JP2001262310A - 電気アーク式溶射装置 - Google Patents

電気アーク式溶射装置

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JP2001262310A JP2000082356A JP2000082356A JP2001262310A JP 2001262310 A JP2001262310 A JP 2001262310A JP 2000082356 A JP2000082356 A JP 2000082356A JP 2000082356 A JP2000082356 A JP 2000082356A JP 2001262310 A JP2001262310 A JP 2001262310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力が大きいモータを使用しなくてもスム
ーズに溶射線材を送ることができる電気アーク式溶射装
置を得る。 【解決手段】 2本の溶射線材1,1´を供給する線材
供給装置2,2´と、各溶射線材1,1´の送り出しを
行なう第1の駆動部5を有する溶射ガン4との間に第2
の駆動部6,6´を設ける。第2の駆動部6,6´は、
主としてガイドチューブ7,7´内を通る各溶射線材
1,1´に働く摩擦抵抗を越えないような線材送り力を
各溶射線材1,1´に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本の溶射線材を
溶射ガンに供給して、該溶射ガンで各溶射線材の先端間
にアークを発生させてこれら溶射線材の先端を溶融さ
せ、この溶融金属をガスで被溶射物に吹き付けて溶射を
行なう電気アーク式溶射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電気アーク式溶射装置と
しては、2本の溶射線材を線材供給装置からガイドチュ
ーブを通して溶射ガンの電極に供給し、溶射ガン内に設
けた第1の駆動部と、線材供給装置内に設けた第2の駆
動部とによって各溶射線材を溶射ガンの電極に送り込む
ようになっているもの(特公平3−5222号)と、2
本の溶射線材を線材供給装置からガイドチューブを通し
て溶射ガンの電極に供給し、溶射ガンと線材供給装置と
の間に設けた駆動部によって各溶射線材を溶射ガンの電
極に送り込むようになっているもの(特開平3−978
43号)とがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
タイプの電気アーク式溶射装置でも、ガイドチューブの
長さが3mを越えると、このガイドチューブ内を通る2
本の溶射線材に作用する摩擦抵抗が増大し、前者の電気
アーク式溶射装置では溶射ガン内の第1の駆動部の駆動
ローラがスリップを起こしてスムーズに溶射線材を送れ
ないため、溶射ガン内の第1の駆動部のモータを駆動力
が大きいものにする必要が生じて溶射ガンの重量が増大
し、溶射ガンの操作性が悪化する問題点があり、また後
者の電気アーク式溶射装置では線材供給装置で各溶射線
材を送り出そうとすると、各溶射線材がガイドチューブ
内で座屈し、線詰まりを発生し易くなる問題点があっ
た。
【0004】本発明の目的は、駆動力が大きいモータを
使用しなくてもスムーズに溶射線材を送ることができる
電気アーク式溶射装置を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、溶射線材がガイドチ
ューブ内で座屈するのを防止できる電気アーク式溶射装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本の溶射線
材を供給する線材供給装置と、各溶射線材が供給されて
電極に接触することにより各溶射線材の先端間にアーク
を発生させて各溶射線材の先端を溶融させることにより
得られた溶融金属をガスで被溶射物に吹き付ける溶射ガ
ンと、溶射ガン内に設けられて各溶射線材の送り出しを
行なう第1の駆動部と、線材供給装置と溶射ガンとの間
で各溶射線材の送りのガイドを行なうガイドチューブと
を備えた電気アーク式溶射装置を改良するものである。
【0007】請求項1に記載の電気アーク式溶射装置に
おいては、溶射ガンと線材供給装置との間に第2の駆動
部が設けられ、この第2の駆動部は主としてガイドチュ
ーブにより各溶射線材に働く摩擦抵抗を越えないような
線材送り力を各溶射線材に与える構成になっている。
【0008】このような電気アーク式溶射装置では、第
2の駆動部で各溶射線材に、ガイドチューブにより各溶
射線材に働く摩擦抵抗を越えないような線材送り力を与
えているので、溶射ガン内の第1の駆動部により小さな
力で各溶射線材を送り出すことができる。このため第1
の駆動部のモータを駆動力が大きいものに換える必要が
なく、溶射ガンの重量の増大を防止でき、該溶射ガンの
操作性の低下を防止することができる。また、第2の駆
動部は大きい力で各溶射線材を送り出すことがないの
で、溶射線材がガイドチューブ内で座屈するのを防止す
ることができる。
【0009】請求項2に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項1に記載の各溶射線材に働く摩擦抵抗を越え
ないような線材送り力は、各溶射線材に働く摩擦抵抗を
打ち消す線材送り力であることを特徴とする。
【0010】このような電気アーク式溶射装置によれ
ば、ガイドチューブにより各溶射線材に働く摩擦抵抗を
第2の駆動部で打ち消しているので、第1の駆動部はよ
り小さな力で各溶射線材を送り出すことができる。ま
た、ガイドチューブにより各溶射線材に働く摩擦抵抗が
トルク伝達カップリングで打ち消されるようになってい
ると、ガイドチューブの長さが例えば3mを越えるもの
であっても、何等支障なく溶射線材の供給を行なうこと
ができる。
【0011】請求項3に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項1に記載の第2の駆動部は、溶射線材を挟持
する駆動ローラ及び従動ローラと、モータと、該モータ
と駆動ローラとの間にあって摩擦抵抗を越えないような
線材送り力を各溶射線材に与えるトルク伝達カップリン
グとを備えて構成されていることを特徴とする。
【0012】このような電気アーク式溶射装置によれ
ば、トルク伝達カップリングが、ガイドチューブにより
各溶射線材に働く摩擦抵抗を越えないような線材送り力
を駆動ローラに与えるので、溶射ガン内の第1の駆動部
では小さな力で各溶射線材を送り出すことができる。
【0013】請求項4に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項3に記載のトルク伝達カップリングが、モー
タと、該モータの出力軸の外周に一体に取付けられた磁
性体ディスクと、該磁性体ディスクの両側にギャップを
介して対向配置されて周方向に異なる磁極が存在するよ
うに着磁されたリング状の永久磁石と、これら永久磁石
を内面に支持して出力軸に軸受を介して回転自在に支持
されたケースと、該ケースの出力軸の導入側とは反対側
の側面に該出力軸に整列させて固定された回転軸とを備
えた構造になっている。
【0014】このようなトルク伝達カップリングによれ
ば、トルクセットが正確で反復性に優れており、定トル
クが得られ、外部電源や配線等が不要であり、摩耗品が
なく、コンパクトで取付けが簡単になる等の利点があ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明に係る電気
アーク式溶射装置における実施の形態の一例を示したも
ので、図1は本例の電気アーク式溶射装置の概略構成を
示す斜視図、図2は本例の電気アーク式溶射装置で用い
ているトルク伝達カップリングの縦断面図、図3はこの
トルク伝達カップリングの内部構成を示す斜視図であ
る。
【0016】本例の電気アーク式溶射装置は、図1に示
すように、2本の溶射線材1,1´を供給する線材供給
装置2,2´と、各溶射線材1,1´が供給されて電極
3,3´に接触することにより各溶射線材1,1´の先
端間にアークを発生させて各溶射線材1,1´の先端を
溶融させることにより得られた溶融金属をガスで被溶射
物(図示せず)に吹き付ける溶射ガン4と、この溶射ガ
ン4内に設けられて各溶射線材1,1´の送り出しを行
なう第1の駆動部5と、溶射ガン4と線材供給装置2,
2´との間に設けられた第2の駆動部6,6´と、線材
供給装置2,2´と溶射ガン4との間で各溶射線材1,
1´の送りのガイドを行なうガイドチューブ7,7´と
を備えて構成されている。
【0017】線材供給装置2,2´は、溶射線材1,1
´をコイル取りして収容している容器8,8´と、これ
ら容器8,8´の真上にスタンド9,9´で回転自在に
配置されたガイドローラ10,10´と、これらガイド
ローラ10,10´を経た溶射線材1,1´を案内する
ガイドローラ11,11´とを備えて構成されている。
【0018】溶射ガン4は、下部にグリップ(図示せ
ず)を有するハウジング12内に、溶射線材1,1´に
接触して一方を正、他方を負に給電してこれら溶射線材
1,1´の先端間にアークを発生させるための電極3,
3´、各溶射線材1,1´の送り出しを行なう第1の駆
動部5、各溶射線材1,1´の先端をアークで溶融させ
た際に得られた溶融金属をガス(エアー)で被溶射物に
吹き付けるノズル(図示せず)等を組み込んだ構成にな
っている。電極3,3´には、外部のパワーユニットか
ら給電されるようになっている。第1の駆動部5は、溶
射線材1の送りを行なう駆動ローラ13及び従動ローラ
14と、溶射線材1´の送りを行なう駆動ローラ13´
及び従動ローラ14´と、駆動ローラ13に回転力を与
えるモータ15と、駆動ローラ13の回転力を駆動ロー
ラ13´に伝える回転力伝達機構16とにより構成され
ている。回転力伝達機構16は、例えば駆動ローラ13
の軸と駆動ローラ13´の軸にそれぞれ取付けられたプ
ーリをベルトで連結することにより構成されている。ノ
ズルには、例えば外部のコンプレッサーから加圧された
エアーが供給されるようになっている。
【0019】第2の駆動部6,6´は、主としてガイド
チューブ7,7´により各溶射線材1,1´に働く摩擦
抵抗を越えないような線材送り力を各溶射線材1,1´
に与える構成になっている。一方の第2の駆動部6は、
溶射線材1を挟持する駆動ローラ17及び従動ローラ1
8と、モータ19と、該モータ19と駆動ローラ17と
の間にあって前述した摩擦抵抗を越えないような線材送
り力を溶射線材1に与えるトルク伝達カップリング20
とを備えて構成されている。他方の第2の駆動部6´
も、溶射線材1´を挟持する駆動ローラ17´及び従動
ローラ18´と、モータ19´と、該モータ19´と駆
動ローラ17´との間にあって前述した摩擦抵抗を越え
ないような線材送り力を溶射線材1´に与えるトルク伝
達カップリング20´とを備えて構成されている。本例
では、各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗を越えないよ
うな線材送り力は、各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗
を打ち消す線材送り力に定められている。
【0020】ガイドチューブ7,7´は、例えばテトラ
エチレンチューブの如き可撓姓のある合成樹脂チューブ
により形成されている。
【0021】次に、一方のトルク伝達カップリング20
の構成を、図2及び図3を参照して説明する。他方のト
ルク伝達カップリング20´も同様な構成になってい
る。
【0022】このトルク伝達カップリング20は、図2
に示すように、モータ19の出力軸21の先端外周に一
体に取付けられた磁性体ディスク22と、この磁性体デ
ィスク22の両側に同じ寸法のギャップ23,24を介
して対向配置されて周方向に異なる磁極が存在するよう
に着磁されたリング状の永久磁石25,26と、これら
永久磁石25,26を内面に支持して出力軸21に軸受
27を介して回転自在に支持されたケース28と、この
ケース28の出力軸21の導入側とは反対側の側面に出
力軸21に整列させてフランジ29を介して固定された
回転軸30とを備えて構成されている。回転軸30に
は、駆動ローラ17が取付けられている。永久磁石2
5,26には、図3に示すように周方向にN極とS極が
交互に存在するように着磁されている。図示の例では、
永久磁石25と永久磁石26とは、双方の同極性が対向
するように配置されている。これら永久磁石25と永久
磁石26とは、磁気結合力を変えるために、一方の永久
磁石を周方向に回すことができるようになっている。
【0023】このようなトルク伝達カップリング20で
は、永久磁石25と永久磁石26との磁力線が磁性体デ
ィスク22を横切って発生し、モータ19により磁性体
ディスク22を回転させると、磁力線は磁性体ディスク
22の回転を妨げるように働く。磁性体ディスク22の
回転を妨げようとする力は、永久磁石25と永久磁石2
6との磁極の位置関係によって決まる。ディスク22を
磁性体からなるヒステリシスの材質のもので形成したヒ
ステリシスユニットでは、永久磁石25と永久磁石26
との何れか一方を図示しない調整ノブによって周方向に
回すことにより磁場を変化させると、このユニットのト
ルクの範囲内で無段階的にトルクの調整ができる。この
ヒステリシスユニットでは、永久磁石25と永久磁石2
6との磁極の位置関係が決まると、スリップ速度に無関
係に常に一定のトルクが得られる。即ち、ケース28を
介して回転軸30に伝わるトルクは、ディスク22の回
転が変わっても、温度が変わらないかぎり、一定に保持
される。
【0024】このトルクを、ガイドチューブ7,7´に
より各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗を越えないよう
な線材送り力を駆動ローラ17,17´によって各溶射
線材1,1´に与えるような値に調整する。本例では、
各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗を越えないような線
材送り力が、特に、各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗
を打ち消す線材送り力であるようにしている。換言すれ
ば、このトルクを、ガイドチューブ7,7´により各溶
射線材1,1´に働く摩擦抵抗を打ち消すような線材送
り力を駆動ローラ17,17´によって各溶射線材1,
1´に与えるような値に調整している。
【0025】このため、溶射ガン4では、第1の駆動部
5によって、小さな力で各溶射線材1,1´を送り出す
ことができる。このため第1の駆動部5のモータ15を
駆動力が大きいものに換える必要がなく、溶射ガン4の
重量の増大を防止でき、該溶射ガン4の操作性の低下を
防止することができる。また、第2の駆動部6,6´は
大きい力で各溶射線材1,1´を送り出すことがないの
で、溶射線材1,1´がガイドチューブ7,7´内で座
屈するのを防止することができる。特に、各溶射線材
1,1´に働く摩擦抵抗を越えないような線材送り力
が、各溶射線材1,1´に働く摩擦抵抗を打ち消す線材
送り力であると、ガイドチューブ7,7´により各溶射
線材1,1´に働く摩擦抵抗を第2の駆動部6,6´で
打ち消すことになるので、第1の駆動部5はより小さな
力で各溶射線材1,1´を送り出すことができる。ま
た、ガイドチューブ7,7´により各溶射線材1,1´
に働く摩擦抵抗がトルク伝達カップリング20,20´
で打ち消されるようになっていると、ガイドチューブ
7,7´の長さが例えば3mを越えるものであっても、
何等支障なく溶射線材1,1´の供給を行なうことがで
きる。
【0026】また、第2の駆動部6,6´が、溶射線材
1,1´を挟持する駆動ローラ17,17´及び従動ロ
ーラ18,18´と、モータ19,19´と、該モータ
19,19´と駆動ローラ17,17´との間にあって
摩擦抵抗を越えないような線材送り力を各溶射線材1,
1´に与えるトルク伝達カップリング20,20´で構
成されていると、これらトルク伝達カップリング20,
20´が、ガイドチューブ7,7´により各溶射線材
1,1´に働く摩擦抵抗を越えないような線材送り力を
駆動ローラ17,17´に与えるので、溶射ガン4内の
第1の駆動部5では小さな力で各溶射線材1,1´を送
り出すことができる。
【0027】特に、トルク伝達カップリング20,20
´が、モータ19の出力軸21の先端外周に一体に取付
けられた磁性体ディスク22と、この磁性体ディスク2
2の両側に同じ寸法のギャップ23,24を介して対向
配置されたリング状の永久磁石25,26と、これら永
久磁石25,26を内面に支持して出力軸21に軸受2
7を介して回転自在に支持されたケース28と、このケ
ース28の出力軸21の導入側とは反対側の側面に出力
軸21に整列させてフランジ29を介して固定された回
転軸30とを備えた構造になっていると、トルクセット
が正確で反復性に優れており、定トルクが得られ、外部
電源や配線等が不要であり、摩耗品がなく、コンパクト
で取付けが簡単になる等の利点がある。
【0028】本例では、トルク伝達カップリング20,
20´として、自在にトルクを制御できる磁力方式のも
のを示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、同じ効果をもつヒステリシスクラッチ、パウダーク
ラッチ、流体継ぎ手等も使用することができる。
【0029】トルク伝達カップリング20,20´をも
つ第2の駆動部6,6´を、溶射ガン4と線材供給装置
2,2´との間の複数箇所に設けると、ガイドチューブ
7,7´の長さを更に長くすることができる。この場
合、初期設定として、トルク調整が必要であるが、制御
装置がないために、構造が簡単で、安価である。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の電気アーク式溶射装置
においては、溶射ガンと線材供給装置との間に第2の駆
動部を設け、この第2の駆動部は主としてガイドチュー
ブにより各溶射線材に働く摩擦抵抗を越えないような線
材送り力を各溶射線材に与える構成になっているので、
溶射ガン内の第1の駆動部により、小さな力で各溶射線
材を送り出すことができる。このため第1の駆動部のモ
ータを駆動力が大きいものに換える必要がなく、溶射ガ
ンの重量の増大を防止でき、該溶射ガンの操作性の低下
を防止することができる。また、第2の駆動部は大きい
力で各溶射線材を送り出すことがないので、溶射線材が
ガイドチューブ内で座屈するのを防止することができ
る。
【0031】請求項2に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項1に記載の各溶射線材に働く摩擦抵抗を越え
ないような線材送り力が、各溶射線材に働く摩擦抵抗を
打ち消す線材送り力となっているので、第1の駆動部は
より小さな力で各溶射線材を送り出すことができる。ま
た、ガイドチューブにより各溶射線材に働く摩擦抵抗が
トルク伝達カップリングで打ち消されるようになってい
ると、ガイドチューブの長さが例えば3mを越えるもの
であっても、何等支障なく溶射線材の供給を行なうこと
ができる。
【0032】請求項3に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項1に記載の第2の駆動部が、溶射線材を挟持
する駆動ローラ及び従動ローラと、モータと、該モータ
と駆動ローラとの間にあって摩擦抵抗を越えないような
線材送り力を各溶射線材に与えるトルク伝達カップリン
グとを備えて構成されているので、このトルク伝達カッ
プリングが、ガイドチューブにより各溶射線材に働く摩
擦抵抗を越えないような線材送り力を駆動ローラに与え
ることになり、溶射ガン内の第1の駆動部では小さな力
で各溶射線材を送り出すことができる。
【0033】請求項4に記載の電気アーク式溶射装置
は、請求項3に記載のトルク伝達カップリングが、モー
タと、該モータの出力軸の外周に一体に取付けられた磁
性体ディスクと、該磁性体ディスクの両側にギャップを
介して対向配置されて周方向に異なる磁極が存在するよ
うに着磁されたリング状の永久磁石と、これら永久磁石
を内面に支持して出力軸に軸受を介して回転自在に支持
されたケースと、該ケースの出力軸の導入側とは反対側
の側面に該出力軸に整列させて固定された回転軸とを備
えた構造になっているので、トルクセットが正確で反復
性に優れており、定トルクが得られ、外部電源や配線等
が不要であり、摩耗品がなく、コンパクトで取付けが簡
単になる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気アーク式溶射装置における実
施の形態の一例の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本例の電気アーク式溶射装置で用いているトル
ク伝達カップリングの縦断面図である。
【図3】図2に示すトルク伝達カップリングの内部構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1´ 溶射線材 2,2´ 線材供給装置 3,3´ 電極 4 溶射ガン 5 第1の駆動部 6,6´ 第2の駆動部 7,7´ ガイドチューブ 8,8´ 容器 9,9´ スタンド 10,10´,11,11´ ガイドローラ 12 ハウジング 13,13´ 駆動ローラ 14,14´ 従動ローラ 15,15´ モータ 16 回転力伝達機構 17,17´ 駆動ローラ 18,18´ 従動ローラ 19,19´ モータ 20,20´ トルク伝達カップリング 21 出力軸 22 磁性体ディスク 23,24 ギャップ 25,26 永久磁石 27 軸受 28 ケース 29 フランジ 30 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の溶射線材を供給する線材供給装置
    と、前記各溶射線材が供給されて電極に接触することに
    より前記各溶射線材の先端間にアークを発生させて前記
    各溶射線材の先端を溶融させることにより得られた溶融
    金属をガスで被溶射物に吹き付ける溶射ガンと、前記溶
    射ガン内に設けられて前記各溶射線材の送り出しを行な
    う第1の駆動部と、前記線材供給装置と前記溶射ガンと
    の間で前記各溶射線材の送りのガイドを行なうガイドチ
    ューブとを備えた電気アーク式溶射装置において、 前記溶射ガンと前記線材供給装置との間に第2の駆動部
    が設けられ、 前記第2の駆動部は主として前記ガイドチューブにより
    前記各溶射線材に働く摩擦抵抗を越えないような線材送
    り力を前記各溶射線材に与える構成になっていることを
    特徴とする電気アーク式溶射装置。
  2. 【請求項2】 前記各溶射線材に働く摩擦抵抗を越えな
    いような線材送り力は、前記各溶射線材に働く摩擦抵抗
    を打ち消す線材送り力であることを特徴とする請求項1
    に記載の電気アーク式溶射装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の駆動部は前記溶射線材を挟持
    する駆動ローラ及び従動ローラと、モータと、前記モー
    タと前記駆動ローラとの間にあって前記摩擦抵抗を越え
    ないような線材送り力を前記各溶射線材に与えるトルク
    伝達カップリングとを備えて構成されている請求項1に
    記載の電気アーク式溶射装置。
  4. 【請求項4】 前記トルク伝達カップリングは、モータ
    と、該モータの出力軸の外周に一体に取付けられた磁性
    体ディスクと、該磁性体ディスクの両側にギャップを介
    して対向配置されて周方向に異なる磁極が存在するよう
    に着磁されたリング状の永久磁石と、これら永久磁石を
    内面に支持して前記出力軸に軸受を介して回転自在に支
    持されたケースと、該ケースの前記出力軸の導入側とは
    反対側の側面に前記出力軸に整列させて固定された回転
    軸とを備えた構造になっている請求項3に記載の電気ア
    ーク式溶射装置。
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