JP2001261838A - 医療用生分解性三元ブロック共重合体及びその製造方法 - Google Patents
医療用生分解性三元ブロック共重合体及びその製造方法Info
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Abstract
ル/ポリラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロ
ラクトン)/ポリエチレングリコール三元ブロック共重
合体及びその高収率製造方法を提供すること。 【解決手段】 一般式(1)〜(4): PEG−COO−PL−OCO−PEG (1) PEG−COO−PG−OCO−PEG (2) PEG−COO−(PL/PG)−OCO−PEG (3) PEG−COO−PCL−OCO−PEG (4) (上記式中、 PEGは、ポリエチレングリコールであ
り、PLは、ポリラクチドであり、PGは、ポリグリコ
リドであり、そしてPCLは、ポリカプロラクトンであ
る)で示される共重合体からなる群から選択される生分
解性三元ブロック共重合体。
Description
コール/ポリラクチド又はポリグリコリド又はポリカプ
ロラクトン/ポリエチレングリコール三元ブロック共重
合体及びその高収率製造方法に関する。更に詳しくは、
本発明は両末端にヒドロキシ基を有するポリラクチド、
ポリグリコリド又はポリカプロラクトンを合成した後、
一方の末端に反応性が非常に大きいアシルハライド基を
有するポリエチレングリコールとカップリングさせるこ
とにより得られる三元ブロック共重合体及びその製造方
法に関する。
に研究されている分野は、医学分野である。一般の医療
用高分子が生体の一部を代替し、永久的に使用されてい
るのに反し、生分解性高分子は生体の治癒に役立つ一時
的な材料として使用され、その機能を果たした後、生体
内で新陳代謝により消滅する。生分解性高分子のこのよ
うな特性は、怪我の治癒後、別途の除去手術を必要とせ
ず、更に怪我が治癒するにつれて徐々に分解し、新たに
生成された組織が充分な機能を有するのに役立つ。
ければならないため、ポリラクチド、ポリグリコリド、
ポリカプロラクトン、ポリエチレングリコールなどの制
限された素材のみが用いられている。ポリラクチドとポ
リエチレングリコールを用いた生分解性高分子は、主に
ブロック共重合体の形態で多く研究されてきた。このよ
うな高分子物質は、疎水性であるポリラクチドと、親水
性であるポリエチレングリコールで構成され、溶液中で
ミセルの形態を有し、更に疎水性であるポリラクチドを
親水化させることができるため、薬剤の除放性マトリッ
クス及び組織工学などに使用される生体材料として広範
囲に応用し得る。
からなるブロック共重合体は、水中でヒドロゲルを形成
し、温度とpHなどの変化によりゲル又はゾルの形態と
なり、薬剤の除放性マトリックスとして使用可能な挙動
を示すことが報告されている(Macromol. Chem. Phys.
198, 3385-3395 (1997))。
概ねポリエチレングリコールによりラクチドを開環重合
することにより生成される二元ブロック又は三元ブロッ
クの形態であり、三元ブロックの場合、親水性であるポ
リエチレングリコールが半ばに位置し、疎水性であるポ
リラクチドが末端に位置したポリラクチド/ポリエチレ
ングリコール/ポリラクチドの構造配列を有する共重合
体が大部分である。このような構造配列を有するブロッ
ク共重合体に比較してみれば、ポリエチレングリコール
/ポリラクチド/ポリエチレングリコールの構造配列を
有する共重合体は、ヒドロゲルとして用いる場合、物理
的な形態において、より堅いミセルを形成し得るという
メリットがある。また、両末端に親水性であるポリエチ
レングリコールが存在することにより親水化効果が更に
大きく、特に疎水性材料と親水性材料の相溶化及び疎水
性材料の表面親水化に非常に優れた効果を奏すると予想
される。
リコール/ポリラクチド/ポリエチレングリコールの構
造配列を有する三元ブロック共重合体を合成しようとす
る多くの努力がなされてきた。
るため、合成された高分子の末端基をカップリングさせ
る方法が多く使用されており、この場合、高分子末端に
位置した官能基が非常に高い反応性を有してこそカップ
リング反応が定量的に進行し、目的とする構造のブロッ
ク共重合体を製造することができる。
ジカルボキシレート(DEAD)、トリフェニルホスフ
ィン(TPP)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(DCC)、又は4-ジメチルアミノピリジン(D
MAP)などのカップリング剤を使用し、高分子末端に
位置したヒドロキシ基とカルボキシル基を反応させるこ
とである。このような方法は、一般有機化合物のカップ
リングに多く用いられているが、高分子末端基のカップ
リング反応に用いる場合、反応性がそれほど高くないた
め、ブロック共重合体の収率が非常に低く、更に反応中
に使用された触媒を除去することが容易でない。
ソシアネート官能基を用いて高い反応率を得る方法が多
く使用されている(J. Polym. Sci., Part A: Polym Ch
em,37, 751-760 (1999))。しかし、このような方法で
製造されたブロック共重合体には毒性が強いジイソシア
ネート官能基が残存する欠点がある。したがって、この
ようなブロック共重合体を製造する場合において、高い
反応性を維持し、生成する共重合体が無毒性であるエス
テル構造のみに連結するように製造することが非常に重
要である。
テル構造を有する無毒性の生分解性三元ブロック共重合
体、及び反応性の高い官能基を有する出発物質を使用
し、上記生分解性三元ブロック共重合体を高収率で製造
する方法を提供することである。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、一方の末端に
反応性が非常に大きいアシルハライド基を導入したポリ
エチレングリコールと、両末端にヒドロキシ基を有する
ポリラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロラク
トン)をカップリングさせることにより、反応後、エス
テル構造を有する三元ブロック共重合体を高収率で製造
できることを見出した。
親水性の構造配列を有するポリエチレングリコール/ポ
リラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロラクト
ン)/ポリエチレングリコール共重合体及びその製造方
法に関する。
応性が非常に大きいアシルハライド基を有するポリエチ
レングリコールと、両末端にヒドロキシ基を有するポリ
ラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロラクト
ン)を、ピリジンの存在下でカップリングさせることに
より製造することができる。
(4):
コールであり、PLは、ポリラクチドであり、PGは、
ポリグリコリドであり、そしてPCLは、ポリカプロラ
クトンである)の共重合体からなる群から選択された生
分解性三元ブロック共重合体を提供する。
シ基を有するポリラクチドは、2価アルコールの存在下
で、ラクチド単量体の開環反応により合成される。この
開環重合反応は、オクタン酸スズ(stannous octoate)
のような通常の触媒を使用し、加熱減圧下で行う。
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールのよう
なα,ω−アルキレンジオールを使用すれば、生成する
ポリラクチドは両末端にヒドロキシ基を有するポリラク
チドを得ることができる。この際、開始剤と単量体の添
加量により分子量を調節することができる。ポリグリコ
リドとポリカプロラクトンも同様な方法で製造すること
ができる。
エチレングリコールは、2段階反応により合成し得る。
第1段階は、末端のヒドロキシ基をカルボキシル基で置
換する過程であり、第2段階は、置換されたカルボキシ
ル基をアシルハライド基で置換する過程である。
ル(m−PEG)の一方の末端に位置したヒドロキシ基
を、DMAP(4-ジメチルアミノピリジン)とトリエ
チルアミン(TEA)の触媒下で、無水コハク酸と反応
させ、末端にカルボキシル基を導入する。この際、反応
に使用する溶媒がメチレンクロリドとクロロホルムであ
る場合、反応は殆ど進行せず、1,4−ジオキサンであ
る場合、反応は非常に容易に進行する。
トキシポリエチレングリコール(m−PEG−COO
H)は、チオニルクロリドと反応し、カルボキシル基を
反応性の大きいアシルハライド基に転換する。この反応
は、メチレンクロリド溶媒中、60℃で3〜4時間行わ
れる。このように合成した一方の末端がアシルハライド
基であるモノメトキシポリエチレングリコール(mPE
G−COCl)は、高い反応性により非常に不安定であ
り、長期間保管すると、空気中の水分と反応して再びm
PEG−COOHに転換するため、反応後、直ちにカッ
プリング反応に使用しなければならない。
メトキシポリエチレングリコール(mPEG−COC
l)と上記で合成された両末端がヒドロキシ基であるポ
リラクチド(OH−PL−OH)をカップリング反応さ
せ、ポリエチレングリコール/ポリラクチド/ポリエチ
レングリコール共重合体を製造する。
する塩基性のピリジンを使用し、反応中に発生する塩化
水素を除去し、反応を正反応側に誘導する。ピリジンを
添加すると、発熱反応が起こるため、0℃でピリジンを
少量づつ添加しながら反応させる。
グリコール/ポリラクチド/ポリエチレングリコール共
重合体は、90%以上の定量的な収率で得られ、FT−
IR及び 1H−NMRによりそれぞれの官能基の導入及
び末端基でのカップリング反応を確認することができ
た。更に、1H−NMRにより分析されたラクチドとエ
チレングリコール単量体の積分比により90%以上の高
い反応率を確認した。GPC(Gel Permeation Chromat
ography)による分子量測定の結果から、製造された三
元ブロック共重合体は、単一パターン(unimodal)の分
子量分布を表し、ポリラクチド及びポリエチレングリコ
ールのそれぞれの分子量より大きく現れ、完全な三元ブ
ロック共重合体構造が得られていることを確認した。
is、TGA)の結果、製造された三元ブロック共重合体
は、ポリラクチドより高い熱分解温度を示した。一般的
に、ポリラクチドの熱分解は、ヒドロキシ末端基による
開ジッパーメカニズム(unzipping mechanism)により
発生することが報告されており(Polymer, 2229-2234,
29, (1988))、三元ブロック共重合体は、ポリラクチド
末端ヒドロキシ基がポリエチレングリコールで置換さ
れ、熱分解が抑制されたものと考えられる。示差走査熱
分析(Differential Scanning Calorimeter、DSC)の結
果、製造された三元ブロック共重合体はポリラクチドと
比較し、結晶化温度と溶融温度が減少し、溶融エンタル
ピーの減少を示した。このような減少現象は、導入され
たモノメトキシポリエチレングリコールの分子量の増加
に比例して増加した。
ontact angle)の測定により、ポリラクチドの導入は、
親水性を急激に減少させ、ポリラクチドの分子量が大き
いほど疎水性を増加させることを示した。
て、ポリグリコリド又はポリカプロラクトンを用いた場
合にも、完全な三元ブロック共重合体構造が得られ、類
似の熱的特性と親水性を示した。
ラクチド17.280g(0.120モル)を入れ、触
媒としてオクタン酸スズ0.269g(0.00066
モル)と、開始剤として1,6−ヘキサンジオール0.
598g(0.005モル)を添加した。テフロン(登
録商標)でコーティングされたマグネチックバーをアン
プルに入れ、反応物を入れたアンプルを0.01mmHgで
20分間真空状態を維持し、水分を除去して乾燥窒素を
注入し、この過程を3回繰り返してから真空下でアンプ
ルをトーチで加熱して封止した。封止されたアンプルを
130℃の油浴に入れて攪拌し、5時間重合反応を行っ
た。重合が進行することにより重合系は粘度が高まり攪
拌が不可能になった。重合系は初期に透明なゲル状態で
あったが、反応が進行するにつれて白色の固体に変わっ
た。反応を終えた後、アンプルを液体窒素を使用して充
分冷却した後、破壊して共重合体を回収した。回収され
た試料をクロロホルムに溶解した後、メタノールで沈殿
させ、触媒と未反応単量体及び低分子量のオリゴマーを
除去した後、常温で12時間以上真空乾燥した。得られ
た重合体は、白色を帯び、収率は99%以上の定量的で
あった。水素(1H)核磁気共鳴分析から開始剤により
ラクチドが開環され、両末端基にヒドロキシ基が導入さ
れていることを確認した。末端基と単量体の積分比によ
り数平均分子量が約4700であることを確認した。示
差走査熱分析法により測定されたガラス転移温度と溶融
温度は、それぞれ49.5℃と147.0℃であった。
単量体であるラクチドのモル比を調節し、数平均分子量
が500〜30,000であるポリラクチド(HO−P
L−OH)を製造した。更に、1,6−ヘキサンジオー
ルに代えて、1,4−ブタンジオール及び1,3−プロ
パンジオールを使用し、同様な方法でポリラクチド(H
O−PL−OH)を製造した。
れ、一方の末端がヒドロキシ基であるモノメトキシポリ
エチレングリコール(mPEG−OH、数平均分子量7
50)10.07g(0.0134モル)と、無水コハ
ク酸2.0160g(0.0201モル)をそれぞれ添
加し、触媒としてDMAP1.643g(0.0134
モル)とTEA1.356g(0.0134モル)を添
加した。常温で24時間反応させた後、真空蒸留して溶
媒を除去し、四塩化炭素を使用して生成物を溶解した
後、濾過して未反応の無水コハク酸を除去した。濾過し
た溶液を冷エチルエーテル溶媒に導入して生成物を沈殿
させた後、常温で12時間以上真空乾燥した。反応後、
水素(1H)核磁気共鳴分析からヒドロキシ基により無
水コハク酸が開環され、末端にカルボキシル基が導入さ
れたことを確認した。数平均分子量がそれぞれ750〜
10,000であるモノメトキシポリエチレングリコー
ルを使用し、上記と同様な方法により合成して精製し、
それぞれの生成物(mPEG−COOH)を得た。
H 2.785g(0.0037モル)を添加した後、5
0mLの精製したメチレンクロリドに完全に溶解した。チ
オニルクロリド0.88g(0.0074モル)と、触
媒としてのジメチルホルムアミド2滴を添加した後、6
0℃で約3時間反応させた後、真空蒸留して溶媒と未反
応チオニルクロリドを除去した。水素(1H)核磁気共
鳴分析により末端にアシルハライド基が導入されている
ことを確認し、確認した試料は即にカップリング反応に
使用した。実施例2により合成した、数平均分子量がそ
れぞれ750〜10,000であり、末端基にカルボキ
シル基を導入したモノメトキシポリエチレングリコール
(mPEG−COOH)も上記と同様な方法で合成し、
それぞれの生成物(mPEG−COCl)を製造した。
0のmPEG−COCl2.70g(0.0032モ
ル)と、実施例1で合成した数平均分子量4,700の
ポリラクチド(HO−PL−OH)3.76g(約0.
00078モル)を添加した後、完全に窒素雰囲気に置
換した。0℃の氷浴を用いて反応容器の温度を充分低く
維持した後、精製したピリジン20mLを少しずつ添加し
た後、温度を常温に維持して24時間反応させた。反応
溶液をメタノールに導入して生成物を沈殿させた後、遠
心分離した。メタノールに沈殿させた後、遠心分離する
過程を2〜3回繰り返して過剰量のモノメトキシポリエ
チレングリコールを完全に除去し、得られた試料を常温
で12時間以上真空乾燥した。反応後、水素(1H)核
磁気共鳴分析から末端のヒドロキシ基とアシルハライド
基が定量的にカップリングしていることを確認した。更
に、GPC分析の結果、製造された三元ブロック共重合
体の数平均分子量は、ポリラクチドとポリエチレングリ
コールの分子量より大きいことを示し、単一パターンの
分子量分布を示した。これにより完全な三元ブロック共
重合体構造の生成を確認した。更に、実施例1と実施例
3で得られた物質を使用し、上記と同様な方法で合成
し、精製してそれぞれの生成物を得、同様な分析を行っ
て三元ブロックの生成を確認した。
ル)及び開始剤として1,4−ブタンジオールを使用
し、反応温度が170℃であること以外は、実施例1と
同様な方法でポリグリコリド(PG)を製造した。開始
剤である1,4−ブタンジオールと単量体であるグリコ
リドのモル比を調節し、数平均分子量が500〜30,
000であるPGを製造した。更に、製造した試料は、
実施例4と同様な製造方法を用いて実施例3で製造した
mPEG−COClとカップリング反応させ、ポリエチ
レングリコール/ポリグリコリド/ポリエチレングリコ
ール三元ブロック共重合体を製造した。
ル)と、グリコリド4.176g(0.360モル)を
使用し、反応温度が140℃であること以外は、実施例
1と同様な方法でポリラクチド/グリコリド(PL/P
G)の共重合体を製造した。開始剤である1,3−プロ
パンジオールと、単量体であるラクチドとグリコリドの
モル比を調節し、数平均分子量が500〜30,000
であるPL/PGの共重合体を製造した。更に、製造し
た試料は、実施例4と同様な製造方法を用いて実施例3
で製造したmPEG−COClとカップリング反応さ
せ、ポリエチレングリコール/ポリグリコリド−ポリラ
クチド/ポリエチレングリコール三元ブロック共重合体
を製造した。
0モル)を使用し、反応温度が140℃であること以外
は、実施例1と同様な方法でポリカプロラクトン(PC
L)を製造した。開始剤である1,6−ヘキサンジオー
ルと、単量体であるカプロラクトンのモル比を調節し、
数平均分子量が500〜30,000であるPCLを合
成した。更に、製造された試料は、実施例4と同様な製
造方法を用いて実施例3で製造したmPEG−COCl
とカップリング反応させ、ポリエチレングリコール/ポ
リカプロラクトン/ポリエチレングリコール三元ブロッ
ク共重合体を製造した。
ラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロラクト
ン)/ポリエチレングリコール三元ブロック共重合体の
製造方法は、従来のカップリング反応に比べて非常に高
い反応収率が得られ、本発明の三元ブロック共重合体
は、分子鎖の形態がエステル結合で連結し、体内の代謝
過程において人体に無害な形態で消滅し得る。このよう
な共重合体は、両末端に親水基を導入することにより、
生体材料をより効果的に親水化させることができる。更
に、ポリラクチド(又はポリグリコリド又はポリカプロ
ラクトン)とポリエチレングリコールの分子量調節を通
じて物性及び親水性を調節することができ、生体材料と
して多様に利用し得る。構造的に見れば、ヒドロゲルを
成す物質として、特に薬物放出材料として有用に使用し
得る。更に、得られた共重合体は熱的に安定であり、材
料の熱処理時に生ずる物性の低下を防止することができ
る。このような材料は、生体吸収性材料、組織工学用材
料、農薬又は医薬、薬剤の除放性マトリックスなどに広
範囲に応用し得る。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(1)〜(4): PEG−COO−PL−OCO−PEG (1) PEG−COO−PG−OCO−PEG (2) PEG−COO−(PL/PG)−OCO−PEG (3) PEG−COO−PCL−OCO−PEG (4) (上記式中、 PEGは、ポリエチレングリコールであり、PLは、ポ
リラクチドであり、PGは、ポリグリコリドであり、そ
してPCLは、ポリカプロラクトンである)で示される
共重合体からなる群から選択される生分解性三元ブロッ
ク共重合体。 - 【請求項2】 PEGの数平均分子量が、750〜1
0,000である、請求項1記載の生分解性三元ブロッ
ク共重合体。 - 【請求項3】 ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラ
クチド/ポリグリコリド又はポリカプロラクトンの数平
均分子量が、500〜30,000である、請求項1記
載の生分解性三元ブロック共重合体。 - 【請求項4】 一方の末端にアシルハライド基を有する
ポリエチレングリコールを、両方の末端にヒドロキシ基
を有する、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラクチ
ド/ポリグリコリド又はポリカプロラクトンと、ピリジ
ンの存在下でカップリングさせることを含む三元ブロッ
ク共重合体の製造方法。
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