JP2001261473A - 米糠醗酵用微生物資材、速効性米糠醗酵肥料とその製造法 - Google Patents

米糠醗酵用微生物資材、速効性米糠醗酵肥料とその製造法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 炭素含有量と油脂含有量の高い米糠を短期間
に醗酵させ速効性の肥料化する工業生産を成立させる。 【解決手段】 米糠醗酵用微生物資材は、完熟牛糞に難
分解物である植物性澱粉、そば殻を添加し好気的に醗酵
させることにより、エルスコフェア属菌(FERM P-1754
4)、ストレプトミセス キヤニス(FERM P-17545)、スト
レプトミセス プリコラ(FERM P-17546)、の密度を高
め、繊維、多糖類等難解物の分解に係わる酵素を誘導さ
せ分解を進めるとともに、大量の自然酵母を増殖させ、
増殖後期には酵母の溶菌性を高める。さらに、アラビノ
キシラン含有量20%以下の米糠に上記米糠醗酵用微生
物資材を混入し、水を加え醗酵させたる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アラビノキシラン
含有量20%以下の米糠を原料として、完熟牛糞に存在
する特定の微生物を選択的に利用し、総合的な肥料成分
を含み、速効性を持つとともに持続性のある肥料を悪臭
無く製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、特開平9−169587
号公報の米糠醗酵物を有機肥料とする技術の発明をなし
た。その技術は、食品製造に使われている菌を用いて米
糠を醗酵させる醗酵物に於いて、第1群;アスペルギル
ス・ソーヤ、アルペルギルス・オリゼ、アルペルギルス
・ニガー、リゾープス・オリゴスポラスを中心にしたテ
ンペ菌、第2群;バチルス・リケニフォリミス、バチル
ス・サブチルス、第3群;ハンゼヌラ・アノラマ、サツ
カロミセス・セレビシェ、カンジダ・ユチルス、の各群
から数種類の菌を組み合わせ、3次醗酵を行わせ、酵母
を多量に含む米糠醗酵物を得るものである。しかし、米
糠は作物の肥料として必要な成分を総合的に含んでいる
が、油脂分を18%程度含むほか、炭素含有量が多く分
解が遅れることや醗酵臭の強いこと、第3群の菌である
酵母の生産コストが高いこと等から、試作の域を脱して
おらず、まだ工業生産として計画的には使用されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
めに、本発明は、米糠に含まれる繊維や澱粉等の糖質の
分解を優先し、醗酵臭の激しい蛋白質の分解を従とした
醗酵を進めることにより、自然酵母を大量に増殖させ悪
臭の発生無く成分損失の伴わない方法で醗酵をすすめ、
醗酵の後期には酵母の溶菌性を高めた、取扱容易な米糠
醗酵用微生物資材を得て、この米糠醗酵用微生物資材を
アラビノキシラン20%以下の米糠に用いて醗酵させる
ことにより、炭素含有量と油脂含有量の高い米糠を短期
間に醗酵させ速効性の肥料化する工業生産を成立させよ
うとすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の米
糠醗酵用微生物資材は、完熟牛糞に難分解物である植物
性澱粉、そば殻を添加し好気的に醗酵させることにより
優先的に得られる、エルスコフェア属菌(FERM P-1754
4)、ストレプトミセス キヤニス(FERM P-17545)、スト
レプトミセス プリコラ(FERM P-17546)、の密度を高
め、繊維、多糖類等難解物の分解に係わる酵素を誘導さ
せ分解を進めるとともに、大量の自然酵母を増殖させ、
増殖後期には酵母の溶菌性を高めたものである。さら
に、本発明の速効性米糠醗酵肥料は、アラビノキシラン
含有量20%以下の米糠に上記米糠醗酵用微生物資材を
混入し、水を加え醗酵させたものである。また、その製
法は、完熟牛糞に難分解物である植物性澱粉、そば殻を
添加し好気的に醗酵させることにより優先的に得られ
る、エルスコフェア属菌(FERM P-17544)、ストレプトミ
セス キヤニス(FERM P-17545)、ストレプトミセス プ
リコラ(FERM P-17546)、の密度を高め、繊維、多糖類等
難解物の分解に係わる酵素を誘導させ米糠の分解を進め
るとともに、大量の自然酵母を増殖させ、増殖後期には
酵母の溶菌性を高めた米糠醗酵用微生物資材と酵母細胞
壁構成成分をアラビノキシラン含有量20%以下の米糠
に混入し、水を加え醗酵させ悪臭無く短期間に肥料化す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】1.米糠醗酵用微生物資材は、菌
体及び培地原料として完熟牛糞を用い、これに難分解性
の植物性澱粉、そば殻を混入して再醗酵させたもので、
これにより優先的にエルスコフェア属菌(FERM P-1755
4)、ストレプトミセス キヤニス(FERMP-17555)、スト
レプトミセス プリコラ(FERM P-17556)、の密度を高め
る。 2.この米糠醗酵用微生物資材を用いアラビノキシラン
含有量20%以下の米糠を醗酵した場合これらの菌の作
用により、繊維、糖質の分解が先行し、次いで自然界若
しくは原料米糠に含まれる酵母が大量に増殖し酵母醗酵
に移行する。 3.酵母による醗酵は比較的早期に終了し、醗酵後期に
は酵母の溶菌死滅が進み、醗酵終期には酵母生菌を若干
含む醗酵物になり、これには有機体窒素、有機体燐酸の
ほか速効性の水溶性窒素、水溶性燐酸、水溶性カリ、水
溶性マグネシュウム等の作物の生育初期から十分吸収さ
れる肥料成分を多く含む。 4.このようにして造られるものが速効性米糠醗酵肥料
である。 5.早期に酵母醗酵に移行させるためには、醗酵の最終
生産物である酵母細胞壁構成成分を含む速効性米糠醗酵
肥料を2〜3%混入して醗酵を促進することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の3実施例を説明するが、本発
明はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 米糠醗酵用微生物資材の製法 原料;完熟牛糞、コンスターチ、そば殻 製法;水分含有量50%前後の完熟牛糞に約2%のコン
スターチ、容積量で約3%のそば殻を混入し、それに通
気装置の付いた醗酵槽A内に60日間程度、冬期で80
日間程度醗酵熟成させ、常温となって製品とする。上記
醗酵槽Aは、図1に示すように、長さ60mの槽に長さ
方向に往復動自在に設けられた撹拌機1と、同じ長さ方
向に敷設槽内へ通気する通気管2とからなり、原料投入
口3から投入された原料は撹拌機1により通気下で排出
口4へ60〜80日間かけて送られるようにしている。
製品としての米糠醗酵用微生物資材が醗酵能力の低下し
ない貯蔵期間は、冬期間若しくは10℃程度の冷蔵庫で
40〜50日間程度、夏期で25〜30日間程度であ
る。
【0007】実施例2 醗酵レーンによる速効性米糠醗酵肥料の製法 原料;アラビノキシラン20%以下の米糠、実施例1に
よる醗酵用微生物資材5%、酵母細胞壁成分を含む速効
性米糠醗酵肥料2% 製法;上記3原料を原料総重量の50%の水と練合し、
加温装置区画して設けた醗酵レーンBにて加温し、25
〜30℃を保って、1.5〜2日間程度静置し十分な醗
酵熱を確保する。なお、上記醗酵レーンBは、図2に示
すように、長さ80m槽が5区画されていて投入口3の
1区画にボイラー6から加温管5が敷設され、排出口4
へ向かう残り4区画にそれぞれ送風機7から通風管2が
敷設され、槽内に往復自在の撹拌機1が設けられてい
る。上記醗酵熱を十分確保した後、醗酵レーンBの撹拌
機1により1日に数回撹拌しながら連続的に醗酵レーン
Bの排出口4側へ送り、10日間程度醗酵を行う。その
後、水分含有量を30〜35%程度に補正し、さらに5
日間程度醗酵を継続して終了する。この時点での醗酵熱
は20℃程度になっている。
【0008】実施例3 速効性米糠醗酵肥料の定置醗酵製法 原料;実施例1による米糠醗酵用微生物資材、アラビノ
キシラン20%以下の米糠 製法;上記原料米糠に上記原料米糠醗酵用微生物資材5
%混入し、それに原料総重量の50%の水を加えて撹拌
する。それを熟成醗酵槽C上で25〜30℃に加温し、
4〜5日間静置して十分な醗酵熱を確保する。その後は
3日間程度毎に撹拌しつつ順次次の区画へ移して行く。
その間醗酵10日間程度後に実施例1の米糠醗酵用微生
物資料を再度2%混入し、水分を30〜35%程度に補
正し、撹拌しながら最終区画に向けて移動して行く。な
お、醗酵中は過高温化を避けるため送風機7の送風を醗
酵温度が35℃程度になると作動するようにセットす
る。
【0009】菌分析について 実施例1〜3の方法で製造された速効性米糠醗酵肥料に
含まれる酵母の経時変化の調査を行った結果は次の通り
であった。 酵母培地の組成、YM培地(クロラクフェニコール150
ppm添加) 酵母エキス 3g、グルコース 10g、ペプトン 5
g、麦芽エキス 3g、蒸留水 1l、寒天 15g、
PH 5.5〜6.0 培養;30℃、4日間培養 酵母生菌数調査結果 菌数の調査方法;希釈平板方法により試料1g当たりの
生菌数を調査した。
【表1】 調査結果が示すように、醗酵中期まで酵母の増殖は旺盛
で、醗酵後期には酵母が溶菌し生菌数が減少しているこ
とを示している。
【0010】肥料分析結果 上記実施例2〜3の製造方法で得られた速効性米糠醗酵
肥料の肥料成分量は下記の通りである。肥料分析は、農
林水産省の示す肥料分析法で分析を行った。
【表2】
【表3】
【表4】 速効性米糠醗酵肥料の成分含有量は、ドライ換算で窒素
全量4.96%、内水溶性であるアンモニヤ態窒素1.
51%、ドライ換算で全燐酸7.62%、内水溶性燐酸
2.22%、ドライ換算で全カリ3.26%、内水溶性
カリ3.25%、ドライ換算で全マグネシュウム2.3
1%、内水溶性マグネシュウム1.30%で、他の米糠
醗酵物、生米糠に比べ成分含有率が著しく高く、施用後
作物にすぐ利用される水溶性成分が著しく高い。また、
炭素含有率も低下しており、C/Nの数値も著しく低く、
速効性を裏付けている。
【0011】作物(小松菜)の生育に及ぼす速効性米糠
醗酵肥料の効果 肥料試験の指標作物として用いられている小松菜を用
い、本発明の速効性米糠醗酵肥料区と比較例の従来の製
法の米糠醗酵肥料区、比較例の化学肥料区を設け、原土
には山砂1/2と日肥床土1/2混合したものを用い、
各区の窒素成分含有量を10アール当たり20kgになる
よう調整し、直径12cmの素焼鉢を用い2反復で試験を
実施した。その結果、有機質肥料の施用で最も問題にな
る発芽と初期の生育については、本発明の速効性米糠醗
酵肥料の発芽率は100%、比較例の米糠醗酵肥料の発
芽率は67%、比較例の化学肥料の発芽率は100%と
発芽率については全く問題が無く、芽の大きさ、草勢と
もに速効性米糠醗酵肥料区は比較例の区を上回った。
【表5】 試験開始20日後の生育では本発明の速効性米糠醗酵肥
料区は草丈、葉幅、葉色ともに他の比較例の区より優
れ、生体重量でも他の比較例を上回った。
【表6】
【0012】水稲栽培における速効性米糠醗酵肥料の効
果(平成10年試験) 水稲栽培に於いて有機質肥料だけで正常な収量を確保す
ることは殆ど不可能であると言うことは通念化されてい
るが、本発明の速効性米糠醗酵肥料は水稲の生育、収
量、品質、食味形質にどのような影響を与え、どの程度
の生産能力を持つか、またこの肥料だけで水稲栽培が可
能か試験を行った。試験に当たっては、窒素施用量を成
分量で8kg/10aに揃え、本発明の速効性米糠醗酵肥
料だけの区、本発明の速効性米糠醗酵肥料1/2+化学
肥料1/2区、化学肥料だけの区の3試験区を設け、1
区10アール2反復で試験を行った。その結果、本発明
の速効性米糠醗酵肥料だけで栽培した区は田植え後29
日の調査では草丈、茎数ともに少なく、葉色も淡かっ
た。しかし、田植え後50日の調査では茎数で化学肥料
区に若干劣ったが、草丈は最も伸び、葉色も濃く生育を
挽回した。また、本発明の速効性米糠醗酵肥料と化学肥
料を半々に施用した区では、田植え後29日の調査では
化学肥料区に比べ草丈、茎数ともに劣ったが葉色は濃か
った。田植え後50日の調査では草丈、茎数ともに他の
区より劣り生育が停滞した。
【表7】
【0013】出穂は、本発明の速効性米糠醗酵肥料だけ
で栽培した区では初期生育の遅れが影響したか他の区に
比べ2〜3日遅れたが、登熟期に於ける生育では他の区
と殆ど差が無く、品質や食味に関する形質は化学肥料区
を上回った。また、本発明の速効性米糠醗酵肥料と化学
肥料を半々に施用した区では、登熟期に至っては他の区
と大差がなかった。
【表8】
【0014】本発明の速効性米糠醗酵肥料だけで栽培し
た区の品質や食味に関する形質は化学肥料区を上回っ
た。また、本発明の速効性米糠醗酵肥料と化学肥料を半
々に施用した区では、精玄米収量も他の区と同様の成績
であった。玄米の品質、食味形質は化学肥料区を上回っ
た。
【表9】
【表10】 このことから、本発明の速効性米糠醗酵肥料だけの、所
謂完全有機質肥料栽培で化学肥料を用いた慣行栽培に勝
るとも劣らない成果を得た。以上のことから、本発明の
速効性米糠醗酵肥料は食味形質の評価を高め、収量に於
いても化学肥料を施用した慣行栽培のレベルに達してお
り、本発明の速効性米糠醗酵肥料だけでの施用で完全な
有機質肥料栽培が可能であることを確認した。
【0015】水稲に対する速効性米糠醗酵肥料の連用効
果(平成11年試験) 本発明の速効性米糠醗酵肥料の連用効果を確認するた
め、前年速効性米糠醗酵肥料だけの施用だけで水稲を栽
培した試験区と化学肥料だけで水稲を栽培した試験区を
用い、平成11年には本発明の速効性米糠醗酵肥料だけ
10アール当たり窒素成分量を8kgに揃え、その効果を
確認した。その結果、前年全量速効性米糠醗酵肥料を施
した試験区は、田植え後30日頃までの初期生育は、草
丈、茎数、葉色ともに劣り生育が遅れたが、その後急激
に生育が進み、田植え後50日では草丈、茎数、葉色と
もに勝り、この傾向が出穂期まで継続した。
【表11】
【0016】出穂期には差が認められなかった。登熟期
の生育は、前年全量速効性米糠醗酵肥料施用区が、桿
長、穂長、穂数、葉色ともに勝り、桿が堅く感じられ倒
伏傾向も少なかった。
【表12】
【0017】収量は前年度全量速効性米糠醗酵肥料を施
した区が勝る傾向にあり、良質整粒歩合が高く、未熟粒
はやや少ない傾向にあった。
【表13】
【0018】食味関連形質は総合評価で、前年度全量速
効性米糠醗酵肥料を施した区が勝った。
【表14】 以上の点を通じ、本発明の速効性米糠醗酵肥料を使用す
ることにより、有機質肥料100%での稲作を可能にし
た。
【0019】
【効果】米糠醗酵用微生物資材として、完熟牛糞に難分
解物である植物性澱粉とそば殻を一定の割合で混入して
醗酵させることによってエルスコフェア属菌、ストレプ
トメセス キヤニス、ストレプトミセス プリコラ、の
密度を高めた米糠醗酵用微生物資材を得ることができ
る。また、米糠醗酵用微生物資材をアラビノキシラン2
0%以下の米糠に用いて醗酵させることにより、優先的
に繊維や澱粉の分解を進めるとともに自然酵母の大量増
殖を図り、醗酵後期には酵母の溶菌死滅へとすすめ、最
終的には若干の酵母を含む速効性米糠醗酵肥料を悪臭無
く連続して仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の醗酵槽Aの概略平面図である。
【図2】本発明の醗酵レーンBの概略平面図である。
【図3】本発明の熟成醗酵槽Cの概略平面図である。
【符号の説明】
A 醗酵槽 B 醗酵レーン C 熟成醗酵槽 1 撹拌機 2 通風管 3 投入口 4 排出口 5 加温管 6 ボイラー 7 送風機 8 加熱管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月29日(2000.3.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】菌分析について 実施例1〜3の方法で製造された速効性米糠醗酵肥料に
含まれる酵母の経時変化の調査を行った結果は次の通り
であった。 酵母培地の組成、YM培地(クロラフェニコール150
ppm添加) 酵母エキス 3g、グルコース 10g、ペプトン 5
g、麦芽エキス 3g、蒸留水 1l、寒天 15g、
PH 5.5〜6.0 培養;30℃、4日間培養 酵母生菌数調査結果 菌数の調査方法;希釈平板方法により試料1g当たりの
生菌数を調査した。
【表1】 調査結果が示すように、醗酵中期まで酵母の増殖は旺盛
で、醗酵後期には酵母が溶菌し生菌数が減少しているこ
とを示している。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B065 AA50X BB18 BB26 CA49 4D004 AA50 BA04 CA18 CA20 CA48 CB05 CB21 CB31 CC07 4H061 AA01 AA02 CC42 EE02 EE66 EE68 GG48 HH02 HH42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完熟牛糞に難分解物である植物性澱粉、
    そば殻を添加し好気的に醗酵させることにより優先的に
    得られる、エルスコフェア属菌(FERM P-17544)、ストレ
    プトミセス キヤニス(FERM P-17545)、ストレプトミセ
    ス プリコラ(FERM P-17546)、の密度を高め、繊維、多
    糖類等難解物の分解に係わる酵素を誘導させ分解を進め
    るとともに、大量の自然酵母を増殖させ、増殖後期には
    酵母の溶菌性を高めることを特徴とする米糠醗酵用微生
    物資材。
  2. 【請求項2】 アラビノキシラン含有量20%以下の米
    糠に上記米糠醗酵用微生物資材を混入し、水を加え醗酵
    させた速効性米糠醗酵肥料。
  3. 【請求項3】 完熟牛糞に難分解物である植物性澱粉、
    そば殻を添加し好気的に醗酵させることにより優先的に
    得られる、エルスコフェア属菌(FERM P-17544)、ストレ
    プトミセス キヤニス(FERM P-17545)、ストレプトミセ
    ス プリコラ(FERM P-17546)、の密度を高め、繊維、多
    糖類等難解物の分解に係わる酵素を誘導させ米糠の分解
    を進めるとともに、大量の自然酵母を増殖させ、増殖後
    期には酵母の溶菌性を高めることを特徴とした米糠醗酵
    用微生物資材と酵母細胞壁構成成分をアラビノキシラン
    含有量20%以下の米糠に混入し、水を加え醗酵させ悪
    臭無く短期間に肥料化する速効性米糠醗酵肥料の製造
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102584364A (zh) * 2012-01-18 2012-07-18 陆少英 生物有机肥料及其制备方法
JP2013536143A (ja) * 2010-07-05 2013-09-19 キム,チョンギュン 有機質発酵組成物及びその製造方法

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