JP2001261310A - 窒素ガスの製造方法および製造装置 - Google Patents

窒素ガスの製造方法および製造装置

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JP2001261310A
JP2001261310A JP2000115895A JP2000115895A JP2001261310A JP 2001261310 A JP2001261310 A JP 2001261310A JP 2000115895 A JP2000115895 A JP 2000115895A JP 2000115895 A JP2000115895 A JP 2000115895A JP 2001261310 A JP2001261310 A JP 2001261310A
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JP
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nitrogen gas
pressure
valve
compressed air
gas generator
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JP2000115895A
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English (en)
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Hiroshi Torigoe
大資 鳥越
Hiroshi Fukuhara
廣 福原
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Fukuhara Co Ltd
Hitachi Industrial Equipment Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Fukuhara Co Ltd
Hitachi West Service Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素ガスを使って、酸化防止の為に空気と入
れ替えたり、樹脂製品を発泡させたり、食品の風味や色
や香りを保持する為に削り節やお茶や紅茶やコーヒをパ
ックに封入する場合、一定の圧力を必要とするが、圧縮
空気を窒素ガス発生装置に通すだけでは、必要とする圧
力を得られない場合が大半であった。 また、窒素ガス
は、ボンベに密閉したものを、持ち運んで使用すること
が多いが、従来の窒素ガス発生装置に圧縮空気を通す方
法だけではボンベに密閉する圧力としては不十分であっ
た。 更に、増圧するにしても、窒素ガス発生装置の直
前でも圧縮空気を増圧することによって、窒素ガスを作
り出す際の効率を高めたいという要望もあった。 【解決手段】 圧縮空気より窒素ガスを作り出す窒素ガ
ス発生装置7を配設した窒素ガスの製造装置においで、
窒素ガス発生装置7の下流に、作り出された窒素ガスを
増圧する増圧弁61と増圧した窒素ガスを一担貯蔵する
窒素タンク71を記載の順序で配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒素ガスの製造方
法および製造装置に関する技術であって、更に詳細に述
べると、窒素ガス発生装置に圧縮空気を通過させて窒素
ガスを作り出すに際し、作り出した窒素ガスを増圧して
貯蔵したり、必要に応じて、窒素ガス発生装置の直前で
増圧したり窒素ガス発生装置の直後で増圧することによ
って、使いやすく且つ安定した窒素ガスを製造する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、窒素ガスの製造方法および製造
装置に関する技術としては、図5に見られるように、エ
アーコンプレッサ1で作り出された圧縮空気を、主配管
21から分岐配管23に分岐させて、個々の機器として
は本願発明に使用している装置と同じ入口バルブ5とエ
アーフィルタ6と窒素ガス発生装置7と減圧弁8と流量
計9と出口バルブ10より構成されている窒素ガスの製
造装置82を通過させることで窒素ガス98を製造し、
この場合には窒素ガスを分離する際に発生した酸素リッ
チガス96を廃棄していた。
【0003】また、より効果的に窒素ガスを作り出すた
めに、窒素ガス発生装置7の上流に圧縮空気の温度を高
めるヒーター(具体的に図示せず)を配設している場合
も多かった。
【0004】尚、窒素ガス発生装置7としては、ガス分
離膜を構成している方式や吸着剤を構成している方式や
深冷法等の色々な方式があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の、窒素ガスの製造方法および製造装置には、
以下に示すような課題があった。
【0006】第一に、窒素ガスを使って、酸化防止の為
に空気と入れ替えるにしても、樹脂製品を発泡させるに
しても、食品の風味や色や香りを保持する為に削り節や
お茶や紅茶やコーヒをパックに封入するにしても、これ
等の場合には、一定の圧力を必要とするが、圧縮空気を
窒素ガス発生装置に通すだけでは、必要とする圧力を得
られない場合が大半であった。
【0007】第二に、窒素ガスは、ボンベに密閉したも
のを、持ち運んだり使用することが多かったが、従来の
窒素ガス発生装置に圧縮空気を通す方法だけではボンベ
に密閉する圧力としては不十分であった。
【0008】第三に、窒素ガス製造と同時に発生した酸
素リッチガスは、大半は使用されることなく廃棄してい
た。第四に、発生した窒素ガスの異物や臭いに関して
は、あまり配慮していなかった。
【0009】第五に、この様な装置で、窒素ガスを作り
出す効率を考えて、窒素ガス発生装置の直前で圧縮空気
の圧力を高くしたり、作りだした窒素ガスの使用に際し
ての利便性を考えて、窒素ガス発生装置の直後で作り出
された窒素ガスの圧力を高くするという、両方の目的を
兼ね備えた装置というものはなかった。本発明はこのよ
うな課題を解決することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮空気が窒
素ガス発生装置7を通過することで窒素ガスを作り出す
窒素ガスの製造方法において、前記窒素ガス発生装置7
を通過させた後に増圧手段61で増圧することを特徴と
し、更には、圧縮空気が窒素ガス発生装置7を通過する
ことで窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造方法におい
て、流路制御手段31、32、33、34、35、36
で流路の開閉を制御することによって、前記窒素ガス発
生装置7を通過させた後に窒素ガスを増圧手段61で増
圧したり、圧縮空気を前記増圧手段61で増圧した後に
前記窒素ガス発生装置7を通過させることを特徴とする
ことによって、上記課題を解決した。
【0011】また、本発明は、圧縮空気より窒素ガスを
作り出す窒素ガス発生装置7を配設した窒素ガスの製造
装置において、前記窒素ガス発生装置7の下流に、作り
出された窒素ガスを増圧する増圧弁61と増圧した前記
窒素ガスを一担貯蔵するタンク71を記載の順序で配設
したことを特徴とし、更には、前記窒素ガス発生装置7
の直前に弁31を前記窒素ガス発生装置7と前記増圧弁
61の間に弁32を前記タンク71の直後に弁33を配
設し、前記弁31の直前と前記弁32と前記増圧弁61
の間に弁34を形成した再分岐配管27を接続し、前記
弁31と前記窒素ガス発生装置7の間と前記タンク71
と前記弁33の間に弁35を形成した再分岐配管28を
接続し、前記窒素ガス発生装置7と前記弁32の間と前
記弁33の直後に弁36を形成した再分岐配管29を接
続したことを特徴とし、更には、前記窒素ガス発生装置
7の上流に、大きい異物を除去するエアーフィルタ6と
小さい異物を除去するミクロミストフィルタ41を記載
の順序で配設したことを特徴とし、更には、前記ミクロ
ミストフィルタ41と前記窒素ガス発生装置7の間また
は前記窒素ガス発生装置7の下流の何れかに、前記圧縮
空気内の臭いを除去する活性炭フィルタ42、45を配
設したことを特徴とし、更には、前記窒素ガス発生装置
7の上流に、前記圧縮空気を乾燥させる乾燥装置74を
配設し、前記タンク71の下流の出口バルブ10近傍
に、増圧した前記窒素ガスの圧力を調整する減圧弁8を
配設したことを特徴とすることによって、上記課題を解
決した。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明による、窒素ガスの製造
方法および製造装置の実施の形態を図面と共に詳細に説
明する。ここで、図1は、本願発明を示した図であり、
図2は、本願発明の別の実施形態を示した図であり、図
3は、本願発明の更に別の実施形態を示した図であり、
図4は、本願発明に使用している増圧弁の構造を示した
図である。
【0013】図1で、1は圧縮空気を作り出すエアーコ
ンプレッサであり、具体的に図示をしてはいないが、圧
縮機本体と電動機から構成され、圧縮機本体に形成され
た空気取入口から大気91を吸い込むようになってい
る。
【0014】更に、エアーコンプレッサ1には主配管2
1が接続していて、その主配管21には、圧縮空気を貯
蔵するエアータンク2と、圧縮空気を冷凍することによ
って乾燥させる冷凍式エアードライヤ3と、圧縮空気内
の異物を除去するエアーフィルタ4を配設することによ
って、乾燥して異物の除去された圧縮空気92が、主配
管21の末端で各種の空圧機器を作動することが出来る
ように供給可能となっている。
【0015】尚、これ等の機器2、3、4の下部には、
各々、具体的には図示してはいないが、圧縮空気より発
生したドレンを排出するドレン抜き弁やドレントラップ
を、両方共、または、何れか一方のみを接続している。
更に、エアータンク2はエアーコンプレッサ1と一体
になっていることもあるし、他の所に位置している場合
もある。
【0016】一方、主配管21からは分岐配管22が分
岐している。 この場合、図1においては、分岐配管2
2は一系列しか記載されていないが、並列して各々の構
成を変えた複数系列の分岐配管を接続することも可能で
ある。 ここで、分岐配管22には、窒素ガスの製造装
置81を配設していて、分岐配管22の末端では増圧窒
素95と、分岐配管22より更に分岐した酸素配管24
の末端では増圧酸素94が使用出来るようになってい
る。
【0017】この場合、窒素ガスの製造装置81は、流
路を開閉する入口バルブ5と、圧縮空気内に存在する3
μ以上の大きい異物を除去するエアーフィルタ6と、圧
縮空気内に存在する0.01μ以上の小さい異物を除去
するミクロミストフィルタ41と、圧縮空気内の臭いを
除去する活性炭フィルタ42と、圧縮空気を乾燥させる
乾燥装置74と、圧縮空気から窒素ガスを分離する窒素
ガス発生装置7と、発生した窒素ガスを増圧する増圧弁
61と、増圧した窒素ガスを貯蔵するタンク71と、作
り出された窒素ガスを使用する目的の各種機器の圧力に
調整する減圧弁8と、窒素ガスの流量を測定する流量計
9と、流路を開閉する出口バルブ10から構成されてい
る。
【0018】但し、エアーフィルタ6とミクロミストフ
ィルタ41の能力については、3μと0.01μにこだ
わる必要は無いが、能力差のかなり異なる2種のフィル
タ6、41を連続して使用することが大切なことであ
る。
【0019】尚、乾燥装置74は、冷却によるものや中
空糸によるものや乾燥剤によるもの等色々な方法が考え
られる。 但し、図1では具体的には記載していない
が、中空糸によるものを示していて、湿気の多い圧縮空
気93が排出されるようになっていて、分岐配管22上
では、乾燥した圧縮空気が供給されることによって湿気
による不具合が以降の各種機器で発生するのを防止して
いる。
【0020】また、窒素ガス発生装置7としては、ガス
分離膜を構成している方式や吸着剤を構成している方式
や深冷法等の色々な方式が考えられる。 但し、図1で
は具体的には記載していないが、中空糸等によるガス分
離膜を構成している方式のものを示していて、圧縮空気
から分離した酸素は、酸素リッチガスとして排出される
ようになっている。
【0021】ここで、窒素ガス発生装置7には、分岐配
管22とは別に酸素配管24が接続していて、その酸素
配管24には窒素ガス発生装置7より排出された酸素リ
ッチガスを酸素ガスとして使用可能な圧力である0.0
5MPaないし0.3MPaに増圧する増圧弁76と、
増圧した酸素リッチガスを一担貯蔵する酸素タンク77
を記載の順序で配設している。
【0022】ところで、酸素ガスは、0.05MPaな
いし0.3MPaにまで増圧するのが望ましい。 その
理由としては、酸素ガスがある程度の圧力にまでなって
いないと、使用する場所に供給することすら出来ないか
らである。
【0023】この場合、酸素タンク77の下部には、酸
素リッチガスより発生して酸素タンク77内に溜まった
油を含むドレンを排出するドレン抜き弁78が配設され
ている。 この様にして、酸素タンク77からは、容易
に増圧酸素94を取り出すことが可能となっている。
尚、増圧弁76に替えてエアーコンプレッサを設けるこ
とも考えられる。
【0024】次に、増圧手段である増圧弁61の構造を
示す。 先ず、図4に見られるように、増圧弁61は、
室イ62Aと中央部62Bと室ロ62Cから成る増圧弁
本体62と、ピストンい63Aとピストンロッド63B
とピストンろ63Cから成るピストン63と、ガバナ6
4と、切換バルブ65と、4組のチェック弁66A、6
6B、66C、66Dから構成されている。 ここにお
いて、増圧弁本体62の中央部62Bには、真ん中をピ
ストンロッド63Bが摺動可能に形成されていて、ガバ
ナ64と、切換バルブ65と、4組のチェック弁66
A、66B、66C、66Dと、その他の窒素ガスを通
す配管が収納されている。
【0025】また、ピストン63は、ピストンい63A
が室イ62Aの全ストロークを作動する間に、ピストン
ろ63Cが室ロ62Cの全ストロークを作動するように
配設されている。 即ち、室イ62Aのストロークと室
ロ62Cのストロークが同一に設定されている。
【0026】更に、ピストンい63Aが室イ62A内を
作動する過程で、ピストンい63Aは、室イ62Aを、
ピストンロッド63Bと反対側の駆動室イ62AAとピ
ストンロッド63B側の増圧室イ62ABに分け、ピス
トンろ63Cが室ロ62Cを作動する過程で、ピストン
ろ63Cは、室ロ62Cを、ピストンロッド63Bと反
対側の駆動室ロ62CBとピストンロッド63B側の増
圧室ロ62CAに分けている。
【0027】尚、図4に示している増圧弁61はピスト
ンい63Aの断面積とピストンろ63Cの断面積を等し
くしている。 一方、図に示してはいないが、別の増圧
弁61の構造として、ピストンい63Aの断面積とピス
トンろ63Cの断面積を異なるようにし、増圧室イ62
ABを駆動室ロ62CBとして使用し駆動室ロ62CB
を増圧室イ62ABとして使用するように各々を入れ替
えて、INに接続したチェック弁66AとOUTに接続
したチェック弁66Cを増圧室イ62ABに接続し、I
Nに接続したチェック弁66BとOUTに接続したチェ
ック弁66Dを増圧室ロ62CAに接続することによっ
て、流量特性を中心に圧力特性や充填特性を変えること
が出来るものも考えられる。
【0028】ところで、窒素ガスは、1MPaないし1
0MPaにまで増圧するのが望ましい。 その理由とし
ては、窒素ガスがある程度の圧力になっていないと、酸
化防止の為に空気と入れ替えるにしても、樹脂製品を発
泡させるにしても、食品の風味や色や香りを保持する為
に削り節やお茶や紅茶やコーヒをパックに封入するにし
ても目的を達成することができないし、場合によって
は、ボンベに密閉して使用したいということもある。
従って、使用目的によっては、大気圧より少し高い程度
でも良いし、超高圧のボンベに密閉するということを考
えると、更に上を言えば20MPaということも考えら
れる。
【0029】また、タンク71は分岐配管22の末端で
安定した状態で窒素ガス95を供給するために配設した
ものであり、タンク71の下部には、窒素ガスより発生
してタンク71内に溜まった油を含むドレンを外部に排
出するためのドレン抜き弁72を配置している。
【0030】本発明による、窒素ガスの製造方法および
製造装置は、前述したように構成されており、以下に、
その動作について説明する。
【0031】先ず、電源が入ってエアーコンプレッサ1
が作動すると、空気取入口より大気91を吸引し、圧縮
空気が作り出される。 そこで、作り出された圧縮空気
は、密閉されたエアータンク2に一担貯蔵されるように
なっている。 この場合、主配管21の末端で各種の空
圧機器が作動して圧縮空気92が必要になったり、分岐
配管22の末端で増圧窒素95が必要になったり、酸素
配管24の末端で増圧酸素94が必要になると、エアー
タンク2から圧縮空気が流出し、冷凍式エアードライヤ
3とエアーフィルタ4を経由することによって乾燥して
異物の除去された圧縮空気92が得られるようになって
いる。
【0032】ここで、主配管21に向かった圧縮空気
は、そのまま圧縮空気92として使用される。 一方、
分岐配管22に向かった圧縮空気は、窒素ガスの製造装
置81を経由することによって増圧窒素95や増圧酸素
94を作り出すようになっている。
【0033】尚、窒素ガスの製造装置81では、入口バ
ルブ5を経由した後、エアーフィルタ6で大きな異物を
除去された圧縮空気は、ミクロミストフィルタ41で小
さな異物を除去し、活性炭フィルタ42で圧縮空気内の
臭いを除去し、乾燥装置74で圧縮空気内の水分を除去
して、窒素ガス発生装置7に異物と臭いが除去され乾燥
した状態の圧縮空気を送り込んでいる。
【0034】ここで、窒素ガス発生装置7に送り込まれ
た圧縮空気は、窒素ガスを分離して酸素リッチガスを排
出し、分離された窒素ガスは増圧弁61に送り込まれる
ようになっている。
【0035】次に、増圧弁61では、先ずINから一次
側の窒素ガスが、チェック弁66A、66Bから増圧室
イ62ABと増圧室ロ62CAに通じている。 一方、
ガバナ64と切換バルブ65を経由して駆動室ロ62C
Bに窒素ガスが供給される。すると、駆動室ロ62CB
と増圧室イ62ABの窒素ガスがピストン63に作用
し、増圧室ロ62CAの窒素ガスを増圧する。 そこ
で、ピストン63が作動することで増圧した窒素ガスを
チェック弁66DからOUT(二次側)の方に送り出す
ようになっている。
【0036】更に、ピストン63がストロークエンドに
来ると、切換バルブ65は、駆動室ロ62CBが排気、
駆動室イ62AAが供給の状態に切換わる。 すると、
ピストン63が反転し、こんどは増圧室ロ62CAと駆
動室イ62AAの圧力で、増圧室イ62ABの窒素ガス
を増圧しながらOUT(二次側)の方に送り出す。この
様にして、以上のことを繰り返しながらOUTにINよ
り高い圧力の窒素ガスを連続的に供給するようになって
いる。
【0037】この場合、二次圧をフィードバックさせて
いるガバナ64機構のハンドル操作て、二次圧を任意に
設定することが出来るようになっている。 尚、各々の
ピストン63A、 63Cの断面槓を変え増圧弁イ62
ABと駆動室ロ62CAの位置を相互に入れ替えた場合
の動作に関しても前述と同じ働きをする。
【0038】この様にして、窒素ガスを増圧する理由
は、窒素ガスがある程度の圧力になっていないと、酸化
防止の為に空気と入れ替えるにしても、樹脂製品を発泡
させるにしても、食品の風味や色や香りを保持する為に
削り節やお茶や紅茶やコーヒをパックに封入するにして
も目的を達成することが出来ない為である。 また、窒
素ガスを運搬する為には、ボンベに密閉したらより便利
であるという理由によることでもある。
【0039】最後に、増圧弁61によって増圧された圧
縮空気は、タンク71に一担貯蔵することで、使用する
機器に窒素ガスを供給する過程で脈動が発生するのを防
止している。 また、タンク71からの増圧された窒素
ガスは、減圧弁8によって一定の圧力に減圧された後、
流量計9と出口バルブ10を経由して増圧窒素95とし
て使用される。
【0040】一方、窒素ガス発生装置7より排出された
酸素リッチガスは、窒素ガス発生装置7に接続している
酸素配管24に送り込まれ、増圧弁76で所定の圧力に
増圧された後、一担酸素タンク77に貯蔵され、必要に
応じて増圧酸素94として使用される。
【0041】尚、図2には本願発明の別の実施形態を示
している。 この場合、この別の実施形態が図1に示さ
れる実施形態と異なっている点は、図1に於ける、タン
ク71と減圧弁8の間に、窒素ガス内の3μ以上の大き
い異物を除去するエアーフィルタ43と、窒素ガス内の
0.01μ以上の小さい異物を除去するミクロミストフ
ィルタ44と、窒素ガス内の臭いを除去する活性炭フィ
ルタ45を記載の順序て配設したことである。
【0042】このように窒素ガスの製造装置83を構成
することで、増圧弁61が作動することによって発生し
た異物や臭いもほぼ完全に除去出来るようになり、増圧
窒素97を食料品や医療や薬品・・・等の異物や臭いを
特に問題とする分野でも使用出来る最善なものとなっ
た。
【0043】また、図3には本願発明の更に別の実施形
態を示している。 この場合、更に別の実施形態が図1
に示される実施形態と異なっている点は、図1に於け
る、窒素ガス発生装置7と増圧弁61とタンク71の近
傍に、以下に示す機器を配設したことである。
【0044】即ち、乾燥装置74と窒素ガス発生装置7
の間に弁31を、窒素ガス発生装置と増圧弁61の間に
弁32を、タンク71と減圧弁8の間に弁33を配設
し、乾燥装置74と弁31の間と弁32と増圧弁61の
間に弁34を形成した再分岐配管27を接続し、弁31
と窒素ガス発生装置7の間とタンク71と弁33の間に
弁35を形成した再分岐配管28を接続し、窒素ガス発
生装置7と弁32の間と弁33と減圧弁8の間に弁36
を形成した再分岐配管29を接続していることである。
【0045】従って、このように接続することによっ
て、流路制御手段である弁31、32、33で流路を開
放する制御をして流路制御手段である弁34、35、3
6で流路を閉鎖する制御をすると、図1に示される実施
形態と同一の働きをすることが出来るようになる。 即
ち、窒素ガス発生装置7で発生した窒素ガスを増圧弁6
1で増圧してタンク71に貯蔵することが可能な構成と
なっている。
【0046】一方、流路制御手段である弁31、32、
33で流路を閉鎖する制御をして流路制御手段である弁
34、35、36で流路を開放する制御をすると、圧縮
空気を増圧弁61で増圧して後タンク71にひとまず貯
蔵し増圧された圧縮空気を窒素ガス発生装置7を通過さ
せることが可能な構成となっている。
【0047】このように、時には、増圧された圧縮空気
が窒素ガス発生装置7を通過することが可能となること
によって、例えば、ガス分離膜による窒素ガス発生装置
7の場合、圧力が高い程窒素ガスの分離能力が向上する
ことから、同じ能力のエアーコンプレッサ1でも、圧縮
空気を更に増圧することによって窒素ガスを作り出す能
力が格段に向上した。
【0048】尚、流路制御手段に関しては、弁31、3
2、33、34、35、36によるものを図3に記載し
ているが、この他にも、増圧弁61にこの機能を組み込
んだり、この機能を分岐を選択することによって達成す
る・・・等、色々な方法が考えられる。
【0049】当然、図2に示される別の実施形態と、図
3に示される更に別の実施形態は、乾燥装置74を含め
それより上流の各機器に関しては、図1に示す実施形態
と同じ働きをする。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、下記のような効果をあげることができる。
【0051】第一に、窒素ガスを使って、酸化防止の為
に空気と入れ替えるにしても、樹脂製品を発泡させるに
しても、食品の風味や色や香りを保持する為に削り節や
お茶や紅茶やコーヒをパックに封入するにしても目的を
達成する為に一定の圧力を必要とするが、必要とする圧
力を自由に得られるようになった。
【0052】第二に、窒素ガスは、ボンベに密閉したも
のを持ち運んだり使用することが多かったが、自由に窒
素ガスをボンベに充填出来る圧力まて高めることが出来
るようになった。
【0053】第三に、従来廃棄していた酸素リッチガス
も廃棄しないで使用出来るようになった。第四に、発生
した窒素ガスの異物や臭いに関し、相当に配慮したこと
により、食品や医療や薬品・・・等の分野でも安心して
使用可能な装置となった。
【0054】第五に、一組の増圧弁を設置するだけで、
必要に応じて、窒素ガス発生装置の前後の両方で気体を
増圧することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を示した図
【図2】本願発明の別の実施形態を示した図
【図3】本願発明の更に別の実施形態を示した図
【図4】本願発明に使用している増圧弁の構造を示した
【図5】従来の内容を示した図
【符号の説明】
1・・・・・・エアーコンプレッザ 2・・・・・・エアータンク 3・・・・・・冷凍式エアードライヤ 4・・・・・・エアーフィルタ 5・・・・・・入口バルブ 6・・・・・・エアーフィルタ 7・・・・・・窒素ガス発生装置 8・・・・・・減圧弁 9・・・・・・流量計 10・・・・・出口バルブ 21・・・・・主配管 22・・・・・分岐配管 23・・・・・分岐配管 24・・・・・酸素配管 25・・・・・分岐配管 26・・・・・分岐配管 27・・・・・再分岐配管 28・・・・・再分岐配管 29・・・・・再分岐配管 31・・・・・弁(流路開閉手段) 32・・・・・弁(流路開閉手段) 33・・・・・弁(流路開閉手段) 34・・・・・弁(流路開閉手段) 35・・・・・弁(流路開閉手段) 36・・・・・弁(流路開閉手段) 41・・・・・ミクロミストフィルタ 42・・・・・活性炭フィルタ 43・・・・・エアーフィルタ 44・・・・・ミクロミストフィルタ 45・・・・・活性炭フィルタ 61・・・・・増圧弁(増圧手段) 62・・・・・増圧弁本体 62A・・・・室イ 62AA・・・駆動室イ 62AB・・・増圧室イ 62B・・・・中央部 62C・・・・室ロ 62CA・・・増圧室ロ 62CB・・・駆動室ロ 63・・・・・ピストン 63A・・・・ピストンい 63B・・・・ピストンロッド 63C・・・・ピストンろ 64・・・・・ガバナ 65・・・・・切換バルブ 66A・・・・チェック弁 66B・・・・チェック弁 66C・・・・チェック弁 66D・・・・チェック弁 71・・・・・タンク 72・・・・・ドレン抜き弁 74・・・・・乾燥装置 76・・・・・増圧弁 77・・・・・酸素タンク 78・・・・・ドレン抜き弁 81・・・・・窒素ガスの製造装置 82・・・・・窒素ガスの製造装置 83・・・・・窒素ガスの製造装置 84・・・・・窒素ガスの製造装置 91・・・・・大気 92・・・・・圧縮空気 93・・・・・湿気の多い圧縮空気 94・・・・・増圧酸素 95・・・・・増圧窒素 96・・・・・酸素リッチガス 97・・・・・増圧窒素 98・・・・・窒素ガス 99・・・・・窒素ガス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気が窒素ガス発生装置(7)を通
    過することで窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造方法に
    おいて、前記窒素ガス発生装置(7)を通過させた後に
    増圧手段(61)で増圧することを特徴とする窒素ガス
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 圧縮空気が窒素ガス発生装置(7)を通
    過することで窒素ガスを作り出す窒素ガスの製造方法に
    おいて、流路制御手段(31、32、33、34、3
    5、36)で流路の開閉を制御することによって、前記
    窒素ガス発生装置(7)を通過させた後に窒素ガスを増
    圧手段(61)で増圧したり、圧縮空気を前記増圧手段
    (61)で増圧した後に前記窒素ガス発生装置(7)を
    通過させることを特徴とする窒素ガスの発生方法。
  3. 【請求項3】 圧縮空気より窒素ガスを作り出す窒素ガ
    ス発生装置(7)を配設した窒素ガスの製造装置におい
    て、前記窒素ガス発生装置(7)の下流に、作り出され
    た窒素ガスを増圧する増圧弁(61)と増圧した前記窒
    素ガスを一担貯蔵するタンク(71)を記載の順序で配
    設したことを特徴とする窒素ガスの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記窒素ガス発生装置(7)の直前に弁
    (31)を前記窒素ガス発生装置(7)と前記増圧弁
    (61)の間に弁(32)を前記タンク(71)の直後
    に弁(33)を配設し、前記弁(31)の直前と前記弁
    (32)と前記増圧弁(61)の間に弁(34)を形成
    した再分岐配管(27)を接続し、前記弁(31)と前
    記窒素ガス発生装置(7)の間と前記タンク(71)と
    前記弁(33)の間に弁(35)を形成した再分岐配管
    (28)を接続し、前記窒素ガス発生装置(7)と前記
    弁(32)の間と前記弁(33)の直後に弁(36)を
    形成した再分岐配管(29)を接続したことを特徴とす
    る請求項、3に記載の窒素ガスの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記窒素ガス発生装置(7)の上流に、
    大きい異物を除去するエアーフィルタ(6)と小さい異
    物を除去するミクロミストフィルタ(41)を記載の順
    序で配設したことを特徴とする請求項3または請求項4
    に記載の窒素ガスの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記ミクロミストフィルタ(41)と前
    記窒素ガス発生装置(7)の間または前記窒素ガス発生
    装置(7)の下流の何れかに、前記圧縮空気内の臭いを
    除去する活性炭フィルタ(42、45)を配設したこと
    を特徴とする請求項5に記載の窒素ガスの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記窒素ガス発生装置(7)の上流に、
    前記圧縮空気を乾燥させる乾燥装置(74)を配設し、
    前記タンク(71)の下流の出口バルブ(10)近傍
    に、増圧した前記窒素ガスの圧力を調整する減圧弁
    (8)を配設したことを特徴とする請求項3ないし請求
    項6いずれか1項に記載の窒素ガスの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010126425A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Neturen Hymec Co Ltd 移動式窒素ガス発生装置

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