率物質であるMgFとを交互に積層して2〜6層
程度の反射防止膜を形成するものであり、この積層によ
り、屈折率を任意に選択することができる。このため、
反射防止膜やビームスプリッタ、エッジフィルタ等の光
学薄膜として機能することができる。この発明の場合に
は、屈折率が1.88〜2.1の範囲にあると良い。こ
の範囲とすることにより、可視域の全域において十分な
反射防止効果を得ることができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記酸化物膜中のTaとAlの原子比が
Ta/Al=0.7〜4の範囲であることを特徴とす
る。
【0012】光学薄膜の酸化物膜における、TaとAl
の原子比をTa/Al=0.7〜4とすることにより、
屈折率を1.88〜2.1の範囲に調整することがで
き、目眼鏡レンズ等として用いることができる。
【0013】請求項4の発明の光学薄膜の製造方法は、
TaとAlの混合物をターゲットとし、不活性ガス及び
酸素を導入しながらスパッタリングによりTaとAlと
を含む酸化物膜を基板上に形成することを特徴とする。
【0014】この発明では、TaとAlの混合物をター
ゲットとすることにより、従来と比較して成膜速度が向
上する。従来で使用されているZrと比較してTaの方
がスパッタリングされ易いためである。又、Ta及びA
lは導電性を有しているため、、RFスパッタリングの
みでなくDCスパッタリングも可能であり、これによ
り、成膜速度をさらに速くすることが可能となる。な
お、スパッタリング時には、Ar等の不活性ガスに酸素
を加えることにより、TaとAlの酸化物膜を容易に形
成することができる。さらに、TaとAlの混合物をタ
ーゲットとする場合には、これらが導電性のため、アー
クの発生がなく膜にダメージを与えることがなくなる。
【0015】請求項5の発明は、TaとAlの混合物を
ターゲットとし不活性ガス及び酸素を導入しながらスパ
ッタリングによりTa及びAlを含む酸化物膜を基板上
に形成した後、MgFをターゲットとしスパッタリン
グによりMgF膜を形成することを特徴とする。
【0016】この発明では、Ta及びAlを含む酸化物
膜上に、MgF膜を形成するものであり、低屈折率物
質を積層するため、屈折率を任意に選定することができ
る。又、MgF膜を酸化物膜と同様にスパッタリング
によって形成するため、同一の成膜装置を使用した効率
の良い成膜を行うことができる。
【0017】請求項6の発明は、TaとAlの混合物を
ターゲットとし不活性ガス及び酸素を導入しながらスパ
ッタリングにより形成するTa及びAlの酸化物膜と、
MgFをターゲットとしスパッタリングにより形成す
るMgF膜と、を交互に積層することを特徴とする。
【0018】この発明では、Ta及びAlの酸化物膜及
びMgF膜を交互に積層するため、高性能な光学薄膜
とすることができ、反射防止膜やビームスプリッタ、エ
ッジフィルタ等の光学薄膜として用いることができる。
特に、MgFもスパッタリングにより形成するため、
Ta及びAlの酸化物膜と、MgF膜とを同一の成膜
装置で容易に形成することができる。
【0019】請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれ
かに記載の発明であって、前記TaとAlの原子比がT
a/Al=0.7〜4の範囲であるターゲットを用いる
ことを特徴とする。
【0020】ターゲットのTaとAlの原子比は、成膜
される膜中でも略同一で保存される。この発明では、タ
ーゲットの組成比がTa/Al=0.7〜4であること
により、成膜される薄膜は、屈折率が1.88〜2.1
の範囲にある膜とすることができる。
【0021】以上の請求項4〜7記載の発明の製造方法
では、基板を加熱する必要がないため、基板の析質に対
する制限がなくなる。従って、光学ガラスや窓ガラス等
のガラス類、アクリルやポリカーボネート、ポリオレフ
ィン等の各種の樹脂材料、その他の材料を基板として用
いることができる。なお、基板としては、板状、フィル
ム状、レンズ状などの形状を用いることができ、その形
状に制限はない。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は成膜装置
であり、真空槽1の内部が隔壁9及び横壁11によって
左右の隔室12、13に仕切られており、それぞれの隔
室12及び13の内部に、第1及び第2のマグネトロン
カソード3a、3bが配置されている。また、横壁11
によって仕切られた隔室12、13の上方は、成膜が施
される基板6の搬送室14となっており、それぞれの隔
室12、13と対向した横壁11の対向部位には開口部
15a、15bが形成されている。基板6は搬送室14
内に配置された移動装置(図示省略)によって、矢印A
で示すように左から右へ移動される。また、基板6は横
壁11の開口部15a、15bとの対向位置に達したと
き、一時的に移動が停止され、この停止状態で成膜が行
われる。
【0023】左側の隔室12内の第1のマグネトロンカ
ソード3aは、DC電源からなる第1のスパッタ用電源
5aに接続されており、右側の隔室13内の第2のマグ
ネトロンカソード3bはRF電源からなる第2のスパッ
タ用電源5bに接続されている。また、第1のマグネト
ロンカソード3a上には、原子比Ta/Al=1の直径
100mmのTaAlターゲット2が載置され、第2の
マグネトロンカソード3b上には、MgFターゲット
が載置されている。
【0024】なお、それぞれの隔室12、13には、ガ
ス導入口7a、7bが開口されている。この実施の形態
における基板6としては、洗浄した屈折率1.65の紫
外線硬化樹脂基板を用いるものである。
【0025】この実施の形態では、不図示の真空ポンプ
により真空層1内の全体を3×10 −4Paの真空度ま
で排気する。その後、不活性ガスであるArと、O
混合ガスを9:1の混合比で、ガス導入口7aから左側
の隔室12内に3×10−1Paの圧力となるまで導入
する。
【0026】そして、DC電源である第1のスパッタ用
電源5aから600Wの電力を第1のマグネトロンカソ
ード3aに供給しスパッタリングを開始する。この状態
で基板6をターゲット2上に移動させて、基板6上にT
a及びAlの酸化物膜を光学的膜厚220〜280nm
の範囲の厚さで形成する。この時の成膜速度は40nm
/minであり十分に速いものであった。
【0027】形成された膜の屈折率は可視域でほぼ1.
93であった。また、膜の組成比(原子比)はTa/A
lがほぼ1であり、ターゲットの組成をそのまま維持し
ていた。さらに、スパッタリング中にアークの発生は見
られなかった。
【0028】比較例として、ZrとSiの2:1混合物
からなるターゲットを用いて同様の成膜を試みたが、ス
パッタリング中にアークが多く発生し、膜の表面にター
ゲットから飛散した粒子が多量に付着しており、光学膜
としては不適であった。また、成膜速度も8nm/mi
nと非常に遅かった。
【0029】(実施の形態2)この実施の形態では、実
施の形態1によってTaとAlの酸化物膜を成膜した基
板6に対してさらに成膜を行うものであり、実施の形態
1の処理の後、ArとOの混合ガスの供給を停止し、
真空槽1内を所定時間排気してAr及びOガスを除去
する。その後、右側の隔室13側のガス導入口7bから
ガスを導入して真空槽内を4×10−1PaのO
雰囲気とする。
【0030】そして、RF電源である第2のスパッタ用
電源5bから600Wの電力を第2のマグネトロンカソ
ード3bに供給し、プラズマを発生させる。第2のマグ
ネトロンカソード3b上のMgFターゲット4はこの
プラズマにより加熱され、カソード3b下面の冷却水
(不図示)による冷却能とつり合った温度に保持されな
がらスパッタリングされる。ここで、基板6をターゲッ
ト4上方の開口部15bに移動させて、MgF膜を光
学的膜厚115〜130nmの範囲の厚さで形成する。
形成された膜の屈折率は可視域で略1.38であった。
【0031】図2は、実施の形態1で成膜されたTaと
Alの酸化物膜と、この上に成膜されたMgF膜から
なる反射防止膜の分光反射特性を示す。特性曲線aは光
学的膜厚260nmの酸化物膜上に光学的膜厚130n
mのMgF膜を成膜した場合の分光反射特性を、特性
曲線bは光学的膜厚280nmの酸化物膜上に光学的膜
厚115nmのMgF膜を成膜した場合の分光反射特
性を、特性曲線cは光学的膜厚220nmの酸化物膜上
に光学的膜厚130nmのMgF膜を成膜した場合の
分光反射特性をそれぞれ示す。
【0032】図2から明らかなように、いずれの反射防
止膜も420〜680nmの波長域で反射率が1.2%
以下となっている。特に、光学的膜厚260nmの酸化
物膜上に光学的膜厚130nmのMgF膜を成膜した
特性曲線aでは、420〜700nmの広い波長域で反
射率が0.6%以下となっており、従来以上の反射防止
効果を備えている。
【0033】(実施の形態3)この実施の形態では、原
子比Ta/Alが0.7及び4であるいずれも直径10
0mmの大きさのTaAlターゲットを用意して、実施
の形態1と同様に酸化物膜膜を形成した。基板6は実施
の形態1と同様に、屈折率1.65の紫外線硬化型樹脂
板であり、真空槽1内の雰囲気及び電力も実施の形態1
と同様である。基板6上に形成されたTaとAlの酸化
物膜の屈折率は、それぞれ1.88、2.10であっ
た。
【0034】その後、基板6に対して実施の形態2と同
様にしてMgF膜を成膜し、TaとAlの酸化物膜と
MgF膜とからなる2層の反射防止膜を成膜した。M
gF 膜の膜厚は実施の形態2と同じである。
【0035】図3(a)、(b)は以上のようにして形
成された反射防止膜の分光反射率の特性図であり、
(a)は屈折率1.88の特性を、(b)は屈折率2.
10の特性を示す。いずれの酸化物膜も430nm〜6
70nmの広い波長域で反射率が0.6%以下と良好な
反射防止効果を有している。
【0036】(実施の形態4)この実施の形態では、実
施の形態2、3で成膜した反射防止膜の耐久性試験を行
った。まず、それぞれの反射防止膜にセロハンテープを
貼り付けた後、90°方向に強く引き剥がすテープ剥離
試験を実施したが、いずれの膜も剥離は生じなかった。
【0037】次に、エタノールで湿らせたレンズクリー
ニング用ペーパーで強くこすった後、膜表面を肉眼で観
察する耐擦傷性試験を実施したが、いずれの膜も傷はつ
かなかった。
【0038】さらに、−30℃と80℃の間を行き来す
るヒートショック試験を実施したが、いずれの膜にもク
ラック等の異常は発生しなかった。
【0039】以上の実施の形態2、3、及び4から、T
aAlターゲットの組成比は、原子比Ta/Alが0.
7〜4の範囲であれば、良好な耐久性を有することが判
明した。又、基板の種類を光学ガラス、アクリル系ハー
ドコート付きのPET製フィルム等に変更しても同様の
結果が得られた。
【0040】(実施の形態5)図4はこの実施の形態に
用いる成膜装置であり、図1と同一の要素は同一の符号
で対応させてある。この実施の形態の成膜装置では、第
1及び第2のマグネトロンカソード3a,3bが切り替
えスイッチ21を介してRF電源である第2のスパッタ
用電源5bに接続されている。従って、切替え操作する
ことにより、第1のマグネトロンカソード3aまたは第
2のマグネトロンカソード3bにRF電力を印加するこ
とができる。
【0041】この実施の形態では、実施の形態1と同様
にして、Ta及びAlの酸化物膜を260nmの光学的
膜厚で形成した。この場合、成膜速度がやや遅くなる
が、屈折率は1.93であり、DC電源を使用した場合
と略同じであった。
【0042】その後、実施の形態2及び3と同様にし
て、酸化物膜上にMgF膜を成膜して2層の反射防止
膜を形成した。この反射防止膜の反射防止効果及び耐久
性も上述した各実施の形態と同様であった。
【0043】(実施の形態6)この実施の形態では、基
板6として屈折率1.52のポリオレフィン系樹脂板を
用いるとと共に、図1の成膜装置を用いて、実施の形態
2と同様な方法でTa及びAlの酸化物膜と、MgF
膜とを交互に4層積層して反射防止膜とした。各層の光
学的膜厚は、基板6側から第1の酸化物膜が32nm、
第1のMgF膜が32nm、第2の酸化物膜が285
nm、第2のMgF膜が130nmである。
【0044】図5はこの実施の形態の分光反射率の特性
図であり、420〜680nmの極めて広い波長域で反
射率が0.4%以下の優れた反射防止効果を有してい
る。
【0045】なお、本発明では、さらに良好な反射防止
帯域を広げるため、さらに酸化物膜とMgF膜とを交
互に5〜6層積層して反射防止膜を形成することも可能
である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、高屈折率膜がTa及びAlの酸化物膜からなる
ため、クラックなどが発生することがなく、耐久性を有
した光学薄膜とすることができる。
【0047】請求項2の発明によれば、可視域の全域に
十分な反射防止効果を有した光学薄膜とすることができ
る。
【0048】請求項3の発明によれば、屈折率を良好に
調節することができる。
【0049】請求項4の発明によれば、クラックなどが
発生することがなく、耐久性を有した光学薄膜を高速に
形成することができる。
【0050】請求項5の発明によれば、可視域の全域に
十分な反射防止効果を有した光学薄膜を高速に形成する
ことができる。
【0051】請求項6の発明によれば、高屈折率膜であ
る酸化物膜と、低屈折率物質であるMgF膜をスパッ
タリングにより形成するため、これらを効率良く、しか
も、高速で形成することができる。
【0052】請求項7の発明によれば、良好な屈折率を
有した酸化物膜を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜に使用される成膜装置の断面図で
ある。
【図2】実施の形態2の光学薄膜の分光反射率の特性図
である。
【図3】(a)及び(b)は、実施の形態3の酸化物膜
の特性図である。
【図4】本発明に用いる別の成膜装置の断面図である。
【図5】実施の形態6の分光反射率特性図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にTa及びAlの酸化物膜と、M
    gF膜とを積層したことを特徴とする光学薄膜。
  2. 【請求項2】 基板上にTa及びAlの酸化物膜と、M
    gF膜とを交互に積層したことを特徴とする光学薄
    膜。
  3. 【請求項3】 前記酸化物膜中のTaとAlの原子比が
    Ta/Al=0.7〜4の範囲であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の光学薄膜。
  4. 【請求項4】 TaとAlの混合物をターゲットとし、
    不活性ガス及び酸素を導入しながらスパッタリングによ
    りTa及びAlを含む酸化物膜を基板上に形成すること
    を特徴とする光学薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 TaとAlの混合物をターゲットとし不
    活性ガス及び酸素を導入しながらスパッタリングにより
    Ta及びAlを含む酸化物膜を基板上に形成した後、M
    gFをターゲットとしスパッタリングによりMgF
    膜を形成することを特徴とする光学薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 TaとAlの混合物をターゲットとし不
    活性ガス及び酸素を導入しながらスパッタリングにより
    形成するTa及びAlを含む酸化物膜と、MgFをタ
    ーゲットとしスパッタリングにより形成するMgF
    と、を交互に積層することを特徴とする光学薄膜の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記TaとAlの原子比がTa/Al=
    0.7〜4の範囲であるターゲットを用いることを特徴
    とする請求項4〜6のいずれかに記載の光学薄膜の製造
    方法。
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JP2017095805A (ja) * 2011-05-31 2017-06-01 コーニング インコーポレイテッド 赤外光反射防止膜用耐久MgO−MgF2複合膜を形成する方法

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