JP2001259635A - 酸性水及びアルカリ性水製造装置 - Google Patents

酸性水及びアルカリ性水製造装置

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JP2001259635A
JP2001259635A JP2000074034A JP2000074034A JP2001259635A JP 2001259635 A JP2001259635 A JP 2001259635A JP 2000074034 A JP2000074034 A JP 2000074034A JP 2000074034 A JP2000074034 A JP 2000074034A JP 2001259635 A JP2001259635 A JP 2001259635A
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anode
cathode
ion exchange
exchange membrane
water
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JP2000074034A
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English (en)
Inventor
Junichi Nawama
潤一 縄間
Yasuyuki Nukina
康之 貫名
Shuzo Tokumitsu
修三 徳満
Yoshifumi Moriya
好文 守屋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成の酸性水及びアルカリ性水製造装
置は、装置の構造が大型になるという課題を有してい
る。 【解決手段】 酸化反応または還元反応が生ずる部位を
スリット状またはメッシュ状の導電性電極として、電極
内を電解液が通過できるようにした陰極2および陽極4
とし、この電極間に酸性イオン交換膜3を配置して、電
極間の距離を極めて小さいものとして、陰極に注入した
電解液をアルカリ性水として、陽極に注入した電解液を
酸性水として効率よく取り出す酸性水及びアルカリ性水
製造装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解液に高効率な
酸化還元反応を生じさせ、電解液中のイオンを移動する
ことにより、酸性水及びアルカリ性水を製造する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の酸性水及びアルカリ性水製造装置
は、図7に示している構成となっている。すなわち、直
流電源の負極に接続している陰極板11と、直流電源の
正極に接続している陽極板12と、前記陰極板11と陽
極板12との間に設けている隔膜13とを備えているも
のである。前記陰極板101と隔膜102との間は陰極
室を構成しており、陽極板103と隔膜102との間は
陽極室を構成している。
【0003】以上の構成で、陰極板101と陽極板10
3との間に直流電圧を供給して、前記陰極室と陽極室に
溜めた電解液を電気分解すると、陰極室からはアルカリ
性水が陽極室からは酸性水が取り出せるものである。つ
まり、電解液中に含まれている陽イオンは、陰極板10
1側に引き寄せられ、陰極で電子を与えられるものであ
る。この反応は還元反応と呼ばれる。同時に、電解液に
含まれる陰イオンは、陽極板103側に引き寄せられ、
陽極で電子を受け取るものである。この反応は酸化反応
と呼ばれる。
【0004】このときの酸化反応と還元反応の反応量
は、陽極板103から陰極板101に流れた電流量に等
しいものである。例えば、陽極板103から陰極板10
1へ1Aの電流が1秒間流れた場合、陽極板103で生
じた酸化反応量、つまり電解液中の陰イオンの持つ電子
の陽極板103への移動量と、陰極板101で生じた還
元反応量、つまり陰極板101から電解液中の陽イオン
への電子の移動量は、1A×1sec/F(Fはファラテー
常数)で示される。すなわち、1.04×10−5eq
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の酸性
水及びアルカリ性水製造装置は、装置の構造が大型にな
るという課題を有している。すなわち、図7に示してい
る隔膜102と陽極板103との間の距離dと、隔膜1
02と陰極板101との間の距離dとによって、電極間
の電界強度が決定されるが、この電界強度が低いため装
置が大型化するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした陰極および陽極とし、この電極間に酸性イオン交
換膜を配置して、電極間の距離を極めて小さいものとし
て、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、陽極
に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す酸性
水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、酸化
反応または還元反応が生ずる部位をスリット状またはメ
ッシュ状の導電性電極として、電極内を電解液が通過で
きるようにした陰極および陽極とし、この電極間に酸性
イオン交換膜を配置して、電極間の距離を極めて小さい
ものとして、陰極に注入した電解液をアルカリ性水とし
て、陽極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り
出す酸性水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0008】請求項2に記載した発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした陰極および陽極とし、この電極間に塩基性イオン
交換膜を配置して、電極間の距離を極めて小さいものと
して、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、陽
極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す酸
性水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0009】請求項3に記載した発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした陰極および陽極とし、この電極間に両極性イオン
交換膜を酸性イオン交換膜側を陰極側に、塩基性イオン
交換膜側を陽極側になるように配置して、電極間の距離
を極めて小さいものとして、陰極に注入した電解液をア
ルカリ性水として、陽極に注入した電解液を酸性水とし
て効率よく取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装置と
している。
【0010】請求項4に記載した発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした2枚の陰極および陽極と、この電極間に酸性イオ
ン交換膜を配置して、電極間の距離を極めて小さいもの
として、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、
陽極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す
酸性水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0011】請求項5に記載した発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした2枚の陽極及び陰極と、この電極間に塩基性イオ
ン交換膜を配置して、電極間の距離を極めて小さいもの
として、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、
陽極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す
酸性水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0012】請求項6に記載した発明は、酸化反応また
は還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状
の導電性電極として、電極内を電解液が通過できるよう
にした2枚の陰極及び陽極と、この電極間に配置した両
極性イオン交換膜とからなり、電極間の距離を極めて小
さいものとして、陰極に注入した電解液をアルカリ性水
として、陽極に注入した電解液を酸性水として効率よく
取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装置としている。
【0013】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図1は本実施例の構成を示す断面図で
ある。本実施例の酸性水及びアルカリ性水製造装置は、
図示していない直流定電圧電源の負極口1に接続してい
る陰極ブロック2と、同じく直流定電圧電源の正極口5
に接続している陽極ブロック4と、酸性イオン交換膜3
によって構成している。
【0014】前記陰極ブロック2または陽極ブロック4
は、図2に示している構成となっている。図2は、陰極
ブロック2または陽極ブロック4の構成を示す平面図で
ある。すなわち、陰極ブロック2または陽極ブロック4
は、プラスチック樹脂等の絶縁物で構成した額縁状の枠
体7と、枠体7の中央部に配置している電極部6または
6’によって構成している。
【0015】電極部6または6’は、スリット状または
メッシュ状とした形状としている。すなわち本実施例で
は、電極部6は、厚さ0.5mmのチタン板をエキスパ
ンド加工して、縦15cm、横10cmに成形したもの
を使用している。また陽極ブロック4の電極部6’に
は、前記電極部6の構成として表面に厚さ約1μmの白
金メッキを施したものを使用している。
【0016】従って、電極部6または電極部6’は、図
2に示しているように、枠体7の上部に設けている注水
用切り込み8から注水した電解液が内部を通過して、枠
体7の下部に設けている排水用切り込み9から排水でき
るものである。
【0017】酸性イオン交換膜3は、本実施例では、フ
ッ素樹脂を母体とした官能基がスルホン酸である市販品
(デュポン社製、品名ナフィオン)を使用している。こ
の酸性イオン交換膜を、図2に示している陰極ブロック
2の電極部6と陽極ブロック4の電極部6’と同じ大き
さとして使用しているものである。酸性イオン交換膜3
は、表面に無数の陰イオンを有しているものであり、従
って陰イオンは反発して通さないように、また陽イオン
は吸引して通すように作用するものである。本実施例で
はこの酸性イオン交換膜3が陰極ブロック2の表面に張
り付いているものである。 このとき本実施例では、酸
性イオン交換膜3を挟んで陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4とが図示していない筐体によって密着して積層され
ている。また、陰極ブロック2の電極部6と陽極ブロッ
ク4の電極部6’とは、すなわち電解反応が生ずる反応
部位である電極部は、スリット状またはメッシュ状の構
成としてる。このため、陰極ブロック2の電極部6と陽
極ブロック4の電極部6’間の距離は、酸性イオン交換
膜3の厚さのみとなっているものである。つまり、ミク
ロンオーダの非常に小さい距離となっているものであ
る。
【0018】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、陰極ブロッ
ク2の電極部6に負電圧を、陽極ブロック4の電極部
6’に正電圧を供給して、前記電極部6と電極部6’に
電解液を通水する。この通水は、例えば図示していない
ポンプ等によって行うものである。前記しているよう
に、陰極ブロック2と陽極ブロック4とは、酸性イオン
交換膜3を間に挟持した形で密着しているために、前記
電極部6と電極部6’に流れる電解液が混合することは
ないものである。換言すれば、全体の長さを短く保った
状態で通水経路を確保できる構成となっているものであ
る。つまり前記電解液は、電極部6と電極部6’に印加
されている直流電圧によって電気分解されて、電解液が
有しているイオンだけが酸性イオン交換膜3を介して移
動するものである。
【0019】すなわち、陽極ブロック4の電極部6’を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは酸性イオン交
換膜3から陰極ブロック2の電極部6を流れる電解液中
に移動するものである。このとき、もともと電極部6を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは、電極部6に
供給されている負電圧によって保持されている。この結
果、陰極ブロック2から排出される電解液は、陽イオン
が濃縮されて高濃度のアルカリ性水となるものである。
また、陽極ブロック4を流れる電解液は、陽イオンの濃
度が減少する結果陰イオンが濃縮されて、高濃度の酸性
水として排出されるものである。
【0020】この酸性水は、殺菌作用を有しているた
め、例えば胃酸を中和したり医療用に使用したり、ある
いは美容水として利用できるものである。またアルカリ
性水は、胃酸を中和したり、整腸剤として使用できるも
のである。
【0021】このとき本実施例では、陰極ブロック2
と、酸性イオン交換膜3と、陽極ブロック4とは図示し
ていない筐体によって密着して積層された構成となって
いる。このため、陰極ブロック2と陽極ブロック4との
間の距離dは、酸性イオン交換膜3の厚さだけになって
いるものである。同時に、陰極ブロック2の電極部6
と、陽極フロック4の電極部6’とはスリット状または
メッシュ状の構造としているため、電極内部を通水でき
る構造となっている。すなわち、従来の常識を越えた構
成となっているもので、陰極ブロック2と陽極ブロック
6との間の距離はミクロンオーダの非常に小さいもので
あるにも関わらず、電極部6と電極部6’の内部が通水
できる通水経路を構成できるものである。また、陰極ブ
ロックの電極部6と陽極ブロックの電極部6’との距離
がミクロンオーダの非常に小さいものとなっているた
め、電極間の電位勾配は従来の構成のものよりも非常に
大きいものである。従って、前記した陽イオンの移動は
急激に行われるものである。
【0022】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した陰極ブロック
2と、スリット状あるいはメッシュ状の導電性材料で構
成した陽極ブロック4と、酸性イオン交換膜3とからな
り、前記各部は、陰極ブロック2・酸性イオン交換膜3
・陽極ブロック4の順序で密着させながら積層し、前記
陰極ブロック2を構成する電極部6と、陽極ブロック4
を構成する電極部6’とをスリット状あるいはメッシュ
状の導電性材料で構成するようにして、前記陰極ブロッ
ク2に注入した電解液を高濃度のアルカリ性水として、
前記陽極ブロック4に注入した電解液を高濃度の酸性水
として取り出す非常に効率の高い酸性水及びアルカリ性
水製造装置を実現するものである。
【0023】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは9.8であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは4.
2となっているものである。
【0024】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、200mL/分となって
おり、実用的に十分な量となっている。すなわち、装置
を非常に小型に形成できるものである。
【0025】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について説明する。 図3は本実施例の構成を示す断面
図である。本実施例では、図1に示している酸性イオン
交換膜3に代えて、塩基性イオン交換膜13を使用して
いる。塩基性イオン交換膜13には、旭硝子工業(株)
製の品名セレミオンを使用している。この塩基性イオン
交換膜13を、図2に示している陰極ブロック2の電極
部6と陽極ブロック4電極部6’と同じ大きさにして使
用しているものである。
【0026】塩基性イオン交換膜13は、表面に無数の
陽イオンを有しているものである。本実施例では、この
塩基性イオン交換膜10を陽極ブロック6の表面に貼り
つけて使用している。
【0027】塩基性イオン交換膜13は、表面に無数の
陽イオンを有しており、従って陽イオンは反発して通さ
ないように、また陰イオンは吸引して通すように作用す
るものである。本実施例ではこの塩基性イオン交換膜1
3が陽極ブロック4の表面に張り付いているものであ
る。また本実施例では、塩基性イオン交換膜13を挟ん
で陰極ブロック2と陽極ブロック4とが図示してない筐
体によって密着して積層されている。このため、陰極ブ
ロック2の電極部6と、陽極ブロック4の電極部6’と
の間の距離はミクロンオーダの非常に小さい距離となっ
ている。また、陰極ブロック2の電極部6と陽極ブロッ
ク4の電極部6’とは、すなわち電解反応が生ずる反応
部位である電極部は、スリット状またはメッシュ状の構
成としてる。すなわち、電極部6及び6’は内部が通水
できる通水経路を構成しているものである。
【0028】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、陰極ブロッ
ク2の電極部6に負電圧を、陽極ブロック4の電極部
6’に正電圧を供給して、前記電極部6と電極部6’に
電解液を通水する。この通水は、例えば図示していない
ポンプ等によって行うものである。前記しているよう
に、陰極ブロック2と陽極ブロック4とは、塩基性イオ
ン交換膜13を間に挟持した形で密着しているために、
前記電極部6と電極部6’に流れる電解液が混合するこ
とはないものである。換言すれば、全体の長さを短く保
った状態で通水経路を確保できる構成となっているもの
である。つまり前記電解液は、電極部6と電極部6’に
印加されている直流電圧によって電気分解されて、電解
液が有しているイオンだけが塩基性イオン交換膜13を
介して移動するものである。
【0029】すなわち、陰極ブロック2の電極部6’を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは塩基性イオン
交換膜13から陽極ブロック4の電極部6’を流れる電
解液中に移動するものである。この結果、陽極ブロック
4から排出される電解液は、陰イオンが濃縮されて高濃
度の酸性水となるものである。また、陰極ブロック2を
流れる電解液は、陰イオンの濃度が減少する結果陽イオ
ンが濃縮されて、高濃度のアルカリ性水として排出され
るものである。
【0030】このとき本実施例では、陰極ブロック2
と、塩基性イオン交換膜13と、陽極ブロック4とは密
着して積層された構成となっているものである。このた
め、陰極ブロック2と陽極ブロック4との間の距離d
は、塩基性イオン交換膜13の厚さだけになっているも
のである。すなわち、従来の常識を越えた構成となって
いるもので、陰極ブロック2と陽極ブロック6との間の
距離はミクロンオーダの非常に小さいものとなってい
る。このため、陰極ブロックの電極部8と陽極ブロック
の電極部8’との間の電位勾配は従来の構成のものより
も非常に大きいものである。従って、前記した陽イオン
の移動は急激に行われるものである。
【0031】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した陰極ブロック
2と、スリット状あるいはメッシュ状の導電性材料で構
成した陽極ブロック4と、塩基性イオン交換膜13とか
らなり、前記各部は、陰極ブロック2・塩基性イオン交
換膜10・陽極ブロック4の順序で密着させながら積層
し、前記陰極ブロック2を構成する電極部6と、陽極ブ
ロック4を構成する電極部6’とをスリット状あるいは
メッシュ状の導電性材料で構成するようにして、前記陰
極ブロック2に注入した電解液を高濃度のアルカリ性水
として、前記陽極ブロック4に注入した電解液を高濃度
の酸性水として取り出す非常に効率の高い酸性水及びア
ルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0032】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは10.2であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは4.
1となっているものである。
【0033】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、200mL/分となって
おり、実用的に十分な量となっている。すなわち、装置
を非常に小型に形成できるものである。
【0034】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について説明する。図4は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、図1に示している酸性イオン交
換膜3に代えて、両極性イオン交換膜14を使用してい
る。両極性イオン交換膜14として、本実施例では旭硝
子工業(株)製の、品名セレミオンを使用している。両
極性イオン交換膜14は、一面が酸性膜、他面が塩基性
膜となっているものである。酸性膜を構成する側の表面
には、無数の陰イオンを配置している。また、塩基性膜
を構成する側の表面には、無数の陽イオンを配置してい
るものである。実施例1または実施例2で説明している
ように、酸性膜側では陰イオンを反発して通さないよう
に、陽イオンは吸引して通すように作用する。また、塩
基性膜側では陽イオンを反発して通さないように、陰イ
オンは吸引して通すように作用する。本実施例ではこの
酸性膜側を陰極ブロック2側となるように、塩基性膜側
を陽極ブロック2側となるように配置している。またこ
のとき本実施例では、両極性イオン交換膜14を挟んで
陰極ブロック2と陽極ブロック4とが図示してない筐体
によって密着して積層されている。また陰極ブロック2
の電極部6と陽極ブロック4の電極部6’とは、すなわ
ち電解反応が生ずる反応部位である電極部は、スリット
状またはメッシュ状の構成としている。このため、陰極
ブロック2の電極部6と陽極ブロック4の電極部6’間
の距離は、両極性イオン交換膜14の厚さのみとなって
いるものである。つまり、ミクロンオーダの非常に小さ
い距離となっているものである。
【0035】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、陰極ブロッ
ク2の電極部6に負電圧を、陽極ブロック4の電極部
6’に正電圧を供給して、前記電極部6と電極部6’に
電解液を通水する。この通水は、例えば図示していない
ポンプ等によって行うものである。前記しているよう
に、陰極ブロック2と陽極ブロック4とは、両極性イオ
ン交換膜14を間に挟持した形で密着しているために、
前記電極部6と電極部6’に流れる電解液が混合するこ
とはないものである。換言すれば、全体の長さを短く保
った状態で通水経路を確保できる構成となっているもの
である。つまり前記電解液は、電極部6と電極部6’に
印加されている直流電圧によって電気分解されて、電解
液が有しているイオンだけが両極性イオン交換膜14を
介して移動するものである。
【0036】すなわち、陽極ブロック4の電極部6’を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは両極性イオン
交換膜14の酸性膜側から陰極ブロック2の電極部6を
流れる電解液中に移動し、陰極ブロック2の電極部6を
流れる電解液中の陰イオンは、両極性イオン交換膜14
の塩基性膜側から陽極ブロック4の電極部6’を流れる
電解液中に移動する。この結果、陰極ブロック2から排
出される電解液は、陽イオンが濃縮されて高濃度のアル
カリ性水となり、陽極ブロック4から排出される電解液
は陰イオンが濃縮されて高濃度の酸性水となるものであ
る。
【0037】このとき本実施例では、陰極ブロック2
と、両極性イオン交換膜14と、陽極ブロック4とは密
着して積層された構成となっているものである。このた
め、陰極ブロック2と陽極ブロック4との間の距離d
は、両極性イオン交換膜14の厚さだけになっているも
のである。すなわち、従来の常識を越えた構成となって
いるもので、陰極ブロック2と陽極ブロック6との間の
距離はミクロンオーダの非常に小さいものとなってい
る。このため、陰極ブロックの電極部8と陽極ブロック
の電極部8’との間の電位勾配は従来の構成のものより
も非常に大きいものである。従って、前記した陽イオン
と陰イオンの移動は急激に行われるものである。
【0038】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した陰極ブロック
2と、スリット状あるいはメッシュ状の導電性材料で構
成した陽極ブロック4と、両極性イオン交換膜14とか
らなり、前記各部は、陰極ブロック2・両極性イオン交
換膜14・陽極ブロック4の順序で密着させながら積層
し、前記陰極ブロック2を構成する電極部6と、陽極ブ
ロック4を構成する電極部6’とをスリット状あるいは
メッシュ状の導電性材料で構成するようにして、前記陰
極ブロック2に注入した電解液を高濃度のアルカリ性水
として、前記陽極ブロック4に注入した電解液を高濃度
の酸性水として取り出す非常に効率の高い酸性水及びア
ルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0039】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは10.4であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは3.
9となっているものである。
【0040】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、200mL/分となって
おり、実用的に十分な量となっている。すなわち、装置
を非常に小型に形成できるものである。
【0041】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について説明する。図5は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例の装置は、2枚の陰極ブロック2と、
前記2枚の陰極ブロック2の中間に配置している1枚の
陽極ブロック4と、酸性イオン交換膜3とを備えた構成
としている。前記酸性イオン交換膜3は、陰極ブロック
2と陽極ブロック4との間に配置している。すなわち、
本実施例の装置は、陰極ブロック2・酸性イオン交換膜
3・陽極ブロック4・酸性イオン交換膜3・陰極ブロッ
ク2を図示してない筐体によってこの順序で密着して積
層しているものである。前記酸性イオン交換膜3として
は、実施例1と同様に、デュポン社製のナフィオンを使
用している。これは、フッ素樹脂を母体とし、官能基は
スルホン酸である。隔膜10には、ミリボア社製のメン
ブランフィルタを使用している。すなわち、市販の親水
性濾過膜を使用している。
【0042】以上の構成で、本実施例では、2枚の陰極
ブロック2と1枚の陽極ブロック4の上部から電解液を
通水するようにしており、また同様に2枚の陰極ブロッ
ク2と1枚の陽極ブロック4から処理水を排水するよう
にしているものである。
【0043】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、2枚の陰極
ブロック2の電極部6に負電圧を、1枚の陽極ブロック
4の電極部6’に正電圧を供給して、前記2枚の電極部
6と電極部6’に電解液を通水する。この通水は、例え
ば図示していないポンプ等によって行うものである。前
記しているように、陰極ブロック2と陽極ブロック4と
は、酸性イオン交換膜3を間に挟持した形で密着してい
るために、前記電極部6と電極部6’に流れる電解液が
混合することはないものである。換言すれば、全体の長
さを短く保った状態で通水経路を確保できる構成となっ
ているものである。つまり前記電解液は、電極部6と電
極部6’に印加されている直流電圧によって電気分解さ
れて、電解液が有しているイオンだけが酸性イオン交換
膜3を介して移動するものである。
【0044】すなわち、陽極ブロック4の電極部6’を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは酸性イオン交
換膜3から陰極ブロック2の電極部6を流れる電解液中
に移動するものである。この結果、陰極ブロック2から
排出される電解液は、陽イオンが濃縮されて高濃度のア
ルカリ性水となるものである。また、陽極ブロック4を
流れる電解液は、陽イオンの濃度が減少する結果陰イオ
ンが濃縮されて、高濃度の酸性水として排出されるもの
である。
【0045】このとき2枚の陰極ブロック2と1枚の陽
極ブロック4と酸性イオン交換膜3を図示してない筐体
によって挟持して密着して積層された構成となっている
ものである。このため、陰極ブロック2と陽極ブロック
4との間の距離dは、酸性イオン交換膜3の厚さだけに
なっているものである。すなわち、従来の常識を越えた
構成となっているもので、陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク6との間の距離はミクロンオーダの非常に小さいもの
となっている。このため、陰極ブロックの電極部8と陽
極ブロックの電極部8’との間の電位勾配は従来の構成
のものよりも非常に大きいものである。従って、前記し
た陽イオンの移動は急激に行われるものである。
【0046】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した電極部を有す
る2枚の陽極ブロック4と、スリット状あるいはメッシ
ュ状の導電性材料で構成した電極部を有する1枚の陰極
ブロック2と、塩基性イオン交換膜11とからなり、前
記各部は、陽極ブロック4・塩基性イオン交換膜11・
陰極ブロック2・塩基性イオン交換膜11・陽極ブロッ
ク4の順序で密着させながら積層し、前記陰極ブロック
2を構成する電極部6と、陽極ブロック4を構成する電
極部6’とをスリット状あるいはメッシュ状の導電性材
料で構成するようにして、前記2枚の陰極ブロック2に
注入した電解液を高濃度のアルカリ性水として、前記陽
極ブロック4に注入した電解液を高濃度の酸性水として
取り出す非常に効率の高い酸性水及びアルカリ性水製造
装置を実現するものである。
【0047】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは10.2であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは3.
7となっているものである。
【0048】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、陽極ブロック4から排水
される処理液は200mL/分となっており、また、陰
極ブロック2から排出される処理液は、片側が200m
L/分で、両側の合計では400mL/分となってい
る。すなわち、装置を非常に小型に形成できるものであ
る。
【0049】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について説明する。図6は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例では、2枚の陽極ブロック4と、前記
2枚の陽極ブロック4の中間に設けている陰極ブロック
2とのそれぞれの間に塩基性イオン交換膜11を配置し
ている。塩基性イオン交換膜11には、旭硝子工業
(株)製の品名セレミオンを使用している。この塩基性
イオン交換膜11を、図2に示している陰極ブロック2
の電極部6と陽極ブロック4電極部6’と同じ大きさに
して使用しているものである。
【0050】以上の構成で、本実施例では、2枚の陰極
ブロック2と1枚の陽極ブロック4の上部から電解液を
通水するようにしており、また同様に2枚の陰極ブロッ
ク2と1枚の陽極ブロック4から処理水を排水するよう
にしているものである。
【0051】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、2枚の陰極
ブロック2の電極部6に負電圧を、1枚の陽極ブロック
4の電極部6’に正電圧を供給して、前記2枚の電極部
6と電極部6’に電解液を通水する。この通水は、例え
ば図示していないポンプ等によって行うものである。前
記しているように、陰極ブロック2と陽極ブロック4と
は、塩基性イオン交換膜11を間に挟持して、図示して
いない筐体によって密着した構成としているために、前
記電極部6と電極部6’に流れる電解液が混合すること
はないものである。換言すれば、全体の長さを短く保っ
た状態で通水経路を確保できる構成となっているもので
ある。つまり前記電解液は、電極部6と電極部6’に印
加されている直流電圧によって電気分解されて、電解液
が有しているイオンだけが塩基性イオン交換膜11を介
して移動するものである。
【0052】すなわち、陰極ブロック2の電極部6を流
れる電解液中に含まれている陰イオンは塩基性イオン交
換膜11から陽極ブロック4の電極部6’を流れる電解
液中に移動するものである。この結果、陽極ブロック4
から排出される電解液は、陰イオンが濃縮されて高濃度
の酸性水となるものである。また、陰極ブロック2を流
れる電解液は、陰イオンの濃度が減少する結果陽イオン
が濃縮されて、高濃度のアルカリ性水として排出される
ものである。
【0053】このとき2枚の陰極ブロック2と1枚の陽
極ブロック4と酸性イオン交換膜3を図示してない筐体
によって挟持して密着して積層された構成となっている
ものである。このため、陰極ブロック2と陽極ブロック
4との間の距離dは、酸性イオン交換膜3の厚さだけに
なっているものである。すなわち、従来の常識を越えた
構成となっているもので、陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク6との間の距離はミクロンオーダの非常に小さいもの
となっている。このため、陰極ブロックの電極部8と陽
極ブロックの電極部8’との間の電位勾配は従来の構成
のものよりも非常に大きいものである。従って、前記し
た陽イオンの移動は急激に行われるものである。
【0054】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した電極部を有す
る2枚の陰極ブロック2と、スリット状あるいはメッシ
ュ状の導電性材料で構成した電極部を有する1枚の陽極
ブロック4と、酸性イオン交換膜3とからなり、前記各
部は、陰極ブロック2・酸性イオン交換膜3・陽極ブロ
ック4・酸性イオン交換膜3・陰極ブロック2の順序で
密着させながら積層し、前記陰極ブロック2を構成する
電極部6と、陽極ブロック4を構成する電極部6’とを
スリット状あるいはメッシュ状の導電性材料で構成する
ようにして、前記2枚の陰極ブロック2に注入した電解
液を高濃度のアルカリ性水として、前記陽極ブロック4
に注入した電解液を高濃度の酸性水として取り出す非常
に効率の高い酸性水及びアルカリ性水製造装置を実現す
るものである。
【0055】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは10.5であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは3.
8となっているものである。
【0056】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、陰極ブロック2から排水
される処理液は200mL/分となっており、また、陽
極ブロック4から排出される処理液は、片側が200m
L/分で、両側の合計では400mL/分となってい
る。すなわち、装置を非常に小型に形成できるものであ
る。
【0057】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例
について説明する。図7は本実施例の構成を示す断面図
である。本実施例の装置は、2枚の陰極ブロック2と、
前記2枚の陰極ブロック2の間に配置している1枚の陽
極ブロック4と、前記陰極ブロック2と陽極ブロック4
との間に配置している両極性イオン交換膜12とによっ
て構成している。両極性イオン交換膜12は実施例3で
説明しているものと同様に、旭硝子工業(株)製の、品
名セレミオンを使用している。両極性イオン交換膜12
は、一面が酸性膜、他面が塩基性膜となっているもので
ある。酸性膜を構成する側の表面には無数の陰イオン
を、塩基性膜を構成する側の表面には無数の陽イオンを
配置している。またこの作用は、実施例1または実施例
2で説明しているように、酸性膜側では陰イオンを反発
して通さないように、陽イオンは吸引して通すように作
用する。また、塩基性膜側では陽イオンを反発して通さ
ないように、陰イオンは吸引して通すように作用する。
本実施例ではこの酸性膜側を陰極ブロック2側となるよ
うに、塩基性膜側を陽極ブロック4側となるように配置
している。またこのとき本実施例では、両極性イオン交
換膜14を挟んで陰極ブロック2と陽極ブロック4とが
図示してない筐体によって密着して積層されている。ま
た陰極ブロック2の電極部6と陽極ブロック4の電極部
6’とは、すなわち電解反応が生ずる反応部位である電
極部は、スリット状またはメッシュ状の構成としてい
る。このため、陰極ブロック2の電極部6と陽極ブロッ
ク4の電極部6’間の距離は、両極性イオン交換膜14
の厚さのみとなっているものである。つまり、ミクロン
オーダの非常に小さい距離となっているものである。
【0058】以下、本実施例の動作について説明する。
図示していない直流定電圧電源をオンして、陰極ブロッ
ク2の電極部6に負電圧を、陽極ブロック4の電極部
6’に正電圧を供給して、前記電極部6と電極部6’に
電解液を通水する。この通水は、例えば図示していない
ポンプ等によって行うものである。前記しているよう
に、陰極ブロック2と陽極ブロック4とは、両極性イオ
ン交換膜12を間に挟持した形で密着しているために、
前記電極部6と電極部6’に流れる電解液が混合するこ
とはないものである。換言すれば、全体の長さを短く保
った状態で通水経路を確保できる構成となっているもの
である。つまり前記電解液は、電極部6と電極部6’に
印加されている直流電圧によって電気分解されて、電解
液が有しているイオンだけが両極性イオン交換膜14を
介して移動するものである。
【0059】すなわち、陽極ブロック4の電極部6’を
流れる電解液中に含まれている陽イオンは両極性イオン
交換膜12の酸性膜側から陰極ブロック2の電極部6を
流れる電解液中に移動し、陰極ブロック2の電極部6を
流れる電解液中の陽イオンは、両極性イオン交換膜14
の酸性膜側から陽極ブロック4の電極部6’を流れる電
解液中に移動する。この結果、陰極ブロック2から排出
される電解液は、陽陰イオンが濃縮されて高濃度のアル
カリ性水となり、陽極ブロック4から排出される電解液
は陰イオンが濃縮されて高濃度の酸性水となるものであ
る。
【0060】このとき本実施例では、陰極ブロック2
と、両極性イオン交換膜12と、陽極ブロック4とは密
着して積層された構成となっているものである。このた
め、陰極ブロック2と陽極ブロック4との間の距離d
は、両極性イオン交換膜12の厚さだけになっているも
のである。すなわち、従来の常識を越えた構成となって
いるもので、陰極ブロック2と陽極ブロック6との間の
距離はミクロンオーダの非常に小さいものとなってい
る。このため、陰極ブロックの電極部6と陽極ブロック
の電極部6’との間の電位勾配は従来の構成のものより
も非常に大きいものである。従って、前記した陽イオン
と陰イオンの移動は急激に行われるものである。
【0061】すなわち本実施例によれば、スリット状あ
るいはメッシュ状の導電性材料で構成した陰極ブロック
2と、スリット状あるいはメッシュ状の導電性材料で構
成した陽極ブロック4と、両極性イオン交換膜12とか
らなり、前記各部は、陰極ブロック2・両極性イオン交
換膜12・陽極ブロック4の順序で密着させながら積層
し、前記陰極ブロック2を構成する電極部6と、陽極ブ
ロック4を構成する電極部6’とをスリット状あるいは
メッシュ状の導電性材料で構成するようにして、前記陰
極ブロック2に注入した電解液を高濃度のアルカリ性水
として、前記陽極ブロック4に注入した電解液を高濃度
の酸性水として取り出す非常に効率の高い酸性水及びア
ルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0062】以下に本実施例の効果を検証するために行
った実験の結果について説明する。本実験では、電解液
として、純水を原液とした2m・moL(ミリモル)/
Lの食塩溶液を用いている。この電解液を図2に示して
いる注水用切り込み8から陰極ブロック2と陽極ブロッ
ク4のそれぞれに、200mL/分の流量で注水してい
る。また、直流電源負極口1と直流電源正極口5との間
には、直流定電圧12Vを印加している。以上の条件
で、図2に示している排水用切り込み9から排水される
陰極ブロック2の電解液と、陽極ブロック4の電解液の
pHを測定しているものである。この測定の結果、陰極
ブロック2から排水される電解液のpHは10.8であ
り、陽極ブロック4から排水される電解液のpHは3.
2となっているものである。
【0063】すなわち、陰極ブロック2から排水される
電解液は高濃度のアルカリ性水であり、陽極ブロック4
から排水される電解液は高濃度の酸性水となっているも
のである。またこのときの処理流量は、12Vという低
い電圧であるにもかかわらず、陽極ブロック4から排出
される流量が200mL/分であり、陰極ブロック2か
ら排出される流量が片側で200mL/分、合計で40
0mL/分となっている。すなわち、実用的に十分な量
となっている。すなわち、装置を非常に小型に形成でき
るものである。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、陰極と、陽
極と、前記陰極と陽極との間に配置した酸性イオン交換
膜とからなり、前記陰極及び陽極は酸化反応または還元
反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状の形状
とした構成として、電極間の距離を極めて小さいものと
でき、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、陽
極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す酸
性水及びアルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0065】請求項2に記載した発明は、陰極と、陽極
と、前記陰極と陽極との間に配置した塩基性イオン交換
膜とからなり、前記陰極及び陽極は酸化反応または還元
反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状の形状
とした構成として、電極間の距離を極めて小さいものと
でき、陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、陽
極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り出す酸
性水及びアルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0066】請求項3に記載した発明は、陰極と、陽極
と、前記陰極と陽極との間に配置した両極性イオン交換
膜とからなり、前記陰極及び陽極は酸化反応または還元
反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状の形状
とし、前記両極性イオン交換膜は酸性イオン交換膜側を
陰極側に、塩基性イオン交換膜側を陽極側に配置した構
成として、電極間の距離を極めて小さいものとでき、陰
極に注入した電解液をアルカリ性水として、陽極に注入
した電解液を酸性水として効率よく取り出す酸性水及び
アルカリ性水製造装置を実現するものである。
【0067】請求項4に記載した発明は、2枚の陰極
と、陽極と、前記2枚の陰極と陽極との間に配置した酸
性イオン交換膜とからなり、前記陰極及び陽極は酸化反
応または還元反応が生ずる部位をスリット状またはメッ
シュ状の形状とし、前記各部は、陰極・酸性イオン交換
膜・陽極・酸性イオン交換膜・陰極の順序で密着させな
がら積層した構成として、電極間の距離を極めて小さい
ものとして、陰極に注入した電解液をアルカリ性水とし
て、陽極に注入した電解液を酸性水として効率よく取り
出す酸性水及びアルカリ性水製造装置を実現するもので
ある。
【0068】請求項5に記載した発明は、2枚の陽極
と、陰極と、前記2枚の陽極と陰極との間に配置した塩
基性イオン交換膜とからなり、前記陽極及び陰極は酸化
反応または還元反応が生ずる部位をスリット状またはメ
ッシュ状の形状とし、前記各部は、陽極・塩基性イオン
交換膜・陰極・塩基性イオン交換膜・陽極の順序で密着
させながら積層した構成として、電極間の距離を極めて
小さいものとして、陰極に注入した電解液をアルカリ性
水として、陽極に注入した電解液を酸性水として効率よ
く取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装置を実現する
ものである。
【0069】請求項6に記載した発明は、2枚の陰極
と、陽極と、前記2枚の陰極と陽極との間に配置した2
枚の両極性イオン交換膜とからなり、前記2枚の陰極及
び陽極は酸化反応または還元反応が生ずる部位をスリッ
ト状またはメッシュ状の形状とし、前記両極性イオン交
換膜は酸性イオン交換膜側を陰極側に、塩基性イオン交
換膜側を陽極側に配置し、前記各部は、陰極・両極性イ
オン交換膜・陽極・両極性イオン交換膜・陰極の順序で
密着させながら積層した構成として、電極間の距離を極
めて小さいものとして、陰極に注入した電解液をアルカ
リ性水として、陽極に注入した電解液を酸性水として効
率よく取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装置を実現
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸性水及びアルカリ性水製造装置の構
成を示す断面図
【図2】同、陰極ブロックまたは陽極ブロックの構成を
示す平面図
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示す断面図
【図4】本発明の第3の実施例の構成を示す断面図
【図5】本発明の第4の実施例の構成を示す断面図
【図6】本発明の第5の実施例の構成を示す断面図
【図7】本発明の第6の実施例の構成を示す断面図
【図8】従来のアルカリ性水及び酸性水製造装置の構成
を示す断面図
【符号の説明】
1 直流定電圧電源の負極口 2 陰極ブロック 3 酸性イオン交換膜 4 陽極ブロック 5 直流定電圧電源の正極口 6 電極部 6’電極部 7 枠体 8 注水用切り込み口 9 排水用切り込み口 10 隔膜 11 塩基性イオン交換膜 12 両極性イオン交換膜 13 塩基性イオン交換膜 14 両極性イオン交換膜
フロントページの続き (72)発明者 徳満 修三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 守屋 好文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA03 DB07 DB08 EA02 EB12 EB13 EB33 EB35 ED13 4K011 AA10 AA21 AA31 BA07 CA04 DA01 4K021 AA09 BA02 DB01 DB05 DB11 DB31 DB36 DB53 DC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極と、陽極と、前記陰極と陽極との間
    に配置した酸性イオン交換膜とからなり、前記陰極及び
    陽極は酸化反応または還元反応が生ずる部位をスリット
    状またはメッシュ状の形状とし、前記陰極に注入した電
    解液をアルカリ性水として、前記陽極に注入した電解液
    を酸性水として取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装
    置。
  2. 【請求項2】 陰極と、陽極と、前記陰極と陽極との間
    に配置した塩基性イオン交換膜とからなり、前記陰極及
    び陽極は酸化反応または還元反応が生ずる部位をスリッ
    ト状またはメッシュ状の形状とし、前記陰極に注入した
    電解液をアルカリ性水として、前記陽極に注入した電解
    液を酸性水として取り出す酸性水及びアルカリ性水製造
    装置。
  3. 【請求項3】 陰極と、陽極と、前記陰極と陽極との間
    に配置した両極性イオン交換膜とからなり、前記陰極及
    び陽極は酸化反応または還元反応が生ずる部位をスリッ
    ト状またはメッシュ状の形状とし、前記両極性イオン交
    換膜は酸性イオン交換膜側を陰極側に、塩基性イオン交
    換膜側を陽極側に配置し、前記陰極に注入した電解液を
    アルカリ性水として、前記陽極に注入した電解液を酸性
    水として取り出す酸性水及びアルカリ性水製造装置。
  4. 【請求項4】 2枚の陰極と、陽極と、前記2枚の陰極
    と陽極との間に配置した酸性イオン交換膜とからなり、
    前記陰極及び陽極は酸化反応または還元反応が生ずる部
    位をスリット状またはメッシュ状の形状とし、前記各部
    は、陰極・酸性イオン交換膜・陽極・酸性イオン交換膜
    ・陰極の順序で密着させながら積層し、前記陰極に注入
    した電解液をアルカリ性水として、前記陽極に注入した
    電解液を酸性水として取り出す酸性水及びアルカリ性水
    製造装置。
  5. 【請求項5】 2枚の陽極と、陰極と、前記2枚の陽極
    と陰極との間に配置した塩基性イオン交換膜とからな
    り、前記陽極及び陰極は酸化反応または還元反応が生ず
    る部位をスリット状またはメッシュ状の形状とし、前記
    各部は、陽極・塩基性イオン交換膜・陰極・塩基性イオ
    ン交換膜・陽極の順序で密着させながら積層し、前記陰
    極に注入した電解液をアルカリ性水として、前記陽極に
    注入した電解液を酸性水として取り出す酸性水及びアル
    カリ性水製造装置。
  6. 【請求項6】 2枚の陰極と、陽極と、前記2枚の陰極
    と陽極との間に配置した2枚の両極性イオン交換膜とか
    らなり、前記2枚の陰極及び陽極は酸化反応または還元
    反応が生ずる部位をスリット状またはメッシュ状の形状
    とし、前記両極性イオン交換膜は酸性イオン交換膜側を
    陰極側に、塩基性イオン交換膜側を陽極側に配置し、前
    記各部は、陰極・両極性イオン交換膜・陽極・両極性イ
    オン交換膜・陰極の順序で密着させながら積層し、前記
    陰極に注入した電解液をアルカリ性水として、前記陽極
    に注入した電解液を酸性水として取り出す酸性水及びア
    ルカリ性水製造装置。
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